JPH0649367U - クジ付き小袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ポーチの実用性とクジ引きのゲーム性とを有機
的に結合させ、付加価値が高い賞品を提供すること。 【構成】一端が紐体(23)によって巾着状に開閉可能とし
た袋本体(2) と、この袋本体の表面に着脱可能に取付け
られ、一端に閉塞可能な開口部が形成されるとともに、
表面に窓部(31)が形成され、クジを収納したクジ収納用
袋(3) とから成る。 【効果】ポーチの美観を損なうことなくクジを袋表面へ
取付けることができる。しかも、クジ収納用袋を取り外
せば、ポーチとして使用することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ゲームセンター、デパートやスーパーマーケットのゲームコーナー 等に設置される遊戯機で賞品として用いられる小袋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図２は遊戯機の一例で、所定の料金を投入し、所望の賞品を狙ってクレーンを 操作し、運良くクレーンが賞品を掴んだ時にはその賞品を手に入れることができ るものである。この種の遊戯機の賞品としては劇画の主人公のキャラクターを模 した縫いぐるみや菓子類がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来は、クレーンで賞品を掴むというゲーム性と、賞品の珍しさとから人気を 博しているが、賞品の種類も限界に達すると目新しさがなくなる。また、遊戯者 は一通りの賞品を確保してしまえば、遊戯機離れしてしまうから、常に目新しい 賞品の追加を考えなくてはならない。ここで、賞品の種類を増やすため、縫いぐ るみや菓子類以外の賞品を投入することが考えられるが、クレーンで掴むことが できる柔らかいものでなければならないとともに、大きさやコストも制限される 。 そこで、本考案者は小物を入れる小袋、いわゆるポーチを賞品として考えたが 、それだけでは賞品としての魅力に欠けるため、ポーチ内におみくじ等のクジを 入れ、ポーチとしての実用性に、クジを引く楽しさを加えることにより、賞品と しての価値を見出した。 しかし、「クジ付き」等の表示をしても、クジがポーチの中に入って見えない と、遊戯者に対するアピール度が小さい。一方、クジは殆どが紙製であるため、 そのまま布製の袋へ貼着すると、クジが破れたり剥離した跡が残る等の問題があ るし、また、袋全体が安っぽく見えてしまう。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、クジの存在を強調することができ、高級感のあるポーチを提供する ものである。即ち、その構成とは、一端が紐体によって巾着状に開閉可能とした 袋本体と、この袋本体の表面に着脱可能に取付けられ、一端に閉塞可能な開口部 が形成されるとともに、表面に窓部が形成され、クジを収納したクジ収納用袋と から成ることにある。

【０００５】 また、前記クジを合成樹脂製の筒体へ収納し、その筒体を前記クジ収納用袋へ 収納したことにある。

【０００６】

【作用】

クジは専用のクジ収納用袋に収納され、袋本体の表面へ取付けられているため 、クジの存在を強調することができる。しかも、クジ収納用袋に形成された窓部 によりクジの存在を実感することができる。さらに、クジ収納用袋を外せばポー チとして用いることができる。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案にかかるクジ付き小袋の説明図である。(1) はクジ付き小袋、(2 ) は布製の袋本体、(21)は面ファスナーで形成された取付部、(22)は閉塞用の紐 (23)で巾着状に開閉可能に形成された開口部、(24)は「おみくじ占い」等の表示 をした表示部材、(3) は所定箇所に面ファスナーが形成された取付部（図示しな い）を有する布製のクジ収納用袋、(31)は開口された窓部、(32)は閉塞用の紐、 (4) はクジ収納筒、(41)は筒本体、(42)は蓋、(5) はクジの一例であるおみくじ をそれぞれ示す。筒状に捲回されたおみくじ(5) はクジ収納筒(4) を構成する筒 本体(41)へ収納され、蓋(42)で閉塞されている。そして、クジ収納筒はクジ収納 用袋(3) へ収納され、紐(32)で閉塞されている。そしてさらに、そのクジ収納用 袋は所定箇所に形成された面ファスナーを袋本体の表面に面ファスナーで形成さ れた取付部(21)へ着脱自在に取付けられている。尚、袋本体の中には、形を保持 するとともに、クレーンで掴み易くするためのクッション材が詰め込まれている 。

【０００８】 このようにおみくじは専用の袋に収納されているため、破れたり剥離した跡が 残らない。また、窓部により外から見える工夫がされているため、おみくじの存 在を遊戯者にアピールすることができる。しかも、専用の袋に収納されているた め、体裁が良い。さらに、クジ収納用袋を取り外せば袋本体を実用的なポーチと して使用することができることは勿論、アクセサリーとして吊り下げておくこと もできる。尚、クジ収納筒を取り出した後、クジ収納用袋を印鑑ケース等として 使用することができるメリットもある。

【０００９】 また、クジはクジ収納筒を用いず、直接クジ収納用袋へ収納してもよいし、ク ジ収納用袋は両面粘着テープ等の手段で袋本体へ取付けてもよい。さらに、クジ 収納筒、クジ収納用袋、袋本体の閉塞手段も上記実施例にものに限定されるもの ではない。尚、本考案にかかるクジ付き小袋はクレーンを用いた遊戯機以外の遊 戯機にも用いることができる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案にかかるクジ付き小袋を用いれば、ポーチの美観を損なうことなくクジ を袋表面へ取付けることができる。しかも、クジ収納用袋を取り外せば、ポーチ として使用することができる。 以上のように、本考案はポーチの実用性とクジ引きのゲーム性とを有機的に結 合させることができ、付加価値が高い賞品として最適である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかるクジ付き小袋の説明図である。

【図２】本考案にかかるクジ付き小袋を賞品に用いた遊
戯機の説明図である。

【符号の説明】

１・・クジ付き小袋、２・・袋本体、２１・・取付部、
２２・・開口部、２３，３２・・紐、２４・・表示部
材、３・・クジ収納用袋、３１・・窓部、４・・クジ収
納筒、４１・・筒本体、４２・・蓋、５・・おみくじ、
６・・遊戯機。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一端が紐体によって巾着状に開閉可能とし
   た袋本体と、この袋本体の表面に着脱可能に取付けら
   れ、一端に閉塞可能な開口部が形成されるとともに、表
   面に窓部が形成され、クジを収納したクジ収納用袋とか
   ら成るクジ付き小袋。
2. 【請求項２】前記クジを合成樹脂製の筒体へ収納し、そ
   の筒体を前記クジ収納用袋へ収納した請求項１記載のク
   ジ付き小袋。