JPH0648891B2 - トラバーサの給電装置 - Google Patents
トラバーサの給電装置Info
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- JPH0648891B2 JPH0648891B2 JP32381789A JP32381789A JPH0648891B2 JP H0648891 B2 JPH0648891 B2 JP H0648891B2 JP 32381789 A JP32381789 A JP 32381789A JP 32381789 A JP32381789 A JP 32381789A JP H0648891 B2 JPH0648891 B2 JP H0648891B2
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- JP
- Japan
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- traverser
- power supply
- chain
- roller body
- section
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は,トラバーサ或いは走行台車に電力を供給する
給電装置に関し,より具体的には,給電ケーブルが長手
方向に装着されているチェーン状の給電ケーブル支持器
から成り,そのチェーン状の給電ケーブル支持器の一端
はトラバーサの移動範囲の略中間点に固定され,他端が
トラバーサに取り付けられている給電装置に関するもの
である。
給電装置に関し,より具体的には,給電ケーブルが長手
方向に装着されているチェーン状の給電ケーブル支持器
から成り,そのチェーン状の給電ケーブル支持器の一端
はトラバーサの移動範囲の略中間点に固定され,他端が
トラバーサに取り付けられている給電装置に関するもの
である。
[従来の技術] 上記のような固定端から移動するトラバーサに電力を供
給する給電装置は,一般に第7〜11図に示すように構
成されている。即ちトラバーサ1は車輪4,4を有し走
行レール2上を図において左右方向に幅Tだけ移動す
る。そして,この移動するトラバーサに,電力はチェー
ン状の給電ケーブル支持器10に装着されたケーブル5
により固定端14近傍の端子から供給されるようになっ
ている。
給する給電装置は,一般に第7〜11図に示すように構
成されている。即ちトラバーサ1は車輪4,4を有し走
行レール2上を図において左右方向に幅Tだけ移動す
る。そして,この移動するトラバーサに,電力はチェー
ン状の給電ケーブル支持器10に装着されたケーブル5
により固定端14近傍の端子から供給されるようになっ
ている。
チェーン状の給電ケーブル支持器は,第9,10,11
図に示すように,一対のリンクプレート11,11から
成り,これらのプレートが順次リンク状に連結されて所
定長さのチェーン状の給電ケーブル支持器となり,その
両端部にはそれぞれ固定金具12と取付金具13が設け
られている。そしてこれらの金具によって給電ケーブル
支持器はトラバーサの移動区間の略中央の給電端子近く
の固定端14と,トラバーサとに固定されている。リン
クプレート11,11は,第11図に示すように平行に
配置され,これらのプレート間にケーブル支持金具15
がボルト16,16によって所定間隔毎に取り付けられ
ている。そして,これらの金具15の透孔17,17,
17に3相交流用のケーブル5,5,5が挿通される。
図に示すように,一対のリンクプレート11,11から
成り,これらのプレートが順次リンク状に連結されて所
定長さのチェーン状の給電ケーブル支持器となり,その
両端部にはそれぞれ固定金具12と取付金具13が設け
られている。そしてこれらの金具によって給電ケーブル
支持器はトラバーサの移動区間の略中央の給電端子近く
の固定端14と,トラバーサとに固定されている。リン
クプレート11,11は,第11図に示すように平行に
配置され,これらのプレート間にケーブル支持金具15
がボルト16,16によって所定間隔毎に取り付けられ
ている。そして,これらの金具15の透孔17,17,
17に3相交流用のケーブル5,5,5が挿通される。
チェーン状の給電ケーブル支持器10は,リンクプレー
トから成っていて一方向には届曲可能であるが,反対方
向にはストッパなどが設けられて一般には曲がらないよ
うになっている。しかしながらスパンが大きくなると垂
るむ。そこで,第7図に示すように,チェーン状の給電
ケーブル支持器10が一重になるシングル区間Sすなわ
ち図において中央の固定端よりも右側の区間Sには,給
電ケーブル支持器を支持するための支持ローラ18,1
8が所定間隔毎にフレームなどに固定的に設けられてい
る。一方給電ケーブル支持器10が上下に二重になるダ
ブル区間Dすなわち左方の区間には下側に位置するケー
ブル支持器を受けるアングル状のチェーン受19,19
がトラバース方向に設けられている(第10図)。
トから成っていて一方向には届曲可能であるが,反対方
向にはストッパなどが設けられて一般には曲がらないよ
うになっている。しかしながらスパンが大きくなると垂
るむ。そこで,第7図に示すように,チェーン状の給電
ケーブル支持器10が一重になるシングル区間Sすなわ
ち図において中央の固定端よりも右側の区間Sには,給
電ケーブル支持器を支持するための支持ローラ18,1
8が所定間隔毎にフレームなどに固定的に設けられてい
る。一方給電ケーブル支持器10が上下に二重になるダ
ブル区間Dすなわち左方の区間には下側に位置するケー
ブル支持器を受けるアングル状のチェーン受19,19
がトラバース方向に設けられている(第10図)。
したがってチェーン状の給電ケーブル支持器10は,ト
ラバーサ1がシングル区間S上にあるときは,支持ロー
ラ18,18により支持され,ダブル区間Dを移動する
ときはチェーン受19,19により支持されることにな
る。
ラバーサ1がシングル区間S上にあるときは,支持ロー
ラ18,18により支持され,ダブル区間Dを移動する
ときはチェーン受19,19により支持されることにな
る。
[発明が解決しようとする課題] 上記のように従来の給電装置は,チェーン状の給電ケー
ブル支持器がダブル区間とシングル区間とをとることが
出来るので,トラバーサがどの位置にあっても電力は供
給できるという利点はあるが,トラバース区間が、大き
くなると例えば15m程度になるとチェーン状の給電ケ
ーブル支持器10が摩耗するという欠点がある。すなわ
ち第8図に示すようにダブル区間Dでは,上側の給電ケ
ーブル支持器が垂るみ下側の給電ケーブル支持器に接触
し給電ケーブル支持器が摩耗するという欠点がある。ま
た接触音が作業環境を悪化させることもある。
ブル支持器がダブル区間とシングル区間とをとることが
出来るので,トラバーサがどの位置にあっても電力は供
給できるという利点はあるが,トラバース区間が、大き
くなると例えば15m程度になるとチェーン状の給電ケ
ーブル支持器10が摩耗するという欠点がある。すなわ
ち第8図に示すようにダブル区間Dでは,上側の給電ケ
ーブル支持器が垂るみ下側の給電ケーブル支持器に接触
し給電ケーブル支持器が摩耗するという欠点がある。ま
た接触音が作業環境を悪化させることもある。
このような接触を回避するためには,シングル区間に設
けられているような支持ローラをダブル区間にも設ける
ことができれば解決できるが,ダブル区間に設けること
は構造上不可能である。そこでトラバース間隔が大きい
ときは,或いは給電ケーブル支持器が接触する恐れがあ
るときは,給電ケーブル支持器の反転半径の大きなもの
を適用して垂み分を吸収するようにしている。実際反転
半径の異なるものが市販され,これらの問題に対処する
ようになっている。
けられているような支持ローラをダブル区間にも設ける
ことができれば解決できるが,ダブル区間に設けること
は構造上不可能である。そこでトラバース間隔が大きい
ときは,或いは給電ケーブル支持器が接触する恐れがあ
るときは,給電ケーブル支持器の反転半径の大きなもの
を適用して垂み分を吸収するようにしている。実際反転
半径の異なるものが市販され,これらの問題に対処する
ようになっている。
しかしながら,反転半径が大きくなると,上下方向の設
置スペースが大きくなるという新たな問題が生じる。特
にトラバーサが天井走行クレーンのようなときには,天
井を高くするか或いは床からクレーンまでの高さを小さ
くしなければならないという欠点がある。また大きくな
ると高価にもなる。
置スペースが大きくなるという新たな問題が生じる。特
にトラバーサが天井走行クレーンのようなときには,天
井を高くするか或いは床からクレーンまでの高さを小さ
くしなければならないという欠点がある。また大きくな
ると高価にもなる。
したがって,本発明はトラバーサ区間が大きくてもチェ
ーン状の給電ケーブル支持器が接触して摩耗することの
ない給電装置,すなわち長寿命の給電装置を提供するこ
とを目的としている。さらには,大きな設置スペースを
必要としない給電装置を安価に提供することも目的とし
ている。
ーン状の給電ケーブル支持器が接触して摩耗することの
ない給電装置,すなわち長寿命の給電装置を提供するこ
とを目的としている。さらには,大きな設置スペースを
必要としない給電装置を安価に提供することも目的とし
ている。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記目的を達成するために,前述した従来の給
電装置,更に移動支持ローラ体が付加される。この移動
支持ローラ体は,枠体と,この枠体に長手方向及び幅方
向に所定の間隔をおいて回転自在に設けられている複数
個のローラとから構成されている。そしてこの移動支持
ローラ体のローラは,チェーン状の給電ケーブル支持器
が上下方向に二重になるダブル区間では下側の給電ケー
ブル支持器のリンクプレート上を,そして一本になるシ
ングル区間では別設された支持レール上を転動自在で,
その上面部はチェーン状の給電ケーブル支持器に接し
て,これを支持するように配置される。
電装置,更に移動支持ローラ体が付加される。この移動
支持ローラ体は,枠体と,この枠体に長手方向及び幅方
向に所定の間隔をおいて回転自在に設けられている複数
個のローラとから構成されている。そしてこの移動支持
ローラ体のローラは,チェーン状の給電ケーブル支持器
が上下方向に二重になるダブル区間では下側の給電ケー
ブル支持器のリンクプレート上を,そして一本になるシ
ングル区間では別設された支持レール上を転動自在で,
その上面部はチェーン状の給電ケーブル支持器に接し
て,これを支持するように配置される。
また他の発明によると,移動支持ローラ体には,ダブル
区間側に位置するとき,移動支持ローラ体を端部まで移
動させるための受け部材が,またトラバーサにはこの受
け部材と協働する押し部材が設けられる。
区間側に位置するとき,移動支持ローラ体を端部まで移
動させるための受け部材が,またトラバーサにはこの受
け部材と協働する押し部材が設けられる。
[作用] 本発明に係わる移動支持ローラ体は,上記のように構成
され,シングル区間では支持レール上に,そしてダブル
区間ではチェーン状の給電ケーブル支持器のリンクプレ
ート上にローラが乗り,ローラの上面部には給電ケーブ
ル支持器が接触或いは乗るように配置される。
され,シングル区間では支持レール上に,そしてダブル
区間ではチェーン状の給電ケーブル支持器のリンクプレ
ート上にローラが乗り,ローラの上面部には給電ケーブ
ル支持器が接触或いは乗るように配置される。
したがって,このシングル区間では,移動支持ローラ体
の複数のローラが,従来の固定ローラのように,チェー
ン状の給電ケーブル支持器を支持するので垂るむような
ことはない。
の複数のローラが,従来の固定ローラのように,チェー
ン状の給電ケーブル支持器を支持するので垂るむような
ことはない。
次にトラバーサが,ダブル区間の方へ移動すると,給電
ケーブル支持器も移動し,これに接している移動支持ロ
ーラ体のローラが摩擦力で回転する。そうすると移動支
持ローラ体もダブル区間の方へ移動する。したがって,
このダブル区間でも,上側の給電ケーブル支持器はロー
ラによって支持され,垂るんで下側に位置する支持器に
接触するようなことはない。
ケーブル支持器も移動し,これに接している移動支持ロ
ーラ体のローラが摩擦力で回転する。そうすると移動支
持ローラ体もダブル区間の方へ移動する。したがって,
このダブル区間でも,上側の給電ケーブル支持器はロー
ラによって支持され,垂るんで下側に位置する支持器に
接触するようなことはない。
ダブル区間からシングル区間へ移動するときは,チェー
ン状の給電ケーブル支持器の反転部分で移動支持ローラ
体は押されるので,移動支持ローラ体はトラバーサに追
従して移動する。
ン状の給電ケーブル支持器の反転部分で移動支持ローラ
体は押されるので,移動支持ローラ体はトラバーサに追
従して移動する。
以上のようにして,チェーン状の給電ケーブル支持器
は,どの区間にあっても移動支持ローラ体のローラによ
って支持され,トラバース区間が大きくても,また反転
半径が小さくても従来のように接触して摩耗するような
ことはない。
は,どの区間にあっても移動支持ローラ体のローラによ
って支持され,トラバース区間が大きくても,また反転
半径が小さくても従来のように接触して摩耗するような
ことはない。
請求項2記載の発生によると、支持ローラ体には受け部
材が,そしてトラバーサ側にはこの受け部材と協働する
押し部材が設けられているので,トラバーサがシングル
区間からダブル区間へ移動するとき,移動支持ローラ体
が摩擦力不足により取り残されても,最終的には押し部
材が受け部材を押し,移動支持ローラ体はトラバーサと
一緒になって端部まで移動する。従って。移動距離不足
の問題は生じない。
材が,そしてトラバーサ側にはこの受け部材と協働する
押し部材が設けられているので,トラバーサがシングル
区間からダブル区間へ移動するとき,移動支持ローラ体
が摩擦力不足により取り残されても,最終的には押し部
材が受け部材を押し,移動支持ローラ体はトラバーサと
一緒になって端部まで移動する。従って。移動距離不足
の問題は生じない。
[実施例] 本発明の1実施例を添付図面の第1〜6図について説明
する。
する。
さて,第1,2図を参照すると,本実施例に係わる給電
装置も,外形は前述した従来のものと略同様であるとい
うことが一見して理解される。すなわちチェーン状の給
電ケーブル支持器10,走行レール2等の構成は,前述
した従来のものと同じで,トラバーサ1は図において左
右方向に走行レール2上を移動自在で,給電ケーブル支
持器10は,その一方端は給電端子近傍のトラバースの
中間点である固定端14に固定され,他端はトラバーサ
1に取り付けられている。そしてトラバーサ1が移動す
ると,給電ケーブル支持器は,従来のものと同様にダブ
ル区間Dとシングル区間Sとをとることになる。したが
って,本発明の実施例を示す第1〜6図に於いては従来
のものと同じ部材には同じ参照符号を付して重複説明は
避ける。
装置も,外形は前述した従来のものと略同様であるとい
うことが一見して理解される。すなわちチェーン状の給
電ケーブル支持器10,走行レール2等の構成は,前述
した従来のものと同じで,トラバーサ1は図において左
右方向に走行レール2上を移動自在で,給電ケーブル支
持器10は,その一方端は給電端子近傍のトラバースの
中間点である固定端14に固定され,他端はトラバーサ
1に取り付けられている。そしてトラバーサ1が移動す
ると,給電ケーブル支持器は,従来のものと同様にダブ
ル区間Dとシングル区間Sとをとることになる。したが
って,本発明の実施例を示す第1〜6図に於いては従来
のものと同じ部材には同じ参照符号を付して重複説明は
避ける。
ところで,本実施例によると,いずれの区間において
も,給電ケーブル支持器の垂るみを支持する移動支持ロ
ーラ体が設けられる。
も,給電ケーブル支持器の垂るみを支持する移動支持ロ
ーラ体が設けられる。
移動支持ローラ体20は,第1図及び第5図にも示され
ているように,枠体21を備えている。この枠体は給電
ケーブル支持体10の幅より狭く,その両側には長手方
向に所定の間隔をおいて複数個のローラ22,2
2... が設けられている。これらのローラの径はチ
ェーンの反転径に略等しく,その間隔はチェーンのリン
クプレート11,11の幅と同一である。したがって移
動支持ローラ体20のローラ22,22は,第3図に示
すように給電ケーブル支持体10のリンクプレート11
をレールとして,その上を移動できる。
ているように,枠体21を備えている。この枠体は給電
ケーブル支持体10の幅より狭く,その両側には長手方
向に所定の間隔をおいて複数個のローラ22,2
2... が設けられている。これらのローラの径はチ
ェーンの反転径に略等しく,その間隔はチェーンのリン
クプレート11,11の幅と同一である。したがって移
動支持ローラ体20のローラ22,22は,第3図に示
すように給電ケーブル支持体10のリンクプレート11
をレールとして,その上を移動できる。
シングル区間Sには,第1,2,4図に示すように例え
ばアングル材からなる支持レール23,23が設けられ
ている。このレール上には移動支持ローラ体20のロー
ラが転動自在に乗るものであり,そのために,レール2
3,23はダブル区間Dにおいて下側に位置するリンク
プレートの間隔と同じで,その上面は同じ水準になって
いる。
ばアングル材からなる支持レール23,23が設けられ
ている。このレール上には移動支持ローラ体20のロー
ラが転動自在に乗るものであり,そのために,レール2
3,23はダブル区間Dにおいて下側に位置するリンク
プレートの間隔と同じで,その上面は同じ水準になって
いる。
次に上記実施例の作用を第1,2図によって説明する。
まず第1図に示すように,移動支持ローラ体20がシン
グル区間にあるものとする。このときは,図からも明ら
かなように,ローラ22,22は,支持レール23,2
3上に乗り,これらのローラの上面はチェーン状の給電
ケーブル支持器10,即ちリンクプレート11を支持し
ている。したがって,この区間Sで給電ケーブル支持器
10が垂れるようなことはない。
まず第1図に示すように,移動支持ローラ体20がシン
グル区間にあるものとする。このときは,図からも明ら
かなように,ローラ22,22は,支持レール23,2
3上に乗り,これらのローラの上面はチェーン状の給電
ケーブル支持器10,即ちリンクプレート11を支持し
ている。したがって,この区間Sで給電ケーブル支持器
10が垂れるようなことはない。
次にトラバーサ1が矢印aで示すように左方へ移動する
と,給電ケーブル支持体10も左方へ移動するので,ロ
ーラ22,22はその摩擦力によって回転し,その結果
移動支持ローラ体20も移動距離は少ないが左方へ移動
する。移動してダブル区間に到った状態が,第2図及び
第3図に示されている。
と,給電ケーブル支持体10も左方へ移動するので,ロ
ーラ22,22はその摩擦力によって回転し,その結果
移動支持ローラ体20も移動距離は少ないが左方へ移動
する。移動してダブル区間に到った状態が,第2図及び
第3図に示されている。
この区間では,下側に位置する給電ケーブルはチェーン
受19,19により支持され,移動支持ローラ体のロー
ラ22,22はリンクプレート11,11上に乗り,そ
してその上面部は上側に位置するチェーン状給電ケーブ
ル支持器10を支持する。したがってこのダブル区間に
あってもケーブル支持器が垂み,下側の支持器に接触す
るようなことはない。
受19,19により支持され,移動支持ローラ体のロー
ラ22,22はリンクプレート11,11上に乗り,そ
してその上面部は上側に位置するチェーン状給電ケーブ
ル支持器10を支持する。したがってこのダブル区間に
あってもケーブル支持器が垂み,下側の支持器に接触す
るようなことはない。
次に,ダブル区間Dからシングル区間Sへ向けてトラバ
ーサ1が移動すると,前述したようにローラ22,22
に接触している給電ケーブル支持器10の摩擦力でロー
ラは転動し,そして移動支持ローラ体20もシングル区
間へ向けて移動する。この移動のとき,移動支持ローラ
体が取り残されても,給電ケーブル支持器10の反転部
分6が,端部に位置するローラ22,22を押すので,
シングル区間Sへ向かうときは,移動支持ローラ体20
は完全にトラバーサ1の移動に追従する。
ーサ1が移動すると,前述したようにローラ22,22
に接触している給電ケーブル支持器10の摩擦力でロー
ラは転動し,そして移動支持ローラ体20もシングル区
間へ向けて移動する。この移動のとき,移動支持ローラ
体が取り残されても,給電ケーブル支持器10の反転部
分6が,端部に位置するローラ22,22を押すので,
シングル区間Sへ向かうときは,移動支持ローラ体20
は完全にトラバーサ1の移動に追従する。
さて,第5,6図には,請求項2記載の発明に対応した
実施例が示されている。本実施例によると,移動支持ロ
ーラ体の枠体21の上面には,上方へ突出した受け部材
30が,そしてトラバーサ1には下方へ垂下した押し部
材31が設けられている。これらの受け部材30と押し
部材31とは協働するもので,例えば共にアングル状部
材から形成され,その一片32,33が移動支持ローラ
体及びトラバーサにそれぞれ溶接などで固定され,他の
片が受け片34に押し片35となっている。そして受け
部材30は,図面にも示されているように,チェーン状
の給電ケーブル支持器の反転部6側の端部近傍に設けら
れ,そして押し部材31は受け部材30よりもシングル
区間側寄りに設けられている。
実施例が示されている。本実施例によると,移動支持ロ
ーラ体の枠体21の上面には,上方へ突出した受け部材
30が,そしてトラバーサ1には下方へ垂下した押し部
材31が設けられている。これらの受け部材30と押し
部材31とは協働するもので,例えば共にアングル状部
材から形成され,その一片32,33が移動支持ローラ
体及びトラバーサにそれぞれ溶接などで固定され,他の
片が受け片34に押し片35となっている。そして受け
部材30は,図面にも示されているように,チェーン状
の給電ケーブル支持器の反転部6側の端部近傍に設けら
れ,そして押し部材31は受け部材30よりもシングル
区間側寄りに設けられている。
従って,トラバーサ1がダブル区間からシングル区間へ
移動するときは,押し片35は受け片34から離間す
る。すなわち協働しない。しかしながら,この場合は前
述したようにチェーン状の給電ケーブル支持器の反転部
6が移動支持ローラ体のローラ22,22を押すので,
ケーブル支持器10とローラ22,22との間が摩擦力
が不足しても,移動支持ローラ体20はトラバーサ1に
追従して移動する。
移動するときは,押し片35は受け片34から離間す
る。すなわち協働しない。しかしながら,この場合は前
述したようにチェーン状の給電ケーブル支持器の反転部
6が移動支持ローラ体のローラ22,22を押すので,
ケーブル支持器10とローラ22,22との間が摩擦力
が不足しても,移動支持ローラ体20はトラバーサ1に
追従して移動する。
トラバーサ1がシングル区間からダブル区間へ移動する
ときも,チェーン状の給電ケーブル支持器10が移動
し,その摩擦力でローラ22,22が回転し,移動支持
ローラ体20も移動する。しかしながら,ダブル区間へ
の移動が進み,複数のローラ22のうち一部のローラの
みに上側の給電ケーブル支持器が支持されるようになる
と,ローラ22と摩擦力が不足して,移動支持ローラ体
が取り残される。しかし本実施例によると,取り残され
てもトラバーサ1の移動が進み押し部材31が移動支持
ローラ体20の受け部材30に接すると,これを押し,
移動支持ローラ体20はトラバーサ1と一体になって移
動する。したがって,本実施例によると,移動支持ロー
ラ体は,完全に給電ケーブル支持器に追従しシングル区
間とダブル区間とを移動して,チェーン状の給電ケーブ
ル支持器10を支持することができる。
ときも,チェーン状の給電ケーブル支持器10が移動
し,その摩擦力でローラ22,22が回転し,移動支持
ローラ体20も移動する。しかしながら,ダブル区間へ
の移動が進み,複数のローラ22のうち一部のローラの
みに上側の給電ケーブル支持器が支持されるようになる
と,ローラ22と摩擦力が不足して,移動支持ローラ体
が取り残される。しかし本実施例によると,取り残され
てもトラバーサ1の移動が進み押し部材31が移動支持
ローラ体20の受け部材30に接すると,これを押し,
移動支持ローラ体20はトラバーサ1と一体になって移
動する。したがって,本実施例によると,移動支持ロー
ラ体は,完全に給電ケーブル支持器に追従しシングル区
間とダブル区間とを移動して,チェーン状の給電ケーブ
ル支持器10を支持することができる。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明によるとチェーン状の給電
ケーブル支持器に,移動支持ローラ体が移動自在に設け
られているので、トラバーサが移動するときは常にトラ
バーサ即ち給電ケーブル支持器に追従して移動し,そし
てこれを支持する。従ってトラバーサの移動距離が大き
くても,さらにはチェーン状の給電ケーブル支持器の反
転半径が小さくても,給電ケーブル支持器が接触し摩耗
するようなことはない。
ケーブル支持器に,移動支持ローラ体が移動自在に設け
られているので、トラバーサが移動するときは常にトラ
バーサ即ち給電ケーブル支持器に追従して移動し,そし
てこれを支持する。従ってトラバーサの移動距離が大き
くても,さらにはチェーン状の給電ケーブル支持器の反
転半径が小さくても,給電ケーブル支持器が接触し摩耗
するようなことはない。
以上のように,本発明によるトラバーサの給電装置は、
摩耗を引き起こす接触する部分がないので耐用年数は長
く,また反転半径が小さいので,狭いスペースにも設置
できる。しかも,従来の固定支持ローラに代えて,移動
支持ローラ体を設けるだけであるから,コストアップに
もならない。
摩耗を引き起こす接触する部分がないので耐用年数は長
く,また反転半径が小さいので,狭いスペースにも設置
できる。しかも,従来の固定支持ローラに代えて,移動
支持ローラ体を設けるだけであるから,コストアップに
もならない。
また他の発明のように,受け部材と押し部材とが設けら
れていると、移動支持ローラ体の移動はより完全でチェ
ーン状の給電ケーブル支持器もそれだけ確実に支持され
る。
れていると、移動支持ローラ体の移動はより完全でチェ
ーン状の給電ケーブル支持器もそれだけ確実に支持され
る。
第1〜6図は本発明の1実施例を示し,第1図はその全
体を示す模式図,第2図は要部を示す模式図,第3図は
第2図に於いて,矢視A−Aで見た断面図,第4図は第
1図に於いてB−Bで見た断面図,第5図はトラバーサ
の一部を取り除いて示す斜視図,第6図は第5図に於い
て矢視C−Cで見た断面図,第7〜11図は従来例を示
す図で,第7,8図は第1,2図と同様な全体及び要部
をそれぞれ示す模式図,第9図はチエーン状の給電ケー
ブル支持器を示す側面図,第10,11図は第7及び第
9図に於いてそれぞれ矢視E−E及びF−Fで見た断面
図である。 1……トラバーサ,5……給電ケーブル,6……反転部
分,10……チエーン状の給電ケーブル支持器,11…
…リンクプレート,14……固定端,19……チエーン
受け,20……移動支持ローラ体,21……枠体,22
……ローラ,23……支持レール,30……受け部材,
31……押し部材
体を示す模式図,第2図は要部を示す模式図,第3図は
第2図に於いて,矢視A−Aで見た断面図,第4図は第
1図に於いてB−Bで見た断面図,第5図はトラバーサ
の一部を取り除いて示す斜視図,第6図は第5図に於い
て矢視C−Cで見た断面図,第7〜11図は従来例を示
す図で,第7,8図は第1,2図と同様な全体及び要部
をそれぞれ示す模式図,第9図はチエーン状の給電ケー
ブル支持器を示す側面図,第10,11図は第7及び第
9図に於いてそれぞれ矢視E−E及びF−Fで見た断面
図である。 1……トラバーサ,5……給電ケーブル,6……反転部
分,10……チエーン状の給電ケーブル支持器,11…
…リンクプレート,14……固定端,19……チエーン
受け,20……移動支持ローラ体,21……枠体,22
……ローラ,23……支持レール,30……受け部材,
31……押し部材
Claims (2)
- 【請求項1】給電ケーブルが長手方向に装着されている
チェーン状の給電ケーブル支持器から成り,該チェーン
状の給電ケーブル支持器の一端はトラバーサの移動範囲
の略中間部の給電端子近傍に固定され,他端は前記トラ
バーサに取り付けられ,前記チェーン状の給電ケーブル
支持器はトラバーサが移動するとき上下方向に間隔をお
いて二重になるダブル区間と,一本になるシングル区間
とをとり,ダブル区間には下側に位置するチェーン状の
給電ケーブル支持器を受けるチェーン受けが設けられて
いる給電装置において,該給電装置は,枠体と,該枠体
に長手方向及び幅方向に所定の間隔をおいて回転自在に
設けられている複数個のローラとから構成されている移
動支持ローラ体を含み,これらのローラは,前記ダブル
区間では前記チェーン状の給電ケーブル支持器のリンク
プレート上を,そして前記シングル区間においては支持
ローラレール上を移動自在で,その上面部は前記チェー
ン状の給電ケーブル支持器に接触してこれを支持するこ
とを特徴とするトラバーサの給電装置。 - 【請求項2】請求項1記載の移動支持ローラ体には,ダ
ブル区間側に位置するとき,移動支持ローラ体を端部ま
で移動させるための受け部材が,またトラバーサには前
記受け部材と協働する押し部材が設けられているトラバ
ーサの給電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32381789A JPH0648891B2 (ja) | 1989-12-15 | 1989-12-15 | トラバーサの給電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32381789A JPH0648891B2 (ja) | 1989-12-15 | 1989-12-15 | トラバーサの給電装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03190523A JPH03190523A (ja) | 1991-08-20 |
JPH0648891B2 true JPH0648891B2 (ja) | 1994-06-22 |
Family
ID=18158934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32381789A Expired - Lifetime JPH0648891B2 (ja) | 1989-12-15 | 1989-12-15 | トラバーサの給電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0648891B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5649415A (en) * | 1995-02-02 | 1997-07-22 | Hubbell Incorporated | Power supply chain and chain carriage system |
JP2001302174A (ja) * | 2000-04-17 | 2001-10-31 | Ishikawajima Transport Machinery Co Ltd | 移動式運転室へのケーブル配索構造 |
KR101321826B1 (ko) * | 2011-11-24 | 2013-10-23 | 주식회사 한진기공 | 운전자 탑승형 천장크레인 |
AT513276B1 (de) * | 2012-08-09 | 2014-03-15 | Wfl Millturn Tech Gmbh & Co Kg | Werkzeugmaschine mit einem Längsschlitten |
-
1989
- 1989-12-15 JP JP32381789A patent/JPH0648891B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03190523A (ja) | 1991-08-20 |
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