JPH0644462B2 - 陰極線管の内部導電性膜形成用組成物 - Google Patents
陰極線管の内部導電性膜形成用組成物Info
- Publication number
- JPH0644462B2 JPH0644462B2 JP6076584A JP6076584A JPH0644462B2 JP H0644462 B2 JPH0644462 B2 JP H0644462B2 JP 6076584 A JP6076584 A JP 6076584A JP 6076584 A JP6076584 A JP 6076584A JP H0644462 B2 JPH0644462 B2 JP H0644462B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductive film
- ray tube
- cathode ray
- composition
- internal conductive
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
- H01J29/86—Vessels; Containers; Vacuum locks
Landscapes
- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は陰極線管の内部導電性膜形成用組成物に関する
ものである。
ものである。
陰極線管、例えばシャドウマスク形カラー陰極線管は図
に示すような構造を有している。
に示すような構造を有している。
即ち、パネル(1)とファンネル(6)及びネック(61)により
外囲器が構成され、そのパネル(1)の内面に蛍光体層(2)
と、アルミニウムなどの薄膜からなるメタルバック層が
重層されてなる蛍光面が被着形成されている。またこの
パネル(1)の側壁部(11)にシャドウマスク構体を支持す
る金属製のパネルピン(5)が植設されている。シャドウ
マスク構体はシャドウマスク(7)と、このシャドウマス
ク(7)のスカート部に取付けられたマスクフレーム(8)及
びこのマスクフレーム(8)に一端部が固定されたバイメ
タル素子(9)及びホルダ(10)からなり、このホルダ(10)
の係止孔部がパネルピン(5)に脱着可能に係止され、こ
の係止によりシャドウマスク構体が支持固定されてい
る。ファンネル(6)の内面には内部導電性膜(11)が形成
され、このファンネル内面の内部導電性膜(11)とマスク
フレーム(8)とは金属製コンタクトスプリング(13)を介
して導電接続されている。
外囲器が構成され、そのパネル(1)の内面に蛍光体層(2)
と、アルミニウムなどの薄膜からなるメタルバック層が
重層されてなる蛍光面が被着形成されている。またこの
パネル(1)の側壁部(11)にシャドウマスク構体を支持す
る金属製のパネルピン(5)が植設されている。シャドウ
マスク構体はシャドウマスク(7)と、このシャドウマス
ク(7)のスカート部に取付けられたマスクフレーム(8)及
びこのマスクフレーム(8)に一端部が固定されたバイメ
タル素子(9)及びホルダ(10)からなり、このホルダ(10)
の係止孔部がパネルピン(5)に脱着可能に係止され、こ
の係止によりシャドウマスク構体が支持固定されてい
る。ファンネル(6)の内面には内部導電性膜(11)が形成
され、このファンネル内面の内部導電性膜(11)とマスク
フレーム(8)とは金属製コンタクトスプリング(13)を介
して導電接続されている。
このようなシャドウマスク形カラー受像管においては、
20kV乃至30kVの陽極高電圧が陽極端子(12)を介して内部
導電性膜(11)などに印加され、外囲器内を等電位にす
る。この場合パネルピン(5)とメタルバック層(3)はパネ
ルピン(5)の周囲に形成された内部導電性膜(4)を介して
導電接続され、メタルバック層(3)も等電位に保たれ
る。また内部導電性膜(11)のネック(61)側端部にはバル
ブスペーサ(141)を介して電子銃(14)の高電圧印加電極
に陽極高電圧が印加される。このように内部導電性膜(1
1)には重要な機能が要求されている。
20kV乃至30kVの陽極高電圧が陽極端子(12)を介して内部
導電性膜(11)などに印加され、外囲器内を等電位にす
る。この場合パネルピン(5)とメタルバック層(3)はパネ
ルピン(5)の周囲に形成された内部導電性膜(4)を介して
導電接続され、メタルバック層(3)も等電位に保たれ
る。また内部導電性膜(11)のネック(61)側端部にはバル
ブスペーサ(141)を介して電子銃(14)の高電圧印加電極
に陽極高電圧が印加される。このように内部導電性膜(1
1)には重要な機能が要求されている。
次に内部導電性膜(11)の被着形成方法について述べる
と、ファンネル(6)内面と電子銃を装着していないネッ
ク(61)内面を清浄にしたのち、例えば黒鉛、酸化鉄、ケ
イ酸アルカリ金属塩及び水からなる塗布液を刷毛やスポ
ンジまたはスプレイ方法によって塗布し、乾燥させたの
ち、約450℃で加熱処理して形成される。
と、ファンネル(6)内面と電子銃を装着していないネッ
ク(61)内面を清浄にしたのち、例えば黒鉛、酸化鉄、ケ
イ酸アルカリ金属塩及び水からなる塗布液を刷毛やスポ
ンジまたはスプレイ方法によって塗布し、乾燥させたの
ち、約450℃で加熱処理して形成される。
この内部導電性膜(11)に要求される特性としては、主と
して電気抵抗、接着強度の他に加熱処理時のガス放出特
性、泡発生度などがあるが、これら特性は塗布液の組成
によってある程度決定される。
して電気抵抗、接着強度の他に加熱処理時のガス放出特
性、泡発生度などがあるが、これら特性は塗布液の組成
によってある程度決定される。
しかし、内部導電性膜形成用組成物はボールミル等で混
合調合され、この混合調合の方法によって黒鉛および酸
化鉄の粒度分布が変化する。また塗布液の粘度によって
内部導電性被膜の厚さに大きな違いを生じたり、被膜の
表面状態が変化し、電気抵抗、接着強度、ガス放出特
性、泡発生度などかかなり変動し、均一な内部導電性被
膜が得られないという問題がある。
合調合され、この混合調合の方法によって黒鉛および酸
化鉄の粒度分布が変化する。また塗布液の粘度によって
内部導電性被膜の厚さに大きな違いを生じたり、被膜の
表面状態が変化し、電気抵抗、接着強度、ガス放出特
性、泡発生度などかかなり変動し、均一な内部導電性被
膜が得られないという問題がある。
本発明は前述した諸問題に鑑みてなされたものであり、
極めて均一な内部導電性被膜を形成することが可能な陰
極線管の内部導電性膜形成用組成物を提供することを目
的としている。
極めて均一な内部導電性被膜を形成することが可能な陰
極線管の内部導電性膜形成用組成物を提供することを目
的としている。
即ち、本発明は陰極線管のファンネルからネックにかけ
ての内面に塗布され、ファンネルに設けられた陽極端子
に印加された陽極高電圧をネック内に装着された電子銃
の高電圧印加電極、蛍光面のメタルバック層などに印加
するための内部導電性膜を形成する内部導電性膜形成用
組成物が導電性部材、ケイ酸アルカリ金属塩及び水から
なる塗布液にこの塗布液に対して0.01乃至1.0重量%の
アルギン酸ナトリウムが添加されてなることを特徴とし
ており、導電性部材が黒鉛及び酸化鉄の混合物であるこ
とを実施態様としている。
ての内面に塗布され、ファンネルに設けられた陽極端子
に印加された陽極高電圧をネック内に装着された電子銃
の高電圧印加電極、蛍光面のメタルバック層などに印加
するための内部導電性膜を形成する内部導電性膜形成用
組成物が導電性部材、ケイ酸アルカリ金属塩及び水から
なる塗布液にこの塗布液に対して0.01乃至1.0重量%の
アルギン酸ナトリウムが添加されてなることを特徴とし
ており、導電性部材が黒鉛及び酸化鉄の混合物であるこ
とを実施態様としている。
〔発明の実施例〕 発明者らは前述した陰極線管の内部導電性膜形成用組成
の諸問題について種々実験・考察を行なった結果、例え
ば導電性部材を黒鉛13重量%、酸化鉄20重量%とし、ケ
イ酸ナトリウム8重量%、純水58重量%、分散剤その他
若干量からなる塗布液にアルギン酸ナトリウム(例えば
Kelco社…米国…のKelgin F)を塗布液に対して0.01
乃至1.0重量%添加し、スプレイ方法で塗布してファン
ネルからネックにかけての内面に内部導電性膜を形成し
た結果、次表の結果を得ることができた。
の諸問題について種々実験・考察を行なった結果、例え
ば導電性部材を黒鉛13重量%、酸化鉄20重量%とし、ケ
イ酸ナトリウム8重量%、純水58重量%、分散剤その他
若干量からなる塗布液にアルギン酸ナトリウム(例えば
Kelco社…米国…のKelgin F)を塗布液に対して0.01
乃至1.0重量%添加し、スプレイ方法で塗布してファン
ネルからネックにかけての内面に内部導電性膜を形成し
た結果、次表の結果を得ることができた。
但し、粘度は回転粘度計を使い、塗布液の温度25℃、ロ
ータの回転速度30r.p.mの条件で測定し、電気抵抗は2
点間の膜離が5cmである真鍮製ロッドを被膜に押しつ
け、その間の直流抵抗を測定した。
ータの回転速度30r.p.mの条件で測定し、電気抵抗は2
点間の膜離が5cmである真鍮製ロッドを被膜に押しつ
け、その間の直流抵抗を測定した。
またアルギン酸ナトリウムの添加量が0.01重量%未満の
ときは塗布液の粘度増大の効果がほとんど認められず、
逆に0.50重量%以上添加するとスプレイ方法では塗布が
不可能となるが、1.0重量%迄は刷毛、スポンジ等の塗
布方法により均一に塗布できる。しかし、1.0重量%を
越えて添加すると粘土が非常に高くなり、約10000セン
チポイズを越えると、ファンネルの内面に均一に塗布で
きないことが判明した。即ち塗布液の粘度は100乃至100
00センチポイズ、望ましくはスプレイ方法の場合180乃
至4900センチポイバ、刷毛、スポンジ塗りでは4900乃至
10000センチポイズの範囲が良好である。
ときは塗布液の粘度増大の効果がほとんど認められず、
逆に0.50重量%以上添加するとスプレイ方法では塗布が
不可能となるが、1.0重量%迄は刷毛、スポンジ等の塗
布方法により均一に塗布できる。しかし、1.0重量%を
越えて添加すると粘土が非常に高くなり、約10000セン
チポイズを越えると、ファンネルの内面に均一に塗布で
きないことが判明した。即ち塗布液の粘度は100乃至100
00センチポイズ、望ましくはスプレイ方法の場合180乃
至4900センチポイバ、刷毛、スポンジ塗りでは4900乃至
10000センチポイズの範囲が良好である。
更にケルギンFの代りに君津化学製や鴨川化成等による
アルギン酸ナトリウムでも同様の結果が得られた。
アルギン酸ナトリウムでも同様の結果が得られた。
このように塗布後にアルギン酸ナトリウムを0.01乃至1.
0重量%添加した内部導電性膜形成用組成物を使用する
ことにより、あらゆる塗布方法に対し所望の電気抵抗と
接着強度を有し、ガス放出が少なく、かつ泡発生度の少
ない良好な内部導電膜を形成することが可能である。
0重量%添加した内部導電性膜形成用組成物を使用する
ことにより、あらゆる塗布方法に対し所望の電気抵抗と
接着強度を有し、ガス放出が少なく、かつ泡発生度の少
ない良好な内部導電膜を形成することが可能である。
上述のように本発明の陰極線管の内部導電性膜形成用組
成物を使用し、そのアルギン酸ナトリウムの量を塗布後
の0.01乃至1.0重量%の範囲で任意に調整することによ
って刷毛、スポンジ及びスプレイ方法(エアまたはエア
レス)のような塗布方法に対して、内部導電性膜が10乃
至30ミクロンの一定の厚さに安定して塗布形成すること
ができ、電気抵抗も均一にできることが確認された。ま
たアルギン酸ナトリウムの凝集効果により黒鉛粒子と酸
化鉄粒子の結合力が増し、被膜表面の接触抵抗が向上
し、接着強度が増大すると共に耐摩耗性がよくなり、更
にガス放出特性も良好となり、加熱処理時の泡の発生も
少なくなる。その結果陰極線管の品位、特に耐電圧品位
を極めて良好にすることができた。
成物を使用し、そのアルギン酸ナトリウムの量を塗布後
の0.01乃至1.0重量%の範囲で任意に調整することによ
って刷毛、スポンジ及びスプレイ方法(エアまたはエア
レス)のような塗布方法に対して、内部導電性膜が10乃
至30ミクロンの一定の厚さに安定して塗布形成すること
ができ、電気抵抗も均一にできることが確認された。ま
たアルギン酸ナトリウムの凝集効果により黒鉛粒子と酸
化鉄粒子の結合力が増し、被膜表面の接触抵抗が向上
し、接着強度が増大すると共に耐摩耗性がよくなり、更
にガス放出特性も良好となり、加熱処理時の泡の発生も
少なくなる。その結果陰極線管の品位、特に耐電圧品位
を極めて良好にすることができた。
図は陰極線管の一例であるシャドウマスク形カラー陰極
線管の一部切欠側面図である。 1…パネル、2…蛍光体層 5…パネルピン、6…ファンネル 61…ネック、11…内部導電性膜 12…陽極端子、14…電子銃
線管の一部切欠側面図である。 1…パネル、2…蛍光体層 5…パネルピン、6…ファンネル 61…ネック、11…内部導電性膜 12…陽極端子、14…電子銃
Claims (2)
- 【請求項1】陰極線管のファンネルからネックにかけて
の内面に塗布され、前記ファンネルに設けられた陽極端
子に印加された陽極高電圧を前記ネック内に装着された
電子銃の高電圧印加電極、蛍光面のメタルバック層など
に印加するための内部導電性膜を形成する内部導電性膜
形成用組成物が導電性部材、ケイ酸アルカリ金属塩及び
水からなる塗布液に、この塗布液に対して0.01乃至1.0
重量%のアルギン酸ナトリウムが添加されてなることを
特徴とする陰極線管の内部導電性膜形成用組成物。 - 【請求項2】導電性部材が黒鉛及び酸化鉄の混合物であ
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の陰極線
管の内部導電性膜形成用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6076584A JPH0644462B2 (ja) | 1984-03-30 | 1984-03-30 | 陰極線管の内部導電性膜形成用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6076584A JPH0644462B2 (ja) | 1984-03-30 | 1984-03-30 | 陰極線管の内部導電性膜形成用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60207235A JPS60207235A (ja) | 1985-10-18 |
JPH0644462B2 true JPH0644462B2 (ja) | 1994-06-08 |
Family
ID=13151695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6076584A Expired - Lifetime JPH0644462B2 (ja) | 1984-03-30 | 1984-03-30 | 陰極線管の内部導電性膜形成用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0644462B2 (ja) |
-
1984
- 1984-03-30 JP JP6076584A patent/JPH0644462B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60207235A (ja) | 1985-10-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |