JPH06505156A - Hiv治療のためのキメラtar酵素の構築 - Google Patents
Hiv治療のためのキメラtar酵素の構築Info
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- JPH06505156A JPH06505156A JP4505055A JP50505592A JPH06505156A JP H06505156 A JPH06505156 A JP H06505156A JP 4505055 A JP4505055 A JP 4505055A JP 50505592 A JP50505592 A JP 50505592A JP H06505156 A JPH06505156 A JP H06505156A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
HIV治療のためのキメラTAR酵素の構築本発明はキメラ分子および感染性ピ
リオンと、それらの構築方法と、それらを含有する医薬組成物と、それらの治療
への応用、特にHIV治療におけるウィルス指向性酵素プロドラッグ療法への応
用とに関する。また、哺乳類宿主(例えばヒト)でのウィルス指向性酵素プロド
ラッグ治療における、異種酵素によって触媒されて細胞障害性あるいは細胞増殖
抑制性の代謝産物となる薬剤(例えばプリンアラビノラド類および置換ピリミジ
ン類)の使用に関する。
エイズは、患者を致死的な日和見感染に履患し易くする免疫抑制症または免疫不
全症である。特徴的には、エイズはT細胞類、特にOKT’表面マーカーを保持
するヘルパー・インデニーサーサブセットの進行性欠損を伴う。
ヒト免疫不全症ウィルス(HI V)は、エイズ患者または高頻度でエイズに移
行する症状をもった患者から再現可能に単離されている。HIVは細胞障害性で
あり、OKT’表面マーカーを保持するT細胞に優先的に感染し、これを破壊す
るように思える。今では、HIVは一般的にエイズの病因物質と認識されている
。
HIVがエイズの病因であるとの発見以来、エイズ罹患者の治療に効果的と考え
られるエイズ化学療法剤について数多の提案がなされてきた。例えばEPC特許
明細書第196185号には、3゛−アジド−3′デオキシチミジン(認可名は
ジドプシン(xidoyudinz))と、その医薬品として使用可能な誘導体
と、エイズ及びエイズに関連した臨床症状を示すヒト・レトロウィルス感染症の
治療へのその応用について記載されている。
ヒト免疫不全症ウィルス(HI V)は、ウィルス遺伝子の発現および複製のた
めに、宿主細胞の転写因子およびウィルスにコードされた調節ペプチドを必要と
する複合ゲノムから構成されている。ウィルス構造遺伝子(gxg、polおよ
びenv )に加えて、HIVは発生期の情報(nascut Intssag
e) 、あるいはスプライスされた情報(splic!d m!ssage)か
ら合成される少くとも6つの調節遺伝子(TAT、 rev、 vif、 ne
f、 upt、およびupu )を含む。
TAT遺伝子産物はHIV遺伝子発現の強力な転写活性化剤であり、生産的ウィ
ルス感染の確立に不可欠の成分であることが示されている。TAT遺伝子産物の
直接的または間接的相互作用のためのHIVターゲット配列は、TARと名付け
られ、長い5゛末端繰り返し配列の一17番から+80番の塩基対の間(転写開
始位置を起点に塩基対を番号付けした)に位置する。さらに詳しくは、TAT遺
伝子産物との直接的または間接的相互作用のための最も重要なTAR配列は、長
い5′末端繰り返し配列の+1番から+43番に位置し得る。このTAR配列は
、全ウィルスmRNAの5−未翻訳部分と同様に、HIVプロウィルスDNAに
存在する。
HIV遺伝子の発現および複製に影響することに加えて、最近の証拠によれば、
TAT遺伝子産物は細胞遺伝子の発現にも影響し得、その結果、カポシ肉腫等の
エイズに関連した病理生物学にも直接寄与し得ることが示唆されている。HIV
−TAT遺伝子から構成されるトランス遺伝子を含むトランスジェニック動物は
、カポシ肉腫に類似した皮膚病を起す。
これらのデータは、エイズ患者の約25%に発生するカポシ肉腫が免疫不全状態
の間接的な結果ではなく、むしろHIV・TATの発現に直接的に関連している
ことを示唆する。
TAT/TARのトランスアクテイベーションの正確なメカニズムは明らかでな
い。しかし、TAT/TAR相互作用はHIV遺伝子発現を1,000倍以上増
大し得、それ故に生産的ウィルス感染に不可欠であることは明らかである。
遺伝子治療には、新規遺伝子類を特定のターゲット細胞内に安定に組み込むこと
と、組み込まれたときに、その新規遺伝子を発現させて前記特定のターゲット細
胞の表現型を変えることとが含まれる(Anderson、 W、 F、 、
5cience 226.401−409゜1984 ; McCormick
、 D、Bioj<chnolog73.690−693.1985参照)。
遺伝子治療は遺伝病の治療に有益であり、例えばレッシュ・二−ハン(Lesc
h!Nyhan)病におけるヒポキサンチングアニンホスホリボシルトランスフ
ェラーゼ、重度免疫不全症におけるプリンヌクレオシドホスホリラーゼ、重度複
合免疫不全症におけるアデノシンデアミナーゼ等のような、欠陥酵素または欠失
酵素の補充が含まれる。
今や、細胞障害性(細胞死を起す)または細胞増殖抑制性(細胞増殖および成長
を抑制する)の代謝物に選択的に変換され得る化学剤を用いて、HIV感染した
哺乳類細胞の成長を選択的に阻止し、または該細胞を致死させることが可能であ
ることがわかった。これは、HIVに感染したT細胞のようなターゲット細胞中
で選択的に活性化される転写調節配列(TRS)を含んだ、異種酵素の発現を制
御するキメラ分子を構築することによって達成される。このキメラ分子は適切な
ベクターを経由して操作され、感染性ピリオンに組込まれる。該キメラ分子を含
む感染性ピリオンが哺乳類宿主(ヒト)に投与されると、当該酵素がターゲット
細胞中で選択的に発現される。該酵素によって選択的に代謝物(そのままで細胞
障害性作用剤または細胞増殖抑制性作用剤であるか、または更に代謝されて細胞
障害性作用剤または細胞増殖抑制性作用剤になる)へ代謝される化合物の投与は
、l11−$1f11で行うことができる。
キメラ分子(遺伝子または遺伝子断片の自然では起こりえない組み合わせからな
る組換分子)、並びに感染性ピリオン(適切な宿主細胞に感染可能な完全なウィ
ルス粒子)は分子生物学の技術では公知であるが、以下で更に詳細に述べること
とする。
EPo 334301号には、ヌクレオシド類似物、ACV、 AzT、 tた
はddCの存在下において、HIV感染細胞の選択的致死を誘導できる組換レト
ロウィルス類が記載されている。これらの化合物は、組換レトロウィルスにコー
ドされるヘルペスシンプレックスウィルスチミジンキナーゼ(IISVTK)に
より、細胞障害性に変換される。H5VTKを、HI V!jic染細胞中での
み発現するHIVt!を依存プロモータの制御下に置くことによって選択性が得
られる。
その酵素が、投与された化合物を直接または中間体を介して細胞増殖抑制性また
は細胞障害性の代謝物に活性化できるものである限り、酵素とプロドラッグとの
多くの組み合わせが使用され得る。化合物の選択は使用する酵素に依存するが、
該酵素によって直接的あるいは間接的に細胞障害性または細胞増殖抑制性の代謝
物に選択的に代謝されなくてはならない。
ここで使用する「異種酵素」の用語は、適切な選択特性を示す種とは異なった種
に由来するか、またはこれに関連する酵素をいう。
水痘帯状庖疹ウィルス(VXV)は、特異的なチミジンキナーゼ(TK)蛋白を
コードしている。この遺伝子はクローン化され、配列決定され、且つ同定されて
いる(J、 Gsn、 Virol、 67:1759−1816 (1986
)几哺乳類の酵素と対照的に、コ(DVIV5−ミジンキナーゼCVIV TK
)は、特殊なプリンアラビノラド類(puriu arxbinosid!s)
および置換ピリミジン化合物類をモノ燐酸化する。ある種のプリン類縁体および
ピリミジン類縁体、特に後で定義される式(■)、および(II)の類縁体は、
vzvチミジンキナーゼを選択的に発現するように変換した特殊な哺乳類細胞内
において、細胞障害性または細胞増殖抑制性の代謝物に変換される。例えば、9
−(β−D−アラビノフラノシル)−6−メドキシー9H−プリンは細胞障害性
の9−(β−D−アラビノフラノシル)アデニン三燐酸[Ari ATPIに変
換される。
酵素とプロドラッグとの他の組み合わせには、細菌性(例えばシュードモナス)
酵素であるカルボキシペプチダーゼG2と、プロドラッグであるパラ−N−ビス
(2−クロロエチル)アミノベンジルグルタミン酸との組み合わせが含まれる。
この化合物からグルタミン酸部分が開裂されると、有毒の安息香酸マスタードが
発生する。例えば子牛の腸に由来のするアルカリホファターゼは、燐酸エトブシ
ド、燐酸ドキソルビシン、燐酸マイトマイシン等の不活性なリン酸化された化合
物を有毒の脱リン酸代謝物に変換する。ペニシリン−■アミダーゼは、ドキソル
ビシンおよびメルフアランのフェノキシアセトアミド誘導体を有毒の代謝物に変
換する。また、シトシンデアミナーゼ(例えば大腸菌由来)は、5−フルオロシ
トシンを有毒な5−フルオロウラシルに変換する。
哺乳類細胞において、ある遺伝子は遍在的に発現される。
しかし、殆どの遺伝子は時間特異的的および/または組織特異的に発現され、あ
るいは細胞外インデューサーに感応して活性化される。例えば、ある遺伝子は特
殊な細胞型において固体発生の非常に特定された時期においてのみ、又はある誘
導刺激に感応して活発に転写される。この制御は部分的には、転写調節配列(例
えばプロモーター、エンハンサ−調節DNA配列)と配列特異的なりNA結合性
蛋白因子との間の相互作用によって媒介される。
ある種の哺乳類細胞(例えばHIV感染T細胞)を、先に定義した異種酵素(例
えばVZVSTK)を選択的に発現するように変換することが可能である。これ
は発現カセット中にキメラ分子を構築することで達成される。
発現カセット自身は、分子生物学の技術分野において公知である。このような発
現カセットには、哺乳類細胞中での異種酵素発現に必要とされるすべての不可欠
なりNA配列が含まれるであろう。例えば、好ましい発現カセットには、vZV
およびTKのためのコーディング配列、哺乳類遺伝子のための適切なポリアゾニ
レ−ジョン信号(即ち、哺乳類細胞内で機能するポリアゾニレ−ジョン信号)、
エンハンサ類及びプロモータ配列を正しい向きで含んだキメラ分子が含まれるで
あろう。
哺乳類細胞において、メツセンジャーRNAをコードする遺伝子を完璧に効率良
(転写調節するためには、通常、プロモーターとエンハンサ−の2つのDNA配
列が必要とされる。
プロモーターは、転写開始位置のすぐ上流(5′)に位置する。プロモータ配列
は、転写を正確かつ効率良く開始するために必要とされる。異なった遺伝子特異
的なプロモータ類によって、生物の共通なパターンが明らかになる。典型的なプ
ロモータには、TATAボックスと呼ばれるATリッチ領域(転写開始位置の3
0ベースペア5′側)と、−以上の上流プロモータファクター(UPE)とが含
まれる。UPE類は、配列特異的な被転写ファクターとの相互作用のための主要
なターゲットである。プロモータ配列の活性は、エンノ\ンサと呼ばれる他の配
列によって調節される。このエン/Xフサ配列は、プロモータから上流(5′)
または下流(3−)の何れかに遠く離れて存在する。従って、エンハンサは方向
および位置に依存しないで作用する。しかしながら、相互に変換可能と思える同
様の構造的組織および機能のために、プロモータ類とエンハンサ類との絶対的区
別は幾分恣意的である。エンハンサ類はプロモー、夕配列からの転写速度を増加
させる。
哺乳類細胞に組織特異的な遺伝子発現を可能にさせるのは、主に、配列特異的な
転写ファクタとUPEおよびエンハンサ類列との間の相互作用である。これらU
PEおよびエンハンサ類(シスさ容易性の調節配列)に結合した転写蛋白ファク
タ(組織特異的なトランス活性ファクタ)は、RNAポリメラーゼを含む他の転
写機構に対して、組織特異的な選択性と精度での転写開始を可能にさせる。
転写調節配列(特にプロモータおよびエンノ\ンサ)の選択は、ターゲットされ
る細胞に依存するであろう。HIV感染において使用するための一例は、TAR
についての転写調節配列である。特定のウィルス転写調節配列を使用するウィル
スには、ヒト乳頭腫ウィルス、ニブシュタインΦバー(Epsjξin Bar
r)ウィルスおよびヘルペスBウィルス等が含まれるが、これらに限定されるも
のではない。
適切な転写調節配列を選択するために、TAT/TARのトランス作用転写活性
相互作用が利用されてきた。仮の転写調節配列として機能するHIV−TAR配
列を含む超自然的なキメラ分子が創製されてきた。このTAR配列は、水痘帯状
庖疹ウィルスチミジンキナーゼ遺伝子の発現を調節する。
適切なトランス作用転写活性因子の存在下で(即ち、HIV・TAT遺伝子トラ
ンス作用転写活性因子との直接あるいは間接の相互作用によって) 、TARが
転写的に活性化されたときにのみ、VZV−TK遺伝子が多量に発現する。vZ
V・TKは、ある種の無毒性のプロドラッグを選択的に細胞障害性あるいは細胞
増殖抑制性の代謝物に代謝することにより、VZV−TKを発現する細胞を致死
させ、または増殖を抑制することができる。それ故、TAT/TAR相互作用に
よって、HIV感染細胞におけるVZV−TKの選択的発現が達成され得る。こ
のVZV−TKの選択的かつ特異的発現によって、無毒性のプロドラッグの投与
に引き続く細胞障害性および細胞増殖抑制性の化合物の産生が可能となる。
従って本発明は、遺伝子のコーディング配列を含んだDNA配列を具備するキメ
ラ分子であって、該遺伝子が発現カセット中でHIV−TARの転写調節配列の
制御下に異種酵素をコードするキメラ分子を提供する。この転写調節配列は、タ
ーゲット組織またはターゲット細胞において選択的に機能することができる。例
えば、HIV感染細胞を形質転換し、一つの酵素(例えばチミジンキナーゼ)を
選択的に発現させることができる。
本発明は更に、好ましい態様として、哺乳類のターゲット組織あるいはターゲッ
ト細胞において選択的に活性化され、水痘帯状庖疹ウィルスチミジンキナーゼを
コードする遺伝子のコーディング配列と作用的にリンクしたHIV−TARのた
めの転写調節配列を具備したキメラ分子を提供する。
該転写調節配列は、プロモータおよび好ましくはエンノ\ンサを含む。
特に、本発明は、異種酵素(好ましくはVZV−TK)をコードする遺伝子のD
NA配列を具備したキメラ分子であって、HI V −TARの転写調節配列の
3′側下流に、該調節配列に対して正しい方向性をもって連結された適切なポリ
アゾニレ−ジョン配列を含んだキメラ分子を提供する。
異種酵素をコードするDNA配列は、更に、カルボキシペプチダーゼG2、アル
カリホスファターゼ、ペニシリンVアミダーゼおよび非哺乳類シトシンデアミナ
ーゼから選択される。
プロモータ配列およびエンハンサ配列は、好ましくはHIV−TARのための転
写調節配列から選択される。
好ましくは、DNA配列は水痘帯状庖疹ウィルスチミジンキナーゼ遺伝子をコー
ドし、またHIV・TARのための転写調節配列に作用的にリンクされる。
本発明のキメラ分子は、標準的な組換DNA技術を利用して作成され得る。例え
ば、vZvチミジンキナーゼ(TK)遺伝子(図IA、IB参照)のコーディン
グ配列およびポリアゾニレ−ジョン信号が、不可欠のHIV−TAR転写調節因
子に対して適切な3一方向性をもって配置される。HIVに感染した哺乳類細胞
内でのVZV−TK遺伝子の発現によって、ここで定義した比較的無毒性のアラ
ビノシト類およびピリミジン類を、細胞障害性および/または細胞増殖抑制性の
代謝物へ選択的に代謝させることができる。
従って、本発明の更なる側面においては、先に定義したキメラ分子を構築する方
法であって、異種酵素(例えばVZVφTK)をコードするDNA配列をHIV
−TAR配列に連結することを具備した方法が提供される。
特に、本発明は、ここで定義したキメラ分子を構築する方法であって、異種酵素
(例えばVZV−TK)遺伝子のコーディング配列およびポリアゾニレ−ジョン
信号をコードするDNA配列を、HIV−TARの転写調節配列(例えばプロモ
ータ配列およびエンハンサ配列)に連結することを具備する方法を提供する。
vZVチミジンキナーゼのコーディング配列および3″ポリアゾニレ−ジョン信
号は、約1,381塩基対のAccl/Nde I制限エンドヌクレアーゼ断片
上にある(図IB参照)。
HIV−TARのプロモータとエンハンサ配列に連結されるものとしては、VZ
V−TK遺伝子を含むその他のDNA断片も使用され得ると思われるが、好まし
くは、VZV −TKココ−ィング配列およびポリアゾニレ−ジョン信号を含む
1.381塩基対のAccl/Nds I制限エンドヌクレアーゼ断片(図IB
参照)である。更に、VZV−TKポリアゾニレ−ジョン信号は、SV40ウィ
ルスや他の哺乳類遺伝子由来の他の適切なポリアゾニレ−ジョン信号で置換する
ことができる。
これらのキメラ分子は、デリバリ−システムによってターゲット組織あるいはタ
ーゲット細胞に配薬される。宿主(例えば哺乳類またはヒト)に投与するために
は、キメラ分子が安定に細胞に取り込まれるような有効なin vivoデリバ
リ−システムを提供する必要がある。公知の方法では、リン酸カンジエクション
法、リポソーム導入、弾丸投薬法(ballisticbarrage) 、レ
トロウィルス感染法の技術が利用される。これについては、Biotechni
que Vol、6. No、7 (1988)を参照されたい。
人工の遺伝子を取り込ませるための細胞のレトロウィルス感染技術では、当該技
術で公知のレトロウィルスシャトルベクター(Miller A、 D、、Bu
Nimore C,、Mol、Ce11.BEol 6巻2895−2902頁
(1986年))が採用される。レトロウィルスシャトルベクター(キメラ分子
をターゲット細胞のゲノムに届けて安定に取り込ませるために用いられる、キメ
ラ分子を具備したレトロウィルス)は、本質的に、プラスミドに含まれるレトロ
ウィルスのDNA型を使用して創製される。これらのプラスミドはまた、選別用
およびバクテリア内の増殖のために必要な配列を含んでいる。レトロウィルスシ
ャトルベクターは、当該技術において公知の標準的な分子生物学の技術を使用し
て構築される。レトロウィルスシャトルベクターは、先に述べたキメラ分子のよ
うに、親から取出されたレトロウィルス内在遺伝子(g a g+ p o1+
およびenv)および挿入された目的のDNA配列を有している°。該ベクター
はまた、ウィルスのキャプシド形成、ターゲットゲノム中へのプロウィルスの挿
入、情報スプライシング、ターミネーションおよびポリアゾニレ−ジョンのため
の適切なレトロウィルス調節配列を含む。レトロウィルスシャトルベクターは、
モロニー(MolonB)ネズミ白血病ウィルス(Mo−MLV)から得られて
いるが、緊密な関係にあるモロニーネズミ肉腫ウィルスのような他のレトロウィ
ルスを使用しても良い。他のDNAウィルスもまた、デリバリ−システムとして
有効であることが証明されている。ウシ乳頭腫ウィルス[BPV]は染色体の外
で複製されるので、BPVベースのデリバリ−システムは、配薬された遺伝子が
取り込まれていない状態で維持される利点がある。
こうして、本発明の更なる側面に従えば、先に定義したキメラ分子を具備するレ
トロウィルスシャトルベクターが提供される。該キメラは好ましくは、ターゲッ
ト細胞中で選択的に活性化され、且つ異種酵素のVZV−TKをコードする遺伝
子のコーディング配列と作用的にリンクしたHIVφTARのための転写調節配
列を含む。このキメラは更に、VZV・TK遺伝子の発現を制御するHIV−T
ARのための転写調節配列の3゛位に正しい方向で連結された、VZV−TKを
コードする遺伝子のコーディング配列およびポリアゾニレ−ジョン配列のDNA
配列を具備する。VZV−TKをコードするDNA配列は、VZV−TK遺伝子
の発現を制御するプロモータおよびポリアゾニレ−ジョン配列と作用的にリンク
している。
レトロウィルスに媒介された遺伝子導入システムの利点は、ターゲット組織また
はターゲット細胞への遺伝子デリバリ−効率が高いことと、ウィルスゲノム中へ
の取込みが配列特異的(5′3−長い末端繰り返しくLTR)配列において)で
あることと、他のDNAデリバリ−システムに比較して取込まれたDNAの再配
置が少ないことにある。
本発明の好ましい態様に従えば、5゛ウイルスLTR配と、シス作用性psi−
キャプシド形成配列と、先に定義したキメラ分子と、3−ウィルスLTR配列と
を含むDNA配列(図2)を具備したレトロウィルスシャトルベクターが提供さ
れる。
好ましい態様においては、HIVに感染していない細胞内でキメラ分子を発現さ
せないようにするために、当該キメラ分子は、5ルトロウイルスLTRに対して
反対の転写向きに配置される(図2)。加えて、5−レトロウィルスLTRから
転写的に駆動される優勢な選別マーカー遺伝子もまた含められ得る。このような
優勢な選別マーカー遺伝子は、バクテリア性ネオマイシン耐性遺伝子NEO(ア
ミノグリコシド3′ホスホトランスフエラーゼ■型)であり得る(図2)。
これは真核細胞に、ネオマイシン類縁体のジエネチシン(構成物質G418硫酸
塩、 GIBCO社の登録商標)に対する耐性を与える。該NEO遺伝子は、こ
れら配列を含まないパッケージ細胞の選別を補助する。
実施例で用いられるレトロウィルスベクターは、モロニーネズミ白血病ウィルス
に基づいているが、他のベクターを用いることも可能であろう。選別マーカーと
してNEO遺伝子を含むこのようなベクター類は既に報告されており、例えばN
2ベクターがある(Egltjia M、A、ef ml、、5cience2
30:1395−1398 (1985) )。
レトロウィルスシャトルベクター類に付随する理論的な問題は、レトロウィルス
の長い末端繰り返しくLTR)調節配列が、ホスト遺伝子内の組み込み部位にお
いて細胞の発癌遺伝子を転写的に活性化する能力を有することである。この問題
は、SINベクター類(図2)を創製することによって低減され得る。SINベ
クター類は、レトロウィルスLTRにおけるプロモータ領域およびエンハンサ−
領域の欠失を含む自己不活化(self−iuctiyxting)ベクター類
である。SINベクター類のLTR配列は、5′または3−遺伝子配列を転写的
に活性化しない。ウィルスLTR配列の転写的不活性化は、隣接ターゲット細胞
DNA配列の挿入的な活性化を減少させ、また誘導されたキメラ分子の選択され
た発現を補助する。SINベクター類は、3−ウィルスLTR配列内における略
299塩基対を除去することによって創製される(Gilbo*E、cj al
、、Biojechniques 4504−512(1986))。
従って、本発明のレトロウィルスシャトルベクターは、好ましくはSINベクタ
ーである。
親レトロウィルスのgag、polおよびenv遺伝子はこれらシャトルベクタ
ー類から除去されているから、レトロウィルスのgag、polおよびenv遺
伝子プロダクト類をin transで与え、レトロウィルスベクターを感染性
ピリオン中にパッケージし又はキャプシド形成するために、ヘルパーウィルス系
が利用される。これは、感染性の合成ウィルスを生成することはできるが、何等
かの検出可能な野生型ウィルスを生成する能力のない特定の「パッケージング」
細胞系を利用することによって達成される。この方法において、この人工的な合
成ウィルスは、野生型ヘルパーウィルスを含まない合成の人工的感染性ピリオン
中にパッケージされた本発明のキメラを含んでいる。これは、パッケージング細
胞内に安定に組み込まれるヘルパーウィルスは、ウィルスの構造遺伝子を含むけ
れども、psi部位、即ち感染性ウィルス粒子内にキャプシド包接されるために
ウィルスゲノムRNA分子に含まれていなければならないシス作用性調節配列を
欠失しているという事実に基づいている。
従って、本発明の更なる側面においては、先に記載したレトロウィルスシャトル
ベクターを具備する感染性ピリオンであって、前記ベクターが、複製不能な人工
の感染性レトロウィルスを創製するためにウィルスタンパク内にキャプシド包接
される感染性ピリオンが提供される。
好ましくは、該レトロウィルスシャトルベクターは、HIV−TARの転写調節
配列を有するキメラ分子を含んだシャトルベクターを具備する。特に、該レトロ
ウィルスシャトルベクターは、HIV−TAR/VZA−TKキメラ分子を含む
。
本発明の更なる側面においては、本発明の感染性ピリオンを製造する方法であっ
て、パッケージング細胞系中に、先に述べた本発明のキメラ分子を具備する人工
のレトロウィルスシャトルベクターを供給することによる方法が提供される。
このパッケージング細胞系は、その中にpSi部位および先に述べた他の調節配
列を欠失したヘルパーウィルスが安定に組み込まれ得る。或いは、該パッケージ
ング細胞系は、そのゲノム内にヘルパーウィルス構造遺伝子を含むように加工さ
れ得る。
pSi部位の除去に加えて、該ヘルパーウィルスLTR71i節配列には、ヘル
パーウィルスがピリオン中にパッケージされず、また逆転写およびウィルス組み
込みのレベルでブロックされることを確実にするために、更なる変更が加えられ
得る。
或いは、ヘルパーウィルス構造遺伝子類(即ち、gag。
polおよびenv)は、個々的かつ独立に、パッケージング細胞系に導入され
得る。これらウィルス構造遺伝子類はパッケージング細胞のゲノム内で離間され
ているから、野生型ウィルスを生じる隠れた組換の機会は少ししかない。
本発明は更に、治療に用いるための、特にHIV感染およびHIV感染に伴う病
理生物学的症状の治療に用いるための、先に述べた感染性ピリオンを提供する。
異種酵素の選択的発現、特にVZVチミジンキナーゼ遺伝子の選択的発現は、H
IV−TARターゲット組織または細胞のための組織特異的な転写調節因子(例
えばエンハンサ−およびプロモータ)配列を利用することによって達成される。
選択性は、HIV感染細胞の選択的感染によって更に改善されえ得る。パッケー
ジング細胞系中に存在するレトロウィルHIV感染細胞に選択的に感染する人工
の感染性ピリオンを生成するように改変される。−例として、パッケージング細
エビリオンのエンベロープ糖タンパクが、HIVに利用される特異的受容体に媒
介される結合を介してHIV感染細胞に選択的に感染するような仕方で改変され
得る。パッケージング細胞中に導入されるenv遺伝子のこのような改変は、当
該技術で周知の標準的分子生物学の技術によって行なわれ得る。
本発明に従う感染性ピリオンは、当該技術で周知の技術によって処方され、薬剤
的に許容され得るキャリアとの処方物または組成物として提供され得る。薬剤的
に許容可能なキャリア(この例では生理学的水溶液)は、前記感染性ピリオンを
ホスト中に導入する担体としての使用に適した液体媒質を含み得る。このような
キャリアの一例は、生理的食塩水である。前記感染性ピリオンは、このような担
体中の溶液または懸濁液であり得る。安定化剤および抗酸化剤および/または他
の賦形財もまた、このような薬剤処方中に存在し得る。該薬剤処方は通常の方法
の何れか、例えば経口または非経腸経路によって哺乳動物に投与され得る。特に
、該感染性ピリオンは静脈注射または動脈注射によって投与され得る。
従って、本発明は、薬剤的に許容され得るキャリアとの混合物の形で先に述べた
感染性ピリオンを含有する、薬剤処方または組成物を提供する。
加えて、本発明はここに述べた薬剤処方および組成物を製造する方法であって、
先に述べたキメラ分子を含む人工的な感染性ピリオンを、薬剤的に許容され得る
キャリアと共に、細胞障害性または細胞増殖抑制性の代謝物に混合することを具
備した方法を提供する。
酵素によって選択的に変換され得る適切な化合物であれば何れも化合物も用いら
れ得るが、本発明は更に、VZvチミジンキナーゼを発現できるHIV感染細胞
の治療に使用するための医薬の製造において、式(I)または(II)の化合物
の使用を提供する。
式(I)の6−置換プリンアラビノラド類、その塩類、エステル類および下記に
示すようなこれらの生理学的に機能する等漬物が、抗VZv剤および抗サイトメ
ガロウィルス剤として公知であり、それらの使用および合成はヨーロッパ特許出
願公開第0294114号に記載されている。
ここで、Rはハロ、Cl−5アルコキシ、ハロゲン置換されたC アルコキシ;
01−5アルキル、−以上のフッ素原子で置換されたC アルキル、C3−6シ
クロアルキルまたはC4−7炭素原子を含む含窒素へテロ環でモノ置換またはジ
置換されたアミノ基、また任意に二重結合である;またR2は水素、ハロまたは
アミノである。
下記に列記する式(I)の化合物は、本発明に従って用いられる好ましい化合物
である。
・9−β−D−アラビ、7フラノシルー6−メチルアミノー9−H−プリン
・9−β−D−アラビノフラノシル−6−ジメチルアミノ−9−H−プリン
・9−β−D−アラビノフラノシル−6−メトキシ−9−H−プリン
・9−β−D−アラビノフラノシル−6−エトキシ−9−H−プリン
・9−β−D−アラビノフラノシルー6−ヨウドー9一旦一ブリン
・9−β−D−アラビノフラノシルー2−アミノ−6−ヨウドブリン
・9−β−D−アラビノフラノシル−6−ピロリジノ−9−H−プリン
・9−β−D−アラビノフラノシルー2−クロロ−6−メチルアミノ−9−H−
プリン
・9−β−D−アラビノフラノシル−6−シクロプロピルアミノ−9−H−プリ
ン
・9−β−D−アラビノフラノシル−6−エチルメチルアミノ−9−H−プリン
・9−β−D−アラビノフラノシルー2−アミノ−6−メドキシー9−H−プリ
ン
・9−β−D−アラビノフラノシルー6−n−プロポキシ−9−H−プリン
上記化合物のうち、9−β−D−アラビノフラノシル−6−メトキシ−9−H−
プリンが特に好ましい。
式(I[)の5−置換ピリミジンヌクレオシド化合物を以下ここで、Xはビニレ
ン基またはエチニレン基を示す;R1はオキソ基またはイミノ基を示す;Rは水
素原子、Cl−2は水素原子またはアシル基(例えば、任意に1以上のノーロゲ
ン、アルキル、ヒドロキシまたはアルコキシ置換基で置換さR3がアシル基でな
いときは、式(I)または(n)の化合物は、その互変異性体で存在し得ること
が理解されるであろう。
下記に列記する式(I)の化合物は、本発明に従って用いられる好ましい化合物
である。
・2′−デオキシ−5−(1−プロピニル)ウリジン・2−−デオキシ−5−エ
チニルシチジン・3−N−ベンゾイル−2′−デオキシ−5−エチニルウ・2″
−デオキシ−5−(1−プロピニル)シチジン・3−N−ベンゾイル−2′−デ
オキシ−5−プロピニルイル−5−プロピニルウラシル
・1−(β−D−アラビノフラノシル)−3−N−ベンゾイル−5−エチニルウ
ラシル
・3−N−ベンゾイル−2゛−デオキシ−5−ビニルウリジン
・1−(β−D−アラビノフラノシル) −3−N−ベンゾイル−5−ビニルウ
ラシル
特に好ましい式(II)の化合物は、1−(β−D−アラビノフラノシル)−5
−プロピニルウラシルである。
これら化合物およびその合成方法は、抗VZv活性を有するものとして、ヨーロ
ッパ特許出願公開第0272065号に開示されている。
上記のピリミジンヌクレオシド類およびプリンアラビノラド類にはまた、このよ
うな化合物の薬剤的に許容され得る誘導体、即ち、何れかの薬剤的に許容され得
る塩、エステル若しくはこのようなエステルの塩、またはヒト患者への投与に際
して(直接的または間接的に)該活性代謝物もしくはその残基を与えることがで
きる他の何れかの化合物も含まれる。
好ましくは、該化合物は経口的に活性である。
勿論、哺乳動物の治療における投与量および正確なレジタは臨床医の責任であり
、また治療される症状のタイプ及び重篤度を含む多くの因子に依存するであろう
。
プロドラッグ治療:前記感染性ピリオンでの感染に続いて、式(I)(n)に記
載した本発明に従う化合物を投与する。
この化合物は、同化の重要なリン酸化ステップにおいて、細胞障害性または細胞
増殖抑制性の代謝物を生成するために、VZV−TK活性を特に必要とする。タ
ーゲット細胞内において、引き続き細胞障害性または細胞増殖抑制性の代謝物に
変換されるプロドラッグ化合物は、好ましくはプリンアラビノラド類またはピリ
ミジンヌクレオシド類である。最も好ま5−プロピニルウラシルである。上記の
プロドラッグ化合物は、感染性ピリオン投与後の6時間から10日の間、好まし
くは1日から5日の間に、ホスト(例えば哺乳類またはヒト)に投与される。
式(1)または(II)に記載した化合物の投与量は、有利には、−日当たり、
被投与者の体重1kgについて0.1〜250mg、好ましくは0,1〜100
mgである。より好ましくは、1〜40mg/kg体重、最も好ましくは15
〜40mg/kg体重である。
本発明はまた、抗HIV治療を必要とするホスト(例えば哺乳類またはヒト)を
治療する方法であって、該ホストに対して、ホストのHIV感染細胞内で選択的
に活性化されて酵素を発現することができる既述のキメラ分子を投与することと
、引き続き、前記酵素により前記細胞内において、該細胞に対する細胞障害性ま
たは細胞増殖抑制性を示す薬剤に変換される薬剤を投与することとを具備する方
法を提供する。
本発明は更に、抗HIV治療を必要とするホストを治療する方法であって、該ホ
ストに対し、先に述べた感染性ピリオンを投与することを具備した方法を提供す
る。即ち、該感染性ピリオンは、キメラ分子を有するレトロウィルスシャトルベ
クターをキャプシド内に包接しており、また該キメラは前記ホストの細胞内で選
択的に活性化され且つ異種酵素をコードする遺伝子と作用的にリンクされたHI
V−TARのための転写調節配列を具備する。その投与量は、前記酵素を発現す
るように前記細胞を形質転換するために充分な量である。
また、上記感染性ピリオンの投与に引き続いて、前記ホストに対し、前記細胞内
で前記酵素によって細胞障害性または細胞増殖抑制性の代謝物に選択的に代謝さ
れる化合物を投与することを具備する。
図面の説明
図IA:水痘帯状庖疹チミジンキナーゼ遺伝子のダイアグラム
図IB:VZV−TK遺伝子−1″配列図2 :HIV−TAR/VZV−TK
キメラ分子を含むレトロウィルスのプロウィルス形
図3 :m13mp19 LTR
図4 :pCR73およびm13mp19*LTR図5 FN2LTRTK
以下の例は本発明を例示するためのものであり、本発明を限定するものと解釈さ
れてはならない。
pUCHI V (M、Davig ej at、PNAS 84i978.
9.8642−8646)をHi n d IIIおよびBamHIで消化した
。HIV・LTRがアガロースゲル電気泳動によって単離され、エレクトエリニ
ートされ(elcctoelled)、m 13m p 19 (Yanisc
h−Perron、C,N al、、19g5. Gsne33:103) (
マサチューセッツ州ビバリーのニューイングランドバイオラボラトリーズ社から
入手可能)中にサブクローンされた。オリゴヌクレオチド指向性突然変異誘発に
より突然変異が導入され、HIV−LTRの5゛末端にXhol制限エンドニュ
クレアーゼ部位が創製された。
このプラスミドはm13mp19 LTRと命名された。突然変異は配列決定に
よって確認された。図3を参照のこと。
pUCHIVは、ブダペスト条約の下に受付番号第40982号で、1991年
2月27日にアメリカ合衆国MDロックウィルのアメリカン・タイプ・カルチャ
ー・コレクション(ATCC)に寄託された。
m13mp19 LTRは、ブダペスト条約の下に受付番号第40984号で、
1991年2月27日にアメリカ合衆国MDロックウィルのアメリカン・タイプ
・カルチャー・コレクション(ATCC)に寄託された。
VZV−TKを含むフラグメントの単離を可能とするために、pCR73(第6
8077号の番号でATCCに寄託された)をBamHIおよびKpnIで消化
した。このVZV−TKのDNAフラグメントは、BamHIおよびKpnIで
消化されたm13mp19*LTRプラスミド中にサブクローニングされた。V
ZV−TK (mp19*LTR/TK)を含むプラスミドが配列決定され、サ
ブクローンされたDNAの保全が確認された。図4を参照されたい。
mp19 LTR/TKは、ブダペスト条約の下に受付番号第40983号で、
1991年2月27日にアメリカ合衆国MDロックウィルのアメリカン・タイプ
・カルチャー・コレクション(ATCC)に寄託された。
HIV−LTR/VZV−TKを含むDNAがXho17ラグメントとして単離
され、N2 (XM5)中にサブクローニングされた。プラスミドは向きについ
てスクリーニングされた。
TAT発現細胞系においてHIv−LTR駆動VZV−TKA発現のみを可能と
するプラスミド(N2LTR/TKと称する)が選択された。図5を参照された
い。
N2LTR/TKは、ブダペスト条約の下に、受付番号第40985号で、19
91年2月27日にアメリカ合衆国MDロックウィルのアメリカンφタイブーカ
ルチャーφコレクション(ATCC)に寄託された。
国際調査報告
F+ym pet/IWIO1m m1m1 mトm+2@ 已中国際調査報告
フロントページの続き
(51) Int、 C1,5識別記号 庁内整理番号Cl2N 15152
(72)発明者 リチャーズ、シンシア・アンアメリカ合衆国、ノース・カロラ
イナ州27713、ドウルハム、ウェルキン・コートI
(72)発明者 マーチン、ジーン・ルイスアメリカ合衆国、ノース・カロライ
ナ州27503、バハマ、アルトドルフ・ドライブ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.哺乳類ターゲット細胞内で選択的に活性化されることができるHIV・TA Rのための転写調節配列と、該転写調節配列に作用的にリンクされ、且つ異種酵 素をコードするDNA配列とを具備するキメラ分子であって、前記酵素は前記タ ーゲット細胞に対して毒性を示す薬剤の産生を触媒することができるキメラ分子 。 2.請求の範囲第1項に記載のキメラ分子であって、前記転写調節配列がプロモ ータを具備するキメラ分子。 3.請求の範囲第1項または第2項に記載のキメラ分子であって、前記転写調節 配列が更にエンハンサー配列を具備するキメラ分子。 4.請求の範囲第1項、第2項または第3項に記載のキメラ分子であって、更に 、前記異種遺伝子をコードするDNA配列の下流にポリアデニレーション信号を 具備するキメラ分子。 5.請求の範囲第1項〜第4項の何れか1項に記載のキメラ分子であって、コー ドされる前記酵素が水痘帯状疱疹ウイルス・チミジンキナーゼである分子キメラ 。 6.請求の範囲第1項〜第4項の何れか1項に記載のキメラ分子であって、コー ドされる前記酵素が、カルボキシペプチダーゼG2、アルカリホファターゼ、ペ ニシリン−Vアミダーゼおよび非哺乳動物シトシンデアミナーゼからなる群から 選択されるキメラ分子。 7.請求の範囲第1項〜第6項の何れか1項に記載のキメラ分子を含むレトロウ イルスシャトルベクター。 8.請求の範囲第7項に記載のベクターであって、5′ウイルスLTR(lon g terminal repeat)配列と、シス作用性psi−キャプシド 形成配列と、請求の範囲第1項〜第6項の何れか1項に記載のキメラ分子と、3 ′ウイルスLTR配列とを具備するベクター。 9.請求の範囲第8項に記載のベクターであって、前記キメラ分子が前記5′レ トロウイルスLTRに対して反対の向きに配置されているベクター。 10.請求の範囲第8項または第9項に記載のベクターであって、更に、前記5 ′LTR配列に作用的にリンクした優勢な選別マーカーをコードするDNA配列 を具備するベクター。 11.請求の範囲第10項に記載のベクターであって、前記選別マーカー配列が NEO遺伝子であるベクター。 12.請求の範囲第7項〜第11項の何れか1項に記載のベクターであって、自 己不活性化(self inactivating)(SIN)ベクターである ベクター。 13.請求の範囲第7項〜第12項の何れか1項に記載のベクターをキャプシド 包接してなる感染性ビリオン。 14.請求の範囲第13項に記載の感染性ビリオンであって、ターゲット細胞に 選択的に感染するように加工された感染性ビリオン。 15.請求の範囲第13項または第14項に記載の感染性ビリオンであって、複 製能力を欠失した感染性ビリオン。 16.請求の範囲第13項〜第15項の何れか1項に記載の感染性ビリオンであ って、該ビリオンのenV遺伝子が、細胞特異的なウイルス取り込みを容易にす るように改変されている感染性ビリオン。 17.請求の範囲第16項に記載の感染性ビリオンであって、前記env遺伝子 が、HIV感染細胞に優先的に感染するように改変されている感染性ビリオン。 18.医学的治療に使用するための、請求の範囲第1項〜第10項の何れか1項 に記載のキメラ分子。 19.医学的治療に使用するための、請求の範囲第13項〜第17項の何れか1 項に記載の感染性ビリオン。 20.HIV感染およびHIV感染に伴う病理生物学的症状の治療に使用するた めの医薬の製造における、請求の範囲第13項〜第17項の何れか1項に記載の 感染性ビリオンの使用。 21.異種酵素を発現することができるHIV感染細胞を治療するための医薬の 製造における化合物の使用であって、前記化合物は、前記酵素に触媒されること により、直接または中間体を介して細胞障害性または細胞増殖抑制性の代謝物に 代謝されるものである化合物の使用。 22.VZVチミジンキナーゼを発現することができるHIV感染細胞を治療す るための医薬の製造における化合物の使用であって、前記化合物が下記式(I) の化合物、その塩若しくはその生理学的に機能する誘導体、または下記式(II )の化合物である化合物の使用。 ▲数式、化学式、表等があります▼(I)ここで、R1はハロ、C1−5アルコ キシ、ハロゲン置換されたC1−5アルコキシ;C1−5アルキル、−以上のフ ッ素原子で置換されたC1−5アルキル、C3−6シクロアルキルまたはC4− 7炭素原子を含む含窒素ヘテロ環でモノ置換またはジ置換されたアミノ基、また 任意に二重結合である;またR2は水素、ハロまたはアミノである。 ▲数式、化学式、表等があります▼(II)ここで、Xはビニレン基またはエチ ニレン基を示す;R1はオキソ基またはイミノ基を示す;R2は水素原子、C1 −2アルキル基、C3−4の分岐アルキルまたはシクロアルキル基(例えばイソ プロピルまたはシクロプロピル)を示す;R3は水素原子またはアシル基(例え ば、任意に1以上のハロゲン、アルキル、ヒドロキシまたはアルコキシ置換基で 置換されたC1−4アルカノイル基またはベンゾイル基)を示す;またR4は水 素原子またはヒドロキシ基を示す。 23.請求の範囲第22項に記載の化合物の使用であって、該化合物が下記の化 合物およびその混合物からなる群から選択される使用: ・9−β−D−アラビノフラノシル−6−メチルアミノ−9−H−プリン ・9−β−D−アラビノフラノシル−6−ジメチルアミノ−9−H−プリン ・9−β−D−アラビノフラノシル−6−メトキシ−9−H−プリン ・9−β−D−アラビノフラノシル−6−エトキシ−9−H−プリン ・9−β−D−アラビノフラノシル−6−ヨウド−9−H−プリン ・9−β−D−アラビノフラノシル−2−アミノ−6−ヨウドプリン ・9−β−D−アラビノフラノシル−6−ピロリジノ−9−H−プリン ・9−β−D−アラビノフラノシル−2−クロロ−6−メチルアミノ−9−H− プリン ・9−β−D−アラビノフラノシル−6−シクロプロピルアミノ−9−H−プリ ン ・9−β−D−アラビノフラノシル−6−エチルメチルアミノ−9−H−プリン ・9−β−D−アラビノフラノシル−2−アミノ−6−メトキシ−9−H−プリ ン ・9−β−D−アラビノフラノシル−6−n−プロポキシ−9−H−プリン ・2′−デオキシ−5−(1−プロビニル)ウリジン・2′−デオキシ−5−エ チニルシチジン・3−N−ベンゾイル−2′−デオキシ−5−エチニルウリジン ・1−(β−D−アラビノフラノシル)−5−エチニルウラシル ・2′−デオキシ−5−(1−プロビニル)シチジン・1−(β−D−アラビノ フラノシル)−5−プロビニルシトシン ・3−N−ベンゾイル−2′−デオキシ−5−プロビニルウリジン ・1−(β−D−アラビノフラノシル)−5−プロビニルウラシル ・1−(β−D−アラビノフラノシル)−5−エチニルシトシン ・1−(β−D−アラビノフラノシル)−3−N−ベンゾイル−5−プロビニル ウラシル ・1−(β−D−アラビノフラノシル)−3−N−ベンゾイル−5−エチニルウ ラシル ・3−N−ベンゾイル−2′−デオキシ−5−ビニルウリジン ・1−(β−D−アラビノフラノシル)−3−N−ベンゾイル−5−ビニルウラ シル ・上記化合物の塩またはその生理学的に機能する誘導体24.請求の範囲第22 項に記載の使用であって、前記化合物が、9−β−D−アラビノフラノシル−6 −メトキシ−9−H−プリンである使用。 25.治療における使用であって、請求の範囲第13項〜第17項の何れか1項 に記載の感染性ビリオンと、異種酵素による選択的な触媒を受けて細胞障害性ま たは細胞増殖抑制性の代謝物に代謝される化合物との同時使用。 26.哺乳類ターゲット細胞内で選択的に活性化されることができるHIV・T ARのための転写調節配列と、該転写調節配列に作用的にリンクされ、且つ異種 酵素をコードするDNA配列とを具備し、前記酵素は前記ターゲット細胞に対し て毒性を示す薬剤の産生を触媒することができるキメラ分子の製造方法。
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