JPH064704U - ディスプレイフィルタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルタ板を摺動自在に配設することによ
り、どのような形状のラップトップ型のディスプレイに
も対応可能であり、その携帯性、着脱作業等も簡便なデ
ィスプレイフィルタを提供することにある。 【構成】 はり金製材をその両端辺部がディスプレイ表
面部の左右端に位置されるとともに中央辺部がディスプ
レイ裏面部に回り込んでかつ波状に形成してなる支持フ
レームと、フィルタ板の両端部に取付けられるフィルタ
側取付部とで取付部材を構成し、前記フィルタ側取付部
を支持フレームの両端辺部に上下方向に摺動自在に取付
ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、パソコン、ワープロ等のディスプレイ部における静電気および光反 射防止のために別設されているディスプレイフィルタに関するものであり、特に ラップトップ型のパソコン、ワープロ等に用いられるディスプレイフィルタに改 良を施すものである。

【０００２】

【従来の技術】

この種のディスプレイフィルタは、ディスプレイ表面部を覆うガラス製あるい は透明樹脂製の無色または有色のフィルタ板１と、該フィルタ板を保持しディス プレイ枠体部に取付けるための取付部材２とから構成されており、例えば図４に 示すように、一対のマジックテープ部分を有してなる取付部材２を設け、その一 方側をディスプレイ枠体部の一部に貼着し、他の一方側の取付部材をフィルタ板 側に取付けて前記マジックテープ部分において着脱自在に構成したものなどがあ る。このような取付部材の構造は、デスクトップ型の装置にも多く用いられてい る。

【０００３】 上記した取付部材にあっては、フィルタ保持のためにディスプレイ枠体部側に 対して適宜な貼着手段等を設けなければならず、そのフィルタ板を着脱可能とす るためにはさらにマジックテープ等といった着離可能な取付手段が必要とされ、 部品点数が多くなっているのが現状である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、携帯性に富み、様々な画面サイズを有するラップトップ型のデ ィスプレイに使用する場合には、ディスプレイ部の開閉に応じてディスプレイフ ィルタを着脱しなければならず、また画面サイズが異なっているとその都度フィ ルタ板の位置を調節しなければならないといった不都合があり、着脱に手間がか かり過ぎ、またフィルタ位置の調節に柔軟性がないといった問題点があった。 本考案は上記した事情のもとになされたものであり、その目的とするところは 、フィルタ板を摺動自在に配設することにより、どのような形状のラップトップ 型のディスプレイにも対応可能であり、その携帯性、着脱作業等も簡便なディス プレイフィルタを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記した目的を達成するために、本考案は、ディスプレイ表面部を覆うフィル タ板と、該フィルタ板を保持しディスプレイ枠体部に取付けるための取付部材と からなるディスプレイフィルタにおいて、はり金製材をその両端辺部がディスプ レイ表面部の左右端に位置されるとともに中央辺部がディスプレイ裏面部に回り 込んでかつ波状に形成してなる支持フレームと、フィルタ板の両端部に取付けら れるフィルタ側取付部とで取付部材を構成し、前記フィルタ側取付部を支持フレ ームの両端辺部に上下方向に摺動自在に取付けるものである。

【０００６】

【作用】

上記構造としたことにより、本考案によれば、フィルタ板を保持したフィルタ 側取付部は支持フレームの両端辺部において摺動自在であることからフィルタ板 の高さ調節が可能となり、またフィルタ板の保持は支持フレームをディスプレイ 枠体部に引っ掛けるとともにディスプレイ裏面部側に回り込んだ中央辺部が波状 に形成されていることからその頂点部分で押え付けることができるため脱落する 恐れがない。さらに、前記支持フレームの中央辺部にはその形状から把手部分が できるため着脱が容易に行えるものとなる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図１から図３を参照しながら詳細に説明する。なお、 本実施例において、図４に示す従来構造のものと構成が重複する部分には同一符 号を用い、その説明は省略する。 図１から図３は本考案の一実施例を示すものであり、はり金製材等からなる支 持フレーム２１と、フィルタ板の両端部に取付けられるフィルタ側取付部２２と で取付部材を構成してなるものである。前記支持フレーム２１は、その両端辺部 ２１ａをディスプレイ表面部の左右端に位置させるとともに中央辺部２１ｂをデ ィスプレイ裏面部に回り込ませるとともにその形状をディスプレイ枠体部Ｆに向 かって波型に形成してある。

【０００８】 前記したゴム製あるいは樹脂製からなるフィルタ側取付部２２はフィルタ板１ の両端に取付けられ、その端部は前記支持フレームの両端辺部２１ａに係合して 、上下方向に摺動自在に取付けられる。これによりフィルタ板１は両端辺部２１ ａに沿って高さ調節が可能となる。

【０００９】 前記支持フレーム２１のディスプレイ枠体部Ｆへの取付けは、図３に示すよう にその両端辺部２１ａがディスプレイ表面部側の左右端に位置し、中央辺部２１ ｂが裏面部側に位置することになり、両端辺部２１ａの一部分ｆ、ｆが枠体部Ｆ に引っ掛かるとともに波型からなる中央辺部の頂点部分ｐ，ｐが枠体部Ｆを押さ えることから枠体部Ｆを挾み着けるような状態となっている。

【００１０】 この状態にあっては、支持フレームの中央辺部２１ｂが波型を呈していること から、図示のように適当な範囲にわたってディスプレイ枠体部Ｆとの間に隙間が 得られ、この部分を把手として使用することにより該支持フレーム２１の着脱作 業を容易なものにしている。

【００１１】 したがって、ディスプレイの画面サイズが異なってもフィルタ側取付部２２を 上下に摺動させるだけでフィルタ板１を好適な位置に調節することが可能になり 、また、取付けに際しても前記支持フレームの中央辺部に把手となる箇所が得ら れることから着脱作業が容易になされるものとなってラップトップ型のパソコン 、ワープロ等に用いるに適したディスプレイフィルタが実現される。

【００１２】 なお、図１，２において支持フレーム２１の端辺部２１ａの一部に適当なアー ルを形成してあるが、これはどのようなディスプレイ枠体部Ｆに対しても装着可 能となるようにしたものであり、その形状は製作者において任意に設定するもの である。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、ディスプレイ表面部を覆うフィルタ板 と、該フィルタ板を保持しディスプレイ枠体部に取付けるための取付部材とから なるディスプレイフィルタにおいて、はり金製材をその両端辺部がディスプレイ 表面部の左右端に位置されるとともに中央辺部がディスプレイ裏面部に回り込ん でかつ波状に形成してなる支持フレームと、フィルタ板の両端部に取付けられる フィルタ側取付部とで取付部材を構成し、前記フィルタ側取付部を支持フレーム の両端辺部に上下方向に摺動自在に取付けたことにより、どのような形状のラッ プトップ型のディスプレイ装置にも取付けが対応可能であり、しかもディスプレ イ表示部に対してのフィルタ板の位置が容易に調節でき好適な配置となるといっ た優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】 同じく本考案の一実施例を示す側面図であ
る。

【図３】 同じく本考案の使用状態を示す説明図であ
る。

【図４】 従来のディスプレイフィルタの一例を示す説
明図である。

【符号の説明】

Ｆ……ディスプレイ枠体部、１……フィルタ板、２１…
…支持フレーム、２１ａ……支持フレームの端辺部、２
１ｂ……支持フレームの中央辺部、２２……フィルタ側
取付部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ディスプレイ表面部を覆うフィルタ板
   と、該フィルタ板を保持しディスプレイ枠体部に取付け
   るための取付部材とからなるディスプレイフィルタにお
   いて、はり金製材をその両端辺部がディスプレイ表面部
   の左右端に位置されるとともに中央辺部がディスプレイ
   裏面部に回り込んでかつ波状に形成してなる支持フレー
   ムと、フィルタ板の両端部に取付けられるフィルタ側取
   付部とで取付部材を構成し、前記フィルタ側取付部を支
   持フレームの両端辺部に上下方向に摺動自在に取付けた
   ことを特徴とするディスプレイフィルタ。