JPH0648938U - 吹込み式鋳型造型設備の砂定量供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 サンドホッパの排出口に開閉弁を介して導入
管を垂設し、導入管の下方にブローヘッドを入出可能に
配設し、ブローヘッド内の上部には、上下方向へ指向し
導入管の下端開口部に対向可能でありかつ鋳物砂の安息
角をもってブローヘッド内への鋳物砂の供給量を限定可
能な限定管を設けた吹き込み式鋳型造型設備の砂定量供
給装置において、ブローヘッド内への鋳物砂の供給量が
変更しても限定管を交換することなく、金型に鋳物砂を
吹き込む毎にブローヘッド内に所要量の鋳物砂を供給す
ることができる装置を提供する。 【構成】 前記限定管５を昇降手段７をもってブローヘ
ッド１２から独立して昇降調節可能に構成したことを特
徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、吹き込み式鋳型造型設備のブローヘッドに鋳物砂を定量供給する装 置の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の装置の一つとして、サンドホッパの排出口に開閉弁を介して導 入管を垂設し、この導入管の下方にブローヘッドを入出可能に配設し、このブロ ーヘッド内の上部には、上下方向へ指向しかつ前記導入管の下端開口部に対向可 能な限定管を設けて、金型に鋳物砂を吹き込んだ後のブローヘッドを導入管の直 下方位置に移動し、サンドホッパから自重落下し導入管、限定管を介してブロー ヘッド内に供給される鋳物砂が、その安息角により自重落下できなくなる状態ま で前記開閉弁を開くようにして、造型毎にブローヘッド内に鋳物砂を所要量づつ 補給するようにしたものがある。

【０００３】

【考案が解決しょうとする課題】

ところで、このように構成された従来の砂定量供給装置では、鋳物砂の供給量 を変更する場合は限定管を長さの異なるものと交換する必要があるが、その限定 管はブローヘッド内に装着されているため、その交換は非常に厄介で時間がかか るなどの問題があった。このため、従来は、鋳物砂の必要量が変わっても調節管 を交換せずそのまま使用しており、これに伴い、ブローヘッド内には所要量より も大目の鋳物砂が溜り、この鋳物砂はブローヘッドに圧縮空気を供給して鋳物砂 を金型内に吹き込むとき邪魔してブローヘッド内の鋳物砂を十分に加圧すること ができず、この結果、鋳物砂を金型内に十分に吹き込み充填することができない などの問題があった。 本考案は上記の事情に鑑みてなされたもので、ブローヘッド内への鋳物砂の供 給量を変更しても限定管を交換することなく、金型に鋳物砂を吹き込む毎にブロ ーヘッド内に所要量の鋳物砂を供給することができる装置を提供することを目的 とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために本考案における砂定量供給装置は、サンドホッパ の排出口に開閉弁を介して導入管を垂設し、この導入管の下方にブローヘッドを 入出可能に配設し、このブローヘッド内の上部には、上下方向へ指向し前記導入 管の下端開口部に対向可能でありかつ鋳物砂の安息角をもってブローヘッド内へ の鋳物砂の供給量を限定可能な限定管を設けた吹き込み式鋳型造型設備の砂定量 供給装置において、前記限定管を昇降手段をもってブローヘッドから独立して昇 降調節可能に構成したことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

このように構成した装置は、ブローヘッド内への鋳物砂の必要供給量に応じて 限定管の高さを昇降手段をもって上下調節すると、サンドホッパから自重落下し 限定管を介して供給される鋳物砂は、その安息角に基づき限定管の下端開口の高 さに対応した量の鋳物砂が排出され、この結果、ブローヘッド内には所要量の鋳 物砂が供給されることとなる。

【０００６】

【実施例】

本考案の一実施例について一部断面正面図である図１に基づき詳細に説明する 。機台の天井フレーム１にサンドホッパ２を設置し、サンドホッパ２の排出口に は開閉弁３を介して導入管４が垂設してある。導入管４の直下方位置には、導入 管４の外径より大きい内径を有して導入管４の挿入可能な限定管５が下方へ延び て配設してあり、限定管５は、上端部を連結部材６を介して昇降手段としての下 向き電動シリンダ７のピストンロッドの下端に接続され、電動シリンダ７はブラ ケット８を介して前記天井フレーム１上に固設されていて、限定管５は電動シリ ンダ７の伸縮作動により昇降するようになっている。

【０００７】 なお、電動シリンダ７にはロータリーエンコーダ７ａが付設してあってピスト ンロッドの伸縮した長さ、すなわち限定管５の昇降距離を検出することができる ようになっている。また、前記天井フレーム１の下面には左右方向へ延びるレー ル９が装着してあり、レール９には車輪１０、１０を付設した走行フレーム１１ が左右に往復動可能に設けてある。走行フレーム１１にはブローヘッド１２が支 持部材１３および圧縮コイルバネ１４をもって上下動可能に弾性支持して装着し てある。

【０００８】 このように構成した装置は、図１に示すように、図示しない金型に鋳物砂Ｓを 吹き込んだのちブローヘッド１２を導入管４の直下方位置に移動すると、電動シ リンダ７があらかじめ定めた長さ伸縮作動されて限定管５を下降させ、続いて、 開閉弁３が開かれる。これにより、サンドホッパ２内の鋳物砂Ｓは、自重落下し 導入管４および限定管５を介してブローヘッド１２内に供給される。すなわち、 自重落下して限定管５の下端開口部から排出される鋳物砂Ｓは、その安息角に基 づき限定管５の下端開口部から排出されない状態になるまで排出され続け、この 結果、ブローヘッド１２内には所要量の鋳物砂Ｓが供給されることになる。こう して所要量の鋳物砂Ｓをブローヘッド１２内に供給したのち開閉弁３を閉じ、続 いて、電動シリンダ７を収縮作動して調節管５を上昇させブローヘッド１２から 抜き出す。その後、ブローヘッド１２を走行フレーム１１をもって図示しない金 型の上方に移動させることにより鋳型を造型することができる。

【０００９】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように本考案は、限定管を昇降手段をもってブローヘ ッドから独立して昇降調節可能に構成したから、限定管を適宜昇降調節すること により、限定管を交換することなく所要量の鋳物砂をブローヘッドに適確に供給 することができ、この結果、従来のこの種の装置のような金型への鋳物砂の充填 不良の発生を防止することができるなどの優れた実用的効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す一部断面正面図であ
る。

【符号の説明】

５ 限定管 ７ 電動シリンダ １２ ブローヘッド

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 サンドホッパの排出口に開閉弁を介して
   導入管を垂設し、この導入管の下方にブローヘッドを入
   出可能に配設し、このブローヘッド内の上部には、上下
   方向へ指向し前記導入管の下端開口部に対向可能であり
   かつ鋳物砂の安息角をもってブローヘッド内への鋳物砂
   の供給量を限定可能な限定管を設けた吹き込み式鋳型造
   型設備の砂定量供給装置において、 前記限定管５を昇降手段７をもってブローヘッド１２か
   ら独立して昇降調節可能に構成したことを特徴とする吹
   き込み式鋳型造型設備の砂定量供給装置。