JPH0645717Y2 - デイ−ゼルエンジンの縦振動ダンパ - Google Patents
デイ−ゼルエンジンの縦振動ダンパInfo
- Publication number
- JPH0645717Y2 JPH0645717Y2 JP1986068274U JP6827486U JPH0645717Y2 JP H0645717 Y2 JPH0645717 Y2 JP H0645717Y2 JP 1986068274 U JP1986068274 U JP 1986068274U JP 6827486 U JP6827486 U JP 6827486U JP H0645717 Y2 JPH0645717 Y2 JP H0645717Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- damper
- ring
- diesel engine
- vertical vibration
- casing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ディーゼルエンジンのクランク軸端部に設け
られた縦振動ダンパに関する。
られた縦振動ダンパに関する。
第2〜4図を参照し従来例について説明する。第2図は
ディーゼルエンジンの全体側面図、第3図は第2図A部
拡大断面図、第4図は第3図に示す縦振動ダンパ部10の
拡大図である。
ディーゼルエンジンの全体側面図、第3図は第2図A部
拡大断面図、第4図は第3図に示す縦振動ダンパ部10の
拡大図である。
ディーゼルエンジン1のクランク室端部(図2のA部)
に内蔵されているクランク軸2の先端部をダンパ軸2aと
し、その外周にダンパケーシング5を設けて縦振動ダン
ナパ10を構成している。ダンパ軸フランジ2bの先端及び
ダンパ軸フラット面2cの外周面に摺動に必要な最小限の
間隙Cを設けて、銅合金製のダンパリング8を取り付
け、さらにそのダンパリング8の外周に当接して鋼製の
発条4を取り付けている。
に内蔵されているクランク軸2の先端部をダンパ軸2aと
し、その外周にダンパケーシング5を設けて縦振動ダン
ナパ10を構成している。ダンパ軸フランジ2bの先端及び
ダンパ軸フラット面2cの外周面に摺動に必要な最小限の
間隙Cを設けて、銅合金製のダンパリング8を取り付
け、さらにそのダンパリング8の外周に当接して鋼製の
発条4を取り付けている。
ダンパケーシング5はケーシングフラット面5a及びケー
シングフランジ5bにそれぞれ溝5cを設けており、それぞ
れの溝5cに前記のダンパリング8と発条4が収容される
ように構成されている。
シングフランジ5bにそれぞれ溝5cを設けており、それぞ
れの溝5cに前記のダンパリング8と発条4が収容される
ように構成されている。
ディーゼルエンジン1の稼動時には外部から図示しない
逆止弁付の油管6をへて圧油が圧油室7に供給され、フ
ランク軸2の回転と共に発生する第3図に示す矢印B方
向の振動を圧油室7の油圧に吸収させている。
逆止弁付の油管6をへて圧油が圧油室7に供給され、フ
ランク軸2の回転と共に発生する第3図に示す矢印B方
向の振動を圧油室7の油圧に吸収させている。
油管6から縦振動ダンパ10へ供給された油が極く少量づ
つ外部へ漏洩することにより、ダンパリング8とダンパ
軸2aとの間の潤滑とダンパリング8の冷却が行われる。
つ外部へ漏洩することにより、ダンパリング8とダンパ
軸2aとの間の潤滑とダンパリング8の冷却が行われる。
ところが、前記従来の縦振動ダンパにおいては、鋼製の
発条4によるダンパリング8の取り付けは、ダンパリン
グの締付力が弱く、2つ割れのダンパリングの接触面が
密接されず、ダンパリング8とダンパ軸2aとの間の隙間
Cが大きくなり、圧油の漏洩量が多くなってダンパ効果
が低下する欠点を有している。
発条4によるダンパリング8の取り付けは、ダンパリン
グの締付力が弱く、2つ割れのダンパリングの接触面が
密接されず、ダンパリング8とダンパ軸2aとの間の隙間
Cが大きくなり、圧油の漏洩量が多くなってダンパ効果
が低下する欠点を有している。
本考案の目的は前記従来装置の問題点を解消し、耐久性
の大で良好な性能が維持されるディーゼルエンジンの縦
振動ダンパを提供するにある。
の大で良好な性能が維持されるディーゼルエンジンの縦
振動ダンパを提供するにある。
本考案に係るディーゼルエンジンの縦振動ダンパは、ダ
ンパケーシング5のケーシングフラット面5a及びケーシ
ングフランジ5bの先端にそれぞれ設けた溝5cに収容さ
れ、かつ該溝に対接するダンパ軸フラット面2c及びダン
パ軸フランジ2bの先端に、それぞれ摺動に必要な最小限
の隙間Cを設けて取り付けた銅合金等の軟質金属製のダ
ンパリング8と、このダンパリングの外周と前記溝の底
面とに当接して取り付けられたOリング9とを有するシ
ール機構を備え、該シール機構により、圧油が収容され
る油圧室を軸封したことを特徴としている。
ンパケーシング5のケーシングフラット面5a及びケーシ
ングフランジ5bの先端にそれぞれ設けた溝5cに収容さ
れ、かつ該溝に対接するダンパ軸フラット面2c及びダン
パ軸フランジ2bの先端に、それぞれ摺動に必要な最小限
の隙間Cを設けて取り付けた銅合金等の軟質金属製のダ
ンパリング8と、このダンパリングの外周と前記溝の底
面とに当接して取り付けられたOリング9とを有するシ
ール機構を備え、該シール機構により、圧油が収容され
る油圧室を軸封したことを特徴としている。
Oリングによるダンパリングの取り付けはOリング9が
溝内部に充満する状態でダンパリングを固定するためダ
ンパリングを常に安定した状態に置くことができる。即
ちこのように構成すると体積弾性率でOリングが作動す
るようになり、変形に対する剛性が大となり、縦振動に
より圧油室の油圧が上昇したとき、従来のもののよう
に、ダンパリングとダンパ軸との間の隙間Cが増加する
ことにより油圧室内の圧油の漏洩量が増加し、ダンパ効
果が低下するようなことはない。また発条による内部方
向への締め付けだけの場合と異なり、ダンパリングの熱
膨張によりダンパリング8とダンパ軸2aとの間の隙間C
が閉鎖されず、圧油による潤滑が確保される。
溝内部に充満する状態でダンパリングを固定するためダ
ンパリングを常に安定した状態に置くことができる。即
ちこのように構成すると体積弾性率でOリングが作動す
るようになり、変形に対する剛性が大となり、縦振動に
より圧油室の油圧が上昇したとき、従来のもののよう
に、ダンパリングとダンパ軸との間の隙間Cが増加する
ことにより油圧室内の圧油の漏洩量が増加し、ダンパ効
果が低下するようなことはない。また発条による内部方
向への締め付けだけの場合と異なり、ダンパリングの熱
膨張によりダンパリング8とダンパ軸2aとの間の隙間C
が閉鎖されず、圧油による潤滑が確保される。
以下第1〜3図を参照して本考案の一実施例について説
明する。第1図はディーゼルエンジンの縦振動ダンパの
要部断面図、第2図はディーゼルエンジンの全体側面
図、第3図は第2図A部拡大図である。第1〜3図にお
いて1はディーゼルエンジン、2はクランク軸、2aはダ
ンパ軸、2bはダンパ軸フランジ、2cはダンパ軸フラット
面、5はダンパケーシング、5aはケーシングフラット
面、5bはケーシングフランジ、5cは溝、6は油管、7は
油圧室、8はダンパリング、9はOリング、10は縦振動
ダンパの要部、Cは隙間である。
明する。第1図はディーゼルエンジンの縦振動ダンパの
要部断面図、第2図はディーゼルエンジンの全体側面
図、第3図は第2図A部拡大図である。第1〜3図にお
いて1はディーゼルエンジン、2はクランク軸、2aはダ
ンパ軸、2bはダンパ軸フランジ、2cはダンパ軸フラット
面、5はダンパケーシング、5aはケーシングフラット
面、5bはケーシングフランジ、5cは溝、6は油管、7は
油圧室、8はダンパリング、9はOリング、10は縦振動
ダンパの要部、Cは隙間である。
ダンパケーシング5のケーシングフラット面5a及びケー
シングフランジ5bの先端内周面に設けられた溝5c内には
ダンパリング8及びOリング9のセットがそれぞれ収容
されている。ダンパリング8は銅合金製でその直径に沿
って2つ割りに構成され、かつダンパリング8とダンパ
軸フラット面2c及びダンパ軸フランジ2bの先端外周面に
はそれぞれの摺動に必要な最小限の隙間Cが設けられ、
ダンパリング8の外周と前記溝5Cの底面との間にはOリ
ング9が当接して取り付けられている。そして前記ダン
パリング8とOリング9とより成るシール機構により、
ダンパ用圧油が収容される油圧室7を軸封している。
シングフランジ5bの先端内周面に設けられた溝5c内には
ダンパリング8及びOリング9のセットがそれぞれ収容
されている。ダンパリング8は銅合金製でその直径に沿
って2つ割りに構成され、かつダンパリング8とダンパ
軸フラット面2c及びダンパ軸フランジ2bの先端外周面に
はそれぞれの摺動に必要な最小限の隙間Cが設けられ、
ダンパリング8の外周と前記溝5Cの底面との間にはOリ
ング9が当接して取り付けられている。そして前記ダン
パリング8とOリング9とより成るシール機構により、
ダンパ用圧油が収容される油圧室7を軸封している。
次に前記実施例の作用について説明する。
ディーゼルエンジン1が稼動すると、クランク軸2が回
転すると共に矢印B方向の振動を発生するので、縦振動
ダンパ10に外部から逆止弁付の油管6を経由して圧油室
7に供給された圧油によりその振動が吸収される。ディ
ーゼルエンジン1の稼動中にエンジン負荷が急速に上昇
してエンジン全体の温度が上昇しても、銅合金製のダン
パリング8は熱伝導性が高いため、ダンパリング8に伝
えられた温度は隙間Cから漏洩する圧油に有効に伝えら
れる。またOリング9はダンパリング8の熱膨張に対し
て伸びあるいは変形するため、ダンパリング8の熱膨張
を拘束しない利点がある。
転すると共に矢印B方向の振動を発生するので、縦振動
ダンパ10に外部から逆止弁付の油管6を経由して圧油室
7に供給された圧油によりその振動が吸収される。ディ
ーゼルエンジン1の稼動中にエンジン負荷が急速に上昇
してエンジン全体の温度が上昇しても、銅合金製のダン
パリング8は熱伝導性が高いため、ダンパリング8に伝
えられた温度は隙間Cから漏洩する圧油に有効に伝えら
れる。またOリング9はダンパリング8の熱膨張に対し
て伸びあるいは変形するため、ダンパリング8の熱膨張
を拘束しない利点がある。
本考案は前記のとおり構成されているので、銅合金製の
ダンパリングはエンジン全体の温度が急上昇しても圧油
によって有効に冷却され、ダンパ軸外周の潤滑油漏洩隙
間が常時適切量に保持され、これが閉鎖されたり拡大さ
れたりすることがないため、圧油の供給によってダンパ
リングの摩耗によるダンパ機能の低下を防止することが
できる。
ダンパリングはエンジン全体の温度が急上昇しても圧油
によって有効に冷却され、ダンパ軸外周の潤滑油漏洩隙
間が常時適切量に保持され、これが閉鎖されたり拡大さ
れたりすることがないため、圧油の供給によってダンパ
リングの摩耗によるダンパ機能の低下を防止することが
できる。
第1図は本考案に係る縦振動ダンパのダンパリング部縦
断面側面図、第2図はディーゼルエンジンの全体側面
図、第3図は第2図A部拡大図、第4図は従来例の第1
図応当図である。 2a……ダンパ軸、5……ダンパケーシング、5c……溝、
8……ダンパリング、9……Oリング、C……隙間、10
……縦振動ダンパ。
断面側面図、第2図はディーゼルエンジンの全体側面
図、第3図は第2図A部拡大図、第4図は従来例の第1
図応当図である。 2a……ダンパ軸、5……ダンパケーシング、5c……溝、
8……ダンパリング、9……Oリング、C……隙間、10
……縦振動ダンパ。
Claims (1)
- 【請求項1】ダンパケーシングに設けた複数個の溝内
に、該溝に対接するダンパ軸に対して摺動に必要な最小
限の半径方向隙間(C)を設けて取り付けた銅合金等の
軟質金属からなるダンパリングと、このダンパリングの
外周及び前記溝の底面に当接して設けられたOリングと
を備えたシール機構を収容して、該シール機構により、
ダンパ用圧油が収容される油圧室を軸封したことを特徴
とするディーゼルエンジンの縦振動ダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986068274U JPH0645717Y2 (ja) | 1986-05-08 | 1986-05-08 | デイ−ゼルエンジンの縦振動ダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986068274U JPH0645717Y2 (ja) | 1986-05-08 | 1986-05-08 | デイ−ゼルエンジンの縦振動ダンパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62181737U JPS62181737U (ja) | 1987-11-18 |
JPH0645717Y2 true JPH0645717Y2 (ja) | 1994-11-24 |
Family
ID=30907938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986068274U Expired - Lifetime JPH0645717Y2 (ja) | 1986-05-08 | 1986-05-08 | デイ−ゼルエンジンの縦振動ダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0645717Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61162613U (ja) * | 1985-03-29 | 1986-10-08 |
-
1986
- 1986-05-08 JP JP1986068274U patent/JPH0645717Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62181737U (ja) | 1987-11-18 |
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