JPH0649942Y2 - 電磁クラッチダンパ - Google Patents
電磁クラッチダンパInfo
- Publication number
- JPH0649942Y2 JPH0649942Y2 JP1987154628U JP15462887U JPH0649942Y2 JP H0649942 Y2 JPH0649942 Y2 JP H0649942Y2 JP 1987154628 U JP1987154628 U JP 1987154628U JP 15462887 U JP15462887 U JP 15462887U JP H0649942 Y2 JPH0649942 Y2 JP H0649942Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- elastic member
- electromagnetic clutch
- flanges
- clutch damper
- elastic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、吸振装置の一種として機能する電磁クラッチ
ダンパの改良に関する。
ダンパの改良に関する。
従来から、第4図に示すように、放射状に外方突出する
複数の外向フランジ(2)を備えたインナーケース
(1)と、放射状に内方突出する複数の内向フランジ
(4)を備えたアウターケース(3)を同心状に配置
し、円周方向に交互に並ぶ外向フランジ(2)と内向フ
ランジ(4)をゴム状弾性材製の弾性部材(5)を介し
て連結した電磁クラッチダンパが知られている。
複数の外向フランジ(2)を備えたインナーケース
(1)と、放射状に内方突出する複数の内向フランジ
(4)を備えたアウターケース(3)を同心状に配置
し、円周方向に交互に並ぶ外向フランジ(2)と内向フ
ランジ(4)をゴム状弾性材製の弾性部材(5)を介し
て連結した電磁クラッチダンパが知られている。
この従来の電磁クラッチダンパにおいて、円周方向に並
べられた弾性部材(5)は、図示したように都合8箇
所、設けられ、第6図に示すように、両フランジ(2)
(4)に対してソリッドな状態で加硫接着されている。
インナーケース(1)とアウターケース(3)に挟まれ
る中間の空間において、各弾性部材(5)を介装した以
外のところは、当該ダンパを軸方向に貫通する空洞とさ
れているが、実際には加硫成形型のパーティング面に該
当する位置に薄膜状のバリ(6)が残されている(第5
図参照)。但し、このバリ(6)は当該ダンパの機能に
対して何ら影響を与えるものではなく、このバリ(6)
の存在は、これを無視することができる。
べられた弾性部材(5)は、図示したように都合8箇
所、設けられ、第6図に示すように、両フランジ(2)
(4)に対してソリッドな状態で加硫接着されている。
インナーケース(1)とアウターケース(3)に挟まれ
る中間の空間において、各弾性部材(5)を介装した以
外のところは、当該ダンパを軸方向に貫通する空洞とさ
れているが、実際には加硫成形型のパーティング面に該
当する位置に薄膜状のバリ(6)が残されている(第5
図参照)。但し、このバリ(6)は当該ダンパの機能に
対して何ら影響を与えるものではなく、このバリ(6)
の存在は、これを無視することができる。
上記従来の電磁クラッチダンパは、インナーケース
(1)とアウターケース(3)を多数の弾性部材(5)
を使って極めて緊密な状態で連結したということができ
るが、これに伴なって弾性部材(5)を軸方向のばね定
数が高くなって電磁クラッチの作動電圧が高くなる傾向
があり、作動電圧を下げるために軸方向のばね定数を低
下させると、捩り方向のばね定数まで低下して弾性部材
(5)の耐久性が著しく劣化する問題がある。
(1)とアウターケース(3)を多数の弾性部材(5)
を使って極めて緊密な状態で連結したということができ
るが、これに伴なって弾性部材(5)を軸方向のばね定
数が高くなって電磁クラッチの作動電圧が高くなる傾向
があり、作動電圧を下げるために軸方向のばね定数を低
下させると、捩り方向のばね定数まで低下して弾性部材
(5)の耐久性が著しく劣化する問題がある。
本考案は以上の点に鑑み、作動電圧を低下させることと
弾性部材の耐久性を満足のゆくレベルに維持することの
双方を達成する目的でなされたもので、この目的を達成
するため、放射状に外方突出する複数の外向フランジを
備えたインナーケースと、放射状に内方突出する複数の
内向フランジを備えたアウターケースを同心状に配置
し、円周方向に交互に並ぶ前記外向フランジと内向フラ
ンジを第1の弾性部材を介して連結してなる電磁クラッ
チダンパにおいて、前記外向フランジと内向フランジの
間に、前記第1の弾性部材に対して非接着である第2の
弾性部材を設け、前記両ケースが捩り方向に相対変位し
たときに前記両弾性部材が荷重を受け、前記両ケースが
軸方向に相対変位したときに前記第1の弾性部材のみが
荷重を受けることにした。
弾性部材の耐久性を満足のゆくレベルに維持することの
双方を達成する目的でなされたもので、この目的を達成
するため、放射状に外方突出する複数の外向フランジを
備えたインナーケースと、放射状に内方突出する複数の
内向フランジを備えたアウターケースを同心状に配置
し、円周方向に交互に並ぶ前記外向フランジと内向フラ
ンジを第1の弾性部材を介して連結してなる電磁クラッ
チダンパにおいて、前記外向フランジと内向フランジの
間に、前記第1の弾性部材に対して非接着である第2の
弾性部材を設け、前記両ケースが捩り方向に相対変位し
たときに前記両弾性部材が荷重を受け、前記両ケースが
軸方向に相対変位したときに前記第1の弾性部材のみが
荷重を受けることにした。
上記構成を備えた本考案の電磁クラッチダンパにおいて
は、外向フランジと内向フランジの間に、第1の弾性部
材に対して非接着である第2の弾性部材が設けられて、
両ケースが捩り方向に相対変位したときに両弾性部材が
荷重を受け、両ケースが軸方向に相対変位したときに第
1の弾性部材のみが荷重を受けるようになっているた
め、弾性部材の捩り方向のばね定数を或る程度高い値に
設定することが可能となるとともに、軸方向のばね定数
を低く抑えることが可能となる。
は、外向フランジと内向フランジの間に、第1の弾性部
材に対して非接着である第2の弾性部材が設けられて、
両ケースが捩り方向に相対変位したときに両弾性部材が
荷重を受け、両ケースが軸方向に相対変位したときに第
1の弾性部材のみが荷重を受けるようになっているた
め、弾性部材の捩り方向のばね定数を或る程度高い値に
設定することが可能となるとともに、軸方向のばね定数
を低く抑えることが可能となる。
つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説明する。
第1図ないし第3図において、上記従来例に係る第5図
ないし第7図のダンパと構成が重複する部分は、同一の
符号を付して説明を省略する。
ないし第7図のダンパと構成が重複する部分は、同一の
符号を付して説明を省略する。
すなわち、当該電磁クラッチダンパにおいては、上記従
来例との比較において、インナーケース(1)の外向フ
ランジ(2)とアウターケース(3)の内向フランジ
(4)を連結するゴム状弾性材製の第1の弾性部材
(5)のそれぞれに、軸方向に貫通する孔(5a)が設け
られ、この孔(5a)に、略円柱形状を呈するゴム状弾性
材製の第2の弾性部材(7)が第1の弾性部材(5)に
対して非接着の状態で摺動自在に挿入されており、両弾
性部材(5)(7)に対して捩り方向に荷重が入力した
場合は、第2の弾性部材(7)が第1の弾性部材(5)
と一緒に弾性変形するが、軸方向に荷重が入力した場
合、すなわち両ケース(1)(3)が軸方向に相対変位
したときには、両ケース(1)(3)に加硫接着された
第1の弾性部材(5)のみが弾性変形して、非接着の第
2の弾性部材(7)は第1の弾性部材(5)に対して相
対的に滑って殆ど弾性変形せず、これにより捩り方向の
ばね定数を高く、軸方向のばね定数を低く設定し得るよ
うに構成されている。
来例との比較において、インナーケース(1)の外向フ
ランジ(2)とアウターケース(3)の内向フランジ
(4)を連結するゴム状弾性材製の第1の弾性部材
(5)のそれぞれに、軸方向に貫通する孔(5a)が設け
られ、この孔(5a)に、略円柱形状を呈するゴム状弾性
材製の第2の弾性部材(7)が第1の弾性部材(5)に
対して非接着の状態で摺動自在に挿入されており、両弾
性部材(5)(7)に対して捩り方向に荷重が入力した
場合は、第2の弾性部材(7)が第1の弾性部材(5)
と一緒に弾性変形するが、軸方向に荷重が入力した場
合、すなわち両ケース(1)(3)が軸方向に相対変位
したときには、両ケース(1)(3)に加硫接着された
第1の弾性部材(5)のみが弾性変形して、非接着の第
2の弾性部材(7)は第1の弾性部材(5)に対して相
対的に滑って殆ど弾性変形せず、これにより捩り方向の
ばね定数を高く、軸方向のばね定数を低く設定し得るよ
うに構成されている。
第2の弾性部材(7)の材質と硬度については、第1の
弾性部材(5)と同じであることを含めて特に限定され
るものではないが、この第2の弾性部材(7)を高硬度
に設定すると、両ばね定数が一層隔絶し、これに伴って
顕著な効果が奏される。また第2の弾性部材(7)の形
状、大きさ、箇数、付設位置についても一切の限定は不
要で、場合によっては硬度も含めて複数種類のものを組
み合わせて使うことも考えられる。またこの第2の弾性
部材(7)が孔(5a)から抜け出すことがないように、
適宜抜止手段を付設することも有効である。
弾性部材(5)と同じであることを含めて特に限定され
るものではないが、この第2の弾性部材(7)を高硬度
に設定すると、両ばね定数が一層隔絶し、これに伴って
顕著な効果が奏される。また第2の弾性部材(7)の形
状、大きさ、箇数、付設位置についても一切の限定は不
要で、場合によっては硬度も含めて複数種類のものを組
み合わせて使うことも考えられる。またこの第2の弾性
部材(7)が孔(5a)から抜け出すことがないように、
適宜抜止手段を付設することも有効である。
本考案は、以下の効果を奏する。
すなわち、外向フランジと内向フランジの間に、両フラ
ンジを連結した第1の弾性部材の他に、この第1の弾性
部材に対して非接着である第2の弾性部材が設けられ
て、両ケースが捩り方向に相対変位したときに両弾性部
材が荷重を受け、両ケースが軸方向に相対変位したとき
に第1の弾性部材のみが荷重を受けるようになっている
ために、弾性部材の捩り方向のばね定数を或る程度高い
値に設定することが可能であるとともに、軸方向のばね
定数を低い値に設定することが可能である。したがって
本考案によれば、弾性部材の捩り方向のばね定数を高く
設定して弾性部材の耐久性を高めるとともに、軸方向の
ばね定数を低く抑えて電磁クラッチの作動電圧を低める
ことができる。
ンジを連結した第1の弾性部材の他に、この第1の弾性
部材に対して非接着である第2の弾性部材が設けられ
て、両ケースが捩り方向に相対変位したときに両弾性部
材が荷重を受け、両ケースが軸方向に相対変位したとき
に第1の弾性部材のみが荷重を受けるようになっている
ために、弾性部材の捩り方向のばね定数を或る程度高い
値に設定することが可能であるとともに、軸方向のばね
定数を低い値に設定することが可能である。したがって
本考案によれば、弾性部材の捩り方向のばね定数を高く
設定して弾性部材の耐久性を高めるとともに、軸方向の
ばね定数を低く抑えて電磁クラッチの作動電圧を低める
ことができる。
第1図は本考案の一実施例に係る電磁クラッチダンパの
正面図、第2図は第1図におけるII-II線断面図、第3
図は第1図におけるIII-III線断面図、第4図は従来例
に係る電磁クラッチダンパの正面図、第5図は第4図に
おけるVI-VI線断面図、第6図は第4図におけるVII-VII
線断面図である。 (1)インナーケース、(2)外向フランジ、(3)ア
ウターケース (4)内向フランジ、(5)第1の弾性部材、(5a)
孔、(7)第2の弾性部材
正面図、第2図は第1図におけるII-II線断面図、第3
図は第1図におけるIII-III線断面図、第4図は従来例
に係る電磁クラッチダンパの正面図、第5図は第4図に
おけるVI-VI線断面図、第6図は第4図におけるVII-VII
線断面図である。 (1)インナーケース、(2)外向フランジ、(3)ア
ウターケース (4)内向フランジ、(5)第1の弾性部材、(5a)
孔、(7)第2の弾性部材
Claims (1)
- 【請求項1】放射状に外方突出する複数の外向フランジ
(2)を備えたインナーケース(1)と、放射状に内方
突出する複数の内向フランジ(4)を備えたアウターケ
ース(3)を同心状に配置し、円周方向に交互に並ぶ前
記外向フランジ(2)と内向フランジ(4)を第1の弾
性部材(5)を介して連結してなる電磁クラッチダンパ
において、前記外向フランジ(2)と内向フランジ
(4)の間に、前記第1の弾性部材(5)に対して非接
着である第2の弾性部材(7)を設け、前記両ケース
(1)(3)が捩り方向に相対変位したときに前記両弾
性部材(5)(7)が荷重を受け、前記両ケース(1)
(3)が軸方向に相対変位したときに前記第1の弾性部
材(5)のみが荷重を受けることを特徴とする電磁クラ
ッチダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987154628U JPH0649942Y2 (ja) | 1987-10-12 | 1987-10-12 | 電磁クラッチダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987154628U JPH0649942Y2 (ja) | 1987-10-12 | 1987-10-12 | 電磁クラッチダンパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0160030U JPH0160030U (ja) | 1989-04-17 |
JPH0649942Y2 true JPH0649942Y2 (ja) | 1994-12-14 |
Family
ID=31431530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987154628U Expired - Lifetime JPH0649942Y2 (ja) | 1987-10-12 | 1987-10-12 | 電磁クラッチダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0649942Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5923868Y2 (ja) * | 1980-12-27 | 1984-07-16 | サンデン株式会社 | 電磁クラッチ |
JP2554076B2 (ja) * | 1987-04-23 | 1996-11-13 | 日本電装株式会社 | 電磁クラツチ |
-
1987
- 1987-10-12 JP JP1987154628U patent/JPH0649942Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0160030U (ja) | 1989-04-17 |
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