JPH0647400Y2 - 網焼き用網 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本考案は、レストランや家庭等で使用する網焼き用の網
に関するものである。

【従来の技術】

従来から肉や魚介類等は炭火による網焼きが美味とさ
れ、炭火の上に配置した平網にそれらを載置して焼いて
いたのである。

【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、肉汁等の脂肪分が炭火に落下することに
よって大量の煙が発生し、周囲に悪い影響を及ぼしてい
たことは周知である。

【課題を解決するための手段】

そこで本考案は、肉汁等の脂肪分が落下しても炭火に接
触しないようにして加熱することが無煙の網焼きができ
るものを提供するものである。 このため本考案は、肉等を載置する平網体と、該網体に
透設した挿通穴に挿通配置できる炭入れ網筒体とから成
り、該網筒体の上端部に外側に開いた拡大網部を連設す
ると共に、下部に炭受けを設けた構成としている。

【作用】

炭入れ網筒体を平網体の挿通孔に通し、コンロ内に支持
した耐熱さや等に炭入れ網筒体を載置すると共に平網体
をコンロの外周上端部に載置して配置し、炭入れ網筒体
及び拡大網部に炭を積層収容して使用するものである。 肉等の加熱調理物は炭入れ網筒体の外周の平網部上に載
置して焼くのであり、炭入れ網筒体を中心として、且つ
拡大網部によって上からも加熱できるのである。 そして、肉汁等の脂肪分が落下しても炭火に接触しない
ため煙の発生が抑制できるのである。

【実施例】

以下、本考案の詳細を図示実施例で説明する。 第１図に示す本例は、肉や魚等を載置する平網体１の中
央部に四角形の挿通穴1aを設け、四角筒状の炭入れ網筒
体２を該挿通穴1aに挿通配置したもので、該網筒体２の
上端部を夫々外側に開いて拡大網部３を連設すると共
に、該網筒体２の下部に炭の落下を防止する金網状炭受
け2aを設けている（第２図参照）。 このように成した本例は、第２図のように、炭入れ網筒
体２を平網体１の挿通孔1aに通し、コンロ４内に支持し
た陶磁器製さや５に炭入れ網筒体２を載置すると共に、
平網体１をコンロ４の外周上端部に載置して配置し、炭
受け2a上に炭Ｓを積層して拡大網部３まで炭Ｓを収容し
て使用するのである。なお、コンロ４の底部に若干の水
を入れておくとよい。 そして、肉等の加熱調理物Ｋを炭入れ網筒体２の外周近
くの平網部上に載置して焼くのであり、これにより第２
図矢印のように、炭入れ網筒体２を中心として、且つ拡
大網部３によって上から加熱できるのである。また、さ
や５によって下からも副射されれるため均一且つ迅速に
焼くことができるのである。 さらに、肉汁等の脂肪分が落下しても炭Ｓに接触しない
ため煙の発生が抑制できるのである。このため火災報知
器の誤作動を防止できる他、室内での食事環境を良好に
保つことができるのである。 なお、炭入れ網筒体２と平網体１とを分離できるため夫
々の洗浄を簡単にできて清潔に維持できると共に、厚み
の異なるさやを用いることで平網体１と拡大網部３との
間隔を簡単に変化調整できるのである。 本例は前記のように構成したが本考案においてはこれに
限定されない。例えば、平網体及び炭入れ網体の形状は
問わない。 また、炭入れ網筒体の上端部に連設する拡大網部の形状
も限定されず、第３図のように構成してもよい。 さらに、炭入れ網筒体の下部に設ける炭受けの構成も適
宜である。 なお、炭入れ網筒体の備える個数も任意であり、第４図
及び第５図のように複数配置してもよい。これによると
早く焼き上げたいものを炭入れ網筒体間で焼けばよく、
炭入れ網筒体の位置によって高低温度を加減できるので
ある。

【考案の効果】

本考案によると、炭入れ網筒体を中心として、且つ拡大
網部によって上から加熱するため、肉汁等の脂肪分が落
下しても炭火に接触しないことから無煙で網焼きできる
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、 第２図はその使用例の縦断面図、 第３図は別例網の使用状態の要部縦断面図、 第４図及び第５図は夫々さらに別例の平面図である。 1:平網体、1a:挿通穴、 2:炭入れ網筒体、2a:炭受け、 3:拡大網部、4:コンロ、5:さや。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】肉等を載置する平網体と、該網体に透設し
   た挿通穴に挿通配置できる炭入れ網筒体とから成り、該
   網筒体の上端部に外側に開いた拡大網部を連設すると共
   に、下部に炭受けを設けたことを特徴とする網焼き用
   網。