JPH064622U - 斜面崩壊検出装置の変位検出構造 - Google Patents
斜面崩壊検出装置の変位検出構造Info
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- JPH064622U JPH064622U JP5636891U JP5636891U JPH064622U JP H064622 U JPH064622 U JP H064622U JP 5636891 U JP5636891 U JP 5636891U JP 5636891 U JP5636891 U JP 5636891U JP H064622 U JPH064622 U JP H064622U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 杭、桁、及び光ファイバーケーブルを用いた
斜面崩壊検出装置の変位検出構造の改良。 【構成】 相隣る杭の間に、その区間長より少し長い桁
を、隣の区間の桁と杭に垂直な面内で微小角回転可能に
取り付けて用意し、上記の相隣る桁のうち、一方の桁の
前記回転の中心からほぼ対称の位置に対の突起を、他方
の桁の前記回転の中心からほぼ対称の位置に対の受け面
を、通常は前記光ファイバーケーブルを2箇所で挾み込
み、杭に変位が生じて前記の角度が変動するとどちらか
1箇所で前記光ファイバーケーブルに曲げによる変形を
生ぜしめるように設定したことを特徴とする、斜面崩壊
検出装置の変位検出構造。 【効果】 構造が簡単な光ファイバーケーブル保持器具
を用いることにより、杭の変位を確実に検出ことが出来
る。
斜面崩壊検出装置の変位検出構造の改良。 【構成】 相隣る杭の間に、その区間長より少し長い桁
を、隣の区間の桁と杭に垂直な面内で微小角回転可能に
取り付けて用意し、上記の相隣る桁のうち、一方の桁の
前記回転の中心からほぼ対称の位置に対の突起を、他方
の桁の前記回転の中心からほぼ対称の位置に対の受け面
を、通常は前記光ファイバーケーブルを2箇所で挾み込
み、杭に変位が生じて前記の角度が変動するとどちらか
1箇所で前記光ファイバーケーブルに曲げによる変形を
生ぜしめるように設定したことを特徴とする、斜面崩壊
検出装置の変位検出構造。 【効果】 構造が簡単な光ファイバーケーブル保持器具
を用いることにより、杭の変位を確実に検出ことが出来
る。
Description
【0001】
本考案は光ファイバーケーブルの伝送損失変化を用いて斜面の崩壊を検出する 装置に関するものである。
【0002】
山間部を通過する山岳道路は平野部の道路に比べ道路両側に急傾斜斜面が多く 降雨によって発生する地すべりや地震による落石土砂流出といった斜面崩壊が発 生しやすい状況にある。また山岳道路はカーブが多いため見通しも悪く、斜面崩 壊が生じたとしても目視による発見は困難である。このような理由から山岳道路 の斜面崩壊を事前に捉えることを目的として各種の検出装置が用いられている。 従来この種の検出装置としては、危険が予想される箇所を予め設定し、直接斜 面表面の移動量を測定する斜面移動量測定器や、斜面の傾斜変化を測定する傾斜 測定器のような斜面崩壊検出用センサを設置する方法が多く用いられている。し かしセンサの検出範囲が限定されるため、広範囲に及ぶ変化を検出には検出装置 および監視所への専用回線が多数必要となり、費用および長期に亘る保守の面で 問題があった。そこで最近上記に代わるものとして杭、桁、および光ファイバー ケーブルを用い、光ファイバーケーブルの伝送損失が剪断力を受けると変化する ことを利用して斜面の崩壊を検出する装置が提案されており(特許願平成3年第 194022号)、初期の目的を一応は達成している。しかし保守の面から見た 場合は、桁の取付け方および光ファイバーケーブルの保持機構など変位を検出す る機構に構造上の問題が残されている。
【0003】
本考案は上記の杭、桁、及び光ファイバーケーブルを用いた斜面崩壊検出装置 の桁及び光ファイバーケーブルの取付け方を改良して、長期に亘る保守にも問題 の生じにくい変位検出構造を提供しようとするものである。
【0004】
本考案によれば、斜面に列状に立てた複数の杭と、該複2の杭に沿って地面か ら離れて敷設された桁及び光ファイバーケーブルとを用い、一部斜面の変動によ り前記杭に変位が生じたときに前記光ファイバーケーブルに曲げによる変形を生 ぜしめ、この変形による伝送損失の変化を測定して斜面崩壊の発生を検出する斜 面崩壊検出装置における変位検出構造であって、前記桁として相隣る杭の間に、 その区間長より所定の長さだけ長い桁を、相隣る区間の対応する桁と該杭に垂直 な面内で所定の角度回転可能に取り付けて用意し、前記回転可能に取り付けられ た相隣る桁のうち、一方の桁の前記回転の中心からほぼ対称の位置に対の受け面 を設け、他方の桁の前記受け面に対向する位置に、該受け面との間に前記光ファ イバーケーブルを2箇所で挾み込み、前記杭に変位が生じて前記2つの桁のなす 角度が変動すると前記2箇所のうちのどちらか1箇所で前記光ファイバーケーブ ルに曲げによる変形を生ぜしめる対の突起を設けたことを特徴とする斜面崩壊検 出装置の変位検出構造が得られる。 また本考案によれば、前記受け面と光ファイバーケーブルの間に弾性材を介在 させたことを特徴とする変位検出構造が得られる。
【0005】
次に本考案による斜面崩壊検出装置の光ファイバーケーブル取付け金具を図面 を参照して説明する。 図1は本考案の構成を示す図である。図1において、杭1,1a,1b…が斜 面崩壊が予想される場所に多数立てられている。上部桁2aおよび下部桁2bは 両隣りの杭1aおよび1bにそれぞれ跨がって掛けられた独立の桁であり、光フ ァイバーケーブル3がこれらに平行して張られている。上部桁2aおよび下部桁 2bは杭1に設けられた取付け金具4により上下に並べて横方向にずれないよう に取り付けられ、金具の2つのボルト7の中間を中心にして杭1に垂直な面内で 若干の角度だけ回転出来るようになっている。そして上部桁2aには突起5aお よび5bが取り付けられ、下部桁2bには受け面6aおよび6bがそれぞれ対向 して取り付けられており、杭と桁の間に光ファイバーケーブル3が挾み込まれて いる。 いま杭1の立てられた斜面が崩壊して杭1の頭部が図で紙背側に傾いたとする と、突起5bと受け面6bが圧迫されて光ファイバーケーブル3が圧縮を受け、 中を通る検出用光ビームはイクロベンディング損失により減衰する。従って出射 光ビームに強度変化が測定されたら、斜面に崩壊が発生したと判断される。なお 突起5aと受け面6aの間は開くので光ビームの強度に変化を与えない。
【0006】 図2は上記の変化が起こったときの桁1の近くを拡大して上部から見た図であ り、8で示す位置で光ファイバーケーブルの圧縮が起きていることが分かる。な おこの図では2つの桁の回転は2本のボルト7の中間点を中心として行われるが 、この代わりにその中心点の位置に1本のボルトを用いてもよい。更に下部金具 9を長くしてこの上に2つの桁を若干離して並べて配置してもよい。
【0007】 図3は光ファイバーケーブル3を圧縮する金具の受け面6a,6bにゴム10 a,10bをそれぞれ配置して図2と同様に杭の変位が生じた時の状況を示す図 である。受け面6にゴム10を配置することにより、光ファイバーケーブル3が 受ける圧縮量は光ファイバーケーブルがゴムに入り込むことによって曲がりが発 生しやすくなるだけでなく、光ファイバーケーブルの曲がりが所定の量以上には ならないため、光ファイバーケーブルが切断されることを防止出来る。
【0008】
以上の説明から明らかなように、杭区間毎に別々の桁を用意し、両端に近いと ころで杭に互いに回転可能に取り付けておき、端部に突起と受け面を設けて光フ ァイバーケーブルを挾み込むと言う簡単な構造により、設置が簡単で取扱いが容 易な変位検出構造が得られる。また受け面にゴムを使用することにより、光ファ イバーケーブルの曲がり発生を容易にし、断線を防止することが可能となる。従 って経済的に得られる効果が大きいだけでなく、早期に斜面崩壊を検出出来るな ど安全面で得られる効果が大きい。
【図1】本考案の一施例の概要を示す図である。
【図2】本考案による図1の構造の一部の変位が起きた
ときの状態を拡大して示した図である。
ときの状態を拡大して示した図である。
【図3】図3の構造において、受け面と光ファイバーケ
ーブルの間に弾性体であるゴムを設けた状態を示した図
である。
ーブルの間に弾性体であるゴムを設けた状態を示した図
である。
1,1a,1b 杭 2a 上部桁 2b 下部桁 3 光ファイバーケーブル 4 桁取付け金具 5a,5b 突起 6a,6b 受け面 7 ボルト 9 下部金具 10a,10b ゴム
Claims (2)
- 【請求項1】 斜面に列状に立てた複数の杭と、該複2
の杭に沿って地面から離れて敷設された桁及び光ファイ
バーケーブルとを用い、一部斜面の変動により前記杭に
変位が生じたときに前記光ファイバーケーブルに曲げに
よる変形を生ぜしめ、この変形による伝送損失の変化を
測定して斜面崩壊の発生を検出する斜面崩壊検出装置に
おける変位検出構造であって、 前記桁として相隣る杭の間に、その区間長より所定の長
さだけ長い桁を、相隣る区間の対応する桁と該杭に垂直
な面内で所定の角度回転可能に取り付けて用意し、前記
回転可能に取り付けられた相隣る桁のうち、一方の桁の
前記回転の中心からほぼ対称の位置に対の受け面を設
け、他方の桁の前記受け面に対向する位置に、該受け面
との間に前記光ファイバーケーブルを2箇所で挾み込
み、前記杭に変位が生じて前記2つの桁のなす角度が変
動すると前記2箇所のうちのどちらか1箇所で前記光フ
ァイバーケーブルに曲げによる変形を生ぜしめる対の突
起を設けたことを特徴とする、斜面崩壊検出装置の変位
検出構造。 - 【請求項2】 前記受け面と光ファイバーケーブルの間
に弾性材を介在させたことを特徴とする請求項1の斜面
崩壊検出装置の変位検出構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5636891U JPH073294Y2 (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 斜面崩壊検出装置の変位検出構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5636891U JPH073294Y2 (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 斜面崩壊検出装置の変位検出構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH064622U true JPH064622U (ja) | 1994-01-21 |
JPH073294Y2 JPH073294Y2 (ja) | 1995-01-30 |
Family
ID=13025316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5636891U Expired - Lifetime JPH073294Y2 (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 斜面崩壊検出装置の変位検出構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH073294Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016065806A (ja) * | 2014-09-25 | 2016-04-28 | 株式会社オーシーシー | 地盤崩落検知システム |
CN109243123A (zh) * | 2018-08-31 | 2019-01-18 | 北京百世通管道科技有限公司 | 一种井盖状态实时监测预警系统和方法 |
-
1991
- 1991-06-25 JP JP5636891U patent/JPH073294Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016065806A (ja) * | 2014-09-25 | 2016-04-28 | 株式会社オーシーシー | 地盤崩落検知システム |
CN109243123A (zh) * | 2018-08-31 | 2019-01-18 | 北京百世通管道科技有限公司 | 一种井盖状态实时监测预警系统和方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH073294Y2 (ja) | 1995-01-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19950808 |