JPH0647407Y2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は一般家庭において使用する電気掃除機の、特に
表示装置に関するものである。

従来の技術 従来の電気掃除機の表示装置は、例えば特開昭56−1136
号公報に示されているように、掃除機本体に表示回路と
表示部が設けられていた。

考案が解決しようとする問題点 しかし、このような構造のものでは掃除中に掃除機本体
の表示部を見ようとすると、掃除の手を休めて振り返っ
て表示部をのぞき込まなければならないという問題があ
った。

そこで、本考案は表示部を手元に設けることにより、同
表示部を見やすくし、簡単に掃除機の状態の確認が行え
るようにするものである。

問題点を解決するための手段 そして上記問題点を解決する本考案の技術的手段は、掃
除機本体と手元部を直流信号にて結合し、手元部にコン
トロール部と表示部を設けて、交流電流レベルの変更に
てコントロール信号を交流電流レベルの下限をある一定
以上に保持し、これを整流して表示部の電力を得るもの
である。

作用 この技術的手段による作用は次のようになる。

すなわち、掃除機本体に内蔵した電動送風機の電力コン
トロール回路と、ホース先端の手元部を信号線にて結合
し、信号線にはある一定レベル以上の交流電流を流し、
この交流電流を整流して直流電流に交換し、本体から手
元部へ表示用の電力を供給するとともに、交流電流のレ
ベルを可変して手元部より本体へコントロール信号を送
って本体の電力コントロールを行なうことにより、手元
部で掃除の状態を確認することができる。

この結果、電力コントロールと、掃除機の状態が手元で
容易に確認でき、かつ手元部にバッテリー等を必要とし
ないため、手元部がコンパクトに形成できる。

実施例 以下、本考案の実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。

第１図において掃除機本体11にホース12が、その先に延
長管13と吸込具14が付けられる。掃除機本体11内部には
電動送風機15とその制御部16が、ホース12内部には前記
制御部16と電気的に結合されたピアノ線などの信号線17
が、またホース12の先端には手元部18が設けてある。手
元部18は手元コントロール部19と電力表示部20とによっ
て構成され、先の信号線17が接続されている。

第２図に全体のブロック図を示す。商用電源21に電動送
風機15と制御部16が直列に接続され、この制御部16と手
元部18とが２本の信号線17により接続されている。上記
手元部18は手元コントロール部19と電力表示部20とから
なる。さらに具体的な回路図を第３図に示す。制御部16
は双方向性サイリスタ22にて電動送風機15に流れる電流
を制御し、そのゲートに制御回路23が接続してある。手
元コントロール部19は固定抵抗24と可変抵抗25、および
スイッチ26が直列に接続されており、電力表示部20は抵
抗27とダイオード28,コンデンサー29,表示部30より構成
されている。

以上の構成により、手元コントロール部19にある可変抵
抗25を動かすと、同可変抵抗25の抵抗が変化して流れる
電流が変化し、信号線17を流れる交流電流が変化する。
この変化を制御回路23が検知して双方向性サイリスタ22
の導通角が変化し、電動送風機15の電力コントロールが
行なわれる。スイッチ26を開にすれば、信号線17を流れ
る交流電流は最低値（電力表示部20へ流れる電流だけ）
になり、電動送風機15を停止させることができる。

一方信号線17を流れる交流成分は電力表示部20の抵抗2
7,ダイオード20を通り直流となり、コンデンサー29へた
くわえられ、表示部30の電源となる。表示部30へは可変
抵抗25の信号が入力しており、この信号により表示部30
の表示を変化させる。

つまり、手元部18にある可変抵抗25の抵抗値をかえるこ
とにより、電動送風機15の電力コントロールを行なうと
同時に、その電力を表示部30に表示することができる。
信号線17には交流電流を流し、そのレベルをある一定値
以上で可変することにより、これを手元部18で分離し
て、コントロール用信号と表示部30の電力用にと利用す
ることができる。信号線17が２本でホースの形状保持と
ともに信号と電力の供給ができるため、掃除機本体11と
手元部18との接続が非常に簡単に行なえる。

なお、本実施例では電力表示部20のダイオード28を１コ
で直流を得たが、ブリッジ整流にした方が交流信号の上
半波と下半波の波形が対象にでき、コントロールはやり
やすい。また表示部30をブロック図で示したが、具体的
には発光ダイオード、あるいは、液晶を用いるのがコン
パクトで、電力消費も少なく、見やすく構成できる。ま
た発音体を内蔵させて音で知らせることもできる。

考案の効果 以上のようにこの考案は、手元部と掃除機本体を２本の
信号線で結合し、これにある一定レベル以上で変化する
交流を流して、コントロール信号を手元部から掃除機本
体へ送り、同本体から手元部へ電力を送ることにより、
手元部でコンパクトに掃除中の本体の状態を表示するこ
とができ、これにより、表示部を掃除中にも簡単に見る
ことができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における電気掃除機の全体側
面図、第２図，第３図は本考案の一実施例の制御ブロッ
ク図である。 11……掃除機本体、15……電動送風機、16……制御部、
17……信号線、18……手元部、19……手元コントロール
部、25……可変抵抗、28……ダイオード、29……コンデ
ンサー、30……表示部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】電動送風機およびその電力制御装置を内蔵
   した掃除機本体と掃除機本体と手元部を接続する２本の
   信号線と、この信号線に一定値以上の交流を流し、交流
   のレベルを変化させる可変抵抗，交流を整流するダイオ
   ード，直流をたくわえ表示部の電力を供給するコンデン
   サーを上記手元部に内蔵した手元コントロール部とを具
   備した電気掃除機。