JPH0646412A - 動画像予測符号化方法及び復号方法 - Google Patents

動画像予測符号化方法及び復号方法

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JPH0646412A
JPH0646412A JP4218333A JP21833392A JPH0646412A JP H0646412 A JPH0646412 A JP H0646412A JP 4218333 A JP4218333 A JP 4218333A JP 21833392 A JP21833392 A JP 21833392A JP H0646412 A JPH0646412 A JP H0646412A
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JP
Japan
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fade
data
decoded
frame
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JP4218333A
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English (en)
Inventor
Takayuki Sugawara
隆幸 菅原
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フェードインやフェードアウト時に画質が劣化
しないような動画像予測符号化方法及び復号方法を提供
する。 【構成】動き補償フレーム間予測符号化に於て、入力画
像データ(a1)と予測参照画像データ(b1)とで動
き補償を行い、得られた動き補償予測画像データ(C
1)に対して2以上のフレームのそれぞれの輝度を基に
補正を行って、前記入力画像データ(a1)との差分即
ち予測誤差データ(d1)を得て、これを符号化するよ
うにした動画像予測符号化方法であり、 動き補償付き
フレーム間予測符号化によって符号化されたデータの復
号方法に於いて、復号画像データに動き補償をして得ら
れる画像データに対し、2以上のフレームのそれぞれの
輝度を基に補正を行って予測画像データを得るようにし
た動画像予測復号方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動画像信号の符号化方
法及び復号方法に係わり、特にフェードインやフェード
アウト時に用いて好適な動画像予測符号化方法及び復号
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の動画像予測符号化方法は、動き補
償付きフレーム間予測符号化に際し、前フレーム画像に
対する現フレーム画像の変位をベクトルとして検出し、
この検出されたベクトルを用いてフレーム間予測符号化
が行われる。その際のベクトル検出は、通常、テレビジ
ョン画面を例えば8×8や16×16程度の多数のブロ
ックに分割し、そのブロック毎に検出される。このた
め、符号化処理もブロック毎に行われていた。
【0003】図4は、従来の動画像予測符号化方法を採
用した符号化装置の一例を示すブロック図であり、動き
補償付きフレーム間予測符号化装置の一例を示してい
る。同図に於いて、入力画像メモリ11には、入力テレ
ビジョン信号の現フレームの画像データが存在する。ま
た、1フレームメモリである復号画像メモリ13には、
入力画像メモリ11の画像データに対して1フレーム前
の画像データを符号化し復号した復号画像データが存在
する。
【0004】動き補償回路12では、テレビジョン画面
が例えば8×8や16×16程度の多数のブロックに分
割され、その各ブロック毎に入力画像データa2と予測
参照画像データ(復号画像データ)b2との間、即ち1
フレーム間の画像の変位が動きベクトルとして検出さ
れ、さらに、この動きベクトルと前記予測参照画像デー
タ(復号画像データ)b2とを用いて入力画像データa
2に近似された予測画像データc2が算出(合成)され
る。尚、動き補償回路12で検出された動きベクトルは
復号等のために伝送される。
【0005】合成された前記予測画像データc2は減算
器14に供給され、ここで、前記入力画像データa2か
ら前記合成された予測画像データc2が減算されて差分
データd2が算出される。この差分データd2は、符号
化回路15で符号化(量子化)され、符号化された差分
画像データg2として伝送或いは記録される。 一方、
前記符号化回路15で符号化された画像データk2は、
復号回路16で復号され、加算器17に供給される。そ
して、この加算器17では、復号されたデータf2と前
記合成された予測画像データc2とが加算されて、復号
画像データb4が生成され、これが1フレームメモリで
ある復号画像メモリ13に供給され記憶される。
【0006】図5は、従来の復号方法を採用した復号装
置の一例を示すブロック図であり、図4に示す従来の動
き補償付きフレーム間予測符号化装置によって符号化さ
れたデータを復号するための復号装置の構成の一例を示
すブロック図である。同図に於いて、符号化され伝送或
いは記録された差分画像データg2は復号回路41で復
号され、加算器46に供給される。復号画像メモリ42
に存在している1フレーム前の復号画像データは、復号
された画像データh2として出力される一方、動き補償
回路43に供給される。
【0007】この動き補償回路43では、伝送されてき
た動きベクトルを用いて現フレームの画像データi2が
算出(合成)され、この画像データi2と前記復号回路
41の出力p2とが加算器46で加算されて復号画像デ
ータh2が生成され、これが1フレームメモリである復
号画像メモリ42に供給され記憶される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の動
画像予測符号化方法及び復号方法によれば、動き補償付
きフレーム間予測符号化及び復号に際し、例えば、一つ
のシーンが徐々に消えたりするフェードアウト或いはそ
の逆のフェードイン(以下、フェードインやフェードア
ウトの画像をフェードシーンと記す。)時には、現フレ
ームの画像データと、1フレーム前の復号画像データの
間に輝度差があるため、フェードシーンに於ける動き保
証付き予測誤差画像は非常に大きくなり、そのため通常
のシーンと比べると符号量が多く発生してしまう。
【0009】即ち、符号量の制御を行うと、図示せぬ符
号量制御回路より所定の伝送レートを上回る符号量が発
生した場合には、図4に示す符号化回路15内の量子化
回路に量子化を粗くするような制御信号が入力され、そ
の結果量子化が粗くなり、画質が悪くなってしまうと言
う問題があった。本発明は、前記問題点を解決すべく成
されたもので、その目的は、フェードインやフェードア
ウト時に於いても、画質が劣化しないような動画像予測
符号化方法及び復号方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の動画像予測符号
化方法は、動き補償付きフレーム間予測符号化に於い
て、入力画像データと予測参照画像データを用いて動き
補償を行い符号化対象の差分データを作成する際に、前
記入力画像データ或いは前記動き補償を行った予測参照
画像データに対して、現フレーム以外の2以上のフレー
ムのそれぞれの輝度から算出される値により補正をして
前記差分データ作成し、この差分データを符号化して符
号化された差分画像データを得るようにした符号化方法
である。また、本発明の動画像予測復号方法は、動き補
償付きフレーム間予測符号化方法によって符号化された
データの復号方法に於いて、復号された前記差分画像デ
ータに対し、現フレーム以外の2以上のフレームのそれ
ぞれの輝度から算出される値を基に補正を加えて、復号
画像データを得るようにした復号方法である。
【0011】
【作用】動画像のフェードインやフェードアウトのシー
ンに於いて、現フレーム以外の2フレームのそれぞれの
輝度を基に現フレームの輝度が補正されて符号化或いは
復号がなされるため、動き補償付き予測誤差画像の符号
量は少なくなる。即ち、量子化を細かくすることが出来
るので画質の劣化を防ぐことが可能となる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の動画像予測符号化方法及び
復号方法について説明する。動き補償付き予測符号化に
は、代表的な符号化タイプとして以下の3タイプがあ
る。 1.予測を行わず、1フレーム内独立に符号化するIタ
イプ 2.過去のフレームを予測参照画像とする片方向予測を
行って符号化するPタイプ 3.過去と未来のいずれかもしくは両方を予測参照画像
とする両方向予測を行って符号化するBタイプ
【0013】この内、本発明の画像予測符号化方法及び
復号方法をPタイプに適応させた実施例について図1乃
至図3を基に説明する。図1は、本発明の符号化方法を
採用した符号化装置の一実施例のブロック図である。図
1に於いて、入力画像メモリ1には入力テレビジョン信
号の現フレームの画像データa1が存在する。また、1
フレームメモリである復号画像メモリ3には1フレーム
前の入力画像データが符号化され復号されて存在する。
【0014】動き補償回路2では、前記入力画像メモリ
1に存在する画像データa1の前記復号画像メモリ3に
存在する予測参照画像データ(復号画像データ)b1に
対する変位が動きベクトルとして検出され、この動きベ
クトルと前記予測参照画像データ(復号画像データ)b
1を用いて入力画像データa1に近似された予測画像デ
ータc1が算出される。fade情報メモリ5には、復
号画像メモリ3に存在する復号画像データの例えば平均
直流電圧(以下、直流電圧をDC値と記す。)と、さら
にその1フレーム前の復号画像データの例えば平均DC
値が記録されている。
【0015】fade補正回路4では、前記fade情
報メモリ5の情報を基に、動き補償された予測画像デー
タc1に後述の如きfade補正がなされる。このfa
de補正されたデータmは減算器6で入力画像データa
1との差分がとられ、その減算結果は差分データd1と
して符号化回路7に入力される。伝送される情報は、前
記動き補償回路2からの動きベクトルと、前記符号化回
路7からの符号化された差分画像データg1である。一
方、前記符号化回路7で符号化された画像データk1
は、復号回路8に入力されて復号される。この復号され
た出力f1は、前記データmと加算されて復号画像メモ
リ3に記憶される。
【0016】次に、前記fade情報メモリ5内に記憶
される情報は、各フレームの輝度を示す情報、例えば前
述のように1フレームの平均DC値であって、時間t0
に於ける現Pフレームに最も近い過去のPフレーム即ち
時間t1に於けるフレームの平均DC値DC(t1)
と、さらにその前Pフレーム即ち時間t2に於けるフレ
ームの平均DC値DC(t2)である。図2は、図1に
示すfade補正回路の動作説明図である。図2の上段
に示すように、時間の経過に伴い各PフレームがA、
B、Cと変化しているならば、fade時には平均DC
値が図2の下段に示すように略直線的に変化しているこ
とが多い。但し、フレームA、B、CはいずれもPフレ
ームであり、フレームCは現Pフレーム、フレームBは
直前のPフレーム、フレームAはさらにその前のPフレ
ームを示している。
【0017】ここでは、説明を簡単にするために、t0
−t1とt1−t2が等しいとし、過去の2つのPフレ
ームのそれぞれの平均DC値を用いて、現Pフレームの
平均DC値を予測すると、その予測値DC(t0)は、 DC(t0)=2×DC(t1)−DC(t2) となる。そこで、以下に示すように、図1に示す動き補
償回路2の出力c1に、前記DC(t0)、DC(t1)
を用いた補正値を掛けてfade補正をし、fade補
正されたデータmが得られる。ここに比例関係から m=c1×DC(t0)/DC(t1) と表される。
【0018】この式から分かるように、fade補正さ
れた現フレームのデータは、予測画像データc1と、過
去の2フレームの平均DC値から算出される現フレーム
の平均DC値と、一つ前のPフレームの平均DC値とか
ら求められる。尚、図1に示すfade補正回路4は、
動き補正回路2と減算器6の間に設けられているが、こ
の替わりに、図1に示す現フレームの画像データa1を
減算器6の加算端子6Pに直接印加せずに、fade補
正回路を介して減算器6の加算端子6Pに印加するよう
にしても良い。即ち、予測画像データc1にはfade
補正をせずに、現フレームの画像データa1に対してf
ade補正をしても良い。 前述の通り、簡単な方法で
フェードシーンに於ける予測画像データが算出され、こ
の算出されたデータを用いて符号化を行うことにより、
予測残差信号が少なくなり、符号化効率が向上する。
【0019】次に本発明の復号方法の説明を図3を用い
て説明する。図3は、本発明の復号方法を採用した復号
装置の一実施例のブロック図である。 図3に於いて、
符号化されている差分画像データg1は、復号回路31
に入力される。復号された画像データp1は加算器36
に印加され、fade補正が行われるfade補正回路
35の出力i1と加算されてその出力q1は復号画像メ
モリ32に記憶される。この復号画像メモリ32の出力
h1は、復号された画像データであり、これは動き補償
回路33に印加される。
【0020】この動き補償回路33では、伝送された動
きベクトルを基に前記復号された画像データh1に対し
て動き補償が行われ、この出力u1がfade補正回路
35に供給される。このfade補正回路35では、前
記信号u1に対してfade情報メモリ34からの情報
に基づき補正が行われ、その出力i1は予測参照画像と
して前記加算器36に供給される。この加算器36で
は、復号回路31で復号された差分画像データp1と、
fade補正回路35からの予測参照画像i1とが加算
されて、その出力q1は復号画像メモリ32に印加され
る。この復号画像メモリ32の出力は、最終的な復号画
像データ h1 として外部へ出力される。
【0021】前記fade情報メモリ34には、図2に
示した例のような現フレームから2フレーム前までの例
えば平均DC値が動き保証回路33から供給されて記憶
されており、前記第1式、前記第2式を用いてfade
補正回路35で予測参照画像が補正される。上記説明で
は、Pフレームに対するfade補正について述べた
が、Bフレームに関しては、予測参照画像が未来と過去
に2枚あるため、現フレームとの時間距離比で内挿する
ことにより容易に応用出来る。
【0022】またこの実施例では各フレームの平均DC
値を使用したが、信号成分の平均値即ち平均AC値を使
用しても差支えない。さらに、ここまでの説明では、1
画像は1フレームとしてきたが、これは1フレームでな
く1フィ−ルドの画像であっても一向に支障なく、本発
明の趣旨から外れるものではない。
【0023】
【発明の効果】本発明の動画像予測符号化方法及び復号
方法によれば、フェードインやフェードアウト時の動き
保証付き予測誤差画像の符号量を少なく出来、量子化を
細かく出来るために、画質の劣化を防ぐことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の符号化方法を採用した符号化装置の一
実施例のブロック図である。
【図2】図1に示すfade補正回路の動作説明図であ
る。
【図3】本発明の復号方法を採用した復号装置の一実施
例のブロック図である。
【図4】従来の動画像予測符号化方法を採用した符号化
装置の一例を示すブロック図である。
【図5】従来の復号方法を採用した復号装置の一例を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1…入力画像メモリ 2、33…動き補償回路 3、32…復号画像メモリ 4…fade補正回路 5…fade情報メモリ 6…減算器 7…符号化回路 34…fade情報メモリ 35…fade補正回路 8、31…復号回路 9、36…加算器 a1…入力画像データ b1…予測参照画像データ(復号画像データ) c1…予測画像データ d1…符号化される差分データ g1…符号化された差分画像データ h1…復号画像データ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 動画像予測符号化方法及び復号方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動画像信号の符号化方
法及び復号方法に係わり、特にフェードインやフエード
アウト時に用いて好適な動画像予測符号化方法及び復号
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の動画像予測符号化方法は、動き補
償付きフレーム間予測符号化に際し、前フレーム画像に
対する現フレーム画像の変位をベクトルとして検出し、
この検出されたベクトルを用いてフレーム間予測符号化
が行われる。その際のベクトル検出は、通常、テレビジ
ョン画面を例えば8×8や16×16程度の多数のブロ
ックに分割し、そのブロック毎に検出される。このた
め、符号化処理もブロック毎に行われていた。
【0003】図4は、従来の動画像予測符号化方法を採
用した符号化装置の一例を示すブロック図であり、動き
補償付きフレーム間予測符号化装置の一例を示してい
る。同図に於いて、入力画像メモリ11には、符号化装
置に入力されるテレビジョン信号の現フレームの画像デ
ータが存在する。入力画像メモリ11に記憶されている
現フレームの入力画像データa2に対して1フレーム前
の画像データが、符号化回路15で符号化され復号回路
16で復号されて画像データf2として出力される。加
算器17では前記画像データf2と、動き補償回路12
からの動き補償予測画像データc2とが加算されて画像
データb4が出力され、1フレームメモリである復号画
像メモリ13に記憶される。この復号画像メモリ13か
らは予測参照画像データb2が前記動き補償回路12に
供給される。
【0004】動き補償回路12では、テレビジョン画面
が例えば8×8や16×16程度の多数のブロックに分
割され、その各ブロック毎に入力画像データa2と予測
参照画像データb2との間の、即ちフレーム間の画像の
変位が動きベクトルとして検出され、さらに、この動き
ベクトルと前記予測参照画像データb2とを用いて入力
画像データa2に近似された動き補償予測画像データc
2が算出される。尚、動き補償回路12で検出された動
きベクトルは復号等のために外部へ伝送される。
【0005】前記動き補償予測画像データc2は減算器
14に供給される。減算器14では、前記入力画像デー
タa2から前記算出された動き補償予測画像データc2
が減算されて予測誤差データd2が出力される。この予
測誤差データd2は、符号化回路15で符号化され、符
号化画像データg2として伝送或いは記録される。一
方、前記符号化画像データg2は復号回路16で復号さ
れ、加算器17に供給される。そして、この加算器17
では、復号回路16の出力f2と前記動き補償予測画像
データc2とが加算されて、画像データb4が生成さ
れ、これが1フレームメモリである復号画像メモリ13
に供給され記憶される。
【0006】図5は、従来の復号方法を採用した復号装
置の一例を示すブロック図であり、図4に示す従来の動
き補償付きフレーム間予測符号化装置によって符号化さ
れたデータを復号するための復号装置の構成の一例を示
すブロック図である。同図に於いて、伝送或いは記録さ
れた符号化画像データg2は復号予測誤差データp2を
得るための復号回路41で復号され、加算器46に供給
される。復号画像メモリ42に存在している1フレーム
前の復号画像データは、復号画像データh2として外部
へ出力されると共に、動き補償回路43に供給される。
【0007】この動き補償回路43では、伝送されてき
た動きベクトルを用いて現フレームの予測画像データi
2が算出され、この予測画像データi2と前記復号回路
41の出力(復号予測誤差データ)p2とが加算器46
で加算されて加算画像データq2が生成され、これが1
フレームメモリである復号画像メモリ42に供給され記
憶される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の動
画像予測符号化方法及び復号方法によれば、動き補償付
きフレーム間予測符号化及び復号に際し、例えば、一つ
のシーンが徐々に消えるようなフェードアウト或いはそ
の逆のフェードイン(以下、フェードインやフェードア
ウトの画像をフェードシーンと記す。)時には、現フレ
ームの画像データと、1フレーム前の復号画像データの
間に輝度の差や振幅の差があるため、フェードシーンに
於いて符号化の対象となる予測誤差データの量は非常に
大きく、そのため通常のシーンと比べると符号量が多く
発生してしまう。
【0009】このような場合に符号量の制御を行うと、
所定の伝送レートを上回る符号量が発生した場合には、
図示せぬ符号量制御回路より、図4に示す符号化回路1
5内の量子化回路に量子化を粗くするような制御信号が
入力され、その結果量子化が粗くなり、画質が悪くなっ
てしまうと言う問題があった。本発明は、前記問題点を
解決すべく成されたもので、その目的は、フェードイン
やフェードアウト時に於いても、画質が劣化しないよう
な動画像予測符号化方法及び復号方法を提供することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の動画像予測符号
化方法は、動き補償付きフレーム間予測符号化に於い
て、入力画像データと予測参照画像データを用いて動き
補償を行い符号化対象の予測誤差データを作成する際
に、前記入力画像データ、或いは復号画像データに動き
補償を行った動き補償予測画像データに対して、現フレ
ーム以外の2以上のフレームのそれぞれの輝度から算出
される値により補正をして前記予測誤差データを作成
し、この予測誤差データを符号化して符号化画像データ
を得るようにした符号化方法である。また、本発明の動
画像予測復号方法は、動き補償付きフレーム間予測符号
化を用いる動画像予測符号化方法によって符号化された
画像データの復号方法に於いて、符号化画像データを復
号して得られる復号予測誤差データと、復号画像データ
に動き補償をして得られる動き補償復号画像データとを
加算して加算画像データを得、この加算画像データから
復号画像データを得るようにした動画像予測復号方法で
あって、前記動き補償復号画像データもしくは前記加算
画像データに対し、現フレーム以外の2以上のフレーム
又はフィールドのそれぞれの輝度から算出される値を基
に補正を加えて、復号画像データを得るようにした動画
像予測復号方法である。
【0011】
【作用】動画像のフェードインやフェードアウトのシー
ンに於いて、現フレーム以外の2フレームのそれぞれの
輝度を基に現フレームの輝度が補正されて符号化或いは
復号がなされるため、符号化対象となる予測誤差データ
が少なくなり符号化画像データのデータ量が少なくな
る。従って量子化を細かくすることが出来るので画質の
劣化を防ぐことが可能となる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の動画像予測符号化方法及び
復号方法について説明する。動き補償付き予測符号化に
は、代表的な符号化タイプとして以下の3タイプがあ
る。 1.予測を行わず、1フレーム内独立に符号化するIタ
イプ 2.過去のフレームを予測参照画像とする片方向予測を
行って符号化するPタイプ 3.過去と未来のいずれかもしくは両方を予測参照画像
とする両方向予測を行って符号化するBタイプ
【0013】この内、本発明の画像予測符号化方法及び
復号方法をPタイプに適用した実施例について図1乃至
図3を基に説明する。図1は、本発明の符号化方法を採
用した符号化装置の一実施例のブロック図である。図1
に於いて、入力画像メモリ1には入力テレビジョン信号
の現フレームの入力画像データa1が存在する。また、
1フレームメモリである復号画像メモリ3には1フレー
ム前の入力画像データが符号化され復号されて存在す
る。
【0014】動き補償回路2では、前記入力画像メモリ
1に存在する入力画像データa1の前記復号画像メモリ
3に存在する予測参照画像データb1に対する変位が動
きベクトルとして検出され、この動きベクトルと前記予
測参照画像データb1を用いて入力画像データa1に近
似された動き補償予測画像データc1が算出される。f
ade情報メモリ5には、復号画像メモリ3に存在する
復号画像データの例えば平均輝度値と、さらにその1フ
レーム前の復号画像データの例えば平均輝度値とが記録
されている。
【0015】fade補正回路4では、前記fade情
報メモリ5の情報を基に、動き補償された動き補償予測
画像データc1に後述の如きfade補正がなされる。
このfade補正されたデータmは減算器6で入力画像
データa1との差分がとられ、その減算結果は予測誤差
データd1として符号化回路7に入力される。外部へ伝
送される情報は、前記動き補償回路2からの動きベクト
ルと、前記符号化回路7からの符号化画像データg1で
ある。一方、符号化画像データg1は、復号回路8に入
力されて復号される。加算器9では前記復号回路8の出
力f1と前記データmとが加算され、その結果が復号画
像メモリ3に記憶される。
【0016】前記fade情報メモリ5内に記憶される
情報は、各フレームの輝度を示す情報、例えば前述のよ
うに1フレームの平均輝度値であって、時間t0に於け
る現Pフレームに最も近い過去のPフレーム、即ち時間
t1に於けるフレームの平均輝度値DC(t1)と、さ
らにその前Pフレーム、即ち時間t2に於けるフレーム
の平均輝度値DC(t2)である。図2は、図1に示す
fade補正回路の動作説明図である。図2の上段に示
すように、時間の経過に伴い各PフレームがA、B、C
と変化しているならば、fade時には平均輝度値が図
2の下段に示すように略直線的に変化していることが多
い。但し、フレームA、B、CはいずれもPフレームで
あり、フレームCは現Pフレーム、フレームBは直前の
Pフレーム、フレームAはさらにその前のPフレームを
示している。
【0017】ここでは、説明を簡単にするために、t0
−t1とt1−t2が等しいとし、過去の2つのPフレ
ームのそれぞれの平均輝度値を用いて、現Pフレームの
平均輝度値を予測すると、その予測値DC(t0)は、 DC(t0)=2×DC(t1)−DC(t2) (第1式) となる。そこで、以下に示すように、図1に示す動き補
償回路2の出力c1に、前記DC(t0)、DC(t
1)を用いた補正値を掛けてfade補正をし、fad
e補正されたデータmが得られる。ここに比例関係から m=c1×DC(t0)/DC(t1) (第2式) と表される。
【0018】この式から分かるように、fade補正さ
れた現フレームのデータmは、動き補償予測画像データ
c1と、過去の2フレームの平均輝度値から予測される
現フレームの平均輝度値DC(t0)と、一つ前のPフ
レームの平均輝度値DC(t1)とから求められる。前
述の通り、フェードシーンに於ける動き補償予測画像デ
ータに対して簡単な方法で補正ができ、この補正された
データを用いて符号化を行うことにより、予測残差信号
が少なくなり、符号化効率が向上する。
【0019】次に本発明の復号方法の説明を図3を用い
て説明する。図3は、本発明の復号方法を採用した復号
装置の一実施例のブロック図である。図3に於いて、符
号化画像データg1は、復号回路31に入力され復号さ
れる。復号回路31から出力される復号予測誤差データ
p1は加算器36に印加され、fade補正が行われる
fade補正回路35の出力である予測画像データi1
と加算されて、その出力である加算画像データq1は復
号画像メモリ32に記憶される。前記復号画像メモリ3
2の出力である復号画像データh1は外部に出力される
と共に動き補償回路33に印加される。
【0020】この動き補償回路33では、伝送された動
きベクトルを基に前記復号画像データh1に対して動き
補償が行われ、動き補償復号画像データu1としてfa
de補正回路35に供給される。また動き補償回路33
からはフレーム単位の輝度情報を含むfade情報r1
がfade情報メモリ34に供給される。前記fade
補正回路35では、前記動き補償復号画像データu1に
対してfade情報メモリ34からのfade情報s1
に基づき補正が行われ、その出力i1は予測画像データ
として前記加算器36に供給される。この加算器36で
は、復号回路31からの復号予測誤差データp1と、f
ade補正回路35からの予測画像データi1とが加算
されて、その加算結果である加算画像データq1は復号
画像メモリ32に印加される。この復号画像メモリ32
の出力は、最終的な復号画像データh1として外部へ出
力される。
【0021】前記fade情報メモリ34には、図2に
示した例のような現フレームから2フレーム前までの例
えば平均輝度値が記憶されており、fade補正回路3
5では、fade情報メモリ34からのfade情報s
1に基づき前記第1式、前記第2式を用いて前記動き補
償復号画像データu1が補正され、その結果が予測画像
データi1として加算器36に供給される。尚、上記説
明ではPフレームに対するfade補正について述べた
が、Bフレームに関しては、予測参照画像が未来と過去
に2枚あるため、現フレームとの時間距離比で内挿する
ことにより容易に応用出来る。
【0022】またこの実施例では各フレームの画像デー
タの平均輝度値を使用したが、その代わりに各フレーム
の画像データの交流成分の平均値、即ち平均AC値を使
用しても差支えない。さらに、ここまでの説明では、1
画像は1フレームとしてきたが、これは1フレームでな
く1フィールドの画像であっても一向に支障なく、本発
明の趣旨から外れるものではない。また符号化に於て、
図1に示すfade補正回路4は、動き補正回路2と減
算器6の間に設けられているが、この代りに、図1に示
す現フレームの入力画像データa1をfade補正回路
を介して減算器6の加算端子6Pに印加するようにして
も良い。即ち、動き補償予測画像データc1にはfad
e補正をせずに、現フレームの入力画像データa1に対
してfade補正をしても良い。この場合、復号に於
て、図3に示す動き補償回路33の出力u1は加算器3
6に直接供給され、同図に示すfade補正回路35
は、加算器36と復号画像メモリ32との間、或いは復
号画像メモリ32の直後に設けられる。
【0023】
【発明の効果】本発明の動画像予測符号化方法及び復号
方法によれば、フェードインやフェードアウト時の予測
誤差データの符号量を少なく出来、量子化を細かく出来
るために、画質の劣化を防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の符号化方法を採用した符号化装置の一
実施例のブロック図である。
【図2】図1に示すfade補正回路の動作説明図であ
る。
【図3】本発明の復号方法を採用した復号装置の一実施
例のブロック図である。
【図4】従来の動画像予測符号化方法を採用した符号化
装置の一例を示すブロック図である。
【図5】従来の復号方法を採用した復号装置の一例を示
すブロック図である。
【符号の説明】 1…入力画像メモリ 2、33…動き補償回路 3、32…復号画像メモリ 4…fade補正回路 5…fade情報メモリ 6…減算器 7…符号化回路 34…fade情報メモリ 35…fade補正回路 8、31…復号回路 9、36…加算器 a1…入力画像データ b1…予測参照画像データ c1…動き補償予測画像データ d1…予測誤差データ g1…符号化画像データ h1…復号画像データ i1…予測画像データ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動き補償付きフレーム間予測符号化を用い
    る動画像予測符号化方法に於いて、入力画像データと予
    測参照画像データで動き補償を行って符号化するための
    差分データを作成する場合に、前記入力画像データもし
    くは前記動き補償を行った予測参照画像データに対し
    て、2以上のフレーム又はフィールドのそれぞれの輝度
    を基に補正をして前記差分データを作成し、この差分デ
    ータを符号化して差分画像データを得るようにしたこと
    を特徴とする動画像予測符号化方法。
  2. 【請求項2】動き補償付きフレーム間予測符号化を用い
    る動画像予測符号化方法によって符号化されたデータの
    復号方法に於いて、復号された前記差分画像データに対
    し、2以上のフレーム又はフィールドのそれぞれの輝度
    を基に補正をすることによって、復号画像データを得る
    ようにしたことを特徴とする動画像予測復号方法。
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