JPH0648556U - 掃除機用紙パック - Google Patents

掃除機用紙パック

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JPH0648556U
JPH0648556U JP1898892U JP1898892U JPH0648556U JP H0648556 U JPH0648556 U JP H0648556U JP 1898892 U JP1898892 U JP 1898892U JP 1898892 U JP1898892 U JP 1898892U JP H0648556 U JPH0648556 U JP H0648556U
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安行 薦田
茂夫 今井
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アイム株式会社
ユニテック株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 掃除機用紙パックにおいて嵩高の内層フィル
ター紙の使用を可能にする。 【構成】 紙パック1を外層フィルター紙10Aからな
る袋と、この中に納まる内層フィルター紙11Aとによ
って構成し、袋は外層フィルター紙10Aからなる円筒
の端部を円筒軸方向に折り曲げて対向する円筒表面に接
合してつくる。内層フィルター紙11Aは円筒軸方向を
袋の内寸以下につくり、軸方向と平行に折り曲げて端部
を重ね合わせ、かつ接合する。円筒端部の折り曲げには
内層フィルター紙11Aを含まず、嵩高の内層フィルタ
ー紙11Aを使用しても、その折り曲げに支障がない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、主として家庭用の電気掃除機に使用する使い捨ての紙パックに関 する。
【0002】
【従来の技術】
従来、家庭用の掃除機において、ノズルホースの差込口内側に着脱する方式の 使い捨て紙パックが普及している。この種紙パックの一つとして、相対的に目の 細かい外層フィルター紙と目の粗い内層フィルター紙とからなる円筒を作り、円 筒両端部は各々合掌形式に重ね合わせて折り曲げ、その折り曲げ部位をそれと対 向する円筒表面に接着して閉じる一方、円筒部にはボール紙製の取付け部材を接 着して掃除機に着脱可能にするとともに、この部材中央部にはごみ吸込口を設け た構造がある。この紙パックは、2重フィルター構造をとることにより目詰りし にくく集塵性能にすぐれ、また内外層フィルター紙を予め重ね合わせ、互いに間 欠的に接着したラミネート紙としておくことにより、あたかも1枚の紙を加工す るようにこれら2枚のフィルター紙を同時に加工し、効率よく紙パックを生産す ることができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
2重フィルター構造の紙パックでは、目の粗い内層フィルター紙に代えて嵩高 の内層フィルター紙を使用すると、フィルターを通り抜ける空気の道程が複雑に 屈曲し、またその距離が長くなることにより、ごみの捕集量が増加しても吸引力 の低下を小さく抑えることができ、掃除機の性能を向上させることができる。嵩 高のフィルター紙には、例えば適宜の密度を有する厚さ0.3〜3mmの不織布 を利用することができるが、この厚さは従来の内層フィルター紙のおよそ3倍か ら数十倍に相当しており、この嵩高フィルター紙を、従来通り外層フィルター紙 とのラミネート紙として使用するには問題がある。例えば、そのようなラミネー ト紙は嵩張るから円筒の端部を重ね合わせて折り曲げることが難しい、という問 題がある。また、ラミネート紙の対向側を重ね合わせて接着し前記の円筒を作る と、接着部分において、嵩高な内層フィルター紙の側縁が円筒外側に臨み、そこ から空気漏れを生じて吸引力の低下と、ごみの流出を招きかねないという問題が ある。紙パックが側部に折り込みを有する構造であると、前者の問題は特に深刻 である。
【0004】 そこで、この考案は、外層フィルター紙からなる円筒の両端を折り曲げて得た 袋の中に、袋の軸方向内寸以下の内層フィルター紙を納めること等により前記問 題を解決することを課題にしている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案が前記課題を解決するために要旨とするところは、以下のとおりであ る。
【0006】 この考案では、相対的に目の細かい外層フィルター紙と目の粗い内層フィルタ ー紙とからなり、ごみ吸込口と掃除機内側への取付け手段とを備えた掃除機用紙 パックを対象にしている。
【0007】 かかる紙パックにおいて、外層フィルター紙は対向側を互いに接合して円筒を 形成するとともに該円筒の両開口端部は各々前記フィルター紙を互いに重ね合わ せて前記円筒の軸方向内側へ折り曲げ、対向する外層フィルター紙に接合して閉 じることにより袋とする一方、前記内層フィルター紙は前記袋の中にあって前記 軸方向長さを前記袋の内寸以下につくるとともに、前記軸方向と平行に折り曲げ て重ね合わせ、該軸方向端部において互いに接合してあることがこの考案の特徴 である。
【0008】 この考案の好ましい実施態様の一つにおいて、重ね合わせた内層フィルター 紙は対向側を互いに接合し袋にしてある。
【0009】
【作用】
この考案の外層フィルター紙は、円筒の開口端部をフィルター紙を互いに重ね 合わせ円筒軸方向に折り曲げて閉じることにより袋とする一方、その袋の中にあ る内層フィルター紙は袋の円筒軸方向を袋の内寸以下にしたうえで折り重ねた両 端部が接合してあり、外層フィルター紙を折り曲げても内層フィルター紙を折り 曲げることがない。従って、紙パックに嵩高な内層フィルター紙を採用しても、 その影響を受けることなく外層フィルター紙を容易に折り曲げることができる。
【0010】
【実施例】
この考案の詳細を添付の図に基づいて説明すると、以下のとおりである。
【0011】 図1は、この考案に係る紙パック1をその上面を下側に向けて平面上に展開し 、一部を破断して示す斜視図である。紙パック1は、平面形状が矩形をなす袋で あって上面2、下面3、左右に側部4、および上下に端縁5を有し、上面2の中 央部には掃除機本体(図示せず)への厚紙でできた取付板6が吸込口7の周囲に 接着してある。側部4には、内側方向への折り込み8を設けることにより2条の ひだ9ができており、吸引力が作用すると吸込口7から空気とごみとを取り込み 、ひだ9の部分が膨らむ。紙パック1は、破断部分で示すように外層フィルター 紙10Aからなる全周が閉じた外袋10と内層フィルター紙11Aからなる全周 が閉じた内袋11とで構成された2重フィルターであって、吸込口7周囲では両 フィルター紙が接合されて一体になっている。
【0012】 図2は、図1におけるX−X線矢視図である。外袋10は、外層フィルター紙 10Aの対向側を重ね合わせて接着剤15で気密に接着することによりその両端 部を除き円筒(第1円筒)10Bになっており、内袋11Aは、内層フィルター 紙11Aの対向側を重ね合わせて接着剤16で接着することにより、その両端部 を除き外袋10の内側に納まる円筒(第2円筒)11Bになっている。ただし、 図1のごとく未使用状態の紙パック1では、円筒が側方から内側に折り込まれて 平坦になっている。外袋10と内袋11とは、互いの対向面を接着剤17により 適宜接着しておくことができる。
【0013】 図3は、図1のY−Y線矢視図であって、外袋10と内袋11のそれぞれの端 部が閉じる状態を示す。外袋10は、上下面の外層フィルター紙10Aを合掌形 式に重ね合わせた端部14を、紙パック1の下面3を内側にして、折り曲げ部位 25と26とにおいて2回折り曲げた後、折り曲げた部分をそれと対向する部分 の外層フィルター紙10Aに接着剤20により接着してある。一方、内袋11は 上下面の内層フィルター紙11Aの端部21を合掌形式に重ね合わせ、接着剤2 2により接着してある。内層フィルター紙11Aの端縁間寸法は外袋10の円筒 方向の内寸以下にしてあり、接着された端部21が、外層フィルター紙10Aに おいて最も内側に位置する折り曲げ部位26よりもさらに内側に位置し、外層フ ィルター紙10Aとともに折り曲げられることがないようにしてある。内層フィ ルター紙11Aを含まない外層フィルター紙10Aの折り曲げは、たとい内層フ ィルター紙11Aが嵩高であっても容易である。
【0014】 図4は、外袋10と内袋11のそれぞれの端部14,21が図3とは異なる態 様で閉じている状態を示す。この図では、外袋10が図3と同様に閉じているが 、内袋11は外袋10の折り曲げた部分と重なることがないように、図3の場合 よりもさらに内側寄りに位置する接合線27により閉じている。例えば、外層フ ィルター紙10Aが耐熱性のある天然繊維であって、内層フィルター紙11Aが 熱溶融性の合成繊維である場合には、外層フィルター紙10Aを介して内層フィ ルター紙11Aを超音波処理して図4のごとく融着させることが可能であるが、 その場合には外層フィルター10Aが厚く重なったその折り曲げ部分を外して超 音波処理をすることが好ましい。
【0015】 なお、この考案におけるフィルター紙とはフィルターとして使用可能な抄紙、 合成紙、織布、不織布等の材料を意味している。これら材料の接合とは、慣用の 接着剤、粘着剤による接着の他、超音波等による融着を含み、接着は適宜融着に 替えることができる。
【0016】 このように構成した紙パック1は、掃除機の機種に合わせて外形形状を整えた 取付板6を掃除機本体のノズルホース差込口内側に設けた所定取付部位に取付け る。取付板6は掃除機本体に着脱自在であり、集塵して膨らんだ紙パック1は適 宜新品と交換する。
【0017】
【考案の効果】
この考案に係る紙パックでは、外層フィルター紙からなる袋の中に袋の軸方向 内寸以下の内層フィルター紙を納めたから、内層フィルター紙に嵩高なものを使 用しても外層フィルター紙の折り曲げに支障を来すことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る紙パックの斜視図。
【図2】図1におけるX−X線矢視図
【図3】図1におけるY−Y線矢視図。
【図4】図3と異なる実施態様にあるY−Y線矢視図。
【符号の説明】
1 紙パック 6 取付け手段(取付け板) 10A 外層フィルター紙 10B 円筒 11A 内層フィルター紙 25 折り曲げ部位 26 折り曲げ部位

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対的に目の細かい外層フィルター紙と目
    の粗い内層フィルター紙とからなり、ごみ吸込口と掃除
    機内側への取付け手段とを備えた掃除機用紙パックであ
    って、 前記外層フィルター紙は、対向側を互いに接合して円筒
    に形成するとともに該円筒の両開口端部の各々は前記フ
    ィルター紙を互いに重ね合わせて前記円筒の軸方向内側
    へ折り曲げ、対向する外層フィルター紙に接合して閉じ
    ることにより袋とする一方、前記内層フィルター紙は、
    前記袋の中にあって前記軸方向長さを袋の内寸以下につ
    くるとともに前記軸方向と平行に折り曲げて軸方向両端
    部を互いに重ね合わせ、かつ、接合してあることを特徴
    とする前記紙パック。
  2. 【請求項2】前記重ね合わせた内層フィルター紙は対向
    側を互いに接合して袋にしてあることを特徴とする請求
    項1記載の紙パック。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002200017A (ja) * 2000-12-28 2002-07-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気掃除機用集塵袋
JP4724439B2 (ja) * 2005-03-04 2011-07-13 安積濾紙株式会社 電気掃除機用集塵袋およびその製造方法

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JP4724439B2 (ja) * 2005-03-04 2011-07-13 安積濾紙株式会社 電気掃除機用集塵袋およびその製造方法

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