JPH0648493B2 - X線ctスキヤナによる投影デ−タの補正方法 - Google Patents

X線ctスキヤナによる投影デ−タの補正方法

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JPH0648493B2
JPH0648493B2 JP60066143A JP6614385A JPH0648493B2 JP H0648493 B2 JPH0648493 B2 JP H0648493B2 JP 60066143 A JP60066143 A JP 60066143A JP 6614385 A JP6614385 A JP 6614385A JP H0648493 B2 JPH0648493 B2 JP H0648493B2
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正弘 斎藤
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Shimadzu Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、X線管と多素子検出器とからなるX線CTス
キヤナの分野で利用される。
本発明は、第3世代の、つまりフアンビーム型X線CT
スキヤナの投影データ収集に関する。
(ロ)従来技術 従来より、フアンビーム型X線CTスキヤナ特有の問題
として、検出器が多数個により構成されるので、検出器
間相互のばらつきが画質に直接的影響を及ぼすことであ
る。検出器のサンプリング検出位置に数%の誤差がある
と、リング状のアーチフアクト(偽像)が生ずる。これ
は回転フアンビームの性質上、1つの検出器の出力が画
像再生に最も寄与する場所(画素)が円軌道を示すた
め、その軌道に沿つて誤差が蓄積されるからである。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 最新のX線CTスキヤナでは、検出器素子間隔が1〜
1.5ミリという狭まいものが開発されているが、もつ
と高い組立精度が要求されている。
前述したリング・アーチフアクトを生じさせないために
は、検出器素子間隔のばらつきは2%程度にまで抑える
必要がある。
しかしながら、0.05〜0.15ミリの薄い電極板を
使つた電離箱検出器では、板のそりなどによりその目標
はなかなか達成し難たく、製作できてもその歩留まりが
悪い。あるいはシンチレータとフオトダイオードとから
なる半導体検出器においても、その組立精度上の目標は
達成し難たい。
そこで、このような組立精度ないし検出器入力側の問題
から離なれて、検出器素子間隔のばらつきにより出力さ
れる誤差データを補正して、つまり検出器出力側により
この問題を解決し、リング・アーチフアクトを生じない
ような投影データを得て、これを画像再構成に使用する
ことが、本発明の課題である。
(ニ)問題点を解決するための手段 前記課題の解決は、X線管・検出器間にX線吸収係数の
大きい部材を配置または横断移動させ、該部材にX線を
照射させその相対位置をパラメータにしてその各素子毎
の投影データを収集し、各素子毎に収集された投影デー
タの重心値(θ)を算出し、本来投影されるべき各素
子毎の既知相対位置(θ′)と投影データ重心値(θ
)とのずれ(Δθ)を演算し、被写体の投影データ
(P)が得られるときその補正値(P′)を各素子
毎のずれ(Δθ)に応じた補間演算により求めること
により、達成できる。
(ホ)作 用 X線間・検出器間にX線吸収係数の大きい部材を配置ま
たは横断移動させ、これにX線を照射させることによつ
て、部材のある相対位置での投影データ、そのうち信頼
性のある重心値が占める位置と、検出器がその部材相対
位置と対応すべき既知位置とのずれを測定でき、これと
検出器素子前後間の既知位置との比が計られ、この比に
検出器素子前後の投影データの差を掛けることにより、
各素子毎の誤差値が演算され、これにより被写体の投影
データが補正されるのである。
(ヘ)実施例 本発明の好適な実施例を、図面に基づいて説明する。
第1図は、その1実施例の作用態様図である。X線CT
スキヤナは、X線管1と検出器2とからなり、これらの
対向位置間にX線吸収係数の大きい部材、例えば鉄ピン
3が配置される。図示のように、鉄ピン3をスキヤナ対
向域を横断するように移動させてもよい。その軌道は検
出器2の素子配列と相対位置がとれるようであればよ
く、好ましくは検出器素子配列と平行な円弧状がよい。
θはその相対位置を弧度として現わしている。鉄ピン3
にX線を照射し、検出器各素子毎に鉄ピン3の投影デー
タを収集する。第2図は、このような投影データの分布
図である。各素子毎に投影データの重心値が占める位置
θを求める。図示例では、投影データは正規分布図を
示しているので、最大値が重心値となり、その位置はθ
として示される。
第3図は、被写体投影データの分布図であり、第2図に
おける重心値θと、本来投影されるべき、つまり検出
器相互間にばらつきがない場合の既知位置θ′とが対
応され、ずれΔθを算出し、これを記憶ないし登録す
る。
ずれを直した位置、図示では矢頭位置がサンプリング中
心である。このように、検出器素子毎に感度、特性など
のばらつきがあつても、自分自身のチヤンネルの中で重
心値ないし最大値を求めるので、それらの影響を一切受
けずに、正確にサンプリング中心を求めることが可能で
ある。
第3図において、黒点のように被写体の投影データP
が得られると、その補正値P′は各チヤンネルのずれ
Δθに応じた補間演算により求められる。図示例のi
はi-2 として一般式にすれば、投影データPの補正値
ないし計算上の投影データP′は、P′=P
(Pi-1−P)×Δθ/(θ′−θ′i-1)となり
求められる。なお、θ′、θ′i-1は投影データ
、Pi-1の検出器でのそれぞれ既知相対位置であ
る。
本発明によれば、ずれΔθに応じて、得られた投影デ
ータPから補間データP′を作成し、このデータを
画素再構成の処理にかける。
(ト)効 果 本発明では、検出器素子間の組立精度が悪くて、相互に
ばらつきがあつても、画像にリング・アーチフアクトを
生ぜず、また検出器出力側で入力側のばらつきを解消す
るので、製品の歩留まりがが向上し、全体としてコスト
が低減するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例作用態様図、第2図は本発明
による照射部材の投影データ分布例図、第3図は被写体
の投影データ分布例図である。 1はX線管ないしその焦点、2は検出器、3はX線吸収
係数の大きい部材である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線管と多素子検出器とからなるフアンビ
    ーム型X線CTスキヤナにおいて、X線管・検出器間に
    X線吸収係数の大きい部材を配置または横断移動させ、
    該部材にX線を照射させその相対位置をパラメータにし
    てその各素子毎の投影データを収集し、各素子毎に収集
    された投影データの重心値(θ)を算出し、本来投影
    されるべき各素子毎の既知相対位置(θ′)と投影デ
    ータ重心値(θ)とのずれ(Δθ)を演算し、被写
    体の投影データ(P)が得られるときその補正値
    (P′)を各素子毎のずれ(Δθ)に応じた補間演
    算により求めることを特徴とする、X線CTスキヤナに
    よる投影データの補正方法。
  2. 【請求項2】被写体の投影データ(P)の補正値
    (P′)が、P′=P+(Pi-1 −P)×Δθ
    /(θ′−θ′i-1 )により求められることを特徴
    とする、特許請求の範囲第1項に記載のX線CTスキヤ
    ナによる投影データの補正方法。
JP60066143A 1985-03-28 1985-03-28 X線ctスキヤナによる投影デ−タの補正方法 Expired - Fee Related JPH0648493B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106821407A (zh) * 2016-12-28 2017-06-13 上海联影医疗科技有限公司 用于计算机断层扫描的运动检测方法和装置

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