JPH0650459Y2 - タワークレーン支持水平ビームの長さ調整機構 - Google Patents
タワークレーン支持水平ビームの長さ調整機構Info
- Publication number
- JPH0650459Y2 JPH0650459Y2 JP10101089U JP10101089U JPH0650459Y2 JP H0650459 Y2 JPH0650459 Y2 JP H0650459Y2 JP 10101089 U JP10101089 U JP 10101089U JP 10101089 U JP10101089 U JP 10101089U JP H0650459 Y2 JPH0650459 Y2 JP H0650459Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flange
- horizontal beam
- tower crane
- bolt
- flanges
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Jib Cranes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、タワークレーンのクレーンマストを建造物等
に支持する水平ビームの長さ調整機構に関する。
に支持する水平ビームの長さ調整機構に関する。
[従来の技術] 従来、第3図および第4図に示すように、タワークレー
ンのクレーンマストAと建造物Bとを水平ビームCによ
り連結し、マストAをビームCを介して建造物Bに支持
する場合は、ビームCの長さを調整する必要がある。そ
して、この水平ビームCにはマストAの振れにより引張
力と圧縮力とが作用する。その長さ調整機構として従来
は、ビームCの中間に介装した公知技術によるターンバ
ックルDを用いていた。
ンのクレーンマストAと建造物Bとを水平ビームCによ
り連結し、マストAをビームCを介して建造物Bに支持
する場合は、ビームCの長さを調整する必要がある。そ
して、この水平ビームCにはマストAの振れにより引張
力と圧縮力とが作用する。その長さ調整機構として従来
は、ビームCの中間に介装した公知技術によるターンバ
ックルDを用いていた。
[考案が解決しようとする課題] ターンバックルは、一般的に張設した線材等を緊張する
ものであり、上記の場合に用いる大型のターンバックル
は、特殊加工を要し、重く、高価である。
ものであり、上記の場合に用いる大型のターンバックル
は、特殊加工を要し、重く、高価である。
また、引張力と圧縮力とに対応するためにねじ部の径が
大きくなり、したがって、回転させるためには大きい力
を要し、調整が大変である。
大きくなり、したがって、回転させるためには大きい力
を要し、調整が大変である。
また、ねじ部の軸及びナット部相互間の隙間により偏心
が生じ、その分、ねじ部に無理な力が作用するので、こ
れに対応するため結果的にねじ部及びステーパイプが大
径になり、重量、コストが増加する。
が生じ、その分、ねじ部に無理な力が作用するので、こ
れに対応するため結果的にねじ部及びステーパイプが大
径になり、重量、コストが増加する。
本考案は、長さ調整が容易で、軽量、低コストのタワー
クレーン支持水平ビームの長さ調整機構を提供すること
を目的としている。
クレーン支持水平ビームの長さ調整機構を提供すること
を目的としている。
[課題を解決するための手段] 本考案によれば、タワークレーンのクレーンマストを建
造物等に支持する水平ビームの端部を、該ビームに固設
した第1のフランジと、前記マスト又は建造物に連結さ
れ前記第1のフランジに対向する第2のフランジと、こ
れら両フランジの一方に固設され他方のフランジ内孔に
係合されるパイプとで構成し、これら両フランジを、両
フランジに穿設されたボルト孔に挿通される複数の引張
ボルト及びナットと、一方のフランジに形成されたネジ
孔に螺合し他方のフランジを押圧する複数の圧縮ボルト
及びロックナットにより連結している。
造物等に支持する水平ビームの端部を、該ビームに固設
した第1のフランジと、前記マスト又は建造物に連結さ
れ前記第1のフランジに対向する第2のフランジと、こ
れら両フランジの一方に固設され他方のフランジ内孔に
係合されるパイプとで構成し、これら両フランジを、両
フランジに穿設されたボルト孔に挿通される複数の引張
ボルト及びナットと、一方のフランジに形成されたネジ
孔に螺合し他方のフランジを押圧する複数の圧縮ボルト
及びロックナットにより連結している。
上記パイプは、第2のフランジに固設するのが好まし
い。
い。
また、パイプと第1のフランジ内孔とは、キーを介して
係合させ、ビームの両端部に回転トルクが作用する場合
に対処するのが好ましい。
係合させ、ビームの両端部に回転トルクが作用する場合
に対処するのが好ましい。
また、ビームの第1のフランジ側に、第1のフランジの
内孔、及びキー溝を同様に形成したガイド板を設けるの
が好ましい。
内孔、及びキー溝を同様に形成したガイド板を設けるの
が好ましい。
また、ねじ孔は、第2のフランジに形成し、圧縮ボルト
は第2のフランジ側から第1のフランジに向けるのが好
ましい。
は第2のフランジ側から第1のフランジに向けるのが好
ましい。
[作用] 上記のように構成されたタワークレーン支持水平ビーム
の長さ調整機構において、水平ビームの長さを延ばす場
合は、引張ボルトのナットを緩めると共に、圧縮ボルト
をねじ込んで第2のフランジを押圧して両フランジ間を
伸長する。
の長さ調整機構において、水平ビームの長さを延ばす場
合は、引張ボルトのナットを緩めると共に、圧縮ボルト
をねじ込んで第2のフランジを押圧して両フランジ間を
伸長する。
また、水平ビームの長さを短縮するときは、圧縮ボルト
を緩めると共に、引張ボルトのナットをねじ込んで両フ
ランジ間を短縮する。
を緩めると共に、引張ボルトのナットをねじ込んで両フ
ランジ間を短縮する。
[実施例] 以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図及び第2図において、全体を符号1で示す水平ビ
ーム1の本体2の一方の端部には、第1のフランジ3が
溶着され、第3図に示すクレーンマストA又は建造物B
に連結されるヨーク8には、第1のフランジ3に対向す
る第2のフランジ9が溶着されている。
ーム1の本体2の一方の端部には、第1のフランジ3が
溶着され、第3図に示すクレーンマストA又は建造物B
に連結されるヨーク8には、第1のフランジ3に対向す
る第2のフランジ9が溶着されている。
その第1のフランジ3には、円周等配に図示の例では6
個のボルト孔4が穿設され、内孔5には対向するキー溝
6、6が刻設されている。また、本体2の内部には、内
孔5とキー溝6、6とが同様に形成されたガイド板7が
設けられている。
個のボルト孔4が穿設され、内孔5には対向するキー溝
6、6が刻設されている。また、本体2の内部には、内
孔5とキー溝6、6とが同様に形成されたガイド板7が
設けられている。
他方、第2のフランジ9には、第1のフランジ3のボル
ト孔4に対向するボルト孔10が穿設され、更に、ボルト
孔10、10・・・の中間位置には、ねじ孔11が形成されて
いる。
ト孔4に対向するボルト孔10が穿設され、更に、ボルト
孔10、10・・・の中間位置には、ねじ孔11が形成されて
いる。
また、第2のフランジ9には、第1のフランジ3の内孔
5及びキー溝6、6とガイド板7に係合するキー13、13
を突設したパイプ12が突設されている。なお、水平ビー
ムの両端部で圧縮力による回転トルクを受けられる場合
は、キー溝6及びキー13を省略することができる。
5及びキー溝6、6とガイド板7に係合するキー13、13
を突設したパイプ12が突設されている。なお、水平ビー
ムの両端部で圧縮力による回転トルクを受けられる場合
は、キー溝6及びキー13を省略することができる。
そして、ボルト孔4、10には、引張ボルト14が挿通さ
れ、ナット15、15で締付けられており、ねじ孔11には、
第1のフランジ3を押圧する圧縮ボルト16が螺合され、
ロックナット17でロックされている。
れ、ナット15、15で締付けられており、ねじ孔11には、
第1のフランジ3を押圧する圧縮ボルト16が螺合され、
ロックナット17でロックされている。
水平ビーム1の長さの調整に際し、長さを延ばす場合
は、ナット15、15を緩めると共に、ロックナット17を緩
めて圧縮ボルト16をねじ込んで第2のフランジ3を押圧
して、両フランジ3、9間を伸長する。このナット15、
15の緩めと圧縮ボルト16のねじ込みとにより両フランジ
3、9間を伸長し、水平ビーム1を所要長さ伸長したの
ち、ナット15、15及びロックナット17により引張ボルト
14及び圧縮ボルト16をロックする。また、水平ビームの
長さを短くする場合は、上記と逆に、圧縮ボルト16を緩
めると共に、ナット15をねじ込み、両フランジ3、9間
を短縮して行う。
は、ナット15、15を緩めると共に、ロックナット17を緩
めて圧縮ボルト16をねじ込んで第2のフランジ3を押圧
して、両フランジ3、9間を伸長する。このナット15、
15の緩めと圧縮ボルト16のねじ込みとにより両フランジ
3、9間を伸長し、水平ビーム1を所要長さ伸長したの
ち、ナット15、15及びロックナット17により引張ボルト
14及び圧縮ボルト16をロックする。また、水平ビームの
長さを短くする場合は、上記と逆に、圧縮ボルト16を緩
めると共に、ナット15をねじ込み、両フランジ3、9間
を短縮して行う。
[考案の効果] 本考案は、以上説明したように構成されているので、引
張ボルトと圧縮ボルトによる軽量、安価な機構で水平ビ
ームの長さを調整することができる。
張ボルトと圧縮ボルトによる軽量、安価な機構で水平ビ
ームの長さを調整することができる。
また、引張力及び圧縮力を複数本の引張ボルト及び圧縮
ボルトに分散し、各ボルト径を小さくし、調整作業を容
易にすることができる。また、一般に、棒状体の座屈荷
重は両端の支持状態によって異なり、両端が移動しない
が回転可能に支持した場合の座屈長さをlとすると、一
端を拘束し、他端が回転可能の場合は0.7lとなり、一端
を拘束し、他端を移動可能とした場合は2lであることが
知られている。したがってキー13を設けることにより一
端が移動および回転可能で他端が拘束されたのと同じ状
態となり結果的に圧縮ボルトの座屈長さを他の場合に比
して2〜2.6倍にすることができ、これにより調整長さ
を長くすることができる。
ボルトに分散し、各ボルト径を小さくし、調整作業を容
易にすることができる。また、一般に、棒状体の座屈荷
重は両端の支持状態によって異なり、両端が移動しない
が回転可能に支持した場合の座屈長さをlとすると、一
端を拘束し、他端が回転可能の場合は0.7lとなり、一端
を拘束し、他端を移動可能とした場合は2lであることが
知られている。したがってキー13を設けることにより一
端が移動および回転可能で他端が拘束されたのと同じ状
態となり結果的に圧縮ボルトの座屈長さを他の場合に比
して2〜2.6倍にすることができ、これにより調整長さ
を長くすることができる。
また、フランジを形成するために外径は大きくなるが、
引張り及び圧縮を受ける部材には、好適に実施すること
ができる。
引張り及び圧縮を受ける部材には、好適に実施すること
ができる。
第1図及び第2図は本考案の一実施例を示す側面図及び
分解斜視図、第3図は従来機構を備えた水平ビームを示
す側面図、第4図はその平面図である。 1……水平ビーム、3……第1のフランジ、5……内
孔、4、10……ボルト孔、9……第2のフランジ、11…
…ねじ孔、12……パイプ、14……引張ボルト、16……圧
縮ボルト
分解斜視図、第3図は従来機構を備えた水平ビームを示
す側面図、第4図はその平面図である。 1……水平ビーム、3……第1のフランジ、5……内
孔、4、10……ボルト孔、9……第2のフランジ、11…
…ねじ孔、12……パイプ、14……引張ボルト、16……圧
縮ボルト
Claims (1)
- 【請求項1】タワークレーンのクレーンマストを建造物
等に支持する水平ビームの端部を、該ビームに固設した
第1のフランジと、前記マスト又は建造物に連結され前
記第1のフランジに対向する第2のフランジと、これら
両フランジの一方に固設され他方のフランジ内孔に係合
されるパイプとで構成し、これら両フランジを、両フラ
ンジに穿設されたボルト孔に挿通される複数の引張ボル
ト及びナットと、一方のフランジに形成されたねじ孔に
螺合し他方のフランジを押圧する複数の圧縮ボルト及び
ロックナットとにより連結したことを特徴とするタワー
クレーン支持水平ビームの長さ調整機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10101089U JPH0650459Y2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | タワークレーン支持水平ビームの長さ調整機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10101089U JPH0650459Y2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | タワークレーン支持水平ビームの長さ調整機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0341785U JPH0341785U (ja) | 1991-04-22 |
JPH0650459Y2 true JPH0650459Y2 (ja) | 1994-12-21 |
Family
ID=31649986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10101089U Expired - Lifetime JPH0650459Y2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | タワークレーン支持水平ビームの長さ調整機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0650459Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014190072A (ja) * | 2013-03-27 | 2014-10-06 | Kyushu Regional Development Bureau Ministry Of Land Infrastructure & Transport | 水中仮締切用緊定金物及びケーソンのダム堤体への引き締め方法 |
-
1989
- 1989-08-31 JP JP10101089U patent/JPH0650459Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014190072A (ja) * | 2013-03-27 | 2014-10-06 | Kyushu Regional Development Bureau Ministry Of Land Infrastructure & Transport | 水中仮締切用緊定金物及びケーソンのダム堤体への引き締め方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0341785U (ja) | 1991-04-22 |
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