JPH06505643A - 事前塗布した接着剤マントルを備えた大腿骨ステム補綴 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 事前塗布した接着剤マントルを備えた大腿骨ステム補綴本発明は股関節補綴に関 し、特にそのような補綴の大腿骨要素に関する。

大腿骨要素を含む股関節補綴の体内での固定を向上させ、体内に移植された装置 か出来る限り永久的なものとなるようにする多くの方法や装置が開発されてきた 。多くの整形外科移植は大腿骨要素のステム部分を大腿骨に固定させるために接 着剤を用いている。例えば、（本特願の共同発明者の一人である）ロビン　ニス 、エム、リング（Ｒｏｂｉｎ　Ｓ、Ｍ、Ｌｉｎｇ）と（本明細書に参考のため含 めた）アラン　ジエイ、シー、リー（Ａｌａｎ　Ｊ、Ｃ，Ｌｅｅ）の名前の英国 特許明細書第１．４０９，０５４号は、種々利点のある中で、特に、固定する間 にステムを進入させることにより接着剤が押し出されやすくする二重テーパステ ムを育する股関節補綴を開示している。共同発明者の一人がロビン　ニス、エム 、リングでもある（参考のために本明細書に含めた）米国特許第３，７９３．６ ５０号は、骨の壁とステムとの間の接着剤の厚さが相対的に均一、あるいは少な くとも最小であるように骨の管即ち穴においてステムの位置を心させる意図のば ね部材を備えた基部を有する骨関節補綴装置のための髄内ステムを開示している 。ステムと骨との間には少なくとも２ミリの接着剤が介在することが望ましい。

補綴のステムと、該ステムを受け入れるために大腿骨に形成した管の内壁との間 で少なくともある最小の接着剤厚さを保証する手段を提供することにより、ステ ムが接着剤を通して突出し、大腿骨自体の内側を収縮させる傾向が最小とされる 。

このように接着剤を用いてこのような種類の移植を行う場合、ステムが接着剤に より完全に囲まれ、接着剤を通して突出して骨と接触しないことが重要である。

骨の管に大腿骨関節補綴のステムを保持するために使用れる骨用接着剤の一種は ポリメチルメタアクリレート（以下ＰＭＭＡと称す）ポリマとメチルメタアクリ レート　モノマとの混合物であって、任意にＰＭＭＡのスチレン共重工体を含む ものからなる。そのような目的に対して使用される前記およびその他の種類の接 着剤は２種類の個別の成分として包装され、それらがペースト状に混合され、補 綴のステムを挿入する直前に大腿骨の管に位置される。次いで、前記ペーストは 比較的剛性の材料に固まり、骨の内壁に良好に接着する。ある従来技術の大腿骨 ステム補綴はＰＭＭＡ接着剤の膜を事前コーティングする。移植前にＰＭＭＡあ るいはその他の種類の骨用接着剤の膜をコーティングした補綴が（参考のために 本明細書に含めである）米国特許第４，２８１．４２０号、同第４．３３６．６ １８号、および同第４，４９１゜９８７号に開示されている。

１９９０年５月２３日に出願された本発明者による出願中の特願第０７１５２７ ，２９８号に開示の発明により以前は、ステムと接着剤との間の接着が良好であ ることが望ましいと考えられていた。多くの従来技術による装置は補綴と接着剤 との間の接着を最大にする補綴に対する構想を提供することを特に指向していた 。このことは、事前コーティングを用いた補綴や、大腿骨の髄内管に入れられた ＰＭＭＡあるいはその他の骨接着剤と直接接触するようになる裸の金属面をステ ムが有する補綴について正しいことであった。

ＰＭＭＡの膜の事前コーティングを利用している補綴に関する米国特許第４，２ ８１．４２０号やその分割特許第４，３３６，６１８号においては、これらの発 明は「補綴／骨接着剤の接着の強度と耐久性とを最大にする補綴」を指向してい る。（前記の双方の特許の「発明の分野」の欄を参照のこと）。これらの発明は 、厚さが０゜００２５４ミリ（０，０００１インチ）で、好ましくは、約０．０ ０５０８ミリ（０，０００２インチ）のＰＭＭＡの膜コーティングを用いて補綴 と骨接着剤との管の境界の強度を最大にする方法と装置とを特に指向している。

米国特許第４，４９１．９８７号はその目的の１つとして、その特許に記載し、 かつ請求した発明が［補綴と、該補綴が固定される骨の組織との間の境界の接着 を向上させる」旨記述している（２の欄、６６−６８の行参照のこと）。前記特 許の教示では、補綴は、外科移植の間利用される骨接着剤と馴み、かつ最大厚さ が骨の空胴のサイズによってのみ規制されるボリアの層で事前コーティングされ る。前記層の目的は、「その間の構造的に安定した接着を達成する」ことである 。前記特許の明細書は続いて、「ポリマ　コーティングを受け取る補綴の面は、 コーティングを付与する直前に、補綴のコーティング境界での構造的に安定した 接着を達するよう表面を粗く、あるいは他の方法で調製するよう事前処理すべき である」と述へている（１１３、行３１−３６を参照のこと）。この特許はまた 、［移植部と事前コーティングとの境界の最大応力」を得るために表面を粗くし た補綴を利用することの大きな利点についても説明している（欄９、行１５−１ ６を参照のこと）。

非コーテイング補綴の例としては、インディアナ州ワルツ−のベーリンガ　マン ハイム社のデビュイ事業部（Ｄｅｐｕｙ　Ｄｉｖｉｓｉｎ　ｏｆ　Ｂｏｅｈｒｉ ｎｇｅｒ　Ｍａｎｎｈｅｉｍ　Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｍ。

Ｗａｒｓａｗ、　［ｎｄｉａｎａ）により製作されているＣＭＬ接着骨髄ロッキ ング股関節システム（ＣＭＬ　Ｃｅｍｅｎｔｅｄ　Ｍｅｄｕｌｌａｒｙ　Ｌｏｃ ｋｉｎｇ　Ｈｉｐ　Ｓｙｓｔｅｍ）を含み、これはステムの上部分に補綴境面て の補綴に対する接着剤の接着を向上させる目的の粗くした生地面を設けている股 関節システムである。

それはまた表面積を増し、かつその部分での接着剤と補綴との間の機械的相互結 合を増す目的に「マクロ生地」（“Ｍａｃｒｏ−Ｔｅｘｔｕｒｅｄ”）ワツフル 構造を利用している。

ニュージャージ州アレンゾールのオステオニクス社（Ｏｓｔｅｏｎｉｃｓ　Ｃｏ ｒｐ、、Ａ１１ｅｎｄａｌｅ、Ｎ、Ｊｏ）は、接着剤の良好な接着を向上させる ための焼ならし面を有するチタニウム合金のＯＭＡＩＦＬＥＸ大腿骨補綴システ ムを製作している。

大腿骨の孔即ち管内での接着剤の使用を開示しているその他の形式の装置は米国 特許第３．８２９，９０４号、同第３，８７４，００３号、同第４．０１２，７ ９６号および同第４，０８０，６６６号に記載されている。前記特許の開示は参 考のため本明細書に含めである。そのような特許のコピイも同封している。

これまで使用されてきた接着剤で接着する形式の装置においては、ＰＭＭＡある いはその他の種類の事前コーティングを存するものや、そのような事前コーティ ングの無いものの双方において、特に移植後何年も経過した後問題が発生してき た。また、移植のために骨接着剤を何ら用いない大腿骨股関節補綴についても問 題が発生した。接着剤で接着する形式の装置に関しては、問題の一部は、大腿骨 の管に補綴装置のステムを保持するために使用される接着剤にクリープとして公 知の現象か発生するという事実から生じる。このように、骨接着剤は固定すると しっかりしているように見えるものの、時間と共に数え切れない回数の運動が加 えられる。移植後そのような接着剤に加えられるクリープの量は体温が移植され た接着剤と補綴との温度を支配するという事実により増大する。このように、体 温でのＰＭＭＡおよびその他の種類の骨接着剤は、例えば２２．２°ｃ（７２° Ｆ）の室温で保持された骨板上に大きいクリープが加えられる。

このことは、ＰＭＭＡの棒を、その端部が支持されるように取り付け、棒の中心 において一定の荷重を加えることにより直ちに観察しつる。試験では、そのよう に支持し、３７℃（９８，６°Ｆ）で８時間、２．２５キロ（５ボンド）の荷重 を加えた棒は、同じように支持し、２２．２℃（７２°Ｆ）で８時間荷重をかけ た同一の棒より３．５倍程度大きく撓むことを示した。

ある時間が経過すると、クリープの現象は、特に接着剤マントルが大腿骨補綴に しっかりと接着しているとすれば、接着剤と骨との境界面での微小結合を破壊し つる。

股関節交換の分野において周知のように、接着剤を骨との間が良好に接着され、 接着剤と骨との境界面に微小結合の破壊が無いことが重要である。カラーの介在 の有無にかかわらず、種々構成の補綴に対して種々の程度で大腿骨成分の沈降が 発生する。しっかりと接着剤に接着即ち固定されているいずれの補綴も沈降する と接着剤と骨との境界面を破壊させ、必然的に臨床学的な緩るみを生じさせ、次 いで修復を必要とする不具合いに連がる。カラーが介在するそのような沈降の間 補綴のステムが内皮に入り込むようにさせる可能性がある。

発明の要約 本発明は、厚さが０．７５から２．０ミリの範囲で、デーパ付きのカラー無し研 磨剤ステム上に事前に塗布した事前塗布の接着剤マントルを有し、該マントルが 移植後、付加的な接着剤を入れた準備法の骨管の中で接着剤と骨との間の境界面 の微細結合を破壊することなく接着剤マントル内でステムが沈降しうるようにす る大腿股関節補綴に関する。付加的な接着剤が入れられた大腿骨の管中へ補綴を 挿入すると、事前に塗布した接着剤マントルが前記の付加的な接着剤と接合し、 補綴を適正位置に保持するよう前記の付加的接着剤に一体的に接合される。

カラーが介在しないためステムの軸線に概ね沿って補綴が沈降しつるようにし、 かつ前記沈降の起っている間ステムが内皮中へ入り込まないようにする。

本発明の出願人により１９９０年５月２３日に出願された特願第０７１５２７． ２９８号は、本発明のそれと似た形状をしているが、事前に塗布した接着剤マン トルを備えない大腿骨ステム補綴を指向している。本発明は、１９９０年５月２ ３日に出願された特願第０７１５２７゜２９８号に記載し、かつ請求している大 腿骨ステム補綴に対する更なる改良である。クロム、コバルト、モリブデン合金 で形成されたテーパ付きカラー無し研磨ステムと組み合わせて事前塗布した接着 剤マントルを用いると、大腿骨の管の骨組織とステムの金属要素との間に十分な 厚さの接着剤があるよう保証し、また接着剤と骨との間の境界面における微小結 合を破壊することなく接着剤マントル内でステムか沈降しつるようにするという 利点を提供する。

従って、本発明の目的は十分な厚さの接着剤を保証するよう特に構成され、一方 ステムの沈降によって生じる前述の問題を排除する新規な大腿股関節補綴を提供 することである。

本発明の別の目的は、緩るむことなく、むしろ、たとえある時間の経過後接着剤 マントルか僅かに変形、あるいは拡張したとしても自動的に締まるようにする事 前塗布の接着剤マントルを備えた大腿股関節補綴を提供することである。

本発明のさらに別の目的は、移植時、大腿骨の管に入れられた付加的な接着剤と 接合し、その一体部分となる事前塗布の接着剤マントルを有する大腿股関節補綴 を提供することである。接着剤内で沈降すると、接着剤が変形するにつれてステ ムは常に接着剤と軽く境面接触した状態に留まり、ステム領域において、骨の面 と微小結合している接着剤に対して安定した圧縮力を加える。

本発明の別の目的は、付加的な接着剤を入れた大腿骨の管に事前塗布の接着剤マ ントルを移植させ、前記接着マントルが変形するにつれて微小結合を破壊するこ となく自動的に補正して接着剤マントル内で沈降することにより接着剤と骨との 境界面を保つ大腿股関節補綴を提供することである。

本発明による大腿股関節補綴はカラーが無く、コバルト、クローム、モリブデン 合金から形成された二重テーバのステムを存し、最大レベルの粗さを上滑るべき でない極めて滑らか面を提供するようステムの面を高度に研磨しており、かつ事 前塗布した接着剤マントルを有している。ステムの下端は、ステムを安定化し、 かつステムを十分な厚さの接着剤が囲むよう保証する手段として作用する中空の 心部材に位置している。そのように構成することにより、補綴のステム部分が接 着剤と骨との境界面を破壊することなく接着剤マントル内で僅かに運動し、かつ 雄要素、即ちステムの遠位端が中空の心部材と係合するにつれて自動的に締まり うるようにする。

図面の簡単な説明 第１図は本発明による大腿股関節補綴、および心部材の正面図、 第２図は前記大腿股関節補綴の端面図、第３図は第１図の線３−３に沿って視た 断面図、第４図は第１図の線４−４に沿って視た断面図、第５図は患者に移植直 後の本発明の大腿股関節補綴を示す断面図、 第６図は移植後多年経過した大腿股関節補綴を示し、かつ沈降による効果を極め て誇大に示す第５図と類似の図、 第７図は本発明による大腿股関節補綴の別の実施例の正面図、 第８図は第７図に示す大腿股関節補綴の端面図、第９図は第７図の線９−９に沿 って視た断面図、第１Ｏ図は第７図の［１０−１０に沿って視た断面図、および 第１１図は第７図の線１１−１１に沿って視た断面図さて第１図と第２図とを参 照すれば、遠位端１２に向かってテーパが軸合的につけられ、かつ第２の対称軸 線Ｂに位置している首部分１３を備えた接合領域まで第１の対称軸線Ａに沿って 延びているステム１１を有する大腿股関節補綴ＩＯが示されている。首部分１３ からは切頭円錐形のモールス　テーパ　ネック１４が延びておりそれに球形のモ ールス　テーパ　ヘッドを取り付けることができる。第１図から明らかなように 、大腿股関節補綴には何らカラーは設けられていないが、ステム１１を首部１３ に接続する補綴の部分はそれぞれの対称軸線ＡおよびＢの間の開先角度の領域１ ５における滑らかな円弧形を辿る。前記の滑らかな円弧形部分１５とは反対側の 大腿股関節補綴１０の部分、即ち、２本の対称軸線ＡおよびＢの間の角度の外側 に来る部分は拡大された肩部１６を存し、該肩部には補綴を大腿骨に打ち込むた めのくぼみ１７が形成されている。くぼみ１７は第１の対称軸線入に位置してい ることが判る。

将来の何らかのときに修正か必要とされる場合補綴ＩＯを外しやすくするために 開口１８か首部および肩部の部分に設けられている。

第３図および第４図から判るように、ステム１１は双方向にテーパが付けられ、 かつ丸味をつけた角部１９を有している。英国特許第１．４０９，０５４号にお いて指摘されているように、前記のように二重テーパとすることにより固定の間 ステム１１を進入させることによる接着剤の押出しを向上させる。

大腿股関節補綴はさらにＰＭＭＡあるいはその他の市販されている骨接着剤の事 前塗布接着剤マントルを含む。

事前塗布の接着剤のマントル２９は、滑らかな円弧状部分１５と拡大された肩部 １６の始まりの部分までステム１１の殆んど全てを囲む。追って明らかとなる理 由にょ１　リ、好適実施例においては、遠位端１２の上方からそこから約１セン チ上方の部分までは何ら事前塗布接着剤マントルは無い。しかしながら、遠位端 １２と事前塗布接着剤マントルの始まり部分との間の距離は０．５から１゜５セ ンチの範囲のものでよい。事前塗布接着剤マントル２９は概ね均一の厚さであり 、その厚さは少なくとも０゜７ミリで、約２ミリ以下である。前記の事前塗布の 接着剤マントル２９は、該マントル２９を含む大腿股関節補綴１０を包装して病 院まで運搬することができるように完全にセットすることかできる。

中空の心部材２４が設けられ、かっテーパ付きの遠位端１２と摩擦係合する。も し沈降が起るとすれば、沈降は接着剤マントル２９と中空の心部材２４の内部で 起こることが明らかである。

本発明の大腿股５１ｇ節補綴１ｏは事前塗布の接着剤マントル２９を除いて、高 強度の鍛造されたＣｏ−Ｃｒ−Ｍｏ合金（ＡＳＴＭの呼称Ｆ−７９９）から形成 され、その表面は、４マイクロインチの目標表面粗さの滑らかさを提供するよう 高度に（カラーパフ仕上げとしても知られている程度に）研磨される。前記補綴 はステンレス鋼より大きい疲労強度、耐食性および耐摩耗性を有している。さら に、体内での環境において圧痕および凹部腐蝕に耐える。

さて第５図を参照すれば、大腿骨２０に移植直後の本発明の大腿股関節補綴ｌＯ が示されている。大腿骨２０は、ＰＭＭＡあるいはその他の適当な骨接着剤を加 圧して導入する管２１をリーマ加工することにより準備される。管２１へ骨接着 剤を導入した後迅速に、かつ接着剤が固まってしまう前に、事前塗布の接着剤マ ントル２９を備えた大腿股関節補綴ｌＯのステム１１が接着剤中へ挿入され、そ の結果ステム１１と事前塗布の接着剤マントル２９の周りに外側接着剤マントル ２２が形成される。

余分の接着剤は拭き取られ、露出した上端２３を残す。

判り易くするために、事前塗布の接着剤マントル２９と外側接着剤マントル２２ とは異った断面表示としているが、管２１中の接着剤中へ股関節補綴ｌＯを移植 した後、事前塗布の接着剤マントル２９と外側接着剤マントル２２とは併合され て一体の接着剤マントルになることを理解すべきである。

ステム１１の自由端即ち遠位端１２は、研磨した金属面が心部材２４のプラスチ ック材と直接接触して中空の心部材２４と係合する。プラスチック製求心部材２ ４は、管２１の内側と係合する寸法とされた複数の、好ましくは３あるいは４個 の一体形成の弾性アーム２６を存するカップ状ポケット２５を含む。接着剤を管 へ導入する前に、接着剤抑制部材２８を管中に位置させる。

第６図は移植後長時間、例えば１０年経過後の移植された大腿股関節補綴１ｏを 示す。平均２ミリの少量のＸ線で観察される沈降が発生しており、事前塗布の接 着剤マントル２９が接着剤マントル２２と接合されることから形成された一体形 成の接着剤マントル内でステム１１が沈降していることが判る。第６図から判る ように、接着剤マントル内での前記沈降により遠位端１２がさらに・３部材２４ 中へ運動し、拡大肩部１６が、事前塗布の接着剤マントル２９から形成された部 分を含み一体形成の接着剤マントルから離れる方向に引張られ空隙２７を残して いる。テーパ付きのステムであり、高度に研磨された面を有するＣｏ−Ｃｒ−Ｍ ｏ合金のカラー無し構成のため、本発明による大腿股関節補綴１ｏは接着剤マン トル２２内で沈降しつるが、それも接着剤と骨との境界面を破壊することなく行 うことができる。このように、ステム１１の沈降により一体形成の接着剤マント ルの隣接面に対してステム１１を微細運動させる。第６図に概略的に示されて認 められるように、前記の微細運動の作用はステムと一体形成の接着剤マントルと が沈降するにつれてステム１１が自動的に締まり、かつ骨２ｏの内面に対して概 ね直角の方向において一体形成の接着剤マントルに対して主として圧縮力を加え ることである。このことは第６図において矢印３６により概略図示されている。

事前塗布の接着剤マントルがステム１１の遠位端１２とそれに隣接した領域を覆 っていないという事実に照せば、何らかの沈降でも遠位端１２が心部材２４中へ 自由に運動できるようにする。このように、遠位端１２から事前塗布の接着剤マ ントル２９の始まり部までの距離は接着剤マントル内でのステム１１の予想され る最大沈降を受け入れ、かつ事前塗布の接着剤マントル２９と心部材２４との間 の干渉無くして遠位端１２が心部材２４内で運動できるようにする十分大きくあ るへきである。

第５図と第６図とに示す股関節補綴ＩＯは、くぼみ１７゛が第１図および第２図 に示すくぼみ１７より深い深さまで穿孔され、かつ内側ねじ３２を形成するよう タップが切られている点において修正されている。ねじ付きのくぼみ１７′は、 股関節補綴ｌＯを挿入しやすくすることと、交換が要求される場合補綴を外しや すくすることの二重の機能を果す。第５図と第６図とから判るように、このよう に修正することにより肩１６には孔か設けられていない。工具（図示せず）がね じ３２と係合して前記の挿入や取外しをしやすくすることが認められる。

第７図から第１１図までを参照すれば、遠位端５２に向かって軸合的にテーパが 付けられ、第１の対称軸線Ｃに沿って、第２の対称軸線りに位置している首部分 ５３との接合部分まで延びているステム５１を有する、修正された大腿股関節補 綴５０が提供されている。首部分５３から切頭円錐形のモールス　テーパ　ネッ ク（ＭｏｒｓｅＴａｐｅｒ　Ｎｅｃｋ）　５４が延びており、それに球形のモー ルスチー″　ヘッド（Ｍｏｒｓｅ　Ｔａｐｅｒ　Ｈｅａｄ）を取り付けることが できる。前述の実施例と同様、大腿股関節補綴５０にはカラーは何ら設けられて おらず、ステム５１を首部５３に接合する補綴の部分がそれぞれの対称軸線Ｃお よびＤの間の開先角度の領域５５において滑らかな円弧形を辿る。滑らかな円弧 形部分５５とは反対の大腿股関節補綴５０の部分、即ち２本の対称軸線ＣとＤと の間の開先角度の外側の部分は拡大した肩部５６を育している。第７図から判る ように、肩部５６の形状はステム５１が辿る直線の軌道と整合した直線の軌道を 辿る下部分５７と、首部分５３と連がる滑らかに僅かに湾曲した軌道を辿る上部 分５Ｂとを含む。

第８図から判るように、肩部５８の上部分は一方の縁部５８Ａから反対側の縁部 ５８Ａまでの直線軌道を辿る。

下部分５７と上部分５８との間の接合部分は肩部５６の最外方部分において明確 な境界線５９を提供する。

第７図から判るように、ステム５１は遠位端５２から肩部５６に向かって延びる につれて軸線Ｃから離れる方向に分出する。第１１図と第１０図とから判るよう に、ステム５１は遠位端５２近傍では円形断面を、円弧部分５５と肩部５６とに 近づいた領域においては楕円形断面を有し、その間の領域では円形と楕円形とが 合流する。

さらに、第９図から判るように、首部５３と肩部５６の上部分５８との断面形状 は全体的に楕円形で両側は平坦な部分６１．６２を備えている。ステム５１と首 部５３とに滑らかに合流するのであればこの領域においてその他の断面形状を用 いてもよい。

先の実施例と同様、ＰＭＭＡ、あるいはその他の市販の骨接着剤部の事前塗布の 接着剤マントル２９′が設けられており、該マントルは、ステム５１を、その遠 位端５２から約１センチ上方の点から２本の対称軸線Ｃおよび・Ｄの間の開先角 度の外側の境界線５９近傍の領域と、円弧形５５上の、前記境界線から最も離れ た領域までにおいて囲んでいる。先の実施例と同様、中空の心部材２４が設けら れ、その中に遠位端５２が挿入される。

また先の実施例と同様、肩部５６の上部分５８はくぼみ６７を形成してよく、該 くぼみは希望に応じて内側ねしく図示せず）を存する。先の実施例と同様、くほ み６７は第１の対称軸線に位置している。

高度に研磨した面を備え、カラーは無く、テーパ付ステムを有し、Ｃｏ−Ｃｒ− Ｍｏ合金で形成された本発明の大腿股関節補綴は、患者か寿命か長く、予測しつ る結果を享受できるようにする。

当該技術分野の専門家には本発明の修正は直ちに明らかとなる。従って、本発明 は請求の範囲のみによって限定されるへきである。

二ミニＧ、　３　−ミニＧ、　４ 二モエＧ、９−Ｆ″′′工Ｇ１０−Ｆ″′氏、１１補正書の写しく翻訳文）提出 書＜　＊詑組８４条の７第１組

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．接着剤を用いて準備された髄内の管中へ挿入する大腿股関節補綴において、 （１）コバルト、フローム、モリブデン合金から形成され、近位端から遠位端ま で延び第１の軸線を画成する細長いステムを有する構造部材であって、前記近位 端が接合部においてステムと接合する首部分を有し、前記ステムが前面、後面、 中間面および横面を有し、前記面が前記接合部から前記遠位端まで下方にテーパ が付けられ、 前記首部分が前記第１の軸線に対して鈍角に位置された第２の軸線を画成し、 前記中間面が接合部を横切ってステムから首部分まで滑らかな円弧軌道を画成し 、前記横面が前記接合部の近傍で拡大した肩部を画成し、 前記ステムの面が全体にわたり研磨仕上げされている構造部材と、（２）前記ス テムの大部分にわたって延びる事前塗布した接着剤マントルとを組み合わせて含 むことを特徴とする大腿股関節補綴。 ２．前記ステム上の前記事前塗布の接着剤マントルが前記遠位端から０．５から １．５センチの距離だけ離れた下端から前記接合部分まで延びることを特徴とす る請求の範囲第１項に記載の大腿股関節補綴。 ３．前記事前塗布の接着剤マントルが０．７５から２ミリの範囲の概ね均一な厚 さを有し、かつ前記ステムと共に、前記遠位端に向かって荷重をかけるとステム が沈降しうるようにする境界面を提供することを特徴とする請求の範囲第１項に 記載の大腿股関節補綴。 ４．開放した上端と下端とを備えたポケットを有する求心部材を組み合わせて有 し、前記ステムの遠位端が前記ポケットに位置され、かつ前記下端から隔置され 、前記事前塗布の接着剤マントルの下端は、前記ステムの遠位端と前記求心部材 の下端との間の距離に少なくとも等しい距離だけ前記求心部材の上端から上方に 離隔されていることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の大腿股関節補綴。 ５．接着剤を入れて準備された髄内の管中へ挿入する大腿股関節補綴において、 （１）コバルト、フローム、モリブデン合金から形成され、近位端から遠位端ま で延び第１の軸線を画成する細長いステムを有する構造部材であって、前記近位 端が接合部においてステムと接合する首部分を有し、前記ステムが前面、後面、 中間面および横面を有し、前記面が前記接合部から前記遠位端まで下方にテーパ が付けられ、 前記首部分が前記第１の軸線に対して鈍角に配置された第２の軸線を画成し、 前記中間面が接合部を横切ってステムから首部分まで滑らかな円弧軌道を画成し 、前記横面が前記接合部の近傍で拡大した肩部を画成し、前記ステムの前記面が 全体にわたり研磨仕上げされている構造部材と、（２）前記ステムの大部分にわ たり延びる事前塗布の接着剤マントルであって、０．７５から２ミリの範囲の概 ね均一な厚さを有し、前記遠位端に向かって荷重を加えるとステムが沈降できる ようにする境界面をステムと共に提供する事前塗布の接着剤マントルとを組み合 わせて含むことを特徴とする大腿股関節補綴。 ６．前記事前塗布の接着剤マントルが前記遠位端から０．５から１．５ｃｍの距 離だけ離隔された下端から前記接合部の領域まで延びていることを特徴とする請 求の範囲第５項に記載の大腿股関節補綴。 ７．開放上端と、前記の遠位端から離隔された下端とを備えたポケットを有する 求心部材を組み合わせて含み、前記事前塗布の接着剤マントルが、前記遠位端と 前記求心部材の下端との間の距離に少なくとも等しい距離だけ下端が前記求心部 材の上端から上方に離隔されていることを特徴とする請求の範囲第４項に記載の 大腿股関節補綴。 ８．大腿骨の管中において骨との境面関係で接着された接着剤と組み合わされた 大腿股関節補綴において、（１）コバルト、フローム、モリブデン合金から作ら れ、近位端から遠位端まで延び、第１の軸線を画成する細長いステムを有する構 造部材であって、前記近位端が接合部において前記ステムと接合する首部分を有 し、前記ステムが前面、後面、中間面および横面を有し、前記面が前記接合部か ら前記遠位端まで下方にテーパが付けられ、前記首部分が前記第１の軸線に対し て鈍角に位置した第２の軸線を画成し、 前記中間面が前記接合部を横切って前記ステムから前記首部分で滑らかな円弧状 軌道を画成し、前記横面が前記接合部近傍において拡大した肩部を画成し、前記 ステムの前記面が全体にわたり研磨仕上げされている構造部材と、（２）前記ス テムの大部分にわたって延び、前記ステムに位置する事前塗布の接着剤マントル であって、０．７５から２ミリの範囲の概ね均一な厚さを有し、前記接着剤と接 合され、前記接着剤と共に前記ステムと骨との間の一体の接着手段を形成する事 前塗布の接着剤マントルとを含み、前記ステムにわたって提供された研磨仕上げ が、前記遠位端に向かって荷重を加えるとステムがその中で沈降しうるようにす る境界面を前記ステムと前記接着手段との間で提供することを特徴とする大腿股 関節補綴。 ９．前記事前塗布の接着剤マントルが０．５から１．５センチの距離だけ前記遠 位端から離隔された下端から前記接合部領域まで延びることを特徴とする請求の 範囲第８項に記載の大腿股関節補綴。 １０．開放上端と下端とを備えたポケットを有する求心部材が提供され、前記遠 位端は前記ポケットに位置され、かつ前記下端から離隔されており、前記の事前 塗布の接着剤マントルの下端は、前記遠位端と前記求心部材の下端との間の距離 に少なくとも等しい距離だけ前記求心部材から上方に離隔されていることを特徴 とする請求の範囲第９項に記載の大腿股関節補綴。 １１．大腿骨の管において骨と境面関係に接着された接着剤と組み合わせた大腿 股関節補綴と求心部材とにおいて、 （ａ）前記求心部材が開放上端と下端とを備えたポケットを有し、 （ｂ）前記補綴が（１）コバルト、クローム、モリブデン合金から形成され、近 位端から遠位端まで延び、第１の軸線を画成する細長いステムを有する構造部材 であって、前記近位端が接合部においてステムを接合する首部分を有し、前記ス テムが前面、後面、中間面および横面を有し、前記面は前記接合部から前記遠位 端まで下方にテーパが付いており、前記遠位端が前記ポケットの上端に位置し、 かつ前記下端から離隔され、前記首部分は第１の軸線に対して鈍角に位置した第 ２の軸線を画成しており、 前記中間面が接合部を横切り前記ステムから首部分まで滑らかな円弧状軌道を画 成し、前記横面が前記接合部近傍で拡大した肩部を画成し、 前記ステムの前記面が全体にわたり研磨仕上げされている構造部材と、（２）前 記ステムの大部分にわたり上方に延びステムに位置する事前塗布の接着剤マント ルであって、前記遠位端と前記求心部材の下端との間の距離に少なくとも等しい 距離だけ下端が前記求心部材の上端から上方に離隔されており、かつ前記マント ルが０．７５から２ミリまでの範囲の概ね均一の厚さを有し、前記接着剤と接合 され、前記接着剤と共に前記ステムと骨との間の一体の接着手段を提供する事前 塗布の接着剤マントルとを含み、前記ステム全体にわたる研磨仕上げにより前記 遠位端に向かって荷重を加えるとその中でステムが沈降しうるようにする境面を 前記ステムと前記接着手段との間で提供することを特徴とする大腿股関節補綴と 求心部材。 １２．大腿骨の管の中で骨と境面関係で接着された接着剤と組み合わされた大腿 股関節補綴と求心部材において、 （ａ）前記求心部材が開放上端と下端を備えたポケットを有し、 （ｂ）前記補綴が（１）コバルト、クローム、モリブデン合金から形成され、近 位端から遠位端まで延び、第１の軸線を画成する細長いステムを有する構造部材 であって、前記近位端が接合部で前記ステムと接合する首部分を有し、前記ステ ムが前面、後面、中間面および横面を有し、前記面が前記接合部から前記遠位端 まで下方にテーパが付けられ、前記遠位端が前記ポケットの上端に位置し、前記 下端から離隔されており、前記首部分が前記第１の軸線に対して鈍角に位置した 第２の軸線を画成し、 前記中間面が接合部を横切り前記ステムから首部分まで滑らかな円弧状軌道を画 成し、前記横面が前記接合部の近傍において拡大した肩部を画成しており、前記 ステムの前記面が全体にわたり研磨仕上げされている構造部材と、（２）前記ス テムの大部分にわたり上方に延び前記ステムに位置する事前塗布の接着剤マント ルてあって、前記事前塗布の接着剤マントルは下端が０．５から１．５センチの 距離だけ前記遠位端から上方に離隔され、０．７５から２ミリの範囲の概ね均一 な厚さを有しており、前記接着剤と接合され、前記接着剤と共にステムと骨との 間で一体の接着手段を形成する事前塗布の接着剤マントルを含み、前記ステムに わたる研磨仕上げが、前記遠位端に向かって荷重を加えるとその中でステムを沈 降させることのできる境界面を前記ステムと前記接着手段との間で提供すること を特徴とする大腿股関節補綴と求心部材。