JPH0649043B2 - 義歯製作装置及び製作方法 - Google Patents
義歯製作装置及び製作方法Info
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- JPH0649043B2 JPH0649043B2 JP16033292A JP16033292A JPH0649043B2 JP H0649043 B2 JPH0649043 B2 JP H0649043B2 JP 16033292 A JP16033292 A JP 16033292A JP 16033292 A JP16033292 A JP 16033292A JP H0649043 B2 JPH0649043 B2 JP H0649043B2
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- wax
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- movable frame
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、歯科医から提供され
た石膏型に基づいて義歯を製作する方法及び装置に関す
る。
た石膏型に基づいて義歯を製作する方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の義歯製作の手順は概略次の通りで
ある。歯科医が、アルギン酸等で印象を採る。印象に石
膏を流し込んで、石膏型を作る。石膏型の歯が存在すべ
き位置にワックスを圧接して、蝋堤を作る。蝋堤付き石
膏型を技工士へ廻す。
ある。歯科医が、アルギン酸等で印象を採る。印象に石
膏を流し込んで、石膏型を作る。石膏型の歯が存在すべ
き位置にワックスを圧接して、蝋堤を作る。蝋堤付き石
膏型を技工士へ廻す。
【0003】蝋堤付き石膏型を上下がかみ合った状態で
咬合器に取付ける。このとき、上下の蝋堤に付けられた
マークが一致するよう取付位置の調節が行われ、この段
階で義歯の咬合状態が決まってしまう。咬合器に取付け
た状態で、蝋堤を部分的に溶かしながら、人工歯を1本
づつ溶着させて蝋床義歯を作る。このとき、上下の人工
歯全体が良好にかみ合わせるように、人工歯を配列す
る。
咬合器に取付ける。このとき、上下の蝋堤に付けられた
マークが一致するよう取付位置の調節が行われ、この段
階で義歯の咬合状態が決まってしまう。咬合器に取付け
た状態で、蝋堤を部分的に溶かしながら、人工歯を1本
づつ溶着させて蝋床義歯を作る。このとき、上下の人工
歯全体が良好にかみ合わせるように、人工歯を配列す
る。
【0004】石膏型を咬合器から外し、ワックス部分の
形を整える。フラスコ(容器)に収容し、石膏を注入し
て蝋床義歯を埋没させる。熱湯で煮沸して脱蝋し、歯床
の空間を作る。歯床空間にアクリル樹脂を注入し、フラ
スコごと加熱して樹脂を硬化させる。フラスコを開き、
石膏を割って樹脂床義歯を取出し、研磨して完成する。
技工士はこれを歯科医に渡す。
形を整える。フラスコ(容器)に収容し、石膏を注入し
て蝋床義歯を埋没させる。熱湯で煮沸して脱蝋し、歯床
の空間を作る。歯床空間にアクリル樹脂を注入し、フラ
スコごと加熱して樹脂を硬化させる。フラスコを開き、
石膏を割って樹脂床義歯を取出し、研磨して完成する。
技工士はこれを歯科医に渡す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の工程で、特に石
膏型を咬合器に取付ける際の位置の調節、及び人工歯を
溶着によって配列させる作業は、高度の熟練を要し、こ
れによって完成した義歯の良否が決まってくる。そし
て、特に人工歯の配列作業は多大の時間を要する非能率
的なものであった。この発明は、左程の熟練を必要とせ
ずに良い義歯を能率良く製作しようとするものである。
膏型を咬合器に取付ける際の位置の調節、及び人工歯を
溶着によって配列させる作業は、高度の熟練を要し、こ
れによって完成した義歯の良否が決まってくる。そし
て、特に人工歯の配列作業は多大の時間を要する非能率
的なものであった。この発明は、左程の熟練を必要とせ
ずに良い義歯を能率良く製作しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明においては、通
常の咬合器と同様に下顎石膏型固定用の基台及び上顎石
膏型固定用の可動枠を有する咬合器本体と、上記基台及
び可動枠の間に配置され前後方向の中心線及びこれに直
交する規準線が画かれている透明板をその伸延方向の位
置を調節可能に支持しているホルダーと、上記基台に着
脱若しくは起伏可能に設けられ上記ホルダーを上記基台
に対し所定の距離に支持する支持手段と、上記可動枠に
着脱若しくは起伏可能に設けられ上記ホルダーを上記可
動枠に対し所定の距離に支持する手段とよりなる義歯製
作装置を使用する。
常の咬合器と同様に下顎石膏型固定用の基台及び上顎石
膏型固定用の可動枠を有する咬合器本体と、上記基台及
び可動枠の間に配置され前後方向の中心線及びこれに直
交する規準線が画かれている透明板をその伸延方向の位
置を調節可能に支持しているホルダーと、上記基台に着
脱若しくは起伏可能に設けられ上記ホルダーを上記基台
に対し所定の距離に支持する支持手段と、上記可動枠に
着脱若しくは起伏可能に設けられ上記ホルダーを上記可
動枠に対し所定の距離に支持する手段とよりなる義歯製
作装置を使用する。
【0007】上述の義歯製作装置を使用し、先ず上記基
台及び可動枠にそれぞれ下顎及び上顎の石膏型を、適正
な咬合状態に取付け、上記透明板が両石膏型間の咬合面
にあるように、この透明板に取付けられているホルダー
の上記基台側及び可動枠側の支持手段をそれぞれ調節す
る。
台及び可動枠にそれぞれ下顎及び上顎の石膏型を、適正
な咬合状態に取付け、上記透明板が両石膏型間の咬合面
にあるように、この透明板に取付けられているホルダー
の上記基台側及び可動枠側の支持手段をそれぞれ調節す
る。
【0008】次に、上記ホルダーを可動枠側の支持手段
により咬合面に支持させた状態で、上記透明板の中心線
及び規準線が上記可動枠に取付けられている上顎石膏型
の位置に適合するように、上記透明板の上記ホルダーに
対する取付位置を調節する。そして、上記透明板上に上
顎石膏型の歯槽頂線を記入する。
により咬合面に支持させた状態で、上記透明板の中心線
及び規準線が上記可動枠に取付けられている上顎石膏型
の位置に適合するように、上記透明板の上記ホルダーに
対する取付位置を調節する。そして、上記透明板上に上
顎石膏型の歯槽頂線を記入する。
【0009】所要の上顎用人工歯が蝋床に配列固定され
ている上顎用人工歯配列体を別途に用意しておき、その
蝋床を軟化させて、上記透明板の中心線、規準線及び歯
槽頂線に適合するようにこれを湾曲させる。そして、そ
の人工歯の頭部を、適当な熱可塑性樹脂などを用いて上
記透明板に固定する。
ている上顎用人工歯配列体を別途に用意しておき、その
蝋床を軟化させて、上記透明板の中心線、規準線及び歯
槽頂線に適合するようにこれを湾曲させる。そして、そ
の人工歯の頭部を、適当な熱可塑性樹脂などを用いて上
記透明板に固定する。
【0010】上記ホルダーを上記可動枠側の支持手段に
支持させると、上記可動枠に取付けられている上顎石膏
型と上記透明板に固定されている人工歯配列体との間に
隙間ができるので、ここに溶融ワックスを注入し、軟化
状態にある蝋床の形を整え、冷却して透明板から外して
上顎用蝋床義歯を完成する。
支持させると、上記可動枠に取付けられている上顎石膏
型と上記透明板に固定されている人工歯配列体との間に
隙間ができるので、ここに溶融ワックスを注入し、軟化
状態にある蝋床の形を整え、冷却して透明板から外して
上顎用蝋床義歯を完成する。
【0011】上記透明板をホルダーごと外した咬合機本
体の可動枠に取付けられている上顎石膏型に完成した蝋
床義歯を取付け、所要の下顎用人工歯が蝋床に配列固定
されている人工歯配列体の蝋床を軟化させ、その湾曲が
上顎用蝋床義歯に適正に咬合するように湾曲させ、上顎
用蝋床義歯と咬合状態にある下顎用人工歯配列体の蝋床
と基台に取付けられている下顎石膏型との間に溶融ワッ
クスを注入し、軟化状態にある蝋床の形を整え、冷却し
て下顎用蝋床義歯を完成する。
体の可動枠に取付けられている上顎石膏型に完成した蝋
床義歯を取付け、所要の下顎用人工歯が蝋床に配列固定
されている人工歯配列体の蝋床を軟化させ、その湾曲が
上顎用蝋床義歯に適正に咬合するように湾曲させ、上顎
用蝋床義歯と咬合状態にある下顎用人工歯配列体の蝋床
と基台に取付けられている下顎石膏型との間に溶融ワッ
クスを注入し、軟化状態にある蝋床の形を整え、冷却し
て下顎用蝋床義歯を完成する。
【0012】完成した上顎用及び下顎用の蝋床義歯は、
常法に従ってその蝋床を樹脂床に置換し、研磨して義歯
を完成する。なお、上顎用蝋床義歯を完成した段階でそ
の蝋床を樹脂床に置換して、これを可動枠上の上顎石膏
型に取付け、これに基づいて下顎用蝋床義歯を製作する
ようにしてもよい。
常法に従ってその蝋床を樹脂床に置換し、研磨して義歯
を完成する。なお、上顎用蝋床義歯を完成した段階でそ
の蝋床を樹脂床に置換して、これを可動枠上の上顎石膏
型に取付け、これに基づいて下顎用蝋床義歯を製作する
ようにしてもよい。
【0013】
【作用】上述の製作方法に置いては、蝋堤に人工歯を一
本一本溶着するのではなく、予め用意されている蝋床人
工歯配列体を使用するため、人工歯の配列が整然と行わ
れ、かつ作業が著しく簡単になる。また、透明板に画か
れた中心線、規準線及び歯槽頂線に基づいて上顎の人工
歯の位置が決められるため、歯槽頂線が隠れた蝋堤に人
工歯を溶着する従来方法に較べて、より適切な位置に人
工歯を植えることができる。
本一本溶着するのではなく、予め用意されている蝋床人
工歯配列体を使用するため、人工歯の配列が整然と行わ
れ、かつ作業が著しく簡単になる。また、透明板に画か
れた中心線、規準線及び歯槽頂線に基づいて上顎の人工
歯の位置が決められるため、歯槽頂線が隠れた蝋堤に人
工歯を溶着する従来方法に較べて、より適切な位置に人
工歯を植えることができる。
【0014】更に、元来が上顎と下顎の咬合が不適切な
患者に対しても、透明板に画かれた中心線、規準線及び
上顎歯槽頂線等を下顎石膏型に重ねて観察できるため、
最良の咬合状態になる義歯を製作することができる。
患者に対しても、透明板に画かれた中心線、規準線及び
上顎歯槽頂線等を下顎石膏型に重ねて観察できるため、
最良の咬合状態になる義歯を製作することができる。
【0015】なお、基台及び可動枠にそれぞれ設けたホ
ルダーの支持手段は、透明板を使用せずに上顎と下顎の
義歯の咬合状態を調べたり、咬合器に取付けた状態で義
歯に加工を加えたりする場合に、邪魔にならないように
咬合器本体から取外し、或いは、邪魔にならない姿勢に
倒す。
ルダーの支持手段は、透明板を使用せずに上顎と下顎の
義歯の咬合状態を調べたり、咬合器に取付けた状態で義
歯に加工を加えたりする場合に、邪魔にならないように
咬合器本体から取外し、或いは、邪魔にならない姿勢に
倒す。
【0016】
【実施例】本発明による義歯製作の説明に先立ち、まず
本発明において使用する咬合器の1例について説明す
る。図2は従来の咬合器を示す平面図であり、図1はこ
れにこの発明を実施するための部分を附加した側面図で
ある。
本発明において使用する咬合器の1例について説明す
る。図2は従来の咬合器を示す平面図であり、図1はこ
れにこの発明を実施するための部分を附加した側面図で
ある。
【0017】咬合器は、基台10と支柱20と可動枠3
0とよりなり、基台10の後部より立上がった支柱20
上の梁21に、可動枠30の後部両端が可動的に支持さ
れている。
0とよりなり、基台10の後部より立上がった支柱20
上の梁21に、可動枠30の後部両端が可動的に支持さ
れている。
【0018】可動枠30は、中央に窓31を有し、窓3
1内には合成樹脂製の上顎石膏型取付台32が、枠30
を貫通するピン33によって固定されている。可動枠3
0の先端からは切歯指導釘34が垂下しており、切歯指
導釘34の先端は基台10の前部に設けた切歯指導面1
1に接触する。基台10も可動枠30と同様に中央に窓
を有し、この窓内に下顎石膏型取付台(図示せず)が、
基台10を貫通するピン12によって固定されている。
なお、以上は周知の咬合器と同様であるため、詳しい説
明は省略する。
1内には合成樹脂製の上顎石膏型取付台32が、枠30
を貫通するピン33によって固定されている。可動枠3
0の先端からは切歯指導釘34が垂下しており、切歯指
導釘34の先端は基台10の前部に設けた切歯指導面1
1に接触する。基台10も可動枠30と同様に中央に窓
を有し、この窓内に下顎石膏型取付台(図示せず)が、
基台10を貫通するピン12によって固定されている。
なお、以上は周知の咬合器と同様であるため、詳しい説
明は省略する。
【0019】図3及び図4は上部取付台40を示す。上
部取付台40は、中央後方に位置する基部41と、その
両端より可動枠30の外縁に沿って前方へ伸延する部分
42、42と、これらの前端から両側方に張出した部分
43、43とよりなる。基部41の下面の後縁には、可
動枠30の厚さにほぼ等しい高さの台44、44が設け
られ、その下面には舌片45、45の一端が蝶ねじ4
6、46によってそれぞれ回動及び締付可能に取付けら
れている。また、前方伸延部分43、43の前部の下面
には、板金を屈曲して作った掛金具47、47が取付け
られている。
部取付台40は、中央後方に位置する基部41と、その
両端より可動枠30の外縁に沿って前方へ伸延する部分
42、42と、これらの前端から両側方に張出した部分
43、43とよりなる。基部41の下面の後縁には、可
動枠30の厚さにほぼ等しい高さの台44、44が設け
られ、その下面には舌片45、45の一端が蝶ねじ4
6、46によってそれぞれ回動及び締付可能に取付けら
れている。また、前方伸延部分43、43の前部の下面
には、板金を屈曲して作った掛金具47、47が取付け
られている。
【0020】従って、上部取付台40は、図1に示すよ
うに、掛金具47、47をピン12の両端部分に引掛
け、舌片45、45を可動枠30の下面に接するように
回動して蝶ねじ46、46をそれぞれ締付けることによ
り、可動枠30に確実に取付けることができる。
うに、掛金具47、47をピン12の両端部分に引掛
け、舌片45、45を可動枠30の下面に接するように
回動して蝶ねじ46、46をそれぞれ締付けることによ
り、可動枠30に確実に取付けることができる。
【0021】側方張出部分43、43の先端には、下方
へ向けて支持桿48、48が植立されており、支持桿4
8、48にはそれぞれスライド49、49が移動可能
に、かつ蝶ねじ50、50によってそれぞれ固定可能に
設けられている。切歯指導釘34にも、スライド51を
移動可能に、かつ蝶ねじ52によって固定可能に設け
る。
へ向けて支持桿48、48が植立されており、支持桿4
8、48にはそれぞれスライド49、49が移動可能
に、かつ蝶ねじ50、50によってそれぞれ固定可能に
設けられている。切歯指導釘34にも、スライド51を
移動可能に、かつ蝶ねじ52によって固定可能に設け
る。
【0022】図5及び図6は下部取付台60を示す。下
部取付台60は、中央後部に位置する基部61と、前方
へ伸延する部分62と、両側方へ張出した部分63、6
3とからなる。基部61の後端には、基台10の後縁に
沿う形状で基台10の厚さに相当する高さの台64が設
けられ、その上に舌片65の一端が、蝶ねじ66によっ
て回動及び締付可能に取付けられている。
部取付台60は、中央後部に位置する基部61と、前方
へ伸延する部分62と、両側方へ張出した部分63、6
3とからなる。基部61の後端には、基台10の後縁に
沿う形状で基台10の厚さに相当する高さの台64が設
けられ、その上に舌片65の一端が、蝶ねじ66によっ
て回動及び締付可能に取付けられている。
【0023】側方張出部分63、63の各末端には、そ
れぞれ支持桿67、67が植立され、各支持桿には、移
動可能なスライド68、68が、それぞれ蝶ねじ69、
69によって固定可能に取付けられている。
れぞれ支持桿67、67が植立され、各支持桿には、移
動可能なスライド68、68が、それぞれ蝶ねじ69、
69によって固定可能に取付けられている。
【0024】この下部取付台60は、図1に示すように
台64を基台10の後縁13に当接させ、舌片64を基
台10の上面に接するよう回動して蝶ねじ66を緊締
し、前方伸延部分62に設けられている孔70(図5、
図6)及び基台10の孔14を貫通する螺桿71に蝶ね
じ72を施すことによって、基台10に確実に取付ける
ことができる。螺桿71の上端には、細長い螺筒73が
螺合されている。
台64を基台10の後縁13に当接させ、舌片64を基
台10の上面に接するよう回動して蝶ねじ66を緊締
し、前方伸延部分62に設けられている孔70(図5、
図6)及び基台10の孔14を貫通する螺桿71に蝶ね
じ72を施すことによって、基台10に確実に取付ける
ことができる。螺桿71の上端には、細長い螺筒73が
螺合されている。
【0025】図7は馬蹄形のホルダー80及びこれに取
付けた透明板90を示す。透明板90は、比較的大きな
径の取付け孔(図示せず)を有し、座金82、82及び
ビス83、83によってホルダー80に取付けられてい
るため、ホルダー80に対する取付位置を前後左右に調
節することができる。透明板90の中心部分は、スピー
カーブ及びモンソンカーブに従って下方へ向けて若干湾
曲している。
付けた透明板90を示す。透明板90は、比較的大きな
径の取付け孔(図示せず)を有し、座金82、82及び
ビス83、83によってホルダー80に取付けられてい
るため、ホルダー80に対する取付位置を前後左右に調
節することができる。透明板90の中心部分は、スピー
カーブ及びモンソンカーブに従って下方へ向けて若干湾
曲している。
【0026】ホルダー80は、後端の外寄りの位置に後
部支持孔84、84を有し、その前方で軸止85、85
されている回動片86、86に前部支持孔87、87が
設けられている。従って、回動片86、86を図示位置
に置くときは、前部支持孔87、87はそれぞれ後部支
持孔84、84の前方に位置するが、回動片86、86
を矢印方向に移動するときは、前部支持孔87、87も
外側方に移動する。ホルダー80の前端には切欠き88
が設けられている。
部支持孔84、84を有し、その前方で軸止85、85
されている回動片86、86に前部支持孔87、87が
設けられている。従って、回動片86、86を図示位置
に置くときは、前部支持孔87、87はそれぞれ後部支
持孔84、84の前方に位置するが、回動片86、86
を矢印方向に移動するときは、前部支持孔87、87も
外側方に移動する。ホルダー80の前端には切欠き88
が設けられている。
【0027】透明板90には、前後方向の中心線91及
び左右方向の規準線92、93、94等が画かれてい
る。ホルダー80は、図1に示すように後部支持孔8
4、84に下方から立上がっている支持桿67、67を
挿入し、下面にスライド68、68を接触させ、かつ螺
桿71のナット73を下面に接触させ、切欠き88を切
歯指導釘34に係合させた状態で基台10に支持され、
その位置及び姿勢はスライド68、68及びナット73
の高さによって調節することができる。
び左右方向の規準線92、93、94等が画かれてい
る。ホルダー80は、図1に示すように後部支持孔8
4、84に下方から立上がっている支持桿67、67を
挿入し、下面にスライド68、68を接触させ、かつ螺
桿71のナット73を下面に接触させ、切欠き88を切
歯指導釘34に係合させた状態で基台10に支持され、
その位置及び姿勢はスライド68、68及びナット73
の高さによって調節することができる。
【0028】また、ホルダー80は、回動片86、86
を図7に示す位置に置き、その支持孔に支持桿48、4
8を挿入し、かつスライド49、49をその上面に接触
させ、同様に切歯指導釘34のスライド51もその上面
に接触させた状態で、可動枠30に対して位置決めさ
れ、その位置はスライド49、49、51の高さによっ
て調節することができる。
を図7に示す位置に置き、その支持孔に支持桿48、4
8を挿入し、かつスライド49、49をその上面に接触
させ、同様に切歯指導釘34のスライド51もその上面
に接触させた状態で、可動枠30に対して位置決めさ
れ、その位置はスライド49、49、51の高さによっ
て調節することができる。
【0029】次に、上述の咬合器を用いた義歯の製作に
ついて説明する。先ず、蝋堤を有する下顎及び上顎の石
膏型を、基台10及び可動枠30に正確な咬合状態にな
るようにそれぞれ取付ける。可動枠30を上方に開き、
回動片86、86を矢印方向に退避させた状態でホルダ
ー80の後部支持孔84、84を支持桿67、67に嵌
めて、透明板90を下顎石膏型の蝋堤上に乗せる。そし
て可動枠30を戻すと、図7に示されている回動片8
6、86の退避前の位置に支持桿48、48が来て、上
顎石膏型の蝋堤も透明板90に接触する。この状態で、
ホルダー80にスライド49、49、51及び68、6
8とナット73が接触するように、これらの高さを調節
する。
ついて説明する。先ず、蝋堤を有する下顎及び上顎の石
膏型を、基台10及び可動枠30に正確な咬合状態にな
るようにそれぞれ取付ける。可動枠30を上方に開き、
回動片86、86を矢印方向に退避させた状態でホルダ
ー80の後部支持孔84、84を支持桿67、67に嵌
めて、透明板90を下顎石膏型の蝋堤上に乗せる。そし
て可動枠30を戻すと、図7に示されている回動片8
6、86の退避前の位置に支持桿48、48が来て、上
顎石膏型の蝋堤も透明板90に接触する。この状態で、
ホルダー80にスライド49、49、51及び68、6
8とナット73が接触するように、これらの高さを調節
する。
【0030】可動枠を上方に開き、ホルダー80を支持
桿67、67から外した上で、上下顎の石膏型から外
す。ホルダー80の回動片86、86を図7に示されて
いる位置へ戻し、その支持孔87、87に支持桿48、
48を挿通する。透明板90は上顎石膏型の咬合面に置
かれる。そこで、透明板90のホルダー80への取付位
置を、中心線91及び規準線94が上顎石膏型の切歯乳
頭(上顎の中心に存在する小突起)の後縁に一致するよ
うに調節し、その上で上顎石膏型の歯槽頂線95を透明
板90上にプロットする。
桿67、67から外した上で、上下顎の石膏型から外
す。ホルダー80の回動片86、86を図7に示されて
いる位置へ戻し、その支持孔87、87に支持桿48、
48を挿通する。透明板90は上顎石膏型の咬合面に置
かれる。そこで、透明板90のホルダー80への取付位
置を、中心線91及び規準線94が上顎石膏型の切歯乳
頭(上顎の中心に存在する小突起)の後縁に一致するよ
うに調節し、その上で上顎石膏型の歯槽頂線95を透明
板90上にプロットする。
【0031】次に、図11に示す蝋床人工歯配列体を利
用して、上顎及び下顎の蝋床義歯を製作する。この蝋床
人工歯配列対は、例えば次のようにして製作したもので
ある。
用して、上顎及び下顎の蝋床義歯を製作する。この蝋床
人工歯配列対は、例えば次のようにして製作したもので
ある。
【0032】図8及び図10に示されている薄肉のシリ
コンゴム製の内型100と、この内型100の外面に密
着してこれを収容する凹所111を持った下型112、
及びこれを密閉しその際に凹所111に合致する成型面
113を持った上型114(図9)を用意する。下型1
12及び上型114は、金属または合成樹脂など適宜の
材料で作られている。
コンゴム製の内型100と、この内型100の外面に密
着してこれを収容する凹所111を持った下型112、
及びこれを密閉しその際に凹所111に合致する成型面
113を持った上型114(図9)を用意する。下型1
12及び上型114は、金属または合成樹脂など適宜の
材料で作られている。
【0033】内型100は、馬蹄形の樋状をなし、底部
に使用する人工歯群を倒立状態で配列して収容するポケ
ット101、101・・・・が形成されており、両端に
漏斗状の注入口102、102を有している。ポケット
101、101・・・・は、義歯を完成した際に人工歯
の外界に露出する部分にシリコンゴムが密着するように
作られている。
に使用する人工歯群を倒立状態で配列して収容するポケ
ット101、101・・・・が形成されており、両端に
漏斗状の注入口102、102を有している。ポケット
101、101・・・・は、義歯を完成した際に人工歯
の外界に露出する部分にシリコンゴムが密着するように
作られている。
【0034】人工歯群は各メーカーとも数10種類を製
作しているので、内型100はその種類ごとに用意しな
ければならない。また、メーカーが異なると人工歯の形
状も異なるため、それに対応する数の内型100が必要
になる。
作しているので、内型100はその種類ごとに用意しな
ければならない。また、メーカーが異なると人工歯の形
状も異なるため、それに対応する数の内型100が必要
になる。
【0035】図10に示すように、人工歯103、10
3・・・・をポケット101、101・・・・にしっか
りと挿入して内型100を下型112に納め、歯槽形成
面111を持った上型114をこれに閉合すると、下型
112と上型114との間に注入口102、102に連
なる空胴104が形成される。
3・・・・をポケット101、101・・・・にしっか
りと挿入して内型100を下型112に納め、歯槽形成
面111を持った上型114をこれに閉合すると、下型
112と上型114との間に注入口102、102に連
なる空胴104が形成される。
【0036】そこで、注入口102、102から溶融ワ
ックスを注入すると、ワックスは空胴104に充満す
る。ワックスの凝固を待って型を開き内型100を剥離
すると、図11に示すように人工歯103、103・・
・・を蝋床105によって結合した蝋床人工歯配列体が
得られる。使用するワックスは、融点70℃、軟化点5
2℃である。
ックスを注入すると、ワックスは空胴104に充満す
る。ワックスの凝固を待って型を開き内型100を剥離
すると、図11に示すように人工歯103、103・・
・・を蝋床105によって結合した蝋床人工歯配列体が
得られる。使用するワックスは、融点70℃、軟化点5
2℃である。
【0037】このようにして得た上顎の蝋床人工歯配列
体を52℃の温湯に浸してワックスを軟化させ、咬合器
に取付けた上顎石膏型との間に軟化させた熱可塑性樹脂
板を挟み込んだ状態でその人工歯群を透明板90に押し
当て、中切歯切端が透明板90の線92に、犬歯中央が
線94に、臼歯咬合面中央が歯槽頂線95上に来るよう
に蝋床の湾曲を修正し、軟化させた熱可塑性樹脂を用い
て人工歯群を透明板90に固定する。そして、蝋床人工
歯配列体を上顎石膏型及び透明板90ごとに水に浸して
冷却し、上顎石膏型から外し、かつ、これと蝋床との間
に介在していた熱可塑性樹脂を除去する。
体を52℃の温湯に浸してワックスを軟化させ、咬合器
に取付けた上顎石膏型との間に軟化させた熱可塑性樹脂
板を挟み込んだ状態でその人工歯群を透明板90に押し
当て、中切歯切端が透明板90の線92に、犬歯中央が
線94に、臼歯咬合面中央が歯槽頂線95上に来るよう
に蝋床の湾曲を修正し、軟化させた熱可塑性樹脂を用い
て人工歯群を透明板90に固定する。そして、蝋床人工
歯配列体を上顎石膏型及び透明板90ごとに水に浸して
冷却し、上顎石膏型から外し、かつ、これと蝋床との間
に介在していた熱可塑性樹脂を除去する。
【0038】次に、石膏型を可動枠30に取付けてその
口蓋部分に軟化させたワックス製口蓋部を圧着し、透明
板90ごと蝋床人工歯配列体をこれに結合し、除去した
熱可塑性樹脂が占めていた隙間に、溶融ワックスを注入
すると共にこれをワックス製口蓋部に融合させ、形を整
えながらワックス部分全体を石膏型に沿わせた後、石膏
型ごと水に浸して冷却し、透明板90を外し、これを結
合していた熱可塑性樹脂を除去して上顎用の蝋床義歯を
得る。
口蓋部分に軟化させたワックス製口蓋部を圧着し、透明
板90ごと蝋床人工歯配列体をこれに結合し、除去した
熱可塑性樹脂が占めていた隙間に、溶融ワックスを注入
すると共にこれをワックス製口蓋部に融合させ、形を整
えながらワックス部分全体を石膏型に沿わせた後、石膏
型ごと水に浸して冷却し、透明板90を外し、これを結
合していた熱可塑性樹脂を除去して上顎用の蝋床義歯を
得る。
【0039】咬合器に上顎及び下顎の石膏型を取付ける
と共に、上顎石膏型に上顎用蝋床義歯を取付ける。上顎
用蝋床人工歯配列体と同様の手法で製作した下顎用蝋床
人工歯配列体のワックスを軟化させ、その湾曲形状を上
顎用蝋床義歯と咬合するように調節しながら、上顎用蝋
床義歯の口蓋部から下顎用人工歯背面にわたって軟化し
た熱可塑性樹脂を指頭により押し当てる。また、上下の
人工歯の前面に跨がって軟化した熱可塑性樹脂のテープ
を圧着する。なお、このときは透明板90を使用しな
い。
と共に、上顎石膏型に上顎用蝋床義歯を取付ける。上顎
用蝋床人工歯配列体と同様の手法で製作した下顎用蝋床
人工歯配列体のワックスを軟化させ、その湾曲形状を上
顎用蝋床義歯と咬合するように調節しながら、上顎用蝋
床義歯の口蓋部から下顎用人工歯背面にわたって軟化し
た熱可塑性樹脂を指頭により押し当てる。また、上下の
人工歯の前面に跨がって軟化した熱可塑性樹脂のテープ
を圧着する。なお、このときは透明板90を使用しな
い。
【0040】このようにして結合した上顎用の蝋床義歯
と下顎用の人工歯配列体との結合物を水に浸して冷却
し、ワックス及び熱可塑性樹脂を硬化させる。
と下顎用の人工歯配列体との結合物を水に浸して冷却
し、ワックス及び熱可塑性樹脂を硬化させる。
【0041】上記結合物の下顎用人工歯配列体部分を温
湯に浸してその蝋床を軟化させ、この結合体を咬合器の
上顎石膏型に取付ける。咬合器に取付けられている下顎
石膏型の歯槽部に溶融ワックスを流し、かつ歯槽部の背
面に軟化させた軟化させたワックス製の舌側部を置き、
咬合器を閉じて下顎用人工歯配列体の蝋床を下顎石膏型
に押当てる。
湯に浸してその蝋床を軟化させ、この結合体を咬合器の
上顎石膏型に取付ける。咬合器に取付けられている下顎
石膏型の歯槽部に溶融ワックスを流し、かつ歯槽部の背
面に軟化させた軟化させたワックス製の舌側部を置き、
咬合器を閉じて下顎用人工歯配列体の蝋床を下顎石膏型
に押当てる。
【0042】そして、上記結合体を水に浸してワックス
を固化させ、熱可塑性樹脂を除くと、下顎用人工歯配列
体は上顎用蝋床義歯から分離する。
を固化させ、熱可塑性樹脂を除くと、下顎用人工歯配列
体は上顎用蝋床義歯から分離する。
【0043】下顎用人工歯配列体を加温して下顎石膏型
に接触させ、残存する隙間にワックスを注入し、形を整
えた後水に浸して冷却すると、下顎用の蝋床義歯が得ら
れる。
に接触させ、残存する隙間にワックスを注入し、形を整
えた後水に浸して冷却すると、下顎用の蝋床義歯が得ら
れる。
【0044】上述のようにして得た上顎用及び下顎用の
蝋床義歯を、従来法と同様にフラスコに収容し、石膏を
注入して埋没させ、脱蝋した後に脱蝋空間にアクリル樹
脂を注入し、樹脂の硬化を待って取出し、研磨仕上げを
行って義歯を完成する。
蝋床義歯を、従来法と同様にフラスコに収容し、石膏を
注入して埋没させ、脱蝋した後に脱蝋空間にアクリル樹
脂を注入し、樹脂の硬化を待って取出し、研磨仕上げを
行って義歯を完成する。
【0045】なお、透明板90上にプロットした上下の
歯槽頂線が著しく喰違っている場合は、下顎用蝋床人工
歯配列体の中切歯切端の位置を透明板90の規準線93
を目途にして調節する。
歯槽頂線が著しく喰違っている場合は、下顎用蝋床人工
歯配列体の中切歯切端の位置を透明板90の規準線93
を目途にして調節する。
【0046】
【発明の効果】以上のように、この発明によるときは、
人工歯が整然と適切な位置に植立され、極めて咬合状態
が良い義歯を、高度の熟練を要せずして極めて能率的に
製作することができる。
人工歯が整然と適切な位置に植立され、極めて咬合状態
が良い義歯を、高度の熟練を要せずして極めて能率的に
製作することができる。
【図1】この発明を実施した義歯製作装置の実施例の側
面図である。
面図である。
【図2】図1に示した実施例における咬合器本体部分の
平面図である。
平面図である。
【図3】図1に示した実施例における上部取付台40の
下面図である。
下面図である。
【図4】図3に示した上部取付台40の側面図である。
【図5】図1に示した実施例における下部取付台60の
平面図である。
平面図である。
【図6】図5に示した下部取付台60の側面図である。
【図7】図1に示した実施例におけるホルダー80及び
透明板90の平面図である。
透明板90の平面図である。
【図8】この発明において使用する蝋床人工歯配列体製
作用の内型100及び外型112の平面図である。
作用の内型100及び外型112の平面図である。
【図9】この発明において使用する蝋床人工歯配列体製
作用の上型114の下面図である。
作用の上型114の下面図である。
【図10】図8に示した内型100及び外型112と人
工歯113と図9に示した上型114の図8におけるA
−A線に相当する位置でとった断面図である。
工歯113と図9に示した上型114の図8におけるA
−A線に相当する位置でとった断面図である。
【図11】図9及び図10に示した内型、外型及び上型
によって作った蝋床人工歯配列体の側面図である。
によって作った蝋床人工歯配列体の側面図である。
10 基台 30 可動枠 40 上部取付台(支持手段) 48 支持桿 49 スライド 51 スライド 60 下部取付台(支持手段) 67 支持桿 68 スライド 73 ナット 80 ホルダー 83 ビス 84 後部支持孔 86 回動片 87 前部支持孔 90 透明板 91 中心線 92 規準線 93 規準線 94 規準線 95 上顎歯槽頂線 103 人工歯 105 蝋床
Claims (2)
- 【請求項1】 下顎石膏型固定用の基台及び上顎石膏型
固定用の可動枠を有する咬合器本体と、上記基台及び可
動枠の間に配置され前後方向の中心線及びこれに直交す
る規準線が画かれている透明板をその伸延方向の位置を
調節可能に支持しているホルダーと、上記基台に着脱若
しくは起伏可能に設けられ上記ホルダーを上記基台に対
し所定の距離に支持する支持手段と、上記可動枠に着脱
若しくは起伏可能に設けられ上記ホルダーを上記可動枠
に対し所定の距離に支持する手段とよりなる義歯製作装
置。 - 【請求項2】 下顎石膏型固定用の基台及び上顎石膏型
固定用の可動枠を有する咬合器本体と、上記基台及び可
動枠の間に配置され前後方向の中心線及びこれに直交す
る規準線が画かれている透明板をその伸延方向の位置を
調節可能に支持しているホルダーと、上記基台に着脱若
しくは起伏可能に設けられ上記ホルダーを上記基台に対
し所定の距離に支持する支持手段と、上記可動枠に着脱
若しくは起伏可能に設けられ上記ホルダーを上記可動枠
に対し所定の距離に支持する手段とよりなる義歯製作装
置を使用し、上記基台及び可動枠にそれぞれ下顎及び上
顎の石膏型を適正な咬合状態になるように取付ける工程
と、上記透明板が上記両石膏型間の咬合面にあるように
上記基台側及び可動枠側のホルダー支持手段を調節する
工程と、上記ホルダーを上記可動枠側の支持手段により
上記咬合面に支持した状態で上記透明板の中心線及び規
準線が上記上顎石膏型の位置に適合するように上記透明
板の上記ホルダーに対する取付位置を調節する工程と、
取付位置が調節された上記透明板上に上記上顎石膏型の
歯槽頂線を記入する工程と、上顎用の人工歯を蝋床に配
列固定した人工歯配列体の蝋床を軟化させて上記透明板
上の中心線、規準線及び歯槽頂線を参照して適正に湾曲
させると共に、その人工歯の頭部を上記透明板に固定す
る工程と、上記ホルダーを上記可動枠側の支持手段によ
って支持した際に上記可動枠に取付けた上顎石膏型と上
記透明板に固定された人工歯配列体の蝋床との間に生ず
る間隙に溶融ワックスを充たして蝋床の形を整えること
により上顎用蝋床義歯を得る工程と、この上顎用蝋床義
歯を上記透明板から外したものまたはこれに基づいて製
作した樹脂床義歯を上記可動枠に取付けられている上顎
石膏型に取付ける工程と、下顎用の人工歯を蝋床に配列
固定した下顎用人工歯配列体の蝋床を軟化させて上記の
上顎石膏型に取付けた上顎用義歯に適正に咬合するよう
に湾曲させると共に、この上顎用義歯と咬合状態にある
下顎用人工歯配列体の蝋床と基台に取付けた下顎石膏型
との間に生ずる隙間に溶融ワックスを充たしてその蝋床
の形を整えることにより下顎用蝋床義歯を得る工程と、
これらの上顎用及び下顎用の蝋床義歯の蝋床を樹脂床に
置換する工程とを有することを特徴とする義歯製作方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16033292A JPH0649043B2 (ja) | 1992-05-26 | 1992-05-26 | 義歯製作装置及び製作方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16033292A JPH0649043B2 (ja) | 1992-05-26 | 1992-05-26 | 義歯製作装置及び製作方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05317336A JPH05317336A (ja) | 1993-12-03 |
JPH0649043B2 true JPH0649043B2 (ja) | 1994-06-29 |
Family
ID=15712683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16033292A Expired - Lifetime JPH0649043B2 (ja) | 1992-05-26 | 1992-05-26 | 義歯製作装置及び製作方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0649043B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3558190B2 (ja) * | 1996-06-28 | 2004-08-25 | デンツプライ三金株式会社 | 義歯製作器具 |
JP3387045B2 (ja) * | 1999-05-27 | 2003-03-17 | 洋 陣内 | アーチワイヤとその作成方法並びにそのための球面板 |
JP4964740B2 (ja) * | 2007-10-31 | 2012-07-04 | 小野塚 二郎 | 蝋義歯の製造方法 |
JP5812654B2 (ja) * | 2011-04-06 | 2015-11-17 | 基夫 室野井 | 歯列模型調節器 |
CN116785002B (zh) * | 2023-08-25 | 2023-11-10 | 潍坊嘉德隆义齿有限公司 | 一种可调节式牙齿咬合架 |
-
1992
- 1992-05-26 JP JP16033292A patent/JPH0649043B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05317336A (ja) | 1993-12-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19941213 |