JPH0645565U - 細い針金の網により構成された枕 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本案は金網を用いて熱の吸収、発散が早く安
眠できると共に、枕に弛みが生じた時、弛みを調整する
ことができる細い針金の網により構成された枕の提供を
目的とするものである。 【構成】 円筒部３と、この円筒部３の両端に張設され
た左右の側板４，５とから構成されている頭部に接する
枕本体２において、円筒部３は、半硬質のピアノ線で作
られた金網３Ａの上面に極細針金で作られた金網３Ｂを
二重或は三重に重ねた状態で適宜の大きさの楕円形或は
円筒型に構成され、側板４，５は内外に進退自在に構成
されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案は、金網を用いて熱の吸収、発散が早く安眠できる枕で、特に医療的にも その効果を発揮し、健康維持上社会的に貢献できるものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のものにあっては、下記のようなものになっている。 従来の枕は、布製の袋の中にソバ殻、籾殻等比較的頭部の熱がこもらず熱が発 散し易く、しかも、肌ざわりの良いもので安眠できるように作られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたものにあっては、下記のような問題点を有していた。 頭部に熱のでる時は、枕に熱がこもり安眠できない。

【０００４】 本願は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、そ の目的とするところは、次のようなことのできるものを提供しようとするもので ある。 本案は、頭部及び枕に熱がこもらないようにするため、細い針金の網を使用す るので枕に熱がこもらず、熱の吸収、発散が早いため、頭痛等の病には極めて医 療的効果を発揮することができる。現在市販されている枕の難点を解決し得る枕 を開発しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案のものは下記のようになるものである。 すなわち本願のものは、円筒部３と、この円筒部３の両端に張設された左右の 側板４，５とから構成されている頭部に接する枕本体２において、円筒部３は、 半硬質のピアノ線で作られた金網３Ａの上面に極細針金で作られた金網３Ｂを二 重或は三重に重ねた状態で適宜の大きさの楕円形或は円筒型に構成され、左の側 板４の内側中心には右方に向け内周面にネジを刻設したパイプ状受金物６が植設 され、右の側板５の中心には中心棒６が貫入される円孔７が開設され、右の側板 ５の円孔７から枕本体内に貫入された中心棒８における先端のネジ８Ａはパイプ 状受金物６に回動自在に螺合されていると共に、板受８Ｃは右の側板５の内面に 当接され、かつ中心棒８の右方端面にはドライバー用の溝８Ｂが刻設されている 細い針金の網により構成された枕である。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 １は本案の細い針金の網により構成された枕である。 ２は頭部に接する枕本体で、円筒部３と、この円筒部３の両端に張設された左 右の側板４，５とから構成されている。

【０００７】 そこで、円筒部３は、半硬質のピアノ線で作られた金網３Ａの上面に極細針金 で作られた金網３Ｂを二重或は三重に重ねた状態で適宜の大きさの楕円形或は円 筒型に構成されている。 なお、図示の場合は、金網３Ａの上面に金網３Ｂが一枚積層した状態のものと なっている。

【０００８】 左右の側板４，５はステンレス等の金属板で構成されている。 左の側板４の内側中心には右方に向け内周面にネジを刻設したパイプ状受金物 ６が植設されている。 一方、右の側板５の中心には中心棒８が貫入される円孔７が開設されている。

【０００９】 ８は先端にパイプ状受金物に螺合するネジ８Ａが刻設された中心棒で、この中 心棒の右方端面にはドライバー（図示略）用の溝８Ｂが刻設されていると共に、 当該中心棒の右方端近傍には右の側板５の内面に当接する板受８Ｃが固定されて いる。 そこで、この中心棒８は、右の側板５の円孔７から枕本体内に貫入され先端の ネジ８Ａはパイプ状受金物６に回動自在に螺合されていると共に、板受８Ｃは右 の側板５の内面に当接されている。

【００１０】 本考案のものは下記のように作用する。 １．中心棒８のドライバー（図示略）用の溝８Ｂを利用して、当該中心棒８を 一方方向に回動すると中心棒８はパイプ状受金物６に対して後退（図では右方） する状態になる。このため左右の側板４，５は外方へ拡張した状態になり、円筒 部３は緊張することになる。 そこで、使用により円筒部３が所謂弛んだ状態になった場合、これを修正する ことができる。 ２．使用に際して、円筒部３を少し弛んだ状態にしようとする場合は、当該中 心棒８を上述とは逆方向に回動して左右の側板４，５を少しく内方に寄せた状態 にするとよい。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、上述の通り構成されているので次に記載する効果を奏する。 １．極細の針金でメッシュの細かい金網を使用しているので、頭部の接触面が 柔らかく感触が良い。 この場合、下面に半硬質のピアノ線で作られた金網３Ａを設けたから、円筒部 に適当な弾力性を持たせることができる。 ２．頭に接する部分の枕全体が金網で、内部が空洞であるため、空気の流通が よく、普通の枕のように熱が枕にこもることなく、熱の発散が早い。

【００１２】 ３．枕に弛みが生じた時、中心棒の回動操作によってこの弛みを調整すること ができる。 ４．安眠することによって、健康維持にすこぶる貢献できる。 ５．軽くて使い易い。 ６．この枕を体裁よくするため布で覆っても効果には変わりない。

【図面の簡単な説明】

【図１】全体の縦断面図である。

【図２】１部を切り欠いた斜視図である。

【符号の説明】

１ 細い針金の網により構成された枕 ２ 枕本体 ３ 円筒部 ３Ａ，３Ｂ 金網 ４，５ 側板 ６ パイプ状受金物 ７ 円孔 ８ 中心棒 ８Ａ ネジ ８Ｂ 溝 ８Ｃ 板受

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 円筒部（３）と、この円筒部３の両端に
   張設された左右の側板（４，５）とから構成されている
   頭部に接する枕本体（２）において、円筒部（３）は、
   半硬質のピアノ線で作られた金網（３Ａ）の上面に極細
   針金で作られた金網（３Ｂ）を二重或は三重に重ねた状
   態で適宜の大きさの楕円形或は円筒型に構成され、左の
   側板（４）の内側中心には右方に向け内周面にネジを刻
   設したパイプ状受金物（６）が植設され、右の側板
   （５）の中心には中心棒（６）が貫入される円孔（７）
   が開設され、右の側板（５）の円孔（７）から枕本体内
   に貫入された中心棒（８）における先端のネジ（８Ａ）
   はパイプ状受金物（６）に回動自在に螺合されていると
   共に、板受（８Ｃ）は右の側板（５）の内面に当接さ
   れ、かつ中心棒（８）の右方端面にはドライバー用の溝
   （８Ｂ）が刻設されていることを特徴とする細い針金の
   網により構成された枕。