JPH064830B2 - 粘着剤用軟化剤 - Google Patents

粘着剤用軟化剤

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JPH064830B2
JPH064830B2 JP11482387A JP11482387A JPH064830B2 JP H064830 B2 JPH064830 B2 JP H064830B2 JP 11482387 A JP11482387 A JP 11482387A JP 11482387 A JP11482387 A JP 11482387A JP H064830 B2 JPH064830 B2 JP H064830B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は粘着剤用軟化剤に関し、詳しくは粘着剤、特に
ゴム系粘着剤にすぐれた低温粘着力や耐候性を与えるこ
とのできる軟化剤に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕
一般に、ゴム系粘着剤は、例えばポリオレフィン等のプ
ラスチックテープや紙テープ,布テープの上に塗布して
粘着用テープなどとして使用されているが、高温時には
ブロッキングを生じ、また低温下では粘性が不足するな
どの問題があった。さらに、テープを剥離する際に、ブ
ロッキングやのり移り,のり浮き等と称される現象が生
ずるなど様々な不都合があり、使用範囲にかなりの制約
があった。
また近年に至って、低流動点のナフテン系鉱油を配合し
た接着剤組成物が、低温特性にすぐれたものとして開発
されている(特公昭56−10952号公報)。
しかしながら、この接着剤組成物は低温特性においてあ
る程度の向上は見られるものの、耐候性あるいは安定性
に問題があり、しかも、この際に使用する低流動点のナ
フテン系鉱油は、原料ソースの点から多量に入手できな
いおそれがある。
そこで、本発明者は粘着剤、特にゴム系粘着剤にすぐれ
た低温特性とともに、良好な耐候性や安定性を与えるこ
とができ、そのうえ原料ソースの点から比較的入手の容
易な軟化剤を開発すべく鋭意研究を重ねた。
〔問題点を解決するための手段〕
その結果、動粘度、流動点、くもり点および芳香族含量
が特定の範囲にあるパラフィン系の鉱油が、上記課題を
満足する軟化剤となりうることを見出し、本発明を完成
するに至った。
すなわち、本発明は40℃における動粘度5〜500cS
t,流動点−25℃以下,くもり点−25℃以下および
芳香族含量1%以下であるパラフィン系鉱油よりなる粘
着剤用軟化剤を提供するものである。
本発明の軟化剤は、上述の如くパラフィン系鉱油からな
り、その40℃における動粘度は5〜500cSt、好ま
しくは10〜450cStの範囲である。動粘度が5cSt未
満では軟化剤が移行し、しみ出しが大きいという不都合
があり、500cStを越えると粘着剤を充分に軟化する
ことができない。
また上記パラフィン系鉱油は、流動点が−25℃以下、
好ましくは−35℃以下のものである。ここで、流動点
が−25℃を越えると粘着剤の低温特性(低温下での粘
性など)が低下し、好ましくない。
さらに、このパラフィン系鉱油は、くもり点が−25℃
以下、好ましくは−35℃以下のものである。このくも
り点が−25℃を越えると、やはり粘着剤の低温特性が
低下することとなる。なお、流動点が−25℃以下であ
っても、くもり点が−25℃を越えるもの、あるいはく
もり点が−25℃以下であっても、流動点が−25℃を
越えるものを軟化剤として使用しても、いずれの場合も
粘着剤の低温特性は向上しない。したがって、本発明で
は流動点、くもり点共に−25℃以下のパラフィン系鉱
油を使用することが必要となる。
また、上記パラフィン系鉱油は、芳香族含量が1%以下
(即ち、%CAが1以下)、好ましくは0.5%以下
(%CAが0.5以下)のものでなければならない。芳
香族含量が多すぎると、粘着剤の安全性に問題があり、
また耐候性(特に色相の安定性)も低下するおそれがあ
る。
本発明の軟化剤として用いることのできる上記パラフィ
ン系鉱油の具体例としては、パラフィン基系原油あるい
は中間基系原油を常圧蒸留するかあるいは常圧蒸留の残
渣油を減圧蒸留して得られる留出油を常法にしたがって
精製し、さらに深脱ロウ処理することによって得られる
深脱ロウ油を好適なものとしてあげることができる。こ
の際の留出油の精製法は特に制限はなく様々な方法が考
えられる。通常は(a)水素化処理,(b)脱ロウ処理
(溶剤脱ロウまたは水添脱ロウ),(c)溶剤抽出処
理、(d)アルカリ蒸留または硫酸洗浄処理、(e)白
土処理を単独であるいは適宜順序で組み合わせて行う。
また同一処理を複数段に分けて繰り返し行うことも有効
である。例えば、留出油を水素化処理するか、または
水素化処理した後、アルカリ蒸留または硫酸洗浄処理を
行う方法、留出油を水素化処理した後、脱ロウ処理す
る方法、留出油を溶剤抽出処理した後、水素化処理す
る方法、留出油に二段あるいは三段の水素化処理を行
う、またはその後にアルカリ蒸留または硝酸洗浄処理す
る方法などがある。
本発明の軟化剤であるパラフィン系鉱油は、このように
して得られる精製油を、必要に応じて再度脱ロウ処理し
て深脱ロウ油としたものが好適に使用される。ここで行
う脱ロウ処理は、深脱ロウ処理と称されるもので、苛酷
な条件下での溶剤脱ロウ処理法やゼオライド触媒を用い
た接触水添脱ロウ処理法などによって行われる。
上述の如き本発明の軟化剤を配合する粘着剤は、様々な
ものがあるが、一般にはゴム系のベースポリマーに各種
の粘着付与剤や老化防止剤等を加えたものである。この
ゴム系のベースポリマーとしては、種々のものがある。
具体的にはスチレン−イソプレン−スチレンブロック共
重合体(SIS),スチレン−ブタジエン−スチレンブ
ロック共重合体(SBS)等のブロック共重合体をはじ
め、各種液状ゴム,天然ゴム(NR),合成ポリイソプ
レン(IR),クロロプレンゴム(CR),ニトリルゴ
ム(NBR),スチレン−ブタジエンゴム(SBR)な
どをあげることができる。
また、このベースポリマーに加える粘着付与剤として
は、例えば水添テルペン樹脂,テルペン樹脂,テルペン
フェノール樹脂,クマロン樹脂,ロジン,重合ロジン,
水添ロジン,ロジンエステル,石油樹脂などがあげられ
る。さらに、老化防止剤としては2,6−ジ−t−ブチ
ル−4−メチルフェノールやN,N′−ジフェニル−p
−フェニレンジアミンなどがあげられる。
本発明の軟化剤を用いて粘着剤組成物を製造するには、
各種の状況下で適当に条件を選定すればよいが、一般に
は上記ベースポリマー100重量部に対して、粘着付与
剤60〜130重量部、老化防止剤1〜3重量部を加え
た粘着剤に、本発明の軟化剤を800重量部以下、好ま
しくは5〜100重量部、さらに好ましくは10〜60
重量部の割合で配合して混練すればよい。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例に基いてさらに詳しく説明する。
実施例1 (1)粘着テープの調製 混合機付容器(ラボプラストミル)中で、ベースポリマ
ーとしてスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重
合体(SIS)(シェル化学(株)製,商品名:カリフ
レックスTR−1107)100重量部,粘着付与剤と
して水添テルペン樹脂(安原油脂工業(株)製,商品
名:クリアロンP−105)75重量部および老化防止
剤として2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノー
ル(住友化学工業(株)製,商品名:スミライザーBH
T)2重量部を130℃に加熱して混合しながら溶解さ
せ、続いて軟化剤としてパラフィン系鉱油(40℃にお
ける動粘度110cSt,流動点−45.0℃,くもり点
−45℃,%CA0.1以下)20重量部を徐々に加えて
粘着剤組成物を得た。なお、この軟化剤を配合する時点
での外観を観察することにより、相溶性の良否を判定し
た。結果を表に示す。
次に、得られた粘着剤組成物を、溶剤(n−ヘキサン6
0容量%とトルエン40容量%との混合溶剤)で該粘着
剤組成物が濃度20重量%となるように希釈し、ブレン
ダーで撹拌混合した。得られたのり状の混合物をポリエ
ステルフィルム上に、粘着剤層の厚さが40μmとなる
ようにドクターブレードで塗布し、脱溶剤後、外観が乳
白色透明な粘着剤層を有する粘着テープを得た。
(2)粘着力試験 上記(1)で得られた粘着テープを、25mm巾に切り、
耐水研磨紙で磨いたステンレス板(SUS304)に、
重さ2000gの圧着用ゴムロールによって圧着速度3
00mm/分で一往復させて圧着し、試験片を得た。
圧着後、20分間経過した試験片を、引張試験機でステ
ンレス板を固定して、試験温度23℃,剥離角度180
°,剥離速度300mm/分の条件で粘着力(剥離に要し
た荷重,単位g)を求めた。
また、低温下(氷点下)の粘着力の評価には、上記で調
製した試験片を5時間放置し、23℃に戻した後に上記
と同様に粘着力を測定した。
これらの結果を表に示す。
(3)促進耐候性試験 JIS D 0205(自動車部品の耐候性試験通則)
での紫外線カーボンアーク灯式ウェザーメーター(槽内
温度63±3℃)に、上記(1)で調製した粘着テープ
を48時間曝露し、曝露前後の粘着層の外観(色相)を
観察した。結果を表に示す。
実施例2 (1)粘着テープの調製 実施例1(1)において、軟化剤として40℃における
動粘度400cSt,流動点−27.5℃,くもり点−2
7℃,%CA0.1のパラフィン系鉱油を用いたこと以外
は、実施例1(1)と同様の操作を行い、粘着テープを
得た。
(2)粘着力試験および促進耐候性試験 実施例1(2),(3)において、上記実施例2(1)
で調製した粘着テープを用いたこと以外は、実施例1
(2),(3)と同様の条件で、粘着力試験および促進
耐候性試験を行った。結果を表に示す。
実施例3 (1)粘着テープの調製 実施例1(1)において、軟化剤として40℃における
動粘度35cSt,流動点−45.0℃,くもり点−45
℃,%CA0.1以下のパラフィン系鉱油を用いたこと以
外は、実施例1(1)と同様の操作を行い、粘着テープ
を得た。
(2)粘着力試験および促進耐候性試験 実施例1(2),(3)において、上記実施例3(1)
で調製した粘着テープを用いたこと以外は、実施例1
(2),(3)と同様の条件で、粘着力試験および促進
耐候性試験を行った。結果を表に示す。
比較例1 粘着テープの調製 実施例1(1)において、軟化剤として40℃における
動粘度75cSt、流動点−12.5℃,くもり点−8℃,
%CA7のパラフィン系鉱油を用いたこと以外は、実施
例1(1)と同様の操作を行い、粘着テープを得た。
(2)粘着力試験および促進耐候性試験 実施例1(2),(3)において、上記比較例1(1)
で調製した粘着テープを用いたこと以外は、実施例1
(2),(3)と同様の条件で、粘着力試験および促進
耐候性試験を行った。結果を表に示す。
比較例2 (1)粘着テープの調製 実施例1(1)において、軟化剤として40℃における
動粘度76cSt、流動点−40℃,くもり点−37℃,
%CA2のナフテン系鉱油を用いたこと以外は、実施例
1(1)と同様の操作を行い、粘着テープを得た。
(2)粘着力試験および促進耐候性試験 実施例1(2),(3)において、上記比較例2(1)
で調製した粘着テープを用いたこと以外は、実施例1
(2),(3)と同様の条件で、粘着力試験および促進
耐候性試験を行った。結果を表に示す。
比較例3 実施例1(1)において、軟化剤として40℃における
動粘度21.5cSt、流動点−45℃,くもり点−40
℃,%CA15のナフテン系鉱油を用いたこと以外は、
実施例1(1)と同様の操作を行い、粘着テープを得
た。
(2)粘着力試験および促進耐候性試験 実施例1(2),(3)において、上記比較例2(1)
で調製した粘着テープを用いたこと以外は、実施例1
(2),(3)と同様の条件で、粘着力試験および促進
耐候性試験を行った。結果を表に示す。
上記の表から、実施例1〜3では23℃での粘着力と低
温下での粘着力の差が殆どないのに比べて、比較例1で
は低温になるにしたがって、粘着力が低下していくこと
がわかる。また、耐候性試験において、実施例1〜3で
は曝露前後の外観の変化が殆どないのに比べて、比較例
1〜3では曝露後かなり色相の変化が見られることがわ
かる。
〔発明の効果〕
以上の如く、本発明の軟化剤を粘着剤、特にゴム系の粘
着剤に配合すれば、低温下でも粘着性が低下せず、すぐ
れた低温特性を有するものとなるとともに、色相が安定
して耐候性が良好なものとなる。しかも、本発明の軟化
剤は芳香族分を殆ど含有しないため、安全性にもすぐ
れ、また原料ソースとしてパラフィン原油を利用できる
ため、入手が容易である。そのうえ、ゴム系ベースポリ
マーとの相溶性が良好である。
それ故、本発明の軟化剤は、溶剤型粘着剤やホットメル
ト型粘着剤などのゴム系粘着剤に、特に有効かつ幅広く
利用できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】40℃における動粘度5〜500cSt,流
    動点−25℃以下,くもり点−25℃以下および芳香族
    含量1%以下であるパラフィン系鉱油よりなる粘着剤用
    軟化剤。
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