JPH0646782Y2 - 装軌式車両のシ−ル付履帯装置 - Google Patents
装軌式車両のシ−ル付履帯装置Info
- Publication number
- JPH0646782Y2 JPH0646782Y2 JP1986097555U JP9755586U JPH0646782Y2 JP H0646782 Y2 JPH0646782 Y2 JP H0646782Y2 JP 1986097555 U JP1986097555 U JP 1986097555U JP 9755586 U JP9755586 U JP 9755586U JP H0646782 Y2 JPH0646782 Y2 JP H0646782Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pin
- bush
- link
- fitted
- polyimide resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sealing Devices (AREA)
- Pivots And Pivotal Connections (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、油圧シヨベル、ブルドーザ等の建設機械、農
業機械等の装軌式車両におけるシール付履帯装置に関す
るものである。
業機械等の装軌式車両におけるシール付履帯装置に関す
るものである。
(従来の技術) 前記装軌式車両の従来例を第2図ないし第4図によつて
説明すると、駆動スプロケツト(j)の回転により履帯
(k)が巻込まれて履帯(k)上を下転輪(l)が転が
り、履帯(k)の地面との接地側に走行力Fが作用して
走行する構造になつており、第3図に示すように駆動ス
プロケツト(j)に履帯(k)が巻き込まれる際に、リ
ンク(a)が引張力(Fo)を受けながら破線位置から実
線位置に揺動運動するため、リンク相互間の連結部には
油潤滑機構が施された履帯装置になつている。
説明すると、駆動スプロケツト(j)の回転により履帯
(k)が巻込まれて履帯(k)上を下転輪(l)が転が
り、履帯(k)の地面との接地側に走行力Fが作用して
走行する構造になつており、第3図に示すように駆動ス
プロケツト(j)に履帯(k)が巻き込まれる際に、リ
ンク(a)が引張力(Fo)を受けながら破線位置から実
線位置に揺動運動するため、リンク相互間の連結部には
油潤滑機構が施された履帯装置になつている。
前記履帯装置の代表例は、第4図に示すように1方のリ
ンク(a)(a)にピン(b)の両端部を圧入し、ピン
(b)に嵌装したブツシユ(c)の両端部を隣接した他
方のリンク(a′)(a′)に圧入するとともに、ブツ
シユ(c)の両端部とリンク(a)(a)間にシール
(e)(e)を配置してリンク相互を連結し、さらに、
ピン(b)内に軸方向と径方向の油穴(f)(g)を設
け、プラグ(d)で両油穴内に潤滑油を封入した油潤滑
機構が付設された構造になつており、該油潤滑機構はピ
ン(b)とブツシユ(c)の摺接面間の摩擦低抗を小さ
くし、リンク(a),(a′)の揺動運動に伴う摺接面
のすべりによつて生じるピンおよびブツシユの摩耗が防
止され、ピンの折損事故防止とともに、ピンおよびブツ
シユの摩耗による補修工事の間隔を長くしている。
ンク(a)(a)にピン(b)の両端部を圧入し、ピン
(b)に嵌装したブツシユ(c)の両端部を隣接した他
方のリンク(a′)(a′)に圧入するとともに、ブツ
シユ(c)の両端部とリンク(a)(a)間にシール
(e)(e)を配置してリンク相互を連結し、さらに、
ピン(b)内に軸方向と径方向の油穴(f)(g)を設
け、プラグ(d)で両油穴内に潤滑油を封入した油潤滑
機構が付設された構造になつており、該油潤滑機構はピ
ン(b)とブツシユ(c)の摺接面間の摩擦低抗を小さ
くし、リンク(a),(a′)の揺動運動に伴う摺接面
のすべりによつて生じるピンおよびブツシユの摩耗が防
止され、ピンの折損事故防止とともに、ピンおよびブツ
シユの摩耗による補修工事の間隔を長くしている。
(考案が解決しようとする問題点) 従来の前記履帯装置は、ピン内部に複雑な構造の油潤滑
機構が設けられて、軸方向油穴はピンの強度上有害にな
つており最大応力発生方向と一致しないように組立るこ
とが必要であるとともに、多くのピンに潤滑油の封入、
プラグ取付など組立上の繁雑な作業が必要になつてお
り、シールまたはプラグに不具合が生じた場合に、潤滑
油が漏出して作業場所を汚すなどの問題点がある。
機構が設けられて、軸方向油穴はピンの強度上有害にな
つており最大応力発生方向と一致しないように組立るこ
とが必要であるとともに、多くのピンに潤滑油の封入、
プラグ取付など組立上の繁雑な作業が必要になつてお
り、シールまたはプラグに不具合が生じた場合に、潤滑
油が漏出して作業場所を汚すなどの問題点がある。
(問題点の解決手段) 本考案は、前記のような問題点に対処するための装軌式
車両のシール付履帯装置であつて、隣接したリンク端部
間にピンと同ピンに嵌装されたブツシユの各端部を圧入
して連結した装軌式車両の履帯装置において、前記ピン
および前記ブツシユの摺接面の少なくとも1方にポリイ
ミド樹脂の被覆を設けるとともに、前記ブツシユの両端
部と前記リンク間にシールを配設したことにより、ピン
とブツシユの摩耗を効果的に低減しリンク連結部の強
度、信頼性を高めて前記のような問題点を解消してい
る。
車両のシール付履帯装置であつて、隣接したリンク端部
間にピンと同ピンに嵌装されたブツシユの各端部を圧入
して連結した装軌式車両の履帯装置において、前記ピン
および前記ブツシユの摺接面の少なくとも1方にポリイ
ミド樹脂の被覆を設けるとともに、前記ブツシユの両端
部と前記リンク間にシールを配設したことにより、ピン
とブツシユの摩耗を効果的に低減しリンク連結部の強
度、信頼性を高めて前記のような問題点を解消してい
る。
(作用) ピンおよびブツシユの摺接面の少なくとも1方に設けた
ポリイミド樹脂の被覆が、高荷重、定速であるリンク連
結部のすべり軸受部分における摺接面の摩耗を効果的に
低減するとともに、ブツシユの両端部とリンク間に配設
されたシールによつてピンとブツシユ間への土砂、泥水
等の侵入が防止されて前記摺接面の摩耗防止性能が持続
され、油穴などの付設が不要となり構造簡素化とともに
ピン強度が高められている。
ポリイミド樹脂の被覆が、高荷重、定速であるリンク連
結部のすべり軸受部分における摺接面の摩耗を効果的に
低減するとともに、ブツシユの両端部とリンク間に配設
されたシールによつてピンとブツシユ間への土砂、泥水
等の侵入が防止されて前記摺接面の摩耗防止性能が持続
され、油穴などの付設が不要となり構造簡素化とともに
ピン強度が高められている。
(実施例) 第1図に本考案の一実施例を示しており、図中(1)
(1a)は履帯のリンクであつて、リンク(1)(1)の
端部にピン(2)の両端部を圧入するとともに、ピン
(2)に回転可能に嵌装されているブツシユ(3)の両
端部を隣接したリンク(1a)(1a)の端部に圧入して、
リンク(1),(1a),…を連結し連続した履帯装置に
なつている。
(1a)は履帯のリンクであつて、リンク(1)(1)の
端部にピン(2)の両端部を圧入するとともに、ピン
(2)に回転可能に嵌装されているブツシユ(3)の両
端部を隣接したリンク(1a)(1a)の端部に圧入して、
リンク(1),(1a),…を連結し連続した履帯装置に
なつている。
さらに、前記ブツシユ(3)内周面(3a)の全面にわた
つてポリイミド樹脂を被膜処理し、ブツシユ(3)側の
摺接面をポリイミド樹脂の被覆(4)で形成してピン
(2)の摺接面(2a)に対接させた構成にするととも
に、前記ブツシユ(3)の両端面とリンク(1)(1)
間にシール(5)をそれぞれ嵌装して配設した構成にな
つている。
つてポリイミド樹脂を被膜処理し、ブツシユ(3)側の
摺接面をポリイミド樹脂の被覆(4)で形成してピン
(2)の摺接面(2a)に対接させた構成にするととも
に、前記ブツシユ(3)の両端面とリンク(1)(1)
間にシール(5)をそれぞれ嵌装して配設した構成にな
つている。
前記実施例では、ブツシユ(3)側にポリイミド樹脂の
被覆(4)を設けているが、ピン(2)の摺接面(2a)
側に設けてもよく、あるいはブツシユ(3)およびピン
(2)の両摺接面に設けることもできる。
被覆(4)を設けているが、ピン(2)の摺接面(2a)
側に設けてもよく、あるいはブツシユ(3)およびピン
(2)の両摺接面に設けることもできる。
本考案の実施例は、前記のような構成になつているの
で、リンクの揺動運動に伴うピンとブツシユの摺接面間
のすべりによる摩耗は、ポリイミド樹脂の被覆によつて
効果的に低減される。ポリイミド樹脂の被覆は、高荷重
で低速の履帯リンク連結部分におけるすべり軸受で摩耗
を効果的に低減し得るものであり、また、土砂、泥水等
が介在するとその効果が低減されるが、ブツシユとリン
ク間に配設されたシールによつてそれらの浸入が防止さ
れているため、ポリイミド樹脂の被覆による前記摩耗防
止効果が著しく持続される。
で、リンクの揺動運動に伴うピンとブツシユの摺接面間
のすべりによる摩耗は、ポリイミド樹脂の被覆によつて
効果的に低減される。ポリイミド樹脂の被覆は、高荷重
で低速の履帯リンク連結部分におけるすべり軸受で摩耗
を効果的に低減し得るものであり、また、土砂、泥水等
が介在するとその効果が低減されるが、ブツシユとリン
ク間に配設されたシールによつてそれらの浸入が防止さ
れているため、ポリイミド樹脂の被覆による前記摩耗防
止効果が著しく持続される。
従つてまた、本考案においては、ピンに油穴などの油潤
滑機構を設ける必要がなく、構造が大幅に簡素化され、
ピン強度が高められるとともに、組立などが容易となり
製造品質の向上が図られ、コスト節減、油漏洩がないな
どの効果が得られる。
滑機構を設ける必要がなく、構造が大幅に簡素化され、
ピン強度が高められるとともに、組立などが容易となり
製造品質の向上が図られ、コスト節減、油漏洩がないな
どの効果が得られる。
(考案の効果) 本考案は、前述のような構成になつており、ピンおよび
ブツシユの摺接面の少なくとも1方に設けられたポリイ
ミド樹脂の被覆は、高荷重、低速であるリンク連結部の
すべり軸受部分における摺動面の摩耗を効果的に低減
し、シールによる土砂、泥水等の侵入防止によつて前記
摩耗防止性能が持続されて、リンク連結部の強度、信頼
性が高められ耐久性が向上されている。また、構造簡素
化、組立、メンテナンスが容易となるなどの効果を有し
ている。
ブツシユの摺接面の少なくとも1方に設けられたポリイ
ミド樹脂の被覆は、高荷重、低速であるリンク連結部の
すべり軸受部分における摺動面の摩耗を効果的に低減
し、シールによる土砂、泥水等の侵入防止によつて前記
摩耗防止性能が持続されて、リンク連結部の強度、信頼
性が高められ耐久性が向上されている。また、構造簡素
化、組立、メンテナンスが容易となるなどの効果を有し
ている。
第1図は本考案の一実施例を示す履帯連結部分の断面
図、第2図は油圧シヨベルの側面図、第3図は第2図の
III部の拡大側面図、第4図は第3図のIV−IV部分の断
面図である。 1,1a:リンク、2:ピン、3:ブツシユ 4:ポリイミド樹脂の被覆、5:シール
図、第2図は油圧シヨベルの側面図、第3図は第2図の
III部の拡大側面図、第4図は第3図のIV−IV部分の断
面図である。 1,1a:リンク、2:ピン、3:ブツシユ 4:ポリイミド樹脂の被覆、5:シール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭52−34806(JP,B1) 「オイルレスベアリング」川崎景民著 1973年12月20日 株式会社アグネ発行第 142頁3、4,3プラスチックの軸受の種 類
Claims (1)
- 【請求項1】隣接したリンク端部間にピンと同ピンに嵌
装されたブツシユの各端部を圧入して連結した装軌式車
両の履帯装置において、前記ピンおよび前記ブツシユの
摺接面の少なくとも1方にポリイミド樹脂の被覆を設け
るとともに、前記ブツシユの両端部と前記リンク間にシ
ールを配設したことを特徴とする装軌式車両のシール付
履帯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986097555U JPH0646782Y2 (ja) | 1986-06-27 | 1986-06-27 | 装軌式車両のシ−ル付履帯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986097555U JPH0646782Y2 (ja) | 1986-06-27 | 1986-06-27 | 装軌式車両のシ−ル付履帯装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS636985U JPS636985U (ja) | 1988-01-18 |
JPH0646782Y2 true JPH0646782Y2 (ja) | 1994-11-30 |
Family
ID=30964613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986097555U Expired - Lifetime JPH0646782Y2 (ja) | 1986-06-27 | 1986-06-27 | 装軌式車両のシ−ル付履帯装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0646782Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE60132560T2 (de) * | 2000-12-22 | 2009-01-29 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | Raupenkette |
JP4481522B2 (ja) * | 2001-04-03 | 2010-06-16 | 日立建機株式会社 | 履帯 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5234806A (en) * | 1975-09-09 | 1977-03-17 | Dainippon Toryo Kk | Jet printing method |
-
1986
- 1986-06-27 JP JP1986097555U patent/JPH0646782Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
「オイルレスベアリング」川崎景民著1973年12月20日株式会社アグネ発行第142頁3、4,3プラスチックの軸受の種類 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS636985U (ja) | 1988-01-18 |
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