JPH06502885A - タンパク質染色用組成物及び方法 - Google Patents

タンパク質染色用組成物及び方法

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JPH06502885A
JPH06502885A JP4502327A JP50232791A JPH06502885A JP H06502885 A JPH06502885 A JP H06502885A JP 4502327 A JP4502327 A JP 4502327A JP 50232791 A JP50232791 A JP 50232791A JP H06502885 A JPH06502885 A JP H06502885A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 タンパク質染色用組成物及び方法 産業上の利用分野 本発明は合成染料を使用するタンパク質の検出に係る。
より特定的には本発明は新規染料及び、特に電気泳動による分離中に前記染料を 使用してタンパク質を検出及び定量するための新規改良方法に係る。
発明の背景 タンパク質の分析に最も広く使用されている最も強力な方法は、不活性担体に電 界を印加してサンプル中のタンノ(り質を予測可能且つ再現可能な方法で移動さ せることにより担体中のタンパク質を分離する方法である。例えばGeI El ectrophoresis of Proteins: A Practic al Approach。
Ha m e s 、B 、及びRi ckwood、D、@。
IRL Press、Washington D、C。
(1989)を参照されたい、一般に、担体はポリアクリルアミド(アクリルア ミドとビスアクリルアミドの重合体)又はアガロース(グルコース単位の重合体 )のような重合体から製造される。一般にタンパク質サンプルを分離する際には 、個々の成分を分画に従って可視化することができず、分離後、成分は着色染料 を使用して成分を染色することにより検出される。このような染料としては、ア ミドブラックや、クーマシーブリリアントブルー G−250(登録商標)染料 (カラーインデックス番号42655)(以下の文中ではクーマシープルー G −250と呼称する)又はクーマシーブリリアントブルー R−250(登録商 If)染料(カラーインデックス番号42660)(以下の文中ではクーマシー プルー R−250と呼称する)のようなCoomassie (登録商標)染 料を挙げることができる。はとんどすべてのタンパク質は溶液、ポリアクリルア ミドもしくはアガロースゲル又は他の不活性担体中で透明であり、従って視覚的 に検出することができないので、タンパク質を検出するためにはこのような染色 剤が必要である。タンパク質の染色は一般に、分離した成分を含有する担体を完 全に含浸するように染料溶液中に浸漬させた後、受動的拡散又は電気泳動のよう な手段によりタンパク質を含有しない担体の領域から染料を除去することにより 実施される。タンパク質の最大検出感度は、タンパク質に対する染料の親和性及 び染料−タンパク質複合体の消光係数に依存する。一方、ポリアクリルアミド又 はアガロースゲルのような不活性担体中のタンパク質の検出可能な最低レベルは 通常、タンパク質を含有しない担体の領域における染料のレベルをできるだけ低 いレベルに低げ、染色したタンパク質と担体との間に最大の視覚的な相違をもた らした後に決定される。
従来、上記電気泳動分画方法の最も広く使用され且つ許容されている手法は、ド デシル硫酸ナトリウム(SDS)でコートしたタンパク質をポリアクリルアミド 又はアガロース担体中で分離する方法である。このような方法は特にタンパク質 サンプルの純度を決定し、タンパク質と種々の物質との反応を監視し、その後の 免疫学的・、放射線学的・又はタンパク質配列・解析のためにタンパク質サンプ ル又は単一タンパク質のセグメントを分離し、種々の分析方法によりタンパク質 の近縁度を比較するために広く使用されている。ポリアクリルアミドゲル電気泳 動を使用する場合には通常5DS−PAGEと略称されるこの分離方法は、診断 又は治療用のような穐々の最終用途のために少量の純粋タンパク質を単離するた めにも使用されている。5DS−PAGE又は5DS−アガロースゲル上で分離 されたタンパク質を検出するには、一般にゲルに放射線を照射し、上述したよう なり−マシーブルー染料などの染料でタンパク質バンドを付随的に染色する。実 際に、5erva Blue、Br1lliant Blue、Cyanin、  Indocyanin及びEr1osin Br111iant Cyani n等のような他の名称でも知られているクーマシーブルー染料は、使用し易く且 つ非常に少量のタンパク質を高感度で検出するので、最も一般的に使用されてい る。Wilson、C,、Meth、Enzymol、91. 236−247  (1983)参照。
当業者は、強力な分画方法を提供するために、5DS−PAGE及び5DS−ア ガロースゲル電気泳動の分解能を種々の不活性担体中のタンパ、り質の等電集束 のような他の技術と組み合わせている。これらの技術は通常二次元ゲル電気泳動 (2−Dゲル電気泳動)法と呼称され、タンパク質上の固有電荷によりポリアク リルアミド又はアガロース担体上でまず最初にサンプルを分画し、次にタンパク 質サンプルをSDSで被覆後に、分離したポリペプチド鎖を最初の分画の方向に 対して垂直な方向に分画することにより実施される。Hames、B、及びRi ckwood、D。
前出、このような方法は5000〜10000のタンパク質成分を同時に分離す ることができ、利用可能な最も強力な分離方法であると主張されている。この場 合も、分画したサンプル中のタンパク質の検出は、分画後の担体をクーマシーブ ルー染料のような染料により染色することにより実施される。
特定の手順では、PAGE又はアガロースゲル電気泳動を実施しながらサンプル 中のタンパク質成分の固有の酵素及び構造特性を維持するように注意が必要であ る。ネイティブゲルとして知られるこのようなゲルは分離したタンパク質のいく つかをその活性(例えば酵素活性)により検出することができる。
5DS−PAGEゲル上で分画したサンプル中に存在する個々のタンパク質成分 の量は、デンシトメトリー又は結合した染料の溶離後に直接吸収法によりタンパ ク質バンドに結合した染料の量を測定することにより決定することができる。
しかしながら、上述の方法は強力ではあるが、その使用を制限するいくつかの固 有の欠点がある。
S D S−P A G E及びネイティブPAGEゲル中のタンパク質を染色 するためにクーマシーブルーのような種々の染色剤を使用することができるが、 染色方法は膨大な時間を必要とし、サンプルを望ましくない条件(例えば酸性の pH又は有機溶媒の存在)に暴露しなければならず、担体中にタンパク質を取り 込み、「固定」すると報告されている。Zehr、B、ら、 ”A 0ne−s tep、Low Backgroud クーマシーStainingProce dure for Polyacrylamide Ge1s、” Analy t、Biochem、。
182: 157−159 (1989); Wilson、C,、”Stai ning of Proteins on Ge1s: Comparison s ofDyes and Procedures、” Methods in  Enzymology、前出0分離前に分離マトリックスに染料を添加するこ とによりこれらの問題を回避しようと試みた研究者もあったが、このような方法 では担体マトリックス中に存在する染料レベルが低下し、担体に与える色により 低レベルのタン−バク質を検出することができなくなる。Schraggerら 、Anal、Biochm、173. 201−205 (1988)、他の科 学者はゲル担体中のりボタンバク質を検出することが可能な試薬などのような他 の化学的試薬を使用した。しかしながら、これらの方法ではタンパク質の大半を 検出することができず、従って用途が非常に制限される。
従って、担体を濃く染色することなく担体中のタンパク質の全体又はほぼ全体を 検出できるようにするために使用可能な一般的染料が必要とされている。
ある種のタンパク質成分はネイティブゲル中で同定することができるが、担体マ トリックス中のタンパク質の存在はタンパク質の構造的、酵素的又は他の属性に より検出を複雑にするか又は妨げるので、多くのタンパク質はこの方法で容易に 検出することができない、そこで、このような方法を改善するためには、検出を 可能にするタンパク質固有の構造的もしくは酵素的特性又は他の固有特徴に依存 することなく、このようなマトリックス中でタンパク質を検出できるようにする ために使用可能な染料が必要とされている。
デンシトメトリー及び関連方法を使用することによりゲル中でタンパク質を高感 度で定量することができるが、これらの手順ではタンパク質を含有しないゲルの 領域がらゲルマトリックス中の染料を実質的に完全に除去できなければならない 、このためには状況によっては非常に長時間が必要であり、あるいはこの目的に 作成された高価な電気的脱色装置を使用しなければならない、そこで、ゲル担体 中のタンパク質を迅速且つ高感度で検出するために使用することができ、迅速に 除去でき、又はタンパク質を含有しない担体の領域から全く除去する必要のない 染料が要請されている。
最後に、未修飾クーマシーブルー染料を含むある種の染料には、溶液中のタンパ ク質を定量するために染料を使用する場合に非常に酸性の条件を必要とするとい う欠点がある。Grossbergら、 米国特許第4219337号HBra dfordら、米国特許第4023933号。
このような条件下では不溶性のタンパク質もあるので、このような方法により正 確に測定することができない、従って、よりマイルドなpH条件下でタンパク質 を定量するために使用可能な染料を入手できるならば有利である。
クーマシーブルー染料及びその誘導体については、Li11ie、Conn’s  Biological 5tains、第9版、Williams & Wi lkins Co、、Baltimore、Maryland、USA (19 77>及びFleming、米国特許第4966854号も参照されたい。
ダンシルクロリド、フルオレセインインチオシアネート又はフルオレサミン(例 えばHames、B、、Ge1Electrophoresis of Pro teins第1章: a Practical Approach、前出参照) のような蛍光染料(タッグ)を添加することによりタンパク質をゲルに加える前 に修飾するならば、非常に高感度でゲル中のタンパク質を検出することができる 。しかしながら、これらの方法はタンパク質を共有結合的に修飾するので、タン パク質配列解析、又は天然状態の酵素の場合にはタンパク質を酵素として使用す るといったような多数の用途でタンパク質をゲル分離後に使用することができな い、更に、このような共有結合染料はリジンのυアミノ基又はアミノ末端アミノ 酸のαアミノ基のようなアミノ酸の官能基を介してタンパク質に結合するので、 染料は全タンパク質をほぼ同一感度で同様に検出するのでなく、むしろ着目タン パク質のアミノ酸組成に基づいて示差的に染色し、従って検出感度はサンプル中 のタンパク質毎に大幅に変化し得る。従って、染料とタンパク質との共有結合を 介する方法はタンパク質単離にも分析にも広くは使用されていない、タンパク質 に共有結合する染料の代わりを形成し、従って、典型的には異なるタンパク質を ほぼ同一程度まで染色するが、共有結合により得られる感度と同様のタンパク質 検出感度を提供する誘導体を入手できるならば有利である。
免胛座1刀 特に不活性担体を介するタンパク質の電気泳動又は他の分離を伴う用途において 非共有結合複合体を形成することによりタンパク質を染色するための改良染料が 当該技術分野で必要とされているが、本発明はこのような要請に対処するもので ある0本発明は更に、タンパク質を検出するための新規で改善された方法を提供 する。
本発明は、ドデシル硫酸ナトリウムのような洗浄剤の存在下又は不在下で水溶液 中及びポリアクリルアミド又はアガロースゲルのような不活性担体材料中のタン パク質と非共有的に高い親和力で結合し、複合染料の色(即ち(人間の目により )視覚的に又はスペクトロフォトメトリーにより検出可能な可視範囲の波長の光 吸収)又は蛍光(即ち可視範囲における波長の光の蛍光発光)に基づいて高感度 で検出可能な非共有複合体を形成する新規染料を提供する。
本発明の染料は従来技術で既知のタンパク質染色用染料の誘導体である0本発明 の染料は2つの機能的領域即ち(1)典型的には疎水性の脂肪族又は芳香族炭化 水素セグメントであり且つ染料をタンパク質に高親和性で非共有結合的に結合さ せる結合領域と、(2)色又は蛍光を介して高感度で検出可能なシグナリング領 域とを有する。
本発明の染料は、シグナリング領域を維持しながら疎水性結合領域を付加するか 又は該領域の疎水性を増加させるように従来技術で既知のタンパク質染色用染料 を適切な試薬と反応させることにより製造され得る。従来技術の染料が官能基を 有しており、染料がタンパク質と共有結合する場合、従来記述の染料に対応する 本発明の染料の製造方法は、本発明の染料がタンパク質に非共有結合的にのみ結 合するように官能基を修飾又は脱離する。
本発明者らは驚くべきことに、例えばCi−+s脂肪族鎖を加え、必要に応じて タンパク質に共有結合する従来技術染料の能力を排除することなどにより、単に 従来技術のタンパク質染色用染料の疎水性を増加させれば、タンパク質を検出す るための本発明の改善方法で使用可能な染料(「疎水性強化染料」)を提供でき ることを知見した。多くの疎水性強化染料は新規であり、これらの染料は本発明 の一部を構成する。
タンパク質を検出するための本発明の1改良方法は、タンパク質と疎水性強化染 料との複合体を形成する段階と、次に、染料−タンパク質複合体が着色される場 合には複合体の色を視覚的もしくはスペクトロフォトメトリーにより検出し、染 料−タンパク質複合体が蛍光性である場合には複合体の蛍光を検出する段階とを 含む、当業者に周知のトランスイルミネーター装置を使用することにより、蛍光 の視覚的検出を容易にすることができる。
サンプル中のタンパク質を検出するための本発明の別の改良方法は、ドデシル硫 酸ナトリウムのような変性剤を含み得るポリアクリルアミド又はアガロースゲル のような不活性担体にタンパク質を含有するサンプル溶液を加える段階と、電気 泳動を使用してサンプルをタンパク質フラクションに分離する段階と、担体上の タンパク質を疎水性強化染料で染色する段階と、染色したタンパク質の染料が着 色される場合には染色したタンパク質を視覚的又はスペクトロフォトメトリーに より検出し、染色したタンパク質が蛍光性である場合には染色したタンパク質の 蛍光を検出する段階とを含む、当然のことながら、蛍光染料を着色し、本発明の このような染料で染色したタンパク質をその色と蛍光との両方により検出するこ とも可能である。
本発明の検出方法は更に、タンパク質サンプル中の1種以上のタンパク質の定量 を含み得る。
本発明の1g様は式X■: く式中、置換アルキル、未置換アルキル、置換アリール、未置換アリール、置換 アリールアルキル及び未置換アリールアルキル基から構成される群から選択され た疎水性基H11は、−R,N (C=O)−基のカルボニルに結合しており、 R1,R2及びR3は独立して水素、置換アルキル、未置換アルキル、置換アリ ール及未置換アリール基から構成される群から選択され、R4及びR5は独立し て置換アルキル、未置換アルキル、置換アリール及び未置換アリール基から構成 される群から選択され、R6は水素、置換アルキル、未置換アルキル、置換アリ ール、未置換アリール、置換アリールアルキル及び未置換アリールアルキル基か ら構成される群から選択される)のクーマシー染料誘導体に係る。疎水性基H” が活性化−(C=O)−基(例えば活性化エステル又は−(C=O)C1基)を 含む場合、活性化−(C=O)−基は、単一の疎水性基が式XIの2部分(同一 でも異なってもよい)を結合するように、そのR“NH−基において第2の来訪 導体化り−マシー分子と反応し得る1本発明は更に、誘導体化クーマシー染料の 塩、例えばナトリウム塩にも係る。
式XI中、典型的な未誘導体化(「未修飾」とも呼称する)クーマシー染料又は その塩(例えばナトリウム塩)において、R1及びR2は独立して水素又はメチ ルであり、R1は水素であり、R4及びR5はエチルであり、R6はフェニル又 はエトキシフェニルであり、R6基に結合した窒素にはアシル基の代わりに水素 が結合している。当該技術分野で最も広く使用されている未修飾クーマシー染料 は、式X■中、R2及びR1がメチルであり、R6がエトキシフェニルであるク ーマシーブリリアントブルー G−250(クーマシーブルー 〇に同じ)、及 び式XI中、R2及びR3が水素であり、R6がエトキシフェニルであるクーマ シーブリリアントブルー R−250(クーマシープルー Rに同じ)である、 未修飾クーマシー染料の最も一般的に使用されている塩はナトリウム塩である。
本発明の別の態様は弐XII: (式中、R1”4JR”’、R’°、R12コ及びR”’から独立しており、− < c = o ) HI 24又は水素、置換アルキル、未置換アルキル、置 換アリール及び未置換アリール基から構成される群から選択される基であり、R ”’はRI2’、 R+1J+23及びR′24から独立しており、−(C=O )H’2s又は水素、置換アルキル及び、未置換アルキルから構成される群から 選択される基であり、)(+24及び)ilmsはR”4及びR125の各々に ついて独立しており、R目4が−(C= O) H”’T:且ツR”’が−(C =O)H””eある場合には、置換アルキル、未置換アルキル、置換アリール、 未置換アリール、置換アリールアルキル及び未置換アリールアルキル基から構成 される群から選択される疎水性基であり、R124が−(C=O)H12’もし く41R′2’が−(C=Q ) )(12%テあるか又はR′24が−(C= 0)H”’且ツRI25が−(C=O)H12’のいずれか一方であり、R′2 ’、 R122、)j12ffは独立して水素、置換アルキル、未置換アルキル 、置換アリール及び未置換アリール基から構成される群から選択される)のアシ ッドブルー 25誘導体に係る。
R124又はH目5基が活性化−(C=O)−基(例えば活性化エステル又は− (C=O)Cl基)を含む場合、活性化−(C=O)−基は、単一の疎水性基が 式XIIの2部分(同一でも異なってもよい)を結合するようにそのアミノ又は 置換アミノ基において第2の未誘導体化アシッドブルー 25分子と反応し得る 。あるいはH1′4又はH′2’基が活性化−(C=O)−基を含む場合、活性 化−(C=O)−基は、単一の疎水性基が式XIIの1部分の2つのアミド基を 結合するように同一分子のアミノ又は置換アミノ基と反応し得る0本発明は更に 、誘導体化アシッドブルー25染料の塩、例えばナトリウム又はアンモニウム塩 にも係る。
式XII中、典型的な未誘導体化もしくは未修飾アシッドブルー 25染料又は その塩(例えばナトリウム塩)においてR”’、 RI22. R”コ、R”” 及びR125はすべて水素である。これはアシッドブルー 25それ自体の場合 である。
更に別のRa!において本発明は式XI I IA:XエエエA (式中、 L12−は−CO,H部分を担持するフェニル基に疎水性基−H1− を結きする結合部分である)のフルオレセイン誘導体に係る L l 3 )( 1ff部分は−CO,H部分に対してパラ位(タイプII異性体)又は−CO2 8部分に対してメタ位(より好適なタイプI異性体)に位置する。
置換アルキル、未置換アルキル、置換アリール、未置換アリール、置換アリール アルキル及び未置換アリールアルキル基から構成される群から選択される疎水性 基H1’に好適に結合する適切な結合基L′′を提供するために、多数のフルオ レセイン誘導体が当該技術分野で利用可能である。これらのフルオレセイン誘導 体としては、式H2NH”の化合物と反応してLIffが式−(C=O)(NH )−で表されるような弐XI t IAの本発明の染料を提供し得る5−(即ち タイブエ)又は6−(即ちタイプII)カルボキシフルオレセイン、スクシンイ ミジルエステル: 式HS H13の化合物と反応して結合基が式−CH2S− で表されるような本発明の染料を提供し得る5−(ブロモエチル)フルオレセイ ン; 式H3H1′の化合物と反応して結合基が−S−であるような本発明の染 料を提供し得るフルオレセイン−5−マレイミド; 式HS H”の化合物と反 応して結合基が式−NH(C=O)CH2S−で表されるような本発明の染料を 提供し得る5−ヨードアセトアミドフルオレセイン; 式82N H”の化合物 と反応してし+3が式−(SO□)NH−で表されるような本発明の染料を提供 し得る5−フルオレセインスルホニルクロリド又は6−スルホニルスルホニルク ロリド; 及び以下に記載するように反応して結合基が式−NH(C=S)NH −で表されるような本発明の染料を提供し得る5−イソチオシアナトフルオレセ イン又は6−イソチオシアナトフルオレセインを挙げることができる。5−イソ チオシアナトフルオレセインがち製造された染料が最適である。
従って1本発明は[フルオレセインインチオシアネート」誘導体ともみなすこと ができ且つ式XI I I :(式中、上記に定義したような疎水性基−H”は 「チオ尿素」部分−NH(C=S)NH−に結合している)で表される[フルオ レセインチオ尿素」誘導体に係る。 −NH(C=S)NH一部分は、−CO2 8部分に対してバラ又はメタ位(夫々異性体II又は異性体I)に配置される。
式XIII及び多数の互変異性体を有する化合物に関して本明細書中に記載する 他の構造式において、特に指定しない限り、式は特定の形しか示さない場合であ っても分子の種々の互変異性形のすべてを包含することが当業者には理解されよ う、チオ尿素部分に結合した疎水性基が第1アミノ基を含む場合、第11ミノ基 は、単一の疎水性基が2つのフルオレセインチオ尿素部分(同一でも異なっても よい)を結合するように、イソチオシアナト基において第2の未誘導体化フルオ レセインインチオシアネート分子と反応し得る。
式XI I IA及び式XI I I(7)両方においてR131は(式中、R l 55及びR134は独立してアルキル基から選択される)から構成される群 から選択され、R132はR”’が一〇Hである場合には酸素であり、R1″1 がである場合には である1本発明は更にフルオレセイン誘導体である染料の塩にも係り、例えばR ”’が−○H(塩中に0−)である場合には二ナトリウム塩であり、Rl j  +がである場合には塩化物塩である。
式XlTl中、典型的な未誘導体化又は未修飾フルオレセインインチオシアネー ト染料又はその塩(例えば二ナトリウム塩又は塩化物塩)において、チオ尿素部 分はインチオシアナト部分で置換され、R131は一0H1−N(C,Hl)2 (ローダミンBイソチオシアネート)、又は−N(CHz)z(テトラメチルロ ーダミンイソチオシアネート)である。未誘導体化フルオレセインインチオシア ネート染料はタンパク質と反応して遊離アミノ基にチオ尿素共有結合を形成する 。
別の態様によると本発明は式XIV: (式中、スルホンアミド基の窒素には、置換アルキル、未置換アルキル、置換ア リール、未置換アリール、置換アリールアルキル及び未置換アリールアルキル基 から構成される群から選択される疎水性基)(+4が結合している)の「ダンシ ルクロリドに係る。HI3基が第1アミ7基を含む場合、第1アミノ基は、単一 の疎水性基が2つのダンシル部分(同一でも異なってもよい)を結合するように 、スルホンアミド基の窒素において第2の未誘導体化ダンシル分子と反応し得る  R+ 41及びR142は独立して置換アルキル、未置換アルキル、置換アリ ール及び未置換アリール基から構成される群から選択される0本発明は更に、塩 酸塩酸付加塩のようなダンシル誘導体の塩にも係る。
式XIV中、典型的な未誘導体化もしくは未修飾ダンシル染料又はその塩(例え ば塩酸塩酸付加塩)において、R141及びR12は同一であり典型的には未置 換のC,−、アルキル、最適にはメチルであり、スルホンアミド基はスルホニル ハロゲン化物、通常は塩化物である0周知のダンシルクロリドは、5−(ジメチ ルアミノ)−1−ナフタレンスルホニルクロリドである。未誘導体化染料はタン パク質と反応して遊離アミノ基との間にスルホンアミド共有結合を形成する。
更に別の態様において本発明は式X■:(式中、−N−には置換アルキル、未置 換アルキル、置換アリール、未置換アリール、置換アリールアルキル及び未置換 アリールアルキル基から構成される群から選択される疎水性基H1sが結合して いる)のMDPF誘導体に係る。
MDPFは2−メトキシ−2,4−ジフェニル−3(2H)−フラノンを意味す る。=N−に結合したH”基が第1アミノ基を含む場合、第1アミノ基は、単一 の疎水性基が式x■の2部分く同一でも異なってもよい)を結合するようにフラ ン環中の3位のケト基の炭素において第2の来訪導体化合MDPF分子と反応し 得る Rl % +は置換アルキル、未置換アルキル、置換アリール及び未置換 アリール基から構成される群から選択される。R””及びR”3は独立して水素 、置換アルキル、未置換アルキル、置換アリール及び未置換アリール基から構成 される群がら選択される。置換アミノ基の存在により塩(例えば酸付加塩)を形 成することが可能なMDPFの場合、本発明はこのような塩にも係る。
式XV中、典型的な未誘導体化又は未修飾MDPF染料においてR151は未置 換アルキル、最適にはメチルであり、R152及びR1s’は両方とも水素であ り、=N−はフラン環の3位で=Oに置換される0式XV中、MDPFそれ自体 ではRISIはメチルであり、RIs2及びR153は両方とも水素である。未 誘導体化MDPF染料はタンパク質と反応して遊離アミノ基との間のシッフ塩基 共有結合を形成する。
免艷立且鳳11」 本発明は新規染料並びに、タンパク質の検出、分析及び定量におけるこのような 染料の新規使用方法に係る。
本発明は、疎水性の高い修飾又は「誘導体化」染料を得るように場合により修飾 された第17ミノ基、第27ミノ基、カルボキシル基、スルホニル基又はインチ オシアナト基のような1個以上の極性官能基を有するタンパク質染色用染料に係 る。これらの(未誘導体化)染料のいくつかは、このような極性官能基を介して タンパク質と共有結合し得る。従って、本発明の新規染料及び本発明の方法で使 用される染料は「疎水性強化」染料である。これらの疎水性強化染料は、タンパ ク質との非共有結合的相互作用によってのみ(即ちタンパク質との間に非共有結 合複合体のみを形成することにより)タンパク質を染色する。
驚くべきことに、疎水性強化染料とタンパク質との相互作用を、対応する未修飾 染料とタンパク質との相互作用に対して改変させると有利であることが知見され た。これらの有利な改変は、ドデシル硫酸ナトリウムのようなタンパク賀変性用 洗剤の存在下でポリアクリルアミド又はアガロースゲルのような不活性担体中の タンパク質を電気泳動により分離することによりタンパク質検出、分析及び定量 を行うために染料を使用する場合に明白である。
本発明の新規方法で使用される疎水性強化染料は、本発明の新規染料を含み、従 来技術の染料と同様に好ましくはトリフェニルメタン染料く及びより具体的には ローザニリン染料)、アシッドブルー25染料、ダンシル染料、フルオレセイン 染料又は2−メトキシ−2,4−ジフェニル−3(2H)−フラノン(MDPF )染料として知られる類の染料の1種から製造される。好ましくは、本発明のト リフェニルメタン染料は修飾(即ち誘導体化)クーマシー染料である。
クーマシー染料及びアシッドブルー25染料のような本発明で使用されるか又は 本発明の一部である疎水性強化染料の票は、タンパク質を可視的に染色し、即ち 着色された染料−タンパク質複合体を形成し、こうして(直接人間の目で)視覚 的に又は(スペクトロフォトメトリー装置を使用して)スペクトロフォトメトリ ーにより検出することができる。
ダンシル染料、フルオレセイン染料及びMDPF染料のような本発明で使用され るか又は本発明の一部を構成する疎水性強化染料の類は蛍光性である。これらの 蛍光染料の多くは更に着色され、例えば当業者に理解されるように「トランスイ ルミネーター」を使用することによりその蛍光を介してより高感度で検出するこ とができる。
本発明の新規な修飾染料及び本発明の方法で使用される他の疎水性強化染料は、 タンパク質の染色゛において対応する極性官能基含有染料にまさる多数の予想外 の利点を有しており、高い疎水性により、タンパク質、特に溶液中のタンパク質 又は電気泳動のような方法でタンパク質サンプルから分離もしくは分画されたタ ンパク質を検出、分析及び定量するための多数の新規で改良された方法を提供す る。
従って、疎水性強化染料はほぼ無色の状態に保たれる担体と架台してタンパク質 に対して改善された親和性を有しており、はぼ透明な背景上に染色されたタンパ ク質のバンドを示すので、例えば蛍光の可視化又は観察により著しく改善された 感度でタンパク質を電気泳動中に検出することができる。
更に、本発明の修飾ローザニリン染料は、例えば他のタンパク質分析(例えば配 列解析)又は定量方法のためにタンパク質サンプルを短時間に調製するために使 用され得る迅速色強化及び脱色法によりタンパク質を高感度で検出及び定量する ことができ、更に未修飾クーマシー染料を使用する場合にこのような目的で必要 であった非常に低いP、Hに比較して著しくマイルドな約3.5〜約8.5のp Hで溶液中のタンパク質を高感度で定量できるという、未修飾クーマシー染料に まさる多数の付加的な予想外の利点を有する。
本発明は式■: (X、)−(DI)、−(X2)。 ■[式中、Dlは、 (i)式X: (式中、Rl l 、 R+ 2及びR”は独立して水素及びC、−、アルキル から構成される群から選択され、R′4及びR+ 5は独立してC1−Sアルキ ルから構成される群から選択され、R16はCトzoアルキル、フェニル、アル キル基が1〜10個の炭素原子を有するアルコキシフェニル、及びアルキル基が 1〜10個の炭素原子を有するアルキルフェニルから構成される群から選択され る)の部分、 (式中、R21及びR22は独立して水素及び−(C=O)−から構成される群 がら選択され、但しR21及びR”の少なくとも一方は−(C−0)−である) の部分、(iii)式XXXA: (式中、−Lコ0一部分は=(NH)(C=S)NH−1−8○2NH−(式中 、スルホニル基の硫黄は−CO2H部分を担持するフェニルに直接結合している )、−(C=O)NH−(式中、−(C=O)−基の炭素は−CO,H部分を担 持するフェニルに直接結合している) 、−CH2S−(式中、 C+(2−基 の炭素は−CO,H部分を担持するフェニルに直接結合している)、−3−1及 び−NH(C=O)CH2S (式中、−(NH)の窒素は−Co、H部分を担 持するフェニルに直接結合している)から構成される群から選択され且つ−CO 2H部分に対してパラ又はメタ位に配置され、R′31は一〇)■及び (式中、R”及びR”は独立してC3−6アルキルから選択される)から構成さ れる群から選択され、Rコ2はR31が−OHである場合には酸素であり、R” がである場合には である)の部分、 (式中、R”は水素及びCI−Sアルキルから構成される群から選択される)の 部分、及び (V)式LXX: LXX (式中、R11及びR”は独立してCI−1゜アルキルから選択される)の部分 から構成される群から選択され、mは各染料分子中の部分D+の数であり、1又 は2であり、nは各染料分子中の部分x2の数であり、0又は1であり、Dlが 式Xで表される場合には、mは1であり、nはOであり、X+はCl−1゜アル キル、フェニル、ベンジル、任意の1つの位置でC1−1゜アルキル、り四口、 ブロモ、ニトロ又はシアンで置換されたフェニル、及びフェニル環上の任!の1 つの位置でC+−tOアルキル、クロロ、ブロモ、ニトロ又はシアノで置換され たベンジルから構成される群から選択され、 D、が式XXで表される場合には、mは1であり、nは0(R21及びR”のい ずれか一方がHである場合)又は1であり、xl及びX、は独立してC5−8゜ アルキル、フェニル、ベンジル、任意の1つの位置でC+−+。アルキル、クロ ロ、ブロモ、ニトロ又はシアノで置換されたフェニル、及びフェニル環上の任意 の1つの位置でC+−+。アルキル、クロロ、ブロモ、ニトロ又はシアノで置換 されたベンジルから構成される群から選択され、 Dlが式XXXAで表される場合には、mは1又は2であり、nはOであり、X 、は (i )−X3−R”(式中、−X、−はCI−2゜アルキレニルであり、R” はX、の任意の1つの位置に配置され、水素、ブロモ、クロロ、ヒドロキシル、 −(C=O)OR14、又はmが2である場合には式xxXAの第2の部分との 単結合であり、R”及びRI4は独立して水素及びC+−tOアルキルから選択 される)、(式中、R”はブロモ、クロロ、シアノ、ニトロ、−(C=O)OR ”、又はmが2である場合には式XXXAの第2の部分との単結合である) から構成される群から選択され、 Dlが式LXXで表される場合には、mは1又は2であり、nは0であり、X、 は (式中、R”はブロモ、クロロ、シアノ、ニトロ、−(C=0)OR”、又はm が2である場合には式LXXの第2の部分との単結合である)から構成される群 から選択され、 D、が式XLで表される場合には、mは1又は2であり、nは0であり、xlは (i) Xs R”(式中、R1はX、中の任意の1つの位置に配置され、水素 、ブロモ、クロロ、ヒドロキシル、−(C=0)OR”、又はmが2である場合 には式XLの第2の部分との単結合である)、 (式中、R@7はブロモ、クロロ、シアノ、ニトロ、−(C=O)OR’j、又 はmが2である場合には式XLの第2の部分との単結合である) から構成される群から選択される〕 の染料又は式■の染料の塩に係る。
本発明は更に、 (A1式■■: (X++) (D+)−(Xz)。 II[式中、D、は、 (i)式X: (式中、R”、RI2及びR′′は独立して水素及びCI−Sアルキルから構成 される群から選択され、R”及びR”は独立してC1−、アルキルから構成され る群から選択され、R16はCl−20アルキル、フェニル、アルキル基が1〜 10個の炭素原子と有するアルコキシフェニル、及びアルキル基が1〜10個の 炭素原子を有するアルキルフェニルがら構成される群がら選択される)の部分、 (ii)式xX: (式中、R21及びR22は独立して水素及び−(C=0)−から構成される群 から選択され、但しR21及びR22の少なくとも一方は−(C=O)−である )の部分、(iii)式XXXA: (式中、−L30一部分は−(NH)(C=S)NH−、−3O,NH−(式中 、スルホニル基の硫黄は−CO2H部分を担持するフェニルに直接結合している >、−(C=O)NH−(式中、−(C=O)−基の炭素は−C028部分を担 持するフェニルに直接結合している) 、−CH,S−(式中、 CH2−基の 炭素は−CO2H部分を担持するフェニルに直接結合している)、−5−1及び −NH(C=O)CI(2S−(式中、−(NH)の窒素は−CO2H部分を担 持するフェニルに直接結合している)から構成される群から選択され且つ−CO 2H部分に対してバラ又はメタ位に配置され、R”は−OH及び (式中、R”及びRff4は独立してC+−sアルキルから選択される)から構 成される群から選択され、R”はRコ1が−OHである場合には酸素であり、R ”がである場合には である)の部分、 (iv)式XL: (式中、RS lは水素及びC1−6アルキルから構成される群から選択される )の部分、及び (V)式LXX: (式中、R”及びR72は独立してC1−1゜アルキルから選択される)の部分 から構成される群から選択され、mは各染料分子中の部分D1の数であり、1又 は2であり、nは各染料分子中の部分X2の数であり、0又は1であり、Dlが 式Xで表される場合には、mは1であり、nは0であり、XllはCl−2゜ア ルキル、フェニル、ベンジル、任意の1つの位置でCI−1゜アルキル、クロロ 、ブロモ、ニトロ又はシアノで置換されたフェニル、及びフェニル環上の任意の 1つの位置でC、−、。アルキル、クロロ、ブロモ、ニトロ又はシアノで置換さ れたベンジルから構成される群から選択され、 Dlが式xXで表される場合には、mは1であり、nは0(R21及びR”のい ずれか一方がHである場合)又は1であり、X、及びX2は独立してCI−2゜ アルキル、フェニル、ベンジル、任意の1つの位置でCI−1゜アルキル、クロ ロ、ブロモ、ニトロ又はシアノで置換されたフェニル、及びフェニル環上の任意 の1つの位置でC1−1゜アルキル、クロロ、ブロモ、ニトロ又はシアノで置換 されたベンジルから構成される群から選択され、 D、が式XXXA又はLXXで表される場合には、mは1又は2であり、nはO であり、X、は (i) XsR藝2(式中、 Xs−はCI−2゜アルキレニルであり、Roは X、の任意の1つの位置に配置され、水素、ブロモ、クロロ、ヒドロキシル、 −(C=O)OR’コ、又はmが2である場合には、式XXXAの第2の部分( D Iが式XXXAで表される場合)又は式LXXの第2の部分(Dlが式LX Xで表される場合)との単結合であり、R”及びR44は独立して水素及びC1 −10アルキルから選択される)、 (式中、R”はブロモ、クロロ、シアノ、ニトロ、−(C=0)OR”、又はm が2である場合には式XXXAの第2の部分(D、が式XXXAで表される場合 )又は式LXXの第2の部分(D、が式LXXで表される場合)との単結合であ る) から構成される群から選択され、 D、が式XLで表される場合には、mは1又は2であり、nはOであり、Xl+ は (i ) X3 R” (式中、R藝6はX、中の任意の1つの位1に配置され 、水素、ブロモ、クロロ、ヒドロキシル、−(C=O)OR’コ、又はmが2で ある場合には式XLの第2の部分との単結合である)、 (式中、R”はブロモ、クロロ、シアノ、ニトロ、−(C−0)OR”、又はm が2である場合には式XLの第2の部分との単結合である) から構成される群から選択される] の染料とタンパク質との複合体を形成する段階と、(B)(i)染料中のDlが 式X又はXXで表される場合には複合体中の式IIの染料の存在により複合体の 色を観察することにより、又は(it)染料中のり、が式XXXA、XL又はL XXで表される場合には複合体中の式IIの染料の存在により複合体の色又は蛍 光を観察することにより、複合体を検出する段階とを含む、タンパク質の検出方 法に係る。
更に本発明は、 (a)タンパク質を含有するサンプル溶液をポリアクリルアミド又はアガロース ゲルに加える段階と、(b)電気泳動を使用してサンプルをタンパク質フラクシ ョンに分離する段階と、 (c)担体上のタンパク質を弐■I: (xz)−(DI)、−(X2)。 II[式中、Dlは、 (i)式X: (式中、R”、R”及びR”は独立して水素及びC5−、アルキルから構成され る群から選択され、R14及びRISGよ独立してCl−6アルキルから構成さ れる群から選択され、R16はC1−2゜アルキル、フェニル、アルキル基が1 〜10個の炭素原子を有するアルコキシフェニル、及びアルキル基が1〜10個 の炭素原子を有するアルキルフェニルから構成される群から選択される)の部分 、 (i i)式Xx: (式中、R2′及びR”は独立して水素及び−(C=O)−から構成される群か ら選択され、但しR”及びR”の少なくとも一方は−(C=O)−である)の部 分、(i i i)式XXXA: (式中、−R30一部分は−(NH)(C=S)NH−5−3O2NH−(式中 、スルホニル基の硫黄は−CO,H部分を担持するフェニルに直接結合している )、−(C=O)NH−(式中、−(C=O)−基の炭素は−CO28部分を担 持するフェニルに直接結合している)、−CH2S−(式中、−CH,−基の炭 素は−CO2H部分を担持するフェニルに直接結合している)、−5−1及び− NH(C=0)CHzS (式中、−(NH)の窒素は一〇〇、H部分を担持す るフェニルに直接結合している)から構成される群から選択され且つ−CO2H 部分に対してパラ又はメタ位に配置され、R”は−OH及び (式中、R”及びR34は独立してC+−Sアルキルから選択される)から構成 される群から選択され、R”はR”が−〇Hである場合には酸素であり、R″′ がである場合には である)の部分、 (iv)式XL。
(式中、R”は水素及びC1−、アルキルから構成される群から選択される)の 部分、及び (V)式LXX: (式中、R”及びR”は独立してC1−1゜アルキルから選択される)から構成 される群から選択され、mは各染料分子中の部分D1の数であり、1又は2であ り、nは各染料分子中の部分X2の数であり、0又は1であり、Dlが式Xで表 される場合には、mは1であり、nは0であり、x3.はC、−、。アルキル、 フェニル、ベンジル、任意の1つの位置で01−1゜アルキル、クロロ、ブロモ 、ニトロ又はシアンで置換されたフェニル、及びフェニル環上の任意の1つの位 置でCl−10アルキル、クロロ、ブロモ、ニトロ又はシアノで置換されたベン ジルから構成される群から選択され、 Dlが式XXで表される場合には、mは1であり、nは0(R21及びR22の いずれか一方がHである場合)又は1であり、Xl+及びX2は独立してC3− 2゜アルキル、フェニル、ベンジル、任意の1つの位置で01−1゜アルキル、 クロロ、ブロモ、ニトロ又はシアノで置換されたフェニル、及びフェニル環上の 任意の1つの位置で01−1゜アルキル、クロロ、ブロモ、ニトロ又はシアノで 置換されたベンジルから構成される群から選択され、 DIが式XXXA又はLXXで表される場合には、mは1又は2であり、nは0 であり、Xl+は(i)X3 R藝2(式中、−X3−はC1−2゜アルキレニ ルであり、R”はX、の任意の1つの位置に配置され、水素、ブロモ、クロロ、 ヒドロキシル、 −(C=O)OR”、又はmが2である場合には、式xxXAの第2の部分(D Iが式XXXAで表される場合)又は式LXXの第2の部分(Dlが式LXXで 表される場合)との単結合であり、R”及びR”は独立して水素及びC1−5゜ アルキルから選択される)、 (式中、R1はブロモ、クロロ、シアノ、ニトロ、−(C=O)OR”、又はm が2である場合には式XXXAの第2の部分(DIが式XXXAで表される場合 )又は式LχXの第2の部分(D +が式LXXで表される場合)との単結合で ある) から構成される群から選択され、 Dlが式XLで表される場合には、mは1又は2であり、nは0であり、X、は (i) Xs R”(式中、ROはX、中の任意の1つの位置に配置され、水素 、ブロモ、クロロ、ヒドロキシル、−(C=O)OR”、又はmが2である場合 には式XLの第2の部分との単結合である)、 (式中、R”はブロモ、クロロ、シアノ、ニトロ、−(C,=O)OR’コ、又 はmが2である場合G:番よ式XLの第2の部分との単結合である) から構成される群から選択される] の染料で染色する段階と、 (d)(i)染料中のDlが式X又はXxで表される場合には複合体中の式II の染料の存在により複合体の色を観察することにより、又は(ii)染料中のD 1力く式XXXA、XL又はLXXで表される場合には複合体中の式IIの染料 の存在により複合体の色又は蛍光を観察すること(こより、染色されたタンパク 質を検出する段階とを含む、サンプル中のタンパク質の検出方法にも係る。
本発明は更に、タンパク質を電気泳動させたポリアクリルアミド又はアガロース 担体中のタンパク質の検出方法にも係り、該方法は、 (A)担体中のタンパク質を式III:(式中、R”、R”及びR”は独立して 水素及びC5−、アルキルから構成される群から選択され、R1及びR”は独立 してC,−Gアルキルから構成される群から選択され、R16はC1−2゜アル キル、フェニル、アルキル基が1〜10個の炭素原子を有するアルコキシフェニ ル及びアルキル基が1〜10個の炭素原子を有するアルキルフェニルであり、X I2はC,−、。アルキル、フェニル、ベンジル、任意の1つの位置でC1−3 ゜アルキル、クロロ、ブロモ、ニトロ又はシアノに置換されたフェニル、及びフ ェニル環上の任意の1つの位置でC+−+。アルキル、クロロ、ブロモ、ニトロ 又はシアノに置換されたベンジルから構成される群から選択される)の部分であ る] の染料で染色する段階と、 CB)約3未満のpHを有する水溶液に担体を浸漬する段階と、 (C)染色したタンパク質を可視化する段階とを含む。
式IIの染料は疎水性強化染料の例である0式Iの疎水性強化染料は本発明の新 規染料の例である。
Dlが式Xで表される染料はクーマシー染料である。Dlが式xxで表される染 料はアシッドブルー 25染料である。DIが式XXXAで表される染料はフル オレセイン染料である。DIが式XLで表される染料はMDPF染料である。D 、が式LXXで表される染料はダンシル染料である。
本発明のより好適なり−マシー染料において、R11,R目及びRI 2は独立 して水素及びCI−1アルキルから構成される群から選択され、R”及びR15 は独立してCI−1アルキルから構成される群から選択され、R1はC+−z。
アルキル、フェニル、アルキル基が1〜10個の炭素原子を有するアルコキシフ ェニル及びアルキル基が1〜1oの炭素原子を有するアルキルフェニルがら構成 される群がら選択され、XIはCト、。アルキル、フェニル、ベンジル、任意の 1つの位置でC、、。アルキル、クロロ、ブロモ、ニトロ又はシアノに置換され たフェニル、及びフェニル環上の任意の位置でをC+−+。アルキル、クロロ、 ブロモ、ニトロ又はシアノに置換されたベンジルから構成される群から選択され る。
本発明の別のより好適なり−マシー染料において、RIl及びR”は両方とも水 素であるが又は両方ともメチルであり、R”は水素であり、R”及びRIsは両 方ともエチルであり、R”はエチル又はエトキシフェニルであり、xlはC6− 2゜アルキル及びフェニルがら構成される群から選択される。別のより好適な染 料においてR”及びR”は両方とも水素であるか又は両方ともメチルであり、R ”は水素であり、R”及びR”は両方ともエチルであり、R”はエトキシフェニ ルであり、xIはCト、。アルキル及びフェニルから構成される群から選択され る。
R1、R”及びR”がいずれも水素であり、R目及びR15が両方ともエチルで あり、R目がエトキシフェニルであり、Xlがn−へブチルであるクーマシー染 料はPromega Greenlと呼称される。RIl、RI2及びR”がい ずれも水素であり、R口及びR”が両方ともエチルであり、R”がエトキシフェ ニルであり、XIがメチルであるクーマシー染料はPromega Green 2と呼称される。R11、R”及びR”がいずれも水素であり、R”及びRI5 が両方ともエチルであり、R目がエトキシフェニルであり、Xlがn−ウンデシ ルであるクーマシー染料はPromega Green3と呼称される。
本明細書中で使用される「アルキル」基なる用語は炭素数に関して以外は制限な く、場合によりアルキル基で置換された直鎖、枝分かれ鎖又は環状アルキル基を 意味する。
本発明のアシッドブルー 25染料のうちで本発明の方法で使用するのに好適な 染料は、nが0又は1であり、X口及びX2が独立してC+−Bn−アルキルか ら選択されるような式IIの染料である。より好適なアシッドブルー25染料に おいてnは1であり、Xl+及びX2はへブチルである。
本発明のフルオレセイン染料のうちでは、D、が式XXX : XχX (式中、−(NH)(C=S)Nl(一部分は−CO2H部分に対してメタ位に 配置される)の部分であるような式IIのフルオレセインチオ尿素又はフルオレ セインイソチオシアネーl−誘導体が好適である。より好適なフルオレセインチ オ尿素染料において、R”は−OHであり、Xl、はC1−2゜アルキル及び から構成される群から選択される。フルオレセインチオ尿素染料のうちでは、X 、がC1−1□n−アルキル、式XxXの2つの部分を結合する単結合、−(C =O)OR”(式中、R”は水素又はC1−、アルキルである)、及び式XXX の2部分を結合する から構成される群から選択されるような染料が好適である。
更にフルオレセインチオ尿素染料のうちでは、X、がn−オクチル、n−ドデシ ル、 及び式XXXの2部分を結合する から構成される群から選択されるような染料が好適である。
本発明のMDPF染料のうちでは、−X3−R”がC5−2゜アルキル、フェニ ル及びベンジルから構成される群から選択される式IIの染料が好適である。よ り好適なMDPF染料は、Rslがエチルであり、 X3 R”がC+−Bn− アルキルであるような染料である。
本発明の方法で使用するのに好適な本発明のダンシル染料は、R”及びR72が 両方ともメチルであり、Xllが01−7゜アルキル及び から構成される群から選択される式IIの染料である。ダンシル染料のうちでは 、XllがC、−、□アルキル、−<C=0)OR”(式中、R”は水素又はc l−、アルキルである)及び2部分を結合する から構成される群がら選択されるような染料がより好適である。ダンシル染料で 使用するには更に、X、がC,−,2n−アルキル、 及び2部分を結合する から構成される群がら選択されるような染料がより好適である。ダンシル染料で はXllがC,−,2n−アルキルがら構成される群から選択される類が最適で ある。
式■(又は式II又はIII)のクーマシー染料は、製造しようとするクーマシ ー染料と同一の置換基R”、 R12゜R”、R’4.R1’及びR”を有する が、製造しようとする染料中の置換基−(C=O)x+ (又は−(C=O)X 、。
又は−(c=o)X+z)の代わりに水素を有する対応する化合物を出発物質と することにより、当業者により容易に合成される。これらの出発物質はトリフェ ニルメタン染料又はその単なる誘導体であり、その製造方法は周知であるので、 当業者により容易に製造され、実際にそのうちの多く(例えばクーマシープルー  R及びクーマシープルー〇)は市販されている。
式■(又はII又はIII)のクーマシー染料を製造するためには、有機化学業 者に周知の方法を使用して対応する化合物を対応するシルクロリド又は酸無水物 のような対応するアシル化剤で処理する。アシル化反応に好適な溶媒はピリジン であり、反応は該溶媒を大気圧で還流させると首尾よく行われる。
式I(又は式II)のアシッドブルー 25染料は、Xl及びX2以外は所望の 化合物と同一の置換基を有する対応するアシッドブルー 25化合物を出発物質 として開始することにより、式■のクーマシー染料と同様に当業者により容易に 合成される。対応するアシッドブルー25化合物は公知であり(例えばアシッド ブルー25それ自体)、あるいは常法を使用して当業者により容易に製造される 6本発明の所望のアシッドブルー25染料を得るためには、クーマシー染料と共 に使用されている方法と近似する方法により対応するアシッドブルー25化合物 を対応するアシル化剤でアシル化する。X、がX2と異なる場合には、X、を提 供するためのアシル化剤とX2を提供するためのアシル化剤との2種類のアシル 化剤を使用する。
アシル化反応によりクーマシー又はアシッドブルー25誘導体を製造後、過剰の アシル化剤を(例えばメタノール又は水の添加により)破壊する段階と、(例え ば回転蒸発により)溶媒を除去する段階を実施する。蒸発後、メタノール又はメ タノール濃度的25%(V / V−)以上のメタノール水溶液のような適切な 溶媒に残渣をとり、形成された溶液を後述する実施例に記載するように典型的に はく電気泳動で使用される緩衝溶液を含む)アルコール又は水溶液で更に希釈後 、タンパク質染色に使用することができる。
あるいは、過剰のアシル化剤の除去及び(ピリジンの場合には、回転蒸発後、ト ルエンで1回又は2か共沸蒸留することにより)溶媒の除去後、常法(例えばシ リカゲル上の薄層クロマトグラフィー、シリカゲルカラムクロマトグラフィー) により誘導体を単離することができる。単離した誘導体を次に適切な溶媒(例え ば1:1メタノール:水)にとり、形成された溶液を実施例に記載するように典 型的には(電気泳動で使用される緩衝溶液を含む)アルコール又は水溶液で更に 希釈後、タンパク質染色に使用することができる。
式■(又は式II)のフルオレセインチオ尿素染料、弐I(又は式II)のMD PF染料、又は式l(又は式II)のダンシル染料は、対応するフルオレセイン インチオシアネート(即ち−NH(C=S)NH一部分をインチオシアナト部分 に置換した以外は式xxXと同様の化合物)、MDPF (即ち=N−を=0に 置換した以外は式XLと同様の化合物)又はダンシル染料ド(即ち−(SOz) NH−をスルホニルクロリド又はスルホニルプロミドに置換した以外は式LXX と同様の化合物)から夫々容易に合成され、これらの化合物はフルオレセインチ オチ尿素又はダンシル染料の場合は式(HNR”)X、R”(式中、RlIは水 素又はC1−1゜アルキル(好ましくは水素)である)のアミンであり、MDP F染料の場合は式(N H2) x s R66のアミンである6反応は極性有 機溶媒又はこのような溶媒(例えばアセトン、ジメチルホルムアミド(即ちN、 N−ジメチルホルムアミド))の混合物又は水とこのような溶媒との混合物中で 塩基性条件下で室温で適切に実施される1反応条件の例は後述する実施例に示す 、その後、必要に応じて常法(例えばシリカゲルカラムクロマトグラフィー、薄 層クロマトグラフィー)を使用して所望のフルオレセインチオ尿素誘導体、MD PF誘導体又はダンシル誘導体を単離することができる。単離した誘導体を次に 後述する実施例に詳細に記載するように染色で使用するために適切な溶媒、典型 的にはエタノール、メタノール又はその水溶液にとる。
あるいは同様に後述する実施例に記載するように、誘導体を合成した反応混合物 を単にこのような溶媒(例えば10%メタノール水溶液)で約10倍〜約100 0倍に希釈し、誘導体を形成した反応混合物から誘導体を精製する必要なくタン パク質染色に使用することができる。
上記記載から当業者に容易に理解されるように、本発明は更に本発明の新規染料 の塩及び本発明の方法における疎水性強化染料の塩の使用にも係る。「塩」なる 用語は、当該技術分野で理解されるように、本発明の中性(即ち無帯電)化合物 (複数の帯電基が全体としてOの正味電荷を有する場合であっても)と別の中性 塩形成化合物、典型的にはall(例えばHCI)又は塩基(例えばNa0H) とを結合した化合物を意味する1例えば、X、中にアミノ基を含まないクーマシ ー染料、XI中にアミノ基を含まないフルオレセインチオ尿素染料(R3+が一 0H)及び両方の窒素がアシル化され且つX1中にもX2中にもアミノ基を含ま ないアシッドブルー25染料の塩としては、ナトリウム、カリウム、マグネシウ ム、カルシウム、アンモニウム、モノ、ジ5トリ又はテトラアルキル置換アンモ ニウム等との塩を挙げることができる。ナトリウムが好適である。例えば、更に ダンシル染料、フルオレセインチオ尿素染料(R31はジアルキルアミノである )、両方の窒素がアシル化され且つ2個のアミノ基を含むアシッドブルー25、 及びxlがアミノ基を含むMDPF染料の塩としては、HC1=HBr、Wl# 、メチルスルホン酸、硝酸、リン酸、酢酸、クエン酸、乳酸等との酸付加塩を挙 げることができる。HCIが好適である。塩は好ましくは「電気泳動的に許容可 能な塩」であり、この用語は、(帯電染料分子以外の)塩のイオンが染料と非共 有結合的にしか反応せず且つタンパク質を分離するために使用される電気泳動用 固体担体を介して電界中でタンパク質よりも著しく迅速に移動することを意味す る1本発明の染料の塩の製造は熟練した化学者には容易であり、中性染料の溶液 を塩基、酸と単に又は、カチオンもしくはアニオンが染料との塩のために意図さ れる夫々カチオンもしくはアニオンであるような塩と単に結合すればよい、形成 された塩の溶液は、場合により(タンパク質電気泳動に使用される標準緩衝溶液 を含み得る)アルコール又は水溶液で更に希釈後、中性染料溶液と同様にタンパ ク質染色に使用することができる。あるいは、中性染料溶液と酸、塩基又は塩と を結合することにより形成された溶液を、染料の所望の塩の溶液から沈殿を生じ るような条件下においてもよい。その後、必要に応じて沈殿した塩を単離及び精 製するために当業者に周知の工程を実施する。タンパク質染色に使用するために は、対応する中性誘導体を固体形態で得る場合とほぼ同様に、沈殿した塩を適切 なアルコール又は水溶液にとることにより処理し、その後、実際に染色に使用す る前に(タンパク質電気泳動用M衝溶液を含む)アルコール又は水溶液で更に希 釈してもよい。
本明細書中には各酸又は塩基基について1つの陽子化又は未陽子化状態のみを各 々示す特定構造式で種々の染料を示すが、実際の水性系では種々の染料形態は系 の他の成分と動力学的に平衡しており、個々の染料分子上の基は染料の構造式中 に示すものと異なる陽子化状態もとり得ることが当業者に理解されよう、染料の 構造式は染料を全体として示すものであり、特定の分子を示す意図はない。
Xll X2. Xll及びX1□基(以下、集合的に「X基」と呼称する)は 対応する未誘導体化染料と比較して疎水性強化染料の疎水性を増加する。以下の 説明から明らかなように、X基はタンパク質を含有するゲル又は固体担体を優先 的に染色するようにタンパク質を染色する本発明の染料の能力を(対応する未誘 導体化化合物に比較して)強化するように機能する。X基は、ゲル又は固体担体 に対する染料の親和性に影響することも、恐らく(対応する未誘導体化化合物に 比較して)この親和性を低下しさえすることもなく、タンパク質に対する疎水性 強化染料の親和性を(同様に対応する未誘導体化化合物に比較して)強化するも のと予想される。
本発明の方法は、タンパク質を検出するための上記疎水性強化染料の使用も包含 し、このような使用では、染料とタンパク質との複合体を着色又は蛍光性に(又 は両方)し、従って、可視化又はスペクトロフォトメトリー又は蛍光検出装置に よりタンパク質を検出することができる。より特定的には、本発明は溶液中のタ ンパク質を検出するため又は当業者に周知の日常的な電気泳動法を使用するため に上記染料を使用する。Hames、B、及びRickwo。
d、D、、前出。
「タンパク質」なる用語は、本発明の疎水性強化染料の少なくとも1分子が錯生 成することが可能なポリペプチド、ぺ1チド、放射性及び非放射性標識タンパク 質、糖タンパク質、リポタンパク質、タンパク質成分もしくはサブユニット、タ ンパク質もしくはその混合物の部分的タンパク分解により得られるフラグメント 等を含む任意のタンパク質様物質を意味する。を気泳動用途において、「タンパ ク質」なる用語は典型的且つ好ましくは少なくとも約1000ダルトンの分子量 を有する。
広義には、本発明によると、流体(例えば生物源に由来する血液もしくは血清、 リンパ液、腹水、尿、微生物もしくは組織培地、細胞抽出物等)、化学的に合成 されたタンパク質を含有すると考えられる溶液、又はこのような生物源からの流 体もしくは化学的に合成されたタンパク質を含有すると考えられる溶液から調製 される抽出物もしくは溶液のサンプルであり得るサンプル中のタンパク質を固体 担体に加える。好ましくは、固体担体はゲルであり、最適にはポリアクリルアミ ド又はアガロースから形成される。固体担体上のタンパク質サンプルをその後、 電気泳動によりタンパク質フラクションに分離する。を気泳動前に疎水性強化染 料を含有するような固体担体を作成してもよいし、あるいはタンパク質フラクシ ョンを担持する担体を、電気泳動後にこのような溶液で染色してもよい。いずれ の場合もタンパク質フラクションのみが染料により実質的に色又は蛍光(又は両 方)を保持するように固体担体を脱色し、タンパク質と錯生成する染料によりタ ンパク質に与えられる色又は蛍光に基づいて、染色されたタンパク質を定性的及 び/又は定量的に検出する。定性的検出では固体担体を直接可視化してもよいし 、蛍光染料の場合にはトランスルミネーターを使用し、又は(蛍光染料の場合は トランスルミネーターを介して)固体担体の写真を使用してもよい。
蛍光強度測定又はタンパク質電気泳動分野で当業者に既知の他の任意の方法を用 いて実施することができる。本発明の好適電気泳動方法ではポリアクリルアミド 担体中でドデシル硫酸ナトリウムを使用する(SDS−PAGE)、このような 方法は本発明の技術分野で当業者によく知られている。Hames、B、及びR ickwood、D、前出並びにWilson、C,前出。もっとも、本発明は 、三次元構造及び酵素活性のようなタンパク質の固有特性が維持されるネイティ ブゲル(ポリアクリルアミドゲルを含む)を使用して実施することもできる。
本発明の方法の1態様によると、例えば後述する実施例5.7.9.22及び2 4に記載するように電気泳動工程中にタンパク質フラクションを可視化できると いう利点がある。本発明のこの特徴は、ゲルがほぼ無色のままに維持され且つ本 発明の染料が分離しているタンパク質フラクションを染色するという事実に起因 する。
本発明の方法の別の態様は、迅速にタンパク質を検出できるという利点を有する 1例えば、(実施例5.7及び9に記載するように)ゲルの走査中に可視化可能 な量よりも少量のタンパク質を実施例6.8及び10に記載するように僅か1〜 2分で可視化することができる。実施例12に記載するようにプロトコルをほん の僅か延長するだけで、更に少量のタンパク質を可視化することができる。
本発明の方法の更に別の態様によると、本発明の染料を使用して高感度でタンパ ク質を検出できるという利点がある1例えば、実施例14及び15に記載するプ ロトコルによると、夫々溶液及び5DS−PAGE中のタンパク質を高感度で定 量することができる。
本発明の方法の別の態様によると、ゲルマトリックス内でタンパク質を電気泳動 後に高感度で染色できる1例えば、実施例27.30.31.34.37及び3 9に記載するように少量のタンパク質を蛍光的に観察することができる。
別の!g様によると、本発明は例えば実施9132及び35に記載するようにタ ンパク質種のゲル内染色の適用により、ゲルマトリックス内のタンパク質を蛍光 により更に迅速に検出することができる。Nえば本発明の蛍光染料の蛍光を励起 することが可能な光を、電気泳動により分画しているタンパク質種の場所に透過 させるように電気泳動用ゲルを配置した装置を使用することにより、サンプル中 のタンパク質を電気泳動による分離中に蛍光バンドとして観察することができる 。これは、例えば実施例5.7.9.22及び24に記載するように本発明の可 視染料を使用すれば可能である。
本発明の疎水性強化染料はタンパク質と共有結合的に相互作用する染料と同程度 までの結合程度でタンパク質稲を区別することはできないが、本発明の染料のう ちで特に帯電基を有するものはタンパク質毎に異なる結合程度を示し、従って、 特定のタンパク質を著しく高感度で検出するために使用することができる。この 点は例えば実施例37を参照されたい、この示差結合能(及び関連する異なるタ ンパク質の検出感度の差)により、状況によってはタンパク質混合物中から特定 のタンパク質を検出することができる。
本発明のこの態様によると、混合物のタンパク質が相互に完全に分離されない場 合であってもタンパク質混合物中の特定のタンパク質を検出することができる。
本発明の方法は更に、その後の解析に備えて固体担体から染色したタンパク質を 回収する操作も含み得る。一般に、回収はタンパク質の染色バンドを含むゲルを ゲルの残部から切り出し、切り出した部分を当業者に周知の別の処理工程にかけ ることにより実施される0本発明の染料を使用すると、固体担体中のタンパク質 バンドの位置を確認するために当業者に一般に使用されている時間のかかる検出 プロトコルを使用する必要がなくなる。更に、当業者に一般に使用されているプ ロトコルは、担体から回収しようとする所望のタンパク質の望ましくない又は許 容し難い化学的改変を避けるように固体担体を非常に注意しながら取り扱わなけ ればならない1例えばLujanら、Meth、Enzymol、91. 22 7−236(1983)参照。
本発明の染料により可能になった方法は、固体担体からタンパク質の回収中に所 望のタンパク質を損傷する危険を著しく少なくする。更に、実施例19に記載す るようなプロトコルを使用すると、本発明の染料はその後の分析を容易にするよ うに所望のタンパク質を迅速に検出する方法を提供する。こうしてこのような方 法に通常必要な時間のかかる手Ill(Hames、 Chapter 6.  in Hames及びRickwood、前出)が不要になる。
本発明の方法で使用される疎水性強化染料は電気泳動中に染色フラクションを可 視化することができるので、ゲル上のタンパク質の位置を観察し、タンパク質バ ンドに隣接して液溜を形成し、タンパク質バンドがこの液溜に捕捉されるように 電気泳動を実施することにより、着目タンパク質バンドを取り出すことが可能で ある。この有利な手順の詳細については実施例18を参照されたい。
固体担体中で本発明の特定の染料で染色されたタンパク質を電気泳動により分離 した処、驚くべきことに酸性水溶液(例えば5%酢酸)中の担体の懸濁液は染色 したタンパク質と担体とのコントラストを迅速且つ顕著に増加することが知見さ れた。担体を酸性溶液(即ちpH約3未満)に懸濁又は!に露することによりタ ンパク質バンドの可視性を強化するこの方法によると、担体中のタンパク質バン ドの同定及びこのようなバンド中のタンパク質の定量を著しく容易にすることが できる。これについては実施例6.8.10及び12を参照されたい。
本発明は更に、溶液中のタンパク質を高感度で定量するための方法を提供し、該 方法は、約3.5〜約8.5のpI(を有する溶液中で本発明のクーマシー染料 をタンパク質と錯生成させる段階と、形成された溶液の光学密度を測定する段階 と、光学密度を既知濃度のタンパク質標準溶液から得られる光学密度と比較する 段階とを含む、当該技術分野で入手可能なり−マシー染料を使用した場合、溶液 中のタンパク質のこのような分析には、被分析タンパク質を損傷する危険の大き い非常に低い溶液pHが必要であった。
溶液中のタンパク質を定量する本発明の方法は例えば、体液中の特定タンパク質 濃度が重要であるような種々の診断(医療診断を含む)用途で有用であり得る0 本発明の方法は、例えばタンパク質サンプル(例えば体液サンプル)の電気泳動 に用いた担体上で本発明の染料で同定されたバンドから溶液中に溶出している可 能性のある特定の予め選択されたタンパク質に適用することができる。実施例1 3及び14参照。
以下の実施例は本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するも のではない。
実施例1 プロメガグリーン(Pro+*ega Green ) 1の合成りマシープル −(Coosassie Blue)R(Aldrich ChesicalC o、、MilwaukeeJisconsin、US^、カタログNo、20, 1l40−5)(10,0,012モル)をピリジン(100ml)と共に同時 蒸発させて水分を除去した。残渣をピリジン(100m1 )に溶解し、得られ た溶液を還流まで加熱した。還流下で5分後に、塩化オクタノイル(10e+I 、0.059モル)を加え、加熱を更に15分間続けた。3:1クロロホルムご メタノールを溶離液として用いる薄層クロマトグラフィー(T L C)により 反応生成物を分析した。このTLCでは、移動速度のより速い生成物への変換が 明らかにされた0反応物質を室温に冷却し、水(1ml)を加え、得られた溶液 を蒸発乾固させた。
残渣を3:1メタノール:水(400ml)に溶解し、ヘキサンで2回抽出した (ZX200ml)、 1回目のヘキサン抽出物を3=1メタノール:水(50 ml)で逆抽出した( back extracted)、メタノール:水溶液 をプールしてプロメガグリーン1の(ストック)溶液を得た。
実M例2 プロメガグリーン2の合成 りマシーブル−R(Aldrich、20,1l40−5)(Lo、0.012 モル)をピリジンと共に同時蒸発させて水分を除去した。残渣をピリジン(50 ml)に溶解し、得られた溶液を還流まで加熱した。無水酢酸(5ml、0.0 53モル)を加え、還流を更に15分間続けた。
3:1クロロホルム:メタノールを溶離液として用いるTLCにより反応生成物 を分析した。このTLCでは、移動速度のやや遠い生成物への変換が明らかにさ れた1反応物質を室温に冷却し、溶液を蒸発乾固させた。残渣を1=1メタノー ル:水(100m1 )に再溶解し、再蒸発させた。
残渣を1:1メタノール:水(600Ill)に再溶解し、ヘキサンで2回抽出 した( zx 300m1)。最初のヘキサン抽出物を1:1メタノール:水( 100m1 )で逆抽出した。メタノール:水溶液をプールしてプロメガグリー ン2の(ストック)溶液を得た。
実施例3 プロメガグリーン3の合成 りマシーブルーR(Aldrich Chemeial Co、、Hilwau kee、Misconsin、tls^、カタログNo、20,140−5)  (1og、0.012モル)をピリジン(50e+l)に溶解し、得られた混合 物を還流まで加熱した。塩化ラウロイルを2時間の間に数回に分けて合計27m 1 (0,117モル)加えた。
3:1クロロホルム:メタノールを溶離液とする薄層クロマトグラフィー(TL C)で反応生成物を分析しな、このTLCでは、移動度は殆ど変化せずに青色出 発材料が緑色誘導体に変換されていることが明らかにされた。反応物質を室温に 冷却し、溶液を蒸発乾固させた。
残渣を2:1メタノール:水(700a+I )に溶解し、ヘキサンで2回抽出 した(2X300ml)、最初のヘキサン抽出物を100鴫1の2:1メタノー ル:水で逆抽出した。メタノール:水溶液をプールしてプロメガグリーン3の( ストック)溶液を得た。
実施例4 クマシーブルーR及びプロメガグリーン1.2.3の分光分析 実施例1.2及び3でそれぞれ形成したプロメガグリーンl、2及び3の3種類 の溶液をメタノール:水の1:1溶液中に約500倍で希釈した。得られた溶液 及びクマシーブルーRの12gg/輸1溶液(1:1メタノール:水中)のスペ クトルを700〜340n−で1=1メタノール:水に対して記録した。この分 析の結果、クマシーブルーR溶液は前記スペクトル範囲に主要吸光ピークを1つ 有し、最大吸光度は590n+*の近傍にあった。誘導体は総て本質的に同じス ペクトルを示した。
しかしながら、希釈したプロメガグリーン1の最大吸光度はその他の誘導体につ いて観察された吸光度の約2倍であった。誘導体は走査スペクトル領域に2つの ピーク吸光を有していた。主ピークは約630nm、第2のピークは約440n +*に見られた。これら3種類のプロメガグリーン染料溶液(1:1メタノール :水中に1+500で希釈したもの)について、630n−の近傍のピークで記 録された吸光度は下記の通りである染料 吸光度 プロメガグリーン1 1.66 プロメガグリーン21.3フ プロメガグリーン3 0.83 ここに示したスペクトル(及びクロマトグラフィーの)差は、元のクマシーブル ーR染料が確実に誘導体化されたことを立証している。吸光度の差が、誘導体の モル吸光係数の差ではなく誘導体溶液の最終濃度の変化を反映していることは可 能である。
実施例5 SDS−PAGE電気泳動中のタンパク質の検出におけるプロメガグリーン1の 使用 先行技術の報告で示唆されているように(前出のSehagger、tl、らの 論文)、5DS−PAGE電気泳動で使用するゲル成分のSO5濃度が低いと関 連染料による染色が改善されると思われるため、この分析の実施に使用するポリ アクリルアミドゲル及び緩衝液ではSOS濃度を低下させた。
タンパク質の形成及び電気泳動に使用するための溶液は、(aene Fusi ons、5ilhavy、Ber@an、Enquist、Co1d Spri ng Barbor Laboratory Press、Co1d Spri ng fl@rbor、New Yorkに記載の実験で示されている指示に下 記の修正を加えて調製した: a)上方及び下方ゲル緩衝液成分のSOS濃度は、ゲル中の最終SO5濃度が0 .05%となるように低下させた。即ち、4×上方ゲル緩衝液の組成は、0.5 M)リス−HCl、pH6,8,0,2%(w/v)ドデシル硫酸ナトリウム< 5OS)とし、4×下方ゲル鞭衝液の組成は、1.5M)リス−11CI、pl !8.8.0.2%(w/v)SOSとした。
b)電気泳動(電極)II衝液のSOS濃度は最終濃度が0.04%となるよう に低下させた。即ち、4×電極(アノード又はカソード>W衝液は、60gのト リスペースと288gのグリシンと8gのSOSとを水に溶解し、次いで水で5 リツトルまで希釈することによって調製した。「電極」緩衝液は「ランニング( running)J [衝液と称されることもある。
c)2×試料緩衝液のSOS濃度は、最終SOS濃度が1%となるように低下さ せた。即ち、2×試料緩衝液は、0,51の6−メルカプトエタノールと、 0 .25m1の01%(W/V)プロモフェノールブlレーと、1曽1の10%( w/v)SOSと、31の水と、5.3曽1の2×グリセロールWli液とを混 合することによって調製した。2×グリセロール緩衝液は、12.51の4×上 方ゲル緩衝液と20−1のグリセロールとを混合し、得られた溶液を水で801 + Iまで希釈することにより調製した。「試料」緩衝液は「充填(loadi ng) J 11衝液と称されることもある。
d ) BIO−RADミニプロティンIlt気泳動装置を用いて電気泳動を実 施し、充填ウェルの底と分離ゲルとの間に1c−の間隙が存在するようにゲルを 注入した。
本明細書に記載の別の電気泳動実験で使用した緩衝液は、該実施例の前述の緩衝 液と同じある。該実施例のように、カソード(又は電極)M衝液150m1中の 染料溶液の調製が指示されている場合には、最初に適量の染料ストック溶液を1 50m1のカソード緩衝液に加え、次いで得られた溶液125−1を用いて電気 泳動装置のカソード緩衝液チャンバ(容積125■1)を充たした。カソード緩 衝液の量を特定せずに、又はカソード緩衝液の量を125■Iと特定して、カソ ード緩衝液への染料ストック溶液の添加が指示されている場合には、既にカソー ド緩衝液チャンバ内に存在する125m1のカソード緩衝液にストック溶液を直 接加えた。
使用した試料は、試料緩衝液に希釈したPromega Mid−Range  Mo1eeular Weight Markers溶液(Promega C orp、、Madison、N15eonsin、USA、カタログNo、V5 231) (以後、Promega Hid−Range [Mo1eeula r Height ]Markers又は5tandardsと称する)を用い て調製した。 Promega Mid−Range MolecularWe ight Markersは、分子量標準として下記の各タンパク質を約0.5 e+g/ml含む溶液である:ホスホリラーゼB(見掛は分子量: 97,40 0ダルトン(d))、ウシ血清アルブミン(見掛は分子量: 66.200d)  、グルタメートデヒドロゲナーゼ(見掛は分子量: 55,000d) 、オ ボアルブミン(見掛は分子量: 42,700d)、アルドラーゼ(見掛は分子 量: 40,0OOd)5カルボニツクアンヒドラーゼ(見掛は分子量: 31 ,000d)、大豆トリプシン阻害剤(見掛は分子量: 21,500d)及び リゾチーム(見掛は分子量: 14,400d) 、希釈の結果、試料溶液20 μm当たり4.2.1.5.1.0及び0.5μmのマーカー溶液を含む溶液が 得られ、従って各マーカーバンドのタンパク質濃度は試料溶液20μm当たり2 .1.0.75.0.5及び0.25μgとなった。試料を、1.51のEpp endorf遠心管内で時々撹拌しながら10分間95℃に加熱し、次いでEp pendorf遠心管で20秒遠心分離して、試料中のタンパク質を確実に変性 させると共に十分に混合した。
前述の別の溶液を用いて前出の参考文献に記載のように3つの10%5OS−P AGEゲルを注入した。
積層ゲル(sticking gel )の重合後に、ゲル中の試料ウェルの形 成に使用したゲルコーム(gel comb)を除去し、ウェル内の非重合溶液 を蒸留水で充填ウェルがら洗い出した。
ゲルを逆さにしてウェルを空にし、前述の試料20μmを各ゲル中の5つの連続 的乾燥試料ウェルに充填した。前述のプロメガグリーン1のストックを、電極( カソード)緩衝i150ml当、?:’)0.2.0 、4 及ヒ0 、6 m  l<7)染料ストックノ割合で電極(カソード)M漬液(SOS最終濃度:  0.04%w/v)に希釈した。これらの溶液のうちの1つを用いて、1つのゲ ル中の試料ウェルの充填を完成し、次いで残りの溶液を用いて、対応ゲルの操作 (run)に使用されるカソード緩衝液チャンバを満たした。このようにして充 填処理したゲルを電気泳動装置に挿入した。カソードチャンバに前述の適当な溶 液を充填した。アノードチャンバには、染料を含まない電極緩衝液を充填し、分 離中に形成されてアノード方向に移動した暗色染料バンドがゲルの底から現れる まで160vで電気泳動を実施した。この操作の所要時間は約1時間であった。
ゲルの背後に白色プラスチックカードを配置して、ゲルがカソードチャンバ内の 色に妨害されずに見えるようにした。電気泳動中に、バンド当たり2.0及び1 .0μgのタンパク質を含むレーンのタンパク質バンドが分離時に可視化され、 操作が終了するまでに、バンド当たり0.75及び0.5μgのタンパク質を含 むレーンのバンドの大部分が本質的に透明な背景に対して可視化された。染料濃 度の高いゲルではバンドの検出がやや容易に行われたが、これに伴ってゲル背景 の色が濃くなった。
実施例6 プロメガグリーン1で染色した5O5−PAにEゲルにおけるタンパク質染色の 増進 電気泳動分離の終了後に、前述のゲルを5%酢酸中に配置した。1又は2分以内 に、ゲルは明るい緑色の背景を形成したが、タンパク質バンドは急激に黒ずんで 緑色になった。この時点で、試料を有する総てのレーンの総てのタンパク質バン ドが総てのゲル中で可視化された。この場合も、染料濃度を高くすると背景の色 が更に暗くなった。
ゲルを5%酢酸中で一晩インキユベートさせると、ゲルからなる背景中の染料が 溶液中に放出された。タンパク質バンドの色の明度はやや暗くなったように見え た。
実施例7 SDS−PAf;E電気泳動中のタンパク質の検出におけるプロメガグリーン2 の使用 プロメガグリーン2が電気泳動中のタンパク質を染色する能力を前述のように( 実施例5)調べた。但し、プロメガグリーン2溶液は10.2,0及び3.0n lを別個に個々のカソードMIX液溶液に加えたく各溶液光たり150m lの 電極緩衝液)、ゲルは前述のように操作した。電気泳動中にゲルの背後に白色プ ラスチックカードを配置すると、ゲルの操作中にバンド当たり2.0及び1.0 μgのタンパク質を含むレーンが可視化された。
実施例8 プロメガグリーン2で染色した5OS−PAGEゲルにおけるタンパク質の染色 の増進 電気泳動分離の終了後に、前述のゲル(実施例7)を5%酢酸中に配置した。1 又は2分以内に、総てのゲルが明るい緑色に変化し、染色されたバンドの色が濃 くなって、0.25μgタンパク質/バンドを含むレーンも含めて、総てのタン パク質が可視化された。
一晩インキユベートすると、ゲル中の染料は酢酸溶液中に拡散したが、タンパク 質バンドはやや褪色したように見えた。
実施例9 SO5−PAGE電気泳動中のタンパク質の検出におけるプロメガグリーン3の 使用 プロメガグリーン3が電気泳動中のタンパク質を染色する能力を前述のように( 実施例5)調べた。但し、プロメガグリーン3の染料溶液は、0.2.0.3及 び0.50m1を別個に個々のカソード緩衝液溶液に加えた(各溶液当たり15 01の電極緩衝液)、ゲルは前述のように操作した。を気泳動中にゲルの背後に 白色プラスチックカードを配置すると、ゲルの操作中にバンド当たり2.0及び 1.0μgのタンパク質を含むレーンが可視化された。
実施例10 プロメガグリーン3で染色した5OS−PAGEゲルにおけるタンパク質の染色 の増進 電気泳動分離の終了後に、前述のゲル(実施例9)を5%酢酸中に配置した。1 又は2分以内に、総てのゲルが明るい緑色に変化し、染色されたバンドの色が濃 くなって、0.25μgタンパク質/バンドを含むレーンも含めて、総てのタン パク質が可視化された。
一晩インキユベートすると、ゲル中の染料の大部分が酢酸溶液中に拡散したが、 プロメガグリーン1の場合よりも多い染料がゲル中に残留していたため、プロメ ガグリーン3の場合の方が背景の色が暗かった。
これらの検査(実施例5〜10)から明らかなように、プロメガグリーン1は試 験した化合物の中で最も望ましい性質を有していたが、増進方法(実施例6.8 及び10)では総ての誘導体が優れた性能を示した。前記増進方法はクマシー染 料も含めて他のいずれのタンパク質染料についても報告されていない。
実施例11 SOS無含有ポリアクリルアミドゲルにおけるプロメガグリーン1の使用 ポリアクリルアミドゲルは、10%の分離ゲルと3%の積層ゲルとを含み且つ5 0+mN )リス−)ICI%pH8,0をII液として含むように調製した。
試料充填溶液は、50mM )リス−〇CI、pH8,0に溶解したプロメガグ リーン1と20%グリセロールとを含むように調製した。ウシ血清アルブミン( BS^)試料とカルボニックアンヒドラーゼ試料とを試料緩衝液に加えた。前記 試料をゲル上に充填し、該ゲルをBioRad Miniprotean II ゲルシステム中に導入した。50mM)リス、pH8,0の電極緩衝溶液を用い て緩衝液チャンバを充たし、装置に150ボルトの電圧を印加した。 BS^及 びカルボニックアンヒドラーゼ試料は、充填Mw液液中染料の一部分と結合した 染色バンドとしてゲル中を移動するのが見えた。従って、前記染色はSOS含有 システムだけで使用すべきものとは限らない。
実施例12 ゲル中に染料を少ししか残留させずに、プロメガグリーン1でのタンパク質染色 を高速で増進する方法の開発前述のように、タンパク質は、密度測定のような方 法によるタンパク質の定量が正確に且つ短時間で実施されるように、迅速に、そ してゲル背景中に残る染料が殆ど無くなるように可視化できることが望ましい。
このような方法を開発するために、実施例5の方法で10%5DS−PAGEゲ ルを幾つか調製し、実施例5と同様の方法で調製した試料を充填した。但し、試 料充填量は5μmに減少し、溶液は、5μ+の試料にPromega Mid− RanFie MolecularHeight Markersの各タンパク 質バンドが1.0.0.50.0.25及び0125μg含まれるように調製し た。各ゲルの充填は、種々の濃度のタンパク質を含む試料の2つ組パネルが4つ の連続レーンを有するように行った。ゲルを前述のように操作し、2つ組試料パ ネルの間でゲルを切断した。1つのパネルを含むゲルセグメントを下記の各液体 中に配置した・30−1の2%氷酢酸(A)・30−1の10%メタノール中2 %氷酢酸(B);20%メタノール中2%氷酢酸(C);30%メタノール中2 %氷酢*(D);30m1の水(E);30m1の10%メタノール(F);3 0m1の20%メタノール(G)及び30m1の30%メタノール(H)、前記 溶液をゲルセグメントとメントの沈澱を防止すべ(40rpnで静かに回転させ た。その後、元の溶液を除去し、下記の液体をゲルセグメントに適用した:液体 A及びEで処理したセグメントには30m lの2%酢酸を適用し、液体B及び Fで処理したセグメントには301の10%メタノール中2%酢酸を適用し、液 体C及びGで処理したセグメントには301の20%メタノール中2%酢酸を適 用し、液体り及びHで処理したセグメントには30鴫1の30%メタノール中2 %酢酸を適用した。次いで、前記セグメントを静かに回転させながら(40rp +i )室温で60分間インキュベートした。
その結果、最初に液体E、F、G及びHで処理したセグメントはいずれも、液体 A、B、C及びDで処理した対応するセグメントと比べて低い背景染色度を示し た。また、総てのゲルセグメントで総てのタンパク質バンドが可視化された。こ れは、これらの方法を用いれば、バンド中の125ng以下のタンパク質を検出 できることを意味する。また、ゲルの大きさは少し縮小したが、メタノールの濃 度を上げて処理したものは、そのゲルセグメントを最初に酢酸含有溶液で処理し たかどうかには関係なく背景の染色度が低がった。特に、液体セットHで処理し たセグメントは背景中の残留染料が極めて少なく、存在するタンパク質バンドの 定量に使用し得るものであった。
高感度のタンパク質検出のために開発された別の染料を用いるプロトコルは、染 料を含む溶液中でゲルをインキュベートし、次いで染料を含まない溶液中でゲル をインキュベートする方法を用いることがある。このようなプロトコルが、プロ メガグリーン1を用いる更に低い濃度のタンパク質の検出に使用できるかどうか を決定するために、下記の検査を行った。
実施例5にならって3つの5OS−PAGEゲルを調製した。Prosega  Mid−RarBie Mo1ecular Height Markersの 試料を形成し、実施例5と同様に処理した。但し、ゲルに適用する試料の量は5 μmとし、個々の試料は5μmの試料中に各タンパク質バンドが1.0.0.5 .0.25.0.125.0.0825.0.0312及び0.0156μg含 まれるように調製した。実施例5と同様に試料をゲル中に充填し、電気泳動にが けた。電気泳動後に、30.40又は50%のメタノールとプロメガグリーン1 ストツク溶液の1 :5000希釈液とを含む溶液50翰1中で静かに撹拌しな がらゲルを10分間インキュベートした。その後、液体を除去し、下記の溶液を ゲルに適用した:前述の30%メタノール溶液で処理したゲルは、プロメガグリ ーン1ストツクの1:10,000希釈液を含む50端1の30%メタノール、 2%酢酸で処理し、40%メタノール溶液で処理したゲルは、プロメガグリーン 1ストツクの1:10,000希釈液を含む501の40%メタノール、2%酢 酸で処理し、50%メタノール溶液で処理したゲルは、プロメガグリーン1スト ツクの1+10,000希釈液を含む50−1の50%メタノール、2%酢酸で 処理した。
次いで、ゲルを室温で10分間、40rp翰で静かに回転させた。
その後溶液を除去し、除去した溶液に対応する、但し染料を含まない溶液を5k l適用し、ゲルを室温で10分間、40rp+*で静かに回転させた。60分後 、いずれのゲルも極めて低い背景染色度を示し、バンド当たり62.5ngのタ ンパク質を含むレーンの総てのタンパク質バンドが可視化された。
このプロトコルは、背景染色を殆ど伴わない極めて少量のタンパク質の検出に使 用し得る。
実施例13 タンパク質の存在下及び非存在下におけるプロメガグリーン1の吸光に対する溶 液pHの効果 添加したタンパク質の存在下及び非存在下におけるプロメガグリーン1の吸光に 対する溶液pHの効果を、液体1ml当たりO又は100μgのタンパク質(ウ シ血清アルブミン(BSA))を含む種々の溶液にプロメガグリーン1溶液を1 :1000(v/v)で希釈することによって調べた。試験した溶液は、強酸性 のもの(18HCI)、中酸性のもの(2%酢酸)、弱酸性のもの(50mM酢 酸アンモニウム、pH4,0) 、低塩基性のもの(50IIM重炭酸アンモニ ウム、pH7,8)及び強塩基性のもの(500陪−トリスペース)である。溶 液の吸光スペクトルを700〜340nMで測定したところ、ピーク吸光度は下 記の通りであった。
タンパク質存在下 タンパク質非存在下溶液 wax ABS w+ax ^B S強酸性 649ns O,27641n輪 0.39中酸性 6310− 〇 、83 635nm 0.98弱酸性 636n* 0.49 638nm O ,25弱塩基性 636nm O,49637nm O,26強塩基性 637 n輪0.22 637nw+ 0.128これらの結果は、タンパク質の非存在 下での前記染料の吸光度が溶液のpHに対する依存性を示し、従って前記染料を 広範囲のpH指示剤として使用し得ることを明らかにしている。
更に、染料タンパク質複合体は染料のみの場合と異なる吸光度を示す。この効果 は、強酸性溶液で見られるような吸光度の増加、又は弱酸性もしくは塩基性溶液 で見られるような吸光度の低下をもたらし得る。従って前記染料は、染料のみの 場合と比較した染料タンパク質複合体の増加又は減少を測定することによりタン パク質の存在を測定できるタンパク質定量フォーマットで使用し得る。
実施例14 プロメガグリーン1を用いる高感度溶液タンパク質定量アッセイの開発 プロメガグリーン1を用いる溶液中のタンパク質の高感度定量のフォーマットを 最終的に決定するために、プロメガグリーン1ストツク溶液を、溶液111当た り0.5.1o、20.40.60.80及び100μgノタンハク質(−BS A)を含む0.5Mトリスペースに1 :250 (V/V ’)及び1:10 00(v/v)で希釈した。これらの溶液を室温で3時間インキュベートした後 、溶液の吸光度を630nw+で測定した。
タンパク質濃度 630n−での吸光度(μg/ml) 染料希釈度 染料希釈 度1:1000 1:250 0 0.079 0.543 5 0.089 0.515 10 0.059 0.472 20 0.051 0.427 40 0.048 0.386 60 0.047 0.358 80 0.044 0.342 100 0.043 G、317 これらの結果から明らかなように、前記フォーマットは溶液のタンパク質含量を 極めて高い感度で測定するのに使用し得る。
実施例15 StlS−PA(:E電気泳動によって分離したタンパク質を定量するためのプ ロメガグリーン1の使用 5O5−PA(:E電気泳動によって分離したタンパク質を定量する場合のプロ メガグリーン1の有用性を下記の方法で立証した。10%5DS−PA(:Eゲ ルを実施例5と同様に調製した。Prosega Mid−Range Mo1 ecular Height 5tandardsを充填緩衝液に希釈して、溶 液5.1中にバンド当たり2.0.1.0.0,5及び0.25μgのタンパク 質を含む溶液を調製した。これらの各溶液の2つ組5μI溶液を10分間95℃ に加熱した後、ゲル中の10個の試料ウェルのうちの1つに充填した0次いで、 移動染料がゲルの底部から溶離されるまでゲルを160■で電気泳動にかけた。
ゲルが脱色され、染色タンパク質からのシグナルが30%メタノール、4%酢酸 中で90分間にわたり増加した。
バンド当たり2.0.1.0、O,S及び0.25μgのタンパク質を含むレー ンからの97.4.66.2.55.0及び42.7キロダルトン標準の2つ組 バンドの対のうちの1つを、タンパク質を含まないゲル部分からの2つの対照ゲ ルセグメントとして剃刀の刃で切り取った。これらの切断セグメントを、2%S OSを入れた個々の1.5ml Eppebdorf管内に配置し、室温で72 時間インキュベートした。その後、抽出セグメントから溶液を除去し、酢酸を最 終濃度2%(v/v )まで加えた0次いで、溶液の63on−での吸光度を測 定した。
630nmでの吸光度 タンパク質試料 タンパク質 ブランク 部分 97kD66Kd5′5kD43Kdl(μ「/ バンド) 0 .018 .015 0.25 .032 .052 .053 .0420.50 .053 .0 74 .063 .0641.00 .0B3 .138 .105 .126 2.00 .128 .192 .138 .195これらのデータから明らか なように、プロメガグリーン1は5OS−PAにE電気泳動によって分離したタ ンノくり質の定量に使用し得る。この方法は感度が極めて高く、2500g程度 の微量のタンパク質を定量することができる。
実施例16 固定用支持体に移動中のタンパク質をその場で染色するためのプロメガグリーン 1の使用 ニトロセルロース、ナイロン、ガラス又はポリビニルジフルオリドのような固定 用支持体の使用は、免疫化学又はタンパク質の配列分析で極めて一般的なことと なって(する。
この種の支持体へのタンパク質の移動中にタン/にり質を染色するためのプロメ ガグリーン1の有用性を立証するために、5OS−PA[;Eゲルを実施例15 と同様にXll製し、充填し且つ操作した。 Millipore Co+ap anyのT+*mobilon P(登録商標)のセグメン1−を100%メタ ノールで30秒間湿潤させ、次いで移動緩衝液(transfer buffe r) (25sM)リスペース、192mMグリシン)中で2分間平衡化した。
2つのHhat*an 3mMシートを移動緩衝液中に浸漬し、これらの部材を 用いて、1つのWhatman紙シートと、5O5−PAGEゲルと、Immo bilonシートと、最終的Nhatmanシートとからなるトランスファーサ ンドイッチを形成した。このサンドイッチをHoeffer移動装置(tran sfer apparatuS)内に配置し、サンドイッチの11mobilo n側が正極方向に向くように配向した。この装置を4℃に配置し、30分間10 ■を該装置に印加し、次いで電圧を30Vに上げて更に120分間印加した。
次いで前記移動装置を分解すると、ゲルと接触していたImmobilonメン プランの表面が、バンド当たり2.0及び1.0μgのタンパク質を含んでいた レーン内で可視タンパク質バンドを示した0次いでTmmobilonメンプラ ンを45%メタノール、5%酢酸中に2分間浸漬した。この操作によって、■− mobilonメンプランに移動したタンパク質の染色が増進され、総ての濃度 のタンパク質バンドが容易に見えるようになった。これらのデータから明らかな ように、前記染料は固定用支持体への電気泳動中にタンパク質を染色するのに使 用し得、またゲル中で見られた増進が前記支持体に移動したタンパク質によって も示され得る。
実施例17 ゲル電気泳動によって分離したタンパク質の回収におけるプロメガグリーン1の 使用 ゲル電気泳動によって分離したタンパク質の回収におけるプロメガグリーン1の 有用性を下記の方法で立証した。
8%5OS−PAGEゲルを前述のように調製し、レーン当たり4μgの各タン パク質の濃度でPro+*ega Mid−Range Mo1ecular  Meight Markersを充填した。このゲルをカソード緩衝液(125 1)中200μmのオクチルクマシー(プロメガグリーン1)ストック溶液で1 60vで操作した。
電気泳動後、97.66.55.43及び40キロダルトンのタンパク質を含む ゲルセグメントを4つの連続的レーンから切り取り、細かく切り刻み、0.02 %SOS (w/v )を含むpH7,8の50℃wN重炭酸アンモニウムを0 .5+II+入れた個々の1.5ml Eppendorf管内に配置した。こ れらの管を50℃で14時間インキュベートした。
その後、前記管をマイクロフユージュ(microfuge )で1分間回転さ せて、切り刻んだアクリルアミドをペレット化し、0 、47m lの上清を除 去して新しい1.5ml管に移した。
溶離タンパク質試料のそれぞれがらの4つの溶液のうち2つを5peed−Va eで乾燥し、別の2つをまずマイクロフユージュで30分間遠心分離することに より5000ダルトン力ツトオフNilN11li遠心分離濃縮器を介して限外 濾過した。次いで、これらの濃縮溶液を5peed−Vacで乾燥した。
乾燥した試料を25μmの1×充填緩衝液に再懸濁し、95℃で10分閉放熱し た。これらの試料を、前述のように調製した2 ツ(7) ’) x /L/数 15.0.75mm 10%5OS−PAGEゲルニ充填した。これらのゲルを 、カソード緩衝液(125m1)中のプロメガグリーン1ストツク溶液200μ mで160Vで操作した。電気泳動後、ゲルを30%メタノール、4%酢酸中で 1時間増進処理した。この時点でゲル中には、所期のタンパク質バンドがレーン 中に見られた。これらのデータから明らかなように、前記染料はゲル電気泳動に よって分離したタンパク質の回収に使用し得る。
実施例18 新規の回収方法を使用してゲル電気泳動により分離したタンパク質を回収する場 合の10メガグリーン1の使用プロメガグリーン1は電気泳動分離中のタンパク 質の染色に使用できるため、ゲル電気泳動によって分離したタンパク質はゲル中 に配置した液体リザーバ内に回収できるものと決定した。これは、その場で染色 したタンパク質についてのみ可能である。そうでない場合には、液体リザーバを どこに配置すべきかが不明だからである。
そこで、8%5OS−PA(:Eゲルを前述の実施例と同様に調製し、充填し、 操作した。操作終了後、ゲルを包囲しているガラスプレートの1つを除去して、 97.66.4o及び31キロダルトン標準のすぐ下のゲルから1.OXo、3 cmのスロットを切り取った。次いでゲルを、緩衝液チャンバ内に2511IM トリスペース、192ffiNグリシン(電気泳動緩衝液)を装置の中央の隆起 部分のレベルまで充填したフラットベッド電気泳動装置内に配置した。ゲルは、 残りのガラスプレートの上方のアクリルアミドゲルが電極緩衝液で満たされるよ うに装置内に配置した。前記スロットにも電極緩衝液を充填し、移動緩衝液を含 浸させたllhatman 3mM紙ウィック(wick)を用いてゲルと緩衝 液チャンバとを電気的に接続し、装置に160vを2分間印加した。その後、ス ロット内の[漬液を除去して1.5ml Eppendor4管内に配置し、前 記スロットに新しい電極I!衝漬液再充填し、電圧を印加した。このサイクルを 更に3回繰り返し、同一種類のスロットがらの試料をプールし、5peee−V acで乾燥した。
乾燥後、試料を25μmの1×試料緩衝液に再溶解した。10%5OS−PAG Eゲルを実施例5と同様に調製した。該ゲル上に試料を充填し、電気泳動を実施 例5と同様に行った。操作終了後、染色を30%メタノール、4%酢酸中で増進 させた。
ゲルの分析の結果、この方法によって所望のタンパク質バンドが捕捉されていた 。従ってこのプロトコルは、電気泳動後にゲルを染色し、ゲルを脱色し、SDS で再平衡化し、又は特別の電気泳動装置を用いてタンパク質を電気溶離(ele etroelute)する必要を伴わずに、電気泳動によってタンパク質を単離 することができる。この方法では特に、分離タンパク質バンドが初期の電気泳動 分離時に視覚的に見えるという事実によって前記利点が得られる。
実施例19 タンパク質の部分的タンパク質分解生成物の分析における10メガグリーン1の 使用 5OS−PAGEt気泳動を用いる部分的タンパク質分解生成物の分析によって タンパク質を比較することは文献に広く記述されている。この分析は、クリーブ ランド(Cleaveland)分析と称し、タンパク質に発生し得る多くの種 類の共有結合変化(covalent change)に関して重要な情報を提 供し得るものである。
前記染料をこの種の分析で有利に使用できるか否かを決定するために、下記の検 査を行った。
8%5OS−PAGEを実施例5と同様に調製した。4μgの牛血清アルブミン を含み、予め95℃で5分間加熱した1×充填緩衝液の5μm試料を幾つかのウ ェル内に配置し、実施例5と同様に電気泳動を行った。
第2の厚さ1.0−Hの16%5DS−PAにEゲルを実施例5と同様に調製し た。
電気泳動後、BS^試料を含むゲルのセグメントを剃刀の刃で切り取り、第2の 16%ゲルの試料ウェルのうち3つのウェルに充填した0次いで、それぞれ0. 5μ6のエンドプロテアーゼにlu C,0,5μgのエンドプロテアーゼLy s C及び0.1ggのアルカリ性プロテアーゼを含む1×充填HII液20μ mを、ゲル切片の入っている個々のウェルに加えた。更に、予め95℃で15分 間加熱した1×充填緩衝液中4μgL:r)BS^の溶液5μmを第2粗目の3 つのウェル内に配置した。これら3つの試料の各々に、それぞれ0.5μgのエ ンドプロテアーゼGlu C10,5μ、のエンド10テアーゼLys C又は 0.1ggのアルカリ性プロテアーゼを含む個々の溶液を20μm加えた6次い でゲルを、カソード緩衝液(125ml)中に存在するオクチルクマシー(即ち プロメガグリーン1)のストック溶液200μmで50Vで操作した。染料バン ドが積層ゲルと分離ゲルとの間の界面に到達した時点で装置への電圧の印加を3 0分間切断し、その後電圧を再印加し、160vに調整し、電気泳動を移動染料 がゲルの底部から出現するまで続けた。
この時点で、30%メタノール、4%酢酸を用いて染色を増進させた。消化試料 の部分的タンパク質分解パターンが極めて短時間で容易に明らかになった。
これらの結果は、プロメガグリーン1の使用がクリーブランドタイプのタンパク 質分析を妨害しないことを示している。これらの結果は更に、前記染料を用いる と、前述のような分析で通常必要とされる染色、脱色及び再平衡化といったステ ップが不要になるため、前記分析が簡単になることをも示している。
実施例20 アシドブルー25誘導体の合成 アシドブルー(^aid Blue)25 (^Idrieh Che+5ic al Co、。
Milwaukee、Misconsin、ll5A、カタログNo、21,0 68−4) (3,0g、72mmol)をピリジン(50曽1 )と共に同時 蒸発させて水分を除去した。残渣をピリジン(100m1 )に溶解し、得られ た溶液を還流まで加熱した。還流に到達した後、塩化オクタノイル(2,5+a l、2当量)を滴下した0反応はすぐに生起し、混合物の色が青から赤褐色に変 化したことによって示された。5分間反応させた後、4:1クロロホルム:メタ ノール混合物を溶剤として用いてシリカゲルプレートで反応混合物の薄層クロマ トグラフィーを行ったところ、前記混合物は主に、移動速度のより速い2つの生 成物と幾らかの出発材料とを含んでいた。前記反応混合物に更に3当量の塩化オ クタノイルを加え、得られた混合物を更に5分間還流させた。メタノールを加え て過剰な酸塩化物を分解し、次いて最終物質を回転蒸発器内での蒸発により乾燥 した。
少量の前記乾燥物質を2悄1のメタノールに溶解し、染料混合物として使用でき るようにした(r未精製」誘導体化アシドブルー調製物)。
残りの物質をトルエンで2回共沸(azotropically)蒸留してピリ ジン混入物を除去し、乾燥し、分別して、精製染料として試験した。
実施例21 アシドブルー25誘導体の分別 実施例20で得た精製物質をクロロホルム:メタノール(10:1)に再溶解し 、10:1クロロホルム:メタノールを溶離液として用いる300gのシリカゲ ルカラム上に配置した。
フラクションを集め、4:1クロロホルム:メタノールを溶剤として用いるシリ カゲルプレート上でTLCクロマトグラフィーにかけて染料組成を調べた。移動 速度のより速い紫色の主要物質を集め、回転蒸発器で乾燥した。
シリカゲルカラム用の溶離溶剤を4:1クロロホルム:メタノールに変えた。更 に別のフラクションを集めた。これらのフラクションを前述のようにTLCにか けて染料組成を調べ、移動速度のより遅い第2の主要物質(色はチェリーレッド であった)をプールし乾燥した。
実施例22 SO5−PAGEii気泳動中のタンパク質検出での未精製アシドブルー25誘 導体の使用 3つのゲルを実施例5で説明したように製造した。
Pro+s+4a Mid−Range Mo1ecular Ileight  5tandardsを実施例5に記載の2×試料M衝液で1×に希釈して、標 準混合物中に存在するタンパク質種を溶液10μm当たりそれぞれ2、■、0. 75.0.5.0.4.0,3.0.2及びo、ip、含んでいる試料を製造し た。各溶液10μmを3つのゲルのレーン内に充填し、それらを、1.0.0. 75又は0.5%(v/v)の誘導化アシドブルー25調製物(未精製)を含ん でいるカソード溶液を含む3つの異なるBio−Rad Miniprotea n II gel apparati(Bio−Rad、 Richmond、  Ca1ifornia、 USA)内に入れた1次いで、15m^/ゲルの電 流を適用して、試料をゲル内で分画した。タンパク質バンドは、試料が電気泳動 実施中にゲル中で分離するときにゲルを通じて移動する赤バンドとして少なくと も0.4yg/バンドのタンパク質の検出限界で可視化した。従って、変性染料 によって電気泳動中にタンパク質を視覚化することができる。
実施例23 SOS−PA(:E電気泳動中のタンパク質検出での未精製アシドブルー25誘 導体と未変性アシドブルー25との比較2つのゲルを実施例5で説明したように 製造した。
Pro+*ega Mid Range Mo1ecular Weight  5tandardsを実施例5に記載の2×試料緩衝液で1xに希釈して、それ ぞれ溶液10μm当たり1μgのタンパク質を含んでいる試料を製造した。溶液 を95℃で5分間加熱した。溶液を室温に冷まし、2つのゲルの別々の充填ウェ ルに20μm、10μI、5μm及び2.5μ+の溶液を充填した。ゲルを旧o −Rad Nin1protean IIget apparati内で結合し た。一方のゲル用のカソード緩衝溶液は実施例20に記載の1%(ν/V)のア シドブルー25講導体溶液混合物(未精製)を含み、他方のゲル用のカソード緩 衝液は0.01%(w/v)の非変性アシドブルー25を含んでいた1次いで、 15−^/ゲルの電流をゲルに適用して試料を分離した。アシドブルー25の未 精製誘導体をカソード1衝液中に置いたゲルではタンパク質種当たり0.25μ gと低いレベルでタンパク質バンドが見られたが、カソード1衝液中に置かれた 非誘導化アシドブルー25を有するゲルではタンパク質バンドは見られなかった 。従って、アシドブルー25の誘導体ではS[1S−PA(1;Eゲル内で分画 するときにタンパク質を視覚化することができたが、出発染料材料(非誘導化ア シドブルー25)では視覚化できなかった。
実施例24 SDS−PAGEi気泳動中のタンパク質検出での精製アシドブルー25誘導体 の使用 ゲルを実施例5で説明したように製造した。
Pro+*ega Mid−Range Mo1ecular Weight  5tandardをIX充填溶液(実施例5に記載の2X充填溶液を希釈して製 造)に希釈して、溶液10μm当たりそれぞれ1000.800.600.40 0.200及び1100nのタンパク質を含んでいる溶液を製造した。
これらの溶液の試料10μmをゲル中に充填した。1個のゲルを2つのBio− Rad Miniprotean II Hel apparatiの一方内で 結合した6 アシドブルー25をオクタノイルクロライドと反応させ、次いでシリカゲルカラ ムクロマトグラフィーにかけて得られた精製染料誘導体(実施例20及び21) を100m1の水・メタノール(1・1 、v/v )に溶解し、これらの溶液 を、再溶解した上方(紫色)の染料誘導体では2%(v/v)、下方(鮮紅色) の染料誘導体では1%(v/v)とする2つのゲルのカソード緩衝液に加えた。
 20−^/ゲルで電気泳動して試料を分画した。 30分後に、タンパク質は 分離ゲル中で分離し始め、ゲルに適用した全てのタンパク質濃度での全てのタン パク質稽で、殆ど全てのバンドを見ることができた。このことは、アシドブルー 25がら製造したどの主要染料誘導体も5OS−PAGEゲル中で移動するので 、タンパク質の高感度検出のために使用できたことを示している。
実施例25 ダンジルクロライド誘導体の合成 30蒙gのダンジルクロライドを1.5+slのアセトンに溶解した溶液を、8 .5mlの100Jリン酸ナトリウム緩衝液pH9,5に加えて、5つの別個の 溶液を製造した。これらの溶液の各々に、以下のアミン:n−ブチルアミン、5 ee−ブチルアミン、t−ブチルアミン、n−オクチルアミン及びn−ドデシル アミンのいずれか一種を0.15蒙−ole/mlでアセトンに溶解した溶液1 +*lを加えた。30Bのダンジルクロライドを1.5mlのアセトンに溶解し た溶液を8.51の100MMリン酸ナトリウム緩衝液pi(9,5に加え、こ れに1.0+slのアセトン及び20+Hの固体硫酸アンモニウムを加える別の 反応も実施した0反応は室温で15分間インキュベートして行った。この時間中 に、溶液は以下の特性を示した。
反応物 外観 n−ドデシルアミン 深黄色沈澱物 n−オクチルアミン 白濁溶液 t−ブチルアミン 黄色溶液 他の全ての物質 黄色溶液 反応溶液をア七トンで15輸1に希釈して、−晩インキユベートした。
溶液試料をシリカゲル薄層クロマトグラフィーのプレート上に滴下して、クロロ ホルムで展開させた。薄層クロマトグラフィーのプレートを展開させ、プレート をトランスイリュミネーター(transilluminaLor)上に置いて 蛍光種を視覚化した。観測された種の多くは全ての試料中に存在していた。しか しながら、各反応物は、所望される誘導体を示す単一の主要種も示していた。こ の単一種は反応で使用するアミンによって移動度が規則的に変化し、また対照反 応(硫酸アンモニウムでの操作)では存在しないので、これらは望ましい誘導体 であると決定した。
実施例26 ダンシルクロライト誘導体の精製 実施例25の各反応溶液21を別個に、20x20cmのシリカゲル薄層クロマ トグラフィー(TLC’)のプレート上に調製のために滴下した。クロロホルム を使用して展開させ、トランスイリュミネーター上でのプレートの観測によって プレート上で分離した蛍光種を視覚化した後に、プレートをかみそりの刃でこす って、単一の化学種を含んでいるプレートの区域内のシリカゲルをプレートから 除去し、ゲルを151の管に移動させて、101のエタノールで溶離した。
−晩溶離した後に、3μlの溶出液を5x20cmのシリカゲルのプレートに加 えて、クロロホルムで展開させた。第2のプレート上で分画した蛍光種を視覚化 すると、誘導体が精製されたことが分かった。
誘導体を精製して得られた溶出液の試料をエタノールで20倍に希釈し、400 〜220n−で得られた溶液の吸収を測定した。 328n−での溶液の吸収を 、実施例27の染色調査での誘導体の濃度の指針として使用した。
実施例27 精製ダンシル誘導体を使用しての電気泳動後のタンパク質の検出 前述のGene Fusions、 5ilhavy、Berman、Enqu istによる実験で説明したように、著者の記載するSOS濃度を使用して、数 種の5OS−PAGEミニゲルを製造した。 Promega Mid Ran geMolecular Height 5tandardsの試料を前記参考 文献に記載の充填溶液に希釈して、溶液10μm当たりそれぞれ200.100 .50.250及び12.5ngのタンパク質種を含んでいる溶液を製造した。
これらの溶液をゲル上に充填し、試料用のトラッキング染料がゲルの底部に達す るまでゲル当たり10−^を適用して試料をゲル中で分画した0次いで、ゲルを 蒸留水で1分間、10%トリクロロ酢酸(w/v)で15分間、次いで10%メ タノール(V/V )で15分間洗浄した1次いで分画した標準液を含んでいる 約5x6e糟のゲルセグメントを、0.050D32s−当量の各ダンシル誘導 体(実施例26参照)を含んでいる2%エタノール溶液(50ml)に移動させ た。
室温で15分開放置した後に、トランスイリュミネーター上でゲルを視覚的に観 測し、Po1aroid型667フイルムを装填したカメラ(Polaroid  Corp、、 CambridFle、 Massachusetts。
US^)を使用して、またTifIen 40.5 F15オレンジフィルター (Tiffen Manufacturing Co、、 Happauge、  New York。
US^)を使用して写真を撮った。この時点で、オクチルダンシル誘導体で染色 したゲル上で分画した全ての標準バンドをゲルの写真で容易に視覚化した。ドデ シルダンシル誘導体で染色したゲルの200ng及び100nHの試料の標準タ ンパク質バンドの幾つかが見えた。他の誘導体では染色は認められなかった。
ゲルセグメントを各染色溶液に戻して、−晩インキユベートした。翌朝、前述し たように全てのゲルセグメントを再度トランスイリュミネーター上で再度視覚化 して、写真を撮った。この時点で、(ダンジルクロライドを硫酸アンモニウムと 反応させて生成した)対照のダンジルアミン溶液又は3種のブチルダンシル誘導 体で染色したゲル中ではバンドは見えなかった。オクチル及びドデシルダンシル 誘導体で染色したゲル中で分画した標準液のタンパク質バンドは全て容易に見え た。しかしながら、ウシ血清アルブミン及びオボアルブミンタンパク質をオクチ ルダンシル染料で染色して一晩インキユベートすると、幾分不鮮明になるように 思えた。一般に、種々の分画した種で観測された蛍光信号の強さによって測定さ れるのと同じ−ように、バンドは染色された。従って、このデータは、誘導体が 同様の感度でタンパク質を検出するのではなく、検出限界及び染色の速度が、使 用する特定の誘導体に依存することを示している、更にはこれらのデータは、ダ ンシルのオクチル及びドデシル誘導体がこの分子のアミノ又はブチル誘導体に比 べて遥かに良好な染料であることを示している。
実施例28 付加的なダンシル誘導体の合成 27mg (0,1mmole)のダンシルりロライトを1mlのアセトンに溶 解した溶液を含んでいる数個の151の管の各々に、n−ブチルアミン、n−ヘ キシルアミン、n−オクチルアミン及びn−デシルアミンを50μm加えた。他 の2つの管の各々にそれぞれn−ドデシルアミン及びエチルp−アミノ安息香酸 を100糟g加えた。室温で1分間置いた後に、以下の事項を観察した。ブチル 、ヘキシル、オクチル、デシル及びドデシル反応物の色はオレンジ色から黄色に 変化し、デシル及びドデシル反応物では沈澱物が生成した。エチルp−アミノ安 息香酸反応物では変色は観察されなかった。
50μIの1088aOR及び100μmの水をこの反応混合物に加えた。この 時点で、エチルアミノ安息香酸溶液は元のオレンジ色から淡黄色に変化した。溶 液試料をシリカゲル薄層クロマトグラフィーのプレート上に滴下し、クロロホル ムを使用して展開させた。トランスイリュミネーター上でプレートを観測すると 、前記反応の各々が単一移動度を有する新規化学種を生成することが判明した。
次いで、これらの種を実施例26で説明したようにシリカゲル薄層クロマトグラ フィーで精製して、回収した。精製した溶出液の試料を再度クロマトグラフィー にがけな、試料中の蛍光種の視覚化によって、単一の蛍光種に精製されたことが 判明した。
更なる調査を実施する前に、溶出液をそれぞれエタノールで50−1に希釈した 。
実施例29 アセトン中で製造したダンシル誘導体を使用しての5OS−PAGEゲル中での 分画タンパク質の検出層つかの15−ウェル、5OS−PAGEミニゲルを実施 例27で説明したように注入し、実施例27で説明したように希釈したProm ega Mid Range Mo1ecular Weight 5tand ardsで充填して、ゲルの別個のレーンにそれぞれ1000.300.100 ゜50、25.12.5及び6.25ng/バンドのタンパク質を含んでいる試 料を提供した。トラッキング染料がゲルの底部に達するまでゲル当たり20m^ を適用して、試料を分画した。全てのゲルを10%トリクロロ酢酸中に5分間置 き、次いで10%(v/v)メタノール中で10分間インキュベートした0次い でゲルを、実施例28で説明した(50mlのエタノールに溶解した)2%(v /v)の誘導体溶出液を含んでいる10%メタノール溶液中でインキュベートし た。ゲルをトランスイリュミネーターに移動し、2時間の染色後に視覚化し、写 真を撮った。以下の事項を観測した。1000及び300ng/バンドのタンパ ク質を含んでいるレーンのみが、n−ブチルダンシル誘導体でインキュベートし たゲル中に見えた。
1000.300.100.50及び25ng/バンド含んでいるレーンが、ま た12.5ng/バンド含んでいるレーンでは幾つかのバンドが、n−ヘキシル 誘導体でインキュベートしたゲル中に見えた。n−オクチル誘導体で染色したゲ ルでは、蛍光強度が低いものの、はぼ同様の結果が得られた。デシル誘導体で染 色したゲル中に存在するバンドでは、標準液の1000.300.100.50 及び25ngのバンドの不鮮明な視覚化が見られたが、ドデシル誘導体では30 0ng/バンドのみでバンドの検出が見られた。p−アミノ安息香酸エチルエス テル誘導体で染色したゲルは良好な染色を示し、バンドの検出は25ng/バン ドと低いタンパク質レベルで行われた。
染色溶液中で一晩インキユベートした後に、ゲルを再度観測して、再度写真を撮 った。得られた結果はほぼ先に得られな結果と同様であったが、デシル、特にド デシル誘導体で検出感度の増加が観測され、その結果IZ、5ng/バンドのタ ンパク質を含んでいるレーンに存在するバンドの少なくとも幾つかを視覚化する ことができた。
次いで、ゲルを1%酢酸中に置いて、この溶液を室温で3時間インキュベートし た後に、非結合染料を除去し、再度写真を撮った。デシル及びドデシル誘導体で 検出感度の増加が観測され、その結果デシル及びドデシル誘導体の場合6.25 ng/バンドのタンパク質を含んでいるレーンに存在するタンパク質種の大半が 見えた。
従って、アセトン中で製造し、効果のない誘導体に対してダンシルをあまり使用 せずに製造した誘導体は元の誘導体と同じくタンパク質を染色することができた 。更にはこ染色結果との間に相関関係があることを実証した。
実施例30 ドデシルダンシル染料での電気泳動後染色の最適化代替染色条件がドデシルダン シル染料での蛍光染色によるタンパク質の検出を改善するかどうかを決定するた めに以下の実験を実施した。Bio−Rad Corporation製の2個 の12%5DS−PAにEミニゲルを使用し、隣接レーンにそれぞれ25及び5 Ng/バンドのタンパク質を含んでいるタンパク質バンドを生成するためにゲル の交互レーンに充填した希薄Prosega Mid−Range Mo1ec ular Weight 5tandardsの試料を分画した。製造業者によ って推奨されるようにゲルをBio−Rad Miniprotean II電 気泳動ユニット内で操作し、スライスして、各レーンが25Ng及び5Ngの試 料を含んでいる2つのレーンセグメントを製造した。以下の溶液(蒸留水、1% 酢酸、1%トリクロロ酢酸、5M塩化ナトリウム、0.5M)リスペース、0. 5M重炭酸アンモニウムpH5,o、2MトリスpH8,0,0,05M水酸化 ナトリウム及び10%エタノール)(50謡1)の各々に1つの切片を置き、次 いで(501のエタノールに溶解した)実施例28のドデシルダンシル誘導体溶 液200μmを含んでいる第2の溶液50鋤1中でセグメントをインキュベート した。ゲルを室温で一晩染色し、次いで実施例27で説明したようにトランスイ リュミネーター上で観測し、酸及び0.5M重炭酸アンモニウムp)15.0に 溶解した染料でインキュベートしたゲルは、25Ng/バンドのタンノ(り質を 含んでいるレーンで蛍光タンパク質バンドを示したが、2M)リスpH8,0に 溶解した染料でインキュベートしたゲルの染色は遥かに弱かった。この時点では 、池の染色溶液で分画タンパク質種は視覚化されなかった。1%トリクロロ酢酸 溶液中で染色したゲルセグメントは、タンパク質の検出もバックグラウンド染色 も示さなかったが、他の全ての溶液は少なくともバックグラウンド染色を示した 。これは、使用する特定染料誘導体がトリクロロ酢酸溶液中で生じる強酸性条件 下では発光させることができないことによると考えられた。
これらの溶液中で染料が変化しないままであるかどうかを決定し、また染料用条 件を標準化するために、ゲルセグメントを50+slの蒸留水中でインキュベー トした。1時間後にセグメントを再度観測して、写真を撮った。1%酢酸、1% トリクロロ酢酸、2N)リスpF!8.0及び0.5M重炭酸アンモニウムpf 15.0の溶液中で染色したゲルで染色が見られた。
これらのゲルの中では、1%酢酸及びトリクロロ酢酸の溶液中で染色したゲルの 蛍光度がより大きかった。従って、染色感度は染色条件に依存し、弱酸性条件が 染色感度を改善するように思われる。
実施例31 ドデシルダンシル染料での染色の最適化実施例30の実験はドデシルダンシル染 料でのタンパク質の染色が可能であることを示していたので、また固定が染色の 実施を可能とすると報告されていたので、酢酸/エタノール溶液を使用して固定 段階と染色段階とを組合わせると検出が改善され得るかどうかを決定するために 以下の実験を実施した。2個の12%5OS−PAGEゲルを希釈したProm c4a Mid Range Mo1ecular Weight 5tand ardで操作して、ゲル中に存在するバンド当たり20Ng、Long及び5N gのタンパク質を含んでいるタンパク質試料を生成した。ゲルは実施例27で説 明したように製造し、タンパク質は製造業者に推奨されているようにBio R ad Miniprotean IIゲルシステムのゲル上で分画した。ゲルを 切断して、各レーンが前述した濃度のタンパク質を含んでいる3つの試料レーン を含んでいるゲルセグメントを生成し、以下の50m1の固定溶液(30%エタ ノール、20%酢酸、40%エタノール、10%酢酸:40%エタノール、20 %酢酸;50%エタノール、10%酢酸、50%エタノール、20%酢酸)のい ずれかに15分分間−た。15分間インキュベートした後に、(50+m、lの エタノールの溶解した実施例28の)ドデシルダンシル染料溶液を50μm含ん でいる別の同一の固定溶液50−1中にゲルを移動させた。3時間後に、50− 1の50mM )リスーCIpH8,0中に一上で視覚化して、写真を撮った。
30又は40%エタノールと10又は20%酢酸とを含んでいる溶液中で染色し たゲルセグメントの全てのタンパク質バンドがゲルセグメント中で微かに見えた 。
視覚化した後に、セグメントを各染色溶液に戻し、−晩インキユベートした。翌 朝セグメントを、予め異なる溶液中でインキュベートせずに直接トランスイリュ ミネーター上で視覚化して、写真を撮った。全ての濃度での全てのタンパク質バ ンドが写真上のゲルで容易に見えた。これらの結果は、5n8/バンドと低量の タンパク質レベルでのタンパク質の検出をこの染料を用いて実施できることを示 している。
実施例32 ドデシルダンシル染料でのインゲル(in−gel )染色ドデシルダンシル染 料でのインゲル染色が実施できるかどうかを決定するために、実施例5に記載の ゲル緩衝液及び操fヤ(running) M新液中に試薬濃縮物を含んでいる ゲルを実施例5で説明したように製造して、操作した。但し1 ) (50nl のエタノールに溶解した実施例28の)ドデシルダンシル染料をプロメガグリー ン1の代わりに、0.1%(v/v )カソード1lli液に加え、2 ) P row+ega Mid−RangeMolecular Heightマーカ ーを、実施例5で説明したようにIX充填[新液に希釈し、ゲル上に充填して、 それぞれが11000n/レーン〜3.1Bg/レーンの濃度のタンパク質を含 んでいるレーンを製造した。を気泳動後に、前述したようにゲルを直接トランス イリュミネーター上に置き、視覚化し、写真を撮った。 12.5Bg/バンド と低いタンパク質濃度でゲル中に存在する分画タンパク質では、分子量がより大 きい多くの種でタンパク質バンドが見られた。しかしながら、ゲルを通じて中間 点より先に移動させることのできる移動度でのタンパク質種の染色は容易に検出 されなかった。
従って、ゲル損作中の染色はドデシルダンシル染料で実施でき、また移動度の小 さいタンパク質種で特に好ましい。
実施PA33 MDPFのドデシル及びオクチル誘導体の合成固体MDPF、 2−メトキシ− 2,4−ジフェニル−3(2B)フラノン(FLUKA Chemical C o、、 Ronkonkoma、 New York。
USA) 18mgを450μmのジメチルホルムアミド(即ちN、N−ジメチ ルホルムアミド)に溶解した溶液を、テープでカバーしたねじ込みキャップ管内 で、0.07mmθ1eのドデシル又はオクチルアミンを450μ+の50:5 0 (v/v)アセトン: 50mM硼酸ナトリウム、50wM塩化カリウムp H9,3に溶解した溶液と混合した。15分後に、更に50:50 (v/v) アセトン: 50mM硼酸ナトリウム、50−N塩化カリウム100μmを管に 加えて、ストックMDPF誘導体溶液を製造した。
実施例34 MDPFのオクチル及びドデシル誘導体でのゲルの染色15ウエル、12%ゲル を実施例5で説明したように製造し、希釈したProsega Mid Ran ge Mo1ecular WeightStandardsで充填して、20 0.100.80.60.40.20及び10ng/バンドのタンパク質を有す る試料を含むレーンを製造した。ゲルを実施例5で説明したように操作したが、 カソード緩衝液に10メガグリーン1を加えなかった。を気泳動後に、ゲルをレ ーンの間で切断して、それぞれ前述した濃度の分画タンパク質試料を含んでいる ゲルセグメントを生成し、これらを室温で25〜30分間30%メタノール中に 置いた。次いで、実施例33のストック染料溶液を0.5%(v/v)の濃度で 蒸留水に希釈し、これらの溶液50m lを使用して、ゲルを染色した。1時間 インキュベートした後に、トランスイリュミネーターを使用してゲルを視覚化し 、写真を撮った。オクチルMDPF誘導体を含んでいるゲルは、標準混合物から 分画した大半の種で、200g/バンドと低い濃度のタンパク質種の染色蛍光バ ンドを示した。次いでゲルを5%メタノール中に置き、−晩脱色した。
−晩脱色した後に、ゲルセグメントを再度トランスイリュミネーター上に置き、 視覚化し、写真を撮った。この時点で、ドデシルMDPF誘導体で染色したゲル は、20ng/バンドとタンパク質濃度の低いレーンで蛍光染色タンパク質種を 示した。しかしながら、オクチルMDPF誘導体で染色したゲルのほとんど全て の蛍光染色は脱色プロトコール中に失われた6にもかかわらず、ゲル中のタンパ ク質の高感度電気泳動後染色にこれらの誘導体を使用することができる。
実施例35 MDPFのオクチル及びドデシル誘導体でのインゲル染色2つの10−ウェル、 12%ゲルを実施例5で説明したように製造し、希釈したPromega Mi d Range Mo1ecular WeightStandardsで充填 して、200.100.8o、6o、4o、2o、1o及び5Bg/バンドのタ ンパク質を含んでいるレーンを製造し、次いで電気泳動によって分画した。これ らのタンパク質を実施例5に記載の充填緩衝液10μI中のゲルに加え、次いで 20%グリセロール、1%ドデシル硫酸ナトリウム溶液中でi : 100に希 釈した誘導体ストック溶液(実施例33)10μmを、ウェルに加えた。次いで 、ゲルを実施例5で説明したように操作した。但し、0.5mlの誘導体染料ス トックをゲル中のカソード緩衝液に加え、プロメガグリーン1染料を溶液から除 去した。前述したようにゲルをトランスイリュミネーター上に置き、次いで電気 泳動し、肉眼で観測して、写真を撮った。タンパク質バンドの染色は、ドデシル 誘導体に対し全てのタンパク質では80nl(/バンド以下で、31kdalt on標準液(カルボニックアンヒドラーゼ)では60ng/バンド以下で見られ た。バンドの染色は、オクチル誘導体に対して全てのタンパク質では60ng/ バンドで見られ、カルボニックアンヒドラーゼは40ng/バンド以下で検出で きた。従って、いずれの染料もタンパク質のインゲル染色に使用することができ る。
実施例36 フルオレセインイソチオシアネートの誘導体の合成230μ+gのインチオシア ネート(異性体I 、SigmaChemical Co、、 SL、 Lou is、 Missouri、 US^)を12+alのアセトンに溶解して、フ ルオレセインインチオシアネートをアセトンに溶解したストック溶液を製造した 。この溶液の試F12mlを別々の試験管に入れ、p−アミノ安息香酸カリウム (17,5mg/輸1) (反応1)、フェニレンジアミン(108輸g/請1 )(反応2)又はp−アミノ安息香酸エチル(16,5mg/+*I)(反応3 )を含んでいる1餉1の1;1アセトン: 501M硼酸ナトリウム、 50+ aH塩化カリウムpH9,3を加えた。他の2種の反応混合物を次のように製造 した。一方の混合物は、フルオレセインイソチオシアネートストック4−1と、 前述したフェニレンジアミンストック1輸1とを含んでおり(反応4ン、他方の 混合物は、フルオレセインストック21と、1:1アセトン: 50+*N硼酸 ナトリウム、50−N塩化カリウムpH9,31+slとを含んでおり、試薬は 加えない(反応5)。
室温で一晩インキユベートした後に、1*Iの200mN#酸アンモニウム、5 0011Nトリス−HClpH8,9を反応物に加えた。
更に4時間経過した後に、最終容量が15m1になるようにエタノールを溶液に 加えて、誘導化染料のストック溶液を製造した。 これらの反応を以下の誘導体 を製造する工程と規定した。
反応番号 誘導体 1 p−アミン安息香酸フルオレセイン2 フルオレセインフェニレンジアミン とジフルオレセインフェニレンジアミンとの混合物 3 エチルp−アミ7安息香酸フルオレセイン4 ジフルオレセインフェニレン ジアミン5 アミノフルオレセイン 実施例37 ゲル中で分画したタンパク質の電気泳動後染色でのフルオレセインイソチオシア ネート誘導体の使用6個の12%ゲルを実施例27で説明したように製造し、希 釈したPromega Mid Range Mo1ecular lleig ht 5tandardで充填して、1000.500.200.100.75 .5o、25及ヒlOng/バンドのタンパク質を含んでいるレーンを製造した 。ゲルを実施例27で説明したように操作し、次いでゲルを50%メタノール中 で15分間インキュベートした0次いでゲルを個別の501の染色溶液に移動さ せた。この溶液は40%メタノールで1:500に希釈した実施例36のストッ ク誘導化染料溶液であった。1時間後に、これらの溶液を除去し、50m1の1 0%メタノールで脱色した。更に30分後に、ゲルをトランスイリュミネーター 上で視覚化して、写真を撮った。
アミノフルオレセイン及びp−アミノ安息香酸フルオレセイン誘導体で染色した ゲルでタンパク質バンドが見えたが、バンドは1000.500及び200ng /バンドのタンパク質を含んでいるレーンでのみ見えた。更には、アミン誘導体 によって97.66.55及び40kDa (キロダルトン)の標準液のみが検 出が可能で、p−アミノベンゾイル誘導体で97.55.40及び31kDaの 標準襦のみが検出が可能であった。この時点では、エチルp−アミノベンゾイル 誘導体で染色したゲルで、75B/バンドと少量のタンパク質を含んでいるレー ンで全てのタンパク質を検出することができた。
次いで、ゲルを50−1の10%メタノール中に置き、室温で一晩インキユベー トした。−晩インキユベートした後に、ゲルをトランスイリュミネーター上で視 覚化して、写真を撮った。この時点で、ジフルオレセインフェニレンジアミン、 エチルp−アミノベンゾイル及びp−アミノベンゾイル誘導体で染色したゲルは 、1000.500及び200ng/バンドのタンパク質を含んでいるレーンで 全てのタンパク質種の染色を示した。アミノ誘導体で染色したゲル(反応5)は 、タンパク質種が1000及び500ng/バンドのタンパク質を含んでいるレ ーンでのみ検出される程度に色あせた。しかしながらこれらのレーンでは、前述 したように特定のタンパク質種のみが染色された。これらの結果は、フルオレセ インインチオシアネートを種々の疎水性有機試薬で誘導化すると、得られる化合 物の変性タンパク質に対する結合親和性が増し、従って有機試薬での誘導化のよ うにタンパク質と共有結合できないアミン誘導体に比べて変性タンパク質の検出 怒度を改善することができることを示している。
実施例38 フルオレセインインチオシアネートのドデシル及びオクチルアミン誘導体の合成 フルオレセインインチオシアネート(異性体I 、SigmaChemical  Co、) 18+sgを450μ+のジメチJレホルムアミドに溶解した溶液 を、0.05mmolのオクチル又はドデシルアミンをアセトン: 50+sM 硼酸ナトリウム、50論H塩化カリウムpH9,3の1=1混合物に懸濁液とし て加えたものと混合した。
次いで、前述したアセトンと硼酸ナトリウムと塩化カリウムとの溶液を加えて反 応混合物を1−1に希釈して、ストツ。
り染料溶液を製造した。使用する才でこれらのストック溶液を室温で保持した。
実施例39 変性タンパク質の検出におけるフルオレセインイソチオシアネートのドデシルア ミノ及びオクチルアミノ誘導体の使用 ゲルを実施例34で説明したように製造し、充填した。
ゲルを30%メタノール中で15分間インキュベートして、タンパク質を固定し 、次いで実施例38に記載のストック染料溶液を蒸留水で0.5%(v/v)の 濃度に希釈して製造した実施例38の染料溶液50−1中でインキュベートした 。染料溶液中で1時間インキュベートした後に、ゲルを5%メタノール中に置き 、30分後にゲルセグメントをトランスイリュミネーター上に置いて視覚化して 、写真を撮った。実施例27で説明したようにセグメントの写真を撮った。この 時点では、80ng/バンドとタンパク質濃度の低いドデシルアミノ誘導体で染 色したゲルでタンパク質バンドを視覚化した。オクチルアミン誘導体で染色した ゲルは、タンパク質バンドの視覚化を妨げる高いバックグラウンド蛍光を有して いた。
次いで、ゲルセグメントを脱色溶液中に戻して、−晩インキユベートした。−晩 インキユベートした後に、オクチルアミノ誘導体で染色したゲルのセグメントを 30%メタノール溶液に移動させ、このメタノール溶液中で1時間インキュベー トした後に再度視覚化して、写真を撮った。この時点で、40ng/バンドとタ ンパク質濃度の低い蛍光標識バンドでタンパク質を検出した。これらのデータは 実施例37及び38のデータと共に、線状炭化水素(JIIMを加えて染料を改 質すると、得られる材料のタンパク質への非共有結合性が改善されることを示し ている。
本発明は特に本明細書で説明した特定例に限定されず、変形例が以下の請求の範 囲内に包含されると理解すべきである。
国際調査報告 フロントページの続き (51) Int、 C1,5識別記号 庁内整理番号C09B 55100  A 7306−4H57100R7306−4H P 7306−4H 69100A 7306−4H 27306−4H GOIN 33/68 7055−2JI

Claims (80)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.式I: (X1)−(D1)m−(X2)nI 〔式中、D1は、 (i)式X: ▲数式、化学式、表等があります▼X (式中、R11,R12及びR13は独立して水素及びC1−6アルキルから構 成される群から選択され、R14及びR15は独立してC1−6アルキルから構 成される群から選択され、R16はC1−20アルキル、フェニル、アルキル基 が1〜10個の炭素原子を有するアルコキシフェニル、及びアルキル基が1〜1 0個の炭素原子を有するアルキルフェニルから構成される群から選択される)の 部分、 (ii)式XX: ▲数式、化学式、表等があります▼XX(式中、R21及びR22は独立して水 素及び−(C=O)−から構成される群から選択され、但しR21及びR22の 少なくとも一方は−(C=O)−である)の部分、(iii)式XXXA: ▲数式、化学式、表等があります▼XXXA(式中、−L30−部分は−(NH )(C=S)NH−、−SO2NH−(式中、スルホニル基の硫黄は−CO2H 部分を担持するフェニルに直接結合している)、−(C=O)NH−(式中、− (C=O)−基の炭素は−CO2H部分を担持するフェニルに直接結合している )、−CH2S−(式中、−CH2−基の炭素は−CO2H部分を担持するフェ ニルに直接結合している)、−S−■及び−NH(C=O)CH2S−(式中、 −(NH)の窒素は−CO2H部分を担持するフェニルに直接結合している)か ら構成される群から選択され且つ−CO2H部分に対してパラ又はメタ位に配置 され、R31は−OH及び ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R33及びR34は独立してC1−6アルキルから選択される)から構 成される群から選択され、R32はR31が−OHである場合には酸素であり、 R31が▲数式、化学式、表等があります▼ である場合には ▲数式、化学式、表等があります▼ である)のフルオレセイン部分、 (iv)式XL: ▲数式、化学式、表等があります▼XL(式中、R51は水素及びC1−6アル キルから構成される群から選択される)の部分、及び (v)式LXX: ▲数式、化学式、表等があります▼LXX(式中、R71及びR72は独立して C1−10アルキルから選択される)の部分から構成される群から選択され、m は各染料分子中の部分D1の数であり、1又は2であり、nは各染料分子中の部 分X2の数であり、0又は1であり、D1が式Xで表される場合には、mは1で あり、nは0であり、X1はC1−20アルキル、フェニル、ベンジル、任意の 1つの位置でC1−10アルキル、クロロ、ブロモ、ニトロ又はシアノで置換さ れたフェニル、及びフェニル環上の任意の1つの位置でC1−10アルキル、ク ロロ、ブロモ、ニトロ又はシアノで置換されたベンジルから構成される群から選 択され、 D1が式XXで表される場合には、mは1であり、nは0(R21及びR22の いずれか一方がHである場合)又は1であり、X1及びX2は独立してC1−2 0アルキル、フェニル、ベンジル、任意の1つの位置でC1−10アルキル、ク ロロ、ブロモ、ニトロ又はシアノで置換されたフェニル、及びフェニル環上の任 意の1つの位置でC1−10アルキル、クロロ、ブロモ、ニトロ又はシアノで置 換されたベンジルから構成される群から選択され、 D1が式XXXAで表される場合には、mは1又は2であり、nは0であり、X 1は (i)−X3−R62(式中、−X3−はC1−20アルキレニルであり、R6 2はX3の任意の1つの位置に配置され、水素、ブロモ、クロロ、ヒドロキシル 、 ▲数式、化学式、表等があります▼ −(C=O)OR63、又はmが2である場合には式XXXAの第2の部分との 単結合であり、R63及びR64は独立して水素及びC1−10アルキルから選 択される)、(ii)▲数式、化学式、表等があります▼及び(iii)▲数式 、化学式、表等があります▼(式中、R65はブロモ、クロロ、シアノ、ニトロ 、▲数式、化学式、表等があります▼ −(C=O)OR63、又はmが2である場合には式XXXAの第2の部分との 単結合である) から構成される群から選択され、 D1が式LXXで表される場合には、mは1又は2であり、nは0であり、X1 は (i)▲数式、化学式、表等があります▼及び(ii)▲数式、化学式、表等が あります▼(式中、R65はブロモ、クロロ、シアノ、ニトロ、▲数式、化学式 、表等があります▼ −(C=O)OR63、又はmが2である場合には式LXXの第2の部分との単 結合である)から構成される群から選択され、 D1が式XLで表される場合には、mは1又は2であり、nは0であり、X1は (i)−X3−R66(式中、R66はX3中の任意の1つの位置に配置され、 水素、ブロモ、クロロ、ヒドロキシル、▲数式、化学式、表等があります▼ −(C=O)OR63、又はmが2である場合には式XLの第2の部分との単結 合である)、 (ii)▲数式、化学式、表等があります▼及び(iii)▲数式、化学式、表 等があります▼(式中、R67はブロモ、クロロ、シアノ、ニトロ、▲数式、化 学式、表等があります▼ −(C=O)OR63、又はmが2である場合には式XLの第2の部分との単結 合である) から構成される群から選択される] の染料又は式Iの染料の塩。
  2. 2.D1が式Xの部分であることを特徴とする式Iの染料又はその塩。
  3. 3.R11及びR12が水素及びメチルから構成される群から独立して選択され 、R13が水素であり、R14及びR15が両方ともエチルであり、R16がエ チル及びエトキシフェニルから構成される群から選択され、X1がC1−20ア ルキル、フェニル及びベンジルから構成される群から選択されることを特徴とす る請求項2に記載の染料。
  4. 4.R11及びR12が両方とも水素又は両方ともメチルであり、R16がエト キシフェニルであり、X1がC1−12n−アルキル及びフェニルから構成され る群から選択されることを特徴とする請求項3に記載の染料又はその塩。
  5. 5.R11及びR12が両方とも水素であり、X1はC1−12n−アルキルで あることを特徴とする請求項4に記載の染料又はその塩。
  6. 6.R11及びR12が両方ともメチルであり、X1がC1−12n−アルキル であることを特徴とする請求項5に記載の染料又はその塩。
  7. 7.X1がメチル、ヘブチル又はウンデシルであることを特徴とする請求項5に 記載の染料又はその塩。
  8. 8.X1がメチル、ヘブチル又はウンデシルであることを特徴とする請求項6に 記載の染料又はその塩。
  9. 9.D1が式XXの部分であり、nが0又は1であり、X1及びX2がC1−2 0アルキル、フェニル及びベンジルから構成される群から独立して選択されるこ とを特徴とする請求項1に記載の染料又はその塩。
  10. 10.nが0又は1であり、X1及びX2がC1−12n−アルキルから構成さ れる群から独立して選択されることを特徴とする請求項9に記載の染料又はその 塩。
  11. 11.nが1であり、X1及びX2が同一であり且つメチル、ヘブチル及びウン デシルから構成される群から選択されることを特徴とする請求項10に記載の染 料又はその塩。
  12. 12.X1及びX2がヘブチルであることを特徴とする請求項11に記載の染料 又はその塩。
  13. 13.請求項2から12のいずれか一項に記載の染料のナトリウム塩。
  14. 14.D1が式XXXA(式中、L30は−CO2H部分に対してメタ位に配置 された−(NH)(C=S)NH−部分である)で表されることを特徴とする請 求項1に記載の染料又はその塩。
  15. 15.R31が−OHであり、X1がC1−20アルキル及び▲数式、化学式、 表等があります▼ から構成される群から選択されることを特徴とする請求項14に記載の染料又は その塩。
  16. 16.X1がC1−12n−アルキル、▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R68は水素又はC1−3アルキルである)、▲数式、化学式、表等が あります▼及び▲数式、化学式、表等があります▼から構成される群から選択さ れることを特徴とする請求項15に記載の染料又はその塩。
  17. 17.X1がオクチル、ドデシル、 ▲数式、化学式、表等があります▼,▲数式、化学式、表等があります▼,▲数 式、化学式、表等があります▼及び▲数式、化学式、表等があります▼から構成 される群から選択されることを特徴とする請求項16に記載の染料又はその塩。
  18. 18.D1が式XLの部分であり、X3−R66がC1−20アルキル、フェニ ル又はベンジルであることを特徴とする請求項1に記載の染料。
  19. 19.R51がエチルであり、X3−R66がC1−12n−アルキルであるこ とを特徴とする請求項18に記載の染料。
  20. 20.X3−R66がオクチル又はドデシルであることを特徴とする請求項19 に記載の染料。
  21. 21.D1が式LXXで表されることを特徴とする請求項1に記載の染料。
  22. 22.X1が▲数式、化学式、表等があります▼であることを特徴とする請求項 21に記載の染料。
  23. 23.R71及びR72が同一であり且つX1が▲数式、化学式、表等がありま す▼,▲数式、化学式、表等があります▼及び▲数式、化学式、表等があります ▼から構成される群から選択されることを特徴とする請求項22に記載の染料。
  24. 24.R71及びR72が両方ともメチルであることを特徴とする請求項21か ら23のいずれか一項に記載の染料。
  25. 25.(A)式II: (X11)−(D1)m−(X2)nII[式中、D1は、 (i)式X: (式中、R11,R12及びR13は独立して水素及びC1−6アルキルから構 成される群から選択され選択され、R14及びR15は独立してC1−6アルキ ルから構成される群から選択され、R16はC1−20アルキル、フェニル、ア ルキル基が1〜10個の炭素原子を有するアルコキシフェニル、及びアルキル基 が1〜10個の炭素原子を有するアルキルフェニルから構成される群から選択さ れる)の部分、 (ii)式XX; (式中、R21及びR22は独立して水素及び−(C=O)−から構成される群 から選択され、但しR21及びR22の少なくとも一方は−(C=O)−である )の部分、(iii)式XXXA; (式中、−L30−部分は−(NH)(C=S)NH−、−SO2NH−(式中 、スルホニル基の硫黄は−CO2H部分を担持するフェニルに直接結合している )、−(C=O)NH−(式中、−(C=O)−基の炭素は−CO2H部分を担 持するフェニルに直接結合している)、−CH2S−(式中、−CH2−基の炭 素は−CO2H部分を担持するフェニルに直接結合している)、−S−■及び− NH(C=O)CH2S−(式中、−(NH)の窒素は−CO2H部分を担持す るフェニルに直接結合している)から構成される群から選択され且つ−CO2H 部分に対してパラ又はメタ位に配置され、R31は−OH及び ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R33及びR34は独立してC1−6アルキルから選択される)から構 成される群から選択され、R32はR31が−OHである場合には酸素であり、 R31が▲数式、化学式、表等があります▼ である場合には ▲数式、化学式、表等があります▼ である)のフルオレセイン部分、 (iv)式XL: (式中、R51は水素及びC1−6アルキルから構成される群から選択される) の部分、及び (v)式LXX: (式中、R71及びR72は独立してC1−10アルキルから選択される)の部 分から構成される群から選択され、mは各染料分子中の部分D1の数であり、1 又は2であり、nは各染料分子中の部分X2の数であり、0又は1であり、D1 が式Xで表される場合には、mは1であり、nは0であり、X11はC1−20 アルキル、フェニル、ベンジル、任意の1つの位置でC1−10アルキル、クロ ロ、ブロモ、ニトロ又はシアノで置換されたフェニル、及びフェニル環上の任意 の1つの位置でC1−10アルキル、クロロ、ブロモ、ニトロ又はシアノで置換 されたベンジルから構成される群から選択され、 D1が式XXで表される場合には、mは1であり、nは0(R21及びR22の いずれか一方がHである場合)又は1であり、X11及びX2は独立してC1− 20アルキル、フェニル、ベンジル、任意の1つの位置でC1−10アルキル、 クロロ、ブロモ、ニトロ又はシアノで置換されたフェニル、及びフェニル環上の 任意の1つの位置でC1−10アルキル、クロロ、ブロモ、ニトロ又はシアノで 置換されたベンジルから構成される群から選択され、 D1が式XXXA又はLXXで表される場合には、mは1又は2であり、nは0 であり、X11は(i)−X3−R62(式中、−X3−はC1−20アルキレ ニルであり、R62はX3の任意の1つの位置に配置され、水素、ブロモ、クロ ロ、ヒドロキシル、 ▲数式、化学式、表等があります▼ −(C=O)OR63、又はmが2である場合には、式XXXAの第2の部分( D1が式XXXAで表される場合)又は式LXXの第2の部分(D1が式LXX で表される場合)との単結合であり、R63及びR64は独立して水素及びC1 −10アルキルから選択される)、 (ii)▲数式、化学式、表等があります▼及び(iii)▲数式、化学式、表 等があります▼(式中、R65はブロモ、クロロ、シアノ、ニトロ、▲数式、化 学式、表等があります▼ −(C=O)OR63、又はmが2である場合には式XXXAの第2の部分(D 1が式XXXAで表される場合)又は式LXXの第2の部分(D1が式LXXで 表される場合)との単結合である) から構成される群から選択され、 D1が式XLで表される場合には、mは1又は2であり、nは0であり、X11 は (i)−X3−R66(式中、R66はX3中の任意の1つの位置に配置され、 水素、ブロモ、クロロ、ヒドロキシル、▲数式、化学式、表等があります▼ −(C=O)OR63、又はmが2である場合には式XLの第2の部分との単結 合である)、 (ii)▲数式、化学式、表等があります▼及び(iii)▲数式、化学式、表 等があります▼(式中、R67はブロモ、クロロ、シアノ、ニトロ、▲数式、化 学式、表等があります▼ −(C=O)OR63、又はmが2である場合には式XLの第2の部分との単結 合である) から構成される群から選択される] の染料とタンパク質との複合体を形成する段階と、(B)(i)染料中のD1が 式X又はXXで表される場合には複合体中の式IIの染料の存在により複合体の 色を観察することにより、又は(ii)染料中のD1が式XXXA,XL又はL XXで表される場合には複合体中の式IIの染料の存在により複合体の色又は蛍 光を観察することにより、複合体を検出する段階とを含む、タンパク質の検出方 法。
  26. 26.タンパク質がポリアクリルアミド又はアガロースゲルに含まれることを特 徴とする請求項25に記載の方法。
  27. 27.支持体がポリアクリルアミドであり、染料においてD、が式Xで表される ことを特徴とする請求項26に記載の方法。
  28. 28.染料においてR11及びR12が両方とも水素又は両方ともメチルであり 、R13が水素であり、R14及びR15がエチルであり、R16がエトキシフ ェニルであり、X11がC1−12n−アルキル及びフェニルから構成される群 から選択されることを特徴とする請求項27に記載の方法。
  29. 29.染料においてX11がメチル、ヘブチル又はウンデシルであることを特徴 とする請求項28に記載の方法。
  30. 30.支持体がポリアクリルアミドであり且つ染料においてD1が式XXで表さ れることを特徴とする請求項26に記載の方法。
  31. 31.染料においてnが0又は1であり、X11及びX2がC1−12n−アル キルから独立して選択されることを特徴とする請求項30に記載の方法。
  32. 32.染料においてX11及び存在する場合にはX2がヘプチルであることを特 徴とする請求項31に記載の方法。
  33. 33.nが1であることを特徴とする請求項31に記載の方法。
  34. 34.nが1であることを特徴とする請求項32に記載の方法。
  35. 35.支持体がポリアクリルアミドであり且つ染料においてD1が式XXXA( 式中、L30は−(NH)(C=S)(NH)−である)で表されることを特徴 とする請求項26に記載の方法。
  36. 36.染料において−(NH)(C=S)(NH)一部分が−CO2H部分に対 してメタ位に配置されることを特徴とする請求項35に記載の方法。
  37. 37.染料においてR31が−OHであり、X11がC1−20アルキル及び ▲数式、化学式、表等があります▼ から構成される群から選択されることを特徴とする請求項36に記載の方法。
  38. 38.染料においてX11がC1−12n−アルキル、▲数式、化学式、表等が あります▼ (式中、R66は水素又はC1−3アルキルである)、▲数式、化学式、表等が あります▼及び▲数式、化学式、表等があります▼から構成される群から選択さ れることを特徴とする請求項37に記載の方法。
  39. 39.染料においてX11がオクチル、ドデシル、▲数式、化学式、表等があり ます▼,▲数式、化学式、表等があります▼,▲数式、化学式、表等があります ▼及び▲数式、化学式、表等があります▼から構成される群から選択されること を特徴とする請求項38に記載の方法。
  40. 40.支持体がポリアクリルアミドであり、染料においてD1が式LXXで表さ れることを特徴とする請求項26に記載の方法。
  41. 41.染料においてR71及びR72が同一であり、X11がC1−20アルキ ル及び ▲数式、化学式、表等があります▼ から構成される群から選択されることを特徴とする請求項40に記載の方法。
  42. 42.染料においてX11がC1−12アルキル、▲数式、化学式、表等があり ます▼ (式中、R66は水素文はC1−3アルキルである)、▲数式、化学式、表等が あります▼及び▲数式、化学式、表等があります▼から構成される群から選択さ れることを特徴とする請求項41に記載の方法。
  43. 43.染料においてX11がC1−12n−アルキル、▲数式、化学式、表等が あります▼,▲数式、化学式、表等があります▼,▲数式、化学式、表等があり ます▼及び▲数式、化学式、表等があります▼から構成される群から選択される ことを特徴とする請求項42に記載の方法。
  44. 44.染料においてX11が、 ▲数式、化学式、表等があります▼,▲数式、化学式、表等があります▼,▲数 式、化学式、表等があります▼及び▲数式、化学式、表等があります▼から構成 される群から選択されることを特徴とする請求項43に記載の方法。
  45. 45.染料においてX11がC8−12n−アルキルから構成される群から選択 されることを特徴とする請求項43に記載の方法。
  46. 46.染料においてR71及びR72が両方ともメチルであることを特徴とする 請求項41から45のいずれか一項に記載の方法。
  47. 47.支持体がポリアクリルアミドであり且つ染料においてD1が式LXで表さ れることを特徴とする請求項26に記載の方法。
  48. 48.染料においてX3−R66がC1−20アルキル、フェニル及びベンジル から構成される群から選択されることを特徴とする請求項47に記載の方法。
  49. 49.染料においてR51がエチルであり且つX3−R66がC1−12n−ア ルキルであることを特徴とする請求項48に記載の方法。
  50. 50.染料においてX3−R66がオクチル又はドデシルであることを特徴とす る請求項49に記載の方法。
  51. 51.(a)タンパク質を含有するサンプル溶液をポリアクリルアミド又はアガ ロースゲルに加える段階と、(b)電気泳動を使用してサンプルをタンパク質フ ラクションに分離する段階と、 (c)支持体上のタンパク質を式II:(X11)−(D1)m−(X2)nI I[式中、D1は、 (i)式X: (式中、R11,R12及びR13は独立して水素及びC1−6アルキルから構 成される群から選択され、R14及びR15は独立してC1−6アルキルから構 成される群から選択され、R16はC1−20アルキル、フェニル、アルキル基 が1〜10個の炭素原子を有するアルコキシフェニル、及びアルキル基が1〜1 0個の炭素原子を有するアルキルフェニルから構成される群から選択される)の 部分、 (ii)式XX: (式中、R21及びR22は独立して水素及び−(C=O)−から構成される群 から選択され、但しR21及びR22の少なくとも一方は−(C=O)−である )の部分、(iii)式XXXA: (式中、−L30−部分は−(NH)(C=S)NH−、−SO2NH−(式中 、スルホニル基の硫黄は−CO2H部分を担持するフェニルに直接結合している )、−(C=O)NH−(式中、−(C=O)−基の炭素は−CO2H部分を担 持するフェニルに直接結合している)、−CH2S−(式中、−CH2−基の炭 素は−CO2H部分を担持するフェニルに直接結合している)、−S−■及び− NH(C=O)CH2S−(式中、−(NH)の窒素は−CO2H部分を担持す るフェニルに直接結合している)から構成される群から選択され且つ−CO2H 部分に対してパラ又はメタ位に配置され、R31は−OH及び ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R33及びR34は独立してC1−6アルキルから選択される)から構 成される群から選択され、R32はR31が−OHである場合には酸素であり、 R31が▲数式、化学式、表等があります▼ である場合には ▲数式、化学式、表等があります▼ である)のフルオレセイン部分、 (iv)式XL: (式中、R51は水素及びC1−6アルキルから構成される群から選択される) の部分、及び (v)式LXX: (式中、R71及びR72は独立してC1−10アルキルから選択される)の部 分から構成される群から選択され、mは各染料分子中の部分D1の数であり、1 又は2であり、nは各染料分子中の部分X2の数であり、0又は1であり、D1 が式Xで表される場合には、mは1であり、nは0であり、X11はC1−20 アルキル、フェニル、ベンジル、任意の1つの位置でC1−10アルキル、クロ ロ、ブロモ、ニトロ又はシアノで置換されたフェニル、及びフェニル環上の任意 の1つの位置でC1−10アルキル、クロロ、ブロモ、ニトロ又はシアノで置換 されたベンジルから構成される群から選択され、 D1が式XXで表される場合には、mは1であり、nは0(R21及びR22の いずれか一方がHである場合)又は1であり、X11及びX2は独立してC1− 20アルキル、フェニル、ベンジル、任意の1つの位置でC1−10アルキル、 クロロ、ブロモ、ニトロ又はシアノで置換されたフェニル、及びフェニル環上の 任意の1つの位置でC1−10アルキル、クロロ、ブロモ、ニトロ又はシアノで 置換されたベンジルから構成される群から選択され、 D1が式XXXA又はLXXで表される場合には、mは1又は2であり、nは0 であり、X11は(i)−X3−R62(式中、−X3−はC1−20アルキレ ニルであり、R62はX3の任意の1つの位置に配置され、水素、ブロモ、クロ ロ、ヒドロキシル、 ▲数式、化学式、表等があります▼ −(C=O)OR63、又はmが2である場合には、式XXXAの第2の部分( D1が式XXXAで表される場合)又は式LXXの第2の部分(D1が式LXX で表される場合)との単結合であり、R63及びR64は独立して水素及びC1 −10アルキルから選択される)、 (ii)▲数式、化学式、表等があります▼及び(iii)▲数式、化学式、表 等があります▼(式中、R65はブロモ、クロロ、シアノ、ニトロ、▲数式、化 学式、表等があります▼ −(C=0)OR63、又はmが2である場合には式XXXAの第2の部分(D 1が式XXXAで表される場合)又は式LXXの第2の部分(D1が式LXXで 表される場合)との単結合である) から構成される群から選択され、 D1が式XLで表される場合には、mは1又は2であり、nは0であり、X11 は (i)−X3−R66(式中、R66はX3中の任意の1つの位置に配置され、 水素、ブロモ、クロロ、ヒドロキシル、▲数式、化学式、表等があります▼ −(C=O)OR63、又はmが2である場合には式XLの第2の部分との単結 合である)、 (ii)▲数式、化学式、表等があります▼及び(iii)▲数式、化学式、表 等があります▼(式中、R67はブロモ、クロロ、シアノ、ニトロ、▲数式、化 学式、表等があります▼ −(C=O)OR63、又はmが2である場合には式XLの第2の部分との単結 合である) から構成される群から選択される] の染料で染色する段階と、 (d)(i)染料中のD1が式X又はXXで表される場合には複合体中の式II の染料の存在により複合体の色を観察することにより、又は(ii)染料中のD 1が式XXX,XL又はLXXで表される場合には複合体中の式IIの染料の存 在により複合体の色又は蛍光を観察することにより、染色されたタンパク質を検 出する段階とを含む、サンプル中のタンパク質の検出方法。
  52. 52.ゲルがポリアクリルアミドであり且つ染料においてD1が式Xで表される ことを特徴とする請求項51に記載の方法。
  53. 53.染料においてR11及びR12が両方とも水素又は両方ともメチルであり 、R13が水素であり、R14及びR15がエチルであり、R16がエトキシフ ェニルであり、X11がC1−12n−アルキル及びフェニルから構成される群 から選択されることを特徴とする請求項52に記載の方法。
  54. 54.染料においてX11がメチル、ヘブチル又はウンデシルであることを特徴 とする請求項53に記載の方法。
  55. 55.ゲルがポリアクリルアミドであり且つ染料においてD1が式XXで表され ることを特徴とする請求項51に記載の方法。
  56. 56.染料においてnが0又は1であり、X11及びX2がC1−12n−アル キルから独立して選択されることを特徴とする請求項55に記載の方法。
  57. 57.染料においてX11及び存在する場合にはX2がヘプチルであることを特 徴とする請求項56に記載の方法。
  58. 58.nが1であることを特徴とする請求項56に記載の方法。
  59. 59.nが1であることを特徴とする請求項57に記載の方法。
  60. 60.ゲルがポリアクリルアミドであり且つ染料においてD1が式XXXA(式 中、L30は−(NH)(C=S)(NH)−である)により表されることを特 徴とする請求項51に記載の方法。
  61. 61.染料において−(NH)(C=S)(NH)−部分が−CO2H部分に対 してメタ位に配置されることを特徴とする請求項60に記載の方法。
  62. 62.染料においてR31が−OHであり且つX11がC1−20アルキル及び ▲数式、化学式、表等があります▼ から構成される群から選択されることを特徴とする請求項61に記載の方法。
  63. 63.染料においてX11がC1−12n−アルキル、▲数式、化学式、表等が あります▼ (式中、R68は水素又はC1−3アルキルである)、▲数式、化学式、表等が あります▼及び▲数式、化学式、表等があります▼から構成される群から選択さ れることを特徴とする請求項62に記載の方法。
  64. 64.染料においてX11がオクチル、ドデシル、▲数式、化学式、表等があり ます▼,▲数式、化学式、表等があります▼,▲数式、化学式、表等があります ▼及び▲数式、化学式、表等があります▼から構成される群から選択されること を特徴とする請求項63に記載の方法。
  65. 65.ゲルがポリアクリルアミドであり且つ染料においてD1が式LXXで表さ れることを特徴とする請求項51に記載の方法。
  66. 66.染料においてR71及びR72が同一であり且つX11がC1−20アル キル及び ▲数式、化学式、表等があります▼ から構成される群から選択されることを特徴とする請求項65に記載の方法。
  67. 67.染料においてX11がC1−12アルキル、▲数式、化学式、表等があり ます▼ (式中、R68は水素又はC1−3アルキルである)、▲数式、化学式、表等が あります▼及び▲数式、化学式、表等があります▼から構成される群から選択さ れることを特徴とする請求項66に記載の方法。
  68. 68.染料においてX11がC1−12n−アルキル、▲数式、化学式、表等が あります▼,▲数式、化学式、表等があります▼,▲数式、化学式、表等があり ます▼及び▲数式、化学式、表等があります▼から構成される群から選択される ことを特徴とする請求項67に記載の方法。
  69. 69.染料においてX11が ▲数式、化学式、表等があります▼,▲数式、化学式、表等があります▼,▲数 式、化学式、表等があります▼及び▲数式、化学式、表等があります▼から構成 される群から選択されることを特徴とする請求項68に記載の方法。
  70. 70.染料においてX11がC8−12n−アルキルから構成される群から選択 されることを特徴とする請求項68に記載の方法。
  71. 71.染料においてR71及びR72が両方ともメチルであることを特徴とする 請求項66から70のいずれか一項に記載の方法。
  72. 72.ゲルがポリアクリルアミドであり且つ染料においてD1が式XLで表され ることを特徴とする請求項51に記載の方法。
  73. 73.染料においてX3−R66がC1−20アルキル、フェニル及びベンジル から構成される群から選択されることを特徴とする請求項72に記載の方法。
  74. 74.染料においてR51がエチルであり且つX3−R66がC1−12n−ア ルキルであることを特徴とする請求項73に記載の方法。
  75. 75.染料においてX3−R66がオクチル又はドデシルでであることを特徴と する請求項74に記載の方法。
  76. 76.タンパク質を電気泳動させたポリアクリルアミド又はアガロース支持体中 のタンパク質の検出方法に係り、該方法が、 (A)支持体中のタンパク質を式III:(X12)−(D3)III [式中、D3は式X: (式中、R11,R12及びR13は独立して水素及びC1−6アルキルから構 成される群から選択され、R14及びR15は独立してC1−6アルキルから構 成される群から選択され、R16はC1−20アルキル、フェニル、アルキル基 が1〜10個の炭素原子を有するアルコキシフェニル及びアルキル基が1〜10 個の炭素原子を有するアルキルフェニルであり、X12はC1−20アルキル、 フェニル、ベンジル、任意の1つの位置でC1−10アルキル、クロロ、ブロモ 、ニトロ又はシアノに置換されたフェニル、及びフェニル環上の任意の1つの位 置でC1−10アルキル、クロロ、ブロモ、ニトロ又はシアノに置換されたベン ジルから構成される群から選択される)の部分である] の染料で染色する段階と、 (B)約3未満のpHを有する水溶液に支持体を浸漬する段階と、 (C)染色したタンパク質を可視化する段階とを含む方法。
  77. 77.支持体がポリアクリルアミドであり、染料においてR11及びR12が両 方とも水素又は両方ともメチルであり、R13が水素であり、R14及びR15 がエチルであり、R16がエトキシフェニルであり、X12がC1−12n−ア ルキル及びフェニルから構成される群から選択されることを特徴とする請求項7 6に記載の方法。
  78. 78.染料においてX12がメチル、ヘブチル又はウンデシルであることを特徴 とする請求項77に記載の方法。
  79. 79.水溶液が約5%の酢酸溶液であること特徴とする請求項77に記載の方法 。
  80. 80.水溶液が約5%の酢酸溶液であること特徴とする請求項78に記載の方法 。
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