JPH0644647B2 - 低損失反射防止膜作成方法 - Google Patents
低損失反射防止膜作成方法Info
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- JPH0644647B2 JPH0644647B2 JP2144430A JP14443090A JPH0644647B2 JP H0644647 B2 JPH0644647 B2 JP H0644647B2 JP 2144430 A JP2144430 A JP 2144430A JP 14443090 A JP14443090 A JP 14443090A JP H0644647 B2 JPH0644647 B2 JP H0644647B2
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- antireflection film
- laser
- layer
- sio
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Description
本発明は、レーザシステム等に用いられるレーザ素子や
第2次高調波発生素子(以下、SHG素子という。)に
被覆する反射防止膜作成方法に関し、特にレーザ散乱を
減少した反射防止膜作成方法に関する。
第2次高調波発生素子(以下、SHG素子という。)に
被覆する反射防止膜作成方法に関し、特にレーザ散乱を
減少した反射防止膜作成方法に関する。
レーザ発振器に使用されるレーザ素子には、例えば、N
dをドープしたY3Al5O12(以下、Nd:YAG
という。)、NdをドープしたGd3Ga5O12(以
下、Nd:GGGという。)があり、またSHG素子に
はkTiOPO4(以下、KTPという。)がある。 レーザ発振器内のレーザエネルギーの損失は、レーザ発
振効率を低下させる原因になる。この損失は、固体レー
ザ結晶およびSHG結晶の損失、その結晶に被覆する反
射防止膜の損失、共振器ミラーの損失等がある。 反射防止膜の損失には、レーザの吸収と散乱があるが、
一般にレーザ用として用いられている反射防止膜の吸収
は、数十ppm程度しかなく、損失の主な原因は散乱であ
る。 この散乱は、反射防止膜の表面や界面の粗さに原因があ
ることが知られている。そして、散乱の程度の測定方式
としてTIS法があり、表面粗さの表示方法としてRM
Sがある。 (1)式に、TIS(Total Integrated Scattering)と
表面粗さRMS(Root Mean Square自乗平均平方根表面
粗さ)の関係を示す。 TIS=(4πδ/λTIS)2………(1) λ:RMS ここで、λTISは測定レーザ波長である。 (1)式が示す様に、TISを小さくするためには表面
粗さRMSを小さくする必要がある。 一般に用いられる蒸着物質の中ではSIO2膜の表面粗
さが小さい。このことから、従来、比較的粒径の小さい
高屈折率物質の中間層をSiO2膜の比較的厚い膜で挟
むことにより、反射防止膜の界面と表面の表面粗さを小
さくしていた。 第1表に従来の反射防止膜の構成と屈折率を光学的膜厚
の例を示す。 第1表の屈折率と光学的膜厚は、3層等価膜法(H.A.Ma
cleod1986年“Thin-filmoptical filters 2nd ed
n.”Adm Hilger Ltd.118〜122頁)に基づいて論
理的に計算したものである。 しかし、さらに高屈折率物質の粒径が小さくな最適蒸着
条件を得るために蒸着速度、基板加熱温度、酸素分圧等
をパラメータにして採る必要もある。
dをドープしたY3Al5O12(以下、Nd:YAG
という。)、NdをドープしたGd3Ga5O12(以
下、Nd:GGGという。)があり、またSHG素子に
はkTiOPO4(以下、KTPという。)がある。 レーザ発振器内のレーザエネルギーの損失は、レーザ発
振効率を低下させる原因になる。この損失は、固体レー
ザ結晶およびSHG結晶の損失、その結晶に被覆する反
射防止膜の損失、共振器ミラーの損失等がある。 反射防止膜の損失には、レーザの吸収と散乱があるが、
一般にレーザ用として用いられている反射防止膜の吸収
は、数十ppm程度しかなく、損失の主な原因は散乱であ
る。 この散乱は、反射防止膜の表面や界面の粗さに原因があ
ることが知られている。そして、散乱の程度の測定方式
としてTIS法があり、表面粗さの表示方法としてRM
Sがある。 (1)式に、TIS(Total Integrated Scattering)と
表面粗さRMS(Root Mean Square自乗平均平方根表面
粗さ)の関係を示す。 TIS=(4πδ/λTIS)2………(1) λ:RMS ここで、λTISは測定レーザ波長である。 (1)式が示す様に、TISを小さくするためには表面
粗さRMSを小さくする必要がある。 一般に用いられる蒸着物質の中ではSIO2膜の表面粗
さが小さい。このことから、従来、比較的粒径の小さい
高屈折率物質の中間層をSiO2膜の比較的厚い膜で挟
むことにより、反射防止膜の界面と表面の表面粗さを小
さくしていた。 第1表に従来の反射防止膜の構成と屈折率を光学的膜厚
の例を示す。 第1表の屈折率と光学的膜厚は、3層等価膜法(H.A.Ma
cleod1986年“Thin-filmoptical filters 2nd ed
n.”Adm Hilger Ltd.118〜122頁)に基づいて論
理的に計算したものである。 しかし、さらに高屈折率物質の粒径が小さくな最適蒸着
条件を得るために蒸着速度、基板加熱温度、酸素分圧等
をパラメータにして採る必要もある。
従来の電子ビーム蒸着方法では、中間層の粒径が大きい
ために、中間層での散乱が大きいという問題点があっ
た。 本発明は、上記問題点を解決するために、レーザ素子及
びSHG素子に被覆する反射防止膜のレーザの散乱によ
る損失を小さくできる反射防止膜作成方法を提供するこ
とを目的としている。
ために、中間層での散乱が大きいという問題点があっ
た。 本発明は、上記問題点を解決するために、レーザ素子及
びSHG素子に被覆する反射防止膜のレーザの散乱によ
る損失を小さくできる反射防止膜作成方法を提供するこ
とを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の反射防止膜作成方
法においては、レーザ素子およびSHG素子の中から選
ばれた素子のレーザ入出射端面に、SiO2からなる表
面側層と、Al2O3、ZrO2、HfO2、Ta2O
5、TiO2の中から選ばれる1種からなる中間層と、
SiO2からなる素子側層とからなる3層の反射防止膜
を作成する方法において、イオンアシスト蒸着法により
粒径の小さい中間層を形成することにより、レーザの散
乱を減少させている。 また、レーザ素子にNd:YAGまたはNd:GGG
を、またSHG素子にKTPを使用することができる。
法においては、レーザ素子およびSHG素子の中から選
ばれた素子のレーザ入出射端面に、SiO2からなる表
面側層と、Al2O3、ZrO2、HfO2、Ta2O
5、TiO2の中から選ばれる1種からなる中間層と、
SiO2からなる素子側層とからなる3層の反射防止膜
を作成する方法において、イオンアシスト蒸着法により
粒径の小さい中間層を形成することにより、レーザの散
乱を減少させている。 また、レーザ素子にNd:YAGまたはNd:GGG
を、またSHG素子にKTPを使用することができる。
第2表に、一般の電子ビーム蒸着法(基板加熱温度:3
00℃)とイオンアシスト蒸着法(イオン化ガス:酸
素、加速電圧:100V、加速電流:20mA)による蒸
着物質の屈折率と、SEM(電子顕微鏡)観察によって
測定した粒径を示す。 表面側層及び基板側層のSiO2膜はアモルファスであ
り、膜表面の粗さは中間層の高屈折率物質層に比べて非
常に小さい。このSiO2の膜蒸着時にイオンアシスト
を行っても、散乱の低減に影響はないと考えられる。 イオン加速電圧が約500V以上であると、SiO2の
膜に光吸収が発生するが、低エネルギーであればSiO
2膜蒸着時にイオンアシストを行ってもなんら差し支え
はない。 第2表に示す様にインオアシスト蒸着法による中間層物
質の屈折率は高くなるため、第1表に示した膜構成の光
学的膜厚を変更しなければならない。イオンアシスト蒸
着法による中間層物質の屈折率を用いて第1表と同様に
理論計算からもとめた本発明のNd:YAG、Nd:G
GG、KTP反射防止膜の膜構成例を示す。 第1図に、作成した3層反射防止膜のレーザ散乱度を測
定する装置の概略図を示す。測定には、波長632.8
nmのHe−Neレーザ1を用いた。測定は、反射防止膜
を施した面を積分球3に配置して、チョッパー2でパル
ス状にしたHe−Neレーザを積分球3の入射窓3aか
ら入射し、試料5で反射したHe−Neレーザ1は積分
球3の出射窓3bから出射させた。試料5の表面による
散乱光を光検出器4で検出し、ロックインアンプ6で信
号を増幅した。この散乱強度の値と、ほぼ完全に拡散体
であるBaSO4板の散乱光強度を比較してレーザ散乱
度とした。
00℃)とイオンアシスト蒸着法(イオン化ガス:酸
素、加速電圧:100V、加速電流:20mA)による蒸
着物質の屈折率と、SEM(電子顕微鏡)観察によって
測定した粒径を示す。 表面側層及び基板側層のSiO2膜はアモルファスであ
り、膜表面の粗さは中間層の高屈折率物質層に比べて非
常に小さい。このSiO2の膜蒸着時にイオンアシスト
を行っても、散乱の低減に影響はないと考えられる。 イオン加速電圧が約500V以上であると、SiO2の
膜に光吸収が発生するが、低エネルギーであればSiO
2膜蒸着時にイオンアシストを行ってもなんら差し支え
はない。 第2表に示す様にインオアシスト蒸着法による中間層物
質の屈折率は高くなるため、第1表に示した膜構成の光
学的膜厚を変更しなければならない。イオンアシスト蒸
着法による中間層物質の屈折率を用いて第1表と同様に
理論計算からもとめた本発明のNd:YAG、Nd:G
GG、KTP反射防止膜の膜構成例を示す。 第1図に、作成した3層反射防止膜のレーザ散乱度を測
定する装置の概略図を示す。測定には、波長632.8
nmのHe−Neレーザ1を用いた。測定は、反射防止膜
を施した面を積分球3に配置して、チョッパー2でパル
ス状にしたHe−Neレーザを積分球3の入射窓3aか
ら入射し、試料5で反射したHe−Neレーザ1は積分
球3の出射窓3bから出射させた。試料5の表面による
散乱光を光検出器4で検出し、ロックインアンプ6で信
号を増幅した。この散乱強度の値と、ほぼ完全に拡散体
であるBaSO4板の散乱光強度を比較してレーザ散乱
度とした。
(実施例1) 実施例として、表面側層および基板側層にSiO2、中
間層物質にAl2O3を用いたNd:YAGの3層反射
止膜を作成した。 表面粗さRMS0.5nmに光学研磨されたNd:YAG
基板を洗剤、有機溶剤等を用いて超音波洗浄を行った。
薄膜の作成にはイオンアシスト蒸着装置を用い、試料を
セットした後、300℃に加熱しながら、1×10−6
torrまで排気した。Al2O3蒸着時には、酸素ガスを
バックフィルガスとして1×10−4torrまで導入し
た。イオン化ガスには、酸素ガスを用いた。イオンアシ
スト(イオン化ガス:酸素、加速電圧:100V、加速
電流:20mA)は中間層蒸着時のみに行った。蒸着速度
は、SiO2層は3Å/秒、Al2O3層は2Å/秒で
行った。各層の光学的膜厚の制御には光学的干渉モニタ
ーを用いた。この時の、光学的膜厚(nd)制御誤差
は、±2.5nm以内である。 第2図に、この反射防止膜の概略図を示す。第3図に、
この反射防止膜の分光反射特性を示す。 比較のために、従来の方法により中間蒸着時にイオンア
シストをしなかった3層反射防止膜も作成した。 作成した中間層物質にAl2O3を用いたNd:YAG
の3層反射防止膜のレーザ散乱度を他の材質の反射防止
膜と共に第4表に示す。中間層蒸着時にイオンアシスト
を行うことで、中間層物質にAl2O3を用いたNd:
YAGの3層反射防止膜のレーザ散乱が減少した。 (実施例2) 実施例として、表面側層および基板側層にSiO2、中
間層物質にHfO2を用いたKTPの3層反射防止膜を
作成した。 表面粗さRMS0.5nmに光学研磨されたKTP基板を
洗剤、有機溶剤等を用いて超音波洗浄を行った。薄膜の
作成にはイオンアシスト蒸着装置を用い、試料セットし
た後、300℃に加熱しながら、1×10−6torrまで
排気した。HfO2の蒸着時には、酸素ガスをバックフ
ィルガスとして1×10−4torrまで導入した。イオン
化ガスには、酸素ガスを用いた。 イオンアシスト(イオン化ガス:酸素、加速電圧:10
0V、加速電流:20mA)は、中間層蒸着時のみに行っ
た。蒸着速度は、SiO2層は3Å/秒、HfO2層は
2Å/秒で行った。各層の光学的膜厚の制御には光学的
干渉モニターを用いた。この時の、光学的膜厚(nd)
制御誤差は±2.5nm以内である。 第4図に、この反射防止膜の概略図を示す。 第5図に、この反射防止膜の分光反射特性を示す。 比較のために、従来の方法である中間層蒸着時にイオン
アシストをしなかった3層反射防止膜も作成した。 作成した中間層にHfO2を用いたKTPの3層反射防
止膜のレーザ散乱度を第4表に示す。中間層蒸着時にイ
オンアシストを行うことで中間層にHfO2を用いたK
TPの3層反射防止膜の散乱が減少した。 以上のような効果は、Nd:YAG、Nd:GGG、K
TPについて、表面側層及び基板側層にSiO2、中間
層にAl2O3、ZrO2、HfO2、Ta2O5、T
iO2の中から選ばれる1種を使用する3層反射防止膜
のすべての場合に適用される。
間層物質にAl2O3を用いたNd:YAGの3層反射
止膜を作成した。 表面粗さRMS0.5nmに光学研磨されたNd:YAG
基板を洗剤、有機溶剤等を用いて超音波洗浄を行った。
薄膜の作成にはイオンアシスト蒸着装置を用い、試料を
セットした後、300℃に加熱しながら、1×10−6
torrまで排気した。Al2O3蒸着時には、酸素ガスを
バックフィルガスとして1×10−4torrまで導入し
た。イオン化ガスには、酸素ガスを用いた。イオンアシ
スト(イオン化ガス:酸素、加速電圧:100V、加速
電流:20mA)は中間層蒸着時のみに行った。蒸着速度
は、SiO2層は3Å/秒、Al2O3層は2Å/秒で
行った。各層の光学的膜厚の制御には光学的干渉モニタ
ーを用いた。この時の、光学的膜厚(nd)制御誤差
は、±2.5nm以内である。 第2図に、この反射防止膜の概略図を示す。第3図に、
この反射防止膜の分光反射特性を示す。 比較のために、従来の方法により中間蒸着時にイオンア
シストをしなかった3層反射防止膜も作成した。 作成した中間層物質にAl2O3を用いたNd:YAG
の3層反射防止膜のレーザ散乱度を他の材質の反射防止
膜と共に第4表に示す。中間層蒸着時にイオンアシスト
を行うことで、中間層物質にAl2O3を用いたNd:
YAGの3層反射防止膜のレーザ散乱が減少した。 (実施例2) 実施例として、表面側層および基板側層にSiO2、中
間層物質にHfO2を用いたKTPの3層反射防止膜を
作成した。 表面粗さRMS0.5nmに光学研磨されたKTP基板を
洗剤、有機溶剤等を用いて超音波洗浄を行った。薄膜の
作成にはイオンアシスト蒸着装置を用い、試料セットし
た後、300℃に加熱しながら、1×10−6torrまで
排気した。HfO2の蒸着時には、酸素ガスをバックフ
ィルガスとして1×10−4torrまで導入した。イオン
化ガスには、酸素ガスを用いた。 イオンアシスト(イオン化ガス:酸素、加速電圧:10
0V、加速電流:20mA)は、中間層蒸着時のみに行っ
た。蒸着速度は、SiO2層は3Å/秒、HfO2層は
2Å/秒で行った。各層の光学的膜厚の制御には光学的
干渉モニターを用いた。この時の、光学的膜厚(nd)
制御誤差は±2.5nm以内である。 第4図に、この反射防止膜の概略図を示す。 第5図に、この反射防止膜の分光反射特性を示す。 比較のために、従来の方法である中間層蒸着時にイオン
アシストをしなかった3層反射防止膜も作成した。 作成した中間層にHfO2を用いたKTPの3層反射防
止膜のレーザ散乱度を第4表に示す。中間層蒸着時にイ
オンアシストを行うことで中間層にHfO2を用いたK
TPの3層反射防止膜の散乱が減少した。 以上のような効果は、Nd:YAG、Nd:GGG、K
TPについて、表面側層及び基板側層にSiO2、中間
層にAl2O3、ZrO2、HfO2、Ta2O5、T
iO2の中から選ばれる1種を使用する3層反射防止膜
のすべての場合に適用される。
本発明は、以上説明したように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏する。 レーザ素子およびSHG素子に被覆する反射防止膜のレ
ーザの散乱による損失を小さくできる。
下に記載されるような効果を奏する。 レーザ素子およびSHG素子に被覆する反射防止膜のレ
ーザの散乱による損失を小さくできる。
第1図は、反射防止膜のレーザ散乱度を測定した装置の
概略図である。 第2図は、本発明のNd:YAGのSiO2−Al2O
3−SiO2の3層反射防止膜の概略図である。 第3図は、本発明で使用するNd:YAGのSiO2−
Al2O3−SiO2の3層反射防止膜の分光反射特性
を示すグラフである。 第4図は、本発明で使用するKTPのSiO2−HfO
2−SiO2の3層反射防止膜の概略図である。 第5図は、本発明で使用するKTPのSiO2−HfO
2−SiO2の3層反射防止膜の分光反射特性を示すグ
ラフである。 図中、参照数字は次のものを表す。 1…He−Neレーザ、 2…チョッパー、 3…積分球、 4…光検出器、 5…試料、 6…ロックインアンプ、 7…デジタルボルトメータ、 8、10、12、14…SiO2膜、 9…Al2O3膜、 11…Nd:YAG基板、 13…HfO2膜、 15…KTP基板。
概略図である。 第2図は、本発明のNd:YAGのSiO2−Al2O
3−SiO2の3層反射防止膜の概略図である。 第3図は、本発明で使用するNd:YAGのSiO2−
Al2O3−SiO2の3層反射防止膜の分光反射特性
を示すグラフである。 第4図は、本発明で使用するKTPのSiO2−HfO
2−SiO2の3層反射防止膜の概略図である。 第5図は、本発明で使用するKTPのSiO2−HfO
2−SiO2の3層反射防止膜の分光反射特性を示すグ
ラフである。 図中、参照数字は次のものを表す。 1…He−Neレーザ、 2…チョッパー、 3…積分球、 4…光検出器、 5…試料、 6…ロックインアンプ、 7…デジタルボルトメータ、 8、10、12、14…SiO2膜、 9…Al2O3膜、 11…Nd:YAG基板、 13…HfO2膜、 15…KTP基板。
Claims (3)
- 【請求項1】レーザ素子および第2次高調波発生素子の
中から選ばれた素子のレーザ入出射端面に、SiO2か
らなる表面側層と、Al2O3、ZrO2、HfO2、
Ta2O5、TiO2の中から選ばれる1種からなる中
間層と、SiO2からなる素子側層とからなる3層の反
射防止膜を作成する方法において、イオンアシスト蒸着
法により粒径の小さい中間層を形成することにより、レ
ーザの散乱を減少させたことを特徴とする低損失反射防
止膜作成方法。 - 【請求項2】レーザ素子がNdをドープしたY3Al5
O12またはNdをドープしたGd3Ga5O12であ
ることを特徴とする請求項1記載の低損失反射防止膜作
成方法。 - 【請求項3】第2次高調波発生素子がKTiOPO4で
あることを特徴とする請求項1記載の反射防止膜作成方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2144430A JPH0644647B2 (ja) | 1990-06-04 | 1990-06-04 | 低損失反射防止膜作成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2144430A JPH0644647B2 (ja) | 1990-06-04 | 1990-06-04 | 低損失反射防止膜作成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0438885A JPH0438885A (ja) | 1992-02-10 |
JPH0644647B2 true JPH0644647B2 (ja) | 1994-06-08 |
Family
ID=15362015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2144430A Expired - Lifetime JPH0644647B2 (ja) | 1990-06-04 | 1990-06-04 | 低損失反射防止膜作成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0644647B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012168498A (ja) * | 2011-02-14 | 2012-09-06 | Gigaphoton Inc | 波長変換素子、固体レーザ装置およびレーザシステム |
-
1990
- 1990-06-04 JP JP2144430A patent/JPH0644647B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
APPLIED OPTICS=1985 * |
APPLIED OPTICS=1989 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0438885A (ja) | 1992-02-10 |
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