JPH076939Y2 - ゲーム装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案はゲーム装置に関し、特に
アームを操作して装置内に収納されたぬいぐるみ等の景
品を取り出すゲーム装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ゲーム装置において景品は、その
まま単品の状態で収納部内に収納されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のゲーム装置においては次のような課題がある。ゲー
ム装置は、透明な壁材を用いて形成された収納部に景品
が収納されているため、客はその景品につられてゲーム
をする。つまり、収納する景品は、常に人を引きつける
だけの魅力を持った品物でなければならない。一方、把
持装置に設けられたフィンガの長さは一定であるため、
掴むことができる景品の外形寸法および形状は、ほぼ決
まった大きさおよび形に限定される。このため景品の種
類が単調になり、客に飽きられ、集客能力が低下してい
まう。これを防ぐためには、外形寸法が小さい、外形に
極端な凹凸を有する等、フィンガで掴みにくい品物であ
っても、客に人気のある品物であれば景品として使用す
る必要がある。しかし、上述の理由により、品物単体で
は形状の関係で把持装置で掴みにくく、景品に使用でき
ないという課題がある。従って本考案は、上記課題を解
消すべくなされ、その目的とするところは、外形寸法が
小さい等、把持装置で掴みにくい品物であっても、使用
できるゲーム装置を供給することにある。さらに、ゲー
ム装置に使用され、景品を収納可能であると共に、把持
装置で掴み易い形状の容器を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案に係るゲーム装置は次の構成を備える。すな
わち、透明な壁材を用いて箱状に形成されると共に、内
部に景品が収納され、下部に外部と連通する排出孔が設
けられた収納部と、前記収納部内上部に前後左右に移動
可能に設けられた移動体に懸吊部材が上下動自在に設け
られ、該懸吊部材下端に開閉動作可能に設けられたフィ
ンガが取り付けられた把持装置と、前記把持装置を駆動
するための駆動部と、該駆動部を制御し、前記把持装置
を操作するための操作部とを具備するゲーム装置におい
て、前記景品は、透明な樹脂材料を用いて形成されると
共に、向かい合う側面が中央部分に比べて周縁部分が外
方向へ突出した形状を有する容器内に封入されているこ
とを特徴とする。

【０００５】また、本考案に係る容器は次の構成を備え
る。すなわち、透明な壁材を用いて箱状に形成されると
共に、内部に景品が収納され、下部に外部と連通する排
出孔が設けられた収納部と、前記収納部内上部に前後左
右に移動可能に設けられた移動体に懸吊部材が上下動自
在に設けられ、該懸吊部材下端に開閉動作可能に設けら
れたフィンガが取り付けられた把持装置と、前記把持装
置を駆動するための駆動部と、該駆動部を制御し、前記
把持装置を操作するための操作部とを具備するゲーム装
置に用いられ、前記景品を入れるための容器において、
透明な樹脂材料を用いて形成されると共に、向かい合う
側面が中央部分に比べて周縁部分が外方向へ突出した形
状を有することを特徴とする。

【０００６】

【作用】作用について説明する。ゲーム装置は、透明な
樹脂材料を用いて形成されると共に、向かい合う側面は
中央部分に比べて周縁部分が外方向へ突出した形状を有
する容器が用いられているため、外形寸法が小さい品物
や、外形に極端な凹凸を有する品物等、把持装置で掴み
にくい品物であっても、容器に収納することで景品とし
て使用できる。さらに、容器の側面は、周縁部分が外方
向へ突出した形状をしているため、把持装置のフィンガ
で一層掴み易い。

【０００７】

【実施例】以下、本考案の好適な実施例について添付図
面と共に詳述する。図１は、本実施例のゲーム装置の構
成を示す外形図である。図２は、本実施例の容器の外形
図である。まず、ゲーム装置の構成は、景品を収納する
収納部１０と、収納された景品を掴むために移動体（不
図示）、懸吊部材１２およびフィンガ１４とから構成さ
れる把持装置１６と、把持装置１６を駆動する駆動部１
８と、駆動部１８を制御する操作部２０とから構成され
ている。さらに詳細には、収納部１０は、透明な壁材を
用いて箱状に形成されており、内部に収納された景品が
外から見える構造となっている。また下部には排出孔２
２が設けられ、排出孔２２は外部壁面に設けられた取り
出し口２４に連通されている。把持装置１６は、収納部
１０内上部に公知技術により前後左右に移動可能に設け
られた移動体（不図示）に懸吊部材１２が上下動自在に
設けられ、懸吊部材１２下端に開閉動作可能に設けられ
たフィンガ１４が取り付けられている。また、上記ゲー
ム装置に用いられる景品のうち、外形寸法が小さい、外
形に極端な凹凸を有する等、フィンガ１４で掴みにくい
一部の品物は図２に示すように、透明な樹脂材料を用い
て中空な柱状に形成された外形を有する容器２６に入れ
られ、景品として収納部１０に収納されている。また容
器２６の両側面は、断面四角に形成され、側面の周縁部
分に沿って外方へ突出された凸部２８が設けられること
で、側面が中央部分に比べて周縁部分が外方向へ突出し
た形状となっている。

【０００８】ゲーム装置は、人が操作部２０を使って、
駆動部１８を制御し、把持装置１６にある移動体、懸吊
部材１２およびフィンガ１４を駆動して収納部１０内の
景品をフィンガ１４で掴む。さらに掴んだ景品を把持装
置１６を駆動させることで、排出孔２２上に移動させ、
フィンガ１４を開き、景品を排出孔２２に投入する。投
入された景品は、排出孔２２から取り出し口２４に移動
し、ゲーム装置の外部へ取り出すことができる。ゲーム
装置は、このようにして、装置内部に収納されている景
品を、人が把持装置１６を動かすことで外部に取り出し
て遊ぶゲーム装置である。外形寸法が小さい品物や、外
形に極端な凹凸を有する品物は、容器２６に入れられ、
フィンガ１４で掴み易いように外形が整えられている。
さらに容器２６の両側面には凸部２８が設けられている
ため、フィンガ１４が容器２６の両側面を掴んだ際に
は、フィンガ１４の先端が凸部２８と掛止し、滑ること
はない。

【０００９】以上、本考案の好適な実施例について種々
述べてきたが、本考案は上述の実施例に限定されるので
はなく、容器の外形は、円柱形状に代えて、角柱形状と
しても良い。容器の側面の突出部分の形状は断面四角に
代えて、逆Ｕ字形等、中央部分より周縁部分が突出して
いればどのような形状であっても良い等、考案の精神を
逸脱しない範囲で多くの改変を施し得るのはもちろんで
ある。

【００１０】

【考案の効果】本考案に係るゲーム装置を用いると、ま
たは本考案に係る容器をゲーム装置に用いると、外形寸
法が小さい品物や、外形に極端な凹凸を有する品物で
も、容器にいれることで景品として使用することができ
る。容器の側面は、周縁部分が外方向へ突出した形状を
しているため、フィンガで掴み易いという著効を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るゲーム装置の構成を示す外形図で
ある。

【図２】本考案に係る容器の外形図である。

【符号の説明】

１０ 収納部 １２ 懸吊部材 １４ フィンガ １６ 把持装置 １８ 駆動部 ２０ 操作部 ２２ 排出孔 ２６ 容器

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 透明な壁材を用いて箱状に形成されると
   共に、内部に景品が収納され、下部に外部と連通する排
   出孔が設けられた収納部と、 前記収納部内上部に前後左右に移動可能に設けられた移
   動体に懸吊部材が上下動自在に設けられ、該懸吊部材下
   端に開閉動作可能に設けられたフィンガが取り付けられ
   た把持装置と、 前記把持装置を駆動するための駆動部と、 該駆動部を制御し、前記把持装置を操作するための操作
   部とを具備するゲーム装置において、 前記景品は、透明な樹脂材料を用いて形成されると共
   に、向かい合う側面が中央部分に比べて周縁部分が外方
   向へ突出した形状を有する容器内に封入されていること
   を特徴とするゲーム装置。
2. 【請求項２】 透明な壁材を用いて箱状に形成されると
   共に、内部に景品が収納され、下部に外部と連通する排
   出孔が設けられた収納部と、 前記収納部内上部に前後左右に移動可能に設けられた移
   動体に懸吊部材が上下動自在に設けられ、該懸吊部材下
   端に開閉動作可能に設けられたフィンガが取り付けられ
   た把持装置と、 前記把持装置を駆動するための駆動部と、 該駆動部を制御し、前記把持装置を操作するための操作
   部とを具備するゲーム装置に用いられ、前記景品を入れ
   るための容器において、 透明な樹脂材料を用いて形成されると共に、向かい合う
   側面が中央部分に比べて周縁部分が外方向へ突出した形
   状を有することを特徴とする容器。