JPH0649462A - パラフィン供給原料の品質向上法 - Google Patents

パラフィン供給原料の品質向上法

Info

Publication number
JPH0649462A
JPH0649462A JP5101840A JP10184093A JPH0649462A JP H0649462 A JPH0649462 A JP H0649462A JP 5101840 A JP5101840 A JP 5101840A JP 10184093 A JP10184093 A JP 10184093A JP H0649462 A JPH0649462 A JP H0649462A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
olefin
reactor
catalyst
external circulation
paraffin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5101840A
Other languages
English (en)
Inventor
Danny Gaston Rene Peferoen
ダニイ・ガストン・レネ・ペフエローエン
Jean-Pierre Gilson
ジヤン−ピエーレ・ギルソン
Swan Tiong Sie
スワン・チヨン・ジー
Jong Krijn Pieter De
クリイン・ピーテル・デ・ヨング
Willem Hartman Jurriaan Stork
ヴイレム・ハルトマン・ユーリアーン・ストーク
Carolus M A M Mesters
カロラス・マシーアス・アンナ・マリア・メステルス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shell Internationale Research Maatschappij BV
Original Assignee
Shell Internationale Research Maatschappij BV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shell Internationale Research Maatschappij BV filed Critical Shell Internationale Research Maatschappij BV
Publication of JPH0649462A publication Critical patent/JPH0649462A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2/00Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms
    • C07C2/54Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms by addition of unsaturated hydrocarbons to saturated hydrocarbons or to hydrocarbons containing a six-membered aromatic ring with no unsaturation outside the aromatic ring
    • C07C2/56Addition to acyclic hydrocarbons
    • C07C2/58Catalytic processes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2529/00Catalysts comprising molecular sieves
    • C07C2529/04Catalysts comprising molecular sieves having base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites, pillared clays
    • C07C2529/06Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof
    • C07C2529/70Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof of types characterised by their specific structure not provided for in groups C07C2529/08 - C07C2529/65

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Edible Oils And Fats (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 下記構成を特徴とするパラフィン供給原料の
品質向上法とその方法により製造される品質向上した生
成物を得る。 【構成】 (a)供給原料とオレフィン含有流とを2v
/vより大きいパラフィン対オレフィンの比にてβ−ゼ
オライト触媒を含有する反応器に供給し、(b)品質向
上した生成物を取出すことからなるパラフィン供給原料
の品質向上法において、式: 【数1】 [式中、φvは供給原料およびオレフィン含有流の容量
流速であり、φvcは容量外部循環流速である]として
現し2より大きい液体反応器含有物の外部循環程度を有
する外部循環反応器にて少なくとも90モル%のオレフ
ィン変換率で操作することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパラフィン供給原料の品
質向上法に関するものである。より詳細には本発明は、
パラフィンとオレフィンとの縮合によるパラフィン供給
原料のアルキル化法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえばトリメチルペンタンのような高
分枝鎖炭化水素の製造は、高オクタン価のガソリン配合
成分として使用するため重要である。高分枝鎖炭化水素
の従来の製造はイソブタンと軽質オレフィン(一般にブ
テンであるが、しばしばプロペンとブテンと必要に応じ
ペンテンとの混合物)との縮合によって行なわれ、たと
えば弗化水素酸もしくは硫酸のような慣用の強液体酸触
媒を多量に使用する。不混和性酸と炭化水素とのエマル
ジョンを撹拌して触媒および反応体を乳化させると共
に、凍結させて高発熱反応を制御する。工程変動値の複
雑な相関関係を微細に制御して高品質のアルキレート生
成を維持することができる。使用の後に酸を循環させ
る。危険が少なく、しかも環境上の許容性が高い方法を
用いることが望ましい。これら問題を解消するため触媒
として固体酸を使用する方法が提案されている。しかし
ながら、パラフィン系オレフィンの縮合は所望のアルキ
レートと望ましくないオリゴマー化生成物との両者を生
成する。固体酸によりアルキル化を触媒する場合、オリ
ゴマー化生成物に対比してアルキレートに対する選択性
は液体酸で得られるよりも低いことが判明した。さらに
オリゴマー化生成物は、触媒の測定される失活を漸増さ
せると思われる。固体触媒から炭化水素沈着物を除去す
ると共に触媒活性を復活させる再生技術が知られてい
る。しかしながら、たとえば触媒を高温度まで上昇させ
ると共に沈着物を酸化させる公知の再生技術を用いる場
合は、アルキル化を中断させると共に反応条件を変化さ
せねばならず、生産時間を損失させる。
【0003】米国特許第3,706,814号はイソパ
ラフィンをアルキル化する方法を開示し、ここでは酸性
ゼオライト触媒を使用すると共に反応器にパラフィンと
オレフィンとを15〜30の比で供給し、反応器におけ
る未反応オレフィンの濃度を12モル%未満に維持す
る。特に、この方法はゼオライトY触媒を用いて連続撹
拌反応器で操作される。しかしながら実験の結果から、
僅かな触媒使用にて既に重大な失活が生ずると思われ
る。フランス特許第2,631,956号の方法におい
ては、イソブタンとブテンとをβ−ゼオライト触媒にて
上昇流固定床反応器で反応させる。オンストリームの1
時間および4時間における生成物分析は、オンストリー
ムの時間と共に反応器内のオレフィン変換比率のレベル
が低下することを示す。オンストリームにて長時間にわ
たり許容しうる速度で高分枝鎖アルキレートを選択的に
生成するアルキル化法が必要とされる。今回驚くこと
に、液体反応器含有物の高度の外部循環にて固体酸触媒
のアルキル化法を操作することにより、触媒失活速度を
顕著に減少させうることが突き止められた。さらに驚く
ことに、この操作により高分枝鎖パラフィンにつき特に
有利な選択性が触媒活性の持続期間中に達成されること
も突き止められた。この方法を用いることにより、β−
ゼオライト型触媒のアルキル化活性を顕著に向上させう
ることが突き止められた。
【0004】
【発明の要点】したがって本発明は、(a)パラフィン
供給原料とオレフィン含有流とを2v/vより大きいパ
ラフィン対オレフィンの比にてβ−ゼオライト触媒を含
有する反応器に供給し、(b)品質向上した生成物を取
出すことからなるパラフィン供給原料の品質向上法にお
いて、式:
【数2】 [式中、φvは供給原料およびオレフィン含有流の容量
流速であり、φvcは容量外部循環流速である]として
現し2より大きい液体反応器含有物の外部循環程度を有
する外部循環反応器にて、少なくとも90モル%のオレ
フィン変換率で操作することを特徴とするパラフィン供
給原料の品質向上法を提供する。
【0005】パラフィン対オレフィンの比という表現は
特記しない限り容量比である。パラフィン対オレフィン
の比は反応器中に導入されたオレフィンの単位量当りの
供給原料パラフィンの量を意味し、外部循環される液体
反応器内容物のパラフイ含有量を含まない。アルキレー
トという用語はパラフィンとオレフィンとの混合縮合生
成物を意味し、オリゴマー化生成物という用語は複数の
オレフィン分子の縮合生成物を意味する。アルキレート
は、オリゴマー化生成物よりも高い自動車オクタン価
(MON)を特徴とする。典型的には、5〜12個の炭
素原子を有する高分枝鎖パラフィンからなるアルキレー
トは86もしくはそれ以上(たとえば90〜94)の範
囲のMONを有するのに対し、対応のオリゴマー化生成
物は85未満(たとえば80〜82)の範囲のMONを
有するパラフィン系もしくはオレフィン系炭化水素の混
合物からなっている。
【0006】本明細書における液体反応器内容物の外部
循環という表現は、液体反応器内容物の残部から分離さ
れると共にたとえば導管手段のような移動手段を介し輸
送されて反応器に再流入する液体反応器内容物の部分を
意味する。外部循環手段は反応器に対し外部とすること
もできるが、全体的または部分的に反応器によりその長
さのほぼ全体もしくは1部にわたり包囲することがで
き、たとえば反応器の内壁部からなる或いは反応器外壁
部と一体化した反応器に対する導管手段とすることがで
きる。液体反応器内容物の高度の外部循環は好適にはた
とえば固相の固定床反応器または液相の連続撹拌槽反応
器のような既知の反応器で得られ、反応器の長さ全体ま
たは1部に沿った外部循環により操作され、かつ必要に
応じ供給物の向流で操作される。本発明の方法におい
て、液体反応器内容物は実質的に品質向上した生成物よ
りなり、すなわち未反応パラフィンおよびアルキレート
である。品質向上した生成物の1部を外部循環させるこ
ともできる。何故なら、そこに含まれるアルキレートは
触媒の存在下でさらに反応させるべく用いる工程条件下
にて実質的に安定であると思われるからである。品質向
上した生成物の残部は、たとえば未反応パラフィンから
アルキレートを分離するためのたとえば蒸留塔のような
分離装置に供給される。未反応パラフィンは供給原料パ
ラフィンとして再使用することができ、好適には公知手
段により供給原料入口に戻される。本発明の格別の利点
は、外部循環するため品質向上した生成物を中間のアル
キレート分離工程の必要なしに使用することである。適
する手段を用いてパラフィン、オレフィンの導入速度、
品質向上した生成物の除去速度および外部循環の速度を
制御することができる。適する手段を用いて、品質向上
した生成物の1部を循環のため分割する。この種の手段
は好ましくは高処理能力を有し、物理的分離手段であ
る。したがって、外部循環に便利な品質向上した生成物
を反応器流出物から抜取ることができ、この場合は制御
された流れを含むT−接合部を反応器出口に含ませるこ
とができる。
【0007】この方法は単一の反応器で行ないうるが、
有利にはカスケードとして直列で連通する複数の反応器
にて行なわれる。反応器のカスケードは単一のユニット
または分離したユニットに収容することができる。能力
増大は、並列の反応器カスケードを操作して達成するこ
ともできる。本発明の方法による条件は、他の公知種類
の反応器で得ることができる。容量流速はたとえば公知
技術により反応器流出液および外部循環にて次のように
決定される:ロータメータを用い或いは循環ポンプの能
力および流速を測定するための調整流動弁の設定を確定
し;差圧を測定すべく風速計もしくはピトー管を使用
し;或いは物質流動計を密度測定と共に使用する。適す
る装置および技術は「ケミカル・エンジニアス・ハンド
ブック」、ペリー・アンド・チルトン、マックグローヒ
ル(1973)、第5版、第5〜8頁〜第5〜14頁に
開示されている。
【0008】オレフィン変換率は、反応器内で消費され
たオレフィンと導入されたオレフィンとの比として規定
される。高レベルのオレフィン変換率にて所望の生成物
アルキレートが得られる。高いオレフィン変換レベル
は、好適には0.01kg/kg.hを越える適するオ
レフィン空間速度と高い活性触媒とを適する反応器温
度、組成およびパラフィンとオレフィンとの導入速度、
並びに反応の際の品質向上した生成物の除去と共に用い
て達成することができる。オレフィン変換のレベルは、
便利には反応器の流出液におけるガスクロマトグラフ技
術によって測定される。この方法は、有利には少なくと
も90モル%のオレフィン変換率が得られるようなオレ
フィン空間速度で操作される。オレフィン空間速度と
は、反応器内の触媒の単位重量当り単位時間につき反応
器に導入されるオレフィンの重量として規定される。適
するオレフィン空間速度は0.01〜10kg/kg.
hの範囲とすることができる。しかしながら操作条件を
所要に応じ選択して、オレフィン空間速度を或る程度の
触媒寿命を犠牲にして操作を容易化すべく最適値より高
く増大させることもできる。触媒寿命は、失活がほぼ完
結する触媒寿命として規定することができる。触媒寿命
は反応器内の触媒単位重量当り反応器に供給されるオレ
フィン重量として規定され、これはオレフィン空間速度
とオンストリーム時間との積として計算される。本発明
の方法は、触媒の失活が生ずる前に高触媒寿命にて操作
しうることが判明した。7kg/kgの触媒寿命を越
え、15kg/kgの程度の寿命に到る操作が可能であ
る。
【0009】本発明の他の利点として、本発明により外
部循環を含む反応器にて高オレフィン変換レベルで操作
すれば順次の触媒失活にわたり高分枝鎖アルキレートに
対し選択性の高アルキレート収率が得られる。完全失活
した時のみ、オレフィンの漏れが観察された。したがっ
て、全触媒寿命にわたりこの方法を操作するのが経済的
である。単一の反応器で操作すれば、本発明の方法によ
り優秀な結果が得られる。好適具体例において、本発明
の方法は各反応器に対し分離供給するカスケードの反応
器で操作され、低い容量外部循環流速を用いることがで
きる。好適には、10個までの反応器、好ましくは8個
まで、最も好ましくは5個までの反応器を使用すること
ができる。複数の固定床流下反応器の各操作床に対する
供給は、たとえば好適には中心供給ラインから供給され
る個々の供給ラインを含む。本発明による方法の好適操
作は5〜12個の炭素原子、好ましくは5個、6個、7
個、8個、9個もしくは12個の炭素原子を含む高分枝
鎖パラフィン、最も好ましくはトリメチル−ブタン、−
ペンタンもしくは−ヘキサンの製造である。この方法
は、所望に応じ4〜8個の炭素原子を有するイソパラフ
ィンからなるパラフィン供給原料、好適にはイソブタ
ン、2−メチルブタン、2,3−ジメチルブタン、3−
メチルヘキサンもしくは2,4−ジメチルヘキサンから
なる供給原料、特に好ましくは4個もしくは5個の炭素
原子を有するイソパラフィンからなるパラフィン系供給
原料の品質向上に用いることができる。本発明の方法に
適する供給源量はたとえばナフサフラクションのような
石油変換生成物のイソパラフィン含有フラクション、お
よびたとえば精製イソブタンのような精製イソパラフィ
ン供給原料を包含する。上記したように、液体反応器生
成物の流出液におけるイソパラフィン含有量を供給原料
として再使用すべく分離するのが便利である。
【0010】オレフィン含有流は好適には低級オレフィ
ン含有炭化水素の形態であり、必要に応じ他の非オレフ
ィン炭化水素を含有することもできる。好適には、オレ
フィン含有流はエテン、プロペン、イソ−または1−も
しくは2−(cisもしくはtrans)ブタンまたは
ペンテンを包含し、必要に応じたとえばプロパン、イソ
ブタン、n−ブタンもしくはペンタンで希釈することも
できる。本発明の方法は好適には流動接触熱分解装置、
MTBEエーテル化装置またはオレフィン異性化装置の
下流で操作することができる。好ましくは、反応器は触
媒とオレフィン供給物との初期接触を抑制するように始
動される。好適には、最初に反応器にパラフィン供給原
料を充填する。液体反応器内容物の外部循環を新たな供
給流に戻し、次いでオレフィン含有流にパラフィン供給
原料を変換率が90モル%以上に維持されるようなオレ
フィン空間速度にて連続的かつ定量的に充填する。供給
原料およびオレフィン流は、有利にはたとえば向流配置
における複数の入口ポートを介して充填することができ
る。反応器に充填するためのノズルの使用は、有利には
導入部位における充填物の分散を向上させる。適するノ
ズルは触媒として弗化水素を用いるアルキル化反応に使
用することが知られたもの、並びに撹拌槽反応器および
固定触媒床に供給物を分散させることが知られたノズル
である。カスケードの反応器、たとえば複数の床反応器
を、事前の反応器まで外部循環すべく反応器の下で内容
物を抜取って操作することができる。
【0011】好ましくはアルキル化反応は150℃未
満、より好ましくは60〜120℃の温度にて行なわれ
る。反応圧力は1〜40気圧とすることができる。好適
には、圧力は反応物を液相に維持するよう反応器内容物
の蒸気圧よりも高い。好適なパラフィン対オレフィンの
比は5v/vより高く、より好ましくは10〜30v/
vの範囲、特に好ましくは15〜30v/vの範囲であ
る。好適には2〜10v/vの範囲である低いパラフィ
ンと対レフィンの比は、たとえば12個の炭素原子を有
するイソパラフィンのような高級アルキレートの生成に
好適である。反応器のほぼ全体にわたる好適なオレフィ
ン変換率は少なくとも95モル%、より好ましくは少な
くとも98モル%、より好ましくは少なくとも99モル
%、たとえば99.5、99.8もしくは99.9モル
%である。最も好ましくは、オレフィン変換率はほぼ完
全、すなわちほぼ100%である。好ましくは50より
大、より好ましくは60より大、たとえば75〜150
の範囲、特に好ましくは80〜120の範囲の液体反応
器内容物の外部循環程度を有する反応器を用いることが
できる。
【0012】オレフィン空間速度の好適操作範囲は0.
01〜10kg/kg.h、好ましくは0.01〜5、
より好ましくは0.01〜0.5kg/kg.h、特に
好ましくは0.05〜0.10kg/kg.hを包含す
る。この方法は有利には、選択された工程パラメータを
強制制御するための複数変動値の動的および静的モデル
を用いる高度プロセス制御および必要に応じオンライン
最適化技術の適用により操作することができる。本発明
による方法の好適操作においては、操作の間に得られた
アルキレートを監視すると共に品質データを適切な操作
工程データと一緒に高度プロセス制御装置に供給する。
高度プロセス制御機の実時間の回答を自動的にプロセス
実現装置にフィードバックして、工程パラメータが操作
条件内に留まるよう確保する。たとえば容量流速、温度
およびオレフィン空間速度のような工程パラメータを所
定の範囲内に維持することにより有利な結果を得ること
ができる。本発明の方法に使用するβ−ゼオライト触媒
は、好適にはニューマン、トレーシー等、プロシーディ
ング・R.ソサエテイ・ロンドン・シリーズA、第42
0巻、第375頁(1988)に記載されたようなβ−
ゼオライトの構造分類にしたがう任意の触媒とすること
ができる。
【0013】好適にはゼオライト触媒を支持体上に存在
させる。たとえば触媒は好適には、たとえばアルミナ、
シリカ−アルミナ、マグネシア、チタニア、ジルコニア
およびその混合物のような結合剤として作用する耐火性
酸化物をさらに含む。アルミナが特に好適である。耐火
性酸化物とゼオライトとの重量比は好適には10:90
〜90:10、好ましくは50:50〜15:85の範
囲である。触媒はペレットとして使用され、ペレットは
好ましくは0.1〜1mmの範囲である。好適にはペレ
ットは200〜2000オングストローム、好ましくは
200〜1000オングストロームの寸法を有するβ−
ゼオライトの結晶からなっている。有利な触媒活性およ
びペレット内の拡散がかくして達成される。結晶寸法は
公知技術、好適には透過電子顕微鏡または厚さ表面積特
性化法により測定することができ、たとえばB.C.リ
ッペンスおよびJ.H.デバー、ジャーナル・キャタリ
スト、第4巻、第319頁(1965)、並びにJ.リ
ンチ、F.ラーツおよびCh.デラランデ、「表面科学
および触媒における研究」、第39巻、第547〜55
7頁に記載されている。
【0014】好ましくは本発明の方法は、高酸性のβ−
ゼオライト触媒で操作される。酸部位の密度は、たとえ
ばブチルアミンでの滴定により或いはNMRまたはIR
技術により決定することができる。高い酸部位の密度が
失活前の触媒寿命を長期化するのに有利である。高酸性
のβ−ゼオライト触媒は有利には高いオレフィン空間速
度で本発明の方法に用いられて、アルキレートの生成速
度を増大させることができる。これら部位の酸性強度を
それ自体で決定しうるが、触媒の酸部位強度をたとえば
「ゼオライト科学および実用の入門」、バン・ベクム、
フラニゲン、ヤンセン、エルセビール(1991)、第
268〜278頁におけるゼオライト触媒に関し示され
たように比較する公知技術を用いるのが便利である。使
用する前に反応が生じうる酸部位の利用度を増大させ
て、潜在的な触媒寿命を増大させることが望ましい。好
適には、当業界で知られた技術により酸部位の密度を増
大させるべく触媒を処理することができる。ゼオライト
触媒をたとえば水酸化ナトリウムのようなアルカリ洗液
で処理して、アルミナを触媒内に再分配させると共にシ
リカ−アルミナ格子の比を減少させることができる。或
いは、高いアルミナ含有量のβ−ゼオライトを合成して
使用することもできる。
【0015】本発明の方法によれば許容しうる選択率に
て操作することができ、すなわちオンストリームの時間
にわたり許容しうるアルキレート収率を得ることができ
る。この手段により、触媒のアルキル化活性が部分的失
活にわたり維持されると共にオレフィン漏れが観察され
る全部位の完全失活が生ずるまで維持される。漏れは便
利にはガスクロマトグラフィーにより示される。オンス
トリームの時間にわたり、オリゴマー化生成物は触媒の
酸部位に結合し続けると思われ、生成物には検出されな
い。触媒の再生は、酸部位から炭化水素沈着物を脱着さ
せるべく当業界で知られた技術、たとえば酸素リッチな
雰囲気における高温度での酸化再生によって行なうこと
ができる。本発明の方法は、再生速度が失活速度よりも
大である場合、向上した効率を特徴とする。したがっ
て、再生速度を増大させる技術が、この方法には特に有
利である。再生は連続的に行なうことができ、たとえば
カスケード反応器の1個もしくはそれ以上、たとえば複
数固定床流下反応器における1個もしくはそれ以上の床
を所望に応じ反応モード或いは再生モードで操作するこ
とができる。新鮮または再生触媒を連続的に独立した反
応器に或いはカスケード反応器のそれぞれに、反応器か
ら抜取られた連続触媒と同時に添加すると共に抜取られ
た触媒を再生反応器に移送することができる。分枝鎖ア
ルキレートをさらに他の生成物まで変換させることが望
ましい。したがって、本発明の方法は他の処理装置への
供給ラインを含むことができる。
【0016】
【実施例】以下、限定はしないが実施例により本発明を
さらに説明する。実施例1 0.1mmのペレット寸法および12.7のシリカ対ア
ルミナの比を有するβ−ゼオライト触媒を含有した1個
の外部循環を備える単一固定床反応器に、液体イソブタ
ン供給原料を充填した。この反応器および内容物を加熱
すると共に、反応温度を80〜90℃に維持した。イソ
ブタンの導入を維持しながら液体反応器内容物を床の下
から抜取り、その1部を100の循環程度にて反応器に
外部循環させた。2−ブテンを30v/vのパラフィン
対オレフィンの比および0.08kg/kg.hのオレ
フィン空間速度にてイソブタン供給原料と共に連続添加
した。アルキレートが100時間にわたり生成した。オ
レフィン変換率は99モル%より大、すなわちほぼ完全
であった。結果を、オンストリームでの30時間および
60時間における2つのサンプリング時間につき測定し
て下表1に示す。失活は98kg/kgの触媒寿命にて
生じた。実質的にパラフィン系C5+生成物の収率はオ
レフィンに対し200重量%として測定された。
【0017】
【表1】 第1表 下記サンプリング期間で得られた生成物、重量% 30h 60h ────────────────────────────── C5/C5+ 5 5 C6/C5+ 4 3 C7/C5+ 7 6 C8/C5+ 82 79 C9+/C5+ + + 100 100 TMP/C8 78 72 ──────────────────────────────
【0018】
【表註】TMPはトリメチルペンタンである。収率は、
示したようにC5+もしくはC8の%にて全収率の%と
して示す。
【0019】比較例 実施例1を反復したが、ただし外部循環を用いなかっ
た。触媒は極めて急速に失活したため、反応器流出液に
はアルキレートが検出されなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジヤン−ピエーレ・ギルソン オランダ国 1031 シー・エム アムステ ルダム、バトホイスウエヒ 3 (72)発明者 スワン・チヨン・ジー オランダ国 1031 シー・エム アムステ ルダム、バトホイスウエヒ 3 (72)発明者 クリイン・ピーテル・デ・ヨング オランダ国 1031 シー・エム アムステ ルダム、バトホイスウエヒ 3 (72)発明者 ヴイレム・ハルトマン・ユーリアーン・ス トーク オランダ国 1031 シー・エム アムステ ルダム、バトホイスウエヒ 3 (72)発明者 カロラス・マシーアス・アンナ・マリア・ メステルス オランダ国 1031 シー・エム アムステ ルダム、バトホイスウエヒ 3

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)パラフィン供給原料とオレフィン
    含有流とを2v/vより大きいパラフィン対オレフィン
    の比にてβ−ゼオライト触媒を含有する反応器に供給
    し、(b)品質向上した生成物を取出すことからなるパ
    ラフィン供給原料の品質向上法において、式: 【数1】 [式中、φvは供給原料およびオレフィン含有流の容量
    流速であり、φvcは容量外部循環流速である]として
    現し2より大きい液体反応器含有物の外部循環程度を有
    する外部循環反応器にて、少なくとも90モル%のオレ
    フィン変換率で操作することを特徴とするパラフィン供
    給原料の品質向上法。
  2. 【請求項2】 少なくとも95モル%のオレフィン変換
    率にて操作する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 50より大きい請求項1に記載の外部循
    環程度を特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 反応器に先ずパラフィン供給原料を充填
    し、次いで液体反応器含有物の外部循環を新鮮供給流に
    戻し、次いでオレフィン含有流に連続的かつ定量的にパ
    ラフィン供給原料を変換率が90モル%以上に維持され
    るようなオレフィン空間速度で充填する請求項1〜3の
    いずれか一項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 0.01〜10kg/kg.hの範囲の
    オレフィン空間速度を特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 10v/vより大きいパラフィン対オレ
    フィンの比を特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 7kg/kgを越える触媒寿命まで操作
    しうる請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 1個もしくはそれ以上の反応器のカスケ
    ードにて直列で操作する請求項1〜7のいずれか一項に
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 1個もしくはそれ以上の反応器を触媒再
    生方式で操作する請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 150℃未満の温度にて行なう請求項
    1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか一項に記載
    の容量流速、温度およびオレフィン空間速度の範囲内に
    おける定常状態の操作を、操作工程データと共にアルキ
    レート品質を監視する高度プロセス制御の使用により達
    成する請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 ゼオライトが寸法200〜2000オ
    ングストロームの結晶の形態である請求項1〜11のい
    ずれか一項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 触媒が寸法0.1〜1mmのペレット
    の形態である請求項1〜12のいずれか一項に記載の方
    法。
  14. 【請求項14】 触媒を処理して酸部位の密度を増大さ
    せた請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
JP5101840A 1992-04-08 1993-04-06 パラフィン供給原料の品質向上法 Pending JPH0649462A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NL92201015.2 1992-04-08
EP92201015 1992-04-08

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0649462A true JPH0649462A (ja) 1994-02-22

Family

ID=8210537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5101840A Pending JPH0649462A (ja) 1992-04-08 1993-04-06 パラフィン供給原料の品質向上法

Country Status (20)

Country Link
US (1) US5304697A (ja)
EP (1) EP0565198B1 (ja)
JP (1) JPH0649462A (ja)
KR (1) KR930021583A (ja)
CN (1) CN1040871C (ja)
AR (1) AR248125A1 (ja)
AT (1) ATE157639T1 (ja)
AU (1) AU660078B2 (ja)
CA (1) CA2093468A1 (ja)
CZ (1) CZ59393A3 (ja)
DE (1) DE69313497T2 (ja)
DK (1) DK0565198T3 (ja)
ES (1) ES2107610T3 (ja)
GR (1) GR3025261T3 (ja)
HU (1) HU215166B (ja)
MY (1) MY108901A (ja)
RU (1) RU2102369C1 (ja)
SG (1) SG45275A1 (ja)
SK (1) SK280228B6 (ja)
ZA (1) ZA932485B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005161122A (ja) * 2003-11-28 2005-06-23 Kaoru Fujimoto イソパラフィン−オレフィンアルキル化用ゼオライト触媒および該触媒を用いたアルキル化法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW234714B (ja) * 1992-04-08 1994-11-21 Shell Internat Res Schappej B V
US5824835A (en) * 1995-02-03 1998-10-20 Mobil Oil Corporation Isoparaffin-olefin alkylation process
US7875754B2 (en) * 2006-07-27 2011-01-25 Lummus Technology Inc. Method of improving alkylate yield in an alkylation reaction
RU2700792C2 (ru) * 2017-12-25 2019-09-23 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Санкт-Петербургский государственный технологический институт (технический университет)" (СПбГТИ(ТУ)) Способ получения катализатора для осуществления процесса алкилирования парафинов олефинами

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3865894A (en) * 1966-08-25 1975-02-11 Sun Oil Co Pennsylvania Process for paraffin-olefin alkylation
US3706814A (en) * 1970-05-04 1972-12-19 Sun Oil Co Continuous process for producing gasoline blending components
FR2631956B1 (fr) * 1988-05-25 1990-11-02 Inst Francais Du Petrole Procede d'alkylation de paraffines en presence d'une zeolite beta
US4992616A (en) * 1988-07-15 1991-02-12 Mobil Oil Corporation Heterogeneous isoparaffin/olefin aklylation process
US5012033A (en) * 1988-10-06 1991-04-30 Mobil Oil Corp. Isoparaffin-olefin alkylation process and catalyst composition thereof
JPH03246325A (ja) * 1990-02-23 1991-11-01 Tamio Takeuchi 2気筒のシリンダーヘッドを一体化したエンジン
US5073665A (en) * 1990-07-31 1991-12-17 Mobil Oil Corp. Process for alkylating olefins and isoparaffins in a fixed bed reactor
TW234714B (ja) * 1992-04-08 1994-11-21 Shell Internat Res Schappej B V

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005161122A (ja) * 2003-11-28 2005-06-23 Kaoru Fujimoto イソパラフィン−オレフィンアルキル化用ゼオライト触媒および該触媒を用いたアルキル化法

Also Published As

Publication number Publication date
SK280228B6 (sk) 1999-10-08
SG45275A1 (en) 1998-01-16
MY108901A (en) 1996-11-30
HU9301001D0 (en) 1993-07-28
KR930021583A (ko) 1993-11-22
CA2093468A1 (en) 1993-10-09
AU660078B2 (en) 1995-06-08
EP0565198B1 (en) 1997-09-03
HU215166B (hu) 1998-10-28
ES2107610T3 (es) 1997-12-01
ATE157639T1 (de) 1997-09-15
EP0565198A1 (en) 1993-10-13
GR3025261T3 (en) 1998-02-27
AR248125A1 (es) 1995-06-30
DE69313497D1 (de) 1997-10-09
CN1082528A (zh) 1994-02-23
CZ59393A3 (en) 1994-02-16
CN1040871C (zh) 1998-11-25
SK29993A3 (en) 1994-01-12
US5304697A (en) 1994-04-19
HUT67240A (en) 1995-03-28
AU3675593A (en) 1993-10-14
RU2102369C1 (ru) 1998-01-20
DK0565198T3 (da) 1997-10-06
ZA932485B (en) 1993-11-02
DE69313497T2 (de) 1998-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0495319B1 (en) Process and apparatus for paraffin alkylation and catalyst for use therein
US6492571B1 (en) Process for alkylation of isoparaffin with olefin
EP0433954B1 (en) Alkylation process
JP2886090B2 (ja) アミレンのアルキル化法
US4868342A (en) Alkylation and dehydrogenation process for the production of propylene and high octane components
JPH01279848A (ja) Hfアルキル化及び選択的水素化法
CA2117523A1 (en) Isoparaffin-olefin alkylation process
JPH0649462A (ja) パラフィン供給原料の品質向上法
Xiao et al. Alkylation of isobutane with 2-butene over anion-modified zirconium oxide catalysts
EP0640575B1 (en) Process for upgrading a paraffinic feedstock
AU658990B2 (en) Process for upgrading a paraffinic feedstock
US5113023A (en) Removal of linear internal olefins from steam active dehydrogenation recycle stream
EP0790224B1 (en) Staged alkylation process
EP0725770B1 (en) Process for upgrading a paraffinic feedstock
NO309857B1 (no) FremgangsmÕte for fremstilling av et isobutan- og isoheksanholdig produkt
WO2023153959A1 (ru) Способ алкилирования в суспензионном реакторе
JP3589669B2 (ja) パラフィン系原料改質方法
US4041100A (en) Catalytic alkylation utilizing olefinic, conjugated cyclic hydrocarbons as promoter therein
FR2705665A1 (fr) Procédé d'alkylation de paraffines.