JPH064757Y2 - 電気採暖器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は座部の両側に設けた肘掛の一方にコントローラ
を取付けてなる電気採暖器具に関するものである。

従来の技術 従来、この種の電気採暖器具は第５図及び第６図に示す
如く、本体（図示省略）の座部（図示省略）下面に備え
られたフレーム３の立上部3aに取付金具７を設けるとと
もに、該取付金具７にコントローラ６を取付け、一方、
相隣る二面に亘って開口41aを有する中空直方体状の肘
掛ケース41を形成し、前記の開口41aからコントローラ
６を臨ませて包込む如く取付金具７に肘掛ケース41を取
付けている。

考案が解決しようとする問題点 しかるにかかる構成のものにあっては、第６図に示す如
く肘掛ケース41の相隣る二面に亘って開口41aを有する
ため、肘掛ケース41の強度が低下するのみならず、該肘
掛ケース41の表面に表布（図示省略）を被せた時には外
観的に見苦しくなる欠点があった。

問題点を解決するための手段 本考案は上記の欠点を除くためなされたものであり、本
体の座部下面に、該座部の両側に夫々の立上部を有する
複数本のフレームを備え、一方、夫々の一面に開口を備
えた中空直方体状の肘掛ケースを形成するとともに該肘
掛ケースを前記の夫々の立上部に取付け、かつ、一方の
肘掛ケース内の立上部にコントローラを取付け、前記の
一方の肘掛ケース内の開口と相隣る面に矩形状の抜穴か
らなる前記コントローラの取付用窓を形成し、更に開口
と連続して反取付用窓側に複数のスリットを形成したも
のである。

作用 このようにすることにより、コントローラを前記の立上
部に取付ける時は、まず、前記一方の肘掛ケースをフレ
ーム側に装着する。

次に、スリット内にフレームを位置させてから肘掛ケー
スを傾けてコントローラの取付用窓から前記の肘掛ケー
ス内の立上部を露出させる。

次いで、この露出した立上部にコントローラを固定後、
肘掛ケースを該肘掛ケースの開口と、コントローラの取
付用窓とを介して肘掛ケースを傾ける以前の状態に戻す
と、該取付用窓からコントローラを臨ませ、かつ、肘掛
ケースでコントローラを包込む如くにする。

実施例 以下、本考案の一実施例を図面に従って説明する。

実施例の構成を示す第１図、第２図、第３図及び第４図
において、１は座部２を備えてなる電気採暖器具の本体
で、該座部２の下面には座部２の両側に立上部3a,3bを
有する複数本のフレーム３を備えている。また、立上部
3aの先端には後記するコントローラ６を取付けるコント
ローラ６の取付金具７を設けている。４及び５は夫々中
空直方体状に形成された肘掛ケースで、夫々の一面にほ
ぼ矩形の開口4a,5aを備え、該開口4a,5aを介して前記の
立上部3a,3bに取付けられている。また、肘掛ケース４
内の開口4aと相隣る面には、後記するコントローラ６を
取付けるほぼ矩形に開口せる取付用窓4bを形成し、前記
の開口4aの反取付用窓4b側の開口端部には、前記の立上
部3aが位置する複数個所のスリット4cを形成している。
６はコントローラで、前記の肘掛ケース４内の立上部3a
の先端に設けた取付金具７に取付けられており、例えば
座部２の内部に設けられた発熱部（図示省略）への通電
を制御するものである。

次に本実施例の動作について述べる。

まず、コントローラ６を前記の立上部3aに取付ける時
は、前記の肘掛ケース４をフレーム３の立上部3aに装着
する。

次に、前記のスリット4c内に前記のフレーム３の立上部
3aを位置させてから第３図に示す如く肘掛ケース４を傾
けてコントローラ６の取付用窓4bから前記の肘掛ケース
４内の立上部3aを露出させる。

次いで、この露出した立上部3aに設けた取付金具７にコ
ントローラ６を固定後、肘掛ケース４を該肘掛ケース４
の開口4aと、コントローラ６の取付用窓4bとを介して第
４図に示す如く肘掛ケース４を傾ける以前の状態に戻す
と、該取付部4bからコントローラ６を臨ませ、かつ、肘
掛ケース４でコントローラ６を包込む如くにする。

考案の効果 本考案によると、本体の座部下面に、該座部の両側に夫
々の立上部を有する複数本のフレームを備え、一方、夫
々の一面に開口を備えた中空直方体状の肘掛ケースを形
成するとともに該肘掛ケースを前記の夫々の立上部に取
付け、かつ、一方の肘掛ケース内の立上部にコントロー
ラを取付け、前記の一方の肘掛ケース内の開口と相隣る
面に前記のコントローラの取付用窓を形成したことによ
り、コントローラを前記の立上部に取付ける時は、前記
の一方の肘掛ケースを、一方の肘掛ケースを取付ける立
上部を有するフレーム側に装着し、次に、スリット内に
フレームを位置させてから肘掛ケースを傾けてコントロ
ーラの取付用窓から前記の肘掛ケース内の立上部を露出
させ、次いで、この露出した立上部にコントローラを固
定後、肘掛ケースを該肘掛ケースの開口と、コントロー
ラの取付用窓とを介して肘掛ケースを傾ける以前の状態
に戻して該取付用窓からコントローラを臨ませ、かつ、
肘掛ケースでコントローラを包込む如くにするので、肘
掛ケースの強度が低下しないのみならず、該肘掛ケース
の表面に表布を被せた時でも外観的にも仕上がりの良好
な電気採暖器具を提供出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例による電気採暖器具の要部正
面断面図、第２図は同肘掛ケースに係わる外観斜視図、
第３図及び第４図は同肘掛ケースの取付動作を説明する
ための図、第５図は従来の同肘掛ケースの取付状態を説
明するための図、第６図は同肘掛ケースに係わる外観斜
視図である。 １……本体、２……座部、 ３……フレーム、3a,3b……立上部、 ４，５……肘掛ケース、4a,5a……開口、 4b……取付用窓、4c……スリット、 ７……固定金具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】本体（１）の座部（２）下面に、該座部
   （２）の両側に立上部（３ａ），（３ｂ）を有する複数
   本のフレーム（３）を備え、一方、夫々の一面に開口
   （４ａ），（５ａ）を備えた中空直方体状の肘掛ケース
   （４），（５）を形成するとともに該肘掛ケース
   （４），（５）を前記の立上部（３ａ），（３ｂ）に取
   付け、かつ、一方の肘掛ケース（４）内の立上部（３
   ａ）にコントローラ（６）を取付けてなる電気採暖器具
   において、前記の肘掛ケース（４）内の開口（４ａ）と
   相隣る面に矩形状の抜穴からなる前記のコントローラ
   （６）の取付用窓（４ｂ）を形成し、更に開口（４ａ）
   の取付用窓（４ｂ）の反対側側面に複数箇所のスリット
   （４ｃ）を形成したことを特徴とする電気採暖器具。