JPH0648671A - リフター - Google Patents

リフター

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JPH0648671A
JPH0648671A JP12009293A JP12009293A JPH0648671A JP H0648671 A JPH0648671 A JP H0648671A JP 12009293 A JP12009293 A JP 12009293A JP 12009293 A JP12009293 A JP 12009293A JP H0648671 A JPH0648671 A JP H0648671A
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lifter
hollow body
tubular body
tubular
peripheral surface
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Nobuhiko Tadokoro
信彦 田所
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Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 設置面積が小さくて高揚程が得られる安価な
リフター用中空体及びリフターを提供する。 【構成】 柔軟な気密性シート素材等からなり、内部に
圧縮気体を注入・排出させて膨張・収縮させるようにし
たリフター用中空体1であって、該中空体1は、柔軟な
気密性シート素材からなる複数の筒状胴部2と、該筒状
胴部2を互いに上下方向に接続する接続部材3と、最上
段筒状胴部2の上端及び最下段筒状胴部2の下端開口に
接続する閉塞蓋部4,5とにより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リフターたとえば、人
又は荷物の揚げ降ろし(エレベータ)、自動車などのジ
ャッキ等及び、該リフターに使用される中空体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、エアジャッキなどのリフターは、
柔軟な気密性シート素材たとえば、ゴム引布や塩化ビニ
ール製シートを貼り合わせて、円筒状又は円錐状の中空
体としたバルーンが使用されている。このバルーンは、
1枚のゴム引布を丸めて筒状とし、その両端重ね合わせ
部分を接着し、該筒状体の両開口端に閉塞部材を接着し
て中空体が形成されている(例えば実公昭55−143
296号公報参照)。
【0003】また、比較的高揚程のリフターとして、図
11に例示した油圧リフターが利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の上記
中空体では、リフターの揚程すなわちストロークを大き
くするために、中空体の長さを長くするに従って、収縮
によって生じるゴム引布のたるみが大きくなり、筒状ゴ
ム引布の内部への収納が円滑に行えず、中空体の長さに
は限度があり、高揚程のリフターには採用できないとい
う問題がある。
【0005】また、高揚程を得るために、図11に例示
した油圧リフターを使用する場合、設置面積yとその揚
程xは比例関係にあり、小面積高ストローク用エレベー
タ等への採用には不適当である。他方、エレベータボッ
クスを巻上機により昇降させる方式では、巻上機の設置
が大がかりとなり、コスト高になるなどの問題があっ
た。
【0006】本発明は、上述のような実状に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、設置面積が小さ
くて高揚程が得られる安価なリフター用中空体及びリフ
ターを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。すなわち、
本発明の中空体は、柔軟な気密性シート素材等からな
り、内部に圧縮気体を注入・排出させて膨張・収縮させ
るようにしたリフター用中空体1であって、該中空体1
は、柔軟な気密性シート素材からなる複数の筒状胴部2
と、該筒状胴部2を互に上下方向に接続する接続部材3
と、最上段筒状胴部2の上端及び最下段筒状胴部2下端
開口に接続する閉塞蓋部4,5とにより構成したことを
特徴としている。
【0008】なお、前記筒状胴部2の外周又は内周面
に、任意数の環状補強帯を設けることができる。また、
本発明のリフターは、定置された中空体1と、該中空体
1の上端に支持された昇降体24と、昇降体ガイド支柱
25とにより構成した点に特徴がある。さらに、中空体
1の外周には、これを囲む保護蛇腹26を設けるのが好
ましい。
【0009】
【作用】本発明によれば、最適長さの筒状胴部2を任意
数相互に接続部材により接続することによって、任意揚
程の中空体1が得られ、しかも小さい受圧面積で高揚程
のものとすることができる。上記中空体1を用いてエレ
ベータ等のリフターを構成すると、小面積高揚程のもの
が低コストで得られ、下降時には昇降体24の自重で排
気しながら下降するので、動力が不要であるから経済的
な運転ができる。
【0010】なお、筒状胴部2外周又は内周面に環状補
強帯17を装着したものは、筒状胴部2の収納が円滑で
その最適長さが大きくなり、揚程をさらに高めることが
可能であり、耐久性が向上する。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。図1〜図6は、本考案の中空体1の第1実施例を示
し、該中空体1は、図1に示すように、柔軟な気密性シ
ート素材たとえばゴム引布、塩化ビニールシート等から
なる3つの筒状胴部2と、剛性材料たとえば金属、合成
樹脂、木材等からなる2つの胴部接続部材3及び上下端
の閉塞蓋部4,5により構成されている。
【0012】前記筒状胴部2は、截頭円錐型に成形され
ており、3つとも同形同寸とされている。前記胴部接続
部材3は、円板状でその上下面にリング状の接合フラン
ジ6,7が同心状に突設され、中央に気体連通孔8が設
けられている。そして、上側の接合フランジ6の外周面
に、上側の筒状胴部2の大径(下)側が外嵌されて接着
剤により気密状に接着され、下側の接合フランジ7の外
周面に、下側の筒状胴部2の小径(上)が外嵌されて接
着剤により気密状に接着されている。
【0013】前記閉塞蓋部4,5は、剛性材料たとえば
金属、合成樹脂、木材等によって円板状に成形され、外
径が前記胴部接続部材3と略等しくせられ、上端の閉塞
蓋部4の下面と、下端の閉塞蓋部5の上面にそれぞれリ
ング状の接合フランジ9,10が同心状に突設され、下
端閉塞蓋部5の中央に気体注排孔11が設けられてい
る。そして、前記上端閉塞蓋部4の接合フランジ9外周
面に、最上段筒状胴部2の小径(上)側が外嵌されて接
着剤により気密状に接着され、下端閉塞蓋部5の接合フ
ランジ10外周面に、最下段筒状胴部2の大径(下)側
が外嵌されて接着剤により気密状に接着されている。
【0014】なお、前記筒状胴部2の長さ(高さ)は、
それぞれが収縮時(内部気体排出時)に、接合フランジ
6,10の内側に、たるみを生じることなく所定形状に
円滑かつ確実に収納される最適長さに選定されており、
収納高さは揚程の10分の1以下にできる。したがっ
て、第1実施例においては、各筒状胴部2が安定状態で
収納され、全体としても、円滑かつ確実に伸縮し、安定
した昇降が行われる。
【0015】なお、筒状胴部2の大径(下)側と接合フ
ランジ6,10との接続は、図2〜図6に示す構造を採
用することができ、接着作業を容易にして時間短縮並び
に加工精度の大幅な向上を図ることができる。図2は、
筒状胴部2と接合フランジ6又は10の間に合成樹脂材
等の剛性材料からなる接合リング12を介装したもの
で、接合リング12を筒状胴部2の内面に接着した後、
接合フランジ6又は10の外周面に接着剤を塗布し、こ
れを接合リング12の内側に嵌合接着する。このように
構成することにより、図3に示すように、成形に際し
て、略コーン状の成形フオーマー13を、筒状胴部2の
内側に挿入し、各接合フランジ7,9及び接合リング1
2の内面に当接させ支持した状態で、筒状胴部2を前記
フランジ7,9及びリング12に押圧接着でき、気密性
を確保することができる。
【0016】また、図4は、前記接合フランジ6,10
と接続部材3又は下端閉塞蓋部5とを分割し、両者をシ
ール材14を介してねじ15により連結したもので、成
形に際して、図5に2点鎖線で示すように、筒状胴部2
の内側に、成形治具16を挿入し、該治具16により接
合フランジ6,10を支持した状態で成形できる。な
お、図6は接続部材3及び下端閉塞蓋部5と各接合フラ
ンジ6,10を分割した他の例を示しており、接続部材
3及び前記蓋部5が接合フランジ6,10の下面内周側
に接合したものであり、図5に示す要領で接着作業を行
なうことができる。
【0017】図7〜図9は、本発明の中空体の第2実施
例の要部及び収納状態の経過を示しており、第1実施例
と異なる点は、筒状胴部2の外周面に環状補強帯17が
装着されるとともに、接合フランジ6,7,9の内側端
部周辺に、環状ガイド18が設けられているところであ
り、その他の構成は第1実施例と同じである。該補強帯
17は、筒状胴部2よりも剛性の高い材料たとえばスチ
ールベルト、合成樹脂ベルト等が用いられ、その装着間
隔は該補強帯17の幅より大きくするのが好ましい。ま
た、環状ガイド18は、筒状胴部2よりも剛性の高い材
料で補強帯17と同等のものとしてもよい。補強帯17
及び環状ガイド18を設けることにより、これらが各筒
状胴部2の収納時に、図8及び図9に示すように該胴部
2の撓み起点となり、補強帯17装着部は撓まずその周
辺の筒状胴部2を構成する材料のたるみをテレスコープ
状に順序よく収納する。
【0018】したがって、第2実施例によれば、筒状胴
部2の収納時における収縮が順次円滑にしかも安定的に
行われ、座屈の発生並びに伸長(異常膨張)を防止で
き、耐久性の向上及び精度保持を図ることができ、さら
に、中空体1の高さすなわち最適長さを大きくし、高揚
程にすることが可能である。図10は、本発明のリフタ
ーの実施例を示し、中空体1は基礎20上にその下端閉
塞蓋部5が固定され、その気体注排孔11は、途中に注
排用電磁弁21を介して給気管22により高圧空気ボン
ベ23に接続されている。24はエレベータボックス等
の昇降体で、中空体1の上端閉塞蓋部4上面に載設さ
れ、基礎20上に立設された昇降体ガイド支柱25に、
摺動案内されるようになっている。26は保護蛇腹で、
中空体1の周囲を常時覆うように設けられ、中空体1の
特に筒状胴部2に外的損傷を生ぜしめないようにしてあ
る。なお、27は下階床、28は上階床である。
【0019】本発明リフターの実施例によれば、中空体
1の設置面積に対するストロークが大きいため、高スト
ロークで低収納高さにでき(ストロークの10分の1以
下)、低コストで得られ、保護蛇腹26を備えているの
で、中空体1を保護し外的損傷を防止して耐久性の向上
と、安全性並びに信頼性の向上を図ることができ、しか
も、昇降体24の下降時には、注排電磁弁21により、
昇降体24の自重で中空体1内の気体が排出されるの
で、動力が不要であり経済的な運転が可能である。
【0020】なお、本発明は、上記各実施例に限定され
るものではない。
【0021】
【発明の効果】本発明に係るリフター用中空体1は、上
述のように、複数の筒状胴部2と、該胴部2を互に上下
方向に接続する接続部材3と、上端及び下端の閉塞蓋部
4,5とにより構成されているので、小設置面積で高ス
トロークのものを安価に得ることができ、筒状胴部2は
安定した収縮性能を発揮し、安全性、信頼性の向上を図
ることが可能である。
【0022】また、筒状胴部2の外周又は内周面に、環
状補強体17を装着することによって、筒状胴部2の収
納姿勢に規則性をもたらし、円滑で安定した収納により
筒状胴部2の座屈の発生が防止でき、各筒状胴部2の最
適長をさらに長くして、中空体1のストロークを大きく
し高揚程のリフターとすることが可能であり、耐久性の
向上を図ることができる。
【0023】さらに、本発明にかかるリフターは、基礎
20上に定置された中空体1と、該中空体1の上端に支
持された昇降体24と、昇降体ガイド支柱25とにより
構成されているので、構造が簡単で設置面積が小さく、
かつ高揚程が得られ、低コストで設置でき、安全性並び
に信頼性が高く、安定した経済的な運転が可能である。
【0024】なお、上記リフターの中空体1外周を、保
護蛇腹26で囲繞することにより、中空体1の外的損傷
を防止して安全性並びに耐久性の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るリフター用中空体の全体中央
縦断面図である。
【図2】筒状胴部と接続部材の接続構造の一例を示す部
分断面図である。
【図3】図2における筒状胴部と蓋部等との接着加工要
領を示す一部破断側面図である。
【図4】筒状胴部と接続部材の接続構造の他の例を示す
部分断面図である。
【図5】図4における筒状胴部と蓋部等との接着加工要
領を示す説明図である。
【図6】筒状胴部と接続部材の接続構造のさらに他の例
を示す部分断面図である。
【図7】第2実施例に係るリフター用中空体の中央断面
図である。
【図8】同断面図である。
【図9】同断面図である。
【図10】リフターの一実施例を示す一部破断側面図で
ある。
【図11】油圧リフターの従来例の1つを示す概略図で
ある。
【符号の説明】
1 中空体 2 筒状胴部 3 接続部材 4 閉塞蓋部 5 閉塞蓋部 17 環状補強体 24 昇降体 25 昇降体ガイド支柱 26 保護蛇腹
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 リフター
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人又は荷物の揚げ降ろ
し(エレベータ)や自動車のジャッキ等に使用するリフ
ターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、可撓性材料で筒状に形成した胴部
の上下開口を平板で気密に施蓋したリフターがある(実
開昭60−57461号公報、実開昭60−16709
1号公報参照)。また、可撓性材料で筒状に形成した胴
部をその軸心方向を上下方向に向けて複数段配設し、こ
の各胴部間を平板を介して気密に接続し、最上段の胴部
の上端及び最下段の胴部の下端を蓋部材で気密に閉塞し
たリフターがある(特開昭62−230597号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のリ
フターでは、すべて胴部がベローズで構成されているた
め、空気を抜いてリフターを収縮させて行くとベローズ
が上下方向に重なってしまい、収縮時における平板間の
距離をさほど縮めることができず、このため、リフター
のストロークを余り大きく取ることができなかった。
【0004】本発明は、上述のような実状に鑑み、収縮
時に胴部を径内方向に引き込むようにして、リフターの
ストロークを増大させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、次の技術的手段を講じた。すなわち、請
求項1記載の発明は、可撓性材料で筒状に形成した胴部
の上下開口を平板で気密に施蓋したリフターにおいて、
前記各胴部を、下側に向かって径大となる截頭円錐筒状
に形成したことを特徴とする。
【0006】また、請求項2記載の発明は、可撓性材料
で筒状に形成した胴部をその軸心方向を上下方向に向け
て複数段配設し、この各胴部間を平板状の接続部材を介
して気密に接続し、最上段の胴部の上端及び最下段の胴
部の下端を平板状の蓋部材で気密に閉塞したリフターに
おいて、前記各胴部を、下側に向かって径大となる截頭
円錐筒状に形成したことを特徴とする。
【0007】更に、請求項3記載の発明は、請求項2記
載のリフターにおいて、各胴部の上下方向中途部に、そ
の収縮時に当該胴部の外側への膨出を規制する環状補強
帯を周方向略全周に亘って設けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1及び2記載の発明によれば、胴部が下
側に向かって径大となる截頭円錐筒状に形成されていの
で、胴部の収縮の際に、その胴部の上部側が順次径内方
向に引き込まれながら収縮する。請求項3記載の発明に
よれば、各胴部の上下方向中途部に設けた環状補強帯が
胴部の外側への膨出を規制し、収縮時における胴部の径
内方向への引き込みをより確実にする。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。図1〜図6は、本考案のリフター1の第1実施例を
示す。このリフター1は、図1に示すように、柔軟な気
密性シート素材たとえばゴム引布、塩化ビニールシート
等を筒状に形成した3つの胴部2と、剛性材料たとえば
金属、合成樹脂、木材等の平板からなる2つの胴部接続
部材3及び上下端の蓋部材4,5により構成されてい
る。
【0010】前記各胴部2は、下側に向かって径大とな
る截頭円錐筒状に形成されており、3つの同形同寸の胴
部2がその軸心方向を上下方向として多段に配設され、
この各胴部2間が接続部材3で気密に接続されている。
前記胴部接続部材3は、円板状でその上下面にリング状
の接合フランジ6,7が同心状に突設され、中央に気体
連通孔8が設けられている。そして、上側の接合フラン
ジ6の外周面に、上側の胴部2の大径(下)側が外嵌さ
れて接着剤により気密状に接着され、下側の接合フラン
ジ7の外周面に、下側の胴部2の小径(上)側が外嵌さ
れて接着剤により気密状に接着されている。
【0011】前記蓋部材4,5は、剛性材料たとえば金
属、合成樹脂、木材等によって円板状に成形され、外径
が前記胴部接続部材3と略等しくせられ、上端の蓋部材
4の下面と、下端の蓋部材5の上面にそれぞれリング状
の接合フランジ9,10が同心状に突設され、下端蓋部
材5の中央に気体注排孔11が設けられている。そし
て、前記上端蓋部材4の接合フランジ9外周面に、最上
段胴部2の小径(上)側が外嵌されて接着剤により気密
状に接着され、下端蓋部材5の接合フランジ10外周面
に、最下段胴部2の大径(下)側が外嵌されて接着剤に
より気密状に接着されている。
【0012】なお、前記胴部2の長さ(高さ)は、それ
ぞれが収縮時(内部気体排出時)に、接合フランジ6,
10の内側に、たるみを生じることなく所定形状に円滑
かつ確実に収納される最適長さに選定されており、収納
高さは揚程の10分の1以下にできる。したがって、第
1実施例においては、各胴部2が安定状態で収納され、
全体としても、円滑かつ確実に伸縮し、安定した昇降が
行われる。
【0013】なお、胴部2の大径(下)側と接合フラン
ジ6,10との接続は、図2〜図6に示す構造を採用す
ることができ、接着作業を容易にして時間短縮並びに加
工精度の大幅な向上を図ることができる。図2は、胴部
2と接合フランジ6又は10の間に合成樹脂材等の剛性
材料からなる接合リング12を介装したもので、接合リ
ング12を胴部2の内面に接着した後、接合フランジ6
又は10の外周面に接着剤を塗布し、これを接合リング
12の内側に嵌合接着する。
【0014】このように構成することにより、図3に示
すように、成形に際して、略コーン状の成形フオーマー
13を、胴部2の内側に挿入し、各接合フランジ7,9
及び接合リング12の内面に当接させ支持した状態で、
胴部2を前記フランジ7,9及びリング12に押圧接着
でき、気密性を確保することができる。また、図4は、
前記接合フランジ6,10と接続部材3又は下端蓋部材
5とを分割し、両者をシール材14を介してねじ15に
より連結したもので、成形に際して、図5に2点鎖線で
示すように、胴部2の内側に、成形治具16を挿入し、
該治具16により接合フランジ6,10を支持した状態
で成形できる。
【0015】なお、図6は接続部材3及び下端蓋部材5
と各接合フランジ6,10を分割した他の例を示してお
り、接続部材3及び前記蓋部5が接合フランジ6,10
の下面内周側に接合したものであり、図5に示す要領で
接着作業を行なうことができる。図7〜図9は、本発明
のリフター1の第2実施例の要部及び収納状態の経過を
示しており、第1実施例と異なる点は、胴部2の外周面
に環状補強帯17が装着されるとともに、接合フランジ
6,7,9の内側端部周辺に、環状ガイド18が設けら
れているところであり、その他の構成は第1実施例と同
じである。
【0016】該補強帯17は、胴部2よりも剛性の高い
材料たとえばスチールベルト、合成樹脂ベルト等が用い
られ、その装着間隔は該補強帯17の幅より大きくする
のが好ましい。また、環状ガイド18は、胴部2よりも
剛性の高い材料で補強帯17と同等のものとしてもよ
い。この補強帯17は、各胴部2の上下方向中途部に周
方向略全周に亘って設けられていて、胴部2の収縮時に
当該胴部2の外側への膨出を規制する。
【0017】すなわち、補強帯17及び環状ガイド18
は、各胴部2の収納時に、図8及び図9に示すように該
胴部2の撓み起点となり、補強帯17装着部は撓まずそ
の周辺の胴部2を構成する材料のたるみをテレスコープ
状に順序よく収納する。したがって、第2実施例によれ
ば、胴部2の収納時における収縮が順次円滑にしかも安
定的に行われ、座屈の発生並びに伸長(異常膨張)を防
止でき、耐久性の向上及び精度保持を図ることができ、
さらに、リフター1の高さすなわち最適長さを大きく
し、高揚程にすることが可能である。
【0018】図10は、本発明のリフターの具体的な使
用例を示す。この場合、リフター1は基礎20上にその
下端蓋部材5が固定され、その気体注排孔11は、途中
に注排用電磁弁21を介して給気管22により高圧空気
ボンベ23に接続されている。24はエレベータボック
ス等の昇降体で、リフター1の上端蓋部材4上面に載設
され、基礎20上に立設された昇降体ガイド支柱25
に、摺動案内されるようになっている。26は保護蛇腹
で、リフター1の周囲を常時覆うように設けられ、リフ
ター1の特に胴部2に外的損傷を生ぜしめないようにし
てある。なお、27は下階床、28は上階床である。
【0019】この使用例によれば、リフター1の設置面
積に対するストロークが大きいため、高ストロークで低
収納高さにでき(ストロークの10分の1以下)、低コ
ストで得られ、保護蛇腹26を備えているので、リフタ
ー1を保護し外的損傷を防止して耐久性の向上と、安全
性並びに信頼性の向上を図ることができ、しかも、昇降
体24の下降時には、注排電磁弁21により、昇降体2
4の自重でリフター1内の気体が排出されるので、動力
が不要であり経済的な運転が可能である。
【0020】なお、本発明は、上記各実施例に限定され
るものではない。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
胴部の収縮の際にその胴部の上部側が順次径内方向に引
き込まれるので、収縮後に胴部が上下方向に重なるのが
防止され、リフターのストロークを可及的に増大させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るリフターの全体中央縦断面図
である。
【図2】胴部と接続部材の接続構造の一例を示す部分断
面図である。
【図3】図2における胴部と蓋部等との接着加工要領を
示す一部破断側面図である。
【図4】胴部と接続部材の接続構造の他の例を示す部分
断面図である。
【図5】図4における胴部と蓋部等との接着加工要領を
示す説明図である。
【図6】胴部と接続部材の接続構造のさらに他の例を示
す部分断面図である。
【図7】第2実施例に係るリフターの中央断面図であ
る。
【図8】同断面図である。
【図9】同断面図である。
【図10】リフターの具体的な使用例を示す一部破断側
面図である。
【符号の説明】 1 リフター 2 胴部 3 平板(接続部材) 4 平板(蓋部材) 5 平板(蓋部材) 17 環状補強体
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】削除

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟な気密性シート素材等からなり、内
    部に圧縮気体を注入・排出させて膨張・収縮させるよう
    にしたリフター用中空体(1)であって、 該中空体(1)は、柔軟な気密性シート素材からなる複
    数の筒状胴部(2)と、該筒状胴部(2)を互に上下方
    向に接続する接続部材(3)と、最上段筒状胴部(2)
    の上端及び最下段筒状胴部(2)下端開口に接続する閉
    塞蓋部(4)(5)とにより構成したことを特徴とする
    リフター用中空体。
  2. 【請求項2】 前記筒状胴部(2)の外周又は内周面
    に、任意数の環状補強帯(17)が装着されている請求
    項1記載のリフター用中空体。
  3. 【請求項3】 定置された請求項1又は2記載の中空体
    (1)と、該中空体(1)の上端に支持された昇降体
    (24)と、昇降体ガイド支柱(25)とにより構成し
    たことを特徴とするリフター。
  4. 【請求項4】 前記中空体(1)の外周を囲む保護蛇腹
    (26)が設けられている請求項3記載のリフター。
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