JPH06506490A - 相互貫通性重合体網目構造体相転移ゲル - Google Patents

相互貫通性重合体網目構造体相転移ゲル

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JPH06506490A
JPH06506490A JP4505737A JP50573792A JPH06506490A JP H06506490 A JPH06506490 A JP H06506490A JP 4505737 A JP4505737 A JP 4505737A JP 50573792 A JP50573792 A JP 50573792A JP H06506490 A JPH06506490 A JP H06506490A
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タナカ トヨイチ
イルマン, フランク
コクフタ エツオ
アンナカ マサヒコ
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マサチユセツツ・インスチチユート・オブ・テクノロジー
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ゲルは周囲の条件の変化に応答して相転移、または有意に大きな体積変化を示す 可能性がある。たとえばpH1溶媒組成、溶媒の相対濃度、溶媒温間、または流 体のイオン濃度を変化させることにより、ゲルを支持する流体を改質してゲルの 有意に大きな収縮または膨張を起こさせることができる。
しかし、ゲルの相転移は一般に、単一の重合体と相転移改質剤とよりなるゲル重 合体網目構造体の間の相互作用の発生に、または重合体網目構造体の類ストラン ド体の間の分子間相互作用に依存している。また、流体温度の変化により生ずる 相転移は、これまで温度上昇中の有意に大きな収縮および、逆に温度低下中の有 意に大きな膨張に限定されてきた。
発明の概要 本発明は、所望の相転移条件において刺激に応答して有意に大きな体積変化を受 ける相転移ゲルおよび、その相転移ゲルの形成方法に関するものである。
本発明は、特定の刺激に応答して相転移を受ける相互貫通性重合体網目構造体に 関するものである。本件相互貫通性重合体網目構造体は液体媒体によりゲル化す る。
所望の相転移案件において刺激に応答して有意に大きな体積変化を受ける相転移 ゲルの形成方法には、第1の重合体とその第1の重合体と相互貫通する第2の重 合体とを有する相互貫通性重合体網目構造体を形成させる段階が含まれる。本件 相互貫通性重合体網目構造体は、化学的刺激または物理的刺激に応答して有意に 大きな体積変化を受けるように設計されている。本件相互貫通性重合体網目構造 体は液体媒体によりゲルを形成する。
本発明は多くの利点と用途とを持つ可能性がある。重要なことは、本発明記載の ゲルが相転移ゲルの温度上昇により有意に大きな体積増加を示し、相転移ゲルの 温度低下により有意に大きな体積収縮を示すことである。また、本発明記載の相 転移ゲルはゲルの相互貫通性重合体間の水素結合に応答して相転移を示す可能性 をも有する。
本発明記載のゲルはまた、化学的分離に使用することもできる。たとえば、水素 結合、イオン性相互作用、ファン・デル・ワールス力、疎水性相互作用および/ または他のいかなる種類の化学結合を基礎に置いても、溶液の成分を溶液から分 離することができる。溶液から分離すべき成分と相互貫通性重合体網目構造体の 重合体のいかなるものとの間に化学結合が存在していても、これにより重合体網 目構造体の相転移の原因となっていて、ひいてはゲルの相転移の原因となってい てもよい。また、相互貫通性重合体網目構造体内の液体媒体中の成分と相互貫通 性重合体網目構造体との間の相互作用も、相互貫通性重合体網目構造体の重合体 の間の相互作用の原因と、ひいてはゲルの相転移の原因となり得る。
本件ゲルの相転移が相互貫通性重合体網目構造体の重合体の1種または2種以上 により起きでも、ゲル中の成分の捕捉による、またはゲル中の重合体網目構造体 〜め結合による、相転移中のゲルの収縮により溶液から成分を分離することがで きる。これに替えて、網目構造体の微孔寸法を調節して大量成分を排除すること により、ゲルを通過する大量成分から少量成分を分離することもできる。網目構 造体の微孔寸法は、重合体網目構造体が相転移を受ける場合に調節される。した がって、生理学的に潜在的に有害であり得る化学剤、たとえば脂肪およびコレス テロール:微生物毒素:異常に高いレベルのナトリウムまたはカリウムのリン酸 塩等を含む特定の化合物を捕捉する本発明記載のゲルを形成させることができる 。
また、本発明記載のゲルは、相互貫通性重合体網目構造体の重合体の1種または 2種以上のものと相互作用して直接的にゲルの相転移の原因となる、または重合 体間の相互作用を開始させて間接的に相転移の原因となる化学的誘因または物理 的誘因へのゲルの暴露に応答して化学物質を放出するように設計することができ る。化学的誘因の消滅は、ゲルの逆方向への相転移の原因となり得る。
図面の記述 図1は、本発明記載の相互貫通性重合体網目構造体の間のポリ錯体結合の図式表 示である。
図2は、ゲルが種々の程度にイオン化されており、相転移がゲル中のファン・デ ル・ワールス相互作用の結果である、アセトンと水との溶液中のアクリルアミド ケルに関する相転移の点描である。影の部分はゲルの不連続な体積変化の領域を 表す。点線は、一定のイオン化度を有する特定の重合体の相状態における不連続 性を表す。
図3は、ゲルが種々の程度にイオン化されており、相転移がゲル中の疎水性相互 作用の結果玉ある、水中のN−イソプロピルアクリルアミドゲルに関する相転移 の点描である。影の部分はゲルの不連続な体積変化の領域を表す。点線は、一定 のイオン化度を有する特定の重合体の相状態における不連続性を表す。
図4は、水のpHの変化に応答するゲル内のイオン性相互作用により生じた水中 のアクリルアミド−アクリル酸ナトリウム/塩化メタクリルアミドプロピルトリ メチルアンモニウムゲルに関する相転移の点描である。
図5は、ゲルが種々の程度にイオン化されており、相転移が相互貫通性重合体の 間の水素結合の結果である、水中のポリ−(アクリル酸)とポリ−(アクリルア ミド)との相互貫通性重合体網目構造体ゲルに関する相転移の点描である。影の 部分はゲルの不連続な体積変化の領域を表す。
点線は、一定のイオン化度を有する特定の重合体の相状態における不連続性を表 す。
図6は、収縮相から膨張相への相転移中の温度範囲に対する本発明記載の相転移 ゲルの体積の点描である。
図7は、膨張相から収縮相への相転移中の温度範囲に対する本発明記載の相転移 ゲルの体積の点描である。
図8は、種々の量のイオン化を有し、ゲルの有意に大きな膨張と有意に大きな収 縮との間の履歴現象を示す本発明記載の相転移ゲルの体積の点描である。
発明の詳細な記述 本件相転移ゲルの様相およびその他の詳細、ならびに本発明記載の相転移ゲルを 形成させる4法はここで、請求の範囲において、より特定的に記述され、指摘さ れる。本発明の特定の具体例は説明のために示されるものであり、本発明の限定 のためのものではないと理解すべきである。
本発明の主要な態様は、本発明の範囲から外れることな(、種々の具体例に使用 することができる。
本件明細書中で使用する語としてのゲルの“相転移”は、膨張相と収縮相との間 の、またはその逆の有意に大きな割合のゲルの体積変化を意味する。本件明細書 中で使用する語としての“相転移ゲル”は、相転移条件において相転移を示すゲ ルである。相転移ゲルの膨張相と相転移ゲルの収縮相との間の体積の相違は、数 百倍の程度の大きさであり得る。
相転移ゲルの例は、その示唆が本件明細書中に引用文献として組み入れられてい るタナ力(Tanaka)らの米国特許第4、732.930号ならびに米国特 許出願07/425.788.07/470.977および071558、73 3に開示されている。
本発明記載の相転移ゲルは、所望の相転移条件において刺激に応答して有意に大 きな割合の体積変化を受ける。本件相転移ゲルは、液体媒体を用いてゲル化した 相互貫通性重合体網目構造体を含有する。
相互貫通性重合体網目構造体が液体媒体を用いてゲル化して相転移ゲルを形成し 得るならば、その液体媒体が好適である。適当な液体の例には水、水溶液、有機 液体および無機液体が含まれる。この液体媒体はまた、溶液または液体の混合物 であってもよい。適当な有機液体の例はジオキサンである。
一つの具体例においては、本発明記載の相互貫通性重合体網目構造体は第1の重 合体と第2の重合体とを含有し、その第2の重合体は第1の重合体と相互貫通し て龜)る。適当な第1の重合体および第2の重合体には、相転移条件へσl露中 に相互作用して有意に大きな割合のゲルの体積変化を引き起こし得る重合体が含 まれるが、本件相互貫通性重合体網目構造体は2種を超える重合体を含有してい てもよいと理解すべきである。たとえば、第1の重合体および/または第2の重 合体と相互貫通する付加的な重合体を含有していてもよい。
各重合体のストランドが少なくとも1種の他の重合体のストランドとの関係が維 持されるような様式で別個の重合体が相互に貫通して、重合体のストランドの間 の相互作用が、液体媒体によりゲル化する重合体から形成されたゲルが収縮相と 膨張相との間の、およびその逆の相転移を示す原因となる。一つの具体例におい ては、たとえば重合体が相互に縫れ合って相互に重なり合う。他の具体例におい ては、重合体のいずれかの1種または2種以上が架橋して空隙の網目構造を形成 し、他の重合体がこの網目構造の空隙に分布していてもよい。特に好ましい具体 例においては、相互貫通性重合体網目構造体を以下のようにして形成する。
最初に第1の単量体を重合させ、架橋させる。その後、重合した第1の単量体の 架橋により形成された空隙中に第2の単量体を配置する。ついで、この第2の単 量体を重合させ、架橋させて、その中に第1の重合体のストランドが広がる空隙 を形成させる。
好ましい具体例においては、相互貫通性重合体網目構造体の第1の重合体と第2 の重合体とが“ポリ錯体”を形成する。本件明細書中で使用する語としての “ ポリ錯体”は、第1の重合体と、その第1の重合体と相互貫通する第2の重合体 とを含有し、第1の重合体と第2の重合体との間に、相転移ゲルの有意に大きな 体積変化を引き起こすのに十分な量の第1の重合体と第2の重合体との重合体ス トランドの間の整列を引き起こすのに十分肩相互作用が起きるような相互貫通性 重合体網目構造体を意味する。木犀明細書中で使用する語としての“ポリ錯化” は、第1の重合体と第2の重合体とのストランドの間の、相転移ゲルの不連続的 な体積変化を引き起こすのに十分な量の相互作用による整列を意味する。相互貫 通性重合体網目構造体の第1の重合体と第2の重合体との間に起こり得る相互作 用の例には酸化、還元、錯化、イオン化、化学反応性ファン・デル・ワールス力 、疎水性相互作用、水素結合およびイオン性相互作用が含まれる。
本件相互貫通性重合体網目構造体の重合体には天然重合体、合成重合体、または 架橋した合成および天然の重合体よりなるものが可能である。
また、上記の重合体はブロック共重合体であってもよい。合成重合体の例には、 ポリ−(N−イソプロピルアクリルアミド)、ポリ−(アクリルアミド)、ポリ −(アクリル酸)等が含まれる。一つの具体例においては、相互貫通性重合体網 目構造体は一方の重合体としてのポリ−(アクリル酸)、他方の相互貫通性重合 体としてのポリ−(アクリルアミド)および液体媒体としての水を含有する。他 の具体例においては、相互貫通性重合体網目構造体はポリ−(アクリル酸)の2 種の相互貫通性重合体と液体媒体としての水とを含有する。双方の具体例におい て、相互貫通性重合体網目構造体の相互貫通性重合体の間の水素結合によるポリ 錯化により相転移が起こり得る。
合成重合体を含有する相互貫通性重合体網目構造体から形成される、相互貫通性 重合体の間の正電荷と負電荷との相互作用によりポリ錯体を形成し得る相転移ゲ ルの例には・ポリ−(アクリル酸)/ポリー(塩化メタクリルアミドプロピルト リメチルアンモニウムXMAPTAC)/水:ポリー(アクリル酸)/ポリー( アリルアミド)/水:ポリ=(スチレンスルホン酸塩)/ポリー(アリルアミド )/水等が含まれる。
相互貫通性重合体網目構造体の形成に適した天然重合体の例には:ポリ−(グル タミン酸):キトサン:ポリー(リジン):ゼラチン;デオキシリボ核酸および アガロースが含まれる。相互貫通性重合体間の正電荷と負電荷との相互作用によ り相転移を示し得る相転移ゲルの例には:ボリ=(グルタミン酸)/キトサン/ 水:ポリ=(グルタミン酸)/ポリー(リジン);水等が含まれる。相互貫通性 重合体の間の水素結合により相転移を示し得る相転移ゲルの例には:ゼラチン/ ゼラチン/水:デオキシリポ核酸(単一ストランド)/デオキシリボ核酸(単一 ストランド)/水;アガロース/アガロース/水等が含まれる。
本件相互貫通性重合体網目構造体の重合体は、所望の相転移条件において刺激に 応答してゲルの有意に大きな体積変化を引き起こし得るように、適宜に処理する ことができる。たとえば、本件相互貫通性重合体網目構造体は、所望の相互転移 条件において有意に大きな体積変化を引き起こすのに十分な量イオン化すること ができる。本件相互貫通性重合体網目構造体の処理の他の例には酸化、還元、錯 化および、所望の相転移条件において相転移を引き起こすための相互貫通性重合 体の化学反応が含まれる。還元および酸化により有意に大きな体積変化を示し得 る相転移ゲルの例には、ポリ−(ヒニルハイドロキノン)の相互貫通性重合体と 液体媒体としての酸溶液とを有する相互貫通性重合体網目構造体が含まれる。
好ましい具体例においては、1種または2種以上の重合体を少な(とも部分的に イオン化する。たとえば、ポリ−(アクリルアミド)とポリ−(アクリル酸)と の柾覧貫通性網目構造体のアクリル酸基の少なくとも一部をイオン化する、搏に 好ましい具体例においては、ポリ=(アクリル酸)をポリ−(アクリル酸)のア クリル酸基の約0.01パーセントないしlOパーセントの範囲の量イオン化す る。
相転移ゲルが有意に大きな体積変化を示す相転移条件には、物理的条件、化学的 条件、または物理的条件と化学的条件との組合わせが含まれ得る。物理的相転移 条件の例には・温度:電磁放射線、たとえば赤外エネルギー、可視光および紫外 光等が含まれる。化学的相転移の例には:イオン種、たとえば水素イオンおよび 水の濃度、すなわちpH;架橋剤、たとえば相転移ゲルの重合体網目構造体を架 橋する架橋剤:無機および有機の溶媒:特定の化学物質等が含まれる。相転移ゲ ルが有意に大きな体積変化を示す相転移条件には、物理的条件の組合わ氷化学的 条件の組合わせ、または物理的条件と化学的条件との組合わせが含まれる。
本発明記載の相転移ゲルは、相互貫通性重合体網目構造体の1種の重合体網目構 造体の結合に変化を引き起こすことにより、所望の条件において、所望の相転移 条件においてゲルの有意に大きな体積変化を引き起こすのに十分な量の有意に大 きな体積変化を示すことができる。たとえば、相互貫通性重合体網目構造体中の イオン化した重合体のイオン化の量は、重合体のイオン化の不存在においてゲル が有意に大きな体積変化を示す温度とは異なる温度においてゲルの有意に大きな 体積変化を引き起こすように選択することができる。
図1に示すように、ポリ−(アクリル酸)12とポリ−(アクリルアミド)14 とよりなる相転移ゲルの相互貫通性重合体網目構造体10のポリ錯化は、ポリ− (アクリ/L’1jlF) 12のアクリル酸基18とポリ−(アクリルアミド ) 14のアクリル1ミド基20との間の水素結合16の形成により起きる可能 性があり、ここで、重合体間の整列、またはポリ錯化が起き、相転移ゲルの有意 に大きな体積変化を引き起こす。
本件相互貫通性重合体網目構造体が、ゲルの液体媒体中の成分と相互貫通性重合 体網目構造体の重合体の一方または双方との間の種々の型の相互作用に応答して 相転移を示すように設計し得ることは理解すべきである。液体媒体中の成分と相 互貫通性重合体網目構造体または相互貫通性重合体網目構造体の重合体との間の 相互作用の例には、ファン・デル・ワールス相互作用、疎水性相互作用、水素結 合およびイオン性相互作用が含まれる。上記の成分と相互貫通性重合体の重合体 との間の相互作用は、重合体が相転移を示す原因となり得、これがさらに相互貫 通性重合体網目構造体が相転移を示す原因となり得る。たとえば、水でゲル化し たポリ−(アクリル酸)とポリ−(アクリルアミド)との相互貫通性重合体網目 構造体を、または水中でゲル化したポリ−(アクリル酸)の相互貫通性重合体の 相互貫通性重合体網目構造体を含有する相転移ゲルは、pH、イオン組成または 溶媒組成の変化に応答する。
他の実施例においては、相互貫通性重合体網目構造体の個々の重合体が媒体中の 物理的変化、たとえば温度変化に応答して相転移を示す可能性がある。重合体の 相転移はたとえばファン・デル・ワールスカ、疎水性相互作用、水素結合または 重合体中のイオン性相互作用により引き起こされ得る。さらに、重合体の相転移 は相互貫通性重合体網目構造体が相転移を示す原因となる。
図2は、ゲルが種々の程度にイオン化されている、相転移がゲル中のファン・デ ル・ワールス相互作用の結果であるアセトンと水との溶液中のアクリルアミドゲ ルに関する相転移の点描である。図3は、ゲルが種々の程度にイオン化されてい る、相転移がゲル中の疎水性相互作用の結果である水中のN−イソプロピルアク リルアミドゲルに関する相転移の点描である。図4は、水のpH変化に応答する ゲル内のイオン性相互作用により生じた水中のアクリルアミド−アクリル酸ナト リウム/塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムゲルに関する相 転移の点描である。図2.3および4は全て、ゲルが相転移を示すことの原因と なる、ゲルの重合体中の相互作用の例を表す。これらの重合体を含有する相互貫 通性重合体網目構造体の生成により、引き続いて相互貫通性重合体網目構造体が 相転移を示すことをも可能になる。この種のゲルの一例には、水でゲル化したポ リ−(N−イソプロピルアクリルアミド)とポリ−(アクリルアミド)との相互 貫通性重合体網目構造体が含まれる。
本発明の他の実例においては、相互貫通性重合体網目構造体の重合体の一方また は双方が、ゲル中の液体媒体の成分とファン・デル・ワールスカ、疎水性相互作 用、水素結合またはイオン性結合により相互作用する相互貫通性重合体網目構造 体を形成させることができる。上記の成分との相互作用は、さらに、たとえばフ ァン・デル・ワールス力、疎水性相互作用、水素結合またはイオン性相互作用に よる、相互貫通性重合体網目構造体の重合体間の相互作用を引き起こす。重合体 間の相互作用は、液体媒体中の成分との相互作用とは異なるものである可能性が ある。たとえば液体媒体の成分と相互貫通性重合体網目構造体の重合体との間の 水素結合は、相互貫通性重合体網目構造体の重合体間のイオン性相互作用の原因 となり得る。相互貫通性重合体網目構造体の重合体間の相互作用は、相互貫通性 重合体網目構造体が相転移を示す原因となる。
一つの具体例においては、相互貫通性重合体が一方の重合体としてのポリ−(ア クリル酸)および他方の相互貫通性重合体としてのポリ−(アクリルアミド)、 ならびに液体媒体としての水を含有する。他の具体例においては、相互貫通性重 合体網目構造体はポリ−(アクリル酸)の2種の相互貫通性重合体と液体媒体と しての水とを含有する。他の例には:ポリ−(アクリル酸)/ポリー(塩化メタ クリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム)(MAPTAC)/水:ポリー (アクリル酸)/ポリー(アリルアミド)/水:ポリー(スチレンスルホン酸塩 )/ポリー(アリルアミド)/水等が含まれる。天然重合体により形成された相 互貫通性重合体網目構造体を含有する相転移ゲルの例には:ゼラチン/ゼラチン /水;デオキシリポ核酸(単一ストランド)/デオキシリポ核酸(単一ストラン ド)/水;アガロース/アガロース/水等が含まれる。
本発明のその他の実例においては、液体媒体中の変化、たとえば温度変化に応答 して相転移を示す相互貫通性重合体網目構造体を形成することができる。この温 度変化は、相互貫通性重合体網目構造体の重合体間の相互作用、たとえばファン ・デル・ワールス力、疎水性相互作用、水素結合またはイオン性相互作用を引き 起こす。重合体間の相互作用は相互貫通性重合体網目構造体が相転移を示す原因 となる。図5は、ゲルが種々の程度にイオン化されている、相転移が相互貫通性 重合体間の水素結合の結果である水中のポリ−(アクリル酸)とポリ−(アクリ ルアミド)との相互貫通性重合体網目構造体ゲルに関する相転移の点描である。
本発明は多くの応用面を有する。たとえば、本件ゲルは身体表面、たとえば腸壁 または皮膚上相互作用することができる。本件ゲルは、特定の環境変化に応答し て一壁内の物質を選択的に吸収し、または放出することができる。ホルモン、酵 素および他のバイオ技術の生産物が低いpHで崩壊する相互貫通性重合体網目構 造体で被覆されたゲル中に含有されているならば、胃中ての破壊からこれらを保 護することができるであろう。たとえば経口イン7ユリンは、ゲルまたは適当な 媒体中にインシュリンを膨潤させ、ついて、これをpHに応答する相互貫通性重 合体網目構造体相転移ゲルで被覆することにより、胃中ての溶解から保護するこ とができる。相互貫通性重合体網目構造体が低いpHにおいて収縮相中にあるよ うに設計されているならば、重合体が胃を通過する際にインシュリンが保護され る。pHが比較的高い腸に重合体とインシュリンとが到達した際には、本件相互 貫通性重合体網目構造体の被覆は被覆が膨張する相転移を示し、イン/ニリンが ゲルから溶出することを可能にする。また、生理学的に活性なタンパク質、たと えばエリスロタンパク質をこの様式で保護することもできるが、この体表面は腸 壁でなければならないものではないと理解すべきである。さらに、まさしく医薬 化合物であるというわけてはないいかなる型の分子も、この方法で放出すること ができる。
本発明の池の応用面においては、胃腸管に置かれた場合に消化される食物からコ レステロールを吸収する相転移ゲルを形成させることができる。高レベルのコレ ステロールの存在は、コレステロールと相転移ゲルとの間の相互作用を引き起こ して、ゲルが有意に大きな膨張を示す原因となる。さらにゲルの膨張は、ゲルが コレステロールを吸収して、コレステロールが腸管を通して吸収されないように する原因となる。
コレステロールを吸収する相互貫通性重合体網目構造体相転移ゲルの例には、胆 汁酸塩と水とてゲル化したポリ−(アクリル酸)の相互貫通性重合体網目構造体 が含まれる。一つの具体例においては、相互貫通性重合体網目構造体相転移ゲル により、腸管から脂肪を吸収して肥満を制御することができる。これらのゲルは 有意に大きな体積変化を受けるようにプログラムすることができるので、30グ ラムの食物脂肪を少量の物質を用いて除去することができる。胆汁酸塩を組み入 れることにより、コレステロールを系から選択的に吸収させ、濾過することがで きる。相互貫通性重合体網目構造体の水素結合は、コレステロールを吸収するこ とにより変化する。
本発明のその他の実施例においては、相転移ゲルの相互貫通性重合体網目構造体 を通過する液体媒体から化学物質を選択的に分離し得る相転移ゲルを形成させる ことができる。液体媒体から分離すべき化学物質の存在が相互貫通性重合体網目 構造体との相互作用を引き起こす可能性があり、ひいては相互貫通性重合体網目 構造体の有意に大きな収縮の原因となり得る。上記の化学物質はここで相転移ゲ ルに捕捉され、ゲルを通過する液体媒体から分離される。液体媒体から化学物質 を選択的に分離する相転移ゲルの例は、水でゲル化したポリ−(N−イソプロピ ルアクリルアミド)とポリ−(アクリル酸)との相互貫通性重合体網目構造体を 有するゲルである。このゲルは、界面活性剤を選択的に吸収して膨張することが できる。
尿および血液のような比較的高濃度のイオンを含有する液体を吸収するための相 転移を示す相互貫通性重合体網目構造体を形成させることができる。たとえば本 件ゲルは、約150 mMまでのイオン濃度を有する浸透性液体を選択的に取収 することができる。この種のゲルは、使い捨ておむつおよび衛生f″jjキン用 し得るであろう。相互貫通性重合体網目構造体の少なくとも1種の重合体は酸性 (またはアニオン性)の重合体網目構造体であり、相互貫通性重合体網目構造体 の他の少なくとも1種の重合体は塩基性(またはカチオン性)の重合体である。
酸性重合体および塩基性重合体の相互貫通性重合体網目構造体への組み込みは吸 収された液体中のイオン、たとえばナトリウムイオンおよび塩化物イオンの重合 体への結合を引き起こし、これらのイオンにより発生した浸透圧を低下させて、 比較的高濃度のイオンを含有する流体を吸収するための相転移を可能にする。こ の種のゲルの一例には、水中のアニオン性のポリ−(アクリル酸)とカチオン性 のポリ−(塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム)(ポリ−( MAPTAC))との相互貫通性重合体網目構造体が含まれる。このゲルは、約 100mM以上の濃度を有する塩溶液中で約10倍に膨潤する。適当なゲルの他 の例には、ポリ−(スチレンスルホン酸)とポリ−(MAPTAC)との相互貫 通性重合体ゲルが含まれるが、酸性重合体と塩基性重合体とのいかなる組合わせ も使用し得るものと理解すべきである。
また、塩選択性の相互貫通性重合体網目構造体相転移ゲルを形成させることもで きる。この種のゲルの例は、パリノマイシンと水との中でゲル化したポリ−(N −イソプロピルアクリルアミド)とポリ−(アクリル酸)とを含有する相互貫通 性重合体網目構造体を有する、カリウムイオンを選択的に吸収して相転移を受け るゲルである。臨床的に、より有意の強化には、イオン伝達体の重合体中への重 合組み入れが含まれる。このゲルは、食事後に唖下してその重量に対するかなり の割合を吸収させることができる。副腎不全と高血清カリウムとを有する患者が 、この種の生成物の摂取により利益番受けるであろう。同様に、高血圧を有する 塩制限食の患者はナトリウム吸収性のゲルより利益を受け得るであろう。また、 腎臓欠陥と高リン酸とを有する患者はリン酸塩吸収性のゲルにより利益を受け得 るであろう。
また、相互貫通性重合体網目構造体ゲルは水素、疎水性相互作用、イオンおよび ファン・デル・ワールス力を認知するように設計し得るので、一定の連続を有す る特定の分子を認知するように特定的に設計した相互貫通性重合体網目構造体ゲ ルを生産し得ると考えられる。この方法の応用面は、細菌、毒素、ウィルスまた は他の微生物から下痢の原因となる微生物毒素を吸収するゲルであろう。毒素を 吸収することにより、毒素が胃腸管を刺激することはなくなるであろう。
ここで、以下の実施例により本発明をさらに、特定的に記述する。これと異なる 言及のない限り、全ての部および百分率は重量部および重量%である。
実施例 ポリ=(アクリルアミド)とポリ−(アクリル酸)との相互貫通性重合体網目構 造体よりなる3種の異なるゲルを形成させた。第1のゲル、ゲル1は、この相互 貫通性重合体網目構造体中のいずれの重合体をもイオン化することなく形成させ た。ゲル2と3とのポリ−(アクリル酸)のアクリル酸基のそれぞれ3パーセン トと6パーセントをイオン化した。
3種全てのゲルの相互貫通性重合体網目構造体を以下のようにして製造した。最 初に3種のポリ−(アクリル酸)ゲルを製造した。5グラムのアクリルアミドお よび0.133グラムのバイオラド研究所(Bio−Rad Laborato ries)から市販されているN、 N”−メチレンビスアクリルアミド、なら びに120 ;’Sノリットルのバイオラド研究所から市販されているテトラメ チレンジアミン(促進剤)を100i1の水に溶解させて水溶液を形成した。l ll1lのマリンクロット(Mallinkrodt)から市販されている過硫 酸アンモニウムの4%水溶液(開始剤)を脱気した水溶液と混和して反応溶液を 形成させた。
この反応溶液を20センチメートルの長さとQ、1mi+の内径とを有するガラ ス製の毛細管に移した。この反応溶液は毛細管中でゲル化し、単量体と架橋剤と が反応して3種のポリ−(アクリルアミド)ゲルが生成した。ゲル化に続いてポ リ−(アクリルアミド)ゲルを毛細管から取り出し、水で洗浄し、乾燥した。
5グラムの蒸留アクリル酸、0.133グラムのN、 N’−メチレンビスアク リルアミドおよび40 mgの過硫酸アンモニウムの4%溶液を100111の 水に溶解させて水溶液を形成した。20センチメートルの長さと0.1關の内径 とを有する3本のガラス製の毛細管に上記の水溶液を充填した。このガラス毛細 管の2本に、一方の毛細管中のアクリル酸基の3パーセントと他方の毛細管中の アクリル酸基の6バーセントとをイオン化するのに十分な量の水酸化ナトリウム を添加した。
上記の3個の乾燥したポリ−(アクリルアミド)ゲルを、水溶液を含有する毛細 管に挿入した。ここで、このポリ−(アクリルアミド)ゲルをアクリル酸の水溶 液で膨潤させた。ついで、ポリ−(アクリルアミド)ゲルと水溶液との温度を約  60℃の温度に上昇させて遊離基重合を開始させ、ポリ−(アクリルアミド) とポリ−(アクリル酸)との相互貫通性重合体網目構造体を形成させた。ゲル1 はイオン化されていないポリ−(アクリル酸)を含有していた。ゲル2中ではポ リ−(アクリル酸)は3パーセントイオン化されていた。ゲル3中ではポリ−( アクリル酸)は6%イオン化されていた。この3種のゲルをそのそれぞれの毛細 管から取り出し、水で洗浄した。3種全てのゲルを、1ミリメートルの内径を有 する別個のカラス製のマイクロピペットに入れた。
マイクロピペット中のゲルの寸法と形状とは、ハママツフォトニクス社(Ham amatsu Photonics、 Inc、)から市販されているC 19 66型AVECイメージプロセツサーを用いて種々の温度で監視した。各ゲルは マイクロピペット中で水に浸した。ゲル中の水の温度は、4℃ないし50℃の範 囲内の温度にある循環水を用いて0.01℃以内の変動幅に制御した。
図6は、その収縮相における体積との関連での、温度上昇に応答するゲルの膨張 中のゲル1、ゲル2およびゲル3の体積の点描である。
曲線Aはゲル1の体積を表す。曲線Aから見られるように、ゲル1は約20℃な いし40℃の範囲の温度において連続的な転移を示す。ポリ−(アクリル酸)が 部分的にイオン化されているゲル2およびゲル3の体積変化は、それぞれ曲線B およびCにより表される。
曲線BおよびCから見られるように、ゲル2およびゲル3は温度の上昇中に相転 移を受ける。ゲル2は約18℃の温度で不連続的に膨張する。ゲル3は約20℃ の温度において有意に大きな膨張を示す。
この相転移は、ゲルが浸されている水の温度の上昇中におけるゲルの有意に大き な膨張である。
また、曲線BおよびCに見られるように、ゲル3はゲル2の相転移より若干低い 温度において相転移を示す。したがって、相転移が起きる温度は相転移りしの相 互貫通性重合体網目構造体中のポリ−(アクリル酸)重合体のイオン化の量の増 加につれて低下する。
図7は、ゲルが浸されている水の温度が低下した場合のゲルの収縮中の、ゲル1 、ゲル2およびゲル3の体積の点描である。そのポリ−(アクリル酸)重合体が イオン化されていないゲル1は、約40℃ないし約20℃の範囲の温度において 連続的な体積変化を示す。曲線りは、収縮相におけるゲル1の体積に対するゲル 1の体積変化を表す。
曲線EおよびFは、それぞれゲル2およびゲル3の収縮中のゲル2およびゲル3 の体積変化を表す。ゲル2は、約15℃の温度において有意に大きな収縮を示す 。ゲル3は、約12℃の温度において有意に大きな収縮を示す。膨張の場合と同 様に、有意に大きな収縮の温度は、相転移ゲルの相互貫通性重合体網目構造体中 のポリ−(アクリル酸)のアクリル酸基のイオン化の量の増加につれて低下する 。
図8は、ゲルが漫されている水の温度の変化中のゲルの膨張および収縮中の、ゲ ル1およびゲル3の体積の点描である。ゲルの体積は、収縮相におけるゲルの体 積に対する値として測定する。曲線Gは、水の温度の上昇に伴うゲルの膨張中の ゲル1の体積を表す。曲線Hは、水の温度の低下に伴うゲルの収縮中のゲル1の 体積を表す。曲線GおよびHから見られるようにケル1は履歴現象を示し、ゲル 1の体積は、ある1度においてゲルが膨張中であるか収縮中であるにより異なる 。
曲線 I はゲルの膨張中のゲル3の体積を表す。曲線j はゲルの収縮中のゲ ル3の体積を表す。曲線 【 およびJから見られるように、相転移中にゲル3 の1片効果が示される。覆歴効果の量は、相転移を示すゲル3におしτで、同一 の温度範囲にわたって連続的な体積変化のみを示すケル1より顕著である。
体積 体積 アセトン−H2O中の H,O中のN−イソプロピルアクリルアミドゲル アク リルアミドゲル体積 体積 相対直径 相対直径 相対直径 補正書の写しく翻訳文)提出書 (特許法第184条の8)平成5年7月30日

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.他の重合体と相互貫通している少なくとも1種の重合体よりなる、あらかじ め決定した相転移条件において刺激に応答して有意に大きな体積変化を受ける相 互貫通性重合体網目構造体ゲルを含有する組成物。
  2. 2.重合体網目構造体の間に化学結合が形成されていることを特徴とする請求の 範囲1記載の組成物。
  3. 3.a)相転移相互貫通性重合体網目構造体ゲル;および、b)上記の相互貫通 性重合体網目構造体ゲル中に含有されている、特定の刺激に応答してゲルにより 放出される化学物質よりなる組成物。
  4. 4.上記の化学物質が腸管内に放出されることを特徴とする請求の範囲3記載の 組成物。
  5. 5.上記の化学物質が医薬、タンパク質、炭水化物、脂肪、ホルモン、酵素、抗 生物質、天然産の細菌生産物および遺伝子技術による細菌生産物よりなるグルー プから選択したものであることを特徴とする請求の範囲4記載の組成物。
  6. 6.a)相転移相互貫通性重合体網目構造体ゲル;および、b)特定の刺激に応 答してゲルにより吸収される化学物質よりなる組成物。
  7. 7.上記の化学物質が腸管から吸収されることを特徴とする請求の範囲6記載の 組成物。
  8. 8.上記の化学物質が代謝生成物、炭水化物、タンパク質、脂肪、毒素、発癌物 質、酸化防止剤およびイオンよりなるグループから選択したものであることを特 徴とする請求の範囲7記載の組成物。
  9. 9.上記の相互貫通性重合体網目構造体ゲルが基剤重合体と酸性重合体とを含有 することを特徴とする請求の範囲6記載の組成物。
  10. 10.上記の相互貫通性重合体網目構造体ゲルが浸透性流体を選択的に吸収する ことを特徴とする請求の範囲9記載の組成物。
  11. 11.上記の浸透性流体が約150mM以内のイオン濃度を有することを特徴と する請求の範囲10記載の組成物。
  12. 12.a)化学物質: b)上記の化学物質をその中に配置する媒体;およびc)上記の媒体を被覆し、 特定の刺激に応答して化学物質を放出する相転移相互貫通性重合体網目構造体ゲ ルよりなる組成物。
  13. 13.上記の化学物質が腸管内に放出されることを特徴とする請求の範囲12記 載の組成物。
  14. 14.上記の化学物質が医薬、タンパク質、炭水化物、脂肪、ホルモン、酵素、 抗生物質、天然産の細菌生産物および遺伝子技術による細菌生産物よりなるグル ープから選択したものであることを特徴とする請求の範囲13記載の組成物。
  15. 15.環境からの化学物質を特定の刺激に応答して濃縮する相互貫通性重合体網 目構造体ゲルを含有する組成物。
  16. 16.上記の化学物質が界面活性剤を含有することを特徴とする請求の範囲15 記載の組成物。
  17. 17.a)第1の重合体と、その第1の重合体と相互貫通する第2の重合体とを 含有し、所望の相転移条件において刺激に応答してゲルの有意に大きな体積変化 の原因となるのに十分な量イオン化している相互貫通性重合体網目構造体;およ び、 b)上記の相互貫通性重合体網目構造体中に配置されて上記の相互貫通性重合体 網目構造体をゲル化させる液体媒体よりなる、所望の相転移条件において刺激に 応答して有意に大きな体積変化を受ける相転移ゲル。
  18. 18.上記の有意に大きな体積変化中に上記の第1の重合体と上記の第2の重合 体との間に水素結合が形成されることを特徴とする請求の範囲17記載の相互転 移ゲル。
  19. 19.上記の有意に大きな体積変化中に上記の第1の重合体と上記の第2の重合 体とがポリ錯体を形成することを特徴とする請求の範囲18記載の相互転移ゲル 。
  20. 20.上記の第1の重合体がポリー(アクリルアミド)よりなるものであり、上 記の第2の重合体がポリー(アクリル酸)であることを特徴とする請求の範囲1 9記載の相転移ゲル。
  21. 21.a)第1の重合体と、その第1の重合体と相互貫通する第2の重合体とを 含有し、所望の相転移条件において選択した化学物質への暴露に応答してゲルの 有意に大きな体積変化を生じ、上記の選択した化学物質を上記のゲル中に捕捉し て上記の選択した化学物質を上記の化学物質の組成物から分離するのに十分な量 イオン化している相互貫通性重合体網目構造体;および、 b)上記の相互貫通性重合体網目構造体中に配置されて上記の相互貫通性重合体 網目構造体をゲル化させる液体媒体よりなる、相転移条件において相転移ゲルの 化学物質の組成物への暴露に応答して上記の化学物質の組成物からの上記の化学 物質の選択的分離のための有意に大きな体積変化を受ける相転移ゲル。
  22. 22.a)第1の重合体と、その第1の重合体と相互貫通する第2の重合体とを 含有し、所望の相転移条件において刺激に応答してゲルの有意に大きな体積変化 の原因となり、化学物質を相転移ゲルから解放するのに十分な量イオン化してい る、化学物質を捕捉する相互貫通性重合体網目構造体;および、 b)上記の相互貫通性重合体網目構造体中に配置されて上記の相互貫通性重合体 網目構造体をゲル化させる液体媒体よりなる、所望の相転移条件において刺激に 応答して相転移ゲル中に捕捉された化学物質の解放のための有意に大きな体積変 化を受ける相転移ゲル。
  23. 23.a)第1の重合体と、その第1の重合体と相互貫通する第2の重合体とを 含有し、刺激に応答してゲルの有意に大きな体積変化の原因となり、相転移ゲル により化学物質を吸収させるのに十分な量イオン化している相互貫通性重合体網 目構造体;および、b)上記の相互貫通性重合体網目構造体中に配置されて上記 の相互貫通性重合体網目構造体をゲル化させる液体媒体よりなる、所望の刺激の 存在に応答して化学物質を吸収するための有意に大きな体積変化を受ける相転移 ゲル。
  24. 24.a)第1の重合体と、その第1の重合体と相互貫通する第2の重合体とを 含有する相互貫通性重合体網目構造体を形成させ;b)上記の相互貫通性重合体 網目構造体を、所望の相転移条件において刺激に応答して上記のゲルの有意に大 きな体積変化の原因となるのに十分な量イオン化し; c)液体媒体を用いて上記の相互貫通性重合体網目構造体をゲル化させる 各段階よりなる、所望の相転移条件において刺激に応答して有意に大きな体積変 化を受ける相転移ゲルを形成する方法。
  25. 25.a)第1の重合体と、その第1の重合体と相互貫通する第2の重合体とを 含有し、そのゲルの化学物質の組成物への暴露中にその相互貫通性重合体網目構 造体よりなる相転移ゲルが有意に大きな体積変化を示す原因となるのに十分な量 イオン化している相互貫通性重合体網目構造体を形成し; b)液体媒体を用い、上記の相互貫通性重合体網目構造体をゲル化して相転移ゲ ルを形成させ; c)上記の相転移ゲルを上記の化学物質の組成物に暴露して上記の相転移ゲルに 有意に大きな体積変化を起こさせ、選択した化学物質を上記の相転移ゲルに吸収 させて上記の化学物質の組成物から上記の選択した化学物質を分離する各段階よ りなる、化学物質の組成物から化学物質を選択的に分離する方法。
  26. 26.a)第1の重合体と、その第1の重合体と相互貫通する第2の重合体とを 含有し、その相転移ゲルの刺激への暴露に応答してその相互貫通性重合体網目構 造体よりなる相転移ゲルがその相転移ゲルの有意に大きな体積変化を示してその 相互貫通性重合体網目構造体中に捕捉された化学物質が放出される原因となるの に十分な量イオン化している相互貫通性重合体網目構造体を形成し; b)上記の相互貫通性重合体網目構造体中に化学物質を捕捉させ; c)液体媒体を用い、上記の相互貫通性重合体網目構造体をゲル化して相転移ゲ ルを形成させ; d)上記の相転移ゲルを刺激に暴露して上記の相転移ゲルに有意に大きな体積変 化を起こさせ、上記の化学物質を上記のゲルから放出させる 各段階よりなる、ゲルからの化学物質の供給方法。
  27. 27.a)第1の重合体と第2の重合体とを含有し、化学物質の存在に応答して 有意に大きな体積変化を示し、上記の化学物質が相転移ゲルに吸収されるのに十 分な量イオン化している相互貫通性重合体網目構造体を形成し; b)液体媒体を用い、上記の相互貫通性重合体網目構造体をゲル化して相転移ゲ ルを形成させ; c)上記の相転移ゲルを環境中に配置して上記の相転移ゲルを所望の相転移条件 に暴露し、有意に大きな体積変化を起こさせて環境から化学物質を吸収させる 各段階よりなる、相転移ゲル中に化学物質を吸収させる方法。
  28. 28.液体媒体を用いてゲル化した重合体網目構造体から形成された相転移ゲル において:相互貫通性重合体網目構造体を、所望の相転移条件において刺激に応 答して上記のゲルの有意に大きな体積変化を示すのに十分な量イオン化すること よりなる改良。
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