JPH0648631U - 装着用ベルトの長さ調節固定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ベルト通し主体に対して、これにスライド自在
に被冠された操作用外筒をスライド操作するだけで、簡
単かつ確実に長さ調節固定のできる装着用ベルトの長さ
調節固定装置を提供することを目的としている。 【構成】合成樹脂製のベルト通し主体１とこれに被冠さ
れる操作用外筒２とからなり、前記ベルト通し主体１
は、装着用ベルトＢの端部が往復通過するベルト通路３
を形成した扁平筒体４の片方の平面に、外面がベルト通
し方向に徐々に膨出し該膨出部５の押圧により自由端部
が前記ベルト通路３内へ撓んで突出する片持梁状の押圧
弾体６を一体形成するとともに、押圧弾体６の基端側縁
部に抜け止め突起７が形成されており、また前記操作用
外筒２は、前記ベルト通し主体１の扁平筒体４が挿入さ
れる被冠用穴８と前記抜け止め突起７が対応する位置に
係止用凹部９が形成され、両側には操作用筋目１０がロ
ーレット状に形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、水中眼鏡、スキー眼鏡、防塵眼鏡、ヘルメット、ウエストバッグ等 を頭部に装着する場合に使用する装着用ベルトの長さ調節固定装置に関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種眼鏡等の緊縛ないし係止手段として、ベルトの長さを調節加減して その張力を最適にするための操作が行われるが、上記ベルト張力の加減調節する 手段としては、平面形状の係止具にベルトの一端を通した後、急角度に折曲しそ の摩擦力利用して係止する方式や、ベルトに穿設した止め穴に止めピンを挿入す る方式、レバー状のストッパーでベルトの表面に形成した突起を係止する等種々 の調節固定手段が採用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記の係止手段はいずれも操作性が悪く、長さの調節固定が迅 速にできない点に解決すべき課題があり、特に弾性材からなるベルトにおいては 、上記止め穴を利用したり、レバー状ストッパーを利用することは、ベルトその ものを破損するおそれがあった。

【０００４】 本考案は上記事情に鑑みてなされたものであって、ベルト通し主体に対して、 これにスライド自在に被冠された操作用外筒をスライド操作するだけで、簡単か つ確実に長さ調節固定のできる装着用ベルトの長さ調節固定装置を提供すること を目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を解決し目的を達成するために、水中眼鏡等の装着用ベルト の端部が往復通過するベルト通路を形成した扁平筒体の片方の平面に、外面がベ ルト通し方向に膨出し該膨出部の押圧により自由端部が前記ベルト通路内へ撓ん で突出する片持梁状の押圧弾体を一体形成してなるベルト通し主体と、該ベルト 通し主体に被冠され、ベルト通し方向へのスライド移動によって押圧弾体を押圧 する操作用外筒とからなり、前記ベルト主体に通したベルトの一端部を、水中眼 鏡等に形成されたベルト通し環等で折り返して再びベルト通し主体に通し、該ベ ルト通し主体内で重合状態にあるベルトを、操作用外筒のスライド移動により撓 む押圧弾体の自由端部で押圧固定するようにしたことを特徴とする装着用ベルト の長さ調節固定装置としたものである。

【０００６】

【作用】

上記のように、ベルトの端部が折り返して往復に通されるベルト通路を形成し た扁平筒体からなるベルト通し主体の平面に突出した押圧弾体を、ベルト通し主 体に被冠した操作用外筒をスライドさせて押圧すると、押圧弾体の自由端がベル ト通路内へ突出して、重合状態のベルト面を押圧して固定されるようになり、操 作用外筒を逆方向へスライドさせると、押圧弾体による押圧が解除されて、ベル トは自由に長さ調節できるようになるから、操作用外筒のスライド操作だけ簡単 に長さの調節と固定ができるようになる。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案に係る装着用ベルト長さ調節装置の分解斜視図、図２はベルト固 定状態の断面図であって、合成樹脂製のベルト通し主体１とこれに被冠される操 作用外筒２とからなる。

【０００８】 前記ベルト通し主体１は、装着用ベルトＢの端部が往復通過するベルト通路３ を形成した扁平筒体４の片方の平面に、外面がベルト通し方向に徐々に膨出し該 膨出部５の押圧により自由端部が前記ベルト通路３内へ撓んで突出する片持梁状 の押圧弾体６を一体形成するとともに、押圧弾体６の基端側縁部に抜け止め突起 ７が形成されている。

【０００９】 また前記操作用外筒２は、前記ベルト通し主体１の扁平筒体４が挿入される被 冠用穴８と前記抜け止め突起７が対応する位置に前記押圧弾体６の幅より広い幅 を有する係止用凹部９が形成され、両側には操作用筋目１０がローレット状に形 成されている。

【００１０】 上記のように構成したベルト通し主体１と操作用外筒２とは、ベルト通し主体 １に操作用外筒２を被冠して結合し、抜け止め突起７と係止用凹部９とが掛合し ている状態においてベルトＢの一端部を被冠用穴８からベルト通路３に通した後 、眼鏡等に装備されたベルト環Ｃに迂回させて再びベルト通路３から被冠用穴８ に通して装着長さを調節し、長さが決まったところで、操作用外筒２を押圧弾体 ６の膨出部５を押圧する方向へスライドさせると、押圧弾体６の自由端がベルト 通路３内へ突出して、重合状態のベルト面を押圧して固定するようになり、また 操作用外筒２を前記とは逆方向へスライドさせると、押圧弾体６によるベルト押 圧が解除されて、ベルトＢは自由に長さ調節できるようになるのである。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の装着用ベルト長さ調節固定装置は、水中眼鏡等の 装着用ベルトの端部が往復通過するベルト通路を形成した扁平筒体の片方の平面 に、外面がベルト通し方向に膨出し該膨出部の押圧により自由端部が前記ベルト 通路内へ撓んで突出する片持梁状の押圧弾体を一体形成してなるベルト通し主体 と、該ベルト通し主体に被冠され、ベルト通し方向へのスライド移動によって押 圧弾体を押圧する操作用外筒とからなり、前記ベルト主体に通したベルトの一端 部を、水中眼鏡等に形成されたベルト通し環等で折り返して再びベルト通し主体 に通し、該ベルト通し主体内で重合状態にあるベルトを、操作用外筒のスライド 移動により撓む押圧弾体の自由端部で押圧固定するようにしたから、構造が簡単 であって、製作、組み立てが容易で、またベルト通し主体に対して、これにスラ イド自在に被冠された操作用外筒をスライド操作するだけの簡単な操作で、確実 に長さ調節固定のできる装着用ベルトの長さ調節固定装置を安価に提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る装着用ベルト長さ調節装置の分解
斜視図である。

【図２】装着用ベルト長さ調節装置によるベルト固定状
態の断面図である。

【符号の説明】

１ ベルト通し主体 ２ 操作用外筒 ３
ベルト通路 ４ 扁平筒体 ５ 膨出部 ６
押圧弾体 ７ 抜け止め突起 ８ 被冠用穴 ９
係止用凹部 １０ 操作用筋目 Ｂ ベルト Ｃ
ベルト環

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 水中眼鏡等の装着用ベルトの端部が往復
   通過するベルト通路を形成した扁平筒体の片方の平面
   に、外面がベルト通し方向に膨出し該膨出部の押圧によ
   り自由端部が前記ベルト通路内へ撓んで突出する片持梁
   状の押圧弾体を一体形成してなるベルト通し主体と、該
   ベルト通し主体に被冠され、ベルト通し方向へのスライ
   ド移動によって押圧弾体を押圧する操作用外筒とからな
   り、前記ベルト主体に通したベルトの一端部を、水中眼
   鏡等に形成されたベルト通し環等で折り返して再びベル
   ト通し主体に通し、該ベルト通し主体内で重合状態にあ
   るベルトを、操作用外筒のスライド移動により撓む押圧
   弾体の自由端部で押圧固定するようにしたことを特徴と
   する装着用ベルトの長さ調節固定装置。