JPH0646019B2 - 内燃機関の水分離器の容器内に集められた水を排出するための装置 - Google Patents

内燃機関の水分離器の容器内に集められた水を排出するための装置

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JPH0646019B2
JPH0646019B2 JP3053631A JP5363191A JPH0646019B2 JP H0646019 B2 JPH0646019 B2 JP H0646019B2 JP 3053631 A JP3053631 A JP 3053631A JP 5363191 A JP5363191 A JP 5363191A JP H0646019 B2 JPH0646019 B2 JP H0646019B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、内燃機関用の
燃料から、燃料系統のための濾過装置において分離され
容器に集められる水を自動的に排出するための装置に関
する。
【０００２】
【従来技術】この種の装置は、例えば、西独特許願公開
公報（DE-OS）第3217162号明細書から公知である。燃料
濾過器により分離された水は、重力の作用下で、濾過要
素を収容している容器の下側に集まる。水が予め定めら
れたレベルに達すると、フロートにより機械的に或るい
はまた水位高さ検知センサの信号により電磁的に遮断装
置が制御されて開き、該遮断装置を介して、内燃機関の
吸込導管に生じている圧力を利用して水が排出される。
また、別個のポンプを設置することも提案されている。
このポンプは遮断装置の開放と同時に投入される。更
に、電流回路に時限素子を設け、所定の水量を排出する
ための所定の時間、遮断装置を開放状態に保持する。こ
の装置の欠点は、吸込管内の減圧が、必ずしも常に、水
を実際上所望の量で排出するのに充分ではなく、更に、
個別のポンプ装置を使用するので付加的な費用を伴うと
いう点にある。西独特許願公開公報（DE-OS）第3217162
号明細書では、上の理由から、ベンチュリ原理で動作す
るポンプ装置を、内燃機関の吸気導管に配設することが
提案されている。しかしながら、この構成は、個別のポ
ンプを設ける場合と殆ど異ならない費用を要し、更に
は、吸気導管に不所望な流れ妨害を生ぜしめるという欠
点がある。
【０００３】この種の別の装置が、西独特許（DE-PS）
第3740804号明細書から公知である。この西独特許明細
書には、水を吸出するために、燃料ポンプの戻り導管
に、ベンチュリ・ノズルを配設し、その吸込み接続部
を、集められた水の中に浸漬されている浸漬管と接続す
ることが提案されている。
【０００４】
【発明の課題及び構成】本発明の課題は、水を排出する
ために必要な圧力降下を発生するために信頼性がり特に
単純な構成の装置を提供することにある。
【０００５】上の課題を解決するために、本発明によれ
ば、冒頭に述べた型式の装置において、水分離器の容器
内に変位可能なピストンを設け、その１つの側に、圧力
媒体、好適には、燃料ポンプの圧力下にある燃料の圧力
を加え、ピストンの他側には、分離排出すべき水の貯蔵
部を画定することが提案される。容器の他の室への接続
部は、ピストンに圧力が印加された時点で好ましくは自
動的に逆止弁により閉成され、その際、排出弁は自動的
に開弁される。装置の１つの実施態様においては、水は
ピストンの上側の空間に集まる。水を排出するためにピ
ストンは上方に移動する。別の実施態様においては、ピ
ストンは閉鎖可能な通流路を有する。この場合、水はピ
ストン下側に集まる。水を排出するために、ピストンは
上から下方に運動せしめられる。この構成によれば、作
用媒体を利用するために現存の設備を使用することがで
きるという利点、即ち、燃料ポンプ並びに該燃料ポンプ
の圧力下にある燃料を利用することができるという利点
が達成される。必要とされる構成要素、即ち、ピスト
ン、接続導管並びに弁は比較的単純な構造でコスト面で
も廉価なもので良く、しかも、内燃機関の運転状態に関
係なく、充分な圧力レベルを有する充分な量の圧力媒体
を常に利用することが可能となる。
【０００６】
【実施例の説明】以下、添付図面に示した本発明の実施
例について詳細に説明する。
【０００７】図１には、内燃機関の燃料導管系における
ように、例えば、タンクと、燃料ポンプ７の吸込側との
間に設置されている燃料濾過装置１が示してある。燃料
濾過装置１は、上部に濾過要素３が配設されている容器
２から構成されている。燃料タンクから流入する燃料
は、接続部４を介して燃料濾過装置１内に流入し、次い
で、接続部５及び燃料導管６を介して燃料ポンプ７の吸
込側に達する。ピストン８の上方に位置する容器２の底
部には、燃料から分離した水が集まり、この水は、破線
で示してあるレベル17に達すると導管20を介して放出さ
れる。この目的で、水位は、水位センサ16によって検知
され、該水位センサ16により弁15が作動される。図示の
状態においては、ピストン８の下側の室は、導管12及び
弁15を介して燃料ポンプ７の圧力側に連結されている。
この状態においては、ピストン８の下側には、燃料圧力
下にある燃料が流入し、ピストン８は上方に移動する。
しかしながらまた、例えば、ピストン８の圧力応答衝程
に対し潤滑油を使用することも考えられる。水中を伝搬
する圧力の結果として、びん頚部形状をした容器２の狭
隘部に配設されている逆止弁10が閉ざされ、ピストンの
上部に画定されている水で満たされた室は、容器の上部
に対して閉成される。水室内の圧力により、ばね荷重さ
れている逆止弁11は開状態に保持され、排出すべき水は
導管20を介して逃がされる。この水の排出中、内燃機関
は運転状態に留どまる。燃料導管６と比較して、導管12
の断面積は、相当に小さいために、内燃機関のシリンダ
に対する燃料供給が妨害されることはない。所定の水量
の排出後に弁15が閉ざされる。これは例えば、時限素子
（図示せず）を用いるなどして、所定の時間経過後に行
われる。しかしながらまた、この目的で、ピストンの位
置或るいは下限水位を検出するセンサを使用することも
可能である。弁15の切換で、ピストン８の下側の燃料で
満たされている室は、導管12及び14を介して燃料ポンプ
７の吸込側に接続される。圧力媒体として作用していた
燃料はそこで排出され、それにより、ピストン８は下方
に移動して下限位置になる。同時に逆止弁10が開き、狭
隘部９の上方に残存している水は容器２の下側部分に流
れ込むことができる。水位センサ16により、レベル17に
再び達したことが検出されると、上述のプロセスが繰り
返される。
【０００８】図２に示した実施例においては、容器２内
で案内されるピストン８は、集められた水の水面上に浮
かぶフロート・ピストンとして構成されている。ピスト
ン８は、同時に、境接する燃料に対する隔離面に位置す
る。従って、ピストン８の比重は、分別すべき水の比重
よりも小さいが燃料の比重よりも大きく選択される。ピ
ストン８の上面は、分離した水がピストン中央に流れる
ように、僅かに漏斗形状に形成されており、ピストン中
央部に形成されている貫通孔を介して水はピストンの下
側に流入することが可能になっている。ピストン８の貫
通孔には閉鎖部材18が配設されており、この閉鎖部材も
水面上に浮かんで環状の隙間を形成することができる。
図２に示した状態においては、ピストン８の上部空間は
弁21及び導管12を介して燃料ポンプ７の圧力側に連結さ
れている。燃料の圧力下で、ピストン８は下方に移動す
る。同時に、容器２の狭隘部９に位置する逆止弁10が閉
じる。その結果として、ピストン８の下面の下側に画定
されている室内の圧力によりばね荷重されている弁11が
開く。この場合、弁21は水位センサ16によって制御され
る。燃料の圧力の結果として、ピストン８の貫通路に設
けられている閉鎖部材18も当接した状態になり、それに
より、ピストン８の下側に燃料が逃げることはない。予
め定められた時間の経過後に、或るいは別のセンサ(図
示せず)により弁21は切換えられる。それにより燃料ポ
ンプ７圧力側への接続が遮断される。燃料ポンプ７の吸
込側に接続されて絞り22を備えている導管23を介して、
弁21の閉成後、ピストンの上部室内の圧力は減少し、そ
れにより、逆止弁10が開くことができる。新たに水が分
離されると、それに伴って容器２内のピストン８の位置
が上昇し、水位センサ16により弁21が再び切換されるこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】排出すべき水がピストンの上部室に集められて
いる状態で本発明の一実施例による装置の構成を略示す
る図である。
【図２】本発明の別の実施例による装置を示す図１に対
応する略図であって、排出すべき水が、水の通流路を備
え水面に浮かぶピストンの下側に集められる構成を示
す。
【符号の説明】
２ 容器 ７ 燃料ポンプ ８ ピストン ９ びん頚部形状の狭隘部 10、11 逆止弁 15、21 弁 16 水位センサ 18 閉鎖部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルムート・メルマン ドイツ連邦共和国、Ｗ−7990 フリードリ ッヒスハーフェン １、ウルメンヴェク 53

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 内燃機関の燃料設備にための水分離器の
    容器内に集められて重力により該容器の下側部分に沈降
    する水を排出するための装置において、容器（２）内
    に、該容器（２）内で垂直方向に変位可能に案内される
    ピストン（８）を配設し、排出すべき水量を、前記容器
    （２）の開放可能な出口を備え前記ピストン（８）に境
    接している室内に閉込め、そして前記ピストン（８）の
    他側に境接している容器（２）内の別の室に、圧力媒体
    の圧力を印加できるようにしたことを特徴とする装置。
  2. 【請求項２】 圧力媒体として、燃料ポンプ（７）の圧
    力下にある燃料を用いる請求項１に記載の装置。
  3. 【請求項３】 圧力の印加でピストン（８）の上側に位
    置する室の閉成が、容器（２）のびん頚部形状の狭隘部
    (９)に配設されている逆止弁（10）により自動的に行わ
    れる請求項１または２に記載の装置。
  4. 【請求項４】 水を排出するための排出部に、圧力印加
    で自動的に開弁するばね荷重された逆止弁（11）を設け
    た請求項１乃至３のいずれかに記載の装置。
  5. 【請求項５】 ピストン(８)に対する圧力媒体の流入
    が、水位センサ（16）により開閉可能な弁（15、21）を
    もちいて制御可能である請求項１乃至４のいずれかに記
    載の装置。
  6. 【請求項６】 水の排出に際しピストン(８)が下側から
    上に向かって運動し、圧力媒体を供給するための圧力媒
    体接続部が、ピストン（８）の下側に画定される室に連
    通している請求項１乃至５のいずれかに記載の装置。
  7. 【請求項７】 圧力媒体として燃料を使用する場合に、
    ピストン（８）を復帰するために、容器（２）の圧力媒
    体連通部に、燃料ポンプ（７）の吸込側を接続した請求
    項６に記載の装置。
  8. 【請求項８】 ピストン（８）が、容器（２）内で、燃
    料と水との分離面で水面上に浮かび、ピストン（８）が
    閉鎖可能な通路を具備し、該ピストン（８）は、水の排
    出に際して上から下方に運動し、ピストンの上側に画定
    される室に圧力媒体の圧力を印加することが可能であ
    り、水排出部は、ピストンの下側に画定される容器
    （２）の室に設けられる請求項１乃至５のいずれかに記
    載の装置。
  9. 【請求項９】 ピストンの通流路の閉鎖部材（18）が栓
    形状に形成されてピストン（８）と同様に水面上に浮か
    び、ピストンの上側室に対する圧力の印加で、前記閉鎖
    部材（18）はピストン（８）に密封状態で当接する請求
    項８に記載の装置。
JP3053631A 1990-02-28 1991-02-27 内燃機関の水分離器の容器内に集められた水を排出するための装置 Expired - Lifetime JPH0646019B2 (ja)

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