JPH0646368U - 流通型イオン電極 - Google Patents
流通型イオン電極Info
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- JPH0646368U JPH0646368U JP8613792U JP8613792U JPH0646368U JP H0646368 U JPH0646368 U JP H0646368U JP 8613792 U JP8613792 U JP 8613792U JP 8613792 U JP8613792 U JP 8613792U JP H0646368 U JPH0646368 U JP H0646368U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 応答膜を流通路に対して安定に密着状態に設
定することのできる流通型イオン電極を提供する。 【構成】 ハウジング1の内部にサンプル液を流通させ
るための流通路2が形成され、その流通路2に臨むよう
に配置された応答膜3が押え部材4によって押圧され、
その押え部材4と、前記ハウジング1の上部を閉塞する
蓋体6との間には、押え部材4を介して応答膜3を押圧
する方向に付勢する弾力性のあるOリング9が介装され
ている。
定することのできる流通型イオン電極を提供する。 【構成】 ハウジング1の内部にサンプル液を流通させ
るための流通路2が形成され、その流通路2に臨むよう
に配置された応答膜3が押え部材4によって押圧され、
その押え部材4と、前記ハウジング1の上部を閉塞する
蓋体6との間には、押え部材4を介して応答膜3を押圧
する方向に付勢する弾力性のあるOリング9が介装され
ている。
Description
【0001】
本考案は応答膜を有する流通型イオン電極の改良に関する。
【0002】
試料液を流通させる流通路に応答膜を設けた流通型イオン電極として、従来、 例えば図3に示すものが公知である。これは、内部液7を内部に貯えたハウジン グ1の下部に、サンプル液を流通させるための流通路2を形成し、その流通路2 の上部に臨むように配置した応答膜3を押え部材4で押圧した状態としてその押 え部材4をシールをも目的としたシリコン樹脂接着剤5でハウジング1に対して 固定し、かつそのハウジング1の上部を蓋体6で閉塞するように構成されている 。
【0003】
しかるに、上述の流通型イオン電極では、応答膜3を固定状態に保持している シリコン樹脂接着剤5の性状変化に伴って応答膜3に対する押え部材4の押え力 が変化し、例えば、図4に示すように、応答膜3が収縮してその下部がアーチ状 に変形して空洞Aが形成されることがある。
【0004】 このような場合には、応答膜3の流通路2に対する密着性が低下してサンプル 液と内部液7との間での液交換が充分おこなわれず、見かけの応答が遅くなると いう不具合が生じる。
【0005】 本考案はこのような実情に鑑みてなされ、応答膜を流通路に対して安定に密着 状態に設定することのできる流通型イオン電極を提供することを目的としている 。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本考案は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。 すなわち、ハウジングの内部にサンプル液を流通させるための流通路が形成さ れ、その流通路に臨むように配置された応答膜が押え部材によって押圧され、そ の押え部材と、前記ハウジングの上部を閉塞する蓋体との間には、前記押え部材 を介して前記応答膜を押圧する方向に付勢する弾力性のあるOリングが介装され ていることを特徴としている。
【0007】
Oリングの弾性力によって、押え部材を介して応答膜が流通路に対して押圧さ れることにより、流通路に対する応答膜の密着性が安定に保持され、液交換が充 分におこなわれる。
【0008】
以下に本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図1は流通型イオン電極の縦断面を示し、符号1は方形の箱状体に形成された ハウジング、2は液体試料液を流通させるためにハウジング1の下部に貫通して 設けられた流通路、3はその流通路2に臨むように配置された応答膜、4はその 応答膜3を流通路2に対して押圧する押え部材で、外形が円柱状に形成されてハ ウジング1の内部に流通路2に臨むように開設された開孔1a内に嵌め込まれ、そ の内部には擂鉢状に形成された内部液貯留空間4aが形成され、その下部が連通孔 4bを介して応答膜3と連通している。
【0009】 5は押え部材4を開孔1a内に定着させるためのシリコン樹脂接着剤、7はハウ ジング1内に形成された内部液貯留室1bに貯留された内部液、6はハウジング1 の上部を閉塞する蓋体、8は押え部材4の上に載設された円板状のスペーサ、9 は蓋体6とスペーサ8との間に介装される弾力性のある樹脂材よりなるOリング で、このOリング9の弾性力で押え部材4を介して応答膜3を流通路2に対して 安定に押圧している。これにより、たとえシリコン樹脂接着剤5の性状が変化し た場合にも流通路2に対して応答膜3を密着状態に安定に保持しておくことがで き、応答・再現性の安定向上が図られる。また、製作段階において、押え部材4 や開孔1aの製作誤差があった場合においても組立時にその誤差を吸収することが でき信頼性が向上し、かつ製品寿命が延びる。
【0010】 より詳しく説明すると、ハウジング1は透明の合成樹脂、例えば硬質のアクリ ル樹脂等によりブロック状に形成され(図2参照)、その内部に形成された内部 液貯留室1bはその中央部が円形にくり抜かれて押え部材4を嵌め入れる開孔1aと され、その下部に平坦な底面S1 を有し、その底面S1 内に開設した矩形状の開 口1dを介してその内部液貯留室1bが流通路2と連通し、その底面S1 に円板状の 応答膜3を上載させ、その応答膜3の広い面積をサンプル液に接触させて高い検 出精度を得られるようにしている。
【0011】 応答膜3は軟質の塩ビ樹脂等の高分子物質に、バリノマイシン等の応答物質を 封入してなり、その応答膜3を押圧する押え部材4は、電気絶縁性の良い比較的 軟質の塩ビ樹脂材等により形成され、その平坦な底部S2 の全面に応答膜3を接 着剤を用いることなく被着させることができ、広い接合面積により良好な接合状 態が得られる。
【0012】 その押え部材4の一側には、回り止め用の縦方向の突条4cが突設形成され、ハ ウジング1に形成された案内溝1cにその突条4cを嵌挿させた状態としてその周囲 がシリコン樹脂接着剤5でハウジング1の内部液貯留室1bの底面に対して定着さ れるとともに、そのシリコン樹脂接着剤5によって流通路2内のサンプル液と、 内部液貯留室1bと内部液貯留空間4aに貯えられた内部液7とが確実に絶縁され、 これにより、その内部液7とサンプル液との間に発生する電位差を電気的なリー クを発生させることなく、安定に計測することができる。
【0013】 押え部材4の上周部に載設されるスペーサ8の底面には、周囲の内部液貯留室 1bに貯留されている内部液7を押え部材4内の内部液貯留空間4a内に導入するた めの切り溝(図示省略)が三方向、つまり、図1の紙面に垂直な方向と右方向へ の三方向に放射状に刻設され、その切り溝を介して内部液貯留室1bと内部液貯留 空間4aとが連通されており、スペーサ8の上部は中突状に形成され、その周部に Oリング9を上載させられるようになっている。
【0014】 Oリング9は、それ自体の弾性力でスペーサ8と押え部材4を介して応答膜3 を内部液貯留室1bの底面S1 に押圧し、常に、その応答膜3を流通路2に対して 密着させた状態に保持することができ、従来のように応答膜3が浮動して流通路 2との間に空洞等の間隙が生じるのが防止され、良好な応答性を得ることができ る。なお、応答膜3はサンプル液や内部液と接触するとある程度膨潤するため、 Oリング9のつぶし代率は小さくてよく、充分な耐久性を得られる程度にそのつ ぶし代率を設定することができる。
【0015】 このような流通型イオン電極の組み立てに際しては、ハウジング1の開孔1aに 嵌め入れた押え部材4で応答膜3を底面S1 に押え込んだ状態として、その押え 部材4の周囲にシリコン樹脂接着剤5を塗着し、かつハウジング1の内部液貯留 室1bと押え部材4の内部液貯留空間4aとに内部液7を充填した後、スペーサ8の 上にOリング9を上載して蓋体6をハウジング1の上部に接着すればよく、そう すれば、予め設定されたつぶし代率を有するOリング9の弾性力によってスペー サ8と押え部材4を介して応答膜3が底面S1 に対して所定の密着状態に定着さ れる。つまり、そのOリング9の弾性力と、つぶし代率を適宜に設定することに より、ハウジング1の開孔1aや押え部材4の製作誤差を組み付け時に吸収してし まうことができ、製品間のバラツキをなくし品質を安定に向上させることができ るのである。これにより信頼性が向上し、良好な応答・再現性が得られ、かつ耐 久性も良好となり、長期間安定した高い計測精度を得ることができる。
【0016】
以上説明したように、本考案の流通型イオン電極によれば、応答膜をサンプル 液の流通路に対して押圧するための押え部材を弾力性のあるOリングを介して付 勢しているので、流通路に対する応答膜の密着性が安定に保持され、これにより 、液交換が充分におこなわれ良好な応答・再現性が得られる。
【0017】 また、たとえハウジングや押え部材に製作誤差があった場合にも、組み付け時 に、Oリングの弾性力によってその誤差を吸収することができ、バラツキのない 安定した品質を得ることができ信頼性が向上し、かつ耐久性も向上し製品寿命が 長くなる利点もある。
【図1】本考案の流通型イオン電極の一実施例を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図2】同分解斜視図である。
【図3】従来の流通型イオン電極の一例を示す縦断面図
である。
である。
【図4】同応答膜の密着状態が低下した状態を示す縦断
面図である。
面図である。
1…ハウジング、2…流通路、3…応答膜、4…押え部
材、6…蓋体、9…Oリング。
材、6…蓋体、9…Oリング。
Claims (1)
- 【請求項1】 ハウジングの内部にサンプル液を流通さ
せるための流通路が形成され、その流通路に臨むように
配置された応答膜が押え部材によって押圧され、その押
え部材と、前記ハウジングの上部を閉塞する蓋体との間
には、前記押え部材を介して前記応答膜を押圧する方向
に付勢する弾力性のあるOリングが介装されていること
を特徴とする流通型イオン電極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992086137U JP2596656Y2 (ja) | 1992-11-21 | 1992-11-21 | 流通型イオン電極 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992086137U JP2596656Y2 (ja) | 1992-11-21 | 1992-11-21 | 流通型イオン電極 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0646368U true JPH0646368U (ja) | 1994-06-24 |
JP2596656Y2 JP2596656Y2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=13878339
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992086137U Expired - Lifetime JP2596656Y2 (ja) | 1992-11-21 | 1992-11-21 | 流通型イオン電極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2596656Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63156065U (ja) * | 1988-03-10 | 1988-10-13 | ||
JPH04190152A (ja) * | 1990-11-22 | 1992-07-08 | Shimadzu Corp | イオン電極 |
-
1992
- 1992-11-21 JP JP1992086137U patent/JP2596656Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63156065U (ja) * | 1988-03-10 | 1988-10-13 | ||
JPH04190152A (ja) * | 1990-11-22 | 1992-07-08 | Shimadzu Corp | イオン電極 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2596656Y2 (ja) | 1999-06-21 |
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