JPH0646607A - 芝生の植土水洗機並びに芝生の植土水洗方法、および芝生の植込機 - Google Patents

芝生の植土水洗機並びに芝生の植土水洗方法、および芝生の植込機

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JPH0646607A
JPH0646607A JP4202266A JP20226692A JPH0646607A JP H0646607 A JPH0646607 A JP H0646607A JP 4202266 A JP4202266 A JP 4202266A JP 20226692 A JP20226692 A JP 20226692A JP H0646607 A JPH0646607 A JP H0646607A
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grass
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孝雄 山田
Biru Kiyashimateii Gaburieru
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はゴルフ場等に植生する芝生の植土水
洗機並びに芝生の植土水洗方法、および芝生の植込機に
関し、時間および手間がかからず作業性が良く植生し、
また植生現場の床土に対する芝の活着性が良く、害虫や
病原菌の繁殖も少なく早期に健全な芝生の育成を行い、
運搬、取扱を容易になすのを目的とする。 【構成】 植土5を根部4aに付けたまま所定規格の大
きさに切断し、農園の畑から収穫した芝片4を複数枚、
ホッパ3内に重ね積みし、そしてこの芝片4をコンベア
1の多数の孔2aを有するベルト2上に順次、供給し、
固定手段7にて固定後に水洗手段から噴出する水により
植土5を水洗する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばゴルフ場、スポ
ーツ・グラウンド、工場施設のような敷地等に芝生を植
栽する場合に活着性が良く植生し得る芝生の植土水洗機
並びに芝生の植土水洗方法、および芝生の植込機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばゴルフ場、スポーツ・グラ
ウンド、工場施設のような敷地等に芝生を植込み、植生
するのには幾つかの方法があった。その1つは農園の畑
等にて育成された芝を一定の規格化された大きさの芝片
としてソッド・カッターにて根部に植土がついたまま一
定厚みに切断して収穫し、これをゴルフ場、スポーツ・
グラウンド等の床土に対して例えば目地貼、市松貼、筋
貼等の所望模様に貼付け後、目土を芝片の上から散布
し、定期的に散水を行うことによって植込む方法があ
る。
【0003】日本芝の場合、規格化された芝片の大きさ
とは縦横の寸法が約28cm×約36cm程度の面積を
有する。そしてこの規格化された大きさの芝片を10
枚、重ね積みしたものを1単位とし、これを販売し、出
荷する。洋芝の場合には縦横の寸法が28〜36cm程
度×100〜150cmの大きさの芝片として採掘し、
そしてこの芝片をロール状に捲回した状態で出荷され、
植生現場の床土にいわゆるベタ貼りすることによって植
生されていた。
【0004】また2番目の植生方法としては、葉部と根
部とによりなる1本乃至数本の苗状繊維を芝片からほぐ
して植生現場に10〜15cm程度の間隔をあけるか、
或いは間隔をあけずに散在的に植生現場の全面に植込
み、その後苗等の育成をはかって芝生地になす方法であ
る。
【0005】さらに3番目の方法としては植生現場の床
土に種を直接、播種し、発芽後に育成することによって
ゴルフ場のグリーン等の芝生地とする方法があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらソッド・
カッターにて根部に略一定厚みの植土が付いた状態に収
穫した所定規格の大きさの芝片を植生現場の床土に貼付
ける上記従来の1番目の方法は、芝片の根部に付いた植
土を床土と混合させて芝の根付を良くするために、芝片
を上方から押込んだり、突込むという作業を行って根部
と床土とを馴染ませて浮き上がりを防止する必要がある
が、これらの作業には多くの時間と手間とがかかってい
た。
【0007】また上記1番目の方法は、芝片が土付の出
荷であるので、畑からの良質な土壌が失われ、畑の地盤
が下がるという不都合がある。
【0008】しかも同一の畑にて芝を転作をしようとす
ると、育成を行う畑の土の量自体が不充分であるのと、
土は長年にわたる土圧等の圧縮のために、締め固まって
粒度がさらに小さくなるので、土中に含まれている肥料
の保持力や通気性が失われ、排水が不良になって根腐れ
を起こし易いという不都合がある。このため、畑での転
作には畑に新たな客土を補充することを必要とし、手間
および費用がかかるという不都合があった。
【0009】また根部に植土が付いている芝片は、土が
付いている分だけ、植土が根部に付いていない芝片に比
較して重量が増大して嵩張るので、運搬および取扱に手
間がかかり、保管にも大面積を必要としていた。
【0010】また根部に植土がついている芝片は、畑か
らの収穫後に植土内で根圏(サッチ)が発達するので、
収穫地から離れた植生現場での床土に芝片を植付ける場
合に、植土内の根圏から床土内に新鮮な根が伸びずに育
成しにくく浅くなる。殊に芝片の根部に付いた植土と、
植生地において植生する床土とが異質である場合、例え
ば植土が畑土であり、床土が洗砂である場合には根圏が
床土との間に層として形成されて床土内に健全な新根が
伸びるのが阻害されていた。従って良質な芝生地にはな
らなかった。
【0011】しかも5月から10月の芝生の育成期にお
いて、根を痛めずに保護する観点から、芝を収穫し、そ
して収穫した芝生の根付きを良くするには根に土が付い
たまま生産地にて収穫して植生地まで運搬し、植生現場
に到達すると直ちに根に付いている土を水洗して洗い落
とし、植え付ける方策が実情に即している。
【0012】また芝片の根部に付いている植土内には害
虫や病原菌が必然的に存在し、芝の健全な発育を阻害し
ていた。
【0013】また上記従来の2番目の方法は、葉部と根
部とよりなる苗状繊維を、収穫した芝片からほぐして使
用するすのに手間がかかり、しかも苗状繊維を採取する
際に根部が相互に複雑に絡み付いているので、引張力を
付与すると、根部から葉部分が切断されて健全な苗状繊
維を得ることができず、無駄が多かった。またこの方法
は、植生現場の床土に散在的に植込むものであるので、
植込後に床土の表面が見えなくなって芝生地が育成する
のに数カ月かかるという不都合があった。
【0014】さらに植生地の床土に播種することによっ
て芝生地を育成する上記3番目の方法は、同様に芝の育
成に多くの時間と手間とを必要としていた。
【0015】そこで本発明は、時間および手間がかから
ず作業性が良く芝生を植生し、また植生現場の床土に対
する芝の活着性が良く、害虫や病原菌の繁殖も少なく、
早期に健全な芝生の育生を行え、さらには運搬および取
扱も容易で保管にも小面積で場所を多く採らなくするこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑
み、根部に植土を付けたまま切断し、収穫された所定規
格の大きさの芝片を前記植土を上にして所望十数枚、重
ね積みして収納するホッパと、前記ホッパ内に収納され
た前記芝片を多数の孔を有するコンベアのベルトの上の
所定位置に供給する送出し手段と、前記ベルトの所定位
置に供給される前記芝片を保持する固定手段と、コンベ
アの前記ベルトの移動方向に所定区域にわたり設けら
れ、前記植土を水洗するノズルとから成るという手段を
採用した。
【0017】また本発明は、根部に植土を付けたまま切
断し、収穫された所定規格の大きさの芝片を前記植土を
上にして多数の孔を有するコンベアの上に所定位置に供
給する工程と、前記コンベアに供給された前記芝片を順
次保持する工程と、前記コンベアのベルト上に供給され
た芝片と該コンベアの移動方向にわたって所定区域に設
けたノズルとを相対移動をすることにより前記植土を水
洗する工程とを含むという手段を採用した。
【0018】また本発明は、水洗後の芝片に低温処理す
る工程を含むという手段を採用した。
【0019】また本発明は、水洗してから水切後に芝片
または根部に蒸散抑制処理する工程、もしくは水洗後の
芝片の葉部または根部に蒸散抑制処理して水切りを行う
工程とを含むという手段を採用した。
【0020】また本発明は、水洗してから水切後に芝片
の葉部または根部に殺菌剤を処理する工程、もしくは水
洗後の芝片の葉部または根部に殺菌剤を処理して水切り
する工程と、蒸散抑制処理する工程とを含むという手段
を採用した。
【0021】さらに本発明は、収穫された所定規格の大
きさの芝片を根部を下に向けて所望十数枚、重ね積みし
て収納可能なホッパと、該ホッパ内に収納された前記芝
片を1枚づつ床土上に落下させ、供給する供給手段と、
床土上に落下した該芝片を押込み可能にする押込手段
と、押込み後の芝片上に目土を散布する目土供給手段
と、散布された目土を圧接する圧接手段とを車両に設け
るという手段を採用した。
【0022】
【作用】植土を根部に付けたまま所定規格の大きさに切
断し、畑から収穫してホッパ内に植土を付けたまま重ね
積みして収納した所望十数枚の芝片を、順次多数の孔を
有するコンベアのベルト上の所定位置に送り出し手段に
よって供給し、固定手段によってベルト上に供給されて
来る芝片を順次、押え付け、水洗手段のノズルから噴出
する水によって根部に付いている植土を水洗する。
【0023】
【実施例】以下図1乃至図9に従って本発明の植土水洗
機の一実施例を説明する。先ず、植土水洗機の概要を述
べると、1は無端状で且つ多数の孔2aが開設されたベ
ルト2を有するコンベアである。3は根部4aに植土5
を付けたまま切断し、農園等の生産地の畑から採取され
た所定規格の大きさの芝片4を、前記植土5を上にして
所望十数枚、重ね積みして収納するホッパであり、6は
前記ホッパ3内に収納された前記芝片4を1枚づつコン
ベア1のベルト2の上の所定位置に供給する送出し手段
である。7は前記ベルト2の所定位置に供給される前記
芝片4を保持する固定手段であり、さらに8は前記コン
ベア1の前記ベルト2の移動方向に所定区域にわたり設
けられ、前記植土5を水洗する水洗手段としてのノズル
である。
【0024】前記コンベア1の前記ベルト2は、図示の
ものは孔2aを多数開設した金属板を多数、無端状に連
結することにより形成され、例えば駆動源としてのモー
タM 1 に連結された駆動用のスプロケット9Aと受動用
のスプロケット9Bとの間に回転可能に前記ベルト2を
捲回されることにより、モータMが駆動した場合に、駆
動用のスプロケット9Aと受動用のスプロケット9Bと
が噛合するチェーンを側面に装着しているベルト2は回
転する。また図には示さないが、鋼線を縒って形成され
る網状のベルト2を使用した場合にも網目によって多数
の孔2aをベルト2に形成することができる。
【0025】前記ホッパ3はコンベア1のベルト2上の
上流側の一端に設けられ、このホッパ3内には根部4a
に植土5を付けたまま例えばソッド・カッターにて農園
等の生産地の畑から切断し、収穫された所定規格の大き
さの平面略矩形の前記芝片4を植土5を上にして所望十
数枚、重ね積みして収納する。また前記ホッパ3は前記
ベルト2に対して採取された1枚の後記芝片4の厚みL
よりも僅かに大きい寸法L′をあけてベルト2の上方に
設置される。
【0026】前記芝片4の所定規格の大きさとは、例え
ば日本芝を例にとると、縦横の寸法が、約28cm×約
36cm程度の大きさに農園等の生産地の畑から収穫さ
れたものをいい、運搬や植込みにおける取扱に適する大
きさにするためである。
【0027】前記送出し手段6は前記ホッパ3内に重ね
積みされて収納される前記芝片4のうち最下段の芝片4
に係止可能に前記コンベア1のベルト2の左右に所定間
隔K毎に対向して設けらた係合ピン10と、ホッパ3内
の最下段の芝片4に対して該芝片4より上部に位置する
芝片4を分離可能に前記ホッパ3内に略対向して出没可
能に設けられたストッパ11,11と、コンベア1上に
移動方向に向かって略平行に設けられて移送される芝片
4の幅方向を規制するガイド片G,Gとから形成される
(図1、図2、図5参照)。
【0028】8′は必要に応じて前記ホッパ3内に斜め
下方に向けて設けたノズルであり、このノズル8′から
噴出する水の噴射圧によって前記ホッパ3内に重ね積み
された最下段の芝片4を前記ストッパ11,11の出没
動作と協同してそれよりも上部に位置する芝片4から確
実に分離するようになっている。
【0029】前記固定手段7は、図1乃至図7に示すよ
うに前記ホッパ3から前記ベルト2上に1枚づつ供給さ
れる芝片4の供給位置に相応して前記ベルト2の移動方
向に所定間隔毎に基端部12aが枢着された網体12に
よって形成される。そしてこの網体12が基端部12a
の枢着個所を中心として回動することにより、芝片4の
上面を1枚づつ押付けることによって後記水洗手段によ
る水圧を芝片4が受けた場合に、ベルト2上での芝片4
の不用意な移動を阻止する。そして水洗後に芝片4が取
除かれ、ベルト2が駆動用のスプロケット9Aを通過し
て下側に移動して変位すると、網体12はこの下側のベ
ルト2に対して枢着部を中心に回動し、多数の網体12
は下側のベルト2に順次、垂下がって移動して行く。こ
うして、再びホッパ3から1枚づつベルト2上に供給さ
れる芝片4の押付けの準備に供される。この際、下側の
ベルト2に垂下がった網体12が、順次、受動用のスプ
ロケット9Bを通り抜けてホッパ3を通過するまでは、
倒立した網体12が不用意に倒れないようにコンベア1
の側面に図には示さない邪魔板を設けて防止することも
でき、また図2に示すように網体12が衝合可能になる
ガイド斜面gを側面に有したガイド片G′をコンベア1
の側面に設けることによってベルト2が上側位置に回動
して倒立状態にある網体12を強制的に伏倒させ、1枚
づつ、供給される芝片4を網体12にて上面から押さえ
付けて不用意なベルト2上での移動を阻止している。固
定手段7としては図1乃至図7に示すもののほか、図8
に示すようにベルト2の移動方向に所定間隔毎に基端部
12A1 が前記ベルト2に枢着されたバー12Aの先端
に網体12′を装着したもの、また図9に示すように前
記ベルト2の移動方向に所定間隔毎に基端部12″aが
枢着された櫛刃体12″がある。
【0030】植土を水洗するためにベルト2の移動方向
に設けられる前記水洗手段は、図1および図2、図6に
示すようにホッパ3の後段位置であり、且つコンベア1
の前段位置に設けられる予備的水洗手段13Aと、コン
ベア1の後段に設けた本水洗手段13Bとから形成され
る。このうち前記予備的水洗手段13Aは給水管14か
ら数個分枝された分水管15に下向きに散水ノズル16
が多数、装着されることにより形成される。そしてこの
予備的水洗手段13Aは、コンベア1のベルト2上にホ
ッパ3から1枚づつ供給されて来る芝片4の根部4aに
付いている植土5を次段の本水洗手段13Bによる水洗
作業によって確実に植土5を洗い落とすことができるよ
うに、前記散水ノズル16から植土5に水を噴出し、水
分を植土5に付与して柔軟にするためのものである。
【0031】また前記本水洗手段13Bは、図1、図
2、図6に示すように例えば上側のベルト2に沿ってそ
の上面に設けた長尺の給水管17と、該給水管17から
所望間隔毎に多数、分岐する分水管18の下面に多数、
設けられことによりベルト2上を固定手段7によって押
付けられながら移動して行く芝片4の植土5を固定手段
7を介して万遍なく均一に水洗するノズル8とから形成
される。そして各ノズル8から噴出する水圧は20〜3
0PSI/min 程度、ベルト2上を移動する芝片4に対して
ノズル8までの距離は約20〜30cm程度である。
【0032】そしてこの本水洗手段13Bは、図1およ
び図6に示すように、必要に応じてコンベア1の後段位
置において、ベルト2に沿って下側に設けた給水管19
と、該給水管19から分岐される所望個数の分水管20
と、該分水管20の上面に上向きに設けた多数のノズル
21とから形成される下側本水洗手段22を形成しても
良い。この際、図6に示すように本水洗手段13Bに設
けるベルト2の移動方向に対して交叉するノズル8の幅
方向の列設個所と、下側本水洗手段22に設けたノズル
21の幅方向の列設個所とを半ピッチづつ変位して設け
ることにより、ベルト2を境に上下に位置する多数のノ
ズル8,21から水を上下対向して噴出し、ベルト2上
を芝片4の根部4aを上に向けて移動されて行く芝片4
の前記根部4aに付いている植土5を局部的に偏在する
ことなく略全体的に均一に洗い落とすとともに根部4a
に限らず、芝片4の葉部4bを上下の水流によって確実
に水洗することにより、水洗作業を短時間に効率良く行
う。
【0033】23はコンベア1の後段に設けた薬剤処理
手段であり、この薬剤処理手段23はコンベア1のベル
ト2の移動方向に沿ってベルト2の上面または下面の何
れか/または上下双方に形成された薬液供給管24と、
該薬液供給管24から分岐される給液管25と、該給液
管25の下面または上面に設けた多数のノズル26とに
よって形成される。
【0034】ノズル26から噴出して散布される薬液と
しては、水洗した根部4aおよび葉部4b/またはその
何れか一方に水切後において散布される殺菌剤、殺虫
剤、例えば根部4aの病害であるネバドーマ等の予防
剤、さらには水分が根部4aおよび葉部4b/または根
部4aまたは葉部4bの何れか一方からの必要以上の水
分の蒸散を防止する蒸散抑制処理剤等があげられる。そ
して前記薬剤処理手段23としては、コンベア1の後段
に殺菌剤、殺虫剤、病害予防剤、蒸散抑制処理剤等が専
用に散布される薬液処理手段23を個別に設けることが
できる。
【0035】27は水切手段であり、この水切手段27
はコンベア1に連続して設けられ、前記コンベア1より
も設置距離が短いコンベア1′によって形成される。こ
のコンベア1′はスプロケット9′A,9′Bと、該ス
プロケット9′A,9′B間に捲回されるベルト2′
と、前記スプロケット9′Aを回転する駆動源としての
モータM2 とから形成される。
【0036】28はパレットであり、このパレット28
は水洗後、薬液処理後の芝片4を順次、その上面に載置
して運搬するためのものである。
【0037】29は水切手段27の後段に設けられた冷
蔵保存室であり、この冷蔵保存室29内にパレット28
上に載置された芝片4はコンベア1″によって移送され
て5°C前後で数日間、低温処理されることにより、芝
片4を休眠状態に処理して長期保存に適するようにする
とともに芝片4は休眠状態にされることにより使用時に
おいての初期の早期発根に備える。
【0038】30は冷蔵保存室29の後段に設けられた
葉面散布処理室であり、この葉面散布処理室30内に冷
蔵保存室29からコンベア1″によって移送されて来る
パレット28上の芝片4は、発根促進剤、初期育毛剤等
を散布されることによって使用時の初期の発毛に備え
る。
【0039】本発明の芝片4の植土水洗機の一実施例は
以上の構成からなり、以下、関連発明としての植土水洗
方法を作用とともに工程順に説明する。先ず第1工程と
して、例えば農園等生産地の畑等からソッド・カッター
によって所定規格の大きさ、例えば縦横の寸法が約28
cm×約36cmの大きさであり、根部4aに植土5を
付けたまま生産地にて収穫された芝片4を収穫後に根部
4aに植土5を付けたまま根部4aを保護した状態で生
産地から植生地に運搬することにより植生地に到達後に
直ちに、植土5を上に向けたままホッパ3内に重ね積み
して収納すると、ホッパ3に対向して設けた送出し手段
6としてのストッパ11,11がプランジャーの駆動に
よってホッパ3内に瞬時、出没するので、ホッパ3内に
積重ねられている最下段の芝片4はその上部に位置する
ように重ね積みされた芝片4から分離されて多数の孔2
aを有するベルト2上に落下される。
【0040】そして、このベルト2上には所定間隔K毎
に左右対向して係合ピン10,10が設けられているの
で、この係合ピン10,10が1枚づつホッパ3から落
下される芝片4の後端縁に係止されることにより、芝片
4はベルト2の移動方向(縦方向)が規制されてコンベ
ア1上を植土5を上に向けた状態で搬送されて行く。し
かも芝片4は、図5に示す如くコンベア1に略平行して
設けたガイドG,Gに案内されながらベルト2の移動方
向に対して略交叉する幅方向の位置決めがなされる。こ
うしてホッパ3内からコンベア1のベルト2上に1枚づ
つ供給される最下段の芝片4は、コンベア1の移動方向
(縦方向)を係合ピン10,10によって規制されると
ともに移動方向に略交叉する幅方向(横方向)をガイド
G,Gによって位置規制されることによってベルト2に
対して設置位置が正確に位置決めされる。
【0041】上記動作の繰り返しにより、ホッパ3に対
向して設けたストッパ11,11がホッパ3内に出没す
ることによってホッパ3内に重ね積みされた芝片4のう
ち、最下段に位置する芝片4は1枚づつ多数の孔2aを
有するベルト2の略所定位置に供給されることになる。
またホッパ3の下方には必要に応じて設けられたノズル
8′から噴霧される水によって1枚づつベルト2上に供
給されて行く芝片4の根部4aに付けられている植土5
は水分によって湿めらせられ、柔軟性を増して溶解され
易くなる。
【0042】第2工程として、ベルト2の略所定位置に
順次、1枚づつ供給される芝片4はベルト2の移動方向
に所定間隔K′毎に基端部12aが枢着された固定手段
7としての多数の網体12が枢着個所を支点として回動
して伏倒することにより、その上面が押付けられて保持
され、後段に順次、搬送されることになる。
【0043】第3工程として、ベルト2の略所定位置に
固定手段7の網体12によって1枚づつ押付けられて不
用意な移動を阻止され、後段に移送されて行く芝片4の
植土5はベルト2の移動方向に対して所定区域に設けら
れた水洗手段によって水洗される。この水洗操作は先
ず、予備的水洗手段13Aに設けた多数の散水ノズル1
6から噴出される水がベルト2上を順次、送られて来る
芝片4の植土5にかかって植土5を充分に湿めらせて柔
軟性を増し、泥状になって溶解され易くする。この際、
芝片4は固定手段7によってその上面を押付けられてい
るので、散水ノズル16からの水は固定手段7の図1乃
至図7、および図8に示すような網体12,12′の網
目や櫛刃体12″の櫛目を通じて植土5にかかって水洗
が行われ、しかも芝片4は水圧を受けてもベルト2の略
所定位置からの不用意な移動やめくり上がりは防止され
る。そして散水ノズル16から噴出される水、およびこ
の水によって流れ落ちる植土5から生ずる泥水はベルト
2に設けた多数の孔2aを通じて下方に流れ落ちる。
【0044】さらに芝片4はベルト2によって本水洗手
段13Bに移動されるので、この本水洗手段13Bに設
けた多数のノズル8から噴出される水が前記工程にて予
め柔らかくなった植土5に強い水圧によってかかるた
め、植土5は泥水となってベルト2の多数の孔2aを通
じて流れ落ちる。この際、ノズル8からその真下を通過
する芝片4の根部4aまでの距離は略20〜30cm程
度でノズル8から噴出する水の水圧は20〜30PSI/mi
n 程度であり、充分に根部4aに付いている植土5を噴
出圧によって洗い落として根部4aを水洗することがで
きる。また芝片4の根部4aの発育状態に伴う疎密や根
部4aに付いている植土5の柔軟度や粒度、種類等を考
慮してノズル8の分水管18に対する設置角度を緩急調
整することは自由である。
【0045】また芝片4を運ぶ上側のベルト2の下方に
は必要に応じて下側本水洗手段22が設けられているの
で、この下側本水洗手段22に設けたノズル21から噴
出される水によってベルト2上を下向きに移動される芝
片4の葉部4bに付着している泥は綺麗に水洗されると
ともに、根元等に付着している植土5は洗い落とされ
る。
【0046】このようにして芝片4の根部4aに付いて
いる植土5は、本水洗手段13Bのノズル8と、下側本
水洗手段22とのノズル21とから芝片4に対して上
下、対向方向に噴出される水によって短時間にして効率
良く、水洗され、洗い落とされる。この際、本水洗手段
13Bの上側のノズル8と、下側本水洗手段22のノズ
ル21とは図6に示すように設置位置が半ピッチづつ変
位しているので、芝片4の根部4aおよび葉部4bは略
全体的に局部的に偏在することなく、綺麗に水洗され
る。従って芝片4の根部4aに生ずる病気、虫害、病原
菌の感染は予防される。
【0047】さらにコンベア1の後段には薬剤処理手段
23が設けられているので、所望の距離をコンベア1上
に移送することによる水切後にこの薬剤処理手段23の
ノズル26から噴出して散布される殺菌剤によって芝片
4の根部4aおよび葉部4b/または根部4aまたは葉
部4bの何れか一方は殺菌される。しかも同様に殺虫剤
によって殺虫され、病気は予防され、さらには蒸散抑制
処理剤の散布によって根部4aまたは葉部4bからの必
要以上の水分の蒸発は防止される。
【0048】そして水洗後に芝片4が取除かれた固定手
段としての網体12は、図1に示す如くコンベア1の後
段においてベルト2がスプロケット9Aを通過して下側
に変位すると、この下側のベルト2の下面に枢着部を中
心として順次、垂下って移動して行く。こうして再びホ
ッパ3から1枚づつベルト2上に供給される芝片4の押
付けの準備に供される。このようにホッパ3からベルト
2上に1枚づつ供給されて来る被搬送物としての芝片4
を押付けるための固定手段としての網体12は、コンベ
ア1のベルト2に起倒可能に枢着しただけの簡単な構造
により正確且つ確実に芝片4を押付けることができる。
【0049】そしてコンベア1に連続するコンベア1′
によって芝片4は水切手段27に移動される間、完全に
水切りされる。
【0050】その後、水切りされた芝片4は順次、パレ
ット28上に移送されて積重ねられ、運搬を便にする。
この際、芝片4の水切を充分にするためには前段のコン
ベア1′上に水切りを行うための図には示さない圧接ロ
ーラを回転可能に付加してもよい。また水切りされた芝
片4に蒸散抑制処理剤を芝片4の根部4aおよび/また
は葉部4bに処理することによって必要以上の水分の蒸
散を抑制しても良く、殺菌剤や殺虫剤を処理しても良
い。
【0051】さらに、冷蔵保存室29の後段には葉面散
布処理室30が必要に応じて設けられるので、この葉面
散布処理室30によってパレット28上に載置されてい
る芝片4の葉面には発根促進剤、初期育毛剤等が散布さ
れることにより、芝片4の植付時における初期の発毛に
備える。
【0052】なお上記実施例においては、図1および図
3に示すように、ホッパ3内に積み重ねて収納した芝片
4を1枚づつコンベア1のベルト2上に供給するための
送出し手段6としてホッパ3の下方内部にプランジャー
の駆動によりストッパ11,11を出没自在になして芝
片4を1枚づつベルト2上に供給するようにしている
が、ホッパ3内にモータM5 の駆動によって対向方向に
回転する繰出ベルトB,Bを設け、この繰出ベルトB,
Bの周面には同期して積み重ねられている各段の芝片4
に係合可能になる係合突子10′,10′を突設した構
成により、ホッパ3内において対向して繰出ベルトB,
Bを移動し、芝片4を順次、降下させ、ホッパ3の下方
からベルト2上に1枚づつ供給することもできる。
【0053】しかもホッパ3内に重ね積みして収納する
芝片4を並設し、ホッパ3内に出没自在となるストッパ
11,11や係合突子10′,10′を有する繰出ベル
トB,Bを複数列、並設すれば、コンベア1上に複数列
に芝片4を同時に繰出して搬送することもできる。
【0054】また上記実施例においては水洗のためにベ
ルト2上に供給して来る芝片4を押付けるための固定手
段7としての網体12はベルト2の片側だけに枢着して
いるが、ベルト2の両側に網体12を枢着することによ
って左右分割して芝片4を押付けるようにしても良く、
網体12を芝片4の搬送に応じて複数列、設けても良
い。
【0055】さらに上記実施例においては芝片4として
日本芝を使用する場合につき、代表的に説明したが、洋
芝においても所定規格の大きさに収穫して使用すること
ができる。また所定規格の大きさの芝片4の形状は平面
略矩形のものに限らず、三角形、正方形、菱形、平行四
辺形、六角形、八角形等の多角形、さらには曲面形等、
その形状にとらわれない。
【0056】図10および図11に示すものは根部4a
から植土5が水洗された芝片4をゴルフ場、スポーツ・
グラウンド、工場施設の敷地等に自動的に植付ける場合
に使用する芝生の植生機の一実施例であり、以下詳細を
説明する。50は車両であり、この車両50には前部に
設けられるホッパ51と、該ホッパ51内に収納される
芝片4を1枚づつ、ゴルフ場、スポーツ・グラウンド、
工場施設の敷地等の床土T上に自動的に落下して床土T
上に供給する供給手段52と、床土T上に供給した該芝
片4を押込み可能にして芝片4に馴染ませる押込手段5
3と、押込み後の芝片4上に目土54を一面に散布する
目土供給手段55と、散布された目土54を芝片4上か
ら圧接する圧接手段56とから形成される。
【0057】前記ホッパ51内に収納される芝土4は、
この実施例においては上記説明において根部4aに付い
た植土5が水洗された芝片4を所望十数枚、重ね積みし
て使用する例えば日本芝が使用に適する。
【0058】前記供給手段52としては、例えばプラン
ジャーの駆動力によって前記ホッパ51内に出没自在に
なるストッパ57,57を前記ホッパ51の下方内部に
設けることにより積重ねられた最下方部の前記芝片4に
対してストッパ57,57を係止するか、または係止を
解除するようにして1枚づつホッパ51内に積重ねた芝
片4を床土Tに供給するようにしている。
【0059】また前記押込手段53は、図示のものは凸
条部58a,58′aと凹条部58b,58′bとの数
条の凹凸面を周面に有し、車両50に回転可能に設けた
第1および第2の回転可能な押込ローラ58,58′が
使用されるが、押込手段53はこのような押込ローラ5
8,58′のほかに図には示さないが多数の突込棒を上
下動可能に車両50に装備することによっても達成され
る。
【0060】前記第1および第2の押込ローラ58,5
8′の凸条部58a,58′aと、凹条部58b,5
8′bとは図示のものは幅方向における凹凸面の位相を
夫々異にして形成することによって床土Tに貼付けられ
る芝片4を効率よく床土Tに一体になるように押込んで
馴染ませるようになしているが、第1および第2の押込
みローラ58,58′の凸条部58a,58′aと凹条
部58b,58′bとが幅方向に同相に形成されたもの
であっても良い。
【0061】また前記目土供給手段55は車両50に牽
引される従車59に床土Tと略同質、同粒程度の目土5
4やこの目土54に土壌改良剤、保水剤を植付ける芝片
4の種類、季節、場所、床土Tの種類等を考慮して適当
量、混合したものが積載され、従車59の下方に設けた
幅広の開口を有する供給口60から従車59に積載され
た目土54をモータM6 の駆動によって回転する攪拌羽
根61によって敷き並べた前記芝片4の上に播くように
する。
【0062】前記圧接手段56は図示のものは車両50
に回転可能に設けた第1および第2の転圧ローラ62,
62′と、従車59に回転可能に設けた転圧ローラ6
2″とが使用され、これらの転圧ローラ62,62′;
62″の回転による転圧によって散布された目土50を
芝片4の上面から転圧するようにしている。
【0063】そして芝片4をゴルフ場、スポーツ・グラ
ウンド、工場施設等に植え付けるのには先ず、ゴルフ
場、スポーツ・グラウンド等に床土Tを整地する。
【0064】次いで植生機に装備されているホッパ3内
に、根部4aに付いている植土5を水洗した規定の大き
さに収穫した芝片4を、所望十数枚、根部4aを下方に
して重積みして収納する。
【0065】その後、ホッパ51に装設している供給手
段52のプランジャーが駆動してストッパ57,57が
ホッパ51内から瞬時、退去し、再びホッパ51内に突
出することによって上部に位置する芝片4の下面にスト
ッパ57,57を係止することにより、ホッパ51内に
積重ねられている規定の大きさ、例えば縦横の寸法が約
28cm×約36cm程度の大きさに収穫された十数枚
の芝片4を順次、床土T上に自動的に落下し、敷き並べ
る。この際、床土T上に敷き並べて貼られる芝片4の模
様には、例えば目地貼、市松貼、筋貼等がある。
【0066】そして押込手段53の第1および第2の押
込みローラ58,58′が敷き並べられた芝片4の上面
に回転すると、周面に形成した凸条部58a,58′a
の押圧力を芝片4に付与することによって植土5が水洗
されている根部4aを床土Tに侵入させて床土Tと馴染
ませる。この時、押込みローラ58,58′の外周面に
は凸条部58a,58′aが図11に示すように幅方向
において逆位相において形成されているので、押込みロ
ーラ58,58′の凸条部58a,58′a相互の押圧
が芝片4に対して同一線状に重複して局部的になるのを
防止するとともに、同一線状に並ぶ凹状部58b,5
8′bへの芝片4の噛合いを防止するようにしている。
この際、車両50と従車59とには夫々転圧ローラ6
2,62′;62″が回転可能に設けられているので、
これらの転圧ローラ62,62′;62″の押圧力によ
って芝片4は床土Tに押付けられて床土Tに馴染むの
で、押込手段53による芝片4のズレ動きは防止され
る。
【0067】その後、モータM6 が駆動することによっ
て攪拌羽根61が回転するので、従車59に積載されて
いる目土54は一緒に混合されている土壌改良剤、保水
改良剤等とともに供給口60から芝片4上に全体的に略
一定厚みに散布される。
【0068】さらに散布された目土54は、転圧ローラ
62,62′;62″の上方からの転圧によって敷き並
べられた芝片4と隣接する芝片4との間、および根部4
aの隙間に上面から侵入する。そして芝片4の上面から
灌水を行うことにより根部4aを床土Tに対して活着さ
せ、芝片4は床土Tに植栽される。
【0069】このようにして植込まれた芝片4は、農園
等の生産地における畑から収穫される際に根部4aに付
着している植土5は水洗されることによって病気や病原
菌の発生が防止され、また害虫を洗い落とすことにより
虫害の予防がなされ、さらには芝葉の刈屑が洗い落され
る。
【0070】しかも根部4aから植土5が水洗されるこ
とにより、床土Tに対して直接、水洗された植土5が混
合されて密着されるので、初期の育毛が速やかに行われ
るとともに根部4aの根圏は床土T内で健全に発育さ
れ、活着率が良くなる。また根圏は床土Tに深く、育成
するので、芝片4の根部4aの育成は迅速且つ健全に行
われて床土Tの根止め作用が充分になって多量の雨水や
傾斜地における床土Tの流出は防止され、しかも芝片4
の葉部4bも健全に迅速に渾然一体になるので、芝毛地
の造成は短期間に容易且つ確実に行われる。
【0071】もし、生産地の畑地からの収穫から床土T
への芝貼までに長期間が経過する場合、芝片4の根部4
aに畑地の植土5がついたまま芝片4を造成地まで運搬
し、造成地にて芝片4の貼付直前に植土5を水洗するこ
とにより、芝片4の運搬、保管中は植土5内において根
圏の発育を促して根部4aの枯死を防止するとともに、
水洗してから芝片4の貼付までの所要時間を短くして植
込後の床土T内への根部4aの活着性を高めることがで
きる。
【0072】しかも水洗後の根部4aを約5°C前後で
数日間、低温処理すると、根部4aの細胞を休眠状態に
しておけば、床土Tに芝片4の根部4aを植付ける場合
に初期の発根が促進され、活着性は良くなる。
【0073】さらに水洗によって芝片4の根部4aから
洗落される植土5は、廃棄せずに回収して再び生産地の
畑に埋め戻すようにすれば、畑土の良質の土壌が大量に
失われるのが防止され、畑の地盤が下がるのが予防され
る。
【0074】
【発明の効果】上述のように本発明は、短時間にして手
間がかからず、作業性が良く芝生を植生でき、また植生
現場の床土に対する芝の活着性が良く、また害虫や病原
菌の繁殖が少なく、早期に健全な芝生の育成が行え、さ
らには運搬および取扱が容易で保管場所も小面積であ
り、場所を採らない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の芝生の植土水洗機の一実施例を示す部
分切欠側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】本実施例を構成する送出し手段を示す断面図で
ある。
【図4】同じく本実施例を構成する送出し手段の他例を
示す断面図である。
【図5】図2のA−A断面図である。
【図6】図2のB−B断面図である。
【図7】本実施例を構成する固定手段に使用する網体の
側面図である。
【図8】同じく本実施例を構成する固定手段の他例を示
す側面図である。
【図9】同じく本実施例を構成する固定手段のさらに他
例を示す側面図である。
【図10】本発明の芝生の植込機の一実施例を示す部分
切欠側面図である。
【図11】同じく本実施例を構成する押込手段の芝片に
対する押込状態の一例を説明的に示した平面図である。
【符号の説明】
1 コンベア 2 ベルト 3 ホッパ 4 芝片 4a 根部 4b 葉部 5 植土 6 送出し手段 7 固定手段 8 ノズル 10 係合ピン 11 ストッパ 12 網体 13A 予備的水洗手段 13B 本水洗手段 51 ホッパ 52 供給手段 53 押込手段 54 目土 56 圧接手段 58 押込ローラ 58′ 押込ローラ T 床土
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑
み、根部に植土を付けたまま切断し、収穫された所定規
格の大きさの芝片を前記植土を上にして複数枚、重ね積
みして収納するホッパと、前記ホッパ内に収納された前
記芝片を多数の孔を有するコンベアのベルトの上の所定
位置に供給する送出し手段と、前記ベルトの所定位置に
供給される前記芝片を保持する固定手段と、コンベアの
前記ベルトの移動方向に所定区域にわたり設けられ、前
記植土を水洗する水洗手段とを備えるという手段を採用
した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】また本発明は、根部に植土を付けたまま切
断し、収穫された所定規格の大きさの芝片を前記植土を
上にして多数の孔を有するコンベアの上に所定位置に供
給する工程と、前記コンベアに供給された前記芝片と該
コンベアの移動方向にわたって所定区域に設けた水洗手
段の相対移動により前記植土を水洗する工程とを含むと
いう手段を採用した。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】さらに本発明は、収穫された所定規格の大
きさの芝片を根部を下に向けて複数枚、重ね積みして収
納可能なホッパと、該ホッパ内に収納された前記芝片を
1枚づつ床土上に落下させ、供給する供給手段と、床土
上に落下した該芝片を押込み可能にする押込手段と、押
込み後の芝片上に目土を散布する目土供給手段と、散布
された目土を圧接する圧接手段とを車両に設けるという
手段を採用した。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
【作用】植土を根部に付けたまま所定規格の大きさに切
断し、畑から収穫してホッパ内に植土を付けたまま重ね
積みして収納した複数枚の芝片を、順次多数の孔を有す
るコンベアのベルト上の所定位置に送出し手段によって
供給し、固定手段によってベルト上に供給されて来る芝
片を順次、押え付け、水洗手段のノズルから噴出する水
によって根部に付いている植土を水洗する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】
【実施例】以下図1乃至図9に従って本発明の植土水洗
機の一実施例を説明する。先ず、植土水洗機の概要を述
べると、1は無端状で且つ多数の孔2aが開設されたベ
ルト2を有するコンベアである。3は根部4aに植土5
を付けたまま切断し、農園等の生産地の畑から採取され
た所定規格の大きさの芝片4を、前記植土5を上にして
所望複数枚、例えば十数枚、重ね積みして収納するホッ
パであり、6は前記ホッパ3内に収納された前記芝片4
を1枚づつコンベア1のベルト2の上の所定位置に供給
する送出し手段である。7は前記ベルト2の所定位置に
供給される前記芝片4を保持する固定手段であり、さら
に8は前記コンベア1の前記ベルト2の移動方向に所定
区域にわたり設けられ、前記植土5を水洗する水洗手段
としてのノズルである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】前記コンベア1の前記ベルト2は、図示も
のは孔2aを多数開設した金属板を多数、無端状に連結
することにより形成され、例えば駆動源としてのモータ
1に連結された駆動用のスプロケット9Aと受動用の
スプロケット9Bとの間に回転可能に前記ベルト2が捲
回されることにより、モータM1 が駆動した場合に、側
面に装着しているベルト2は回転する。また図には示さ
ないが、鋼線を縒って形成される網状のベルト2を使用
した場合にも網目によって多数の孔2aをベルト2に形
成することができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】前記ホッパ3はコンベア1のベルト2上の
上流側の一端に設けられ、このホッパ3内には根部4a
に植土5を付けたまま例えばソッド・カッターにて農園
等の生産地の畑から切断し、収穫された所定規格の大き
さの平面略矩形の前記芝片4を植土5を上にして所望複
数枚、例えば十数枚、重ね積みして収納する。また前記
ホッパ3は前記ベルト2に対して採取された1枚の後記
芝片4の厚みLよりも僅かに大きい寸法L′をあけてベ
ルト2の上方に設置される。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】前記ホッパ51内に収納される芝片4は、
この実施例においては上記説明において根部4aに付い
た植土5が水洗された芝片4を所望複数枚、例えば十数
枚、重ね積みして使用する例えば日本芝が使用に適す
る。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 根部に植土を付けたまま切断し、収穫さ
    れた所定規格の大きさの芝片を前記植土を上にして所望
    十数枚、重ね積みして収納するホッパと、前記ホッパ内
    に収納された前記芝片を多数の孔を有するコンベアのベ
    ルト上の所定位置に供給する送出し手段と、前記ベルト
    の所定位置に供給される前記芝片を保持する固定手段
    と、コンベアの前記ベルトの移動方向に所定区域にわた
    り設けられ、前記植土を水洗するノズルとから成る芝生
    の植土水洗機。
  2. 【請求項2】 前記送出し手段は、前記ホッパ内に重ね
    積みされて収納される前記芝片のうち最下段の芝片に係
    止可能に前記コンベアのベルトに所定間隔毎に設けられ
    た係合ピンと、前記最下段の前記芝片に対して該芝片よ
    り上部に位置する芝片を分離可能に前記ホッパ内に対向
    して出没可能に設けられたストッパとからなることを特
    徴とした請求項1に記載の芝生の植土水洗機。
  3. 【請求項3】 前記送出し手段は、ホッパ内に所望十数
    枚、重ね積みして収納される前記各芝片に係合突子を有
    する繰出ベルトを前記ホッパ内に回転可能に対向して設
    け、前記芝片のうち最下段の芝片に係止可能に前記コン
    ベアのベルトに所定間隔毎に係合ピンを設けたことを特
    徴とした請求項1に記載の芝生の植土水洗機。
  4. 【請求項4】 前記送出し手段は、前記ホッパ内に斜め
    下方に向けて設けたノズルからの噴射圧であることを特
    徴とした請求項1に記載の芝生の植土水洗機。
  5. 【請求項5】 前記固定手段は、前記芝片の上面を押圧
    可能に前記ベルトの移動方向に所定間隔毎に基端部が枢
    着された多数の網体であることを特徴とした請求項1に
    記載の芝生の植土水洗機。
  6. 【請求項6】 前記固定手段は、前記芝片の上面を押圧
    可能に前記ベルトの移動方向に所定間隔毎に基端部が枢
    着されたバーの先端に装着した網体であることを特徴と
    した請求項1に記載の芝生の植土水洗機。
  7. 【請求項7】 前記固定手段は、前記芝片の上面を押圧
    可能に前記ベルトの移動方向に向いて所定間隔毎に基端
    部が枢着された櫛刃体であることを特徴とした請求項1
    に記載の芝生の植土水洗機。
  8. 【請求項8】 前記水洗手段は、前記コンベアの前段位
    置に設けられた予備的水洗手段と、コンベアの後段に設
    けた本水洗手段とより形成されることを特徴とした請求
    項1に記載の芝生の植土水洗機。
  9. 【請求項9】 根部に植土を付けたまま切断し、収穫さ
    れた所定規格の大きさの芝片を前記植土を上にして多数
    の孔を有するコンベア上に所定位置に供給する工程と、
    前記コンベアに供給された前記芝片を順次保持する工程
    と、前記コンベアのベルト上に供給された芝片と該コン
    ベアの移動方向にわたって所定区域に設けたノズルの相
    対移動により前記植土を水洗する工程とを含むことを特
    徴とした芝生の植土水洗方法。
  10. 【請求項10】 根部に植土を付けたまま切断し、収穫
    された所定規格の大きさの芝片を前記植土を上にして多
    数の孔を有するコンベア上に所定位置に供給する工程
    と、前記コンベアに供給された前記芝片を順次保持する
    工程と、前記コンベアのベルト上に供給された前記芝片
    と該コンベアの移動方向にわたって所定区域に設けたノ
    ズルとを相対移動することにより前記植土を水洗する工
    程と、水洗後の芝片に低温処理する工程とを含むことを
    特徴とした芝生の植土水洗方法。
  11. 【請求項11】 根部に植土を付けたまま切断し、収穫
    された所定規格の大きさの芝片を前記植土を上にしてコ
    ンベアのベルト上に所定位置に供給する工程と、前記コ
    ンベアに供給された前記芝生を保持する工程と、前記コ
    ンベアのベルト上に供給された芝片と該コンベアの移動
    方向にわたって所定区域に設けたノズルとを相対移動す
    ることにより前記植土を水洗する工程と、水洗してから
    水切後に芝片の葉部または根部に蒸散抑制処理する工
    程、もしくは水洗後の芝片の葉部または根部に蒸散抑制
    処理して水切りを行う工程とを含むことを特徴とした芝
    生の植土水洗方法。
  12. 【請求項12】 根部に植土を付けたまま切断し、収穫
    された所定規格の大きさの芝片を前記植土を上にしてコ
    ンベアのベルト上に所定位置に供給する工程と、前記コ
    ンベアに供給された前記芝生を保持する工程と、前記コ
    ンベアのベルト上に供給された芝片と該コンベアの移動
    方向にわたって所定区域に設けたノズルとを相対移動す
    ることにより前記植土を水洗する工程と、水洗してから
    水切後に芝片の葉部または根部に殺菌剤を処理する工
    程、もしくは水洗後の芝片の葉部または根部に殺菌剤を
    処理して水切りする工程と、蒸散抑制処理する工程とを
    含むことを特徴とした芝生の植土水洗方法。
  13. 【請求項13】 収穫された所定規格の大きさの芝片を
    根部を下に向けて所望十数枚、重ね積みして収納可能な
    ホッパと、該ホッパ内に収納された前記芝片を1枚づつ
    床土上に落下させ、供給する供給手段と、床土上に落下
    した該芝片を押込み可能にする押込手段と、押込み後の
    芝片上に目土を散布する目土供給手段と、散布された目
    土を圧接する圧接手段とを車両に設けたことを特徴とし
    た芝生の植込機。
  14. 【請求項14】 前記芝片は、根部に付いた植土を水洗
    した洗い芝であることを特徴とした請求項13に記載の
    芝生の植込機。
  15. 【請求項15】 前記押込手段は、位相を異にする数条
    の凹凸面を周面に有する第1および第2の回転式の押込
    ローラであることを特徴とした請求項13に記載の芝生
    の植込機。
  16. 【請求項16】 前記押込手段は、上下動可能な多数の
    突込棒によって形成されることを特徴とした請求項13
    に記載の芝生の植込機。
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