JPH0647038U - ごみ袋ホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車室内においてごみ袋を邪魔にならず、使い
勝手よくかつごみが散乱せず、しかも見栄えよく保持す
るようにしたごみ袋ホルダーを提供する。 【構成】 アッシュトレーのリッドには収納凹溝を形成
し、収納凹溝内にはホルダー本体を収納して使用位置と
収納位置との間で回転自在に支承し、ホルダー本体には
ごみ投入口をほぼ開いてごみ袋を収容する少なくとも左
右のアーム部を設け、左右のアーム部にはごみ袋上部の
対向する引掛け穴を引っ掛ける係止フック部を形成する
ようにしたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、車室内においてごみ袋を邪魔にならず、使い勝手よくかつごみが 散乱せず、しかも見栄えよく保持するようにしたごみ袋ホルダーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

車両の走行中に、食物を食べたり、ジュース等を飲んだりすると、食物の容器 やジュースの空き缶等のごみができるが、車室内を清潔に保つ上で、上述のごみ をどのように処理するかが重要で、車両による旅行等、車両を長時間走行させる 場合にはごみの量が多く、特に問題である。 通常、車室内のごみについては、乗員の足元近くの車室フロア上や使用してい ないシートクッション上にごみ袋やごみ箱を置いておき、ごみ袋やごみ箱内にで きたごみを入れて停車後にごみ袋やごみ箱内のごみをまとめて車外のごみ捨場等 に捨てることがよく行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかるに、単にごみ袋やごみ箱を車室フロア上やシートクッション上に置いた 場合、走行中の衝撃等でごみ袋からごみが飛び出したり、ごみ箱が倒れてごみが 飛び出し、ごみが散乱して車室内が汚れやすく、又散乱したごみを拾い集める必 要があって、煩雑でかつ手が汚れるという問題があった。 また、足元近くの車室フロア上や使用していないシートクッション上にごみ袋 やごみ箱を置いていたので、ごみ袋やごみ箱が邪魔になりやすいという問題もあ った。 ところで、車両においては、例えばインストルメントパネルにアッシュトレー が装備されているのが一般的であるが、かかるアッシュトレーは乗員の手元近く にあることから、アッシュトレーを利用しその構造を改良してごみ袋を保持でき るようにすれば、上述の問題を解決できるばかりでなく、ごみの処理を簡単に行 える。 この考案は、かかる点に鑑み、車室内においてごみ袋を邪魔にならず、使い勝 手よくかつごみが散乱せず、しかも見栄えよく保持するようにしたごみ袋ホルダ ーを提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案に係るごみ袋ホルダーは、 「車室内の装備されたアッシュトレーに、ごみ投入口をほぼ開きかつ吊下げ状 態でごみ袋を保持するごみ袋ホルダーであって、 ホルダー本体にはごみ投入口をほぼ開いてごみ袋を収容する少なくとも左右の アーム部が設けられ、該左右のアーム部にはごみ袋上部の対向する引掛け穴を引 っ掛ける係止フック部が形成されている一方、 アッシュトレーのリッドには収納凹溝が形成され、該収納凹溝内には上記ホル ダー本体がほぼ水平の突き出た使用位置と収納凹溝内に収納された収納位置との 間で回転自在に支承されている」ことを要旨とする。 アッシュトレーは車室内であればどこに装備されていてもよく、例えばインス トルメントパネルに装備したものを利用するのがよい。このアッシュトレーはリ ッドを備えていれば、引出し式及び回転式のいずれの方式であってもよい。 また、ごみ袋には買物等に使用した合成樹脂製の手提げ袋を使用できるが、市 販の合成樹脂製ごみ袋を上部に引掛け穴をあけて使用してもよい。

【０００５】

【作用】

ごみ袋を使用しない場合、ホルダー本体はリッドの収納凹溝内に収納されてア ッシュトレーと一体化され、車室内には突き出ていない。 ごみ袋を使用する場合、ホルダー本体を収納凹溝から引出して使用位置に設定 し、ホルダー本体のアーム部間にごみ袋を入れ、ごみ袋の上部をアーム部に沿っ て折り返してその引掛け穴を係止フック部に引っ掛けると、ごみ袋はごみ投入口 を略開いた状態でアッシュトレーのリッドから吊下げられるので、ごみ袋が邪魔 になることはなく、又ごみを簡単にごみ袋内に投げ入れられる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。 図１ないし図５は本考案の一実施例によるごみ袋ホルダーを示す。図において 、車室内のインストルメントパネル１にはアッシュトレー２が装備され、該アッ シュトレー２ではインストルメントパネル１内にアウターケース２０が内装され 、又インナーケース２１の両側部にはレール部２２が突設されてインナーケース ２１はアウターケース２０から引出し自在となっている。 このインナーケース２１は上面が開口した平面略四角形状をなし、該インナー ケース２２の前端部にはリッド２３が設けられ、該リッド２３にはその上辺部及 び左右両辺部に収納凹溝２４がコ字形状に連続して形成され、該収納凹溝２４の 左右両側辺部には所定の間隔をあけて突起部分が形成されている。 他方、ホルダー本体３は左右のアーム部３０の一端を横バー部３１で連結した コ字形状をなし、該ホルダー本体３は上記リッド収納凹溝２４内に収納され、ア ーム部３０の一端部分で連結ピン３２によって回転自在に取付けられている。 また、ホルダー本体３の左右のアーム部３０には所定の間隔をあけて切り欠き ３３が形成され、該切り欠き３３の間はごみ袋４の引掛け穴４１を引っ掛ける係 止フック部３４となっている。 なお、ホルダー本体３の収納時には切り欠き３３には収納凹溝２４の両側辺突 起部分が嵌入するようになっている。 また、図４及び図５に示すように、ホルダー本体３のアーム部３０の一端側内 面には９０°の角度をあけて係止突起３５が形成され、リッド収納凹溝２４の内 面にはアーム部３０の垂直な収納状態及び水平な使用状態に対応する位置に係止 凹部２５が形成されており、上記係止突起３５と係止凹部２５との係合によって ホルダー本体３は使用位置及び収納位置にロックされるようになっている。

【０００７】 次に作用効果について説明する。 ごみ袋４を使用しない場合には、ホルダー本体３をリッド２３の収納凹溝２４ 内に収納しておけばよく、アーム部３０の係止突起３５と収納凹溝２４の係止凹 部２５とが係合し、ホルダー本体３は収納状態にロックされてアッシュトレー２ のリッド２３と一体化され、車室内に突き出ず、スッキリと見栄えがよく、邪魔 にならない。 ゴミ袋４を使用する場合、ホルダー本体３のアーム部３０に指を引っ掛けてこ れを上方に持ち上げると、アーム部３０の係止突起３５が収納凹溝２４の係止凹 部２５から外れてロックが解除され、ホルダー本体３は連結ピン３２の回りに上 方に回動し、使用位置に来ると、今度はアーム部３０の係止突起３５が収納凹溝 ２４の９０°異なる係止凹部２５と係合し（但し、本例では、一方のみが係合し 、他方はリッド前方に位置してフリーとなる）、ホルダー本体３は使用状態にロ ックされる。 他方、手提げ部４０に引掛け穴４１が形成された買物用のビニール袋を用意し 、これを使用位置にあるホルダー本体３のアーム部３０間に入れ、その手提げ部 ４０をアーム部３０に沿って下方に折り返して切り欠き３３内に通し、係止フッ ク部３４に引っ掛けると、ごみ袋４はごみ投入口４２を開いてホルダー本体３に 吊下げられる。 従って、車室内のごみは開いたごみ投入口４２からそのまま簡単にごみ袋４に 投げ入れることができ、又走行中に衝撃等でごみ袋４からごみが飛び出すことも なく、ごみの散乱を防止して車室内を清潔に保つことができる。 また、ごみがごみ袋４内に溜まった場合、車両が停車した時に、ごみ袋４をホ ルダー本体３から外してそのまま車外に捨てることができる。しかも、車室内に ごみが散乱しないので、従来のように散乱したごみを拾い集める必要もなく、簡 単にかつ手を汚すことなくごみを捨てることができる。 また、必要な時にごみ袋４をアッシュトレー２のリッド２３に吊下げるように したので、従来のごみ袋４のイメージがなく、車室内がスッキリし、又フロア足 元やシートクッション上にごみ袋やごみ袋４を置く場合に比して見栄えがよく、 しかも邪魔になることもない。

【０００８】

【考案の効果】

以上のように、本考案に係るごみ袋ホルダーによれば、アッシュトレーのリッ ドに収納凹溝を形成してホルダー本体を使用位置と収納位置との間で回転自在に 支承し、ホルダー本体にはごみ投入口をほぼ開いてごみ袋を収容し、その引掛け 穴を係止フック部に引っ掛けてごみ袋を吊下げるようにしたので、車室内におい てごみ袋を邪魔にならず、又使い勝手よくかつ見栄えよく設置でき、しかも車室 内でごみが散乱せず、車室内を清潔に保つことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例によるごみ袋ホルダーを備
えた車室内を示す概略斜視図である。

【図２】 上記ごみ袋ホルダーの使用状態を示す概略側
面図である。

【図３】 上記ごみ袋ホルダーの構造及びその使用例を
示す斜視図である。

【図４】 上記ごみ袋ホルダーを示す要部側面図であ
る。

【図５】 図４のＡ−Ａ線断面及びホルダー本体のアー
ム部裏面を示す図である。

【符号の説明】

２ アッシュトレー ２３ リッド ２４ 収納凹溝 ３ ホルダー本
体 ３０ アーム ３４ 係止フック
部 ４ ごみ袋 ４１ 引掛け穴

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車室内の装備されたアッシュトレーに、
   ごみ投入口をほぼ開きかつ吊下げ状態でごみ袋を保持す
   るごみ袋ホルダーであって、 ホルダー本体にはごみ投入口をほぼ開いてごみ袋を収容
   する少なくとも左右のアーム部が設けられ、該左右のア
   ーム部にはごみ袋上部の対向する引掛け穴を引っ掛ける
   係止フック部が形成されている一方、 アッシュトレーのリッドには収納凹溝が形成され、該収
   納凹溝内には上記ホルダー本体がアッシュトレーからほ
   ぼ水平に突き出た使用位置と上記収納凹溝内に収納され
   た収納位置との間で回転自在に支承されていることを特
   徴とするごみ袋ホルダー。