JPH0647126Y2 - 流体圧シリンダ - Google Patents
流体圧シリンダInfo
- Publication number
- JPH0647126Y2 JPH0647126Y2 JP1174989U JP1174989U JPH0647126Y2 JP H0647126 Y2 JPH0647126 Y2 JP H0647126Y2 JP 1174989 U JP1174989 U JP 1174989U JP 1174989 U JP1174989 U JP 1174989U JP H0647126 Y2 JPH0647126 Y2 JP H0647126Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- cylinder
- piston packing
- wear ring
- fluid pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
- Actuator (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、流体圧により駆動する流体圧シリンダに関す
るものである。
るものである。
[従来の技術] シリンダとシリンダ内を往復動するピストンと備えた周
知の流体圧シリンダは、ピストンの外周に、ピストンで
区画された一対の圧力室間をシールするためのピストン
パッキンと、ピストンの偏心やかじりを防止するための
ウエアリングとを設けている。
知の流体圧シリンダは、ピストンの外周に、ピストンで
区画された一対の圧力室間をシールするためのピストン
パッキンと、ピストンの偏心やかじりを防止するための
ウエアリングとを設けている。
しかしながら、周知のウエアリングは、円筒の摺接面が
シリンダ内面の潤滑剤を掻き落すスクレーパとして作用
するために、潤滑剤が掻き落されて、ピストンパッキン
の潤滑が不良になるという問題がある。
シリンダ内面の潤滑剤を掻き落すスクレーパとして作用
するために、潤滑剤が掻き落されて、ピストンパッキン
の潤滑が不良になるという問題がある。
[考案が解決しようとする課題] 本考案が解決しようとする課題は、ピストンパッキンの
潤滑不良のない流体圧シリンダを提供することにある。
潤滑不良のない流体圧シリンダを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するため、本考案は、シリンダと、シリ
ンダ内を往復動するピストンと、ピストンに周設したピ
ストンパッキン及びウエアリングとを備えた流体圧シリ
ンダにおいて、上記ウエアリングの外周面に、ピストン
パッキン側を底辺とし反対側を頂点とする略三角形の凸
部を周方向に間隔を置いて複数設け、これらの凸部間
に、潤滑剤をピストンパッキンに向けて送るためのピス
トンパッキン側の幅が狭い溝を形設したことを特徴とし
ている。
ンダ内を往復動するピストンと、ピストンに周設したピ
ストンパッキン及びウエアリングとを備えた流体圧シリ
ンダにおいて、上記ウエアリングの外周面に、ピストン
パッキン側を底辺とし反対側を頂点とする略三角形の凸
部を周方向に間隔を置いて複数設け、これらの凸部間
に、潤滑剤をピストンパッキンに向けて送るためのピス
トンパッキン側の幅が狭い溝を形設したことを特徴とし
ている。
[作用] ピストンがウエアリング側に摺動する場合は、ウエアリ
ングに設けた略三角形の複数の凸部がピストンの案内を
するとともに、その頂点がシリンダ内面の潤滑膜を掻き
分けて進むので、潤滑剤は、凸部間の溝を通ってピスト
ンパッキンに向け送られて、ピストンパッキンを潤滑す
る。
ングに設けた略三角形の複数の凸部がピストンの案内を
するとともに、その頂点がシリンダ内面の潤滑膜を掻き
分けて進むので、潤滑剤は、凸部間の溝を通ってピスト
ンパッキンに向け送られて、ピストンパッキンを潤滑す
る。
ピストンが上記と反対側に摺動する場合は、凸部の底辺
が潤滑剤のウエアリング側への流れをせき止めるととも
に、ピストンパッキン側の溝幅が狭いので、潤滑剤のウ
エアリングからの流出が抑制される。
が潤滑剤のウエアリング側への流れをせき止めるととも
に、ピストンパッキン側の溝幅が狭いので、潤滑剤のウ
エアリングからの流出が抑制される。
したがって、ピストンパッキンが潤滑不良になることを
防止することができる。
防止することができる。
[実施例] 図面は本考案の実施例を示し、この流体圧シリンダは、
シリンダ1、シリンダ1内を摺動するピストン2、及び
ピストン2に周設したピストンパッキン3とウエアリン
グ4を備え、一端がピストンに固着されたピストンロッ
ド5は、シリンダ1外に突出している。
シリンダ1、シリンダ1内を摺動するピストン2、及び
ピストン2に周設したピストンパッキン3とウエアリン
グ4を備え、一端がピストンに固着されたピストンロッ
ド5は、シリンダ1外に突出している。
上記シリンダ1は、シリンダチューブ7とその両端を閉
鎖するヘッドカバー8a及びロッドカバー8bとを備え、こ
れらはタイロッド9,・・により一体に連結されており、
カバー8a,8bに、ピストン2で区画された圧力室10a,10b
に圧力流体を給排するポート11a,11bが開設されてい
る。
鎖するヘッドカバー8a及びロッドカバー8bとを備え、こ
れらはタイロッド9,・・により一体に連結されており、
カバー8a,8bに、ピストン2で区画された圧力室10a,10b
に圧力流体を給排するポート11a,11bが開設されてい
る。
ピストンロッド5は、ヘッドカバー側に縮径部を備え、
該縮径部に嵌挿した上記ピストン2とその両側のクッシ
ョンリング12,12は、縮径部の先端に螺着したピストン
ナット13によってピストンロッド5に固定されている。
該縮径部に嵌挿した上記ピストン2とその両側のクッシ
ョンリング12,12は、縮径部の先端に螺着したピストン
ナット13によってピストンロッド5に固定されている。
カバー8a,8bは、圧力室側の開口に取付けたクッション
パッキン14,14と、クッションリング12,12のクッション
パッキン14,14への嵌挿により一時的に封じ込められた
圧力室10a,10bの流体をポート11a,11bに流出させる通路
と、該通路中のクッションバルブ(いずれも図示省略)
とを備えている。
パッキン14,14と、クッションリング12,12のクッション
パッキン14,14への嵌挿により一時的に封じ込められた
圧力室10a,10bの流体をポート11a,11bに流出させる通路
と、該通路中のクッションバルブ(いずれも図示省略)
とを備えている。
上記ウエアリング4は、外周面に、シリンダチューブ7
の内面に摺接してピストン2を案内する凸部16,・・を
周方向に間隔を置いて複数設け、これらの凸部16,16間
に溝17,・・が形設されている。
の内面に摺接してピストン2を案内する凸部16,・・を
周方向に間隔を置いて複数設け、これらの凸部16,16間
に溝17,・・が形設されている。
凸部16は、ピストンパッキン側を底辺16aとしこれと反
対側を頂点16bとする略三角形をなし、これらの凸部16,
16間の溝17は、ピストンパッキン側の開口幅が狭い略台
形に形成されている。
対側を頂点16bとする略三角形をなし、これらの凸部16,
16間の溝17は、ピストンパッキン側の開口幅が狭い略台
形に形成されている。
上記実施例は、ポート11a,11bから圧力室10a,10bに圧力
流体を供給すると、ピストン2がシリンダチューブ7内
を往復動する。
流体を供給すると、ピストン2がシリンダチューブ7内
を往復動する。
この場合、ピストンがウエアリング4側(ヘッドカバー
8a側)に摺動するときは、凸部16の頂点16bが、シリン
ダチューブ7内壁のグリース等の潤滑剤を掻き分けて摺
動するので、掻き分けられた潤滑剤は、溝17,・・を通
ってピストンパッキン3に向けて送られる。また、ピス
トンがピストンパッキン3側(ロッドカバー8b側)に摺
動するときは、ピストンパッキン3とウエアリング4間
の潤滑剤が凸部16,・・の底辺16a,・・によってせき止
められるとともに、溝17,・・のピストンパッキン3側
の開口幅が狭いため、溝17,・・からの潤滑剤の流出が
抑制される。
8a側)に摺動するときは、凸部16の頂点16bが、シリン
ダチューブ7内壁のグリース等の潤滑剤を掻き分けて摺
動するので、掻き分けられた潤滑剤は、溝17,・・を通
ってピストンパッキン3に向けて送られる。また、ピス
トンがピストンパッキン3側(ロッドカバー8b側)に摺
動するときは、ピストンパッキン3とウエアリング4間
の潤滑剤が凸部16,・・の底辺16a,・・によってせき止
められるとともに、溝17,・・のピストンパッキン3側
の開口幅が狭いため、溝17,・・からの潤滑剤の流出が
抑制される。
したがって、ピストンパッキン3は潤滑剤により十分に
潤滑されて、潤滑不良を生ずることはない。
潤滑されて、潤滑不良を生ずることはない。
また、流体圧シリンダは、ピストン2が往復動を繰返す
と、ピストン2がシリンダ1内において僅かに回動する
が、ピストン2の回動によりウエアリング4も回動する
ので、凸部16,・・による潤滑剤の掻き分け作用をシリ
ンダ1の周方向全面において行うことができる。
と、ピストン2がシリンダ1内において僅かに回動する
が、ピストン2の回動によりウエアリング4も回動する
ので、凸部16,・・による潤滑剤の掻き分け作用をシリ
ンダ1の周方向全面において行うことができる。
なお、図示を省略しているが、ウエアリングをピストン
パッキンの両側に設けてもよい。
パッキンの両側に設けてもよい。
また、本考案の流体圧シリンダは、ピストンロッドでワ
ーク等を駆動するものに限定されるものではなく、ライ
ンエアを昇圧して供給する増圧装置におけるシリンダ等
も含むものである。
ーク等を駆動するものに限定されるものではなく、ライ
ンエアを昇圧して供給する増圧装置におけるシリンダ等
も含むものである。
[考案の効果] 本考案の流体圧シリンダは、ピストンに設けたウエアリ
ングの外周に、ピストンパッキン側を底辺とし反対側を
頂点とする略三角形の凸部を周方向に間隔を置いて複数
設けるとともに、これらの凸部間にピストンパッキン側
の幅が狭い溝を形設したことにより、ピストンの往復動
によってピストンパッキンを潤滑できるので、ピストン
パッキンの潤滑不良を防止することができる。
ングの外周に、ピストンパッキン側を底辺とし反対側を
頂点とする略三角形の凸部を周方向に間隔を置いて複数
設けるとともに、これらの凸部間にピストンパッキン側
の幅が狭い溝を形設したことにより、ピストンの往復動
によってピストンパッキンを潤滑できるので、ピストン
パッキンの潤滑不良を防止することができる。
図面は本考案の実施例を示し、第1図は要部の拡大図、
第2図は一部を切断して示す正面図、第3図はウエアリ
ングの斜視図である。 1……シリンダ、2……ピストン、 3……ピストンパッキン、 4……ウエアリング、16……凸部、 16a……底辺、16b……頂点、 17……溝。
第2図は一部を切断して示す正面図、第3図はウエアリ
ングの斜視図である。 1……シリンダ、2……ピストン、 3……ピストンパッキン、 4……ウエアリング、16……凸部、 16a……底辺、16b……頂点、 17……溝。
Claims (1)
- 【請求項1】シリンダと、シリンダ内を往復動するピス
トンと、ピストンに周設したピストンパッキン及びウエ
アリングとを備えた流体圧シリンダにおいて、 上記ウエアリングの外周面に、ピストンパッキン側を底
辺とし反対側を頂点とする略三角形の凸部を周方向に間
隔を置いて複数設け、 これらの凸部間に、潤滑剤をピストンパッキンに向けて
送るためのピストンパッキン側の幅が狭い溝を形設し
た、 ことを特徴とする流体圧シリンダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1174989U JPH0647126Y2 (ja) | 1989-02-02 | 1989-02-02 | 流体圧シリンダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1174989U JPH0647126Y2 (ja) | 1989-02-02 | 1989-02-02 | 流体圧シリンダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02103502U JPH02103502U (ja) | 1990-08-17 |
JPH0647126Y2 true JPH0647126Y2 (ja) | 1994-11-30 |
Family
ID=31220574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1174989U Expired - Lifetime JPH0647126Y2 (ja) | 1989-02-02 | 1989-02-02 | 流体圧シリンダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0647126Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170061699A (ko) * | 2014-10-02 | 2017-06-05 | 에스엠시 가부시키가이샤 | 유체압 실린더 |
-
1989
- 1989-02-02 JP JP1174989U patent/JPH0647126Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170061699A (ko) * | 2014-10-02 | 2017-06-05 | 에스엠시 가부시키가이샤 | 유체압 실린더 |
US10570934B2 (en) | 2014-10-02 | 2020-02-25 | Smc Corporation | Fluidic cylinder |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02103502U (ja) | 1990-08-17 |
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