JPH06501917A - カルシウム拮抗剤による放射線保護 - Google Patents

カルシウム拮抗剤による放射線保護

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JPH06501917A JP3509123A JP50912391A JPH06501917A JP H06501917 A JPH06501917 A JP H06501917A JP 3509123 A JP3509123 A JP 3509123A JP 50912391 A JP50912391 A JP 50912391A JP H06501917 A JPH06501917 A JP H06501917A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 カルシウム拮抗剤による放射線保護 発明の分野 本発明はカルシウム拮抗剤、2種又はそれ以上のカルシウム拮抗剤の組み合わせ 、あるいはカルシウム拮抗剤と亜鉛塩の組み合わせの、放射線の有害作用に対す る温血動物の保護のための使用、放射線保護製薬学的調製物の製造のための使用 、及び新規な相乗的(synergistic)放射線保護製薬学的調製物に関 する。
発明の背景 カルシウム拮抗剤は事実上カルシウムチャンネル遮断薬であり、そのままで心循 環器疾叡(cardiovascular diseaseS)の処置のための 治療薬として製薬学的分野で周知である。これまでその放射線に対する保護効果 に関する報告は知られていない。
電離線への暴露によって起こる組織の損傷に対して保護する化合物の追及により 、著しい実験的活性を有するチオール(スルフヒドリル)化合物が同定された( T、R,Sweeney、”A 5urvey ofCompounds fr om theAntiradiationDrug Development  Program of theU、S、 Army 〜fedical Re5 earch andDevelopment Command”、Waiter  ReadInstitute of Re5earch、Washingt。
n、DC1979)。しかし最も有望な化合物、すなわちWR2721(S−2 −(3−アミノプロピルアミノ)エチルホスホロチオン酸)の利用は、臨床的許 容量が低いために限られてきた[A、B、 Ca i rnie、Radiat ion Re5earch 94.221 (1983):及びA、T、Tur risi、M、M、Kligerman。
D、J、Glover、J、H,Gl ick、L、Norf Ieetand  M、 Gramkowski、於+Radioprotect。
rs and AnticarcinogensF、F、O,Nygaard  and M、G、51m1c、Eds、Academic Press、New  York、1983.pp/681−694;及びA、L、Blumberg 、D、F、Ne1son、M、Gramk。
wski、 D、 Glover、 J、 H,Gl ick、 J、 M、  Yuhas and M、M、Kligerman、Int、J、Radiat ion Onvology Biol、Phys、8.561 (1982)] 。
特に放射線保護の達成に必要な投薬量で用いた場合のチオール化合物の高い毒性 及びそれらが人の体内で放射線保護効果を及ぼす時間が非常に短いことにより、 欧州特許出願第245669号に記載のように亜鉛の塩と組み合わせたそのよう な千オール化合物を含む製品が開発された。
そのような製品は、少投薬量のチオール化合物を指示された金属塩と組み合わせ て用いることにより相乗的効果として放射線保護を示した。
従って放射線保護効果を有し、副作用が少なく、許容量の高い製薬学的調製物が 必要である。
発明の目的 先行技術の組成物のひとつ又はそれ以上の困難を克服するか、あるいは少なくと も軽減することが本発明の目的である、5驚くべきことにカルシウム拮抗剤、異 なるカルシウム拮抗剤の組み合わせ、又はカルシウム拮抗剤と亜鉛塩の組み合わ せが許容量の高い有用な放射線保護剤であることが見いだされた。
さらにカルシウム拮抗剤と他の種類の放射線保護剤、あるいは他のカルシウム拮 抗剤の組み合わせが相乗作用を生ずることが見いだされた。
さらに驚くべきことに、放射線−誘起による腫瘍成長遅延は、放射線保護カルシ ウム拮抗剤の使用により妨げられないことが見いだされた。
発明の詳細な説明 一つの局面において、本発明は、温血動物に放射線保護的に有効量のカルシウム 拮抗剤を投与することからなる、放射線の悪影響に対して該動物を保護する方法 に関する。
温血動物は、獣医学に依存する特に有用な哺乳類、例えばそれぞれ馬、牛、犬、 ライオン、トラ、象などの農場動物、家畜又は動物園動物である。本説明におい て用いられる温血動物という用語は、好ましい種として人も含む。
放射線の悪影響は特に、X−線及び放射性壊変などの高エネルギーの放射線であ る電離線により起こる。
カルシウム拮抗剤という用語は、動物組織のカルシウムチャンネルを遮断するす べての化合物を含む。莫大な数のカルシウム拮抗剤が当該技術において既知であ る。特に適しているのは、ビペラノン又はフェニルアルキルアミン型のカルシウ ム拮抗剤、特にベンゾチアゼピン及びジヒドロピリジン型のカルシウム拮抗剤で ある。人の心循環器疾咀の処置に治療ヒ有用であることが示されており、その製 薬学的調製物がすてに入手できるカルシウム拮抗剤が好ましい。そのようなカル シウム拮抗剤は、例えばジルチアゼム例えばDilzemR,ニフェジピン例え ばAdaIat”、ニモジピン例えばNim01OpR,ニトレンジピン例えば Baypress−イスラジピン例えばLomir”、フルナリジン例えばSi belium”、ベラパミル例えばl5optinR及びさらにニカルジピン、 ニルジピン、ニカルジピン、ニソルジピン、フェロジビン、アムロジピン、ラン ジピン、アニパミル、リオシジン、フェンシリン、ガロパミル及びチアパミルで ある。さらに適したカルシウム拮抗剤は、Winifred G、Nayler 、CALSIUM ANTAGONISTS、Academic Press、 London、1988に挙げられている。好ましいカルシウム拮抗剤は、ジル チアゼムである。
1種類のみのカルシウム拮抗剤の代わりに、2種又はそれ以上、例えば3種類の 通常相乗的であるそのような化合物を投与し、より優れた放射線保護効果又はよ り少ない副作用を得ることができる。相乗的組み合わせは、劇化合物を有用な放 射線保護投薬量より少量で含むことができる。例えば表6に示す通りジルチアゼ ム及びニフェジピンの投与は相乗的である。そのような相乗的組み合わせも本発 明の主題である。
本発明の別の主題は、カルシウム拮抗剤と例えばアスパラギン酸亜鉛、ヒスチジ ン亜鉛、オロト酸亜鉛又は酢酸亜鉛を例とする亜鉛塩などの放射線保護金属塩と の相乗的組み合わせ、例えば表5に示すジルチアゼムとアルバラギン酸亜鉛の組 み合わせである。
前記の放射線保護カルシウム拮抗剤又は相乗的組み合わせは、放射線照射の前、 その間、あるいは後に投与することができる。放射線照射の後に投与した場合、 驚くべき治癒効果が観察される。放射線照射の悪影響が起こることが予想される 場合、本発明の放射線保護剤を放射線照射を行う前、好ましくは約IC)−30 分前などの直前に投与する。例えば核戦争又は例えばチェルノブイリなどの原子 炉の事故などの核事故の後で体がすでに放射性物質で汚染されている場合、本発 明の放射線保護剤は長期間、例えば放射線照射全期間、すなわち汚染された体内 で放射性物質が悪影響を及ぼすことができる期間中投与するべきであり、その後 も治癒効果を利用するために投与するのが有利である。長い宇宙飛行の間も長期 間投与するのが有用であり得る。
驚くべきことに放射線保護カルシウム拮抗剤は、電離線に対して腫瘍を保護しな い。この事実は、正常な組織の選択的保護及び腫瘍組織への悪影響が望まれる癌 患者の治療的放射線照射において重要である。
本発明の放射線保護剤は、経口的又は非経口的に、例えば皮下、腹腔内、筋肉内 又は静脈内に、放射線治癒効果を含む所望の放射線保護効果を有する量で投与す る。投薬量は製薬学的調製物の放射線保護活性、投与の経路、その代謝の速度、 放射線照射の強さ、処置する種、存在する又は予想される疾壱の重度、及び壱者 の体重及び一般的条件に依存し、信頼できる医師により正確に決定されるべきで ある。一般に投薬量は個々のカルシウム拮抗剤の心循環器効果を得るために適用 される量と大体同量であり、その投薬量は当該技術において周知であり、約0. 2−約5mg/kgである。しかし必要なら例えば最高約20.g/kgなどの より高い投薬量で投与することもできる。例えば人の場合、−日平均約20−6 000mgの投薬量が経口的に、又は非経口的輸液により投与されるが、重体の 場合、より高い投薬量を用いなければならない。
例えばジルチアゼム(60,90,120及び180mgの錠剤および2又は5 ml溶媒中のそれぞれ10又は25mgのアンプル)、ニフェジピン(5,10 又は10mgの錠剤及び50m1の溶媒中の5mgの輸液用アンプル)、ニモジ ピン(30mgの錠剤又は50m1の溶媒中の10mgの輸液用アンプル)、ニ トレンジピン(10及び20mgの錠剤)あるいはイスラジビン(2,5mgの 錠剤)の種々の錠剤及び輸液用アンプルが心循環器処方のために商業的に入手で きる。
本発明は又、カルシウム拮抗剤、2種類か又はそれ以上のカルシウム拮抗剤の組 み合わせ、あるいはカルシウム拮抗剤と亜鉛塩の組み合わせの、放射線照射の悪 影響に対する温血動物の保護のための製薬学的組成物の製造のための利用に関す る。
本発明のカルシウム拮抗剤又は組み合わせは、通常のいずれの製薬学的形態にお いても経口的に又は非経口的に投与し、放射線保護効果を達成することができる 。これらには固体及び液体の単位経口投薬形態、例えば放出持続性組成物を含む 錠剤、カプセル、粉末、懸濁液、溶液、シロップなど、及び注射可能な液体形態 、例えば滅菌溶液及び懸濁液が含まれる。本明細書及び請求の範囲で用いられる 投薬形態という用語は、動物に1回又は多数回の投薬で投与されるべき物理的に 分離した単位を言い、各単位は必要な希釈剤、担体又はビヒクルと共にあらかじ め決められた量の活性物質を含む。活性物質の量は、1個又はそれ以上のそのよ うな単位を投与すると所望の治療効果が得られるように算出される。
粉末は、化合物を適した微細な大きさに微粉砕し、同様に微粉砕した希釈剤、製 薬学的担体、例えば澱粉を例とする食用の炭水化物材料と混合することにより製 造する。甘味料、風味料、防腐剤、分散剤及び着色剤も加えることができる。
カフセルは、上記の要領で粉末を製造し、成型されたゼラチンの7−スに充填す ることにより製造する。充填操作の前にタルク、ステアリン酸マグネシウム及び ステアリン酸カルシウムなどの滑剤を補薬として粉末混合物に加えることができ る。コロイドシリカなどの滑り剤(glidant)を加えて流動性を向上させ ることができる。崩壊剤又は可溶化剤を加え、カプセルを摂取した時の薬剤の有 効性を向上させることができる。
錠剤は、粉末混合物を製造し、顆粒化又はスラギング(slugging)をし 、滑剤及び崩壊剤を加え、所望の形に圧縮することにより製造する。粉末混合物 は、適切に微粉砕した化合物を希釈剤又はベース、例えば澱粉、スクロース、カ オリン、リン酸二カルシウムなどと混合することにより製造する。粉末化合物1 まシロップ、澱粉ペースト、アラビアゴム又はセルロースあるいはポリマー材料 などの結合剤で湿潤し、スクリーンを押し通すことにより顆粒化することができ る。顆粒化の別法として粉末混合物を錠剤化機械にかけ、得られる不完全に形成 されたスラツジを破壊して顆粒にすることができる。顆粒はステアリン酸、ステ アリン酸塩、タルク又は鉱油を加えることにより潤滑化し、錠剤を形成するダイ に粘着するのを防ぐことができる。潤滑化した混合物をその後圧縮して錠剤とす る。薬剤は易流動性内部担体と合わせ、顆粒化又はスラギング段階を経ることな く直接錠剤に圧縮することもできる。セラックの封鎖塗、糖又はポリマー材料の 皮膜及びワックスの艶出皮膜(p。
1ish coating)を含む保護皮膜を与えることができる。異なる単位 投薬量を区別するためにこれらの皮膜に染料を加えることができる。
シロップ及びエリキサ−などの経口投与用液体は、例えばスプーン一杯などの与 えられた量があらかじめ決められた量の化合物を含むようにした単位投薬形態で 製造することができる。シロップは、活性化合物を適した風味付きスクロース水 溶液に溶解することにより製造し、エリキサ−は無毒性アルコール性ビヒクル、 例えばエタノール性ビヒクルを用いて製造することができる。懸濁液及び乳液は 、薬剤を無毒性ビヒクルに分散することにより調製することができる。
非経口的投与の場合液体単位投薬形態は、計測された量の活性物質を水性、アル コール性、例えばエタノール性又は疎水性媒体などの注射に適した無毒性液体ビ ヒクル中に懸濁又は溶解することにより製造することができる。そのような液体 単位投薬形態は、所望の浸透圧を与えるためにポリエチレングリコールなどの可 溶化剤、安定剤、及びクエン酸/クエン酸ナトリウム緩衝液などの緩衝液を含む ことができる。別の場合、計測された量の活性物質をバイアルに入れ、バイアル 及びその内容物を滅菌し、密封することができる。投与の前に混合するためにバ イアル又はビヒクルを伴って与えることができる。
本発明の重要な具体化は、本発明の塩基性カルシウム拮抗剤の製薬学的に許容し 得る塩である。それらの塩は有機及び無機酸の両方、例えばこれらに限られるわ けではないが塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、酢酸、乳酸 、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、アコニット酸、フタル酸、酒石酸、エンボ ン酸(embon i c) 、エナント酸などの酸から誘導された塩を含む。
液体投薬形態の製造における重要な特徴は、それ自身がある種の放射線保護効果 を有する溶媒の使用、例えばアルコール特にエタノールの使用であり、それは約 5−約30%の量、例えば約15−20%の量て存在することができる。
2種類か又はそれ以上のカルシウム拮抗剤の組み合わせ又はカルシウム拮抗剤と 放射線保護塩の組み合わせを計画する場合、そのような組み合わせは別々に及び 同時に又は連続的に、あるいはそうでなければ上記の方法に従うひとつの製薬学 的組成物中で共に用いることができる。
図面の簡単な説明 図1:60コバルト源を用いた致死量の放射線を照射する15分前に01m1/ 10gの蒸留水(1,・)、110 (2;OL 55 (3:口)及び27. 5mg/kgのジルチアゼムを皮下投与、及び照射の10分後に110mg/k g (5:)のジルチアゼムを皮下投与した後、最高30日までの雌のC3Hマ ウスの生存率(%)を示す。
図2A・60コバルト源から8.5Gy (0,9Gy/分)の放射線を照射す る30分前に1.5mg/kgのニフェジピン(11:■)及び015m1/k g溶媒のニフェジピン(12;ム)を腹腔内投与した後最高30日までの雌のC 3Hマウス、及び0.15m1/Logの蒸留水(c:・)で処理した標準群の 生存率(%)を示す。
図2B 6°コバルト源から8. 5Gy (領 9Gy/分)で致死量の放射 線を照射する30分前に2mg/kgのニモジピン(13;口)及び0.1ml /10g溶媒(1−4;△)を腹腔内投与した後最高30日までノ雌ノC3H7 ウス、及び0.1rnl/10gの蒸留水(C1・)で処理した標準群の生存率 (%)を示すっ図3A、80コバルト源から8.IGy (0,9Gy/分)の 放射線を照射する30分前に4mg/kgのニモジピン(15口)、0.2ml /10gのエタノール(18%)(16:△) 、3mg/kgの−7ニジピン (17:■)及び0.3ml/Logのエタノール(18%)(18ム)を腹腔 内投与した後最高30日までの雌のC3Hマウス、及び0゜2ml/Logの蒸 留水(C:・)で処理した標準群の生存率(%)を示す。
図3B、♂0コバルト源から9Gy (0,9Gy/分)の超致死線量の放射線 を照射する30分前に4mg/kgのニモジピン(19:口)、0゜2ml/1 0gのエタノール(23,7%)(20△:) 、3mg/kgのニフェジピン (21:麿)及び0.3ml/10gのエタノール(18%)(22;ム)を腹 腔内投与した後最高30日までの雌のC3Hマウス、及び領 2ml/10gの 蒸留水(C:・)で処理した標準群の生存率(%)を示す。
図4・ジルチアゼム及びアスパラギン酸亜鉛の相乗効果を示す。
図5:ジルチアゼム及びニフェジピンの相乗効果を示す(図4の凡例を参照)。
図6 未処理(1+O)の、及び腹腔内の場合は60コバルト源で第12日に放 射線照射する30分前、又は皮下の場合はその15分前に110mg/kgのジ ルチアゼムの皮下投与(2;■)、3mg/kgのニフェジピンの腹腔内投与( 3,ム)又は4mg/kgのニモジピンの腹腔内投与(4,マ)、あるいは3  m l / 10 g溶媒のニフェジピン(6:△)で前処理した、及び放射線 未照射の統計的に有意な(x x x)標準(5、・)の雄のC3Hマウスに異 種移植片として移植されたユーイング肉腫の最高30日までの平均体積(mm3 )を示す。
図7・未処理(1;○)の、及び腹腔内の場合は60コバルト源で第12日に放 射線照射する30分前、又は皮下の場合はその15分前に100m g / k  gのニドlノンジビン(2:◆)又は3 m g / k gのニフェジピン (3,ム)で前処理した、及び放射線未照射標準(4;・)の雄のC3Hマウス に異種移植片として移植された大腸腺癌の最高27日までの平均体積(mm1) を示し、(X X X)は統計的に有意な値を示す。
図8 腹腔内の場合は5.625Gyの60コバルト源で第12日に放射線照射 する30分前、又は皮下の場合はその15分前に110mg/kgのジルチアゼ ムの皮下投与(2;■L3mg/kgのニフェジピンの腹腔的投与(3,ム)で 処理した、及び放射線未照射標準(1:・)ならびに放射線照射照準(5:○) の雄のC3Hマウスに異種移植片として移植された大腸腺癌の最高23日までの 平均体積(mm3)を示し、(X X X)は統計的に有意な値を示す。
図9 腹腔内の場合は3.5Gyの60コバルト源で第12日に放射線照射する 30分前、又は皮下の場合はその15分前に3mg/kgのニフェジピン(2, ム)又は4mg/kgのニモジピン(3:マ)で処理した、及び照射(1,○) ならびに未照射標準(4:・)の雄のC3Hマウスに異種移植片として移植され t7大腸腺癌の最高23日までの平均体積(mm3)を示し、(x x x)は 統計的に有意な値を示す。
以下の試験によりカルシウム拮抗剤、カルシウム拮抗剤の組み合わせ、又はカル シラノ−1拮抗剤と金属塩の組み合わせの驚くべき有利な性質が確認され、証明 された。
実施例1−7の一般的方法 カルシウム拮抗剤、カルシウム拮抗剤の組み合わせ、又はカルシウム拮抗剤とア スパラギン酸亜鉛の組み合わせをその最高許容投薬量で、マウス(少なくとも1 2匹の群を用いた)における致死量の放射線照射(LDloo)に対して、及び 超致死線量で投与した場合に保護を与える能力につき調べた。この目的のために 各カルシウム拮抗剤及びアスパラギン酸亜鉛のLD、。を最初に決定し、その後 1/2LD、。で放射線保護活性に関して調べた。試験化合物の有効性は、致死 線量のX−線に対してマウスを保護するその能力により測定し、保護は30日後 の生存率として定義した。各投薬量を1/2に減少させることにより、有効カル シウム拮抗剤の治療比を算出することを試みた。結果を表及び図で示す。
試験化合物は皮下、腹腔内又は経口投与したが、他の経路も同様に適用すること ができる。
実施例1.ジルチアゼムの放射線保護活性体重が22−24gの雄及び雌のC3 Hマウスを実験に用いた。25mgのジルチアゼム塩酸塩(下文ではジルチアゼ ムという用語のみを用いる)及び150mgのマンニトールを含む商業的に入手 可能なジルチアゼムのアンプルを用いた。アンプルの内容物を蒸留水に溶解した 。標準実験によりマンニトールのみでは放射線保護を与えないことを確かめた。
異なる投薬量のジルチアゼムを、表1に従い放射線照射の前又は後に皮下(群1 −5) 、経口(群6)又は腹腔内(群7a−10c)投与した。
標準群のマウスにO,1ml/Log体重の蒸留水を皮下又は腹腔的投与により 与えた。
少なくとも12匹のマウスの群を穴あきプレキシグラス中、80cmの標的距離 で60コバルト源(Gammat ron)からのX−線で照射した。ストロン チウム−キャリプレート電離室を用いて線量測定を行った。放射線照射は0.1 5Gy/分の線量率て10.5Gy (IGy=100rad)、又は0.9G y、/分の線量率で8.5Gyを用いて行った。2種類の60コバルト源により 発生されるこれらの線量はそれぞれのLDlooに対応し、等しい平均生存時間 を与える。従ってこれらは生物学的に有効性が等しく、両放射線源から得た結果 をプールすることができる。
結果を表1及び図1に示す。
表160コバルト源を用いた致死放射線照射後にジルチアゼムで処理した雌(f )及び雄(m)C3Hマウスの生存率群 投薬量(mg/k) 投与11 時間 2′ 性別 生存率311 0.1ml/10g蒸留水 s、c、−15分 f  2%2 10.0ジルチアゼム s、c、−15分 f 93%3 550ジ ルチアゼム s、c、−15分 f 58%4 27.5ジルチアゼム s、c 、−15分 f 17%5 110.0ジルチアゼム s、c、410分 f  42%6 tio、oジルチアゼム p、o、−30分 f 56%7a O, 1ml/10g蒸留水 i、p、−30分 f 0%7b O,1ml/10g 蒸留水 i、p、−30分 m 8%8 110.0ジルチアゼム i、p−1 0分 f 54%9110゜0ジルチアゼム ip、−30分 f 58%10 a 110.0ジルチアゼム i、り、−120分 f 19%10b 110 .0ンルチアゼム i、p、−10分 m100%10c 110.0ジルチア ゼム i、p、−30分 m 80%1) s、c、 =皮下:i、p、=腹腔 内:p、o、=経口的2)−二枚射線照射前の時間:十 放射線照射後の時間3 )試験化合物の投与及び放射線照射後30日の試験マウスの生存率30日間経た 群1−5の生存率を図1に示す。
カルシウム拮抗剤ジルチアゼムは、致死線量のX−線を用いて放射線照射した後 の処置マウスの生存率を向上させた。110mg/kg (1/2LDso)  、55mg/kg及び27.5mg/kgの投薬量でジルチアゼムはそれぞれ9 3%、58%及び17%を生存させた。放射線照射の完了後10分に110mg /kgの治癒投薬量を投与することによっても42%という有意な生存率が観察 された(群5)。雄及び雌のマウスの間、ジルチアゼムの皮下及び腹腔的投与の 間、及び処置を放射線照射の10.15又は30分前に行ったことによる統計的 に有意な差は見られなかった。
ジルチアゼムの放射線保護効果は、Ba1b/c及びC57Bl/6を含む他の 近文マウス株及び異種交配白子株NMRIを用いた類似の実験でも確認された。
実施例2:雌のマウスにおけるニフェジピン、ニモジピン及び溶媒の放射線保護 効果 後文に記載する以外は実施例1に従った。ニフェジピン及びニモジピンの商業的 に入手可能な製薬学的組成物を、そのそれぞれの溶媒中で使用した[表2の索引 5)及び7)を参照コ。雌のマウスの群に8.5Gy(線量率0.9Gy/分) で放射線照射した。それらの放射線LD、。
は約7.75Gyであった。放射線照射の30分前に化合物を腹腔内注射した。
相対的寄与をより良く検出するために、カルシウム拮抗剤及びその溶媒は、それ らの最適投薬量の半分だけで適用した。
結果を表2及び図2Aならびに2Bに編集する。
表2=60コバルト源を用いた致死放射線照射後にそれぞれの溶媒中のニフェジ ピン又はニモジピン、あるいは溶媒のみで処置した雌(f)のC3Hマウスの生 存率 群 投薬量(mg/k) 投与I′ 時間2′ 性別 生存率3)11 1.5 ニフエンピン41 i、p、 30分 f 100%12 0.15m1/Lo g溶媒51 i、p、 30分 f 61%132.0ニモジピン6ゝ i、p 、 −30分 f 83%14 0.1ml/Log溶媒” i、p、 −30 分 f 42%1)、2)及び3)は実施例1と同様。
4)溶媒5)中0.15mg/10gにて。
5)ニフェジピンの溶媒50m1は・7.5gのエタノール96%、7゜5gの ポリエチレングリコール400及び35gの蒸留水を含む。
6)溶媒7)中0.1ml/10gにて。
7)ニモジピンの溶媒5Qmlは=10gのエタノール96%、8.5gのポリ エチレングリコール400、領 1gのクエン酸第3ナトリウム、0.015g のクエン酸及び31.265gの蒸留水を含む。
致死放射線照射マウスにおいてニフェジピン及びニモジピンを用いて類似した投 薬量依存性生存率が観察された。しかし非経口的投与の場合、これらのカルシウ ム拮抗剤は、表2の5)及び7)で定義されるその溶媒に溶解して投与した。溶 媒とニフェジピン及びニモジピンの付加的又は相乗的効果の混乱を避けるために 、溶媒及びカルシウム拮抗剤の相対的寄与を区別する必要がある。表2に示す通 り、致死放射線照射マウスの生存率は1.5mg/kgのニフェジピンの場合1 00%であり、溶媒のみの場合61%であり、ニモジピンの場合82%であり、 溶媒のみの場合わずか42%であった。これは、溶媒のみでもいくらかの放射線 保護を与えることを示す。カルシウム拮抗剤及びそのそれぞれの溶媒の間の生存 率の差は、統計的に有意である。従って溶媒効果を引き去った後に残るニフェジ ピンの場合の39%及びニモジピンの場合の40%という放射線保護は、カルシ ウム拮抗剤に帰せねばならない。
図2Aは群11(−)及び12(マ)ならびに標準群(C)の最高30日までの 生存率を示す。
図2Bは群13(ロ)及び14(△)ならびに標準群(c)の最高30日までの 生存率を示す。
溶媒の保護活性は、非常に多量に投与した場合のエタノール成分の周知の放射線 保護効果のためであると仮定される。この仮定はカルシウム拮抗剤の溶媒が、溶 媒中のそれぞれの量のエタノールと比較して統計的に有意でない程度の差で類似 の放射線保護を与えるという事実により確証された。
実施例3:雄のマウスにおけるニフェジピン、ニモジピン及びエタノールの放射 線保護効果 以下を除いて実施例1の方法を繰り返した。8. IGy (群15−18、図 3A)で、又は超致死線量の9. OGy (群19−22;図3B)で放射線 照射した放射線に対する感応性がより高い雌のC3Hマウスにおいて、ニフェジ ピン及びニモジピンをエタノールと比較するために計画した別の実験においても 、カルシウム拮抗剤による本来の放射線保護が明白に示された。
方法は実施例1と類似している。これらのマウスにおける放射線L D s o は6.35Gy (線量率0.9Gy/分)であった。試験化合物を放射線照射 の開始の30分前に腹腔内に注射した。マウスにニフェジピン又はニモジピンを それらの溶媒と共に、あるいはエタノールを溶媒中に存在する量に相当する投薬 量で与えた。結果を表3及び図3A及び3Bi:編集する。
表360コバルト源を用いた致死量又は超致死量放射線照射の後に溶媒中のニフ ェジピン又はニモジピンで、あるいはエタノールのみで処置した雄(m)のC3 Hマウスの生存率 群 投薬量(mg/k)’ゝ 投与室7 時間2+性別 生存率31Gy154 ニモジピン i、p、−30分 m 75% 8.116 0.2ml/10g  i、p、−30分 m 8% 8゜1エタノール(237%)7′ 173ニフエジピン i、p、−30分 m 67% 8.118 0.3ml /10g i、p、−30分 m 25% 81エタノール(18%)7) 19 4−モノビン i、p、−30分 m 55% 9020 0.2m l /10g i、 p、−30分 m 0% 9,0エタノール(237%)7) 213ニフエンピン i、p、−30分 m 58% 9022 0.3ml/ 10g i、p、−30分 m 0% 90エタノール(18%) 71 1L2)、3)及び4)は実施例1及び2を参照。
7)ニフェジピン及びニモジピンの溶媒中のエタノールの量に相当するエタノー ルの量。
ニフェジピンを8.IGyで放射線照射する30分前にその溶媒と共に腹腔的投 与すると、溶媒中に含まれる量に相当する投薬量でエタノールを腹腔内投与する ことによるそれぞれ25%及び8%の生存率と比較して、ニフェジピンは67% の生存率を与え、ニモジピンは75%の生存率を与えた(図3A)。同様に処置 したが9゜OGyて放射線照射したマウスは、その溶媒中でニフェジピンを適用 した場合58%の生存率、及びニモジピンの場合55%の生存率を示し、一方相 当する投薬量のエタノールは生存を許さないが平均生存時間を6. 6+1.  6日(標準)から11.1+2.1日に延長しただけであった(図3B)。
処置は以下の通りであったニ ー標準:0.2ml蒸留水/10g体重(C)。
−ニフェジピン、0.3ml溶媒/10g中の3mg/kg (17及び21) ニ ー4590mg/kgエタノールに相当する、蒸留水中の18%エタノール溶液 領 3ml/10g(18及び22)ニーニモジピン、0.2ml溶媒/10g 中の4mg/kg (15又は19)、 一蒸留水中の237%エタノール溶液0.2ml/10g (4050mgエタ ノール/kg)(16及び20)。
参照のために放射線に感応性の低い雌のマウスを群17.18.19及び20に 関して述べた通りに処置した。生存率はそれぞれ83%、28%、100%及び 39%であった。
試験に用いたマウスの平均体重を測定することによりニフェジピン及びニモジピ ンの効果をその溶媒の効果と区別するために別の試みを行った。雌のC3Hマウ スの群において9.75Gyで放射線照射し、ニモジピン及びニフェジピンで処 置した後の体重減少は第8日から第29日でそれぞれの溶媒で処置した群より2 −4gの有意な差で低かった。
実施例4:イスラジビン及びニトレンジピンの放射線保護効果以下を除いて実施 例1の方法を繰り返した。結果を表4にまとめる。
表4=60コバルト源を用いた致死放射線照射後にイスラジピン(油性溶媒中) 又はニトレンジピン(水に懸濁)で処置した雌(f)のC3Hマウスの生存率 群 投薬量(mg/k) 投与11 時間2+性別 生存率3′23 27、  5イスラジビン i、p。 −30分 f 58%2427.5イスラジビン  i、p、−120分 f 28%2527.5イスラジビン i、p、−240 分 f 17%26100ニトレンジピン i、p、−30分 f 33%27 100ニトレンジピン i、p、−120分 [30%2850ニトレンジピン  i、p、−30分 f 25%2950ニトレンジピン i、p、−120分  f 17%LL2)及び3)は実施例1と同様。
実施例5 ジルチアゼム及びアスパラギン酸亜鉛の組み合わせ、ジルチアゼム及 びニフェジピンの組み合わせ、及びニトレンジピン及びアスパラギン酸亜鉛の組 み合わせの相乗的放射線保護効果以下を除いて実施例1の方法を繰り返した。イ ソボロダラム(is。
bolograms)を用い、放射線LD、。。に対して単独で50%以上の最 適投薬量生存率を示すことができる2種類の放射線保護剤の組み合わせによる相 乗効果を決定した。各化合物の等有効投薬量を座標に記した[図4(アスパラギ ン酸亜鉛及びジルチアゼム)ならびに図5にニフェジピン及びジルチアゼム)を 参照]。それぞれ50%以上の生存率を与える2種類の化合物の最低試験投薬量 (最低有効投薬量、LED)の間に破線(hyphenated I 1ne) を引いた。最低有効投薬量は以下の通りである: ジルチアゼム: 110mg/k g ニフェジピン:3mg/kg アスパラギン酸亜鉛:30mg/kg 合わせた2種類の化合物のLEDの間に引いた破線上の組み合わせ投薬量は、相 互作用が付加的である場合に50%以上の生存率を示すのに必要であると仮定さ れる両化合物の量を示す。この線の左の点は2化合物の間の相乗的相互作用を示 し、それを用いて(ぼんだイソポル(isobo ] s)を構成することがで きる。両化合物を格子様に、及び一般に厳密に2分の1の留分として試験した。
2化合物間の相乗作用は、各化合物を1/2LED以下の投薬量で用いた組み合 わせ、又は少な(ともひとつの化合物を1/2LEDで用い、他の化合物を1/ 2以下で用いた組み合わせにより起こると言われている。従って50%以上の生 存率を与え、付加的相互作用を示す線の左に位置するすべての組み合わせ投薬量 は相乗作用を示す。
相乗効果は、表5及び表6に示す試験結果によっても示すことがてき表5 :  10.5Gyで放射線照射し、ジルチアゼム、アスパラギン酸亜鉛又は両者の組 み合わせで処置したC3Hマウスの生存率ジルチアゼム(mg/kg) 0.0013.7527.5041.2555.00110.00アスパラギン 酸亜鉛 ] 50% n、d、 25% 8% 92%3)n、d■00% n、d、58% ” n、d、75%1ゝn、 d。
1)p<o、005:2)p<o、02;3)P<Q、01;n、d。
=行わず LL2)及び3)は相乗作用及び統計的有意を示す。
ジルチアゼム及びアスパラギン酸亜鉛の組み合わせにおいて、55mg/kgの ジルチアゼムのみて得られる44%の生存率は、それを単独では無効の投薬Iで ある5又は10mg/kgのアスパラギン酸亜鉛と組み合わせることによりそれ ぞれ92%及び75%に増加した。同様に27.5mg/kgのジルチアゼムの 17%の生存率は、15mg/kgのアスパラギン酸亜鉛を用いた場合50%に 増し、10mg/kgのアスパラギンサン亜鉛を用いた場合58%に増した。
表6:10.5Gyて放射線照射し、ジルチアゼム、ニフェジピン及び両者の組 み合わせで処置したC3Hマウスの生存率1) p<0. 05 ;n、d、  =行わず1)は相乗作用が起こったこと、及び統計的存意を示す。
55mg/kgのジルチアゼムの場合に得られる44%の生存率は、それを単独 では無効な投薬量である0、375.g/kgのニフェジピンと組み合わせるこ とにより83%に増加させることができた。27゜5mg/kgのジルチアゼム の場合に見られる17%の生存率は、やはり単独では無効であった0、75mg /kgのニフェジピンを加えることにより50%に増した。
ニトレンジピン及びアスパラギン酸亜鉛を用いた別の試験は、15mg/kgの アスパラギン酸亜鉛により得られる生存率を、50mg/kgのニトレンジピン を加えることにより0%から100%に増した。
実施例6・放射線照射前及び後のジルチアゼムの放射線保護効果以下の例外と共 に実施例1の方法を繰り返した。10.5Gyて放射線照射し、110mg/k gのジルチアゼムを放射線照射の30分前に経口的経路により投与して処置して C3Hマウスの生存率を測定し、それは56%の有意な生存率を与え、あるいは 放射線照射の10分後に皮下投与により処置しても、それは有意な42%の生存 率を与える。従ってジルチアゼムは治癒効果も示す。
実施例7.ジルチアゼム、ニフェジピン、ニモジピンの放射線保護効果及び腫瘍 成長遅延への効果 体重が25−30gでNafag錠剤及び水を随意に与えた雄のC3Hマウスを 用いた。マウスの群に実施例1の方法に従って放射線照射した。人の異種移植片 を移植後、一般に12日日月致死量に達しない線量て前身に放射線照射した。
3種類の人の腫瘍、すなわちユーイング肉腫及び2種類の大腸腺癌を用い、免疫 抑制マウスに移植した。
最初の腫瘍測定は放射線照射の前日又は当日に行った。その後キャリバーを用い て3つの垂直な主要直径を測定することにより、腫瘍成長を追跡した。図6−9 に示す日に腫瘍の体積を測定し、3つの直径の積として立カミリメートルで表し た。大きな腫瘍の壊死及び化膿により信頼性のある測定が不可能になった時に記 録を止めた。各群の腫瘍体積の平均値を表にし、図に記入した。
腫瘍の体積が、放射線照射された未処置の標準群より有意に大きくはないことは 、用いた試薬が放射線−誘起退行から腫瘍を保護しないことを示す。放射線照射 された標準より小さい腫瘍は腫瘍の放射線照射への増感を示し、放射線未照射標 準の体積までの、より大きい腫瘍はもしあれば腫瘍の放射線保護を示したであろ う。
25mgのジルチアゼム及び1.50 m gのマンニトールを含むアンプルの 内容物を蒸留水に溶解し、0.1ml/Logをマウスに投与した(マンニトー ルのみは放射線保護効果を示さなかった)。ニフェジピン及びニモジピンはそれ ぞれの溶媒中で用いた(実施例2を参照)。ニトレンジピンは蒸留水中の懸濁液 として注射した(0.1ml/]、Og)。
ニフェジピン溶媒及び18%エタノールは0.3ml/Logで適用し、ニモジ ピン溶媒及び237%エタノールは0.2ml/10g体重で適用した。
放射線照射の開始の15分前に皮下投与したジルチアゼム以外は、薬剤を放射線 照射の開始の30分前に腹腔内に投与した。すべての実験において、放射線未照 射標準及び放射線を照射しただけの群の腫瘍体積の間の差は、放射線照射後数日 から実験の最後まで有意であった。他方、放射線照射標準及び前処理された放射 線照射群の腫瘍体積の間の差は、いずれの場合も有意でな(、カルシウム拮抗剤 が放射線照射−誘起退行から腫瘍を保護しないことを示す。
結果は図6−9により得られる。
図6:第12日に80コバルト源から4゜875Gyで放射線照射されたユーイ ング肉腫の平均体積(mm3)の最高30日までの変化を示す。
放射線照射標準(1)と110mg/kgのジルチアゼム(2)、3mg/kg のニフェジピン(3)又は4.g/kgのニモジピン(4)で前処理した群の間 に有意な差は見られない。比較のために、曲線(5)は放射線未照射標準の結果 を示し、曲線(6)は3mg/kgのニフェジピンの溶媒の場合の結果を示す。
星印は、放射線未照射及び放射線照射標準の間の差の統計的有意性を示す。
図7・第12日に5.625Gyで放射線照射した大腸腺癌の平均体積(mm” )の変化を示す。ニトレンジピンを用いた前処理は、放射線照射標準と同等の腫 瘍体積を与える。ニフェジピンで前処理した群の場合、放射線照射標準より腫瘍 成長の遅延が著しくさえある。曲線(1)、(2)、(3)及び(4)はそれぞ れ放射線照射標準、100mg/kgのニトレンジピン、3mg/kgのニフェ ジピン及び放射線未照射標準の場合に得られた結果を示す。星印は放射線未照射 標準と放射線照射標準の間、及びニフェジピンで前処理した群と放射線照射標準 の間の差の統計的有意性を示す。
図8=犬腸腺癌を持つマウスの群を図7に記載の要領で放射線照射した場合の他 の実験結果を示す。結果は、110mg/kgのジルチアゼム(2) 、3mg /kgのニフェジピン(3)又は4mg/kgのニモジピン(4)が放射線照射 −誘起腫瘍成長遅延を低下させないことを示す。
曲線(1)及び(5)はそれぞれ放射線未照射及び放射線照射標準の結果を示す 。星印は上記で説明した統計的に有意な差を示す。
図9.第12日にマウスの群を3mg/kgのニフェジピン(2)又は4mg/ kgのニモジピン(3)で前処理した後、3.5Gyで放射線照射した場合に、 図8に記載されている結果と類似の結果が得られた。
曲線(1)及び(4)はそれぞれ放射線照射及び放射線未照射標準を示す。
実施例81錠剤 18kgのジルチアゼムを90kgのマンニトール(又はラクトース)と注意深 く混合し、混合物を圧縮して105個の錠剤とすることにより、それぞれ130 mgのジルチアゼムを含む錠剤を製造する。
同様の方法で所望量の他の活性成分を含む錠剤を製造することができる。
実施例9 乾燥アンプル 25kgのジルチアゼムを150kgの顆粒化マンニトールと注意深く混合し、 混合物を106個のアンプルに充填することにより、それぞれ25mgのジルチ アゼムを含む乾燥アンプルを製造する。
同様の方法で、所望量の他の活性成分を含むアンプルを製造することができる。
実施例10:注射用のアンプル 10kgのニフェジピンを、150kgのエタノール(96%)、150kgの ポリエチレングリコール400及び700kgの蒸留水を含む溶液103kgに 溶解し、この混合物を滅菌し、それをそれぞれ10gの溶液中に100mgの活 性化合物を含むように105個の滅菌アンプルに充填することにより、それぞれ 100mgのニフェジピンを含む注射用のアンプルを製造する。
同様の方法で所望量の他の活性成分を含むアンプルを製造することができる。
日 数 日 数 日2【 FIGURE2B 日数 FIGURE 3A 日数 FIGURE 3B 27.5 55 110 ジルチアゼム (mg/kg) 27.5 55 110 ジルチアゼム (mg/kg) FIGURE 5 5 10 is 20 25 30 日数 FIGURE 6 日数 5 10 15 20 25’ 30 日数 日数 FIGURE 9 国際調査報告 国際調査報告

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.温血動物に放射線保護的に有効量のカルシウム拮抗剤を投与することからな る放射線照射の悪影響に対して該動物を保護する方法。
  2. 2.該温血動物が哺乳類である請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 3.該温血動物が人である請求の範囲第1項記載の方法。
  4. 4.該カルシウム拮抗剤がピペラジン又はフェニルアルキルアミン型のカルシウ ム拮抗剤である請求の範囲第1項記載の方法。
  5. 5.該カルシウム拮抗剤がベンゾチアゼピン又はジヒドロピリジン型のカルシウ ム拮抗剤である請求の範囲第1項記載の方法。
  6. 6.該カルシウム拮抗剤がジルチアゼム、ニフェジピン、ニモジピン、ニトレン ジピン又はイスラジピンである請求の範囲第1項記載の方法。
  7. 7.該カルシウム拮抗剤がフルナリジン・ベラパミル、ニカルジピン、ニルジピ ン、ニソルジピン、フェロジピン、アムロジピン、ラシジピン、チアパミル、ニ グルジピン、アニパミル、リオシジン、フェンジレン又はガロパミルである請求 の範囲第1項記載の方法。
  8. 8.該カルシウム拮抗剤が1種又はそれ以上の他のカルシウム拮抗剤との組み合 わせである請求の範囲第1項記載の方法。
  9. 9.該カルシウム拮抗剤が放射線保護金属塩との組み合わせである請求の範囲第 1項記載の方法。
  10. 10.該カルシウム拮抗剤を製薬学的調製物の形態で経口的又は非経口的に投与 する請求の範囲第1項記載の方法。
  11. 11.カルシウム拮抗剤、2種又はそれ以上のカルシウム拮抗剤の組み合わせ又 はカルシウム拮抗剤と亜鉛塩の組み合わせの放射線照射の悪影響に対して温血動 物を保護するための製薬学的調製物の製造のための使用。
  12. 12.カルシウム拮抗剤、2種又はそれ以上のカルシウム拮抗剤の組み合わせ又 はカルシウム拮抗剤と亜鉛塩の組み合わせの請求の範囲第1〜10項のいずれか に記載の方法で使用する製薬学的調製物の製造のための使用。
  13. 13.2種又はそれ以上のカルシウム拮抗剤又はカルシウム拮抗剤と放射線保護 金属塩を含む相乗的製薬学的組み合わせ。
  14. 14.該カルシウム拮抗剤がジルチアゼムとニフェジピンであるか又は該カルシ ウム拮抗剤と放射線保護金属塩がジルチアゼムとアスパラギン酸亜鉛である請求 の範囲第13項記載の組み合わせ。
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