JPH06506115A - 新規ベータインテグリンサブユニット - Google Patents

新規ベータインテグリンサブユニット

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JPH06506115A
JPH06506115A JP4509327A JP50932792A JPH06506115A JP H06506115 A JPH06506115 A JP H06506115A JP 4509327 A JP4509327 A JP 4509327A JP 50932792 A JP50932792 A JP 50932792A JP H06506115 A JPH06506115 A JP H06506115A
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JP4509327A
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モイル,マシュー
マクリーン,ジョン・ダブリュ
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ジェネンテク,インコーポレイテッド
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 新規ベーターンテグリンサブユニツト 本発明は新規ベータインテグリンサブユニットポリペプチドの単離と、該ポリペ プチドをコード化するDNAに関する。さらに本発明は該ベータインテグリンサ ブユニットの変種を調製する方法に関する。
背景技術と関連技術の説明 インテグリンは原形質膜に結合した細胞表面タンパク質の一群(ファミリー)で ある。多くのインテグリンが存在し、あるものは細胞型特異的であり、またある ものは数種類の細胞中に存在する。評価された動物細胞型のほとんどすべての中 に少なくとも1つのインテグリンが認められており(ヘルマー、 Ann、 R ev、 Is■uno1. 。
が動物界のいたるところに存在し得ることを示唆している。
各インテグリンはアルファポリペプチドサブユニットとベータポリペプチドサブ ユニットからなる。これらのサブユニットは、複合体に全体として配位子結合活 性を付与するような様式で非共有結合的に結合している。これらのサブユニット は共に3つのドメインを有しており、それらは1)そのポリペプチドのカルボキ シ末端である細胞質ドメイン、2)カルボキシ末端近くに位置し、そのポリペプ チドを原形質膜中に固定するように機能する膜透過ドメインもしくは貫膜ドメイ ン、および3)配位子を結合する細胞外ドメインである。
数種類のアルファサブユニットが知られており(ルオスラーチ、 J、 Cl1 n、 Invest、 。
87 : 1[1990] )、3種類のヒトベータサブユニットががなり長い 間知られてきた。
最近さらに3種類のヒトベータサブユニットが同定され、クローン化され、配列 決定され、ベーター4(スズキら、EMBOJ、、9ニア570990] ;  *カー7オルストラ、EMBOJ、 、 9ニア65[1990])、ベーター 5(マクレーンら、 J、 Biol、 Chet 、 265: 17126 [199O]) ;ラマスワミーら、EMBO]、、9:1561[1990])およびベーター 6(シェパードら、 265 : 11502[1990])と命名されている 。7番目のベータサブユニットであるベーター7は* サ+:報告さレタばかり である(ユアンら、 Internt’ 1. Immunol、 、 2:1 097[1990])。
アルファサブユニットとベータサブユニットは互いに様々な組み合わせで結合し て、多数の異なるインテグリンを生成させることができる(アルベルダら(上記 )およびヘルマーら(上記)を参照のこと)。
現在までに同定されているヒトベータインテグリンサブユニットは32〜56% 程度のアミノ酸配列同一性を共有しており、約50のシスティン残基の保存を示 す(ユアンら(上記))。ベーター1インテグリンサブユニツトはヒト、ニワト リ、カエルおよびマウスの間で82〜90%の相同性を有しくヘルマー(上記) )、このサブユニットの高度に保存された機能的役割を示唆している。
インテグリンは細胞接着を媒介することが知られている。この媒介が起こり得る 様式の一つは細胞外マトリックスに対するインテグリンの結合によるものである 。いくつかのインテグリンがフィブロネクチン、フィブリン、ラミニン、いくつ かのコラーゲン、テナシン、ビトロネクチンおよびフオンビルプラント因子など の細胞外マトリックスタンパク質に結合することが明らかにされている(ルオス ラーチ(上記))。インテグリンが細胞接着を媒介することができる第2の様式 は細胞−細胞結合によるものである。例えば血小板の表面に位置するインテグリ ン糖タンパク質IIb/IIIaは媒介分子(具体的にはフィブリノーゲン)に よって血小板が互いに結合するのを促進する。他のインテグリンは循環中の白血 球の組織に対する結合を媒介することによってそれらを循環系から除去する際に 役割を果たしていることが示されており、これは組織の回復にとって重要なこと である(ルオスラーチ(上記))。
多くの腫瘍形成細胞を取り巻く細胞外マトリックスは正常な非腫瘍形成細胞につ いて観測されるものより少量であり、正常細胞と比べて増大した腫瘍細胞の移動 性をもたらしていることが観測されている(ルオスラーチ(上記))。いくつか の他のインテグリンと同様にインテグリンアルファー5/ベーター1がいくつか の腫瘍細胞中で変化した発現レベルを有することが示されている(プランテフェ イバーら、Ce11.56:281[1989])。
最近の研究は、いくつかのインテグリンが小脳の発育と分化の間にダリア線維に 沿うニューロンの移動を媒介する際にある役割を持っているであろうことを示唆 している(バッテン、 Trends、 Neural、 Sci、 、 13 :179[1990] ;サネス、^nn、 Rev、 meur osci、 、 12+491[1989])。
当該技術分野では新しいインテグリンサブユニットを同定し、細胞−細胞接着、 細胞の移動性および細胞外マトリックスに対する細胞接着を媒介する際のそれら の役割を含む、それらの生物学的役割を同定することを現在も必要とし続けてい る。
したがって本発明の目的は、ベータインテグリンサブユニット1〜7と共通する 構造上の特徴をいくらか共有する新規ベータサブユニットインテグリンポリペプ チドを同定することである。
新規ベータインテグリンサブユニットポリペプチドをコード化する核酸を提供し 、研究的または診断的使用のために、もしくはある種の神経学的または免疫学的 障害およびある種の腫瘍および腫瘍形成細胞に関する潜在的な医療的使用のため に、この核酸を用いて組換え細胞中で該ポリペプチドを生産することがもう1つ の目的である。
アミノ酸配列変種や共有結合誘導体を含む新規ベータインテグリンサブユニット の誘導体および修飾型を提供することもさらなる目的である。
新規ベータインテグリンサブユニットに対する抗体を生じさせるための免疫原を 調製すると共に、該ベータインテグリンサブユニットに結合することができる抗 体を得ることもさらなる目的である。アルファインテグリンサブユニットと結合 した新規ベータインテグリンサブユニットからなる複合体に対する抗体を生じさ せるための免疫原を調製することもさらなる目的である。これらの新規免疫原に 対して生じた抗体はベータインテグリンサブユニット1〜7を結合しないことが 好ましい。
本発明のこれらの目的および他の目的は本明細書全体を考慮すれば当業者には明 らかになるであろう。
発明の要約 ある側面として、ベータインテグリンサブユニット1〜7に構造的に関連する単 離された新規ベータインテグリンサブユニットポリペプチドを提供することによ って、これらの目的が達成される。これ以降このポリペプチドをベーター8イン テグリンサブユニツトと呼び、このポリペプチドはそのN末端およびC末端断片 を包含することとする。
もう1つの側面として、本発明は、そのベーター8インテグリンサブユニツトが 由来する動物種のポリペプチドが混入していないベーター8インテグリンサブユ ニツトからなる組成物を提供する。別の側面として、提供されるベーター8イン テグリンサブユニツトはアルファインテグリンサブユニットと結合している。
ベーター8インテグリンサブユニツトまたはその断片(これは化学的方法によっ て合成することもできる)を(組換え発現またはインビトロ共有結合法によって )免疫原性ポリペプチドに融合し、次いで、この融合ポリペプチドを動物の免疫 化に用いてベーター8インテグリンサブユニツトエビトープに対する抗体を生じ させる。抗ベーター8インテグリンサブユニット抗体は免疫化した動物の血清か ら回収される。別法として、免疫化した動物の細胞から従来の方法でモノクロー ナル抗体を調製する。日常的なスクリーニングによって同定される抗体はベータ ー8インテグリンサブユニツトには結合するであろうが、ベータインテグリンサ ブユニット1〜7を含む他の既知のベータインテグリンサブユニットとは実質上 交差反応しないであろう。
固定化した抗ベーター8インテグリンサブユニット抗体はベーター8インテグリ ンサブユニツトの診断(インビボまたはインビトロ)や精製にとりわけ有用であ り、例えばベーター8インテグリンサブユニツトの混合物を、該抗体が結合して いるカラムに通す。
ベーター8インテグリンサブユニツトの置換、欠失または挿入変種はインビトロ または組換え法で調製され、ベーター8インテグリンサブユニツトとの免疫交差 反応性と、ベーター8インテグリンサブユニツト拮抗剤または作用剤活性につい てスクリーニングされる。
とりわけベーター8インテグリンサブユニツトまたはその抗体の診断のため、も しくはベータ−8インテグリンサブユニツト抗体のアフィニティー精製のために 、ベーター8インテグリンサブユニツトをインビトロで誘導体化して、固定化さ れたベーター8インテグリンサブユニツトおよび標識されたベーター8インテグ リンサブユニツトを調製する。
とりわけ医薬的使用のために、ベーター8インテグリンサブユニツト、その誘導 体もしくはその抗体を生理学的に許容される賦形剤中に製剤化する。そのような 賦形剤にはベーター8インテグリンサブユニツトの徐放性製剤が含まれる。
さらに異なる側面として本発明は、ベーター8インテグリンサブユニツトをコー ド化する単離された核酸分子でありて標識されているものあるいは標識されてい ないもの、並びに、ベーター8インテグリンサブユニツトをコード化する核酸配 列に相補的であるかもしくは厳密な条件下で該核酸配列とハイブリッド形成する 核酸配列であって、ベータインテグリンサブユニット1〜7(即ちベーター8イ ンテグリンサブユニツトでない既知のベータインテグリンサブユニット)をコー ド化する核酸に相補的な核酸配列を除くものを提供する。
さらに本発明は、そのベクターによって形質転換された宿主によって認識される 制御配列に機能可能に連結したベーター8インテグリンサブユニツトをコード化 する核酸配列からなる複製可能なベクター、そのベクターで形質転換された宿主 細胞、並びに、ベーター8インテグリンサブユニツトをコード化する核酸分子を 用いてその生産を達成する方法を提供する。該核酸配列はベーター8インテグリ ンサブユニツト核酸に関するハイブリッド形成検定法にも有用である。
さらなる態様として本発明は、ベーター8インテグリンサブユニツトを生産する 方法であって、ベーター8インテグリンサブユニツトをコード化する核酸を含有 する細胞のDNA中に、ベーター8インテグリンサブユニツト核酸に対してその 転写に影響を与えるに足る近さと配向で転写変調要素を挿入ことがらなり、さら にその転写変調要素とベーター8インテグリンサブユニツト核酸とを含有する細 胞を培養するという随意の段階を伴ってもよい方法を提供する。
さらに異なる態様として、本発明は、ベーター8インテグリンサブユニツトをコ ード化する核酸とベーター8インテグリンサブユニツト核酸に対してその転写に 影響を与えるに足る近さと配向にある外因的な転写変調要素とを含む細胞、並び に、宿主細胞によって認識される外因的制御配列に機能可能に連結したベーター 8インテグリンサブユニツトをコード化する核酸を含有する宿主細胞を提供する 。
さらにベーター8インテグリンサブユニツトをコード化する核酸の転写が増大ま たは減少している細胞を得る方法であって、(a)ベーター8インテグリンサブ ユニツト核酸を含有する細胞を用意し、(b)該細胞中に転写変調要素を導入し 、(C)ベーター8インテグリンサブユニツト核酸の転写が増大もしくは減少し ている細胞について、上記細胞をスクリーニングする、ことからなる方法をも提 供する。
図面の簡単な説明 図IA−E(配列番号3)はウサギのベーター8インテグリンサブユニツトの完 全な核酸配列を表す。この配列は非翻訳5°領域と3′非翻訳領域の一部を含有 する。推定したATG翻訳開始コドンを示しである。推定アミノ酸配列をヌクレ オチド配列の下に示す。
図2A−H(配列番号4)は実施例に記述するヒトの骨肉腫細胞系MG−63か ら得たベーター8インテグリンサブユニツトの完全な核酸配列を表す。この配列 は非翻訳5°領域と3゛非翻訳領域を含有する。推定したATG翻訳開始コドン を示しである。推定アミノ酸配列をヌクレオチド配列の下に示す。
一般に下記の用語または表現が本明細書の説明、実施例および請求の範囲で用い られる場合、それらは次に示す定義を有する。
用語「ベーター8インテグリンサブユニツト」または「β−8インテグリンサブ ユニツト」は、図IA−Eまたは図2A−Hのベーター8インテグリンサブユニ ツトに共通する定性的な生物学的活性を有するペプチドであって、図IA−Eま たは図2A−Hのベーター8インテグリンサブユニツトと少なくとも75%のア ミノ酸配列同一性を有するものと定義される。好ましくは、ベーター8インテグ リンサブユニツトは少な(とも5アミノ酸残基からなる。
本明細書ではベーター8インテグリンサブユニツトに関する同一性または相同性 を、候補配列を図IA−Eまたは図2A−Hの配列と並列させ、必要であれば最 大の相同性が得られるように間隙を導入した後に、図IA−Eまたは図2A〜H 中の残基と一致する候補配列中のアミノ酸残基の百分率と定義し、保存的な置換 を配列同一性の一部とは見なさないこととする。N末端伸長、C末端伸長および 挿入はいずれも同一性または相同性を減じるものと見なされないであろう。
ベーター8インテグリンの定性的な生物学的活性は、1)ベーター8インテグリ ンサブユニツトの少なくとも1つのエピトープとの免疫学的な交差反応性、もし くは、2)ベーター8インテグリンサブユニツトに定性的に共通する少なくとも 1つの接着、調節またはエフェクター機能の保持、のいずれがと定義される。
本明細書で用いる免疫学的な交差反応性とは、既知の活性類縁体に対して生じた ポリクローナル抗体または抗血清に関してこの活性を有するベーター8インテグ リンサブユニツトの定性的な生物学的活性を、候補ポリペプチドが競争的に阻害 できるということを意味する。そのような抗体および抗血清は、ヤギやウサギな どの動物に完全フロインドアジュバント中の既知の天然ベーター8インテグリン サブユニツトを例えば皮下注射し、次いで不完全フロイントで腹腔内または皮下 に追加免疫注射することにより、従来の方法で調製される。
本明細書で用いる用語としてのベーター8インテグリンサブユニツトの範囲には 、図IA−Eまたは図2A−Hに記載のウサギまたはヒトのベーター8インテグ リンサブユニットの翻訳されたアミノ酸配列もしくは翻訳された成熟アミノ酸配 列を有するベーター8インテグリンサブユニツト、ベーター8インテグリンサブ ユニツトの脱グリコジル化誘導体または非グリコジル化誘導体、図IA−Eまた は図2A−Hの配列の相同的なアミノ酸配列変種、並びに、ベーター8インテグ リンサブユニツトの相同的なインビトロ生成変種および誘導体であって、図IA 〜Etたは図2A−Hのベーター8インテグリンサブユニツトに共通する生物学 的活性を発揮し得るものが含まれる。天然のベーター8インテグリンサブユニツ トは膜結合ポリペプチドであるが、機能的な貫膜ドメインを欠いたものなどの可 溶型もこの定義に包含される。
また、図2A−Hに記載のヒトのベータ−8インテグリンサブユニツト核酸配列 によってコード化されるポリペプチドまたはタンパク質、15アミノ酸残基(好 ましくは30アミノ酸残基)を有するその断片、ベーター8インテグリンサブユ ニツトの免疫エピトープまたは他の生物学的に活性な部位からなる約5残基以上 を有するその断片、該図IA−Eまたは図2A−H配列のアミノ酸配列変種であ って、アミノ酸残基が該図IA−Eまたは図2A−H配列もしくは上に定義した その断片のN末端またはC末端もしくはその内部に挿入されているもの、および /または、該図IA−Eまたは図2A−H配列またはその断片のアミノ酸残基が 別の残基に置換されている該図IA−Eまたは図2A−H配列もしくは上に定義 したその断片のアミノ酸配列変種であって、例えば部位特異的突然変異誘発法や PCR突然変異誘発法による予め決定された突然変異、およびウサギ、ラットブ タ、ヒト以外の霊長類、ウマ、ネズミおよびヒツジのベーター8インテグリンサ ブユニットなどの他の動物種のベーター8インテグリンサブユニツト、および対 立遺伝子および他の天然に存在する上記配列およびヒト配列の変種を含むもの、 並びに、ベーター8インテグリンサブユニツトまたは上に定義したその断片の誘 導体であって、そのベーター8インテグリンサブユニツトまたはその断片が置換 、化学的手段、酵素的手段または他の適当な手段によって天然に存在するアミノ 酸以外の部分で共有結合的に修飾されているものも本発明の範囲に包含される。
このような断片および変種は、ベータインテグリンサブユニット1〜7を含むあ らゆる動物種の既知のベータインテグリンサブユニットまたはそのようなベータ インテグリンサブユニットの既知の断片を含めて現在までに同定されたポリペプ チドのいずれをも包含しない。ベータ−8インテグリンサブユニツトアミノ酸配 列変種は、一般的には図IA−Eまたは図2A−Hに示す翻訳された配列と少な (とも75%(好ましくは〉80%、より好ましくは〉85%)の配列同一性を 共有するであろう。
好ましいベーター8インテグリンサブユニツトはヒトのベーター8インテグリン サブユニツトである。ヒトのベーター8インテグリンサブユニツトは既知のヒト のベータインテグリンサブユニット1〜7とそれぞれ約35%、32%、34% 、31%、34%、37%および31%のポリペプチド配列同一性を共有する。
「単離された」ベーター8インテグリンサブユニツト核酸またはポリペプチドと は、そのベーター8インテグリン核酸またはポリペプチドの動物またはヒトの供 給源中に存在する混入核酸またはポリペプチドから分離され同定されたベーター 8インテグリンサブユニツト核酸またはポリペプチドである。該核酸またはポリ ペプチドを診断のためおよびプローブのために、下記の診断的検定法の議論で記 述し定義する標識を用いて標識してもよい。単離されたベーター8インテグリン サブユニットをいずれかのアルファインテグリンサブユニットと結合させて、例 えばアルファーV/ベーター8複合体などの複合体を形成させることができる。
アルファインテグリンサブユニットおよび/またはベーター8インテグリンサブ ユニツトの先端欠失型からなる結合した複合体も本発明によって予期されるもの である。
ベーター8インテグリンサブユニツト「核酸」はベーター8インテグリンサブユ ニツトをコード化する10塩基以上を含有するRNAまたはDNAと定義され、 ベーター8インテグリンサブユニツトをコード化する核酸配列に相補的であり、 そのような核酸とハイブリッド形成して厳密な条件下でそれに安定に結合したま まであり、あるいは図IA−Eまたは2A−Hに示す翻訳されたアミノ酸配列と 少な(とも75%、好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少な(とも8 5%の配列同一性を共有するポリペプチドをコード化する。図IA−Eまたは図 2A−Hの核酸にハイブリッド形成するDNAは好ましくは少なくとも2o塩基 、より好ましくは少なくとも40塩基、さらに好ましくは少なくとも6o塩基を 含有する。最も好ましくは、ハイブリッド形成するDNAまたはRNAは45塩 基、さらにより好ましくは90塩基を含有する。しかしこのようなハイブリッド 形成核酸または相補的核酸はさらに、ベータインテグリンサブユニット1〜7を 含む既知のベータインテグリンサブユニットをコード化する核酸をコード化し、 厳密な条件下で該核酸とハイブリッド形成し、あるいは該核酸に相補的な核酸を 含めて、先行技術のいずれの核酸に対しても新規であって自明でないものと定義 される。
「厳密な条件」とは、(1)洗浄のために低イオン強度と高温(例:50℃で0 ゜015M NaC]10.0015Mクエン酸ナトリウム10.1%NaDo dS04)を使用する条件であるか、もしくは(2)ハイブリッド形成の間にホ ルムアミドなどの変性剤(例、42℃で750mMNaC1,75mMクエン酸 ナトリウムを伴う0.1%牛血清アルブミン10.1%フィコール10.1%ポ リビニルピロリドン150mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH6,5)と共に5 0%(vol/vol)ホルムアミド)を使用する条件をいう。もう1つの例は 、42℃における50%ホルムアミド、5xSSC(0,75M NaCl、0 .075Mクエン酸ナトリウム)、50mMリン酸ナトリウム(pH6,8)、 0.1%ビロリン酸ナトリウム、5×デンハルト溶液、超音波処理したサケ精子 DNA(50Mg/ml)、0.1%SDSおよび10%硫酸デキストランの使 用と、それに伴う0.2XSSCおよび0.1%SDS中42℃での洗浄である 。
用語「制御配列」は特定の宿主生物中で機能可能に連結した配列の発現に必要な りNA配列を意味する。原核生物に適した制御配列には、例えばプロモーター、 随意にオペレーター配列、リポソーム結合部位、並びに、おそらくはまだよく理 解されていない他の配列が含まれる。真核細胞はプロモーター、ポリアデニル化 シグナルおよびエンハンサ−を利用することがわかっている。
ある核酸がもう1つの核酸配列と機能的な関係に置かれる場合、その核酸は「機 能可能に連結」している。例えばプレ配列または分泌リーダーのDNAは、それ がポリペプチドの分泌に関与するプレタンパク質として発現される時、そのポリ ペプチドのDNAに機能可能に連結している。またプロモーターやエンハンサ− は、それがコード配列の転写に影響を与える時、そのコード配列に機能可能に連 結している。さらにリポソーム結合部位は、それが翻訳を促進するような位置に ある時、コード配列に機能可能に連結している。「機能可能に連結している」と は、一般的には連結されているDNA配列が隣接していることを意味し、分泌リ ーダーの場合には隣接していて且つ解読相が一致していることを意味する。しか しエンハンサ−は隣接している必要がない。連結は都合のよい制限部位での連結 (ライゲーション)によって達成される。そのような部位が存在しない場合には 、合成オリゴヌクレオチドアダプターまたはリンカ−を従来の慣用に従って使用 する。
本明細書において「外因的な」要素とは、その細胞にとって異種である核酸配列 、もしくはその細胞にとって同種であるが、通常はその要素が認められない宿主 細胞核酸内の位置にある核酸配列と定義される。
本明細書で使用される表現「細胞」、「細胞系」および「細胞培養」は相互に交 換して使用することができ、これらの名称はすべて子孫を包含する。したがって 「形質転換体」および「形質転換細胞」という単語は、−次対象細胞と移送の数 にかかわらずそこから導かれる培養とを包含する。計画的な突然変異や偶然の突 然変位ゆえに、すべての子孫がDNA内容物に関して必ずしも正確に同一でなく てもよいということも理解されるであろう。最初に形質転換された細胞をスクリ ーニングした時と同じ機能または生物学的活性を有する突然変異子孫も含まれる 。別々の名称を意図するところは、その文脈から明らかになるであろう。
「プラスミド」は大文字および/または数字に先立つ小文字p、および/または 、小文字pとそれに続く大文字および/または数字によって指定される。本明細 書での出発プラスミドは市販されており、制限なく公に使用することができるか 、もしくは上記の利用可能なプラスミドから公表されている手法に従って構築す ることができる。さらに他の等価なプラスミドは当該技術分野で知られており、 当業者には明らかであろう。
DNAの「制限酵素消化Jとは、そのDNA中のある種の位置にしか作用しない 酵素によるDNAの触媒的切断を意味する。そのような酵素は制限エンドヌクレ アーゼと呼ばれ、そのそれぞれが特異的な部位を制限部位と呼ぶ。本明細書で使 用される様々な制限酵素は市販されており、その酵素の供給者が確立したそれら の反応条件、補因子および他の必要条件を使用する。一般に制限酵素は、各制限 酵素を最初に与えた微生物を表す大文字とそれに続く他の文字、次いで特定の酵 素を指定する数字という構成からなる略号によって指定される。一般的には約1 μgのプラスミドまたはDNA断片を約1〜2単位の酵素と共に約20μmの緩 衝溶液中で使用する。特定の制限酵素について適当な緩衝液と基質の量はその製 造者によって指定される。通常は37℃で約1時間のインキュベーションを用い るが、これらの条件は供給者の指示に従って変化し得る。インキュベーション後 、フェノールとクロロホルムを用いる抽出によってタンパク質またはポリペプチ ドを除去し、エタノールを用いる沈殿によって、消化した核酸を水性画分から回 収する。ある制限酵素による消化の後に、DNA断片の2つの制限切断された末 端が「環化」するかもしくは閉環を形成する(これらは別のDNA断片のその制 限部位への挿入を妨害するであろう)のを防止するために、末端5°リン酸エス テルの細菌アルカリ性ホスファターゼ加水分解を行ってもよい。特に明言しない 限り、プラスミドの消化後に5′末端脱リン酸化を行わない。脱リン酸化のため の手法と試薬類はサムプルツクらrMolecular Cloning :^ Laboratory Manual Jにューヨーク、コールド・スプリング ・ハーバ−・プレス、 1989)の1.56〜1.61章に記述されているよ うに従来技術に属する。
ある与えられたDNA断片の制限消化からの「回収」または「単離」とは、ポリ アクリルアミドゲルまたはアガロースゲル上で電気泳動によりて消化物を分離し 、既知の分子量を有するマーカーDNA断片の移動度とその移動度とを比較する ことによって興味ある断片を同定し、消化断片を含有するゲル切片を取り出し、 DNAをそのゲルから分離することを意味する。この手法は一般的に知られてい る。例えばローンら、 Nucleic Ac1ds Res、 、 9:61 03−6114(1981)およびゲラデルら。
Nucleic Ac1ds Res、 8:4057(1980)を参照のこ と。
「サザンプロット分析」は、DNAまたはDNA含有組成物の制限エンドヌクレ オアーゼ消化物中のDNA配列の存在を既知の標識されたオリゴヌクオチドまた はDNA断片にハイブリッド形成させることによって確認する方法である。サザ ン分析は典型的にはサムプルツクら(上記)の9.37〜9.52章に記述され ているように、アガロースゲルでDNA消化物を電気泳動的に分離し、電気泳動 後にDNAを変性させ、そのDNAをニトロセルロース、ナイロンまたは他の適 当な膜支持体に転写して、放射線標識したプローブ、ビオチニル化したプローブ または酵素標識したプローブで分析することからなる。
「ノーザン分析」はオリゴヌクレオチド、DNA断片、cDNAまたはその断片 、あるいはRNA断片などの既知のプローブにハイブリッド形成するRNA配列 を同定するために使用する方法である。上記プローブは32−Pなどの放射性同 位体で標識されるか、ビオチニル化によって標識されるか、あるいは酵素で標識 される。サムプルツクら(上記)の7.39〜7.52章に記述されているよう な当該技術分野でよく知られている標準的技術を用いて、普通は分析すべきRN Aをアガロースゲルまたはポリアクリルアミドゲル上で電気泳動的に分離し、ニ トロセルロース、ナイロンまたは他の適当な膜に転写し、プローブとハイブリッ ド形成させる。
「連結(ライゲーション)」は2つの核酸断片間にホスホジエステル結合を形成 させる工程を意味する。DNA断片を互いに連結するためには、そのDNA断片 の末端が互いに適合するものでなければならない。ある場合にはエンドヌクレア ーゼ消化後にそれらの末端が直接適合するであろう。しかし、エンドヌクレアー ゼ消化後によく生成するスタッガー末端(互い違い末端)をまず平滑末端に変換 することによって、それらを連結に適合させることが必要なこともある。末端を 平滑にするためには、そのDNAをDNAポリメラーゼIのクレノー断片または T4 DNAポリメラーゼ約10単位と共に4種のデオキシリボヌクレオチド三 リン酸の存在下で適当な緩衝液中で少なくとも15分間15℃で処理する。次に フェノール−クロロホルム抽出とエタノール沈殿によってそのDNAを精製する 。
互いに連結すべきDNA断片を約等モル量で溶液中に置く。その溶液はATP。
リガーゼ緩衝液およびT4 DNAリガーゼなどのりガーゼ(DNA0.5μg あたり約10単位)をも含有するであろう。DNAをベクター中に連結すべき場 合には、そのベクターをまず適当な制限エンドヌクレアーゼ(単数または複数) で消化することによって直線化する。次に、連結操作中の自己連結を防止するた めに、直線化した断片を細菌アルカリ性ホスファターゼまたは牛腸ホスファター ゼで処理する。
細胞からのDNAの「調製」とは、宿主細胞の培養からプラスミドDNAを単離 することを意味する。DNAの調製に一般的に使用される方法はサムプルツクら (上記)の1.25〜1.33章に記述されている大規模および小規模プラスミ ド調製である。DNAを調製した後、例えばサムプルツクら(上記)の1.40 章に記述されているような当該技術分野でよく知られている方法によりて、それ を精製することができる。
[オリゴヌクレオチド」は、既知の方法(例えば1988年5月4日に公開され たEP266032に記述されているような固相技術を用いるホスホトリエステ ル、ホスファイトまたはホスホルアミド化学や、フレーラーら、 Nucl、^ cids、 Res、 、 14 :5399−5407[1986]に記述さ れているようなデオキシヌクレオチドバーホスホネート中間体を介して)によっ て化学的に合成される短い一本鎖または二本鎖ポリデオキシヌクレオチドである 。次に、それらをポリアクリルアミドゲルで精製する。
本明細書で用いられる[ポリメラーゼ連鎖反応」またはrPcRjの技術は一般 に、微量の特定の核酸断片(RNAおよび/またはDNA)を、1987年7月 28日に発効した米国特許第4683195号に記述されているように増幅する 操作を意味する。一般に、オリゴヌクレオチドプライマーを設計することができ るように、興味ある領域またはそれ以上の領域の両末端からの配列情報が利用可 能でなければならず、これらのプライマーは増幅すべき鋳型の反対側の鎖に対し て配列が同一であるか類似しているであろう。2つのプライマーの5°末端ヌク レオチドは増幅される物質の末端と合致するであろう。全ゲノムDNAおよび全 細胞RNAから転写されたcDNA、バクテリオファージまたはプラスミド配列 などからの特定のDNA配列、特定のRNA配列を増幅するためにPCRを用い ることができる。一般的にはムリスら、 Co1d Spring Harbo r 5yip、 Quant、 Biol、 、 51:263’(1987)  ;エルリッヒ編rPCRTechnologyJ (ストックトン・プL/ス 、:!−ヨーク、 1989)などを参照のこと。本明細書で用いる場合、PC Rは既知の核酸配列をプライマーとして使用することからなる、核酸試験試料を 増幅するための核酸ポリメラーゼ反応法の(唯一の方法ではなくて)−例である と見なされ、またPCRは核酸の特定の断片を増幅または作成するために核酸ポ リメラーゼを使用する。
ベーター8インテグリンサブユニツトをコード化するDNAは、ベーター8イン テグリンサブユニツトmRNAを保持していてそれを検出可能なレベルで発現さ せていると考えられる組織から調製されるどのようなcDNAライブラリーから も得ることができる。ベーター8インテグリンサブユニツトをゲノムライブラリ ーから得ることもできる。興味ある遺伝子またはそれによってコード化されてい るタンパク質を同定するために設計されたプローブを用いてライブラリーをスク リーニングする。cDNA発現ライブラリーについては、ベーター8インテグリ ンサブユニツトを認識し、それに特異的に結合するモノクローナル抗体またはポ リクローナル抗体、同じ種または異なる種から得たベーター8インテグリンサブ ユニツトcDNAの既知のもしくは推測される部分をコード化する約20〜80 塩基長のオリゴヌクレオチド、および/または、同じ遺伝子または類似の遺伝子 をコード化する相補的なもしくは相同なcDNAまたはその断片が好適なプロー ブに含まれる。ゲノムDNAライブラリーのスクリーニングに適したプローブに は、オリゴヌクレオチド、同じ遺伝子または類似の遺伝子をコード化するcDN Aまたはその断片、および/または、相同なゲノムDNAまたはその断片が含ま れるが、これらに限定されない。選択したプローブによるcDNAライブラリー またはゲノムライブラリーのスクリーニングは、サムプルツクら(上記)の10 〜12童に記述されているような標準的な手法を用いて実行することができる。
ベーター8インテグリンをコード化する遺伝子を単離する代替手段は、サムプル ツクら(上記)の14章に記述されているポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法を 用いることである。この方法はベーター8インテグリンにハイブリッド形成する オリゴヌクレオチドプローブの使用を必要とする。オリゴヌクレオチドの選択法 は後述する。
興味ある遺伝子を得るためのもう1つの代替法は、エンゲルスら(Agnet  ChetInt、 Ed、 Engl、 、 28ニア16−734[1989 ])に記述されている方法の1つを使用して、それを化学的に合成することであ る。これらの方法にはトリエステル、ホスファイト、ホスフォルアミダイトおよ びH−ホスホネート法、PCRおよび他のオートプライマー法、および固相上で のヌクレオチド合成が含まれる。その遺伝子の全核酸配列が知られているか、あ るいは標的アミノ酸配列が知られている場合にこれらの方法を使用することがで き、各アミノ酸残基について既知の好ましいコード残基を用いることにより、考 え得る核酸配列を推論することができる。
本発明を実施する好ましい方法は、様々な組織(好ましくは哺乳動物の胎盤、胎 児、脳および癌腫細胞系)からのcDNAライブラリーをスクリーニングするた めに注意深く選択したオリゴヌクレオチド配列を使用することである。さらに好 ましくは、ヒトまたはウサギの胎盤、胎児、脳および癌腫細胞系cDNAライブ ラリーをオリゴヌクレオチドプローブでスクリーニングする。
プローブとして選択されるオリゴヌクレオチド配列は、偽陽性を最小限にするの に充分な長さと充分な明確さを有すべきである。実際のヌクレオチド配列(単数 または複数)は通常は、他のベータインテグリンサブユニットの保存されたヌク レオチド配列または領域もしくは高度に相同なヌクレオチド配列または領域に基 づく。オリゴヌクレオチドは1またはそれ以上の位置で縮重していてもよい。
縮重したオリゴヌクレオチドの使用は、その種における優先的なコドン使用剤が 知られていない種からのライブラリーをスクリーニングする際には特に重要であ り得る。スクリーニングされるライブラリー中のDNAとハイブリッド形成した 時に検出され得るように、オリゴヌクレオチドを標識しなければならない。標識 化の好ましい方法は、当該技術分野でよく知られているように32−Pで標識さ れたATPをポリヌクレオチドキナーゼと共に使用してオリゴヌクレオチドを放 射線標識することである。しかし他の方法を用いてオリゴヌクレオチドを標識す ることもでき、それらの方法にはビオニチル化や酵素標識化が含まれるが、これ らに限定されない。
とりわけ興味があるものは完全な長さのポリペプチドをコード化するベーター8 インテグリンサブユニツト核酸である。いくつかの好ましい態様では、核酸配列 が天然のベータ−8インテグリンサブユニツトシグナル配列を含む。選択したc DNAライブラリーまたはゲノムライブラリーをスクリーニングし、必要であれ ば、サムプルツクら(上記)の7.79章に記述されている従来のプライマー伸 長法を用いて前駆体を検出し、cDNAに逆転写されていないかもれないmRN Aの中間体をプロセシングすることによって、全タンパク質コード配列を有する 核酸を得る。
B、ベーター8インテグリンサブユニツトのアミノ酸配列変種ベーター8インテ グリンサブユニツトのアミノ酸配列変種は、ベーター8インテグリンサブユニツ トDNAに適当なヌクレオチド変化を導入するが、もしくは所望のベーター8イ ンテグリンボリベブチドのインビトロ合成によって調製される。
そのような変種には、例えばヒトのベーター8インテグリンサブユニツトにつぃ て図2A−Hに示したアミノ酸配列内の残基からの欠失体、挿入体または置換体 が含まれる。最終構築物が所望の特性を有する限り、最終構築物に到達するため に欠失、挿入および置換のどのような組み合わせを行ってもよい。先行技術に対 して新規でなく非自明でないベータ−8変種またはポリペプチド配列は本発明の 範囲から除外される。アミノ酸変化がベーター8インテグリンサブユニツトの翻 訳後プロセシングを変化させてもよ(、これらの変化は例えばグリコジル化部位 の数または位置の変化、膜固定特性の変化および/または天然のベーター8イン テグリンサブユニツトのリーダー配列を挿入するか、欠失させるか、あるいは他 の影響を与えることによるベーター8インテグリンサブユニツトの細胞内位置の 変化などである。
ベーター8インテグリンサブユニツトのアミノ酸配列変種を設計するにあたって 、突然変異部位の位置と突然変異の性質は修飾されるべきベーター8インテグリ ンサブユニツトの特性(単数または複数)に依存するであろう。突然変異の部位 は個別に修飾することもでき、連続的に修飾することもできる。例えば、(1) まず保存的アミノ酸選択物で置換した後に、達成された結果に応じてより過激な 選択物で置換するか、(2)標的残基を削除するか、あるいは(3)位置を特定 した部位に隣接して同じ種類か異なる種類の残基を挿入するか、もしくは選択技 (1)〜(3)の組み合わせによる。
突然変異誘発法にとって好ましい位置にあるベーター8インテグリンサブユニッ トボリベブチドの残基または領域を同定する有用な方法は「アラニン走査突然変 異誘発法(alanine scanning mutagenesis)と呼 ばれ、カニングハムとウェルスによって記述されている(Science、 2 44 : 1081−10850989コ)。ここでは−残基または標的残基の 群(例 arg、asp、his、lysおよびgluなどの荷電残基)を同定 し、中性または陰性に荷電したアミノ酸(最も好ましくはアラニルまたはポリア ラニン)で置換することによってそれらのアミノ酸とそれらを取り巻く細胞内外 の水性環境との相互作用に影響を与える。次に、置換の部位にさらなる変化また は他の変化を導入することによって、置換に対して機能的な感受性を示したドメ インを詳細に調べる。したがってアミノ酸配列変化を導入する部位は予め決定さ れるが、置換の性質そのものは予め決定しておく必要がない。例えばある与えら れた部位での突然変異の効果を最適化するために、ala走査または無作為突然 変異誘発法を標的コドンまたは領域で行い、発現したベータ−8インテグリンサ ブユニツト変種を所望の活性の最適な組み合わせについてスクリーニングする。
一般に改変にとって好ましいベータ−8インテグリンサブユニツト分子の領域は 他の既知のベータインテグリンサブユニットに関して高度に保存されている領域 である。例えばヒトベーター8インテグリンのアミノ酸118と180(番号付 与は図2A−Hに従う)の間の領域は他のベータインテグリンと高度に相同的で あり、それゆえに突然変異誘発にとって好ましい領域である。もう1つの好まし い領域はアミノ酸240と275の間の領域である。アミノ酸配列欠失は一般に 約1残基から30残基までの範囲にわたり、より好ましくは約1ないし10残基 であり、典型的には連続的である。ベーター8インテグリンサブユニツトの活性 を改変するために、ベーター8インテグリンサブユニツトと他のベータインテグ リンサブユニットの間で相同性が低い領域中に欠失を導入することができる。他 のベータインテグリンサブユニットとかなりの相同性を有する領域でのベーター 8インテグリンサブユニツトからの欠失は、ベーター8インテグリンサブユニツ トの生物学的活性をより有意に変化させる可能性が高いであろう。連続的な欠失 の数は影響を受けるドメイン内でベーター8インテグリンの三次構造(例えばベ ータひだ状シートまたはアルファへリックス)が保存されるように選択されるで あろう。
アミノ酸配列挿入には、1残基から百以上の残基を含むポリペプチドまでの長さ にわたるアミノ末端および/またはカルボキシル末端融合物、並びに、1または 複数アミノ酸残基の配列内挿入が含まれる。配列内挿入(即ちベータ−8インテ グリン配列内の挿入)は一般的には約1から10残基までにわたり、より好まし くは1ないし5、最も好ましくは1ないし3である。末端挿入の例には、細菌組 換え宿主細胞培養中でのベーター8インテグリンの直接発現の人工の産物である N末端メチオニル残基を伴うベーター8インテグリンサブユニツト、および、組 換え宿主細胞からの成熟ベーター8インテグリンサブユニツトの分泌を容易にす るためのベーター8インテグリンサブユニツトのN末端の異種N末端シグナル配 列の融合物が含まれる。そのようなシグナル配列は一般に意図する宿主細胞種か ら得られ、それゆえにその宿主にとっては同種である。好適な配列には、大腸菌 については5TIIまたはlpp、酵母についてはアルファ因子、哺乳動物細胞 についてはヘルペスgDなどのウィルスシグナルである。
ベーター8インテグリンサブユニツトの他の挿入変種には、1989年4月6日 に公開されたWO39102922に記述されているような、ベーター8インテ グリンサブユニツトのN末端またはC末端への免疫原性ポリペプチド(例:べ一 ターラクタマーゼや大腸菌trp遺伝子座がコード化している酵素などの細菌ポ リペプチドまたは酵母タンパク質)の融合物、並びに、免疫グロブリン定常領域 (または他の免疫グロブリン領域)、アルブミンまたはフェリチンなどの長い半 減期を有するタンパク質とのC末端融合物が含まれる。
変種のもう1つの群はアミノ酸置換変種である。これらの変種ではベーター8イ ンテグリンサブユニツト中の少なくとも1つのアミノ酸残基が除去され、その位 置に異なる残基が挿入されている。置換的突然変異誘発にとって最も興味深い部 位には、ベーター8インテグリンサブユニツトの活性部位と同定される部位、お よび様々な種から得たベーター8インテグリンサブユニツト中に認められるアミ ノ酸が、側輪のかさ高さ、電荷および/または疎水性の点で本質的に異なってい る部位が含まれる。
その他の興味深い部位は、様々な種から得たベーター8インテグリンサブユニツ トの特定の残基が同一である部位である。これらの位置はベーター8インテグリ ンサブユニツトの生物学的活性にとって重要であり得る。これらの部位(とりわ け少なくとも3つの他の同等に保存された部位の配列内にあるもの)は比較的保 存的な方法で置換される。このような保存的置換を、好ましい置換と題した表1 の欄に示す。このような置換が生物学的な活性の変化をもたらす場合には、表1 で代表的な置換と名付けた、より本質的な変化、もしくはアミノ酸の種類に関し てさらに後述するようなより本質的な変化を導入し、その産物をスクリーニング する。
Aha (A) val;leu:ile valArg(R) Iys;gl n;asn IysAsn(N) gln;his;lys;arg glnA sp(D) glu glu Cys (C) ser 5er Gin(Q) asn asn Glu(E) asp asp Gly(G) pro pr。
H45(H) asn;gin;lys;arg arglle (1) Ie u;val;met:ala; Ieuphe:ノルロイシン Leu(L) ノルロイシン;ile; 1leval:met;ala;ph e Lys (K) arg;gln;asn argMet (M) leu:p he;ile IeuPhe(F) leu;val;tie;ala 1eu Set (S) thr thr Thr(T) set 5et Trp(W) tyr tVr Tyr (Y) trp;phe;thr;ser pheVal (V) i le;Ieu;met;phe; 1euala:ノルロイシン ベーター8インテグリンサブユニツトの機能的または免疫学的同一性の本質的な 改変は、(a)置換の領域のポリペプチド骨格の構造(例えばシートまたは螺旋 立体配置)、(b)標的部位におけるその分子の電荷または疎水性、あるいは( C)側鎖のかさ高さの維持に対するそれらの効果がかなり異なる置換を選択する ことによって達成される。天然に存在する残基は共通の側鎖特性に基づいていく つかの群に分類される。
(1)疎水性二ノルロイシン、met、ala、val、IeuS ile;( 2)中性親水性:cys、5erSthr;(3)酸性:asp、glu: (4)塩基性:asn、gin、hisSlys、arg;(5)鎖の配向に影 響を与える残基:glySpro;(6)芳香族: t r pSt yrSp he。
非保存的置換はこれらの種類の一つの構成要素を別のものに交換することを必然 的に伴うであろう。他のインテグリンと相同なベーター8インテグリンサブユニ ツトの領域に、より好ましくは該分子の非相同領域に、そのような置換された残 基を導入することができる。
本発明の一態様として、分子中に存在する1またはそれ以上のプロテアーゼ切断 部位を不活化することが好ましい。これらの部位はコード化されたアミノ酸配列 を点検することによって同定される。プロテアーゼ切断部位が同定されたら、標 的残基を別の残基(好ましくはグルタミンなどの塩基性残基またはセリンなどの 疎水性残基)で置換することによって、あるいはその残基を削除することによっ て、あるいはその残基の直後にプロリル残基を挿入することによって、それらを タンパク質加水分解に対して不活性にする。
もう一つの態様として、シグナル配列の開始メチオニル残基を除くあらゆるメチ オニル残基もしくはそのような各メチオニル残基のN末端側またはC末端側の約 3残基内に位置するあらゆる残基を別の残基(好ましくは表1に従って)に置換 するか、欠失させる。別法として、約1〜3残基をそのような部位の隣りに挿入 する。
またベーター8インテグリンの適性な立体配置の維持に関与していないシスティ ン残基はいずれも一般的にはセリンで置換することによってその分子の酸化的安 定性を改善し、常軌を逸した架橋を防止し得る。
ベーター8インテグリンサブユニツトのアミノ酸配列変種をコード化するDNA は当該技術分野で知られている様々な方法で調製される。これらの方法には天然 の供給源からの単離(天然に存在するアミノ酸配列変種の場合)あるいはオリゴ ヌクレオチド媒介(または部位特異的)突然変異誘発法、PCR突然変異誘発法 、および先に調製されたベーター8インテグリンサブユニツトの変種または非変 種型のカセット突然変異誘発法などが含まれるが、これらに限定されない。
オリゴヌクレオチド媒介突然変異誘発法は、ベーター8インテグリンサブユニツ トDNAの置換、欠失および挿入変種を調製する際に好ましい方法である。この 技術はアデルマンら、DNA、2:183(1983)に記述されているように 当該技術分野ではよ(知られている。簡単に述べると、ベーター8インテグリン サブユニツトの未改変のDNA配列または天然のDNA配列を含有するプラスミ ドまたはバクテリオファージの一本鎖型であるDNA鋳型に所望の変異をコード 化するオリゴヌクレオチドをハイブリッド形成させることによって、ベーター8 インテグリンサブユニツトDNAを改変する。ハイブリッド形成の後、DNAポ リメラーゼを用いて上記鋳型の完全な第2の相補鎖を合成すれば、その相補鎖は 上記オリゴヌクレオチドブライマーを組み込み、ベーター8インテグリンサブユ ニツトDNA中の選択された改変をコード化するであろう。
一般に少なくとも25ヌクレオチド長のオリゴヌクレオチドが使用される。最適 なオリゴヌクレオチドは突然変異をコードするヌクレオチド(単数または複数) の両側に鋳型に対して完全に相補的な12〜15ヌクレオチドを有するであろう 。
このことはそのオリゴヌクレオチドが一本鎖DNA鋳型分子に対して適切にハイ ブリッド形成することを保証する。オリゴヌクレオチドは、フレアら(Proc 、 Natl。
^cad、 Sci、 USA、 75:5765[1978])が記述してい るような当該技術分野で既知の技術を用いて容昌に合成される。
一本鎖DNA鋳型は標準的な技術を用いて二本鎖プラスミド(または他の)DN Aを変性させることによっても生成させることができる。
(例えばアミノ酸配列変種を生成させるべく)天然のDNA配列を改変するため に、適当なハイブリッド形成条件下でオリゴヌクレオチドを一本鎖鋳型にハイブ リッド形成させる。次にDNA重合酵素(通常はDNAポリメラーゼ■のクレノ ー断片)を加えることにより、上記オリゴヌクレオチドを合成のプライマーとし て用いて鋳型の相補鎖を合成する。したがってDNAの1つの鎮はベーター8イ ンテグリンサブユニツトの突然変異型をコード化し、他方の鎖(元の鋳型)はベ ーター8インテグリンサブユニットの天然の変化していない配列をコード化して いるというヘテロ二本鎖分子が形成される。次にこのヘテロ二本鎖分子を適当な 宿主細胞(通常は大腸菌JMI01などの原核生物)中に導入する。細胞を生育 した後、それらをアガロースプレートに接種し、32−ホスフェートで放射線標 識したオリゴヌクレオチドブライマーを用いてスクリーニングすることにより、 突然変異したDNAを含有する細菌コロニーを同定する。次に突然変異した領域 を取り出し、タンパク質の生産に適したベクター(一般的に適当な宿主の形質転 換に典型的に使用される種類の発現ベクター)中に入れる。
プラスミドのどちらの鎖も突然変異(単数または複数)を含有するようなホモ二 本鎖分子を作成するように、すぐ上に記述した方法を改変することができる。こ の改変は以下の通りである。一本鎖オリゴヌクレオチドを上述の一本鎖鋳型にア ニールさせる。3種類のチオキシリポヌクレオチド(即ちデオキシリボアデノシ ン(dATP)、デオキシリボグアノシン(dGTP)およびデオキシリボチミ ジン(dTTP))の混合物をdCTP−(aS)と呼ばれる改良されたチオ− デオキシリボンドシン(これはアマンヤム・コーポレイションから入手できる) と混合する。
この混合物を鋳型−オリゴヌクレオチド複合体に加える。この混合物にDNAポ リメラーゼを加えると、突然変異させた塩基以外は鋳型と同一な鎖が生成する。
さらにこの新しいDNA鎖はdCTPの代わりにdCTP−(aS)を含有し、 これは制限エンドヌクレアーゼ消化からその鎖を保護するように機能するであろ う。
二本鎖になったヘテロ二本鎖の鋳型鎖に適当な制限酵素で裂は目を入れた後、そ の鋳型鎖をExoIIIヌクレアーゼまたは他の適当なヌクレアーゼを用いて、 突然変異を誘発すべき部位を含有する領域を通過して消化することができる。次 に、一部分のみが一本鎖である分子が残るように反応を停止させる。次に4種類 すべてのデオキシリボヌクレオチド三リン酸、ATPおよびDNAリガーゼの存 在下でDNAポリメラーゼを用いることによって完全な二本鎖になったDNAホ モ二本鎖を形成させる。次にこのホモ二本鎖分子を大腸菌JMIOIなどの適当 な宿主細胞中に上述の如く導入することができる。
置換すべきアミノ酸が1より多いベータ−8インテグリンサブユニツト突然変異 体をコード化するDNAは数種類の方法の1つで作成することができる。それら のアミノ酸がそのポリペプチド鎖中で互いに接近して位置する場合には、所望の アミノ酸置換のすべてをコードする1つのオリゴヌクレオチドを用いて同時にそ れらを突然変異させることができる。しかしそれらのアミノ酸が互いにいくらか 離れて位!する場合(約10アミノ酸以上によって分離されている場合)には、 所望の変化のすべてをコード化する1本のオリゴヌクレオチドを作成することが より困難になる。その代わりとして2つの代替方法のいずれかを使用することが できる。
第1の方法では、置換すべき各アミノ酸について別個のオリゴヌクレオチドを作 成する。次にこれらのオリゴヌクレオチドを一本鎖鋳型DNAに同時にアニール させると、その鋳型から合成される第2のDNA鎖は所望のアミノ酸置換のすべ てをコード化するであろう。
代替的な方法は所望の突然変異体を作成するために2回またはそれ以上の突然変 異誘発を伴う。第1回は単一の突然変異体について記述した通りであり、野生型 DNAを鋳型として使用し、第1の所望のアミノ酸置換をコード化するオリゴヌ クレオチドをこの鋳型にアニールさせ、次いでヘテロ二本鎖DNA分子を生成さ せる。第2回の突然変異誘発では第1回の突然変異誘発で作成された突然変異し たDNAを鋳型として使用する。したがってこの鋳型はすでに1またはそれ以上 の突然変異を含有している。次に追加の所望のアミノ酸置換(単数または複数) をコード化するヌクレオチドをこの鋳型にアニールさせると、得られたDNA鎖 は第1回と第2回の突然変異誘発の両方に由来する突然変異をコード化している ことになる。この得られたDNAを第3回の突然変異誘発などで鋳型として用い る。
PCR突然変異誘発法もベーター8インテグリンのアミノ酸変種を作成するのに 適している。以下の議論ではDNAについて述べるが、この技術がRNAにも応 用され得ることは理解されるであろう。PCR技術とは一般的には下記の操作を 意味する(アールリッヒ(上記)、アール・ヒグチによる章、61〜70頁)。
少量の鋳型DNAをPCRにおける出発物質として使用すると、鋳型DNA中の 対応する領域とは配列がわずかに異なるプライマーを用いることによって、その プライマーが鋳型と異なる位置だけが鋳型と異なる特異的なりNA断片を比較的 大量に生成させることができる。プラスミドDNA中に突然変異を導入するため には、プライマーの1つを、それが突然変異の位置と重複し、その突然変異を含 有するように設計する。他方のプライマーはそのプラスミドの反対鎮の配列と同 一でなれけばならないが、この配列はプラスミドDNAに沿うどの位置にあって もよい。
しかし、これらのプライマーによって挟まれた増幅されるDNAの全領域が最終 的には容易に配列決定することができるように、第2のプライマーの配列が第1 のプライマーの配列から200ヌクレオチド以内に位置することが好ましい。こ こに記述したような一対のプライマーを用いるPCR増幅は、プライマーによっ て指定される突然変異の位置と、鋳型複写かい(らか誤りがちであるのでおそら く他の位置とで異なるDNA断片の集団をもたらす。
生成物に対する鋳型の比率が極端に低い場合には、生成物DNA断片の大部分が 所望の突然変異(単数または複数)を組み込む。この生成物を用いて、標準的な りNA技術によって、PCR鋳型として機能したプラスミドの対応する領域を置 換する。離れた位置にある突然変異は、突然変異第2プライマーを用いるか、あ るいは異なる突然変異プライマーを用いて第2PCRを行い、得られた2つのP CR断片をベクター断片に三(またはそれ以上)部分連結で同時に連結すること によって、同時に導入することができる。
PCRの特定の例では、鋳型プラスミドDNA(1μg)を、そのプラスミドD NA中の増幅されるべき領域外に唯一の認識部位を持つ制限エンドヌクレアーゼ で消化することによって直線化する。この物質のうち1100nをPCR緩衝液 (この緩衝液は4種類のデオキシヌクレオチド三リン酸を含有しており、シーン アンプ(GeneAmp’)キット(パーキン−エルマー・シータス、コネティ カット州ノルウオークおよびカリフォルニア州エメリービルから入手される)に 含まれている)の入ったPCR混合物に加え、各ヌクレオチドブライマー25p molを50μmの最終体積に加える。この反応混合物に鉱油35μmを重層す る。この反応液を100℃で5分間変性させ、短時間氷上に置いた後、サーマス ・アクアチカス(Thermus aquaticus)(T a q )DN Aポリメラーゼ(5単位/μm:パーキンーエルマー・シータス、コネティカッ ト州ノルウオークおよびカリフォルニア州エメリービルから購入)1μlを鉱油 層の下に加える。次にこの反応混合物を、下記の如くプログラムしたDNAサー マル・サイクラ−(パーキン−エルマー・ンータスより購入)中に挿入する: 2分 55℃: 30秒 72℃:次いで下記のサイクルを19回:30秒 94℃: 30秒 55℃; 30秒 72℃。
上記プログラムの終了時に、反応バイアルをサーマル・サイクラ−から取り出し 、その水層を新しいバイアルに移し、フェノール/クロロホルム(50:50体 積比)で抽出し、エタノール沈殿を行い、標準的な手法でそのDNAを回収する 。次いで、ベクター中に挿入するために、この物質を適当な処理に付す。
変種を作成するもう1つの方法であるカセット突然変異誘発法はウェルスらが記 述した技術(Gene、 34:315[1985])に基づく。出発物質は突 然変異させるべきベーター8インテグリンサブユニツトDNAを含むプラスミド (または他のベクター)である。突然変異させるべきベーター8インテグリンサ ブユニツトDNA中のコドン(単数または複数)を同定する。同定した突然変異 部位(単数または複数)の両側には唯一の制限エンドヌクレアーゼ部位が存在し なければならない。そのような制限部位が存在しない場合には、上述のオリゴヌ クレオチド媒介突然変異誘発法を用いてそれらの部位を作成し、それらをベータ ー8インテグリンサブユニツトDNA中の適当な位置に導入する。制限部位をプ ラスミド中に挿入し終えた後、そのプラスミドをこれらの部位で切断することに よってそれを直線化する。上記制限部位間のDNAの配列をコード化するが、所 望の突然変異(単数または複数)を含有する二本鎖オリゴヌクレオチドを標準的 な手法を用いて合成する。2つの鏑を個別に合成した後、標準的な技術を用いて それらを互いにハイブリッド形成させる。この二本鎖オリゴヌクレオチドをカセ ットと呼ぶ。このカセットは、プラスミドに直接連結することができるように、 直線化したプラスミドの両末端と適合し得る3°末端および5′末端を有するよ うに設計される。ここに至ってこのプラスミドは突然変異したベーター8インテ グリンサブユニツトDNAを含有し天然のベーター8インテグリンサブユニツト または変種ベーター8インテグリンサブユニツトをコード化するcDNAまたは ゲノムDNAを、さらなるクローニングのため(DNAの増幅)、あるいは発現 のために複製可能なベクター中に挿入する。多くのベクターを利用することがで き、適当なベクターの選択は、1)それをDNA増幅に使用するのか、それとも DNA発現に使用するのかということ、2)ベクター中に挿入されるべきDNA の大きさ、および3)そのベクターによって形質転換される宿主細胞、に依存す るであろう。各ベクターはその機能(DNAの増幅またはDNAの発現)とそれ が適合する宿主細胞に応じて様々な成分を含有する。ベクター成分には一般に下 記成分の1またはそれ以上が含まれるが、それらに限定されない:シグナル配列 、複製起点、1またはそれ以上の標識遺伝子、エンハンサ−要素、プロモーター および転写終止配列。
(i)シグナル配列成分 一般にシグナル配列はベクターの一成分であるか、もしくはベクター中に挿入さ れるベーター8インテグリンサブユニツトDNAの一部であり得る。天然のプロ ベーター8インテグリンサブユニツトDNAはそのポリペプチドのアミノ末端( DNAの5′末端)にシグナル配列をコード化しており、これは該ポリペプチド の翻訳後プロセシングの間に切断されて成熟したベーター8インテグリンサブユ ニツトポリペプチドを形成する。しかし天然のベーター8インテグリンサブユニ ツトはそのペプチドのカルボキシル末端近(に膜固定化ドメインを含有するので 、天然のベーター8インテグリンサブユニツトは細胞から分泌されない。したが ってベーター8インテグリンサブユニツトの分泌型を形成させるために、通常は 膜固定化ドメインを含めてその分子のカルボキシル末端を削除する。この先端を 削除された変種ベーター8インテグリンサブユニツトボリペプチドは、その先端 削除変種をコード化するDNAがアミノ末端シグナル配列を保持している限り、 細胞から分泌され得る。
天然のシグナル配列が削除されて異種シグナル配列で置換されているベーター8 インテグリンサブユニツトも本発明の範囲に包含される。選択される異種シグナ ル配列は、宿主細胞によって認識されてプロセシングされる(即ちシグナルペプ チダーゼによって切断される)ものであるべきである。
天然のベータ−8インテグリンサブユニツトシグナル配列を認識せずプロセシン グしない原核宿主細胞については、例えばアルカリ性ホスファターゼ、ペプチダ −ゼ、Ipp、または熱安定性エンテロトキシンIIリーダーという群から選択 される原核生物シグナル配列で天然のシグナル配列を置換する。酵母分泌につい ては天然のベータ−8インテグリンサブユニツトシグナル配列を酵母インベルタ ーゼ、アルファ因子または酸性ホスファターゼリーダーで置換することができる 。哺乳類細胞発現では、他の哺乳類シグナル配列も適切であり得るが、天然のシ グナル配列で充分である。
(U)複製の起点成分 発現ベクターとクローニングベクターは共に、1またはそれ以上の選択された宿 主細胞中でそのベクターが複製することを可能にする核酸配列を含有する。一般 にクローニングベクターでは、この配列は、ベクターが宿主染色体DNAと(ま 独立して複製することを可能にする配列であり、複製起点または自律的複製配列 を含む。このような配列は様々な細菌、酵母およびウィルスについてよく知られ ている。プラスミドpBR322からの複製起点はほとんどのグラム陰性菌:こ 適しており、2μプラスミド起点は酵母に適しており、様々なウィルス起点(S V40、アデノウィルス、VSVまたはBPV)は哺乳類細胞中でのクローニン グベクターに有用である。一般的には復製起点成分は哺乳類発現ベクターには必 要でない(SV40起点は典型的に使用され得るが、これは単にそれが初期プロ モーターを含有しているからに過ぎない)はとんどの発現ベクターは「シャトル 」ベクターであり、即ち、それらのベクターは少なくとも1種類の細胞中で複製 することができ、発現のために別の生物中にトランスフェクトすることができる のである。例えばあるベクターを大腸菌中でクローン化し、次いで同じベクター を(宿主細胞染色体と独立して複製することはできないカリ発現のために酵母や 哺乳類細胞中にトランスフェクトする。
宿主ゲノム中に挿入することによってDNAを増幅することもできる。これはバ チルス種を宿主として使用し、例えばバチルスゲノムDNA中に認められる配列 と相補的なりNA配列をベクター中に含めることによって容易に達成される。
このベクターによるバチルスのトランスフェクションはゲノムとの相同的な組換 えとベーター8インテグリンサブユニツトDNAの挿入をもたらす。しかしベー ター8インテグリンサブユニットをコード化するゲノムDNAの回収は外因的1 こ複製されるベクターの場合より複雑である。なぜならベーター8インテグ1ノ ンサブユニツトDNAを切り出すためには制限酵素消化が必要だからである。
発現ベクターとクローニングベクターは選択可能標識とも呼ばれる選択遺伝子を 含有すべきである。この遺伝子は形質転換された宿主細胞の選択培養培地中での 成長または生存にとって必要なタンパク質をコード化する。選択遺伝子を含有す るベクターで形質転換されなかった宿主細胞は上記培養培地中で生存できないで あろう。代表的な選択遺伝子は、(a)抗生物質または他の毒素(例:アンビシ リン、ネオマイシン、メトトレキセートまたはテトラサイクリン)に対する耐性 を付与するタンパク質、(b)栄養要求性欠損を補足するタンパク質、または( c)複雑な培地から利用することができない必須の栄養素を供給するタンパク質 (例:バチルスにとってD−アラニンラセマーゼをコード化する遺伝子)をコー ド化する。
選択法の一例では宿主細胞の成長を抑制するために薬物を使用する。異種遺伝子 で成功裏に形質転換された細胞は薬剤耐性を付与するタンパク質を発現し、それ ゆえにその選択法を生き抜くことができる。そのような優性選択の例では薬物ネ オマイシン(サザンら、 J、 Mo1ec、^ppl、 Genet、 、  1 :327[1982])、ミコフェノール酸部リガンら、5cience  209+1422[1980])またはハイグロ”zイシン(サジエンら、 M ol。
Ce11. Biol、 、 5:410−413[1985])を使用する。
これら上記の二側では適当な薬物(それぞれG418またはネオマイシン(ジェ ネチシン)、xgpt(ミコフェノール酸)もしくはハイグロマイシン)に対す る耐性を伝えるために真核制御下で細菌遺伝子を使用する。
哺乳類細胞に適する選択標識のもう1つの例は、ベーター8インテグリンサブユ ニツト核酸を取り込む能力のある細胞の同定を可能にするもの、例えばジヒドロ フオレート・レダクターゼ(DHFR)またはチミジン・キナーゼなどである。
その標識を取り込んでいるがゆえに形質転換体のみが唯一生存に適合する選択圧 下に哺乳類細胞形質転換体を置く。培地中の選択剤の濃度が連続的に変化するよ うな条件下で形質転換体を培養し、それによって選択遺伝子とベーター8インテ グリンサブユニツトをコード化するDNAの両方の増幅を導くことにより、選択 圧をかけることができる。増幅とは、組換え細胞の連続的世代の染色体内で、成 長にとって重要なタンパク質の生産がより強くめられる遺伝子が直列して反復さ れろ過程である。
例えばDHFR選択遺伝子によって形質転換された細胞は、DHFRの競争的拮 抗剤であるメトトレキセート(Mtx)を含有する培養培地中ですべての形質転 換体を培養することによって最初に同定される。野生型DHFRを使用する場合 に適当な宿主細胞はDHFR活性力炊損しているチャイニーズ・ハムスター卵巣 (CHO)細胞であり、これはウルラウブおよびチェイシン、 Proc、 N atl、^cad、 Sci。
US^、 77:4216[1980]に記述されているように調製され、増殖 される。次に形質転換細胞を増大したレベルのメトトレキセートにさらす。これ はDHFR遺伝子の複数コピーの合成を導き、これに付随して、ベーター8イン テグリンサブユニツトをコード化するDNAなど、発現ベクターからなる他のD NAの複数コピーを導く。この増幅技術は、例えばMtxに対して高度に耐性な 突然変異DHFR遺伝子使用すれば、内因的なりHFRの存在にもかかわらず、 他の適当な宿主のいずれでも使用することができる(例:ATCC番号CCL6 1 CHO−Kl)。別法として、ベーター8インテグリンサブユニツトをコー ド化するDNA配列、野生型DHFRタンパク質およびもう1つの選択可能標識 (アミノグリコシド3°ホスホトランスフエラーゼ(APR)など)で同時形質 転換した宿主細胞(特に内因性DHFRを含有する野生型宿主)を、アミノグリ コシド性抗生物質(例:カナマイノン、ネオマイシンまたはG418)などの選 択可能標識のための選択剤を含有する培地中での細胞成長によって選択すること ができる。米国特許第4965199号を参照のこと。
酵母での使用に適した選択遺伝子は酵母プラスミドYRpT中に存在するtrl )1遺伝子である(ス+7クコームら、 Nature、 282:39[19 79] ;キンゲスマンら、Gene、 7:141[1979コまたはチェン バーら、Gene、 10:157[1980])。t rpl遺伝子はトリプ トファン中での生育能を欠く酵母の突然変異株(例えばATCC番号44076 またはPEP4−1(ジョーンズ、 Genetics、 85:12[197 7])に選択標識を提供する。酵母宿主細胞ゲノムにおけるt rpl損傷の存 在は、トリプトファンの非存在下ての成長によって形質転換を検出するための効 果的な環境を提供する。同様にLeu2欠損酵母株(ATCC20622または 38626)はLeu2遺伝子を保持する既知のプラスミドによって補完される 。
(tv)プロモーター成分 発現ベクターとクローニングベクターは通常、宿主生物によって認識されるプロ モーターを含有しており、それがベーター8インテグリンサブユニツト核酸に機 能可能に連結している。プロモーターは構造遺伝子の開始コドンの上流(5゛側 )(一般的には約100〜1000bp内)に位置する翻訳されない配列であり 、この配列は、それが機能的に連結している特定の核酸配列(ベーター8インテ グリンサブユニツトなど)の転写と翻訳を制御する。そのようなプロモーターは 典型的には2つの種類、即ち、誘導性と構成性に分類される。誘導性のプロモー ターは培養条件の何らかの変化(例:栄養素の存在と非存在あるいは温度の変化 )に応答してその制御下にあるDNAからの増大したレベルの転写を開始させる プロモーターである。現在では様々な潜在的宿主細胞によって認識される多数の プロモーターがよく知られている。これらのプロモーターは、制限酵素消化によ って供給源DNAからそのプロモーターを除去し、単離されたプロモーター配列 をベクター中に挿入することによって、ベーター8インテグリンサブユニツトを コード化するDNAに機能可能に連結される。天然のベータ−8インテグリンサ ブユニツトプロモーター配列と多くの異種プロモーターは共に、ベーター8イン テグリンサブユニツトDNAの増幅および/または発現を管理するために使用す ることができる。しかし異種プロモーターは一般に天然のベーター8インテグリ ンサブユニットプロモーターと比較してより高い転写と発現されるベーター8イ ンテグリンサブユニツトのより高い収率を可能にするので、異種プロモーターが 好ましい。
原核宿主と共に使用するのに適したプロモーターにはβ−ラクタマーゼおよびラ クトースプロモーター系(チヤツクら、 Nature、 275:615[1 978] :ゴエツデルら、Nature、 281・544[1979])、 アルカリ性ホスファターゼ、トリプトファン(trp)ブロモーター系(ゴエッ デルら、Nucleic Ac1ds Re51.8:4057[1980]お よびEP36776)、並びに、tacプロモーターなどのハイブリッドプロモ ーター(デボアーら、 Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 US A、80:21−25[1983])が含まれる。しかしその他の細菌プロモー ターも好適である。それらのヌクレオチド配列は公表されているので、当業者は 、必要な制限部位を供給するためにリンカ−やアダプターを使用することによっ て、ベーター8インテグリンサブユニツトをコード化するDNAにそれらを機能 可能に連結することができる(シーベンリストら、Ce1l、 20:269[ 1980])。
細菌系で使用されるプロモーターは一般に、ベーター8インテグリンサブユニツ トをコード化するDNAに機能可能に連結したシャイン・ダルガノ(S、D、) 配列をも含有するであろう。
酵母宿主と共に使用するのに適した促進配列には3−ホスホグリセレート・キナ ーゼ(ヒラチェマンら、 J、 Biol、 CheIll、 、 255:2 073[1980])または他の解糖系酵素(ヘスら、J、^dv、 Enzy a+e Reg、 、 7:149[196g] ;ホーランド、 Bioch emistry、 17:S900[19 78])、例えばエノラーゼ、グリセルアルデヒド−3−ホスフェート・デヒド ロゲナーゼ、ヘキソキナーゼ、ピルベート・デカルボキシラーゼ、ホスホフルク トキナーゼ、グルコース−6−ホスフェート・イソメラーゼ、3−ホスホグリセ レート・ムターゼ、ピルベート・キナーゼ、トリオセホスフェート・イソメラー ゼ、ホスホグルコース・イソメラーゼおよびグルコキナーゼなどのプロモーター が含まれる。
生育条件によって転写を制御できるという追加の利点を有する他の酵母プロモー ターは、アルコール・デヒドロゲナーゼ2、イソチトクロームC1酸性ホスフア ターゼ、窒素代謝に関連する分解酵素、メタロチオネイン、グリセルアルデヒド −3−ホスフェート・デヒドロゲナーゼ、並びに、マルトースおよびガラクトー ス利用の原因である酵素のプロモーター領域である。酵母発現での使用に適した 好適なベクターおよびプロモーターはさらにヒラチェマンら、EP73657A に記述されている。酵母のエンハンサ−も酵母プロモーターと共に有利に使用さ れる。
真核生物のためのプロモーター配列が知られている。実買上すべての真核遺伝子 が、転写が開始される部位から約25〜30塩基上流に位置するATに富む領域 を有する。多(の遺伝子の転写の開始から70〜80塩基上流に認められるもう 1つの配列はCXCAAT領域であり、ここにXはいずれのヌクレオチドでもよ い。はとんどの真核遺伝子の3゛末端にはAATAAA配列があり、この配列は コード配列の3゛末端へのポリA尾部の付加のためのシグナルであるらしい。
これらの配列はすべて好適に哺乳類発現ベクター中に挿入される。
哺乳類宿主細胞におけるベクターからのベーター8インテグリンサブユニツトの 転写は、ポリオーマウィルス、家禽ポックスウィルス(1989年7月5日に公 表されたUK2211504)、アデノウィルス(アデノウィルス2など)、牛 パピローマウィルス、ニワトリ肉腫ウィルス、サイトメガロウィルス、レトロウ ィルス、B型肝炎ウィルス、そして最も好ましくはシミアンウィルス40(SV 40)などのウィルスのゲノムから得られるプロモーター、異種哺乳類プロモー ター(例、アクチンプロモーターまたは免疫グロブリンプロモーター)から得ら れるプロモーター、熱シヨツクプロモーターから得られるプロモーター、並びに 、ベータ−8インテグリンサブユニツト配列に正常に伴っているプロモーター( ただしそのようなプロモーターが宿主細胞系に適合する場合に限る)によって制 御される。
SV40ウィルスの初期および後期プロモーターはSV40制限断片として都合 よく入手することができ、その断片はSV40ウィルス複製起点をも含有してい る。フィアースら、 Nature、 273:113(1978) ;ムリガ ンおよびバーブ、 5cience、 209:1422−1427(1980 ) ;バブラキスら、 Proc、Natl、Acad、 Sci、 LIS^ 、 78ニア398−7S02(198 1)。ヒトサイトメガロウィルスの即時初期プロモーターはHindIIIE制 限断片として都合よく入手される。グリーンアウェイら、 Gene、 18: 355−360(1982)。牛パピローマウィルスをベクターとして使用する ことにより哺乳類宿主中でDNAを発現させる系は米国4419446に開示さ れている。この系の変法は米国4601978に記述されている。サル細胞中で 免疫インターフェロンをコード化するcDNAを発現させることについてはグレ イら、 Nature、 295:503−508(19g2)を、マウス細胞 中でヘルペスンンブレックスウイルスからのチミジンキナーゼプロモーターの制 御下でヒトβ−インターフェロンcDNAを発現させることについてはレイニス ら、 Nature、 297:598−601(1982)を、マウスおよび ウサギの培養細胞におけるヒトインターフェロンβ1遺伝子の発現についてはカ ナm;およびバーブ、 Proc、 Natl、Acad、 Sci、 t!S A、 79:5166−5170(1982)を、ラウス肉腫ウィルス長末端反 復をプロモーターとして使用するCV−1サル腎臓細胞、ニワトリ胚線維芽細胞 、チャイニーズ・ハムスター卵巣細胞、HeLa細胞およびマウスNIH−3T 3細胞における細菌CA前記列の発現についてはゴーマンら、 Proc、 N atl、^Cad、 Sci、 USA、 79:6777−6781(198 2)をも参照のこと。
(V)エンハンサ−要素成分 本発明のベーター8インテグリンサブユニツトをコード化するDNAの高等真核 生物による転写はそのベクター中にエンハンサ−配列を挿入することによってし ばしば増大する。エンハンサ−は通常10〜300bpのシス作用性のDNA要 素であって、プロモーターに作用してその転写を増大させる。エン/1ンサーは 配向と位置には比較的非依存性であり、転写単位の5°側(ライミンスら、 P roc、 Natl、Acad、 Sci、 USA、 78:993[198 1])および3′側(ラスキーら、 Mo1.Ce1l Bio、 、 3F1 108 [+983])、イントロン内(バネルジら、 Ce11.33+729[19 83]、並びに、コード配列自体の中(オスポーンら、 Mo1. Ce1l  Bio、 、 4:1293[1984])に認められている。現在では哺乳類 遺伝子(グロビン、エラスターゼ、アルブミン、α−フェトプロティンおよびイ ンスリン)から多くのエンハンサ−配列が知られている。しかし典型的には、真 核細胞ウィルスから得られるエン/1ンサーを使用するであろう。その例には、 複製起点の後期側(100〜270bp)のS V 40エンハンサー、サイト メガロウィルス初期プロモーターエンハンサー、復製起点の後期側のポリオーマ エンハンサ−およびアデノウィルスエンハンサ−が含まれる。真核プロモーター の活性化のための増進要素についてはヤニブ、Nature、297:17−1 8(1982)をも参照のこと。ベクター中のベーター8インテグリンサブユニ ツトDNAに対して5゛側または3′側の位置にエンハンサ−を接合することが できるが、プロモーターの5゜側に位置させることが好ましい。
(vi)転写終止成分 真核宿主細胞(酵母、カビ、昆虫、植物、動物、ヒトまたは他の多細胞生物から 得られる有核細胞)中で使用される発現ベクターは転写の停止とそのmRNAの 安定性にとって必要な配列をも含有するであろう。そのような配列は一般に真核 またはウィルスDNAもしくはcDNAの5”非翻訳領域と、時には3°非翻訳 領域から入手することができる。これらの領域は、ベーター8インテグリンサブ ユニツトをコード化するmRNAの非翻訳部分にポリアデニル化された断片とし て転写されるヌクレオチド分節を含有する。3°非翻訳領域は転写終止部位をも 含む。
1またはそれ以上の上記成分を含有する好適なベクターの構築では標準的な連結 技術を使用する。単離されたプラスミドまたはDNA断片を切断し、加工し、所 望の形態で再連結して必要なプラスミドを作成する。
構築したプラスミド中の正しい配列を確認するための分析については、連結混合 物を用いて大腸菌に12株294(ATCC31446)を形質転換し、成功し た形質転換体を、それが適当な場合には、アンピンリンまたはテトラサイクリン 耐性によって選択する。形質転換体からプラスミドを調製し、制限エンドヌクレ アーゼ消化によって分析し、および/または、メッシングら、 Nucleic  Ac1ds Res。
、 9:309(1981)の方法またはマキサムら、 Methods in  Enzymology、 65:499(1980)の方法によって配列決定 する。
本発明の実施において特に有用なものは、ベーター8インテグリンサブユニツト をコード化するDNAの哺乳類細胞における一時的発現を供給する発現ベクター である。一般に一時的発現は、宿主細胞が発現ベクターの多くのコピーを蓄積し 、次いでその発現ベクターによってコード化されている所望のポリペプチドを高 レベルで合成するように、宿主細胞中で効率よく複製することができる発現ベク ターの使用を伴う。適当な発現ベクターと宿主細胞からなる一時的発現系はクロ ーン化したDNAによってコード化されるポリペプチドの便利な陽性同定を可能 にすると共に、そのようなポリペプチドを所望の生物学的または生理学的特性に ついて迅速にスクリーニングすることを可能にする。したがって一時的発現系は ベーター8インテグリンサブユニツト様活性を有するベーター8インテグリンサ ブユニットの類縁体および変種を同定する目的にとって本発明において特に有用 である。
組換えを椎動物細胞培養におけるベーター8インテグリンサブユニツトの合成に 適合させるのに適した他の方法、ベクターおよび宿主細胞はゲシングら、 Na ture、 293:620−625[1981] :7ンテルら、Natur e、281:40−46[1979] :レビンソンら、EP117060およ びEP117058に記述されている。ベーター8インテグリンサブユニツトの 哺乳類細胞培養発現にとって特に有用なプラスミドはpRK5(EP公開番号3 07247)である。
D宿主細胞の選択と形質転換 本明細書においてベクターをクローン化または発現させるのに適した宿主細胞は 上述の原核生物、酵母または高等真核細胞である。好適な原核生物にはグラム陰 性生物やグラム陽性生物などの真正細菌(例えば大腸菌、枯草菌などのバチルス 、緑膿菌などのツユ−トモナス、ネズミチフス菌またはセラチア・マルセサンス )が含まれる。大腸菌B1大腸菌χ1776(ATCC31537)および大腸 菌W3110(ATCC27325)などの他の株も好適ではあるが、好ましい 大腸菌クローニング宿主の一つは大腸菌249(ATCC31446)である。
これらの例は限定的なものではなく単なる例示である。好ましくは宿主細胞が最 小量のタンパク質加水分解酵素を分泌すべきである。別法として、インビトロ・ クローニング法(例: PCRまたは池の核酸ポリメラーゼ反応)も好適である 。
原核生物に加えて、糸状菌や酵母などの真核微生物もベーター8インテグリンサ ブユニットDNAを含有するベクターにとって好適な宿主である。サツカロミセ ス・セレビシェや一般的なパン酵母は下等真核宿主微生物のなかでは最も一般的 に使用されるものである。しかし、他の属、種および株のいくつかも一般的に利 用可能で、本発明において有用であり、例えばニス・ボムベ(S、pombe)  [ビーチおよびナース、Nature、290+140(1981)] 、ク ルイベ0フイセス・ラクチス(Kluyveromyces 1actis)  [ルーベンコートら、 J、 Bacteriol、 、 737(1983) ] 、ヤロウィア(yarrovia)[EP402226] 、ビチア・バス トリス(Pichia pastoris) [E P 183070]、トリ コデルマ・レーンア(Trichoderma reesia) [E P 2 44234〕、ニューロスポラ・クラッヤ(Neurospora crass a) [ケースら、 Proc、 Natl、Acad、 Sci、 USA、 76:5259−5263(1979)] 、およびエイ・ニドユランス(^、 n1dulans) [バランスら、 Biochem、 Biophys、  Res、 Com+nun、 、 112:284−289(1983) ;チ ルバー唐轣A Gen e、 26:205−221(1983) :サルトンら、 Proc、 Na tl、Acad、 Sci、 USA、81:1470−1S74(19111 4) ]やエイ・ニガー[ケリーおよびハイネス、 EliBOJ、 、 4 :47 5−479(1985)]などのアスペルギラス宿主などである。
グリコジル化されたベーター8インテグリンサブユニツトポリペプチドの発現に 適した宿主細胞は多細胞生物から誘導される。そのような宿主細胞は複雑なプロ セシングとグリコジル化活性の能力を有する。を椎動物培養に由来するか非を椎 動物培養に由来するかにかかわりなく、原則としてどのような高等真核細胞培養 でも役に立つ。非を椎動物細胞の例には植物および昆虫細胞が含まれる。例えば スポドブテラ・フルギペルダ(Spodoptera frugiperda) (イモムシ)、アエデス・アエジブチ(^edes aegyptiX蚊)、ア エデス・アルボビクツス(^edes albopictus)(蚊)、ドロソ フィラ・メラノガステル(Drosophila melanogaster) (ミバエ)およびボムビクス・モリ(Bombyx mori)宿主細胞から数 多くのバクロウィルス株と変種および対応する許容昆虫細胞が同定されている。
例えばルコウら、 Bio/Technology。
6:47−55(1988) ;ミラーら、 rGenetic Engine eringJ (セトロウ、ジェイ・ケイら編。
第8巻、プレナム・パブリッシング、 1986)中の277〜279頁、マエ ダら、 Nature、 315:592−594(1985)を参照のこと。
そのような様々なウィルス株は公に利用可能であり(例、アウトグラフ7’カリ フオルニカNPV(^utographa californica NPV) のL1変種およびボムビクス・モリのBm−5株)、そのようなウィルスを本発 明に従って本発明でのウィルスとして(とりわけスポドブテラ・フルギペルダ細 胞のトランスフェクションに)使用することができる。
綿、トウモロコン、ジャガ芋、大豆、ツクバネアサガオ、トマトおよびタバコの 植物細胞培養を宿主として使用することができる。典型的には、予めベーター8 インテグリンDNAを含有するように操作しておいた細菌アグロバクテリウム・ ツメファシェンス(^grobacterium tumefaciens)の いくつかの株と共にインキュベートすることによって植物細胞をトランスフェク トする。植物細胞培養をエイ・ツメファシェンスと共にインキュベートする間に ベーター8インテグリンをコード化するI)NAが植物細胞宿主に移送されるこ とによってそれがトランスフェクトされて、適当な条件下でベーター8インテグ リンDNAを発現させるであろう。
さらに植物細胞に適合する調節およびシグナル配列も利用することができ、それ らは例えばツバリン・ノンターゼ・プロモーターおよびポリアデニル化シグナル 配列である。デビッカーら、 J、 Mo1. Appl、 Gen、 、 1  :561(19g2)。さらに、T−DNA780遺伝子の上流域から単離さ れたDNA分節も組換えDNA含有植物組織における植物発現可能遺伝子の転写 レベルを活性化または増大させることができる。
1989年6月21日に公開されたEP321196を参照のこと。
しかし、最も興味を集めてきたものはを椎動物細胞であり、を椎動物細胞の培養 中での増殖(組織培養)が近年に日常的な手法となった[ rTissue C u1tureJ (アカデミツク・プレス、クルセおよびパダーリン編(197 3)]。有用な哺乳類宿主細胞系の例は、SV40で形質転換されたサル腎臓C VI系(CO3−7,ATCCCRL 1651)、ヒト胚腎臓系(293また は懸濁培養中での成長のためにサブクローニングされた293細胞、グラハムら 、 J、 Gen Virol、 、 36:59[1971])、幼若ハムス ター腎臓細胞(BHK、ATCCCCL 10)、チャイニーズ・ハムスター卵 巣細胞/−DHFR(CHO,ウルラウブおよびチェシン、 Proc、 Na tl、Acad。
Sci、 USA、 77:42160980])、マウスセリトーり細胞(T M3.7ザー、 Biol、 Reprod、 。
23:243−251 [1980コ)、サル腎臓細胞(CVI ATCCCC L 70)、アフリカミドリザル腎臓細胞(VERO−76、ATCCCRL− 1587)、ヒト頚部癌腫細胞(HELA、ATCCCCL 2)、イヌ腎臓細 胞(MDCK、ATCCCCL 34)、バッファローラノド肝臓細胞(BRL 3A、ATCCCRL 1442)、ヒト肺細胞(W138.ATCCCCL  75)、ヒト肝臓細胞(HepG2、HB 8065)、マウス乳房腫瘍(MM T 060562.ATCCCCL51)、TRI細胞(マザーら、^nnal s N、 Y、 Acad、 Sci、 、 383:44−68[1982] )、MRC5細胞、FS4細胞、およびヒト肝癌細胞系(Hep G2)である 。好ましい宿主細胞はヒト胚腎臓293細胞およびチャイニーズ・ハムスター卵 巣細胞である。
宿主細胞を上述した本発明の発現ベクターまたはクローニングベクターでトラン スフェクト(好ましくは形質転換)し、プロモーターを誘導するか、形質転換体 を選択するか、もしくは所望の配列をコード化する遺伝子を増幅するのに適する ように改変した従来の栄養培地中で培養する。
トランスフェクションとは宿主細胞による発現ベクターの取り込みを意味し、何 らかのコード配列が実際に発現されるかどうかにかかわらない。当業者には数多 (のトランスフェクション法が知られており、例えばCaPO,およびエレクト ロポレーションなどである。トランスフェクションの成功は一般にこのベクター の機能の何らかの指標が宿主細胞内で起こる時に認識される。
形質転換とは、ある生物にDNAを導入することであって、そのDNAが染色体 外要素として、あるいは染色体統合によって、複製可能であるような導入を意味 する。形質転換は、使用する宿主細胞に応じて、その細胞に適した標準的な技術 を用いて行われる。サムプルツクら(上記)の182章に記述されているような 塩化カルシウムを使用するカルシウム処理は、一般に原核生物や強固な細胞壁境 界を含有する他の細胞に用いられる。アグロバクテリウム・ツメファシェンスに よる感染は、シャクら、Gene、23:315(1983)と1989年6月 29日に公開されたWO39105859に記述されているように、ある種の植 物細胞の形質転換に用いられる。上述のような細胞壁を持たない哺乳類細胞につ いては、サムプルツクら(上記)の16.30〜16.37章に記述されている リン酸カルシウム沈殿法が好ましい。哺乳類細胞宿主系形質転換の一般的な側面 はアレマウスらが1983年8月16日に発効した米国4399216に記述し ている。酵母への形質転換は典型的にはファン・ゾーリンゲンら、 J、 Ba ct、 、 130:946(1977)とシャオら、Proe、 Natl、 ^cad、 Sci、 (USA)、 76:3829(1979)の方法に従 って行われる。しかし核注射、エレクトロポレーションあるいはプロトプラスト 融合など、細胞にDNAを導入する他の方法も使用することができる。
(以下余白) E、宿主細胞の培養 本発明のベーター8インテグリンサブユニツトポリペプチドを生産するために使 用する原核細胞を、サムプルツクら(上記)に一般的に記述されているような適 当な培地中で培養する。
本発明のベーター8インテグリンサブユニツトを生産するために使用する哺乳類 宿主細胞は様々な培地中で培養することができる。ハムF10(シグマ)、最小 必須培地([MEM] 、シグマ)、RPMI−1640(シグマ)およびダル ベツコ変法イーグル培地([DMEM] 、シグマ)などの市販の培地は上記宿 主細胞の培養に適しティる。さらに、ハムおよびワラス、 Meth、 Enz 、 、 58:44(1979)、バーンズおよびサトー、 Anal、 Bi ochet 、 102:255(1980)、米国4767704.4657 866.7927762または4560655、W090103430、WO3 7゜00195または米国特許Re、30985に記述されている培地はいずれ も上記宿主細胞のための培養培地として使用できる。これらの培地はいずれも必 要に応じてホルモンおよび/または他の成長因子(インスリン、トランスフェリ ンまたは表皮成長因子など)、塩類(塩化ナトリウム、カルシウム、マグネシウ ム、リン酸塩など)、緩衝剤(HEPESなど)、ヌクレオチド(アデノシンや チミジンなど)、抗生物質(ジエンタマイシン(Genta+mycin”)薬 物など)、微量元素(通常はμM範囲の最終濃度で存在する無機化合物と定義さ れる)およびグルコースや等価なエネルギー源を補足することができる。また他 の必要ないずれの補足物も当業者が知っているであろう適当な濃度で加えること ができる。温度、pHなどの培養条件は、発現のために選択した宿主細胞につい て過去に用いられた条件であり、当業者には明白であろう。
この開示で言う宿主細胞はインビトロ培養中の細胞と共に宿主動物内にある細胞 をも包含する。
本発明のベーター8インテグリンサブユニツトを相同組換えによって生産し得る こと、あるいは、ベーター8イ:ノテグリンをコード化するDNAを既に含有し ている細胞中に導入されるこの分野で現在使用されている制御要素を利用する組 換え生産法によって生産し得ることもさらに予期されることである。例えば強力 なプロモーター/エンハンサ−要素、サプレッサーまたは外因的転写変調要素を 、所望のベーター8インテグリンサブユニツトをコード化するDNAの転写に影 響を与えるに足る近さと配向で意図する宿主細胞のゲノム中に挿入する。制御要 素は本発明のベーター8インテグリンサブユニツトをコード化しないが、宿主細 胞のゲノム中に存在するDNAである。次いで、所望に応じて、本発明のベータ ー8インテグリンサブユニツトを生産する細胞、あるいは発現レベルの減少また は増大に関してスクリーニングする。
F遺伝子増幅7允現の検出 試料中の遺伝子の増幅および/または発現は、例えば従来のサザンブロッティン グ、mRNAの転写を提供するためのノーザンブロッティング(トーマス、 P roc。
Natl、^cad、 Sci、 USA、 77:5201−5205[19 80])、ドツトブロッティング(DNA分析)、あるいは原位置ハイブリッド 形成などによって、本明細書に開示する配列に基づき、適切に標識されたプロー ブを用いることによって直接測定することができる。
様々な標識を使用することができるが、最も一般的なものは放射性同位体、とり わけ32pである。しかし、ポリヌクレオチド中へ導入するためにビオチン修飾 核酸を使用することなど、他の技術を使用することもできる。次いでこのビオチ ンはアビジンまたは抗体に対する結合の部位として機能し、このアビジンや抗体 は例えば放射性核種、蛍光剤、酵素などの様々な標識で標識することができる。
別法として、DNA二本鎖、RNA二本鎖およびDNA−RNAハイブリッド二 本鎖またはDNA−タンパク質二本鎖を含む特定の二本鎖を認識することができ る抗体を使用してもよい。次いでこの抗体を標識することができ、上記二本鎖が 表面に結合して、表面上での二本鎖の形成時にその二本鎖に結合している抗体の 存在が検出できるような検定法を行うことができる。
別法として、免疫学的方法、例えば組織切片の免疫組織化学的染色や細胞培養ま たは体液の検定法などによって、遺伝子産物の発現を直接定量するために、遺伝 子発現を測定することもできる。免疫組織化学染色技術の場合、典型的には脱水 と固定によって細胞試料を調製し、次いで結合した遺伝子産物に特異的な標識化 抗体と反応させる。ここで用いる標識は通常、例えば酵素標識、蛍光標識、発光 標識など、視覚的に検出可能なものである。本発明での使用に適した特に感度の 高い染色技術はシュら、 Aa+、 J、 Cl1n、 Path、 、 75 : 734−738(1980)に記述されている。
免疫組織化学的染色および/または試料液の検定に有用な抗体はモノクローン性 であってもポリクローン性であってもよ(、どのような哺乳動物中でも調製する ことができる。好都合なことに、天然のベーター8インテグリンサブユニツトポ リペプチドに対して、あるいは下記第4章に記述するように本明細書に記載のD NA配列に基づく合成ペプチドに対して抗体を調製することができる。
G、ベーター8インテグリンサブユニツトポリペプチドの調製ベーター8インテ グリンサブユニツトは、分泌シグナルを伴わずに直接発現される場合には宿主細 胞溶解液から回収することもできるが、分泌されたポリペプチドとして培養培地 から回収することが好ましい。
正常にアルファインテグリンサブユニットを生産する培養細胞(283細胞など )中でベーター8インテグリンサブユニツトを生産する場合、しばしばそのアル ファサブユニットとベータサブユニットが複合体に会合していることがわかるで あろう。この複合体は膜中、細胞の細胞質中、あるいはそれが機能的なシグナル 配列と共に発現される先端の欠失したベーター8インテグリンサブユニツトであ る場合には細胞培養培地中に認めることができる。精製を目的として、その複合 体をEDTA、EGTAまたは他のカルシウムおよびカチオンキレート剤で処理 することによって、アルファサブユニットとベータサブユニットを互いに分離す ることができる。アルファ/ベータ−8インテグリン複合体を崩壊させる場合、 各サブユニットの三次構造に何らかの変化が起こり得、これらの変化が各サブユ ニットの生物学的活性に影響を与えることがある。アルファサブユニットを生産 しない宿主細胞を選択するか、あるいはベータ−8インテグリン断片で宿主細胞 をトランスフェクトすることによって、複合体の形成を避けることができるであ ろう。
ベーター8インテグリンサブユニツトがヒト起源の細胞以外の組換え細胞中で発 現される場合には、そのベーター8インテグリンサブユニツトはヒト起源のタン パク質またはポリペプチドを全く含有しない。しかし、ベーター8インテグリン サブユニットに関して実質上均一な調製物を得るためには、組換え細胞タンパク 質またはポリペプチドからベーター8インテグリンサブユニツトを精製する必要 がある。第1段階として、培養培地または溶解液を遠心分離することにより粒子 状細胞残渣を除去する。次に膜画分と可溶性タンパク質画分を分離する。次に、 そのベーター8インテグリンサブユニツトが膜結合性であるか否かに応じて、培 養溶解液の可溶性タンパク質画分および膜画分からベーター8インテグリンサブ ユニツトを精製することができる。下記の手法は適切な精製手法の具体例である :免疫アフィニティーカラムまたはイオン交換カラム、エタノール沈殿、逆相H PLC,ンリカまたはカチオン交換樹脂(DEAEなど)でのクロマトグラフィ ー、クロマトフオーカシング、5DS−PAGE、硫酸アンモニウム沈殿、例え ばセファデックスG−75を用いるゲル濾過、IgGなどの混入物を除去するた めのプロティンAセファロースカラム。
残基が欠失、挿入または置換されているベータ−8インテグリンサブユニツト変 種は、その変種が引き起こす特性の大きな変化を考慮に入れて、天然のベーター 8インテグリンサブユニツトと同じ方法で回収される。例えば別のタンパク質ま たはポリペプチド(例 細菌またはウィルス抗原)を伴うベータ−8インテグリ ンサブユニツト融合物の調製は精製を容易にする:その融合物を吸着させるため にその抗原に対する抗体を含有する免疫アフィニティーカラムを使用することが できる。ウサギポリクローナル抗ベーター8インテグリンサブユニットカラムな どの免疫アフィニティーカラムを利用して、少なくとも1つの残存する免疫エピ トープにそれを結合させることによってベータ−8インテグリンサブユニツト変 種を吸収することができる。精製中のタンパク質加水分解による分解を阻害する ために、フェニルメチルスルホニルフルオライド(PMSF)などのプロテアー ゼ阻害因子も有用であり、付随的な混入物の発達を防止するために抗体を含めて もよい。組換え細胞培養における発現時のベーター8インテグリンサブユニツト の特性の変化を説明するために、天然のベーター8インテグリンサブユニツトに 適した精製法を改変する必要があり得ることは当業者には理解されるであろう。
H,ベーター8インテグリンサブユニツトポリペプチドの共有結合的修飾ベータ ー8インテグリンサブユニツトポリペプチドの共有結合修飾は本発明の範囲に包 含される。天然のベーター8インテグリンサブユニツトとベーター8インテグリ ンサブユニツトのアミノ酸配列変種の両方を共有結合的に修飾することができる 。本発明に包含される共有結合的修飾の一つの種類はベーター8ンテグリンサブ ユニツトポリペプチド断片である。約40アミノ酸残基までを有するベータ−8 インテグリンサブユニツト断片は化学合成によって、あるいは全長ベーター8イ ンテグリンサブユニツトまたはベータ−8インテグリンサブユニツト変種ポリペ プチドの酵素的または化学的切断によって、便利に調製することができる。
ベーター8インテグリンサブユニツトまたはその断片の共有結合的修飾の他の種 類は、ベーター8インテグリンサブユニツトまたはその断片の標的にしたアミノ 酸残基を、選択した側鎖もしくはN末端またはC末端残基と反応することができ る有機誘導体化試薬と反応させることによってその分子中に導入される。
最も一般的には、システイニル残基をα−ハロアセテート(および対応するアミ ン)、例えばクロロ酢酸やクロロアセタミドと反応させることによって、カルボ キンメチルまたはカルボキノアミドメチル誘導体を得る。システイニル残基はプ ロモトリフルオロアセトン、α−ブロモ−β−(5−イミドジイル)プロピオン 酸、クロロアセチルホスフェート、N−アルキルマレイミド、3−ニトロ−2− ピリジルジスルフィド、メチル2−ピリジルジスルフィド、p−クロロメルクリ ベンゾエート、2−クロロノルクリ−ニトロトロフェノールまたはクロロ−7− ニドロベンゾー2−オキサ−1,3−ジアゾールとの反応によっても誘導体化さ れる。
ヒスチジル残基はpH5,5〜7.0でのジエチルピロカーボネートとの反応に よって誘導体化される。なぜならこの試薬はヒスチジル側鎖に特異的だからであ る。パラーブロモフエナンルブロミドも有用であり、その反応は好ましくは0. 1Mカコジル酸ナトリウム(pH6,0)中で行われる。
リジニルおよびアミノ末端残基はコハク酸無水物または他のカルボン酸無水物と 反応させる。これらの試薬による誘導体化はリジニル残基の電荷の反転という効 果を持っている。α−アミノ含有残基を誘導体化するのに適した他の試薬には、 メチルピコリンイミデートなどのイミドエステル、ピリドキサルホスフエエート 、ピリドキサール、クロロポロヒドリド、トリニトロベンゼンスルホン酸、O− メチルイソ尿素、2,4−ペンタンジオン、およびトランスアミナーゼが触媒す るグリオキシレートとの反応が含まれる。
アルギニル残基は1または数種類の従来の試薬との反応によって修飾され、それ らの試薬にはフェニルグリオキサール、2,3−ブタンジオン、1.2−シクロ ヘキサンンオンおよびニンヒドリンなどがある。アルギニン残基を誘導体化する 際には、そのグアニジン官能基の高いpK、ゆえに、その反応をアリカリ性条件 下で行う必要がある。さらにこれらの試薬はアルギニンのイプシロン−アミノ基 とチロノン残基の特異的修飾は、芳香族ジアゾニウム化合物またはテトラニトロ メタンとの反応によってチロシン残基中に分光標識を導入するという特別な目的 をもって行うことができる。最も一般的にはN−アセチルイミジゾールとテトラ ニトロメタンを用いて、それぞれO−アセチルチロンル種と3−二トロ誘導体を 形成させる。チロジル残基は、放射線免疫検定法用に標識されたタンパク質を調 製するために1261または+31 ■を用いてヨウ素化され、上述のクロラミ ンT法が好適である。
カルボキシル基鎖基(アスパルチルまたはグルタミル)はカルボジイミド(R’  −N=C=N−R’ 、ここにRとR′は異なるアルキル基を表す)、例えば 1−クロロへキ/ルー3−(2−モルホリニル−4−エチル)カルボジイミドま たは1−エチル−3−(4−アゾニア−4,4−ジメチルペンチル)カルボジイ ミドなどとの反応によって選択的に修飾される。さらに、アスパルチルおよびグ ルタミル残基はアンモニウムイオンとの反応によってアスパラギニルおよびグル タミニル残基に変換される。
二官能性試薬による誘導体化は、抗ベーター8インテグリンサブユニット抗体を 精製する方法で使用するために水不溶性の支持基盤または表面にベーター8イン テグリンを架橋するのに有用であり、その逆もまた同じである。一般的に使用さ れる架橋剤には例えば1.1−ビス(ジアゾアセチル)−2−フェニルエタン、 グルタルアルデヒド、N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(例えば4−アジ ドサリチル酸とのエステル)、3,3°−ジチオビス(スクシンイミジルプロピ オネート)などのンスクシンイミジルエステルを含むホモニ官能性イミドエステ ル、およびビス−N−マレイミド−1,8−オクタンなどの二官能性マレイミド が含まれる。メチル−3−[(p−アジドフェニル)ジチオコブロビオイミデー トなどの誘導体化試薬は、光の存在下で架橋を形成することができる光活性化中 間体を与える。別法として、臭化ジアゾ活性化炭水化物および米国396938 7.3691016.4195128.42476424229537および4 330440に記述されている反応性基質をタンパク質の固定化に使用すること ができる。
グルタミニル残基とアスパラギニル残基はしばしばそれぞれ対応するグルタミル 残基とアスパルチル残基に脱アミド化される。あるいはこれらの残基を穏やかな 酸性条件下で脱アミド化する。これらの残基のいずれの形態も本発明の範囲に包 含される。
他の修飾には、プロリンおよびリジンのヒドロキシル化、セリルまたはスレオニ ル残基のヒドロキシルのリン酸化、リジン、アルギニンおよびヒスチジン側鎖ノ α−アミノ基のメチル化(ティ・イー・フレイト:/ rProtein :  5turcture and Mo1ecular PropertieJ ( タフリュ・エイチ・フリーマン・アンド・カンパニー、サンフランシスコ)の7 9〜86頁0983])、N末端アミンのアセチル化およびC末端カルボキシル 基のアミド化が含まれる。
本発明の範囲に包含されるベーター8ポリペプチドの共有結合的修飾のもう1つ の種類はこのポリペプチドの天然のグリコジル化様式を改変することからなる。
改変とは、天然のベーター8中に認められる1またはそれ以上の炭水化物の削除 、および/または、天然のベーター8ポリペプチドには存在しない1またはそれ 以上のグリコジル化部位の付加を意味する。
ポリペプチドのグリコジル化は典型的にはN−結合型または〇−結合型のいずれ かである。N−結合型とはアスパラギン残基の側鎖に炭水化物部分が結合してい ることを意味する。トリペプチド配列アスパラギン−X−セリンおよびアスパラ ギン−X−スレオニン(ここにXはプロリン以外のあらゆるアミノ酸を表す)は アスパラギン側鎖に対する炭水化物部分の酵素的結合にとっての認識配列である 。したがって、ポリペプチド中のこれらトリペプチド配列のいずれかの存在は潜 在的なグリコジル化部位を作り出す。〇−結合型グリコシル化とは、ヒドロキシ アミノ酸(5−ヒドロキシプロリンや5−ヒドロキシリジンも使用できるが、最 も一般的にはセリンまたはスレオニン)に対する、糖類N−アセチルガラクトサ ミン、ガラクトースまたはキシロースのひとつの結合を意味する。
ベーター8インテグリンポリペプチドに対するグリコジル化部位の付加は、上述 のトリペプチド配列の1またはそれ以上を含有するようにアミノ酸配列を改変す ることによって都合よく達成される(N−結合型グリコシル化部位について)。
天然のベータ−8インテグリンサブユニツト配列に1またはそれ以上のセリンま たはスレオニン残基を付加するか、それらの残基で置換することによっても、こ の改変を施すことができる(〇−結合型グリコシル化部位について)。容易のた めに、ベーター8インテグリンサブユニツトのアミノ酸配列をDNAレベルでの 変化によって、とりわけベーター8インテグリンサブユニツトボリベブチドをコ ード化するDNAを予め選択した塩基で突然変異させて所望のアミノ酸に翻訳さ れるであろうコドンを作成することによって、改変することが好ましい。「ベー ター8インテグリンサブユニツトポリベブチドのアミノ酸配列変種」と題した項 で上述した方法を用いてDNA突然変異(単数または複数)を作成することがで きる。
ベーター8ポリペプチド上の炭水化物部分の数を増大させるもう1つの手段は、 このポリペプチドに対して化学的または酵素的にグリコシドを結合させることに よる。これらの手法は、N−および〇−結合型グリコンジルに関してグリコジル 化能を有する宿主細胞中で該ポリペプチドを生産する必要がないという点で有利 である。使用する結合様式に応じて、糖(単数または複数)を(a)アルギニン およびヒスチジン、(b)遊離のカルボキシル基、(C)システィンのスルフヒ ドリル基などの遊離のスルフヒドリル基、(d)セリン、スレオニンまたはヒド ロキシプロリンのヒドロキシル基などの遊離のヒドロキシル基、(e)フェニル アラニン、チロシンまたはトリプトファンの芳香族残基などの芳香族残基あるい は(f)グルタミンのアミド基に結合させることができる。これらの方法は19 87年9月11日に公開されたWO37105330とアブリンおよびリストン 、 CRCCr1t、 Rev、 Biochet 、 259−306頁[1 981]に記述されている。
天然のベーター8インテグリンサブユニツトポリペプチド上の炭水化物部分の除 去は化学的もしくは酵素的に達成され得る。化学的脱グリコジル化の場合、化合 物トリフルオロメタンスルホン酸や等価な化合物に該ポリペプチドをさらす必要 がある。この処理は結合糖(N−7セチルグルコサミンまたはN−アセチルガラ クトサミン)以外のほとんどの糖もしくはすべての糖の切断をもたらすが、ポリ ペプチドは無傷のままである。化学的脱グリコジル化はハキマツディンら(Ar ch。
Biochet Biophys、 、 259:52[1987])およびエ ツジら(^na1. Biochet 、 118:13tm1981] )に記述されている。ポリペプチド上の炭水化物部分の酵素的切断は、ホタクラ ら(Meth、 Enzymol、 、 138:350[1987])が記述 しているように様々なエンドグリコシダーゼとエキソグリコンダーゼを使用する ことによって達成し得る。
ダスキンら(J、 Biol、 Chew、 、 257:3105[1982 ])が記述している化合物ツニカマイシン(tunicamycin)の使用に よって、潜在的グリコジル化部位でのグリコジル化を防止することができる。ツ ニカマイシンはタンパク質−N−グリコシド結合の形成を遮断する。
ベーター8インテグリンサブユニツトの共有結合的修飾のもう1つの種類は、米 国4640835.4496689.4301144.4670417.479 1192または4179337に説明されている方法で、ベーター8インテグリ ンサブユニツトボリペプチドを様々な非タンパク質ポリマー(例、ポリエチレン グリコール、ポリプロピレングリコールまたはポリオキンアルキレン)に連結さ せることからなる。
例えばコアセルベージ3ン技術や界面重合(それぞれ例えばヒドロキシメチルセ ルロースまたはゼラチンマイクロカプセルおよびポ1バメチルメタクリレート) マイクロカプセル)によって調製したマイクロカプセル中、コロイド薬物送達系 (例えばリポソーム、アルブミン微小球、マイクロエマルジョン、ナノ粒子およ びナノカプセル)中、あるいはマクロエマルジョン中にベーター8インテグリン サブユニツトを封入することもできる。そのような技術はr Re+eingt on’ s Pharmaceutical 5cienceJ (第16版、 オソル、エイ編、1980)に開示されている。
またベーター8インテグリンサブユニツト調製物は、抗体を生成させる際に、あ るいはベーター8インテグリンサブユニツトについての検定における標品として (例:放射線免疫検定法、酵素結合免疫検定法または放射線受容体検定法におい て標品として使用するためにベーター8インテグリンサブユニツトを標識するこ とによって)、アフィニティー精製技術において、また放射性ヨウ素、酵素、発 蛍光団、スピンラベルなどで標識されている場合には競争型受容体結合検定法に おいて有用である。
変種ベーター8インテグリンサブユニツトの特性を前辺て予測することはしばし ば困難であるので、最適な変種を選択するためには回収した変種の何らかのスク リーニングが必要になるであろうことは理解されるであろう。例えば、ある与え られた抗体に関する親和性などのベータ−8インテグリンサブユニツト分子の免 疫学的特性の変化は、競争型免疫検定法によって測定される。同じ検定法で天然 のベーター8インテグリンサブユニツトについて観測される活性との比較によっ てその活性の抑制や増進の変化を検定する。タンパク質またはポリペプチド特性 (例えば酸化還元安定性や熱安定性、疎水性、タンパク質加水分解的分解に対す る感受性あるいは担体との会合傾向もしくは多量体への会合傾向など)の他の潜 在的改変は当該技術分野でよく知られている方法によって検定される。
3、ベーター8インテグリンの医薬的組成物とその投与ベーター8インテグリン サブユニツトの医薬製剤は、所望の純度を有するベーター8インテグリンサブユ ニツトを生理学的に許容される担体、賦形剤または安定化剤(Remingto n’ s Phara+aceutical 5cience(上記))と混合 することによって、凍結乾燥ケーキか水性溶液の形態で保存のために調製される 。許容される担体、賦形剤または安定化剤は使用される投与量および濃度で受容 者に対して非毒性であり、リン酸塩、クエン酸塩および他の有機酸などの緩衝剤 、アスコルビン酸を含む抗酸化剤、低分子量(約10残基未満)のポリペプチド 、血清アルブミン、ゼラチンまたは免疫グロブリンなどのタンパク質、ポリビニ ルピロリドンなどの親水性ポリマー、グリシン、グルタミン、アスパラギン、ア ルギニンまたはリジンなどのアミノ酸、グルコース、マンノースまたはデキスト リンを含む単糖類、三糖類および他の炭水化物、EDTAなどのキレート剤、マ ンニトールやソルビトールなどの糖アルコール、ナトリウムなどの塩形成対イオ ンおよび/またはツウイーン、プルロニクスまたはポリエチレングリコール(P EG)などの非イオン性界面活性剤が含まれる。
インビボ投与に使用されるべきベーター8インテグリンサブユニツトは滅菌状態 でなければならない。これは凍結乾燥および再構成の前もしくは後に滅菌濾過膜 を通して濾過することによって容易に達成される。ベーター8インテグリンサブ ユニツトは通常は凍結乾燥された形態か溶液状で保存されるであろう。
医薬的なベータ−8インテグリンサブユニツト組成物は一般に滅菌注入口を有す る容器、例えば静脈内バックや皮下注射針によって突き刺すことができる蓋をも つバイアルなどの中に入れられる。
ベーター8インテグリンサブユニツトまたはベータ−8インテグリンサブユニツ ト抗体を投与する経路は、例えば静脈内、腹腔内、大脳内、筋肉内、眼球内、動 脈内または外傷内経路による注射または注入、あるいは後述する徐放性系による など、既知の方法に従って行われる。ベータ−8インテグリンサブユニツト抗体 も同じ様式で、あるいは血流またはリンパ中に投与することによって、投与され る。
徐放性調製物の好適な例には、成型品の形態(例・フィルムまたはマイクロカブ セル)にある半透過性ポリマー基盤が含まれる。徐放性基盤にはポリエステル、 ヒドロゲル、ポリラクチド(米国3773919、EP58481)、L−グル タミン酸とL−グルタミン酸ガンマエチルの共重合体(シトマンら、 ttio poty■ers、22:547−556[1983])、ボ1バ2−ヒドロキ シエチルーメタクリレート)(ランガーら、J、 Bioled、 Res、  、 15:167−277[1981]およびランガー、 Chew、 Tec h、 、 12:9g−105[1X82])、エ チレンビニルアセテート(ランガーら(上記))またはポリ−D−(−)−3− ヒドロ!ンラク酸(EP133988)が含まれる。徐放性ベータ−8インテグ リン組成物にはリポソームに封入したベーター8インテグリンサブユニトも含ま れる。ベーター8インテグリンサブユニツトを含有するリポソームはそれ自体は 既知の方法によって調製される:DE3218121、エプスタインら、 Pr oc、 Natl、 Acad、 Sci、 USA、 82:3688−36 92(1985) ; ’7 :/グら、 Proc、 Natl、Acad、  Sci、 USA、 77:Sθ30−40.34(1980 )+EP52322、EP36676、EP88046、EP143949、E P142641、日本国特許出願8300118008、米国4485045お 。
よび4544545、EP102324゜通常リポソームは小さい(約200〜 800オングストローム)単層型であり、その脂質含量は約30モル%以上であ るが、選択される比率は最適なベーター8インテグリンサブユニツト療法のため に調節される。
本発明のもう1つの使用はベーター8インテグリンサブユニツトボリペプチドの 小脳の分子層への顆粒細胞の移動などの細胞移動を調節する際に使用することが できる。さらに創傷の治癒中や腫瘍の浸潤中の細胞移動をこれらの製品を用いて 変調させることができる。
治療的に使用すべきベーター8インテグリンサブユニツトの有効量は、例えば治 療する対象、投与経路および患者の状態などに依存するであろう。したがって治 療者は投与量を滴定し、必要に応じて投与経路を変更することによって最適な治 療効果を得る必要があるであろう。典型的な日用量は上記の因子に応じて約1μ g/kgから100mg/kg以上までにわたるかもしれない。典型的には、臨 床医は投与量が所望の効果を達成する量に至るまでベーター8インテグリンサブ ユニツトを投与するであろう。この療法の進歩は従来の検定法によって容易に監 視できる。
4、ベータ−8インテグリンサブユニツト抗体の調製一般にベーター8インテグ リンサブユニツトとアジュバントの複数回の皮下(SC)または腹腔内(ip) 注射によって、ベーター8インテグリンサブユニツトに対するポリクローナル抗 体を動物中で生じさせる。二官能性試薬または誘導体化試薬(例えばマレイミド ベンゾイルスルホスクシンイミドエステル(システィン残基による結合)、N− ヒドロキシスクシンイミド(リジン残基による)、グルタルアルデヒド、コハク 酸無水物、5OCI!またはRIN=C=NR(RおよびR1は異なるアルキル 基を表す))を用いることによって、ベーター8インテグリンサブユニツトまた は標的アミノ酸配列を含有する断片を、免疫化する種牛で免疫原性であるタンパ ク質(例:キーホール・リムベット・ヘモシアニン、血清アルブミン、牛チログ ロブリンまたは大豆トリプシン阻害因子)に結合させることが有用であり得る。
1mgまたは1ggの複合体(それぞれウサギまたはマウス)を3体積のフロイ ント完全アジュバントと混合し、その溶液を複数部位の陵内に注射することによ って、動物を免疫原性複合体または誘導体に対して免疫化する。1力月後に、元 の量の115〜1/10のフロイント完全アジュバント中の複合体を用いて複数 部位に皮下注射することによって動物を追加免疫する。7〜14日後に動物から 採血し、その血清を抗ベーター8インテグリン力価について検定する。力価が平 坦になるまで動物を追加免疫する。好ましくは同じベーター8インテグリンサブ ユニツトの複合体で追加免疫するが、異なるタンパク質に結合させてもよく、か つ/または、異なる架橋剤によって結合させてもよい。組換え細胞培養中でタン パク質融合物として複合体を作成することもできる。また、免疫応答を増進させ るためには明響などの凝集剤を用いる。
免疫化した動物から膵臓細胞を回収し、従来の方法で(例えば骨髄腫細胞との融 合によって、あるいはエプスタイン−バー(E B)ウィルス形質転換によって )その細胞を不死化し、所望の抗体を発現させるクローンをスクリーニングする ことによってモノクローナル抗体を調製する。このモノクローナル抗体は好まし くは他の既知のベータインテグリンサブユニットポリペプチドと交差反応しない 。
5ベーター8インテグリンおよびその抗体の使用ベーター8インテグリンサブユ ニツトをコード化する核酸を、組織特異的分類のための診断剤として使用するこ とができる。例えば原位置ハイブリッド形成やノーザンブロツティングおよびサ ザンブロッティング並びにPCR分析などの手法を用いることによって、評価さ れる細胞型(単数または複数)中にベーター8インテグリンサブユニツトをコー ド化するDNAおよび/またはRNAが存在するか否かを決定することができる 。具体的には、該核酸はある種の腫瘍細胞(例えば脳腫瘍、グリオーム、起源が ニューロン性である他の腫瘍細胞およびいくつかの他の非ニューロン性癌腫(腺 癌、骨癌腫および肺癌腫など))に関する特異的プローブとして有用であり得る 。ベーター8インテグリンサブユニツトの核酸配列またはポリペプチド配列に基 づくプローブを用いて新規なベータインテグリンサブユニットの位置を特定する こともできる。
単離されたベーター8インテグリンサブユニツトボリペプチドを定量的な診断的 検定法での標品または対照として使用することができ、これに対して未知量のベ ーター8インテグリンサブユニツトを含有する試料を比較することができる。
ベータ−8インテグリンサブユニツト抗体は特定の細胞又は組織におけるベータ −8インテグリン発現に関する診断的検定法で有用である。上述したベーター8 インテグリンサブユニツトと同じ様式で抗体を標識し、かつ/または、不溶性基 盤上に固定化する。
ベータ−8インテグリンサブユニツト抗体は、組換え細胞培養もしくは天然の供 給源からベーター8インテグリンサブユニツトをアフィニティー精製する際にも 有用である。他のベータインテグリンサブユニットと検出可能なほどには交差反 応しないベータ−8インテグリンサブユニツト抗体を用いて、他の既知のべ一タ インテグリンを含有しないベーター8インテグリンサブユニツトを精製すること ができる。
ベーター8インテグリンサブユニツトとその抗体に関する好適な診断的検定法そ れ自体はよく知られている。このような検定法には競争的検定法、サンドイッチ 検定法および立体的阻害検定法が含まれる。競争的検定法とサンドイッチ検定法 ではその方法の必須部分として相分離段階を使用するが、立体的阻害検定法は単 一の反応混合物で行われる。検定される物質の分子量に応じである種の方法が好 まれるであろうが、基本的にはベーター8インテグリンサブユニツトの検定とベ ーター8インテグリンサブユニツトを結合する物質には同じ手法が用いられる。
したがって本明細書では、それが抗原であるか抗体であるかにかかわらず試験さ れる物質を分析物と呼び、それらが抗体であるか、細胞表面受容体であるか、あ るいは抗原であるかにかかわらず、その分析物に結合するタンパク質を結合相手 と呼ぶ。
ベーター8インテグリンサブユニツトまたはその抗体に関する分析法はすべて、 下記の試薬のうちの1または複数を使用する二標識された分析物類縁体、固定化 された分析物類縁体、標識された結合相手、固定化された結合相手および立体的 複合体。標識された試薬は「トレーサー」としても知られている。
使用される標識(これはプローブとして使用するためにベーター8インテグリン サブユニツト核酸を標識する際にも有用である)は、分析物とその結合相手の結 合を妨害しないものであれば、どのような検出可能な官能基であってもよい。数 多くの標識が免疫検定法での使用について知られており、その例には直接検出す ることができる部分(蛍光発色団、化学発光標識および放射能標識)と、検出す るためには反応または誘導体化しなければならない部分(酵素など)が含まれる 。そのような標識の例には、放射性同位体32p、+40.+23■、3)(お よび13111発蛍光団(粘土酸化物キレート、フルオレセインおよびその誘導 体、ローダミンおよびその誘導体、ダンシルなど)、アンベリフェロン、ルシフ ェラーゼ(例:ホタルルシフェラーゼおよび細菌ルシフェラーゼ(米国特許第4 737456))、ルシフニリン、2.3−ジヒドロフタルアジンジオン、西洋 ワサビペルオキシダーゼ(HRP)、アルカリ性ホスファターゼ、β−ガラクト シダーゼ、グルコアミラーゼ、リゾチーム、色素前駆体を酸化するために過酸化 水素を使用する酵素(HRP、ラクトペルオキシダーゼまたはミクロペルオキシ ダーゼなど)と共役させた複素環オキシダーゼ(ウリカーゼやキサンチンオキシ ダーゼなど)、糖類オキシダーゼ(例−グルコースオキシダーゼ、ガラクトース オキシダーゼおよびグルコース−6−ホスフェートデヒドロゲナーゼ)、ビオチ ン/アビジン、スピンラベル、バクテリオファージラベル、安定な遊離基などが 含まれる。
これらの標識をタンパク質またはポリペプチドに共有結合させるためには従来法 を利用することができる。例えばジアルデヒド、カルボジイミド、シマレイミド 、ビスイミデート、ビスジアゾ化ベンジジンなどの結合試薬を用いて上述の蛍光 、化学発光および酵素標識で抗体を標識することができる。例えば米国特許第3 940475号(蛍光測定)および第3645090号(酵素)、ハンターら、 Nature、 144:945(1962)、ディピッドら、 Bioche mistry、 13:1014−1021(1974)、ペインら、 J、  ImmunoloMethods、 40:219−230(1981)、ナイ グレン、 J、 I(istocheIIl、@and Cytoch em、 、 30:407−4]2(1982)を参照のこと。本明細書におい て好ましい標識は西洋ワサビペルオキシダーゼやアルカリ性ホスファターゼなど の酵素である。酵素を含む上記の標識を抗体に結合させることは免疫検定技術の 当業者には標準的な操作法である。例えばオサリバンら[酵素免疫検定法で使用 する酵素−抗体複合体の調製法(原題: Methods for the P reparation of Enzyme−antibody Conjug ate刀@for L!se in Enzyme Immunoassay)J (lletho ds in Enzymology、 )xイ“ンエイ0ラ塔S ンおよびエイチ・ファン・フナキス編、第73巻(アカデミツク・プレス、ニュ ーヨーク、 +981)の147〜166頁を参照のこと。このような結合法は 、すべてタンパク質性であるベーター8インテグリンまたはその断片での使用に 適している。
ある種の検定法では試薬の固定化が必要である。固定化には、溶液中に遊離して 残っている分析物から結合相手を分離することが伴う。これは従来から、検定法 の前に結合相手か分析物類縁体のいずれかを不溶化することによって、水不溶性 の基盤または表面への吸着によって(ベニツヒら、米国3720760)、(例 えばグルタルアルデヒド架橋を用いて)共有結合することによって、もしくは相 手または類縁体を(免疫沈降などによって)後で不溶化することによって達成さ れる。
競争的検定法またはサンドイッチ検定法として知られている他の検定法は充分に 確立されており、商業的な診断薬産業において広く用いられている。
競争的検定法は、共通する結合相手上の限られた数の結合部位について試験試料 分析物と競争するというトレーサー類縁体の能力によっている。結合相手は一般 に競争の前または後に不溶化され、次いで結合相手に結合したトレーサーおよび 分析物を未結合のトレーサーおよび分析物から分離する。この分離はデカンテー ションすることによって(結合相手が予め不溶化されている場合)あるいは遠心 分離によって(結合相手が競争反応後に沈殿された場合)達成される。試験試料 分析物の量は、標識物質の量によって測定される結合したトレーサーの量に逆比 例する。既知量の分析物を用いて服量一応答曲線を調製し、試験結果と比較する ことによって試験試料中に存在する分析物の量を定量的に決定する。これらの検 定法は酵素を検出可能な標識として使用する場合にはELISA系と呼ばれる。
「均一」検定法と呼ばれるもう1つの種類の競争的検定法は相分離を必要としな い。ここでは、抗分析物が分析物に結合したときに、抗分析物の存在が酵素活性 を変化させるように酵素と分析物の複合体を調製し、使用する。この場合、ベー ター8インテグリンサブユニツトまたはその免疫学的に活性な断片を二官能性有 機橋でペルオキシダーゼなどの酵素に結合させる。抗ベーター8インテグリンの 結合が標識である酵素の活性を阻害もしくは強化するように、抗ベーター8イン テグリンサブユニットと共に使用するための複合体を選択する。この方法自体は EMITという名称で広〈実施されている。
立体的複合体は均一検定のための立体的障害法において使用される。これらの複 合体は、ハブテンに対する抗体が実質上杭分析物と同時には複合体に結合できな いように低分子量のハブテンを小さい分析物に共有結合させることによって合成 される。この検定法では試験試料中に存在する分析物が抗分析物を結合し、それ によって抗ハプテンが複合体に結合することを可能にし、複合体ノーブテンの特 性の変化(例:ハブテン発蛍光団である場合には蛍光の変化)をもたらす。
サンドイッチ検定法はベーター8インテグリンサブユニツトまたはベータ−8イ ンテグリンサブユニツト抗体の決定にとりわけ有用である。逐次的サンドイッチ 検定法では固定化した結合相手を用いて試験試料分析物を吸着し、試験試料を洗 浄などによって除去し、結合した分析物を用いて標識した結合相手を吸着し、次 いで結合した物質を余ったトレーサーから分離する。結合したトレーサーの量は 試験試料分析物に直接比例する。「同時」サンドイッチ検定法では、標識した結 合相手を添加する前に試験試料を分離しない。抗ベーター8インテグリンサブユ ニットモノクローナル抗体を1つの抗体として使用し、ポリクローナル抗ベータ ー8インテグリンサブユニット抗体をもう1つの抗体として使用する逐次的サン ドイッチ検定法はベーター8インテグリン活性について試料を試験する際に有用 である。
上の記述はベーター8インテグリンと抗体に関する診断的検定法の具体例に過ぎ ない。これらの分析物を測定するためにここで開発された方法もしくは今後開発 される方法は、上述の生物検定法を含めて本発明の範囲に包含される。
以下の実施例は例示を目的とするものであって、限定を目的とするものではない 。
(以下余白) 実施例1 ウサギおよびヒトベーター8インテグリンのクローニングおよび配列 最初にベーター8インテグリンを、下記の方法で構築したウサギ胎盤cDNAラ イブラリーからクローニングした。グアニジウムチオシアナート抽出法[マクド ナルドら(McDonald et al、 ) 、 Meth、 Enzym ol。、 152+219(1987)]によってウサギ胎胎盤縁から全RN  A (totalRN A)を単離した。MAPペーパー(^mershasC orp、 )を用いて胎盤全RNA2ffigからPo1y(A)”RNAを精 製した。オリゴ(dT)プライマーを用いてPo1y(^)”RNAから2本鎮 cDNAを合成した。2−3キロ塩基対以上のcDNA断片を5%ポリアクリル アミドゲルで精製し、標準的な手法でEcoRIリンカ−と結合させた。結合し たcDNAをラムダgtl O(Stratagene)に結合させ、Giga pack Gold II (Stratagene)でパッケージングした。
最初に、オリゴ(dT)でプライムしたウサギ胎盤ライブラリー(未増幅)の約 1.6 x 10’組換えファージを3個の32p−標識プローブでスクリーニ ングした。第1のプローブはベーター1、ベーター2およびベータ−3インテグ リン間で保存されている97ヌクレオチドの内、54ヌクレオチドを有する公開 されたプローブであり、ウサギおよびヒトのベーター1、ベーター3およびベー ター5インテグリンサブユニツトとハイブリダイズすることが知られている。こ のプローブは配列: AAGCAGAGTG TGTCACGGAA CCGAGATGCCCCAG AGGGTG GCTTTGATGCCATCATGCAGGCTACAGTC T GTGATGAAAA GATTGGCTGGAGGAATG (SEQ、 [)、No、1)[このプローブは、マツクリーンら(McLean et a l、) J、Biol、Chem、 265+17126 (1990)で1n tb 5と命名されている]。この第1オリゴヌクレオチドプローブは、あらゆ る既知のベータインテグリン内でDNAレベルで保存されているヒトベータ−3 インテグリンサブユニツト配列で構成されている。
さらに、ウサギベーター1インテグリンサブユニツトとウサギベーター5インテ グリンとをコードするプローブを、これらのより豊富なベータインテグリン類を コードする陽性物質を選別するために用いた。第2プローブはウサギベータ−5 サブユニツト配列とのみハイブリダイズするオリゴヌクレオチド2、下記のベー ター5インテグリンサブユニットオリゴヌクレオチド、である。
5° −ACGTGCGAGAAGTGCCCCACCTGCCCGGATGC TTGCAGCACCAAG−3° (SEQ ID NO:2)第3のプロー ブはベーター1インテグリンサブユニツトcDNAの一部である。
プレハイブリダイゼーションおよびハイブリダイゼーションの条件は、5xSS C(SSC: 150mM NaC1,15mM クエン酸三+トリウム)、0 .05Mりん酸ナトリウム、pH6,8,5Xデンハートの溶液、10%硫酸デ キストラン、および煮沸し剪断した鮭精子DNA20μg/mlである。ホルム アミドを、終濃度20%(オリゴヌクレオチドプローブ用)または50%(cD NAプローブ用)で加えた。プレハイブリダイゼーションおよびハイブリダイゼ ーションは42℃で行い、フィルターを2xSSC,45℃(オリゴヌクレオチ ドプローブ)または領1xssc、65℃(cDNAプローブ)で30分間洗浄 した。
フィルターを、2枚の強化スクリーンを用い、70℃で一部X線フィルムに暴露 した。オリゴヌクレオチド1とハイブリダイズするが、ウサギベーター1インテ グリンサブユニツトcDNAまたはオリゴヌクレオチド2にはハイブリダイズし ない6個のファージ単離体からのcDNAインサートを、ラムダgtlOベクタ ーから切除しバクテリオファージM13にサブクローンし、DNAを部分的に配 列決定した。これらクローンの内の2個はオーバーラツプする配列を含有してい た。Ra−1と命名された、このオーバーラツプした配列は、ベータインテグリ ンサブユニット1−7に類似するが別個のものであることが分かった。このよう にRa−1クローンは、新規なベータインテグリンサブユニットであると同定さ れ、ベーター8インテグリンサブユニツトと命名された。このRa−1(ベータ ー8インテグリンサブユニツト)クローンを第2の、ランダムにプライムしたウ サギ胎盤cDNAライブラリー(cDNAをランダムヘキサマー(^mersh an+ Corp、)を用いてプライムした外はオリゴ(dT)ライブラリーに 関する記載と同様に構築した)から得たフィルターのスクリーニングに用いた。
このウサギ胎盤ライブラリーから、さらに3個のベータ−8インテグリンサブユ ニツト単離体を得た。
ウサギ由来の完全長さベータ−8インテグリンサブユニツト配列を2つのオーバ ラップするクローンから2972ヌクレオチドと推量した(図IA−E参照)。
これは2304ヌクレオチド(nt)のオーブンリーディングフレーム、651 ntの5゛非翻訳領域(5°UTR)および17ntの3’UTRを含んでいた 。
次いで、ベーター8インテグリンサブユニツトのヒト相同体を得るために、ウサ ギベーター8インテグリンサブユニツトcDNAを用いてヒト胎盤cDNAライ ブラリーをスクリーニングした。まず、増幅したヒト胎盤cDNAライブラリー を下記の方法でスクリーニングした二ランダムにプライムしたヒト胎盤ライブラ リーの約1.2xlO’組換えファージをウサギベーター8インテグリンサブユ ニツトcDNAプローブにより、中程度のストリンジエンシー(30%ホルムア ミドを含有する上記と同じハイブリダイゼーション溶液)でスクリーニングし、 これらフィルターを55℃において1xSSCで洗浄した。このライブラリーか ら、ヒトベーター8インテグリンサブユニツトをコードする配列の約40%と、 少量の3’ UTRを含む約900塩基対(b p)の単一クローンを得た。
PCR分析を用い、ベーター8インテグリンサブユニツトmRNAはMG−63 ヒト骨肉腫細胞内に存在することが分かった。そこで、MG−63ライブラリー を、ヒトベータ−8インテグリンサブユニツト部分cDNA(ヒト胎盤ライブラ リーから入手)をプローブとしてスクリーニングした。出発物質として5xlO ’MG−63細胞を用い、poly(^)4をpoly(U)セファ0−スアフ ィニティークロマトグラフィーを用いて調製し、3kb以上のcDNA断片をラ ムダgtlOに結合させたことを除いて、上記のウサギ胎盤ライブラリーに関し て述べたと同様の方法でランダムプライムMG−63ライブラリーを構築した。
パッケージングはGigapack Gold IIXL (Stratage ne)を用いて行った。このライブラリーから3個のオーバーラツプするクロー ンを得、その最長のもの、Hu 2、は3789bp(図2A−H)であり、2 307ヌクレオチドのオーブンリーディングフレーム、680ヌクレオチドの5 °UTRおよび802ヌクレオチドの3°UTRを含有していた。
ウサギおよびヒトベーター8インテグリンサブユニツトクローンの両鏡を配列決 定した。ベータ−8インテグリンサブユニツト単離体を、Bluescript  IIベクター(Stratagene)にサブクローンし、その配列を5eq unce version 2. Okit(11,S。
Biochemical)および合成オリゴヌクレオチドブライマーを用いて決 定した。長い範囲のDNAの配列決定を容易にするために、エキソヌクレアーゼ IIIとmung beanヌクレアーゼにより巣欠失(nested del etion)を創造した(Stratageneから得たキットを用いた)。得 られたcDNAによってコードされているウサギおよびヒトベーター8インテグ リンサブユニツトポリペプチドは、cDNA配列の翻訳から計算したとき、それ ぞれ768(分子量計算値、84,406)および769(分子量計算値、85 ,631)アミノ酸残基であった。これらのベータ−8インテグリンサブユニツ トアミノ酸配列は非常に類似している(アミノ酸レベルで89%)。ベーター8 インテグリンサブユニツトは54個のシスティン残基を有し、その内の1個を除 くすべてがウサギおよびヒトの間で共直線的に保存されていた。ヒトベーター8 インテグリンサブユニツトのアミノ酸配列は既知のベータインテグリン類と非常 に異なることが分かった:ベーター8インテグリンサブユニットアミノ酸配列と 、ヒトベータインテグリンサブユニツト1−7の各々との同一性は順番に、はぼ 、35%、32%、34%、31%、34%、37%、および31%であった。
PCR分析法を用い、幾つかのヒト細胞系でのベーター8インテグリンサブユニ ツトmRNAの発現を検出した。評価した細胞系は以下の通りである:293ヒ ト腎腺癌細胞(ATCC番号、CRL1573)、MG−63ヒト骨肉腫細胞( ATCC番号、CRL1427) 、UCLA−P3ヒト肺癌細胞(カリフォル ニア州立大学ロスアンジエルス校のDonard Morton博士から入手) およびHELヒト券白血病細胞(カリフォルニア州立大学、サンフランシスコ細 胞培養部から入手)。PCRプライマーはベータ−8インテグリンサブユニツト ヌクレオチド配列から導いた。幾つかの細胞系からのpoly(A)”RNA  [ポダリイら(Bodary etal、) J、Biol、Chem、、 2 65:5938(1990)の記載に従い調製]1μgをランダムへキサヌクレ オチドでブライミングし、鳥筋芽細胞腫ウィルス逆転写酵素(cDNA合成キッ ト、^mersham Corp、 )で伸長することで1本鎮cDNAを合成 した。反応生成物の1/20をP CRGeneAmp kit(Perkin −Elmer−Cetus)を用い、Perkin−Elmer−CetusD NAthermal cyclerにより、100μlの反応容量で、50pm 。
1のオリゴヌクレオチドブライマー(24M体)を用いて増幅した。PCR条件 は以下の通りである。サイクル198℃、2分間の変性;45℃で30秒間のア ニーリング;72℃で30秒間の伸長;サイクル2−5 : 98℃、15秒間 の変性;アニーリングおよび伸長はサイクル1と同様(ただし、伸長時間は1秒 /サイクルに短縮)。反応産物の1/10を6.4%アクリルアミドゲルで分析 した。
276塩基の予測された増幅DNAを与えるプライマー類[5’ −TTCAT CATTTTCATAGTTACATTC−3° (SEQ、ID、No、6) および5’ −CATTAAGTGTTTAAAAATCTTTTT−3’ ( SEQ。
ID、No、7)]を選択した。
結果は293、MG−63およびUCLA P−3細胞がベーター8インテグリ ンサブユニツトメツセージを発現しているが、HEL細胞はしないことを示し様 々なウサギ組織におけるベーター8インテグリンサブユニツトmRNAの発現を 試験するために、ウサギベーター8インテグリンサブユニツトcDNAをノーザ ン分析法のプローブとして用いた。妊娠ウサギを殺し、その組織(全胎児、心臓 、肺、すい臓、膵臓、脳、卵巣、骨髄、全血、子宮、平滑筋、腎臓、肝臓および 胎盤)を切除した。下記のようにこれらの組織から全mRNAを調製した。
全RNAを各組織1gからグアニジウムチオシアナート抽出法で得た。オリゴ( dT)セルロースカラム(Stratagene)用いて全RNA500μgか らPo1y(^ドRNAを精製した。このPo1y(A)’RNAの1/2を次 いで2%ホルムアルデヒド含有変性性1.2%アガロースゲルで分画し、バイオ トレース膜(Biotrace membrane) (Gelian 5ci ence)に1夜ブロツテイングした。ホルムアルデヒド濃度を50%に高めた ことおよび全溶液(洗浄液をも含め)が02%SDSを含有していることを除き 、cDNAライブラリーのスクリーニングの場合と同様に、膜をプレハイブリダ イゼーション、ハイブリダイゼーションした。、ランダムにプライムした、Up −標識部分的、ウサギベーター8インテグリンサブユニツトCDNA、ベーター 1インテグリンサブユニツトcDNA、およびベーター3インテグリンサブユニ ツトcDNAで膜をプローブし、0.1xSSCで60℃で洗浄した。新しいプ ローブを加える前に、膜を02%SDSで80℃においてゆるく撹拌しながら5 分間洗浄して裸にした。
約8キロベース(k b’)のベータ−8インテグリンサブユニツトメツセージ 陽性組織には、腎臓、脳、胎盤、卵巣および子宮が含まれていた。この発現パタ ーンがベーター8インテグリンサブユニツトに特異的であることを証明するため に、ウサギベーター1インテグリンサブユニツトおよびベーター3インテグリン サブユニットをコードするcDNAプローブと結合したプロットを再プローブし た。
これらの実験で、全組織において、約3.5kbベーター1インテグリンサブユ ニツトメツセージが検出された。また、子宮および骨髄のみに、2つの約3.5 および5.5kbのベーター3インテグリンサブユニツトメソセーノが検出され た。これらおよび下記の結果から、ベーター8インテグリンサブユニツトは他と 別個の、分離したベータインテグリンサブユニツトであると思われる。
実施例4 ヒトベーター8インテグリンサブユニツトの発現および検出3789 bpのヒトベーター8インテグリンサブユニツトcDNAをpRK5発現ベクタ ー(EPO71560,482に記載)にサブクローニングし、この構築物でヒ ト肝腎293細胞を、標準的なりん酸カルシウム沈澱法(Sambrook e tal、、前掲)によつてトランスフェクションした。1日目に細胞を濃度2x 106でプレートし、2日目に発現プラスミド10μgまたはDNA不含(対照 )のりん酸カルシウム沈澱物に暴露し、4日目にCa2+/Mg2+−不含PB S(りん酸緩衝化バッファー、サムプルツクら(Sambrookら、前掲)の B、12節参照)中、5+aMEDTAで収穫した。
細胞(1−2x10’)の表面を0.0015%H60,の存在下、1mciN a”’ l (AmershaIICarp、 )および100μgラクトペル オキシダーゼ(Sigma)で標識した。10分間標識処理した後、室温で、細 胞をPBS中5mM Klで1回洗浄した後、PBSで2回洗浄した。標識した 細胞を抽出バッファー(1%Triton X−100,20m1l Tris  p)17.5.150 d NaC1,Id CaC1t)0.5g+1中、 時々ポルテックスしながら4℃で30分間可溶化した。次いで、5000xg、 5分間の遠心で細胞片をベレット化し、細胞抽出上清にTritonX−100 を含有しない抽出バッフ y (0,5m1)を加えて0.5%Triton  X−100に希釈した。
ベーター8インテグリンサブユニツトに特異的な抗ペプチドポリクローナル抗体 を用い、免疫沈降により、ベーター8インテグリンサブユニツトポリペプチドを 検出した。cDNA配列から推測したヒトベーター8インテグリンC−末端残基 を含む合成ペプチドH2N−EEIKMDISKLNAHETFRCNF−C0 0H(SEQ ID NO:5)を免疫原として用いた。ペプチドは、Mill igen 9050ペプチドシンセサイザー(Biosearch)を用いるF −moc化学によって合成された。免疫のために、sulfo−MB S (P ierce)を業者の指示に従って用い、ペプチド110ll1を大豆トリプシ ンインヒビター20mgと結合させた。3週間間隔でペプチド200μg当量を 皮下注射してウサギを免疫した。初期免疫から約2−3力月後に高力価の血液が 得られた。
免疫沈降のために、標識細胞抽出物400μmを1/100容量の抗体(腹水、 培養上清または抗血清)と4℃で1夜インキユベートし、5epharoseT ′CL−4B(Parmacia)によるプレクリーニング(前洗浄)の後、P rotein G 5epharose”4FF (Pharmacia)を用 いて免疫沈降を行った。Protein G 5epharose”ビーズを0 .05%Tveen 20.20nil Tris (ptl 8)、 120  mM NaC1,2mM CaC11で3回洗浄した。標識細胞抽出物からの タンパク質沈澱物を試料バッファー中で加熱することによって可溶化し、7.5 %5DS−ポリアクリルアミドゲルで分離し、次いでオートラジオグラフィーに かけることで分析した。
その結果、ベーター8インテグリンサブユニツトポリペプチドは形質転換された 293細胞の表面で発現しているが、対照293細胞の表面では発現していない ことが示された。
実施例5 ベータ−8/アルフアー■複合体の検出新規なベータ−8/アルフア ー■インテグリン複合体の存在を証明するために上記実施例の記載と同様にして トランスフェクションされたヒト肝腎293細胞を用いた。これらの細胞はアル ファー■を含む様々な内因性アルファインテグリンサブユニットを発現している 。免疫沈降のために、実施例4に記載の方法でベーター8インテグリンでトラン スフェクションされた細胞タンパク質を調製した。
ベーター8インテグリンが複合体を形成するアルファインテグリンサブユニット を同定するために、幾つかの異なるアルファインテグリンサブユニットに対する モノクローナル抗体を免疫沈降に用いた。アルファー1[抗体TS 2/7.ヘ ムラーら(ReIller et al、) 、 J、I+nmuno1.、1 32:3011 (1984)] 、アルファー2[抗体PIH5,ウニイナー ら(Wayner) 、前掲〕、アルファー3(抗体PIB5、ウニイナーら、 前掲)、アルファー5(抗体PID6、ウニイナーら、前掲)およびアルファー VE抗体13C2,モートン(M、Horton) Dept、 of Hae matology、 St、Barthlomev’s Ho5pital、  London、 Englandから入手]に対するマウスモノクローナル抗体 、およびアルファー6(抗体GoH3)[ソネンバーグら(Sonnenber g et al、 ) 、 J、 Biol、Chem、、 262:1037 6 (1987)から入手]に対するラットモノクローナル抗体を試験した。免 疫沈降は実施例4に記載のようにして行った。
これら免疫沈降の結果、アルファー■サブユニットはトランスフェクションされ たヒト肝腎293細胞内で、ベーター8インテグリンサブユニットと容易に会合 し複合体を形成するが、アルファインテグリンサブユニット1.2.3.5およ び6とは会合をしないことが示された。
(以下余白) 配列表 (1)一般的情報: (i)出願人:ジェネンテク、インコーポレイテッド(ii)発明の名称:新規 ベータインテグリンサブユニット(iii)配列の数ニア (iv)通信先住所: (A)宛て名:ジエネンテク、インコーポレイテッド(B)町名:ポイント・サ ン・ブルーノ・ブールバード460番(C) 市:サウス・サン・フランシスコ (D)州:カリフォルニア (E)国:アメリカ合衆国 (F)郵便番号: 94080 (V)コンピューター読み取り形式: (^)媒体の種類:5.25 インチ、360Kbフロツピーデイスク(B)コ ンピューター:IBMPC互換機(C)オペレーティングシステム: PC−D OS/MS−DO3(D)ソフトウェア:パテイン(patin)(ジェネンテ ック)(vi)本願データ: (A)出願番号: (B)出願日+ 1992年2月26日(C)分類: (vii) 原出願データ: (A)出願番号:米国特許出願第07/670607号(B)出願日+ 199 1年3月14日(viii) 弁理士/代理人 情報:(A)氏名ニアドラ−、 カロライン・アール(B)登録番号: 32.324 (C)参照/整理番号二699 (ix)通信情報: (^)電話: 415/266−2614(B)ファクシミリ: 415/95 2−9881(C)テレックス: 910/371−7168(2)配列番号1 に関する情報; (i)配列の特徴; (^)長さ=97塩基 (B)型:核酸 (C)鎖の数ニー末鎖 (D)トポロジー・直鎖状 (iv)配列の記載:配列番号1: ^^GCAGAGTG TGTCACGGAA CCGAGATGCCCCAG AGGGTG GCTTTGATGC50CATCATGCAG GCTACA GTCT GTGATGAA^^GATTGGCTGG AGG^訂G 97( 2)配列番号2に関する情報。
(i)配列の特徴: (^)長さ=45塩基 (B)型:核酸 (C)鎖の数ニー末鎖 (D)トポロジー:直鎮状 (iv)配列の記載:配列番号2: ^CGTGCGAGA AGTGCCCCACCTGCCCGGAT GCTT GCAGCA CCAAG 45(2)配列番号3に関する情報: TCA GCA TCA ATG CACAAC^^T ATA G^^^^A  TTA^^T TCT 1155Ser^la Ser l1et His  Asn Asn Ile Glu Lys Leu Asn 5erGTT G G^^^T GACTTA TCT AGA A^^^TG GCA TTT  TTCTCC1194Val Gly Asn Asp Leu Ser Ar g Lys Met Ala Phe Phe 5erCGT GACTTCC GCCTT GGG TTCGGCTCCTAT GTT GAT^^^123 3^rg Asp Phe Arg Leu Gly Phe Gly Ser  Tyr Val Asp Lys^CA GTCTCA CCA TACAT CAGT ATCCACCCA G^^^GG ATT 1272Thr Va l Ser Pro Tyr Ile Ser Ile His Pro Gl u Arg l1eCAC^^CC^^TGCAGT GACTAC^^c T TA GACTGCATG CCC1311His Asn Gin Cys  Ser Asp Tyr Asn Leu Asp Cys Met Pr。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.単離されたベーター8インテグリンサブユニットポリペプチド。 2.ヒト由来である請求項1のベーター8インテグリンサブユニットポリペプチ ド。 3.請求項1のベーター8インテグリンサブユニットポリペプチドを含む組成物 であって、そのポリペプチドの供給源である動物種のポリペプチドが混入してい ない組成物。 4.請求項1のベーター8インテグリンサブユニットポリペプチドを結合するこ とができる抗体であって、ベータインテグリンサブユニット1〜7を結合するこ とができる抗体を含まない抗体。 5、単離されたベーター8インテグリンサブユニットポリペプチドを含む複合体 に結合することができる抗体であって、ポリペプチドがアルファインテグリンサ ブユニットポリペプチドと結合しており、抗体がベータインテグリンサブユニッ ト1〜7を結合することができる抗体を含まない抗体。 6.ベーター8インテグリンサブユニットをコード化する単離された核酸分子。 7.DNAであって、かつ、図2A〜Hに示す翻訳されたDNA配列を有する請 求項6の核酸分子。 8.DNAであって、かつ、約45塩基以上を含有する請求項6の核酸分子。 9.該核酸配列に機能可能に連結したプロモーターをさらに含む請求項6の核酸 分子。 10.発現ベクターであって、そのベクターで形質転換される宿主細胞によって 認識される制御配列に機能可能に連結した請求項6の核酸配列を含む発現ベクタ ー。 11.請求項10のベクターによって形質転換された宿主細胞。 12.アルファーvインテグリンサブユニットをコード化する核酸分子を含む発 現ベクターによってさらに形質転換された請求項11の宿主細胞。 13.ベーター8インテグリンサブユニットをコード化する核酸分子を使用する 方法であって、そのベクターによって形質転換される宿主細胞によって認識され る制御配列に機能可能に連結したベーター8インテグリンサブユニットをコード 化する核酸分子を含むベクターで形質転換された培養宿主細胞中で該核酸分子を 発現させ、その宿主細胞からベーター8インテグリンサブユニットを回収するこ とからなる方法。 14.ベーター8インテグリンサブユニットを宿主細胞培養培地から回収する請 求項13の方法。 15.ベーター8インテグリンサブユニットを生産する方法であって、ベーター 8インテグリンサブユニットをコード化する核酸を含有する細胞のDNA中に、 該核酸分子に対してその転写に影響を与えるに足る近さと配向で転写変調要素を 挿入することからなる方法。 16.ベーター8インテグリンサブユニットをコード化する核酸の転写が増大ま たは減少している細胞を得る方法であって、(a)該核酸を含有する細胞を用意 し、(b)該細胞に転写変調要素を導入し、(c)該核酸分子の転写が増大また は減少している細胞に関して上記細胞をスクリーニングすることからなる方法。 17.ベーター8インテグリンサブユニットの存在を決定する方法であって、ベ ーター8インテグリンサブユニットをコード化するDNAを試験試料核酸にハイ ブリッド形成させ、ベーター8インテグリンサブユニットDNAの存在を決定す ることからなる方法。 18.核酸試験試料を増幅する方法であって、ベーター8インテグリンサブユニ ットをコード化する核酸で核酸ポリメラーゼ反応を始動させることからなる方法 。 19.請求項1のベーター8インテグリンサブユニットおよび医薬的に許容され る担体からなる組成物。 20.アルファインテグリンサブユニットポリペプチドに結合している単離され たベーター8インテグリンサブユニットポリペプチド。 21.異種ポリペプチドに融合されたベーター8インテグリンサブユニットから なる単離されたポリペプチド。
JP4509327A 1991-03-14 1992-02-26 新規ベータインテグリンサブユニット Pending JPH06506115A (ja)

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