JPH064567B2 - 光学活性α―アミノケトンおよびその酸付加塩の製造方法 - Google Patents
光学活性α―アミノケトンおよびその酸付加塩の製造方法Info
- Publication number
- JPH064567B2 JPH064567B2 JP61052859A JP5285986A JPH064567B2 JP H064567 B2 JPH064567 B2 JP H064567B2 JP 61052859 A JP61052859 A JP 61052859A JP 5285986 A JP5285986 A JP 5285986A JP H064567 B2 JPH064567 B2 JP H064567B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optically active
- acid
- addition salt
- amino
- aminoketone
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Pyrrole Compounds (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、一般式(I) で示される光学活性α−アミノケトンおよびその酸付加
塩の製造方法に関する。
塩の製造方法に関する。
従来、光学活性α−アミノケトンの酸付加塩として、光
学活性α−アミノプロピオフェノン塩酸塩が知られてい
る。
学活性α−アミノプロピオフェノン塩酸塩が知られてい
る。
この光学活性α−アミノプロピオフエノンは、(−)−
カチノンと称されて、アンフェタミン様の作用など、そ
の薬理効果が広く研究されていて[アール.エー.グレ
ノンら、ジャーナル オブメディシナル ケミストリ
ー、25,393(1982);R.A.Glennon et al.,J.Med.Chem.,2
5,393(1982)]、医薬として注目されている。
カチノンと称されて、アンフェタミン様の作用など、そ
の薬理効果が広く研究されていて[アール.エー.グレ
ノンら、ジャーナル オブメディシナル ケミストリ
ー、25,393(1982);R.A.Glennon et al.,J.Med.Chem.,2
5,393(1982)]、医薬として注目されている。
この光学活性α−アミノプロピオフェノン塩酸塩は、ラ
セミ体のα−アミノプロピオフェノンの酸付加塩を光学
分割して得られ〔高松英二、数学雑誌、76,1219(195
7)]、あるいは、光学活性ノルエフェドリンを出発原料
にして、このアミノ基を保護した後、ヒドロキシル基を
酸化クロム/ピリジンにより酸化した後、保護基を脱離
して得られている[ビー.ディー.ベラングら、ジャー
ナル オブ ザ オルガニック ケミストリー、47,264
3(1982)、B.D.Berrang etal,J.Org.Chem.,47,2643(198
2)]。
セミ体のα−アミノプロピオフェノンの酸付加塩を光学
分割して得られ〔高松英二、数学雑誌、76,1219(195
7)]、あるいは、光学活性ノルエフェドリンを出発原料
にして、このアミノ基を保護した後、ヒドロキシル基を
酸化クロム/ピリジンにより酸化した後、保護基を脱離
して得られている[ビー.ディー.ベラングら、ジャー
ナル オブ ザ オルガニック ケミストリー、47,264
3(1982)、B.D.Berrang etal,J.Org.Chem.,47,2643(198
2)]。
しかしながら、前記第1の方法を本願発明に適用する場
合、低収量でしか光学活性α−アミノケトンを得ること
ができないし、前記第2の方法では、光学活性β−アミ
ノアルコールの入手が困難である上に、毒性の強いクロ
ム化合物を使用しなければならないので、いずれの方法
も工業的製造法とは言い難い。
合、低収量でしか光学活性α−アミノケトンを得ること
ができないし、前記第2の方法では、光学活性β−アミ
ノアルコールの入手が困難である上に、毒性の強いクロ
ム化合物を使用しなければならないので、いずれの方法
も工業的製造法とは言い難い。
本発明は前記事情に基いてなされたものである。
また、本発明の目的は、医薬などに誘導することができ
る重要な中間体である光学活性α−アミノケトンおよび
その酸付加塩の製造方法を提供し、また詳しくは、光学
活性α−アミノ酸から、そのアミノ基を特に保護基で保
護しないまま簡単に製造することができる光学活性α−
アミノケトンおよびその酸付加塩の製造方法を提供する
ことである。
る重要な中間体である光学活性α−アミノケトンおよび
その酸付加塩の製造方法を提供し、また詳しくは、光学
活性α−アミノ酸から、そのアミノ基を特に保護基で保
護しないまま簡単に製造することができる光学活性α−
アミノケトンおよびその酸付加塩の製造方法を提供する
ことである。
すなわち、本発明の方法によって製造される物質は、一
般式 (ただし、式中、*は不斉炭素を表わし、R1は炭素数
がは3から8である直鎖状の、または分岐鎖を有するア
ルキル基またはフェニル基を表わし、R2は水素原子ま
たは直鎖状の、または分岐鎖を有する低級アルキル基を
表わし、あるいは、前記R1とR2とは、互いに共同し
て、隣接する炭素原子および窒素原子と共に五員環を形
成する。) で示される光学活性α−アミノケトンおよびその酸付加
塩である。
般式 (ただし、式中、*は不斉炭素を表わし、R1は炭素数
がは3から8である直鎖状の、または分岐鎖を有するア
ルキル基またはフェニル基を表わし、R2は水素原子ま
たは直鎖状の、または分岐鎖を有する低級アルキル基を
表わし、あるいは、前記R1とR2とは、互いに共同し
て、隣接する炭素原子および窒素原子と共に五員環を形
成する。) で示される光学活性α−アミノケトンおよびその酸付加
塩である。
前記一般式(I)中のR1としては、具体的にはプロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−
ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オク
チル基などのアルキル基マ、フェニル基が挙げられ、前
記R2としては、具体的には水素原子、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、t−ブチル基などの低級アルキル基が挙げら
れ、さらにまた、前記R1とR2と、これらに隣接する炭
素原子と窒素原子とで共同して五員環を形成する。
ル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−
ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オク
チル基などのアルキル基マ、フェニル基が挙げられ、前
記R2としては、具体的には水素原子、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、t−ブチル基などの低級アルキル基が挙げら
れ、さらにまた、前記R1とR2と、これらに隣接する炭
素原子と窒素原子とで共同して五員環を形成する。
ここで、前記光学活性α−アミノケトンの酸付加塩を形
成することができる酸としては、特に制限がなく、たと
えば、塩化水素、臭化水素、硫酸、リン酸、クエン酸、
フマール酸、マレイン酸、酒石酸、p−トルエンスルホ
ン酸などが挙げられる。
成することができる酸としては、特に制限がなく、たと
えば、塩化水素、臭化水素、硫酸、リン酸、クエン酸、
フマール酸、マレイン酸、酒石酸、p−トルエンスルホ
ン酸などが挙げられる。
光学活性β−アミノアルコールを経て医薬、農薬に誘導
し、光学分割剤に誘導するのに好適な光学活性α−アミ
ノケトンの酸付加塩としては、R2が水素原子で、R
1が、イソプロピル基、イソブチル基またはフェニル基
であり、あるいはR1とR2とこれに隣接する炭素原子と
窒素原子とで五員環を形成し、一般式(I)中の酸が塩
化水素などのハロゲン化水素であるものが挙げられる。
し、光学分割剤に誘導するのに好適な光学活性α−アミ
ノケトンの酸付加塩としては、R2が水素原子で、R
1が、イソプロピル基、イソブチル基またはフェニル基
であり、あるいはR1とR2とこれに隣接する炭素原子と
窒素原子とで五員環を形成し、一般式(I)中の酸が塩
化水素などのハロゲン化水素であるものが挙げられる。
前記一般式(I)で示される光学活性α−アミノケトン
の酸付加塩は、次に示すように製造することができる。
の酸付加塩は、次に示すように製造することができる。
すなわち、一般式(III) (ただし、式中、*、R1およびR2は前記と同様の意味
を表わす。) で示される光学活性α−アミノ酸を原料にして、一般式
(II) (ただし、式中、*、R1およびR2は前記と同様の意味
を表わし、Xはハロゲン原子を表わす。) で示される光学活性α−アミノ酸ハライドの酸付加塩と
し、この光学活性α−アミノ酸ハライドの酸付加塩とベ
ンゼンとからフリーデルクラフツ反応により、前記一般
式(I)で示す光学活性α−アミノケトンの酸付加体を
製造することができる。
を表わす。) で示される光学活性α−アミノ酸を原料にして、一般式
(II) (ただし、式中、*、R1およびR2は前記と同様の意味
を表わし、Xはハロゲン原子を表わす。) で示される光学活性α−アミノ酸ハライドの酸付加塩と
し、この光学活性α−アミノ酸ハライドの酸付加塩とベ
ンゼンとからフリーデルクラフツ反応により、前記一般
式(I)で示す光学活性α−アミノケトンの酸付加体を
製造することができる。
光学活性α−アミノ酸から光学活性α−アミノ酸クロリ
ド塩酸塩を製造する方法については、公知の方法[ケ
ー.ディー.コップルら、ジャーナル オブ ザ アメ
リカン ケミカル ソサエティ、78,6199(1956);K.D.K
oppleetal,J.Am.Chem.Soc.,78,6199(1956)]により製造
することができる。また、塩酸塩以外の光学活性α−ア
ミノ酸ハライドの酸付加塩についても、前記公知の方法
に準じて製造することができる。
ド塩酸塩を製造する方法については、公知の方法[ケ
ー.ディー.コップルら、ジャーナル オブ ザ アメ
リカン ケミカル ソサエティ、78,6199(1956);K.D.K
oppleetal,J.Am.Chem.Soc.,78,6199(1956)]により製造
することができる。また、塩酸塩以外の光学活性α−ア
ミノ酸ハライドの酸付加塩についても、前記公知の方法
に準じて製造することができる。
原料としての光学活性α−アミノ酸は、D体であっても
L体であっても良い。
L体であっても良い。
前記公知の方法あるいは前記公知の方法に準じて製造し
た光学活性α−アミノ酸ハライドの酸付加塩は、単離、
精製することなく、反応混合物のままで次のフリーデル
クラフツ反応に供することができる。
た光学活性α−アミノ酸ハライドの酸付加塩は、単離、
精製することなく、反応混合物のままで次のフリーデル
クラフツ反応に供することができる。
前記フリーデルクラフツ反応に際し、溶媒としてこの種
の反応に通常に使用されているものを使用することがで
き、反応基質であるベンゼンを溶媒として使用しても良
いし、ニトロメタン硫化炭素などを使用することもでき
る。
の反応に通常に使用されているものを使用することがで
き、反応基質であるベンゼンを溶媒として使用しても良
いし、ニトロメタン硫化炭素などを使用することもでき
る。
触媒であるルイス酸としては、例えば無水塩化アルミニ
ウム、四塩化チタン、四塩化錫、三フッ化ホウ素、塩化
亜鉛などの一種またはこれらの二種以上を混合して使用
することができる。これらルイス酸の中でも無水塩化ア
ルミニウムなどが好ましい。
ウム、四塩化チタン、四塩化錫、三フッ化ホウ素、塩化
亜鉛などの一種またはこれらの二種以上を混合して使用
することができる。これらルイス酸の中でも無水塩化ア
ルミニウムなどが好ましい。
ルイス酸の使用量は、前記一般式(III)で示される光学
活性α−アミノ酸ハライドの酸付加塩に対して、通常、
2〜10倍モルであり、好ましくは2〜3倍モルであ
る。
活性α−アミノ酸ハライドの酸付加塩に対して、通常、
2〜10倍モルであり、好ましくは2〜3倍モルであ
る。
フリーデルクラフツ反応における反応温度は、50〜100
℃である。反応時間は、2〜6時間である。
℃である。反応時間は、2〜6時間である。
このフリーデルクラフツ反応により得られる反応生成物
を常法に従って精製することにより、一般式(I)で示
される光学活性α−アミノケトンの酸付加塩を得ること
ができる。
を常法に従って精製することにより、一般式(I)で示
される光学活性α−アミノケトンの酸付加塩を得ること
ができる。
この光学活性α−アミノケトンの酸付加塩の代表的なも
のを次に例示する。
のを次に例示する。
化合物1;(S)−2−アミノ−3−メチル−1−フェニ
ルブタン−1−オン塩酸塩 化合物2;(S)−2−アミノ−4−メチル−1−フェニ
ルペンタン−1−オン塩酸塩 化合物3;(S)−2−アミノ−1−フェニルヘキサン−
1−オン塩酸塩 化合物4;(S)−2−アミノ−1−フェニルヘプタン−
1−オン塩酸塩 化合物5;(S)−2−アミノ−1−フェニルオクタン−
1−オン塩酸塩 化合物6;(S)−2−アミノ−1−フェニルノナン−1
−オン塩酸塩 化合物7;(S)−2−アミノ−1−フェニルデカン−1
−オン塩酸塩 化合物8;(R)−2−アミノ−1.2−ジフェニルエタン−
1−オン塩酸塩 化合物9;フェニル[(S)−ピロリジン−2−イル]メ
タノン塩酸塩 なお、ここに例示するのは本発明に係る光学活性α−ア
ミノケトンの酸付加塩の一部であって、これ以外の種々
のものが本発明の範囲に含まれることは言うまでもな
い。
ルブタン−1−オン塩酸塩 化合物2;(S)−2−アミノ−4−メチル−1−フェニ
ルペンタン−1−オン塩酸塩 化合物3;(S)−2−アミノ−1−フェニルヘキサン−
1−オン塩酸塩 化合物4;(S)−2−アミノ−1−フェニルヘプタン−
1−オン塩酸塩 化合物5;(S)−2−アミノ−1−フェニルオクタン−
1−オン塩酸塩 化合物6;(S)−2−アミノ−1−フェニルノナン−1
−オン塩酸塩 化合物7;(S)−2−アミノ−1−フェニルデカン−1
−オン塩酸塩 化合物8;(R)−2−アミノ−1.2−ジフェニルエタン−
1−オン塩酸塩 化合物9;フェニル[(S)−ピロリジン−2−イル]メ
タノン塩酸塩 なお、ここに例示するのは本発明に係る光学活性α−ア
ミノケトンの酸付加塩の一部であって、これ以外の種々
のものが本発明の範囲に含まれることは言うまでもな
い。
本発明に係る光学活性α−アミノケトンの酸付加塩たと
えば光学活性α−アミノケトンの塩酸塩は、たとえば水
素化ホウ素ナトリウムで還元することにより、一般式(I
V) (ただし、一般式中、*、R1およびR2は前記と同様の
意味を表わす。) で示す光学活性β−アミノアルコールに誘導することが
できる。
えば光学活性α−アミノケトンの塩酸塩は、たとえば水
素化ホウ素ナトリウムで還元することにより、一般式(I
V) (ただし、一般式中、*、R1およびR2は前記と同様の
意味を表わす。) で示す光学活性β−アミノアルコールに誘導することが
できる。
光学活性β−アミノアルコールは、本発明に係る光学活
性α−アミノケトンの酸付加塩を水素化ホウ素ナトリウ
ムで還元することによって、95%以上のエリスロ選択性
をもって製造される。
性α−アミノケトンの酸付加塩を水素化ホウ素ナトリウ
ムで還元することによって、95%以上のエリスロ選択性
をもって製造される。
さらに、この光学活性β−アミノアルコールは、たとえ
ば以下の反応式 (ただし、反応式中、*、R1およびR2は前記と同様の
意味を表わし、Yはハロゲン原子を表わし、R3および
R4はそれぞれ同一または相異する低級アルキル基を表
わし、あるいはこのR3とR4とは隣接する窒素原子と共
に5〜7員環を形成する。nは2または3を示す。) に従って、たとえばグルタミン酸遮断作用あるいは虫枢
性筋弛緩作用を有する医薬、農薬にも誘導することがで
きる(特許昭59-203623号明細書参照)。
ば以下の反応式 (ただし、反応式中、*、R1およびR2は前記と同様の
意味を表わし、Yはハロゲン原子を表わし、R3および
R4はそれぞれ同一または相異する低級アルキル基を表
わし、あるいはこのR3とR4とは隣接する窒素原子と共
に5〜7員環を形成する。nは2または3を示す。) に従って、たとえばグルタミン酸遮断作用あるいは虫枢
性筋弛緩作用を有する医薬、農薬にも誘導することがで
きる(特許昭59-203623号明細書参照)。
本発明に係る前記酸付加塩は、たとえば、1,3−オキサ
ゾリジン−2−オン誘導体などのグルタミン酸遮断作
用、中枢性筋弛緩作用などを示す医薬、農薬に誘導する
ことができる中間体として、さらに光学分割剤としても
使用される有用かつ重要な光学活性β−アミノアルコー
ルに簡単な一段反応で誘導することができる重要な中間
体である。
ゾリジン−2−オン誘導体などのグルタミン酸遮断作
用、中枢性筋弛緩作用などを示す医薬、農薬に誘導する
ことができる中間体として、さらに光学分割剤としても
使用される有用かつ重要な光学活性β−アミノアルコー
ルに簡単な一段反応で誘導することができる重要な中間
体である。
この発明によると、 (1)光学活性α−アミノ酸を原料とする場合には、これ
を光学活性α−アミノ酸ハライドの酸付加塩にする工
程、および、この光学活性α−アミノ酸ハライドの酸付
加塩とベンゼンとをフリーデルクラフツ反応に従って反
応させる工程により、簡単に光学活性α−アミノケトン
を製造することができ、 (2) 光学分割剤として有用な光学活性β−アミノアル
コールたとえば(1S,2R)−2−アミノ−1,2−ジフェニ
ルエタン−1−オールへ高い光学純度で誘導することが
でき、 さらに医薬、農薬として重要な(1R,2S)−4−メチル−
2−(3−ピペリジノプロピルアミノ)−1−フェニル
−1−ペンタノール類の重要な中間体である(1R,2S)−
2−アミノ−4−メチル−1−フエニル−1−ペンタノ
ールに誘導することができる、 などの数々の優れた利点を有する光学活性α−アミノケ
トンの酸付加塩を提供することができる。
を光学活性α−アミノ酸ハライドの酸付加塩にする工
程、および、この光学活性α−アミノ酸ハライドの酸付
加塩とベンゼンとをフリーデルクラフツ反応に従って反
応させる工程により、簡単に光学活性α−アミノケトン
を製造することができ、 (2) 光学分割剤として有用な光学活性β−アミノアル
コールたとえば(1S,2R)−2−アミノ−1,2−ジフェニ
ルエタン−1−オールへ高い光学純度で誘導することが
でき、 さらに医薬、農薬として重要な(1R,2S)−4−メチル−
2−(3−ピペリジノプロピルアミノ)−1−フェニル
−1−ペンタノール類の重要な中間体である(1R,2S)−
2−アミノ−4−メチル−1−フエニル−1−ペンタノ
ールに誘導することができる、 などの数々の優れた利点を有する光学活性α−アミノケ
トンの酸付加塩を提供することができる。
(実施例1) (S)−2−アミノ−3−メチル−1−フェニルブタン−
1−オン塩酸塩の製造 乾燥ベンゼン55mlに無水塩化アルミニウム14.1gを懸濁
させ、室温で攪拌しながらL−バリルクロリド塩酸塩9.
12gを加えた後、50〜60℃に1時間、更に還流温度に3
時間加熱した。次いで、冷却した反応混合物を氷212g
と濃塩酸18mlとの混合物中に注ぎ、30分間攪拌した。水
層を分取し、有機層を水60mlで抽出し、抽出水と前記水
層を合わせてこれに濃塩酸68mlを加えた後、結晶が折出
するまで50℃以下で減圧濃縮し、その後5℃以下で2時
間放置し析出した結晶を濾取し、エーテルで洗浄した
後、減圧下に乾燥して白色針状晶の表題化合物7.61g
(収率67.2%)を得た。イソプロパノールから再結晶し
た表題化合物の物性値は次の通りである。
1−オン塩酸塩の製造 乾燥ベンゼン55mlに無水塩化アルミニウム14.1gを懸濁
させ、室温で攪拌しながらL−バリルクロリド塩酸塩9.
12gを加えた後、50〜60℃に1時間、更に還流温度に3
時間加熱した。次いで、冷却した反応混合物を氷212g
と濃塩酸18mlとの混合物中に注ぎ、30分間攪拌した。水
層を分取し、有機層を水60mlで抽出し、抽出水と前記水
層を合わせてこれに濃塩酸68mlを加えた後、結晶が折出
するまで50℃以下で減圧濃縮し、その後5℃以下で2時
間放置し析出した結晶を濾取し、エーテルで洗浄した
後、減圧下に乾燥して白色針状晶の表題化合物7.61g
(収率67.2%)を得た。イソプロパノールから再結晶し
た表題化合物の物性値は次の通りである。
mp;209〜211℃(分解) NMR(CD Cl3/CD3 OD=10/1)δ(ppm) 0.91(3H,d,J=7Hz,CH 3) 1.18(3H,d,J=7Hz,CH 3) 2.12〜2.64(1H,m,CH(CH3)2) 5.04(1H,d,J=4Hz,CHNH2) 7.32〜8.12(5H,m,芳香族水素) (参考例1) ((1R,2S)−2−アミノ−3−メチル−1−フェニルブタ
ン−1−オールの製造 メタノール33mlに(S)−2−アミノ−3−メチル−1−
フェニルブタン−1−オン塩酸塩3.21gを溶解し、10℃
以下に冷却しながら水素化ホウ素ナトリウム284mgを加
えた。同温度で30分間攪拌した後、反応混合物を減圧下
に濃縮した。濃縮残留物にクロロホルム20ml、水8ml、
続いて2Nのカ性ソーダ水溶液8mlを加えて攪拌した。
有機層を分取し、この有機層を飽和食塩水で洗浄し、芒
硝で乾燥後、溶媒を留去して得た白色の粗結晶を酢酸エ
チル/n−ヘキサンで再結晶して白色結晶の表題化合物
1.99g(収率74.0%)を得た。物性値を次に示す。
ン−1−オールの製造 メタノール33mlに(S)−2−アミノ−3−メチル−1−
フェニルブタン−1−オン塩酸塩3.21gを溶解し、10℃
以下に冷却しながら水素化ホウ素ナトリウム284mgを加
えた。同温度で30分間攪拌した後、反応混合物を減圧下
に濃縮した。濃縮残留物にクロロホルム20ml、水8ml、
続いて2Nのカ性ソーダ水溶液8mlを加えて攪拌した。
有機層を分取し、この有機層を飽和食塩水で洗浄し、芒
硝で乾燥後、溶媒を留去して得た白色の粗結晶を酢酸エ
チル/n−ヘキサンで再結晶して白色結晶の表題化合物
1.99g(収率74.0%)を得た。物性値を次に示す。
mp;72〜73℃ NMR(CD Cl3)δ(ppm): 0.88(3H,d,J=7Hz,CH 3) 1.00(3H,d,J=7Hz,CH 3) 1.2〜2.0(4H,m,CH(CH3)2,NH2 ,O
H) 2.73(1H,dd,J=6,6Hz,CHNH2) 4.58(1H,d,J=6Hz,CHOH) 7.32(5H,m,芳香族水素) 得られた(1R,2S)−2−アミノ−3−メチル−1−フェ
ニルブタン−1−オールをモッシャー(Mosher)酸との酸
アミドに誘導して高速液体クロマトグラフ(HPLC)分析し
たところ、光学純度は99%以上であった。
H) 2.73(1H,dd,J=6,6Hz,CHNH2) 4.58(1H,d,J=6Hz,CHOH) 7.32(5H,m,芳香族水素) 得られた(1R,2S)−2−アミノ−3−メチル−1−フェ
ニルブタン−1−オールをモッシャー(Mosher)酸との酸
アミドに誘導して高速液体クロマトグラフ(HPLC)分析し
たところ、光学純度は99%以上であった。
(実施例2) (S)−2−アミノ−4−メチル−1−フエニルペンタン
−1−オン塩酸塩の製造 乾燥ベンゼン3.0に五塩化リン319gを懸濁させ、約10
℃に冷却して攪拌しながらL−ロイシン197gを加え
て、10〜20℃に4時間攪拌した。その後、約5℃に冷却
しながら無水塩化アルミニウム600gを加えた。反応混
合物を徐々に加熱し、2時間かけて還流温度に上昇さ
せ、更に2時間加熱還流した。冷却後、反応混合物を氷
3.0kgと濃塩酸450mlとの混合物へ攪拌下に注いだ。その
後、水層を分取し、有機層を水(1.0で1回、0.2で
1回)で抽出し、抽出液を最初に分取した水層に加え、
一晩静置した。析出した結晶を濾取しエーテルで洗浄し
た後、減圧下に乾燥して白色結晶の表題化合物254g
(収率75.0%)を得た。イソプロパノールから再結晶し
た表題化合物の物性値は次の通りである。
−1−オン塩酸塩の製造 乾燥ベンゼン3.0に五塩化リン319gを懸濁させ、約10
℃に冷却して攪拌しながらL−ロイシン197gを加え
て、10〜20℃に4時間攪拌した。その後、約5℃に冷却
しながら無水塩化アルミニウム600gを加えた。反応混
合物を徐々に加熱し、2時間かけて還流温度に上昇さ
せ、更に2時間加熱還流した。冷却後、反応混合物を氷
3.0kgと濃塩酸450mlとの混合物へ攪拌下に注いだ。その
後、水層を分取し、有機層を水(1.0で1回、0.2で
1回)で抽出し、抽出液を最初に分取した水層に加え、
一晩静置した。析出した結晶を濾取しエーテルで洗浄し
た後、減圧下に乾燥して白色結晶の表題化合物254g
(収率75.0%)を得た。イソプロパノールから再結晶し
た表題化合物の物性値は次の通りである。
mp;206〜208℃(分解) NMR(CD Cl3/CD3 OD=10/1)δ(ppm): 0.95(3H,d,J=6Hz,CH 3) 1.10(3H,d,J=6Hz,CH 3) 1.50〜2.10(3H,m,CH 2 CH(CH3)2) 5.07(1H,t,J=7Hz,CHNH2) 7.32〜8.12(5H,m,芳香族水素) (参考例2) (1R,2S)−2−アミノ−4−メチル−1−フェニルペン
タン−1−オールの製造 メタノール3.0に(S)−2−アミノ−4−メチル−1−
フェニルペンタン−1−オン塩酸塩254gを溶解し、10
℃以下に冷却しながら水素化ホウ素ナトリウム56.7gを
加えた。同温度で30分間攪拌した後、反応混合物を減圧
下に濃縮した。濃縮残留物にクロロホルム1.5、水0.7
5を加えて攪拌した。有機層を分取し、この有機層を
飽和食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥後、溶媒を留去して得
た白色の粗結晶をn−ヘキサンで再結晶して白色針状結
晶の表題化合物178g(収率81.9%)を得た。
タン−1−オールの製造 メタノール3.0に(S)−2−アミノ−4−メチル−1−
フェニルペンタン−1−オン塩酸塩254gを溶解し、10
℃以下に冷却しながら水素化ホウ素ナトリウム56.7gを
加えた。同温度で30分間攪拌した後、反応混合物を減圧
下に濃縮した。濃縮残留物にクロロホルム1.5、水0.7
5を加えて攪拌した。有機層を分取し、この有機層を
飽和食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥後、溶媒を留去して得
た白色の粗結晶をn−ヘキサンで再結晶して白色針状結
晶の表題化合物178g(収率81.9%)を得た。
物性値は次の通りである。
mp;70〜71℃ NMR(CDCl3)δ(ppm): 0.81(3H,d,J=6Hz,CH 3) 0.87(3H,d,J=6Hz,CH 3) 0.94〜1.84(3H,m,CH 2CH(CH3)2) 2.02(3H,broad s,NH 2,OH) 2.84〜3.14(1H,m,CHNH2) 4.49(1H,d,J=5Hz,CHOH) 7.28(5H,m,芳香族水素) 得られた(1R,2S)−2−アミノ−4−メチル−1−フエ
ニルペンタン−1−オールをモッシャー(Mosher)酸との
酸アミドに誘導して高速液体クロマトグラフ(HPLC)分析
したところ、光学純度は99%以上であった。
ニルペンタン−1−オールをモッシャー(Mosher)酸との
酸アミドに誘導して高速液体クロマトグラフ(HPLC)分析
したところ、光学純度は99%以上であった。
(実施例3) (R)−2−アミノ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン塩
酸塩の製造 乾燥ベンゼン46mlに無水塩化アルミニウム12.2gを懸濁
させ、室温で攪拌しながらD−α−フェニルグリシルク
ロリド塩酸塩9.38gを加えた後、攪拌しながら50〜60℃
に1時間、更に還流温度に3時間加熱した。次いで、冷
却した反応混合物を氷500gと濃塩酸15mlとの混合物中
に注ぎ、更にエーテル150mlを加えて1時間攪拌した。
水層を分取し、濃酸塩58mlを加えた後、50℃以下で結晶
が析出し始めるまで減圧下に濃縮し、その後冷却下に2
時間放置して得た結晶をエーテルで洗浄して淡黄色結晶
の表題化合物6.07g(収率53.9%)を得た。エタノール
で再結晶した表題化合物の物性値は次の通りである。
酸塩の製造 乾燥ベンゼン46mlに無水塩化アルミニウム12.2gを懸濁
させ、室温で攪拌しながらD−α−フェニルグリシルク
ロリド塩酸塩9.38gを加えた後、攪拌しながら50〜60℃
に1時間、更に還流温度に3時間加熱した。次いで、冷
却した反応混合物を氷500gと濃塩酸15mlとの混合物中
に注ぎ、更にエーテル150mlを加えて1時間攪拌した。
水層を分取し、濃酸塩58mlを加えた後、50℃以下で結晶
が析出し始めるまで減圧下に濃縮し、その後冷却下に2
時間放置して得た結晶をエーテルで洗浄して淡黄色結晶
の表題化合物6.07g(収率53.9%)を得た。エタノール
で再結晶した表題化合物の物性値は次の通りである。
mp;228〜230℃(分解) NMR(CD Cl3/CD3 OD=3/1)δ(ppm): 6.18(1H,s,CHNH2) 7.24〜7.68および7.80〜8.08(10H,m,芳香族水
素) (参考例3) (1S,2R)−2−アミノ−1,2−ジフェニルエタン−1−オ
ールの製造 メタノール12mlに(R)−2−アミノ−1,2−ジフェニルエ
タン−1−オン塩酸塩1.24gを溶解し、氷冷下に攪拌し
ながら水素化ホウ素ナトリウム95mgを加えた。10℃以下
に冷却しながら30分間攪拌した後、反応混合物を減圧下
に濃縮した。濃縮残留物にクロロホルム20ml、水2.5m
l、続いて2Nのカ性ソーダ水溶液2.5mlを加えて攪拌し
た。有機層を分取し、この有機層を飽和食塩水で洗浄
し、芒硝で乾燥後、溶媒を留去して得た淡黄色の粗結晶
を95%エタノールで再結晶して白色針状結晶の表題化合
物760mg(収率71.1%)を得た。
素) (参考例3) (1S,2R)−2−アミノ−1,2−ジフェニルエタン−1−オ
ールの製造 メタノール12mlに(R)−2−アミノ−1,2−ジフェニルエ
タン−1−オン塩酸塩1.24gを溶解し、氷冷下に攪拌し
ながら水素化ホウ素ナトリウム95mgを加えた。10℃以下
に冷却しながら30分間攪拌した後、反応混合物を減圧下
に濃縮した。濃縮残留物にクロロホルム20ml、水2.5m
l、続いて2Nのカ性ソーダ水溶液2.5mlを加えて攪拌し
た。有機層を分取し、この有機層を飽和食塩水で洗浄
し、芒硝で乾燥後、溶媒を留去して得た淡黄色の粗結晶
を95%エタノールで再結晶して白色針状結晶の表題化合
物760mg(収率71.1%)を得た。
物性値を次に示す。
mp;142.5〜143.5℃ NMR(CDCl3)δ(ppm): 1.85(3H,broad s,NH 2,OH) 4.10(1H,d,J=6Hz,CHNH2) 4.70(1H,d,J=6Hz,CHOH) 7.23(10H,m,芳香族水素) 得られた(1S,2R)−2−アミノ−1,2−ジフェニルエ
タン−1−オールをモッシャー(Mosher)酸との酸アミド
に誘導して高速液体クロマトグラフ(HPLC)分析したとこ
ろ、光学純度は99%以上であった。
タン−1−オールをモッシャー(Mosher)酸との酸アミド
に誘導して高速液体クロマトグラフ(HPLC)分析したとこ
ろ、光学純度は99%以上であった。
(実施例4) フェニル[(S)−ピロリジン−2−イル]メタノン 塩
酸塩の製造方法 乾燥ベンベン200mlに五塩化リン20.9gを懸濁させ、室
温で攪拌しながらL−プロリン11.5gを加えた後、室温
で4時間攪拌した。反応混合物を冷却してから、無水塩
化アルミニウム40.0gを加えた。次いで、反応混合物を
攪拌下に徐々に加熱し、2時間かけて還流温度に上昇さ
せ、更に2時間加熱還流した。次いで、冷却した反応混
合物を氷200gと濃塩酸30mlとの混合物中に注ぎ、30分
間攪拌した。水層を分取し、50℃以下で減圧下に濃縮し
た。濃縮物をクロロホルムで3回抽出し、抽出液を芒硝
で乾燥後、減圧下に溶媒を留去して淡黄褐色結晶の表題
化合物10.9g(収率51.5%)を得た。エタノール/エー
テルから再結晶した表題化合物の物性値を次に示す。
酸塩の製造方法 乾燥ベンベン200mlに五塩化リン20.9gを懸濁させ、室
温で攪拌しながらL−プロリン11.5gを加えた後、室温
で4時間攪拌した。反応混合物を冷却してから、無水塩
化アルミニウム40.0gを加えた。次いで、反応混合物を
攪拌下に徐々に加熱し、2時間かけて還流温度に上昇さ
せ、更に2時間加熱還流した。次いで、冷却した反応混
合物を氷200gと濃塩酸30mlとの混合物中に注ぎ、30分
間攪拌した。水層を分取し、50℃以下で減圧下に濃縮し
た。濃縮物をクロロホルムで3回抽出し、抽出液を芒硝
で乾燥後、減圧下に溶媒を留去して淡黄褐色結晶の表題
化合物10.9g(収率51.5%)を得た。エタノール/エー
テルから再結晶した表題化合物の物性値を次に示す。
mp;174〜176℃(分解) NMR(CDCl3)δ(ppm); 7.20〜8.08(5H,m,芳香族水素) (参考例4) (R)−フエニル[(S)−ピロリジン−2−イル]メタノー
ルの製造方法 メタノール10mlにフェニル[〔(S)−ピロリジン−2−
イル]メタノン塩酸塩1.06gを溶解し、氷冷下に攪拌し
ながら水素化ホウ素ナトリウム95mgを加えた。10℃以下
で30分間攪拌した後、反応混合物を減圧下に濃縮した。
濃縮残留物にクロロホルム10ml、水2.5ml、続いて2N
のカ性ソーダ水溶液2.5mlを加えて攪拌した。有機層を
分取し、この有機層を飽和食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥
後、溶媒を留去して黄色油状の表題化合物の粗体0.89g
を得た。
ルの製造方法 メタノール10mlにフェニル[〔(S)−ピロリジン−2−
イル]メタノン塩酸塩1.06gを溶解し、氷冷下に攪拌し
ながら水素化ホウ素ナトリウム95mgを加えた。10℃以下
で30分間攪拌した後、反応混合物を減圧下に濃縮した。
濃縮残留物にクロロホルム10ml、水2.5ml、続いて2N
のカ性ソーダ水溶液2.5mlを加えて攪拌した。有機層を
分取し、この有機層を飽和食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥
後、溶媒を留去して黄色油状の表題化合物の粗体0.89g
を得た。
物性値を次に示す。
NMR(CDCl3)δ(ppm): 4.69(1H,d,J=5Hz,CH−OH) 7.31(5H,m,芳香族水素) 得られた(R)−フェニル[(S)−ピロリジン−2−イル]
メタノール0.89gは塩酸塩としたのち、エタノール/酢
酸エチル混合溶媒から再結晶した(収量802mg、白色鱗
片状晶)。(R)−フェニル[(S)−ピロリジン−2−イ
ル]メタノール塩酸塩の物性値を次に示す。
メタノール0.89gは塩酸塩としたのち、エタノール/酢
酸エチル混合溶媒から再結晶した(収量802mg、白色鱗
片状晶)。(R)−フェニル[(S)−ピロリジン−2−イ
ル]メタノール塩酸塩の物性値を次に示す。
mp;156〜157℃ また、前記(R)−フェニル[(S)−ピロリジン−2−イ
ル]メタノール塩酸塩をモッシャー(Mosher)酸との酸ア
ミドに誘導して高速液体クロマトグラフ(HPLC)分析した
ところ、光学純度は99%以上であった。
ル]メタノール塩酸塩をモッシャー(Mosher)酸との酸ア
ミドに誘導して高速液体クロマトグラフ(HPLC)分析した
ところ、光学純度は99%以上であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07B 53/00 C 7419−4H 61/00 300 C07C 213/00 7457−4H 215/30 7457−4H (56)参考文献 特公 昭49−2114(JP,B1) 特公 昭47−5537(JP,B1)
Claims (1)
- 【請求項1】一般式(II) (ただし、式中、Xはハロゲン原子を表わし、*は不斉
炭素を表わし、R1は炭素数が3から8である直鎖状
の、または分岐鎖を有するアルキル基またはフェニル基
を表わし、R2は水素原子または直鎖状の、または分岐
鎖を有する低級アルキル基を表わし、あるいは、前記R
1とR2とは、互いに共同して、隣接する炭素原子および
窒素原子と共に五員環を形成する。) で示される化合物に、ベンゼンをルイス酸の存在下に反
応させることを特徴とする、一般式 (ただし、式中、R1、R2および*は前記と同じ意味を
表わす。) で示される光学活性α−アミノケトンおよびその酸付加
塩の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61052859A JPH064567B2 (ja) | 1986-03-11 | 1986-03-11 | 光学活性α―アミノケトンおよびその酸付加塩の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61052859A JPH064567B2 (ja) | 1986-03-11 | 1986-03-11 | 光学活性α―アミノケトンおよびその酸付加塩の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62209058A JPS62209058A (ja) | 1987-09-14 |
JPH064567B2 true JPH064567B2 (ja) | 1994-01-19 |
Family
ID=12926588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61052859A Expired - Lifetime JPH064567B2 (ja) | 1986-03-11 | 1986-03-11 | 光学活性α―アミノケトンおよびその酸付加塩の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH064567B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5314766B2 (ja) * | 1972-04-21 | 1978-05-19 |
-
1986
- 1986-03-11 JP JP61052859A patent/JPH064567B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62209058A (ja) | 1987-09-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5225585A (en) | Production of fluoxetine and new intermediates | |
CH651561A5 (fr) | Derives des nor-tropane et granatane et leur procede de preparation. | |
CH655100A5 (fr) | 1-cyclohexenyl-2-(hydroxy- ou chloro-)ethyl-pyrrolidine et procede pour sa preparation. | |
CA1042905A (fr) | Procede de preparation de nouveaux azabicycloalcanes disubstitues | |
JPH0617342B2 (ja) | 光学活性β−アミノアルコ−ルの製造方法 | |
JPH064567B2 (ja) | 光学活性α―アミノケトンおよびその酸付加塩の製造方法 | |
JP2009518380A (ja) | 2−クロロエトキシ−酢酸−n,n−ジメチルアミドの製法 | |
US6846957B2 (en) | Synthesis of 3-aminomethyl-1-propanol, a fluoxetine precursor | |
US20040254385A1 (en) | Process for the preparation of citalopram hydrobromide | |
JPH10218847A (ja) | タートラニル酸の製造法 | |
JPH0717592B2 (ja) | α−(1−メチルエチル)−3,4−ジメトキシベンゼンアセトニトリルの製造方法、およびそれに使用される中間体化合物 | |
EP0389876B1 (en) | New process for the synthesis of the n-methyl-3,4-dimethoxyphenylethylamine | |
JPH05506008A (ja) | ホモキラルなアミンの製造方法、該アミンを製造するための中間体の製造方法及び該方法に従って製造された中間体 | |
FI106795B (fi) | Menetelmä ketoni-enantiomeerin valmistamiseksi, välituotteet ja sertraliinin valmistaminen | |
US4229375A (en) | 1-Aminomethyltricyclo[4.3.1.12,5 ]undecane and acid-addition salts thereof | |
EP0013726B1 (en) | Indanyloxamic derivatives, their preparation and pharmaceutical compositions containing them | |
JPH09255668A (ja) | ビスオキサゾリン類の製造方法 | |
CA1044697A (fr) | Procede de preparation de nouveaux azabicycloalcanes disubstitues | |
JPH03130252A (ja) | 2―アミノ―5―メチルベンゾフェノン類及びその製造法 | |
JPS625140B2 (ja) | ||
FR2494584A1 (fr) | Medicaments constitues par de nouveaux 2-aminoethanols et leur procede de fabrication | |
KR800001699B1 (ko) | 아미노-페닐-에탄올 아민의 제조방법 | |
JP4218310B2 (ja) | 光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類の製造方法およびその中間体 | |
CA2372763C (en) | New process | |
FR2511246A1 (fr) | Nouveaux alpha-aminoderives cycliques du 1-(3',4'-methylene-dioxyphenyl)ethanol et procede de fabrication |