JPH0645543Y2 - 消音床構造 - Google Patents
消音床構造Info
- Publication number
- JPH0645543Y2 JPH0645543Y2 JP11128490U JP11128490U JPH0645543Y2 JP H0645543 Y2 JPH0645543 Y2 JP H0645543Y2 JP 11128490 U JP11128490 U JP 11128490U JP 11128490 U JP11128490 U JP 11128490U JP H0645543 Y2 JPH0645543 Y2 JP H0645543Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor
- permanent magnet
- electromagnet
- cylindrical body
- floor plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Floor Finish (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、住宅等で音を遮断できる消音床構造に関する
ものである。
ものである。
都市の住宅は多層化、高層化の傾向にあるが、それにと
もない上下階の音響的干渉が軽視できない問題となる。
もない上下階の音響的干渉が軽視できない問題となる。
中でも、上の階の床から足音やその他の生活音、または
ピアノ、オーディオ装置等の低音域の固体伝搬による影
響が増大している。
ピアノ、オーディオ装置等の低音域の固体伝搬による影
響が増大している。
RC(鉄筋コンクリート)高層住宅において、その対策と
しては、湿式、乾式とも浮き床構造が採用されている。
しては、湿式、乾式とも浮き床構造が採用されている。
かかる浮き床構造とは種々のタイプのものがあるが、そ
のほとんどが緩衝材を浮き床板(コンクリート製のもの
も含む)の下に介在させる。
のほとんどが緩衝材を浮き床板(コンクリート製のもの
も含む)の下に介在させる。
浮き床構造は、床の表面に発生する軽衝撃、重衝撃、音
の伝わりを固体と離して軽減することを意図するもので
あるが、床は壁と異なり常に荷重がかかるために、前記
緩衝材などは構造材としての役割をにない、連結部とし
て残るので固体伝搬の充分な阻止が不可能となる。
の伝わりを固体と離して軽減することを意図するもので
あるが、床は壁と異なり常に荷重がかかるために、前記
緩衝材などは構造材としての役割をにない、連結部とし
て残るので固体伝搬の充分な阻止が不可能となる。
本考案の目的は前記の従来の浮き床構造の不都合を解消
し、音の固体伝搬を完全に阻止することができる消音床
構造を提供することにある。
し、音の固体伝搬を完全に阻止することができる消音床
構造を提供することにある。
本考案は前記目的を達成するため、部屋の床面に対して
適宜な大きさの床板を複数敷き並べる場合において、電
磁石を固定的に設けた筒体内に該電磁石と対向させて永
久磁石を可動的に配設し、この永久磁石もしくは永久磁
石に設けた部材を筒体内から突出可能として支持脚を形
成し、該支持脚で床板を支持することを要旨とするもの
である。
適宜な大きさの床板を複数敷き並べる場合において、電
磁石を固定的に設けた筒体内に該電磁石と対向させて永
久磁石を可動的に配設し、この永久磁石もしくは永久磁
石に設けた部材を筒体内から突出可能として支持脚を形
成し、該支持脚で床板を支持することを要旨とするもの
である。
本考案によれば、電磁石に通電すれば、この電磁石と同
じ極性で対向する永久磁石は磁力の反発で可動し、この
永久磁石もしくは永久磁石に設けた部材が筒体内から突
出する。
じ極性で対向する永久磁石は磁力の反発で可動し、この
永久磁石もしくは永久磁石に設けた部材が筒体内から突
出する。
そして、該突出部分で床板を支持するが、永久磁石は中
に浮くものであり、床板の支持系に中空を保たせること
ができるので音の固体の伝搬が阻止できる。
に浮くものであり、床板の支持系に中空を保たせること
ができるので音の固体の伝搬が阻止できる。
以下、図面のついて本考案の実施例を詳細に説明する。
第1図は本考案の消音床構造の第1実施例を示す斜視
図、第2図、第3図は同上縦断側面図で、図中1は床板
である。
図、第2図、第3図は同上縦断側面図で、図中1は床板
である。
この床板1は、アンダーフロア構造の支持板となるもの
で、上面に合板等を捨て貼りしフローリング材で仕上げ
るが、部屋の床面に対して適宜な大きさ例えば、900mm
×900mm程度に分割したものである。
で、上面に合板等を捨て貼りしフローリング材で仕上げ
るが、部屋の床面に対して適宜な大きさ例えば、900mm
×900mm程度に分割したものである。
第4図に示すように該床板1の4隅及び中央を支持脚2
で支承する。この支持脚2は、アルミニウムや強化プラ
スチックなどの非磁性体を材質とし、厚さ5mm程度、直
径5〜10cm程度、高さ5〜10cm程度の円筒や角筒等の筒
体3内に電磁石4と永久磁石5とを設けた。
で支承する。この支持脚2は、アルミニウムや強化プラ
スチックなどの非磁性体を材質とし、厚さ5mm程度、直
径5〜10cm程度、高さ5〜10cm程度の円筒や角筒等の筒
体3内に電磁石4と永久磁石5とを設けた。
このうち、電磁石4は筒体3内に固定的に設けられ、こ
の電磁石4に対して永久磁石5はこれと対向し、筒体3
内に可動的にかつ筒体3の端部から突出可能に設けられ
る。
の電磁石4に対して永久磁石5はこれと対向し、筒体3
内に可動的にかつ筒体3の端部から突出可能に設けられ
る。
図中3aは筒体3の固定用の接合フランジ、6は電磁石4
への通電用配線で、この配線6は筒体3の外部に引き出
される。
への通電用配線で、この配線6は筒体3の外部に引き出
される。
なお、電磁石4は該配線6の電気的極性で磁気的極性が
定まるが、前記永久磁石5とは同極同士、例えばN極と
N極が向かい合うように配置する。
定まるが、前記永久磁石5とは同極同士、例えばN極と
N極が向かい合うように配置する。
第2図、第3図に示すようにいわゆるコンクリートスラ
ブ等建物の躯体床7上に支持脚2を設け、この支持脚2
で床板1を水平に支承する。
ブ等建物の躯体床7上に支持脚2を設け、この支持脚2
で床板1を水平に支承する。
ところで、このようにして支持脚2で支承する床板1
は、複数枚が並んでその上にピアノ等の楽器が置かれる
など特別の音がでる部分として部屋の一部に限定してよ
く、他の部分の床板8は通常の床構造として、大引き9
及び根太10で支承する。
は、複数枚が並んでその上にピアノ等の楽器が置かれる
など特別の音がでる部分として部屋の一部に限定してよ
く、他の部分の床板8は通常の床構造として、大引き9
及び根太10で支承する。
このようにして、電磁石4に通電していない時は、永久
磁石5は第2図に示すように筒体3の奥に収まり、支持
脚2は筒体3の先端で直接床板1を支えることになる
が、遮音の必要がない場合はこの状態を保つ。
磁石5は第2図に示すように筒体3の奥に収まり、支持
脚2は筒体3の先端で直接床板1を支えることになる
が、遮音の必要がない場合はこの状態を保つ。
一方、電磁石4に通電すれば、第3図に示すようにこの
電磁石4と同じ極性で対向する永久磁石5は磁力の反発
で可動し、筒体3内から一部突出する。
電磁石4と同じ極性で対向する永久磁石5は磁力の反発
で可動し、筒体3内から一部突出する。
そして、該突出部分で床板1を第7図にも示すように持
ち上げるが、前記通常の床構造の床板8に対してこの床
板1の1乃至複数枚がステージ的にわずかにせり上がる
ようになる。
ち上げるが、前記通常の床構造の床板8に対してこの床
板1の1乃至複数枚がステージ的にわずかにせり上がる
ようになる。
この状態では、永久磁石5は筒体3内で中空に浮くもの
であり、床板1の支持系に中空を保たせることができる
のでその上部でピアノ等の楽器の演奏を行っても床を伝
わる音の固体の伝搬は阻止できる。
であり、床板1の支持系に中空を保たせることができる
のでその上部でピアノ等の楽器の演奏を行っても床を伝
わる音の固体の伝搬は阻止できる。
楽器の演奏が終わり、消音の必要がなくなった場合には
電磁石4への通電を止めれば、永久磁石5は再度筒体3
の奥に収まり、床板1は筒体3の先端で支えられる状態
に戻る。
電磁石4への通電を止めれば、永久磁石5は再度筒体3
の奥に収まり、床板1は筒体3の先端で支えられる状態
に戻る。
なお、図示は省略するが前記のごとく永久磁石5が直接
筒体3から突出して床板1を浮き支持する代わりに他の
実施例として、永久磁石5にゴムや合成樹脂等の遮音性
を有する部材などを一体的に設け、この部材が可動部材
として筒体3の上端から出没するようにすることもでき
る。
筒体3から突出して床板1を浮き支持する代わりに他の
実施例として、永久磁石5にゴムや合成樹脂等の遮音性
を有する部材などを一体的に設け、この部材が可動部材
として筒体3の上端から出没するようにすることもでき
る。
また、床板1の上にどの程度の荷重がかかり、これを持
ち上げるにはどの程度の力がいるかは、クーロンの法則
をもとに永久磁石5の磁力と電磁石4の磁力の関係で定
まるが、永久磁石5には通常のフェライト磁石ではなく
コバルト磁石等の強力な磁石を使用することが望まし
く、さらに電磁石4への通電量を適宜に選択することで
床板1のせり上がり程度も調整可能なものとなる。
ち上げるにはどの程度の力がいるかは、クーロンの法則
をもとに永久磁石5の磁力と電磁石4の磁力の関係で定
まるが、永久磁石5には通常のフェライト磁石ではなく
コバルト磁石等の強力な磁石を使用することが望まし
く、さらに電磁石4への通電量を適宜に選択することで
床板1のせり上がり程度も調整可能なものとなる。
第5図、第6図は本考案の第2実施例を示すもので、永
久磁石5は取付具11を床板1の裏側に設け、この取付具
11を介して床板1側に設けるようにし、この永久磁石5
の先を筒体3内に挿入するようにした。
久磁石5は取付具11を床板1の裏側に設け、この取付具
11を介して床板1側に設けるようにし、この永久磁石5
の先を筒体3内に挿入するようにした。
作用的には前記第2図、第3図に示す第1実施例と同じ
であるが、電磁石4に通電していない時には筒体3の上
端に取付具11の下端が当接して床板1を支え、永久磁石
5はこの接合部に跨がって存在するので床板1の横方向
の動きを完全に阻止でき安定した状態を保つことができ
る。
であるが、電磁石4に通電していない時には筒体3の上
端に取付具11の下端が当接して床板1を支え、永久磁石
5はこの接合部に跨がって存在するので床板1の横方向
の動きを完全に阻止でき安定した状態を保つことができ
る。
さらに、図示は省略するが他の実施例として、第1図と
は逆に支持脚2を床板1の裏側に固定して設け、その下
端から永久磁石5もしくはこの永久磁石5に設けた部材
を突出させるようにしてもよい。
は逆に支持脚2を床板1の裏側に固定して設け、その下
端から永久磁石5もしくはこの永久磁石5に設けた部材
を突出させるようにしてもよい。
なお、前記第1実施例及び本実施例ともに、支持脚2は
これを完成した商品として工場製作すれば、現場での施
工は床板1と支持脚2との組合わせ作業のみで足りるこ
とになる。
これを完成した商品として工場製作すれば、現場での施
工は床板1と支持脚2との組合わせ作業のみで足りるこ
とになる。
また、電磁石4は制御装置を介して電源に接続するもの
とし、この制御装置のオンオフのスイッチ機構を設けて
必要な時のみ電磁石4に通電すること、そして床板1の
下にロードセルのごとき荷重センサーを配置し、この荷
重センサーの出力を制御装置に導入して床板1の持ち上
げ程度を荷重に応じて適正に制御するようにすることも
考えられる。
とし、この制御装置のオンオフのスイッチ機構を設けて
必要な時のみ電磁石4に通電すること、そして床板1の
下にロードセルのごとき荷重センサーを配置し、この荷
重センサーの出力を制御装置に導入して床板1の持ち上
げ程度を荷重に応じて適正に制御するようにすることも
考えられる。
さらに、永久磁石5を超電導コイルを使用した常温超電
導磁石とすれば、電磁石4へはわずかな電流を流すだけ
で強力な浮力が得られ、省エネタイプのものとなる。
導磁石とすれば、電磁石4へはわずかな電流を流すだけ
で強力な浮力が得られ、省エネタイプのものとなる。
以上述べたように本考案の消音床構造は、磁気の反発力
により床を支えるようにするので、従来の物性による床
支持構造とは異なり、支持系に中空を保たせることがで
きるものである。
により床を支えるようにするので、従来の物性による床
支持構造とは異なり、支持系に中空を保たせることがで
きるものである。
その結果、音、特に低温が物体に入射して固体伝搬とな
って伝わることを防止でき、高い性能の消音効果が得ら
れるものである。
って伝わることを防止でき、高い性能の消音効果が得ら
れるものである。
第1図は本考案の消音床構造の第1実施例を示す斜視
図、第2図同上非浮き上がり時の縦断側面図、第3図は
浮き上がり時の縦断側面図、第4図は同上部分平面図、
第5図は第2実施例を示す非浮き上がり時の縦断側面
図、第6図は同上浮き上がり時の縦断側面図、第7図は
使用状態を示す斜視図である。 1…床板、2…支持脚 3…筒体、3a…接合フランジ 4…電磁石 5…永久磁石、6…配線 7…躯体床、8…床板 9…大引き、10…根太 11…取付具
図、第2図同上非浮き上がり時の縦断側面図、第3図は
浮き上がり時の縦断側面図、第4図は同上部分平面図、
第5図は第2実施例を示す非浮き上がり時の縦断側面
図、第6図は同上浮き上がり時の縦断側面図、第7図は
使用状態を示す斜視図である。 1…床板、2…支持脚 3…筒体、3a…接合フランジ 4…電磁石 5…永久磁石、6…配線 7…躯体床、8…床板 9…大引き、10…根太 11…取付具
Claims (1)
- 【請求項1】部屋の床面に対して適宜な大きさの床板を
複数敷き並べる場合において、電磁石を固定的に設けた
筒体内に該電磁石と対向させて永久磁石を可動的に配設
し、この永久磁石もしくは永久磁石に設けた部材を筒体
内から突出可能として支持脚を形成し、該支持脚で床板
を支持することを特徴とした消音床構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11128490U JPH0645543Y2 (ja) | 1990-10-23 | 1990-10-23 | 消音床構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11128490U JPH0645543Y2 (ja) | 1990-10-23 | 1990-10-23 | 消音床構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0468145U JPH0468145U (ja) | 1992-06-17 |
JPH0645543Y2 true JPH0645543Y2 (ja) | 1994-11-24 |
Family
ID=31858709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11128490U Expired - Lifetime JPH0645543Y2 (ja) | 1990-10-23 | 1990-10-23 | 消音床構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0645543Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007046287A (ja) * | 2005-08-09 | 2007-02-22 | Bridgestone Corp | 緩衝装置 |
-
1990
- 1990-10-23 JP JP11128490U patent/JPH0645543Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0468145U (ja) | 1992-06-17 |
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