JPH0647229Y2 - 電磁クラッチ付き刈払機 - Google Patents
電磁クラッチ付き刈払機Info
- Publication number
- JPH0647229Y2 JPH0647229Y2 JP10415290U JP10415290U JPH0647229Y2 JP H0647229 Y2 JPH0647229 Y2 JP H0647229Y2 JP 10415290 U JP10415290 U JP 10415290U JP 10415290 U JP10415290 U JP 10415290U JP H0647229 Y2 JPH0647229 Y2 JP H0647229Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electromagnetic clutch
- operating rod
- brush cutter
- pressure switch
- cutting blade
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Harvester Elements (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Description
本考案は、円滑な伝動及び作業の安全性を図つた電磁ク
ラッチ付き刈払機に関する。
ラッチ付き刈払機に関する。
刈払機は、操作杆の先端に取り付けた刈刃と後端側のエ
ンジン,電動機等の原動機とを、操作杆内に挿通した伝
動軸で動力的に接続している。通常の刈払機において
は、原動機から伝動軸への動力伝達を切り換えるため、
原動機の出力軸と伝動軸との間にクラッチが介在されて
いる。 この種のクラッチとしては、遠心クラッチや電磁クラッ
チ等が使用されている。たとえば、特開昭63-177730号
公報においては、エンジンの出力側と刈刃側の内軸との
間に、電磁クラッチを介在させている。この電磁クラッ
チには、エンジンに備えられた発電機から電力が供給さ
れる。電磁クラッチをオンの状態にしてエンジンを起動
するとき、内軸,ベベルギヤ及び外筒軸を介して刈刃体
を縦軸芯周りに回転させる動力がエンジンから刈刃体に
伝達される。
ンジン,電動機等の原動機とを、操作杆内に挿通した伝
動軸で動力的に接続している。通常の刈払機において
は、原動機から伝動軸への動力伝達を切り換えるため、
原動機の出力軸と伝動軸との間にクラッチが介在されて
いる。 この種のクラッチとしては、遠心クラッチや電磁クラッ
チ等が使用されている。たとえば、特開昭63-177730号
公報においては、エンジンの出力側と刈刃側の内軸との
間に、電磁クラッチを介在させている。この電磁クラッ
チには、エンジンに備えられた発電機から電力が供給さ
れる。電磁クラッチをオンの状態にしてエンジンを起動
するとき、内軸,ベベルギヤ及び外筒軸を介して刈刃体
を縦軸芯周りに回転させる動力がエンジンから刈刃体に
伝達される。
ところが、従来の電磁クラッチは、単に電力の供給或い
は供給停止に応じて作動されるものであり、接続の円滑
性や作業の安全性等を向上させるための工夫が行われて
いない。そのため、クラッチオンの状態で原動機を起動
させたとき、刈刃が共回りする場合がある。また、刈払
作業時に危険が生じたとき、刈刃の回転を止めることが
必要となる。しかし、電磁クラッチをオフする作業に手
間取り、危険な状態のまま刈刃が所定時間動力を受けた
状態で継続して回転することになる。このような刈刃の
急速な回転開始や回転継続のため、作業者が刈刃に接触
し大怪我をする等の危険を回避することができない。 本考案は、このような問題を解消するために案出された
ものであり、電源を投入してから所定時間経過した段階
で強力にクラッチオンとなり、操作杆のグリップを離す
とき自動的にクラッチオフとなる回路構成を採用するこ
とによって、伝動を円滑にすると共に、作業の安全性を
高めた刈払機を提供することを目的とする。
は供給停止に応じて作動されるものであり、接続の円滑
性や作業の安全性等を向上させるための工夫が行われて
いない。そのため、クラッチオンの状態で原動機を起動
させたとき、刈刃が共回りする場合がある。また、刈払
作業時に危険が生じたとき、刈刃の回転を止めることが
必要となる。しかし、電磁クラッチをオフする作業に手
間取り、危険な状態のまま刈刃が所定時間動力を受けた
状態で継続して回転することになる。このような刈刃の
急速な回転開始や回転継続のため、作業者が刈刃に接触
し大怪我をする等の危険を回避することができない。 本考案は、このような問題を解消するために案出された
ものであり、電源を投入してから所定時間経過した段階
で強力にクラッチオンとなり、操作杆のグリップを離す
とき自動的にクラッチオフとなる回路構成を採用するこ
とによって、伝動を円滑にすると共に、作業の安全性を
高めた刈払機を提供することを目的とする。
本考案の電磁クラッチ付き刈払機は、この目的を達成す
るため、操作杆の後端に固定した原動機から前記操作杆
の内部に挿通した伝動軸を介して前記操作杆の先端に設
けられた刈刃に動力伝達する刈払機において、前記原動
機の出力軸と前記伝動軸との間に介在させた電磁クラッ
チと、前記操作杆のグリップに設けられた圧力スイッチ
と、タイマーで設定された時間が経過した後で低抵抗側
に切り替わる可変抵抗部とを備えており、前記圧力スイ
ッチ及び前記可変抵抗部が前記電磁クラッチに直列配置
されていることを特徴とする。
るため、操作杆の後端に固定した原動機から前記操作杆
の内部に挿通した伝動軸を介して前記操作杆の先端に設
けられた刈刃に動力伝達する刈払機において、前記原動
機の出力軸と前記伝動軸との間に介在させた電磁クラッ
チと、前記操作杆のグリップに設けられた圧力スイッチ
と、タイマーで設定された時間が経過した後で低抵抗側
に切り替わる可変抵抗部とを備えており、前記圧力スイ
ッチ及び前記可変抵抗部が前記電磁クラッチに直列配置
されていることを特徴とする。
以下、図面を参照しながら、実施例によつて本考案を具
体的に説明する。 本実施例の刈払機は、第1図に示すように操作杆10の先
端に刈刃11を回転可能に設けている。また、操作杆10の
後端には、エンジン,電動機等の原動機12が取り付けら
れている。そして、操作杆10の中間部にハンドル13を取
り付け、ハンドル13の先端部にグリップ14,15を設けて
いる。これらグリップ14,15は、操作杆10に直接装着さ
せることもできる。 操作杆10の重心或いはその近傍に、吊り金具20が装着さ
れている。吊り金具20の上部にソケット21が取り付けら
れており、ソケット21にコンセント22及び係合部23が設
けられている。 ソケット21には、肩掛けバンド24の下端に設けられてい
るプラグ25が接続される。すなわち、プラグ25に突設さ
れた通電ピン26がコンセント22に挿入されると共に、係
合爪27が係合部24に係止され、吊り金具20が肩掛けバン
ド24に吊り下げられる。 バッテリ30は、電線31を経由して通電ピン26に接続され
ている。そして、通電コード32を介して電磁クラッチ40
に接続されている。また、操作杆10及びハンドル13が交
差する位置に配置した発光ダイオード等のパイロットラ
ンプ33及びメインスイッチ34に、通電コード35が延びて
いる。更に、グリップ14に設けた圧力スイッチ36を電磁
クラッチ40に接続する通電コード37が、操作杆10に沿っ
て配置されている。なお、他方のグリップ15にも圧力ス
イッチを設け、この圧力スイッチを同様に電磁クラッチ
40に接続することもできる。 電磁クラッチ40は、第2図に示すように、原動機12の出
力軸16と操作杆10に挿通された伝動軸17との間に配置さ
れている。この電磁クラッチ40は、軸受18で出力軸16を
回転自在に支持する筒体19のフランジに取り付けられた
台座41に電磁コイル42を固定している。また、電磁コイ
ル42を取り囲むように、ロータ43が出力軸16の先端部に
装着固定されている。 ロータ43に対向して配置されるアーマチュア44は、伝動
軸17の軸方向に移動できるように、サポート45に設けら
れたガイドピン46が挿入されている。また、アーマチュ
ア44とサポート45との間に引張りスプリング47が張設さ
れており、サポート45側に向かう弾撥力をアーマチュア
44に負荷している。 電磁コイル42に通電すると、磁界が発生する。そして、
引張りスプリング47の弾撥力に抗してアーマチュア44が
ロータ43に吸着され、クラッチオンの状態となる。 メインスイッチ34及び圧力スイッチ36は、第3図に示し
たように、電磁コイル42に直列接続されている。そし
て、圧力スイッチ36から電磁コイル42に至る配線の途中
に、可変抵抗部50を設けている。 可変抵抗部50は、第3図に実線及び点線で示した位置の
間を移動する切換スイッチ51を備えている。切換スイッ
チ51は、非通電状態で抵抗52が設けられている側の端子
53に押し付けられるように、引張りスプリング54で付勢
されている。なお、端子53に切換スイッチ51が接触する
とき、或いは離間するときにアークを発生させることな
く、安定状態でのスイッチングを行わせるように、バリ
スタ55が切換スイッチ51と並列に接続されている。 切換スイッチ51は、電磁石56を励磁したときに発生する
磁力で点線位置に移動し、端子57側に切り替わる。この
端子57にも、スイッチングを安定化させるバリスタ58が
並列に接続されている。 パイロットランプ33は、メインスイッチ34と圧力スイッ
チ36との間から分岐した配線の途中に、電磁クラッチ42
と並列な関係で設けられている。これにより、メインス
イッチ34をオンしたとき、圧力スイッチ36或いは電磁ク
ラッチ42のオンオフに拘らず、パイロットランプ33が点
灯する。なお、パイロットランプ33と直列に抵抗70が設
けられている。 また、圧力スイッチ36と可変抵抗部50との間から分岐し
た配線にタイマー60が、電磁コイル42と並列な関係で設
けられている。タイマー60は、導線61で電磁石56に結線
されている。このタイマー60で所定のスイッチング時間
が設定される。なお、電磁石56には、主回路から分岐し
た他方の導線62も結線されている。 メインスイッチ34及び圧力スイッチ36にも、スイッチン
グを安定状態で行わせるため、バリスタ71,72がそれぞ
れ設けられている。また、圧力スイッチ36は、圧縮スプ
リング73により、オフ方向の力が付勢されている。第1
図に示した他方のグリップ15にも圧力スイッチを設ける
場合、この圧力スイッチは、第3図に示した圧力スイッ
チ36と直列に組み込まれる。 刈払機の原動機12を起動させ刈払作業を行うとき、先ず
メインスイッチ34をオンする。これにより、パイロット
ランプ33が点灯し、刈払機の刈刃11が作動可能な状態に
あることが判る。 次いで、グリップ14を握り、圧縮スプリング73の弾撥力
に抗して圧力スイッチ36をオンする。その結果、バッテ
リ30からメインスイッチ34及び圧力スイッチ36を経て電
磁コイル42に至る回路が閉じられる。このとき、切換ス
イッチ51は、引張りスプリング54の弾撥力で端子53側に
押し付けられている。したがって、電磁コイル42に供給
される電流は、抵抗52を通るため小さく、電磁コイル42
に発生する磁力も小さい。そのため、アーマチュア44が
ロータ43に軽く接触し、滑りが生じる状態で伝動軸17を
回転させる。 タイマー60に設定された時間、たとえば5秒間以内の所
望の設定時間が経過すると、導線61を経由して電磁石56
への通電が行われる。その結果、電磁石56が励磁され、
磁力によつて切換スイッチ51を第3図の点線位置に移動
させる。この状態では、低抵抗側回路を経て電磁コイル
42に通電が行われるため、電磁コイル42に大電流が供給
され、電磁コイル42に発生する磁力が大きくなる。した
がつて、アーマチュア44がロータ43に吸着される力が強
く、出力軸16の動力が伝動軸17に確実に伝達される。 このように圧力スイッチ36をオンした直後では、ロータ
43から伝動軸17への伝動が半クラッチの状態になる。そ
して、設定時間が経過した段階で、ロータ43及びアーマ
チュア44が強固に接触し、出力軸16の動力が確実に伝動
軸17側、すなわち刈刃11に伝達される。このように電磁
コイル42の吸着力が自動的に切り換えられるため、電磁
クラッチ40の接続がスムーズに行われる。また、出力軸
16が高速回転している状態においても、クラッチオンが
スムーズに行われる。 また、作業者が何等からの危険を感じてグリップ14から
手を離したとき、圧力スイッチ36は、圧縮スプリング73
の弾撥力でオフされる。これにより、電磁コイル42に至
る回路が開放され、クラッチオフの状態となる。そのた
め、原動機12からの動力が伝動軸17を介して刈刃11に伝
達されることがなくなり、刈刃11は、慣性によつて回転
した後、停止する。すなわち、刈刃11が動力を受けて回
転することがなくなり、事故発生を未然に防止すること
ができる。 なお、以上の例においては、専用のバッテリ30を肩掛け
バンド24に設けた場合を説明した。しかし、これに拘束
されることなく、原動機12に発電機を設け、この発電機
から整流器を経て必要とする電力を取り出すことも可能
である。
体的に説明する。 本実施例の刈払機は、第1図に示すように操作杆10の先
端に刈刃11を回転可能に設けている。また、操作杆10の
後端には、エンジン,電動機等の原動機12が取り付けら
れている。そして、操作杆10の中間部にハンドル13を取
り付け、ハンドル13の先端部にグリップ14,15を設けて
いる。これらグリップ14,15は、操作杆10に直接装着さ
せることもできる。 操作杆10の重心或いはその近傍に、吊り金具20が装着さ
れている。吊り金具20の上部にソケット21が取り付けら
れており、ソケット21にコンセント22及び係合部23が設
けられている。 ソケット21には、肩掛けバンド24の下端に設けられてい
るプラグ25が接続される。すなわち、プラグ25に突設さ
れた通電ピン26がコンセント22に挿入されると共に、係
合爪27が係合部24に係止され、吊り金具20が肩掛けバン
ド24に吊り下げられる。 バッテリ30は、電線31を経由して通電ピン26に接続され
ている。そして、通電コード32を介して電磁クラッチ40
に接続されている。また、操作杆10及びハンドル13が交
差する位置に配置した発光ダイオード等のパイロットラ
ンプ33及びメインスイッチ34に、通電コード35が延びて
いる。更に、グリップ14に設けた圧力スイッチ36を電磁
クラッチ40に接続する通電コード37が、操作杆10に沿っ
て配置されている。なお、他方のグリップ15にも圧力ス
イッチを設け、この圧力スイッチを同様に電磁クラッチ
40に接続することもできる。 電磁クラッチ40は、第2図に示すように、原動機12の出
力軸16と操作杆10に挿通された伝動軸17との間に配置さ
れている。この電磁クラッチ40は、軸受18で出力軸16を
回転自在に支持する筒体19のフランジに取り付けられた
台座41に電磁コイル42を固定している。また、電磁コイ
ル42を取り囲むように、ロータ43が出力軸16の先端部に
装着固定されている。 ロータ43に対向して配置されるアーマチュア44は、伝動
軸17の軸方向に移動できるように、サポート45に設けら
れたガイドピン46が挿入されている。また、アーマチュ
ア44とサポート45との間に引張りスプリング47が張設さ
れており、サポート45側に向かう弾撥力をアーマチュア
44に負荷している。 電磁コイル42に通電すると、磁界が発生する。そして、
引張りスプリング47の弾撥力に抗してアーマチュア44が
ロータ43に吸着され、クラッチオンの状態となる。 メインスイッチ34及び圧力スイッチ36は、第3図に示し
たように、電磁コイル42に直列接続されている。そし
て、圧力スイッチ36から電磁コイル42に至る配線の途中
に、可変抵抗部50を設けている。 可変抵抗部50は、第3図に実線及び点線で示した位置の
間を移動する切換スイッチ51を備えている。切換スイッ
チ51は、非通電状態で抵抗52が設けられている側の端子
53に押し付けられるように、引張りスプリング54で付勢
されている。なお、端子53に切換スイッチ51が接触する
とき、或いは離間するときにアークを発生させることな
く、安定状態でのスイッチングを行わせるように、バリ
スタ55が切換スイッチ51と並列に接続されている。 切換スイッチ51は、電磁石56を励磁したときに発生する
磁力で点線位置に移動し、端子57側に切り替わる。この
端子57にも、スイッチングを安定化させるバリスタ58が
並列に接続されている。 パイロットランプ33は、メインスイッチ34と圧力スイッ
チ36との間から分岐した配線の途中に、電磁クラッチ42
と並列な関係で設けられている。これにより、メインス
イッチ34をオンしたとき、圧力スイッチ36或いは電磁ク
ラッチ42のオンオフに拘らず、パイロットランプ33が点
灯する。なお、パイロットランプ33と直列に抵抗70が設
けられている。 また、圧力スイッチ36と可変抵抗部50との間から分岐し
た配線にタイマー60が、電磁コイル42と並列な関係で設
けられている。タイマー60は、導線61で電磁石56に結線
されている。このタイマー60で所定のスイッチング時間
が設定される。なお、電磁石56には、主回路から分岐し
た他方の導線62も結線されている。 メインスイッチ34及び圧力スイッチ36にも、スイッチン
グを安定状態で行わせるため、バリスタ71,72がそれぞ
れ設けられている。また、圧力スイッチ36は、圧縮スプ
リング73により、オフ方向の力が付勢されている。第1
図に示した他方のグリップ15にも圧力スイッチを設ける
場合、この圧力スイッチは、第3図に示した圧力スイッ
チ36と直列に組み込まれる。 刈払機の原動機12を起動させ刈払作業を行うとき、先ず
メインスイッチ34をオンする。これにより、パイロット
ランプ33が点灯し、刈払機の刈刃11が作動可能な状態に
あることが判る。 次いで、グリップ14を握り、圧縮スプリング73の弾撥力
に抗して圧力スイッチ36をオンする。その結果、バッテ
リ30からメインスイッチ34及び圧力スイッチ36を経て電
磁コイル42に至る回路が閉じられる。このとき、切換ス
イッチ51は、引張りスプリング54の弾撥力で端子53側に
押し付けられている。したがって、電磁コイル42に供給
される電流は、抵抗52を通るため小さく、電磁コイル42
に発生する磁力も小さい。そのため、アーマチュア44が
ロータ43に軽く接触し、滑りが生じる状態で伝動軸17を
回転させる。 タイマー60に設定された時間、たとえば5秒間以内の所
望の設定時間が経過すると、導線61を経由して電磁石56
への通電が行われる。その結果、電磁石56が励磁され、
磁力によつて切換スイッチ51を第3図の点線位置に移動
させる。この状態では、低抵抗側回路を経て電磁コイル
42に通電が行われるため、電磁コイル42に大電流が供給
され、電磁コイル42に発生する磁力が大きくなる。した
がつて、アーマチュア44がロータ43に吸着される力が強
く、出力軸16の動力が伝動軸17に確実に伝達される。 このように圧力スイッチ36をオンした直後では、ロータ
43から伝動軸17への伝動が半クラッチの状態になる。そ
して、設定時間が経過した段階で、ロータ43及びアーマ
チュア44が強固に接触し、出力軸16の動力が確実に伝動
軸17側、すなわち刈刃11に伝達される。このように電磁
コイル42の吸着力が自動的に切り換えられるため、電磁
クラッチ40の接続がスムーズに行われる。また、出力軸
16が高速回転している状態においても、クラッチオンが
スムーズに行われる。 また、作業者が何等からの危険を感じてグリップ14から
手を離したとき、圧力スイッチ36は、圧縮スプリング73
の弾撥力でオフされる。これにより、電磁コイル42に至
る回路が開放され、クラッチオフの状態となる。そのた
め、原動機12からの動力が伝動軸17を介して刈刃11に伝
達されることがなくなり、刈刃11は、慣性によつて回転
した後、停止する。すなわち、刈刃11が動力を受けて回
転することがなくなり、事故発生を未然に防止すること
ができる。 なお、以上の例においては、専用のバッテリ30を肩掛け
バンド24に設けた場合を説明した。しかし、これに拘束
されることなく、原動機12に発電機を設け、この発電機
から整流器を経て必要とする電力を取り出すことも可能
である。
以上に説明したように、本考案の電磁クラッチ付き刈払
機においては、原動機の回転数に拘らず、電源投入直後
に電磁クラッチの吸着力を弱から強に自動的に切り換え
ることができるため、電磁クラッチの接続が円滑に行わ
れ、起動時に作業者が受ける衝撃や振動が少なくなると
共に、安全作業が可能となる。また、グリップを握る力
を緩めたり、グリップから手を離すことによつて、刈刃
側への駆動力伝達が自動的に切断されるため、刈刃は容
易に回転停止する。したがつて、緊急の場合に、刈刃を
停止させ、作業者等の安全を図ることが簡単に行われ
る。
機においては、原動機の回転数に拘らず、電源投入直後
に電磁クラッチの吸着力を弱から強に自動的に切り換え
ることができるため、電磁クラッチの接続が円滑に行わ
れ、起動時に作業者が受ける衝撃や振動が少なくなると
共に、安全作業が可能となる。また、グリップを握る力
を緩めたり、グリップから手を離すことによつて、刈刃
側への駆動力伝達が自動的に切断されるため、刈刃は容
易に回転停止する。したがつて、緊急の場合に、刈刃を
停止させ、作業者等の安全を図ることが簡単に行われ
る。
第1図は本考案実施例の電磁クラッチ付き刈払機を示
し、第2図はその刈払機のクラッチ機構を示し、第3図
は電磁クラッチ周りの配線を示す。 10……操作杆,11……刈刃,12……原動機,14……グリッ
プ,16……出力軸,17……伝動軸,36……圧力スイッチ,40
……電磁クラッチ,42……電磁コイル,50……可変抵抗
部,60……タイマー
し、第2図はその刈払機のクラッチ機構を示し、第3図
は電磁クラッチ周りの配線を示す。 10……操作杆,11……刈刃,12……原動機,14……グリッ
プ,16……出力軸,17……伝動軸,36……圧力スイッチ,40
……電磁クラッチ,42……電磁コイル,50……可変抵抗
部,60……タイマー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 森 美貴夫 静岡県沼津市大岡35番地 富士ロビン株式 会社沼津製作所内 (56)参考文献 特開 昭52−88121(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】操作杆の後端に固定した原動機から前記操
作杆の内部に挿通した伝動軸を介して前記操作杆の先端
に設けられた刈刃に動力伝達する刈払機において、前記
原動機の出力軸と前記伝動軸との間に介在させた電磁ク
ラッチと、前記操作杆のグリップに設けられた圧力スイ
ッチと、タイマーで設定された時間が経過した後で低抵
抗側に切り替わる可変抵抗部とを備えており、前記圧力
スイッチ及び前記可変抵抗部が前記電磁クラッチに直列
配置されていることを特徴とする電磁クラッチ付き刈払
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10415290U JPH0647229Y2 (ja) | 1990-10-03 | 1990-10-03 | 電磁クラッチ付き刈払機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10415290U JPH0647229Y2 (ja) | 1990-10-03 | 1990-10-03 | 電磁クラッチ付き刈払機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0462016U JPH0462016U (ja) | 1992-05-27 |
JPH0647229Y2 true JPH0647229Y2 (ja) | 1994-12-07 |
Family
ID=31849330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10415290U Expired - Lifetime JPH0647229Y2 (ja) | 1990-10-03 | 1990-10-03 | 電磁クラッチ付き刈払機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0647229Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-10-03 JP JP10415290U patent/JPH0647229Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0462016U (ja) | 1992-05-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10849268B2 (en) | Grass trimmer | |
US5401928A (en) | Safety control for power tool | |
EP0578366A2 (en) | Controlled braking device for electric motors and in particular portable tools | |
US11089724B2 (en) | Grass trimmer, operating method thereof and control method thereof | |
AU2013267076B2 (en) | Motor system for dual voltage devices | |
EP2947765B1 (en) | Electronic braking for a universal motor in a power tool | |
GB2400990A (en) | Braking device for an electric motor | |
JP6778575B2 (ja) | 作業機 | |
US11818979B2 (en) | Grass trimmer | |
US5757154A (en) | Electric motor braking circuit arrangement | |
JP2018057327A (ja) | 作業機 | |
US20220400609A1 (en) | Grass trimmer | |
JPH0647229Y2 (ja) | 電磁クラッチ付き刈払機 | |
US20070006839A1 (en) | Electric start mini-cultivator | |
US5708333A (en) | Series-wound motor with a braking element | |
JP3543009B2 (ja) | 電気ブレーキ付き直巻モータ | |
EP3120684A1 (en) | Electric lawn mower with safety system | |
JP2595841Y2 (ja) | 電動草刈機 | |
JP3038492B2 (ja) | 草刈機の停止方法及びその装置 | |
EP0707756B1 (en) | Electric motor braking | |
JP3326364B2 (ja) | 作業機 | |
US4868906A (en) | Centrifugally activated switch for a synchronous generating system | |
CN212211963U (zh) | 背负式割草机 | |
CN201666189U (zh) | 汽油微耕机简易自动急停装置 | |
JPH10289639A (ja) | 傾斜スイッチ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |