JPH06503292A - 可変混合比ディスペンサー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 人インシュリンには、レギュラーとＮＰＨとの、２つの基本タイプがある。イン シュリン使用者は、レギュラーインシュリンのみ、ＮＰＨのみ、またはこの２つ のインシュリンの混合物、代表的には、ＮＰＨ７０％とレギュラー３０％の混合 物を使用する。。しかし、もし、市販の７０％７３０％の混合物以外の、レギュ ラーとＮＰＨの混合物を欲した場合は、使用者は２セツトのインシュリン注射器 が必要になり、また２度に渡り注射をしなければならなかった。

発明の概要 本発明は、使用者により選択された量および混合比で、異なる種類のインシュリ ンを注入するのに特に有用な可変混合比ディスペンサーに関する。。いったん、 量および混合比の両方について混合投与量が選択されると、ディスペンサーの各 作動サイクルにおいて、同じ投与量が自動的に提供される。本発明では、インシ ュリン注入システムとして、注入されるインシュリンの合計量、および人インシ ュリンのＮＰＨとレギュラーの混合比を、使用者が選択することができる。

可変混合比ディスペンサーは、薬剤カートリッジに代表される、２以上の可変容 積容器を収めるハウジングを有する。往復駆動組立体は、所定混合比でカートリ ッジの内容物の所定量を投与するのに使用される。量および混合比は、一旦定め られると、駆動組立体の作動ごとに同じのままである。往復駆動組立体は、ハウ ジングに取り付けられた摺動ボデーを有する。摺動ボデーは、ディスペンサーの 各サイクル中、第１と第２軸線方向位置間を移動する。

駆動組立体は、また摺動ボデーにより支えられる一方向駆動装置と、各排出スト ローク中、一方向駆動装置により係合される駆動ステムとを有する。一方向駆動 装置は、摺動ボデー内のねじ穴内に取付けられた、投与量調節器を有することが 好ましい。一方向駆動装置は、また、投与量調節器とカートリッジとの間に位置 決めされた往復駆動体を有する。投与量調節器と往復駆動体は軸線方向に整列さ れ、摺動ボデーと投与量調節器が共に、排出ストローク中、第１位置から第２位 置に向かって、即ち、カートリッジの方に駆動されるとき、投与量調節器と往復 駆動体の向かい合った端が係合し、往復駆動体がカートリッジに向かって駆動さ れるように形成される。往復駆動体は、排出ストローク中、カートリッジ中のピ ストンに抗して、駆動ステムを駆動するため、駆動ステムに係合する下端を有す る。往復駆動体の下端および駆動ステムは、戻りストローク中、往復駆動体が駆 動ステム上をラチェットで戻るように形成されている。従って、往復駆動体は、 １方向直線駆動体として作動する。

往復駆動体は、カートリッジから離れる戻りストロークにおいて、往復駆動体の 移動を制限するために、ハウジングと関連した、駆動体ストップに係合するよう に位置決めされたカラーを有するのが好ましい。カラーが、駆動体ストップに接 触するか否かは、摺動ボデー内での投与量調節器の軸線方向位置により決定され る。例えば、もし投与量調節器が、摺動ボデーに完全にねじ込まれるなら、サイ クル全体に渡って、投与量調節器と往復駆動体の隣接した端が係合したままであ るように、カラーは、普通は、駆動体ストップに接触しない。しかし、もし投与 量調節器が、完全にねじ込まれた位置から、十分な距離遠ざけられたなら、摺動 ボデーが戻りストロークで第１位置に到達する前に、カラーは、駆動体ストップ に接触する。これにより、投与量調節器と往復駆動体の向かい合う端を係合から 離す。摺動ボデーを、第１位置から第２位置へ移動させる、次の排出ストローク 中、投与量調節器は、ストロークの最初の部分の間は、往復駆動体に接触しない 。これにより、カートリッジから押し出される内容物の体積を減少させる。また 、投与量調節器を個々に調節することにより、投与量調節器がそれぞれの往復駆 動体に接触する時点を変えることができる。これにより、各排出ストローク中、 使用者は、カートリッジから排出される内容物の混合比および量を調節すること ができる。

本発明のもう１つの局面は、使用者が排出ストローク前に、排出されるべき各成 分の量を容易に決定することができるようにする、視覚的表示計を備えることで ある。ある実施例では、これは、提案された投与量により軸線方向移動する、視 覚的投与量表示計を使用することにより達成される。各成分について、別個独視 覚的表示では、使用者の何人かはある程度混同するかもしれず、使用者にとつて 問題となるかもしれない。２成分用ディスペンサーでは、各成分のための投与量 表示計が、ディスペンサーの向かい合う側壁から、視覚的に感知できることが好 ましい。従って、使用者が、投与量調節器を回わして、投与量を設定するとき、 １つの投与量表示計のみ見える。これは、使用者が、選択した投与量を混同しな いようにすることを確保するのに役立つ。

本実施例では、排出ストローク前の往復駆動体の軸線方向の位置で、投与量が定 まる。この軸線方向の移動の視覚的表示は、投与量表示計により増幅される。

例えば、往復駆動体の３ｍｍの軸線方向の移動は、薬剤の１単位に対応させる場 合が想定される。本発明では、投与量表示計は、往復駆動体が３ｍｍ移動するご とに、投与量表示計が６ｍｍ移動するように駆動させることができる。これによ り、典型的には、摺動ボデーに備えらえている薬剤分量表示の単位を、可能な限 り２倍に間隔を保ち、かくして、使用の容易性と精度を増す。勿論、投与量表示 計の移動と往復駆動体、即ちカートリッジ内のピストン、の移動の間の他の比（ １対１以上またはＩ対１以下のいずれか）を使用できる。

ある実施例で、増幅は、ねじ付き投与量調節器上に、２組のねじ山を設けること により達成することができる。例えば、右ねじ山の組は、摺動ボデー内で投与量 調節器を駆動するのに使用することができ、同様に投与量調節器上の左ねじ山の 組は、投与量表示計を駆動するのに使用することができる。摺動ボデー内で右ね じ山と螺合する投与量調節器上の右ねじ山により、投与量調節器を、投与量調節 器の１回転当たり、ｌピッチの長さを移動させる。しかし、投与量表示計は、投 与量調節器の左ねじ山に螺合し、この投与量表示器を投与量調節器と共に回転す るのを防止するが、軸線方向に移動させることができる。これにより、投与量表 示器は、投与量調節器に沿って、ｌピッチの長さを移動させる。従って、投与量 表示器は、投与量調節器が１ピツチの長さ移動するごとに、摺動ボデーの中で２ ピツチの長さ移動する。従って、左ねじ山、および右ねじ山のピッチが同じであ ると仮定すると、投与量表示計は、摺動ボデーの中で投与量調節器が移動する距 離の２倍移動する。排出ストローク後、いったん使用者が摺動ボデーをその排出 前ストロークに戻すと、投与量調節器、および投与量表示器は、摺動ボデー内で 、排出ストローク前と同じ位置に戻る。従って、もし、使用者が同じ混合比での ストロークを繰り返したいと望むなら、調節する必要はない。

本発明の主たる利点として、使用者が、ディスペンサーにより排出される２つの 成分の量と混合比の両方を調節することができることである。設定は、更に調節 する必要はなく、複数回の投与の際、そのままである。

本発明の他の機能、および利点は、添付された図面との関連で、詳細に列記され る、好ましい実施例の下記の記述により明らかであろう。

図面の簡単な説明 図１は、摺動ボデーが第１位置、即ち注入前の位置にある、本発明に従って造ら れた、可変混合比ディスペンサーの全体の概略図である。

図２は、図１のディスペンサーの分解概略図である。

図３は、キャップを取外し、摺動ボデーが第１の注入前の位置にあり、摺動ボデ ー内で投与量調節器の１方を設定し直した、図１のディスペンサーの断面図であ る。

図３Ａは、図３のディスペンサーの１部の拡大図である。

図４は、キャップを取外し、摺動ボデーが、異なった混合比での２つの成分の排 出に引き続（第２注入後の位置にある、図３のディスペンサーを示す。

図５は、摺動ボデーを、図４の注入後の位置から中間位置へ移動させ、図４のデ ィスペンサーを示す。

図６は、投与コントロールノブを調節するために摺動ボデーから引き離した注入 前の第１位置の、図１に示された可変混合比ディスペンサーの変更例の全体の概 略図である。

図７は、図６のディスペンサーの、分解概略図である。

図８は、第１の注入前の位置における、図６のディスペンサーの断面図である。

図８Ａは、右回り投与量調節器を摺動ボデーから軸線方向に引き離し、また、投 与量表示計が４ピツチの長さと等距離分、摺動ボデーの内部で移動するように、 右回り投与量調節器を完全に２回転分回転させた後の、図８のディスペンサーの 一部の拡大断面図である。

図８Ｂは、右側カートリッジから、スパイク、チェックバルブ、共通管路を通り 、破線で示したダブルエンド針へと通じる流路を、多少誇張して図示した、図８ のディスペンサーの下部の拡大断面図である。

実施例 図１は、インシュリンを投与するのに特に適した、可変混合比ディスペンサー２ を図示する。図２に示すように、可変混合比ディスペンサー２は大まかに、ハウ ジング組立体４、第１および第２インシユリン収容カートリツジ６．７、および 往復駆動組立体ＩＯを有する。

また、図３において、ハウジング組立体４はハウジング１２を有し、このハウジ ングは、使用者が一トリッジ６．７の内容物を見ることができるように、ポリカ ーボネートのような、透明プラスチック材料でできていることが好ましい。ハウ ジング１２は、中心ポア１６を形成しねじ山付先端部１４を有する。エラストマ 隔壁１８が、先端部１４の端に取付けられている。両日針組立体２０が、隔壁１ ８を突き通し、使用中、ポア１６から針組立体２ｏを通して導管を提供するため に、ボア１６内に位置決めされる内端２２を有する。針組立体２０は、使用ごと に取替えるのが好ましい。

カートリッジ６．７は、ハウジング１２の内部に収容されている。尖ったスパイ ク先端部２６．２７を有する二重スパイク２４が、カートリッジ６．７の端の隔 壁２８を突き通すのに使用される。一対のエラストマチェックバルブ３ｏが、チ ェックバルブアダプター３２により、二重スパイク２４に隣接して位置決めされ る。図３に示すよ・うに、これは、カートリッジ６．７の内部から、スパイク先 端部２６．２７、チェ５ツクバルブ３０、ポア１６、針組立体２０に通じる通路 を構成する。しかし、スパイク先端部２６．２７と針組立体２０内に生じる毛管 制限、およびチェックバルブ３０と隔壁Ｉ８によて行われる！（ＩＦＩｌは、カ ートリッジ６．７の内容物がディスペンサー２から漏れるのを防止する。

往復駆動組立体ＩＯは、ぎざきざの外面４０と円錐形先端部４２とを有する第１ と第２駆動ステム３６．３７を有する。円錐形先端部４２は、カートリッジ６． ７のピストン４６内に形成された補足し合う領域４４内に収容されている。従っ て、軸線４８に平行な駆動ステム３６．３７の移動は、カートリッジ６．７のバ レル５０内で、ピストン４６を駆動する。駆動ステム３６．３７は、一方向駆動 装置５４．５５により、矢印５２の方向に駆動される。駆動装置５４．５５は、 往復駆動体５８．５９と投与量調整器６０．６１とを有する。装置５４．５５は 、駆動ステム３６．３７を収容するため、中空である。各駆動体５８．５９は、 関連する駆動ステム３６．３７のギザギザ付外面４０に補足し合って係合するギ ザギザまたは歯を有するステム係合端６２を有する。ギザギザまたは歯は、矢印 ５２の方向における往復駆動体５８．５９の移動により、ステム係合端部６２が 関連した駆動ステム３６．３７をしっかり把持し、かくして、ピストン４６を矢 印５２の方向へ押すように形成されている。しかし、戻りストロークの方向であ る矢印６４の方向における移動により、端部６２を広げる切れ目６３を有するス テム係合端部６２が、ギザギザ付外面４０の上を滑り、往復駆動体５８．５９の 往復運動は、ラチェット機構のように働き、ピストン４６を矢印５２の方向に駆 動するが、反対の矢印方向６４では、駆動しない。

往復駆動組立体ＩＯは、また、摺動ボデー６６の一端７０に形成された、１対の 雌ねじ穴６８を有する摺動ボデー６６を有する。各投与量調整器６０．６１は雄 ねじ７２を有し、この雄ねじは雌ねじ穴６８に螺合し、これにより使用者は、図 ３の矢印７４により示されるように、摺動ボデー６６に対して投与量調整器６０ ．６１の軸線方向の位置を調整することかできる。

往復駆動組立体ＩＯは、また、往復駆動体５８．５９および駆動ステム３６．３ ７を通す、平行なボア７８を有するリミットガイド７６を備える。摺動ボデー６ ６の下端８０は、リミットガイド７６を受け入れるため中空である。リミットガ イド７６は、摺動ボデー６６の端部８０に形成された、軸線方向に延びた溝穴８ ４内を動く、外方に突出したりブ８２を有する（図１および図２参照）。リミッ トガイド７６は、リブ８６とハウジング１２の内壁との取付けにより、ハウジン グ１２に固着されている。ハウジング１２の上部分８８は、摺動ボデー６６を収 容するために、拡大されている。摺動ボデー６６および投与量調節器６０．６１ の移動は、溝穴８４の両端にリブ８６が当接することにより制限される。摺動ボ デー６６は、リミットガイド７６に形成され、適正に位置決めされた、へこみ８ ９．９１に係合して、排出前後の位置に摺動ボデー６６を保つのを助ける戻り止 めとして働く突起８７を有する。。

図３には、キャップ９０を外し、摺動ボデーを図１の排出後の第２位置から排出 前の第１位置に移動させ、矢印７４の方向に回転させることにより、投与量調節 器６１を調節した後の、ディスペンサー２が示されている。その様にすることに より、投与量調節器６１を図３に示されるように、往復駆動体５９から分離させ る。これは、往復駆動体５９が、矢印６４の方向に更に移動するのを防止するた めに、往復駆動体が内方に延びた環状の駆動体ストップ９４に係合するカラー９ ２を有するためである。図３Ａでわかるように、投与量調節器６１が矢印５２の 方向に移動する時、往復駆動体５９の端９６および投与量調節器６１の端９８は 、投与量調節器６１を矢印６４の方向に移動させたとき、スリップなしで駆動係 合を行うが、いったん往復駆動体５９と投与量調整器６１との間に十分な分離力 が加えられると、投与量調節器６１を矢印６４の方向に移動させるとき、解放可 能な係合にするように形成されている。

図４は、キャップ９０を再び取り付け、更に、往復駆動組立体ＩＯを、図３の排 出前の状態から図４の排出後の状態への排出ストローク中、矢印５２の方向に移 動させた後のディスペンサー２を示す。図示されてはいないが、リブ８２は、溝 穴８４の下端で図１に示す位置にあり、リブ８２と溝穴８４は、駆動組立体ＩＯ の移動を制限する。また、カートリッジ６．７のピストン４６の位置を比較する ことにより、カートリッジ７の内容物より多い量のカートリッジ６の内容物が排 出されていることがわかるであろう。これは、駆動体５８の端と調節器６０の端 と比べて、往復駆動体５９の端９６と投与量調節器６１の端９８が出合う前に、 投与量調節器６１が移動しなければならない余分な距離による。チェックバルブ ３０の使用は、１方のカートリッジ６．７の内容物が、他方のカートリッジ７． ６内部へ移動しないようにする。

図５は、往復駆動組立体１０を矢印６４の方向に引っ張ることにより、図４の排 出後の位置との中間位置に移動させ、可変混合比ディスペンサー２を図示する。

この時点では、図５に示されていないリブ８２は、溝穴８４の中間位置にあり、 また往復駆動体５９のカラー９２は、駆動ストップ９４に係合しているが、往復 駆動体５８のカラー９２は係合していない。矢印６４の方向における、駆動組立 体１０の更なる移動により、一方向駆動装置５５の端９６．９８を図３における ように分離させる。端９６．９８の係合、および分離は、端９６を広げる、駆動 体５８．５９の切れ目９９により、容易となる。

ディスペンサー２を使用するには、通常、新たな針組立体２０を、ハウジング１ ２の先端部１４に取り付ける。キャップ９０を取り外し、また、毎回注入すべき 、カートリッジ６．７の内容物の量および混合比に従って、各投与量調節器６０ ．６１を回す。即ち、最大投与量では、端９６．９８間の距離を最小にするため 、投与量調節器６０．６１をねじ穴６８内で完全に係合した状態に保つ。図１に 示すように、適当な注入量および混合比を選択させるために、投与量調節器６０ ．６１の目盛り１００を使用することができる。次いで、キャップ９０を摺動ボ デー６６の端７０に再度取り付け、それから、摺動ボデー６６を矢印６４の方向 に移動させ、従って、リブ８２が、溝穴８４の下端の図１に示す位置から、溝穴 ８４の上端へ移動する。そのようにすることにより、往復駆動体５８．５９のス テム係合端６２が駆動体ステム３６．３７上を滑り、この戻りストローク中、ピ ストン４６は動かない。（戻りストローク中、ピストン４６とカートリッジ６． ７との間の摩擦は、駆動ステム３６．３７を定位置に保つのに十分である。）次 いで、排出ストロークでは、キャップ９０を押すことにより、摺動ボデー６６を 矢印５６の方向に、下方に駆動する。カートリッジ６．７の内容物は、関連した スパイク先端部２６．２７、チェックバルブ３０、ボア１６および針組立体２０ を通じて、排出される。図３の形体において、投与量調節器６０．６１の相対位 置により、カートリッジ７の内容物よりも、より多くの割合のカートリッジ６の 内容物が、針組立体２０を通じて排出される。使用後、針組立体２０に、キャッ プを嵌めても良いし、或いは、針組立体を取外すことができる。図示されていな いが、次の使用時まで、保護キャップを先端部１４に取り付けても良い。同じ量 および混合比でもう１度注射するため、もし必要であれば単に針組立体２０を取 替え、そして、摺動ボデー６６を、戻りストロークで、矢印６４の方向に、次い で、排出ストロークで、矢印５２の方向に移動させ、かくしてこの行程を繰り返 す。

本発明を、２つのカートリッジ６．７について説明してきた。この発明を、３ま たは、それ以上のカートリッジでも、実施することができる。また、薬剤カート リッジの使用の代わりに、他のタイプの可変容積容器を使用しても良い。例えば 、カートリッジの代わりに、伸縮可能なしゃばら構造、または伸縮可能な袋、ま たはサックを使用しても良い。駆動体ステム３６．３７の外面４０には、良好な ラッチエツト面を提供するため、ぎざぎざが付けられ、或いは歯が付けられてい るが、外面は他のタイプの一方向駆動体を使用することにより、平滑であっても 良い。本発明は、いづれの成分も、広い範囲で、好ましくは０−１００％の範囲 で変えることができる実施例で示されている。所望ならば、そのような広い範囲 を与えない調節器を設けても良い。例えば、成分のパーセントが、０から１００ ％ではなく、２０から８０％だけに限るような調節であっても良い。好ましい実 施例では、投与の合計量および混合比の両方は、投与量調節器６０．６１を使用 して調節する。排出される合計量は、また、溝穴８４の有効長さを調節すること により、調節することができる。更に、成分の１方は、調節不能とし、混合比の 全調節は、往復駆動組立体により他の成分について行う。これは、溝穴８４の有 効長さを調節する等の、排出される合計量を調節するための別の手段を使用する ときに、有用であるかもしれない。また、投与量調節器６０．６１を、異なるサ イズのギアーによって、互いに連結しても良い。例えば、投与量調節器６０は歯 数１０枚のギアを有し、投与量調節器６１は、歯数６枚のギアを有し、その結果 、投与量調節器６０の回転毎に、投与量調節器６１を１５部１回転させる。

これは、もし、成分の混合比が明らかであり、合計量のみを変える場合に有用で ある。勿論、異なる混合比のための、異なるセットのギアを備えても良い。

図６−８Ｂは、図１−５に示す発明の変形例を図示する。ディスペンサー２ａは ディスペンサー２と同様であり、対応する部品について、対応する参照番号が付 されている。従って、同一部品については、別個に説明しない。ディスペンサー ２．２部間の主たる違いは、投与量調節器６０ａ、６１ａ、摺動ボデー６６ａ。

およびチェックバルブ３０ａの構成に関する。

読み手に対し主として図７について言及すると、針さや１１０は、安全のため、 使用前に針組立体２０を覆うのに使用される。隔壁１８ａ（図８および８Ｂ参照 ）は、ねじキーパ−１１２により、先端部１８ａ上に固定される。チェックバル ブ３０ａは、チェックバルブ３０とは異なって形成される。チェックバルブとス パイク組立体！１４の組み合わせは、スパイクアダプター１１６、マニホールド １１８、およびチェックバルブボデー１２２を備える。マニホールドｔｔａは、 先端部１４ａを備え、粘着剤の使用等により、ハウジング１２ａの端１２０に固 着される。スパイクアダプター１１６は、ハウジング１２ａの端１２０の内部に 取付けられ、また、図７に示すように、ねじ１２３の使用により、そこに固着さ れる。ブチルゴムで作られたチェックバルブボデー１２２は、共に、ポリカーボ ネートのような硬質プラスチックで作られたスパイクアダプター１１６とマニホ ールド１１８の間に、位置決めされる。チェックバルブボデー１２２は、２つの 突起１２９の各々の外側によって形成された外側円錐面１２８に係合するように 位置決めされた、内側円錐面１２６を各々有する１対のカップ形部材１２４を有 する。図８Ａに示すように、突起１２９は中空であり、また、中空スパイク２６ ａ、２７ａの内部と液体が連通ずるように、位置決めされている。チェックバル ブボデー１２２、スパイクアダプター１１６、およびマニホールドｌ１８は共に 、チェックバルブ３０ａを構成する。

図８Ｂの左側に示すように、チェックバルブ３０ａは、通常は閉じられ、針カニ ユーレ２０の内部にと液体的に連通ずる、共通の通路１３０からカートリッジ６ ．７への液体の流れを防ぐ。しかし、図８Ｂのカートリッジ７のように、カート リッジの１方の内部の加圧時には、図示するように、対応するチェックバルブ３ ０ａは、チェックバルブボデー１２２の変形により開かれ、図８Ｂには、液の流 れが矢印で示されている。この変形を可能にするため、組立体１１４は、カップ 形部材１２４を囲む環状の隙間１３１、更に、カップ形部材１２４とマニホール ド１１ｇに隣接したチェックバルブボデー１２２の１部の間の空間の隙間１３２ を作る。これらの両領域へのチェックバルブボデー１２２の変形は、図８Ｂに図 示されている。

組立体１１４の形体は、カートリッジ６．７と針組立体２０の間に、比較的短く 、小容積の流路を構成する。これは、注射と注射との間で、流路に残る、残余の インシュリンや他の薬剤の量を減少させ、化膿の可能性を小さくする。

図２の実施例で、リミットガイド７６は、溝穴８４を貫通するリブ８２を／Ｘウ ジングの内部に接着することによってハウジングの内部に固着される。一方、デ ィスペンサー２ａは、ハウジング１２ａに形成された貫通孔１３４を通り、また リミットガイド７６ａに形成されたねじ穴１３６に螺合する止めねじ１３３を使 って、リミットガイド７６ａをハウジング１２ａの内部に固着する。リミットガ イド７６ａをハウジング１２ａに固着するための他の手段を使用することもでき る。

投与量調節器６０ａ、６１ａは、ねじ部分１３８と、抜き差し駆動延長部１４０ とを有する２部品部材から成る。ねじ部分１３８は、２セツトのねじから成る。

ねじ７２ａは、右ねじ出であり、図２の実施例で、雄ねじ山７２がねじ穴６８に 螺合するのと同様な理由、および同様な方法で、摺動ボデー６６ａのねじ穴６８ ａに螺合する。ねじ部分１３８は、延長部１４０の同様な形状の楕円形の延長部 １４４を受け入れるような寸法の、楕円形のボア１４２を有する。ボア１４２と 延長部１４４との間の境界面は、ボア１４２内で延長部１４４の伸縮自在な動き を可能にするが、一方、延長部１４０に加えられる回転動作は、ねじ部分１３８ を回転させる。

図６に示すように、投与量調節器６０ａはまた、ねじ１４８により延長部１４０ の端に螺合した投与量コントロールノブ１４６を有する。使用者はノブ１４６を 握り、これを摺動ボデー６６ａから引き出すことができる。そのようにすること により、使用者は、他の投与量調節器を不注意に回転させることなく、所望通り 、いづれか一方の投与量調節器６０ａ、６１ａを、容易にまた、別個独立に回転 させることができる。例えば、図６と８Ａで、投与量調節器６１ａの投与量ノブ １４６は、投与量調節器の自在な回転を可能にするため、摺動ボデー６６ａから 引き出されている。

ねじ７２ａと６８ａの螺合により、ねじ部分を摺動ボデー６６ａ内で移動させる のに加えて、投与量ノブ１４６の回転により、また、投与量標示針１５０の移動 を引き起こす。投与量表示計１５０は、右ねじ山７２ａの反対側の、ねじ部分１ ３８の端に形成された、左ねじ山１５２に係合する。投与量表示計１５０は、摺 動ボデー６６ａの内部１５６に形成された、切り欠き１５４内を移動する。摺動 ボデー６６ａは、また、粘着剤等で内部１５６に取り付けられ、固着された、表 示計マーク１５８を備える、透明の外側部分１６０を有する。投与量表示計１５ ０が軸線上を移動することを許す一方、切り欠き１５４は、投与量表示計１５０ が回転方向に動（ことを防ぐ。好ましい実施例において、ねじ山７２ａと１５２ のピッチは、同じである。同様に、投与量ノブ１４６の完全な１回転は、ねじ部 分１３８が摺動ボデー６６ａ内で軸線上、ねじ山７２ａのｌピ・ソチの長さを動 くことを引き起こす。しかし、左ねじ山１５２と螺合する投与量表示計１５０は 、また、ねじ山１５２に添って、ｌビ・ソチの長さ移動する。従って、図８Ａに 示すように、投与量ノブ１４６を時計回り方向に回転させると、ねじ部分１３８ を図上で下方向に駆動し、従って、それと共に、投与量表示計１３８を動かす。

この移動に加え、投与量表示計１５０は、左ねじ山１５２との螺合により、■ピ ッチの長さ移動する。これにより、投与表示器１５０を、ねじ部分１３８力（移 動する距離の２倍移動させ、従って、駆動ステム３７が移動する距離の２倍移動 させる。これは、表示計マーク１５８間の距離を、２またはｌのマージンで増幅 する。

図８Ａは、投与量調節器６１ａの投与ノブ１４８を、その作動位置に外方に引っ 張った後のディスペンサー２ａを図示する。外方部分１６０は、その上端に形成 された、１対のスプリングフィンガー１６２を有し、該フィンガーは延長部１４ ０に形成された溝１６４に係合する。スプリングフィンガー１６２と溝１６４は 、投与量調節器６０ａ、６１ａが、引っ込み、または伸長位置にあるとき、使用 者に明確な指示をなす、戻り止めを構成する。延長部１４０を伴う投与量ノブ１ ４８の軸線方向の移動は、そのユニットの作動に影響を及ぼさないことに注目し なければならない。それにより、適当な投与量調節器を、他の投与量調節器の回 転位置に影響を与えることな（、従って他の投与量調節器の回転位置と関係した 投与に影響を及ぼすことな（、回転させるに過ぎない。所望ならば、図８Ａを参 照し、戻り止めは、最も外側の溝１６４が→の切欠きを有し、最も内側の溝１６ ４が、平滑であるように作られ、その結果、投与量調節器６１ａの回転動作を比 較的制限せず、また投与量調節器６０ａの回転動作を実質的に妨げ、または、阻 止する。

下記の請求項に記載の発明の要旨から逸脱することな（、開示された具体例番二 更なる改良および変更を加えることができる。

ＦＩＧ　８Ａ 国際調査報告 フロントページの続き （７２）発明者　フォスター　クラーク　ビーアメリカ合衆国　カリフォルニア 州 ９２６７７　ラグナ　ニジエール　ウェイクツイールド　コート２３６３１ （７２）発明者　へイバー　テリー　エムアメリカ合衆国　カリフォルニア州 ９２６３０　レイク　フオレスト　キャッスルウッド　２５０１１

Claims (19)

【特許請求の範囲】
1. １．ハウジングと、 ハウジングに取り付けられ、第１出口および第２出口および、第１および第２可 動部材を備えた、第１および第２可変容積容器とを有し、第１および第２稼働部 材を第１および第２開始位置から第１および第２終端位置に向かって移動させる につれ、第１および第２容器の内容物を前記第１および第２出口を通して押し出 すことができ、 更に、第１および第２可動部材に駆動的に連結された第１および第２駆動ステム と、 第１および第２可動部材を、第１および第２開始位置から第１および第２終端位 置に向かって周期的に駆動するように、第１および第２駆動ステムを往復的に駆 動させる往復駆動手段とを有し、往復駆動手段は、往復駆動手段の１以上の周期 中、使用者が第１および第２出口を通じて押し出される第１および第２容器の内 容物の量および混合比を選択できるように、往復駆動手段の各周期中、第１およ び第２駆動ステムが移動する相対距離を調節するための手段を備えていることを 特徴とする、可変混合比ディスペンサー。
2. ２．ハウジングが透明プラスチック製ハウジングである、請求項１に記載のディ スペンサー。
3. ３．可変容積容器が薬剤を収容するように構成されたカートリッジを有する、請 求項１に記載のディスペンサー。
4. ４．往復駆動手段が、第１および第２駆動ステムと関連した、第１および第２往 復駆動体を有する、請求項１に記載のディスペンサー。
5. ５．往復駆動手段の各周期中、第１および第２往復駆動体が各々、前記第１およ び第２駆動ステムの各々が移動する量を個々に調節するための手段を備える、請 求項４に記載のディスペンサー。
6. ６．各個々の調節手段が、第１および第２出口を通して押し出されるそれぞれ第 １および第２容器の内容物の前記量および混合比を使用者が選択する、回転可能 な投与量調節部材を備える、請求項５に記載のディスペンサー。
7. ７．各回転可能な投与量調節部材が、他の前記投与量調節部材からの実質的な妨 害なく、使用者が、一方の前記投与量調節部材を容易に回転操作することができ るように、軸線方向に抜き差し自在の部材である、請求項６に記載のディスペン サー。
8. ８．往復駆動手段か、往復駆動手段の各周期中、第１および第２出口を通して押 し出される第１および第２容器の内容物の混合比を別個独立に調節するための手 段を備える、請求項１に記載のディスペンサー。
9. ９．第１および第２駆動ステムが、きざきざ付外面を有する、請求項１に記載の ディスペンサー。
10. １０．往復駆動手段の１以上の周期中、第１および第２出口を通して押し出され るべき各第１および第２容器の内容物の量を表示するための手段を更に有する、 請求項１に記載のディスペンサー。
11. １１．表示手段が、第１および第２視覚的表示を有する、請求項１０に記載のデ ィスペンサー。
12. １２．ハウジングが、反対方向に面している第１および第２側面を有し、前記第 １および第２表示が、第１および第２側面にそれぞれ位置決めされた、請求項１ １に記載のディスペンサー。
13. １３．表示手段が、第１および第２可動部材に連結し、かつ、これらと一緒に軸 線方向に移動可能な第１および第２表示計と、第１および第２可動部材の対応す る軸線方向の移動に渡って、第１および第２表示計の軸線方向の移動を増幅する ための手段とを有する、請求項１０に記載のディスペンサー。
14. １４．ハウジングと、 ハウジングに備えられた第１および第２可変容積容器と、往復駆動組立体とを有 し、 往復駆動組立体は、可変容積容器の内容物を駆動するため、第１および第２可変 容積容器に係合するようになった第１および第２駆動ステムと、排出方向および 戻り方向に移動可能に、ハウジングに摺動可能に取り付けられた摺動ボデーと、 摺動ボデーによって支えられ、第１駆動ステムに連結された第１往復駆動体とを 有し、第１往復駆動体と第１駆動ステムは、摺動ボデーが排出方向に移動してい るときのみ、第１往復駆動体が第１駆動ステムを、第１可変容積容器に向かって 移動させることができるように構成され、更に、排出方向における摺動ボデーの 移動中、第１往復駆動体が第１可変容積容器に向かって第１駆動ステムを移動さ せる量を調節するための手段と、摺動ボデーが排出方向に移動するとき、第２駆 動ステムを第２可変容積容器に向かって駆動するように構成され、摺動ボデーに より支えられた１方向駆動装置とを有することを特徴とする、可変混合比ディス ペンサー。
15. １５．可変容積容器が薬剤を収容するように構成され、ハウジングが薬剤カート リッジの内容物が見えるようにする透明プラスチックハウジングである、請求項 １４に記載のディスペンサー。
16. １６．第１および第２駆動ステムがぎざぎざ付外面を有する、請求項１４に記載 のディスペンサー。
17. １７．一方向駆働装置が第２駆動ステムに連結された第２往復駆動体を有し、第 ２往復駆動体は、摺動ボデーが排出方向に移動するときのみ、第２往復駆動体が 第２駆動ステムを第２可変容積容器に向かって移動させることができるように構 成されている、請求項１４に記載のディスペンサー。
18. １８．一方向駆動体が、排出方向における摺動ボデーの移動中、第２往復駆動体 が第２駆動ステムを第２可変容積容器に向かって移動させる量を調節するための 手段を有する、請求項１７に記載のディスペンサー。
19. １９．第１および第２流動性物質を選択した体積比で、複数回投与するための、 可変混合比ディスペンサーであって、 ハウジングと、 ハウジングに備えられ、第１および第２流動性物質を収容する第１および第２可 変容積容器と、 第１位置および第２位置との間を軸線に平行に移動可能に、ハウジングに往復運 動可能に取り付けられた摺動ボデーと、第１および第２可変容積容器に作動的に 連結され、第２のものが、軸線に平行に移動可能に、摺動ボデーに作動的に連結 されている第１および第２駆動ステムと、 第１ステムを第１可変容積容器に向かって駆動するための、第１駆動ステムに作 動的に連結された一方向往復駆動体と、摺動ボデーに対する、投与量調節器の軸 線方向の位置を変えるため、摺動ボデーに調節可能に取付けられた投与量調節器 とを有し、駆動体と投与量調節器は、摺動ボデーを第１位置から第２位置に移動 させるとき、投与量調節器を駆動体に駆動的に連結し、摺動ボデーを第２位置か ら第１位置に移動させるにつれて、摺動ボデーが第１および第２位置の間の中間 位置にあるとき、投与量調節体を駆動体から係脱させるように構成された係合部 分を有し、 ハウジングと駆動体は停止部材を有し、停止部材は、係止部材が係合するとき、 駆動体の移動は中断し、摺動ボデーが第２位置から第１位置へ移動して摺動ボデ ーが中間位置に到達するとき、第１往復駆動体を第１投与量調節器から係脱する ように位置決めされ、 摺動ボデーが第１位置から前記中間位置に戻る後まで、投与量調節器と駆動体の 部分が係合しない、可変混合比ディスペンサー。