JPH0650063A - 窓サツシ付き建築用窓シヤツター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 窓サツシの屋外側に組付けられる窓シヤツタ
ーにおいて、防犯性を損なうこと無くシヤツターケース
を開口できるようにする。 【構成】 窓サツシ２の上サツシ枠２ａを、シヤツター
ケース５の下端部に着脱自在に止着すると共に、シヤツ
ターケースの下部を、前記上サツシ枠２ａを取外した状
態で開口しているようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、住宅やビル等の窓開口
部に建付けられる窓サツシ付き建築用窓シヤツターに関
するものである。

【０００２】

【従来技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
この様な窓シヤツターにおいて、建付け後のメンテナン
スをすることがしばしば強いられることがあり、そのた
めには、シヤツターケースを開口しなければならない。
これに対して、窓シヤツターは、最も屋外側に建付けら
れる関係から、シヤツターケースの屋外側板を着脱でき
るように構成することが提唱されるが、この様にしたと
き、不心得者がシヤツターケース屋外側面を外し、そし
てシヤツターカーテンを無理矢理引上げてしまう惧れが
あつて防犯上の観点から好ましいものでなく、何らかの
対応が必要になる。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる窓サツシ
付き建築用窓シヤツターを提供することを目的として創
案されたものであつて、躯体の窓開口に建付けられる窓
サツシの屋外側に組付けられる窓シヤツターであつて、
該窓シヤツターは、シヤツターカーテンと、シヤツター
カーテンの開閉を行うための開閉駆動手段と、該開閉駆
動手段およびシヤツターカーテンの収納をすべく上サツ
シ枠の上側に配されるシヤツターケースと、左右サツシ
枠に沿つて配されるガイドレールとを備えて構成された
ものであり、また前記窓サツシのサツシ枠のうち上サツ
シ枠は、シヤツターケースの下端部に着脱自在に止着さ
れるものとし、さらに、シヤツターケースの下部は、前
記上サツシ枠を取外した状態で開口していることを特徴
とするものである。

【０００４】そして本発明は、この構成によつて、防犯
性を損なうこと無くシヤツターケースの開口ができるよ
うにしたものである。

【０００５】

【実施例】次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図面において、１は躯体の窓開口に建付けられ
た窓サツシ２の屋外側に建付けられる窓シヤツターであ
つて、該窓シヤツター１は、シヤツターカーテン３と、
シヤツターカーテン３の開閉を行うための開閉駆動手段
４と、該開閉駆動手段４およびシヤツターカーテン３の
収納をすべく後述する上サツシ枠２ａの上側に配される
シヤツターケース５と、後述する左右サツシ枠２ｃ、２
ｄに沿つて配されるガイドレール６とを備えて構成され
ているものであり、本実施例では、次ぎの窓シヤツター
１が採用されているが、本発明はこれに限定されるもの
でなく、スラツト同志をインターロツク結合して構成さ
れる汎用の窓シヤツターであつても勿論良い。

【０００６】つまり、このものでは、シヤツターカーテ
ン３を、複数枚のホロー型スラツト（パネル）３ａを、
図示しない蝶着手段により折畳み自在に蝶着したもので
あり、そして、一枚置きのスラツト３ａ左右両端部に
は、案内突起３ｂ、３ｃが屋内外側の一方、他方の各面
に位置して交互に突出している。一方、前記開閉駆動手
段４は、スラツト幅に合わせて多角形状をした多面駆動
体７がシヤツターケース５の左右両端部に設けられるケ
ースブラケツト５ａに軸支されており、この多面駆動体
７の正逆駆動（手動であつても電動であつても勿論良
い）によつてスラツト３ａをガイドレール６側に繰出
し、また同じくシヤツターケース５内に形成される収納
室５ｂ側に送り込むようになつている。また、ケースブ
ラケツト５ａおよびこれから続く収納室５ｂ側板には、
下側が分岐する収納案内レール８が設けられている。そ
して、前述したようにシヤツターカーテン３が収納室５
ｂに送り込まれる際に、収納案内レール８の分岐位置よ
りも上側において、前記一方側の案内突起３ｂはレール
屋外側面に誘導され、他方側の案内突起３ｃはレール屋
内側面に誘導され、そして分岐位置より下側において、
一枚置きのスラツト３ａを屋外側、屋内側に交互に振り
分けて誘導し、二枚のスラツト３ａが並列する状態で折
畳み状に収納する構成になつている。ところで、シヤツ
ターケース５の下側は開口していて、ここからシヤツタ
ーケース５内の点検ができる構成になつている。尚、ケ
ースブラケツト５ａの下部には最下段スラツト３ａを受
止め支持するための支持ブラケツト９が一体的に設けら
れていてスラツト３ａが落ちないように構成されてい
る。

【０００７】一方、前記窓サツシ２のサツシ枠は、上下
サツシ枠２ａ、２ｂ、左右サツシ枠２ｃ、２ｄによつて
四周が囲繞されるよう形成されるものであるが、このう
ちの左右および下サツシ枠２ｃ、２ｄ、２ｂは、躯体窓
枠１０にビス１１を介して一体的に止着されている。こ
れに対し、上サツシ枠２ａは、前記左右サツシ枠２ｃ、
２ｄの上端部に着脱自在に止着されている。つまり、左
右サツシ枠２ｃ、２ｄの上端部には、取付けブラケツト
１２が窓内方に向けて一体的に取り付けられており、そ
して、この取付けブラケツト１２に上サツシ枠２ａを下
側から当てがい、この状態でビス１３によつて上サツシ
枠２ａの左右両端部が取付けブラケツト１２に着脱自在
に止着され、さらに上サツシ枠２ａの中間部は長ビス１
４を介してシヤツターケース５の下端部に着脱自在に止
着される構成になつている。

【０００８】叙述の如く構成された本発明の実施例にお
いて、窓シヤツター２の建付け後にメンテナンスを行う
場合には、シヤツターケース５を開口する必要がある
が、このためには、まず、ビス１３、１４を抜き取つて
上サツシ枠２ａを左右サツシ枠２ｃ、２ｄおよびシヤツ
ターケース５から外すことでシヤツターケース５の開口
ができ、この状態でメンテナンス等の作業を行うことが
できる。

【０００９】この様に、本発明にあつては、シヤツター
ケース５内のメンテナンスを行う場合に、上サツシ枠２
ａを取外すことで簡単にシヤツターケース５の開口がで
きることになつて、メンテナンス性に優れたものである
が、このものにおいて、シヤツターカーテン３が閉鎖し
ているときには上サツシ枠２ａを屋外側から取外すこと
ができないため、シヤツターカーテン閉鎖時におけるシ
ヤツターケース５の開口は、屋外側からはできず屋内側
からのみ行うことができるため、防犯性が何ら損なわれ
ることがない。そのうえ、仮令全閉状態でメンテナンス
が必要になつた場合であつても、シヤツターカーテン３
全閉状態のままで上サツシ枠２ａを屋内側から外すこと
ができるため、メンテナンス性の向上が大幅に計れるこ
とになるという利点がある。

【００１０】尚、本発明は上記実施例に限定されないこ
とは勿論であつて、図８、図９に示す第二実施例の如
く、上枠２ａを屋外方向（屋内方向でも良い）にずらす
ことで取外すことができるように構成しても良い。つま
りこのものは、上サツシ枠２ａの中間部を第一実施例と
同様、シヤツターケース下端部にビス１４によつて着脱
自在に止着するものであるが、このものでは、上サツシ
枠２ａを取外すことができるようにするため、左右サツ
シ枠２ｃ、２ｄの上端部に切欠き部２ｅが形成されてい
ると共に、ガイドレール６が上サツシ枠２ａに干渉しな
いよう位置ずれしており、これによつて上サツシ枠２ａ
の簡単な取外しができるものである。

【００１１】

【作用効果】以上要するに、本発明は叙述の如く構成さ
れたものであるから、窓シヤツターのメンテナンス等を
行う場合には、シヤツターケースを開口する必要がある
が、そのためには、上サツシ枠をシヤツターケースから
外すことでシヤツターケースの下部を開口することがで
き、ここからメンテナンス等の作業を行うことができ
る。この結果、シヤツターカーテンの開口を簡単に行う
ことができることになつてメンテナンス性の向上が計れ
るものであるが、このものにおいて、シヤツターケース
の開口は、シヤツターカーテンが閉鎖しているときには
屋外側からはできず屋内側からのみ行うことができるこ
とになつて、防犯性が何ら損なわれることがないうえ、
仮令全閉状態でメンテナンスが必要になつた場合であつ
ても、そのまま上サツシ枠を外すことができるため、メ
ンテナンス性をより向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】窓サツシ付き窓シヤツターの概略正面図であ
る。

【図２】窓サツシ付き窓シヤツターの縦断面図である。

【図３】ガイドレール部の水平断面図である。

【図４】上枠の取付けを示す要部斜視図である。

【図５】シヤツターケース内の概略図である。

【図６】シヤツターカーテンの一部側面図である。

【図７】シヤツターカーテンの収納を示す説明図であ
る。

【図８】他例を示す要部正面図である。

【図９】同上要部斜視図である。

【符号の説明】

１ 窓シヤツター ２ 窓サツシ ２ａ 上サツシ枠 ３ シヤツターカーテン ４ 開閉駆動手段 ５ シヤツターケース

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内海 義嗣 東京都新宿区西新宿２丁目１番１号 三和 シヤッター工業株式会社内 (72)発明者 森 敦司 東京都新宿区西新宿２丁目１番１号 三和 シヤッター工業株式会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 躯体の窓開口に建付けられる窓サツシの
   屋外側に組付けられる窓シヤツターであつて、該窓シヤ
   ツターは、シヤツターカーテンと、シヤツターカーテン
   の開閉を行うための開閉駆動手段と、該開閉駆動手段お
   よびシヤツターカーテンの収納をすべく上サツシ枠の上
   側に配されるシヤツターケースと、左右サツシ枠に沿つ
   て配されるガイドレールとを備えて構成されたものであ
   り、また前記窓サツシのサツシ枠のうち上サツシ枠は、
   シヤツターケースの下端部に着脱自在に止着されるもの
   とし、さらに、シヤツターケースの下部は、前記上サツ
   シ枠を取外した状態で開口していることを特徴とする窓
   サツシ付き建築用窓シヤツター。