JPH0643922Y2 - スポツトライト用フレネルレンズ - Google Patents

スポツトライト用フレネルレンズ

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JPH0643922Y2
JPH0643922Y2 JP14074586U JP14074586U JPH0643922Y2 JP H0643922 Y2 JPH0643922 Y2 JP H0643922Y2 JP 14074586 U JP14074586 U JP 14074586U JP 14074586 U JP14074586 U JP 14074586U JP H0643922 Y2 JPH0643922 Y2 JP H0643922Y2
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JP
Japan
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lens
fresnel lens
optical axis
major axis
ellipse
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JP14074586U
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JPS6347302U (ja
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優 長根
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [技術分野] 本考案は、主として舞台照明用のスポットライト用フレ
ネルレンズに関するものである。
[背景技術] 一般に舞台照明用スポットライトは、第5図に示すよう
に、集光レンズAに対する光源Lの位置を反射鏡Mとと
もに光軸方向に移動させることで、照射径を変化させる
ことができるようになっている。舞台照明の条件として
は、照射径を変化させた場合にも、照射域の中央部の照
度が周部より低くなる、いわゆる中落ちが生じないよう
にすること、照射域と非照射域との境界が明瞭で照射域
の周部ににじみがないこと、あるいはまた色ずれが生じ
ないことなどが要求される。
ところで、舞台照明では交線Lとして500〜1500Wのハロ
ゲン電球が使用されるものであるから、投影レンズの材
料としては耐熱性を有したガラス等の材料に限定される
ものであり、ガラスを用いたレンズは重量が大きいもの
であるから、厚みが小さいフレネルレンズを用いること
により重量の軽減を図ることが考えられている。しかし
ながら、従来のフレネルレンズ1′は、第6図および第
7図に示すように、一つの球面レンズ3の一部を同心円
で切り取った形状の輪帯レンズ2′を光軸を中心として
同心的に配列した形状に形成されていたものであるか
ら、色収差の他、球面収差、コマ収差、非点収差の各収
差が大きくなり、舞台照明用のスポットライトに用いる
と中落ちが大きくなるという問題があった。
本考案者はすでに特願昭59−181483号においてある種の
回転楕円体を用いたレンズが上記収差を防止するのに効
果的であることを開示しているが、さらに、このような
レンズを複数種類組み合わせたフレネルレンズが舞台照
明用のスポットライトとしての要求条件を満たすことに
着目した本発明をなしたものである。
[考案の目的] 本考案は上述の点に鑑みて為されたものであって、その
目的とするところは、中落ちがなくしかも境界線が明確
な照射光が得られるようにしたスポットライト用フレネ
ルレンズを提供することにある。
[考案の開示] (実施例) 本考案に係るスポットライト用フレネルレンズは、第1
図および第2図に示すように、楕円を長軸の回りに回転
させた回転楕円体の一部を長軸を中心とする同心円で切
り取った形状の複数個の輪帯レンズ2を光軸Xを中心と
して同心的に配列した形状に形成され、物体側が平面と
なり像面側が凹凸面となったフレネルレンズ1であっ
て、各輪帯レンズ2の外周面と上記平面との交線と物体
焦点Fとの距離をri(i=1、2、……)、上記交線と
物体焦点Fとを結ぶ直線と光軸Xとの間の角度をθ
上記平面と物体焦点Fとの距離をl、材料の屈折率を
n、各輪帯レンズ2の内周面と光軸Xとの間の角度をα
とするとき、楕円の長軸半径aおよび短軸半径bが a=[{ri(1−cosθ)/n}+l]・ki b=a・{(n-1)/ki}1/2 1≦ki≦2 と表わされるとともに、 n・sinα=sinθ となる関係を満たして成るものである。
ここに、各輪帯レンズ2の元になる回転楕円体は以下の
ようにして決定された。すなわち、各種レンズ形状を光
路追跡して収差を調べたところ、ある種の回転楕円体が
収差を減少させることに有効であるという知見を得たの
であり、長軸半径aを焦点距離fと係数kiとの積と考え
ると、係数kiを1以上2以下とすれば球面収差等の収差
がよく補正されたものとなって、中落ちや照射域のエッ
ジが明瞭となることが実験的に結論された。ここで、係
数kiは1に近いほどエッジが鮮明となり、2に近いほど
照射域の中央部の照度が周部に比較して高くなるもので
ある。また、係数kiを1よりも小さくすると、曲面の曲
率変化率が小さくなり、球面収差が目立つようになって
中落ちが多くなるのであり、一方、係数kiを2より大き
くすると、曲面の曲率変化率が大きくなり、球面収差を
過剰に補正したものとなって中落ちはないものの、光源
を焦点面に位置させて照射光を絞った場合にも、十分に
集光せずに拡散し、照射域のエッジがぼやけてしまうも
のである。以上のようにして焦点距離をfとするとき、
楕円の長軸半径aが、 a=f・ki …… 1≦ki≦2 として設定されるのである。
また、楕円の長軸との交点での曲率半径rは r=b2/a であって、平凸レンズの焦点距離fは、ガウスの領域に
おける近軸光線については、 f=r/(n−1) と表わされるから、上2式から楕円の短軸半径bは、 b={a・f・(n-1)}1/2 …… と表わされることになる。以上のようにして楕円が決定
されるのである。
以上のようにして形成された楕円を長軸の回りに回転さ
せた回転楕円体を長軸を中心とする同心円で切り取った
形状の輪帯レンズ2を組み合わせてフレネルレンズ1を
構成するのである。この場合、同一の回転楕円体より輪
帯レンズ2を形成すると、各輪帯レンズ2の焦点位置が
ずれることになるから、それぞれ異なる形状に形成され
た回転楕円体を元にして各輪帯レンズ2を形成し、かつ
焦点位置が共通になるように補正する。フレネルレンズ
1は物体側(光源側)が平面となり、像側が凹凸面とな
るように形成されるのであって、各輪帯レンズ2の主点
と平面との距離をHi、レンズ材料の屈折率をn、平面と
物体焦点Fとの距離をl、各輪帯レンズ2の外周面を延
長した光軸Xとの交点と平面との距離をti、各輪帯レン
ズ2の焦点距離をfiとすると、次の関係式が得られる。
Hi=ti/n fi=Hi+l したがって、上2式から fi=(ti/n)+l となるものである。さらに、近軸光線について考えれ
ば、 ti=ri・(1−cosθ) であるから、結局、焦点距離fiは、 fi={ri(1−cosθ)/n}+l …… となる。ここで、各輪帯レンズ2の焦点距離fiは等しく
設定されるから、fi(i=1、2、……)=fとするこ
とができ、,,式から、 a=[{ri(1−cosθ)/n}+l]・ki b=a・{(n-1)/ki}1/2 1≦ki≦2 という関係式が得られるのである。さらに、近軸光線に
ついてはri(i=1、2、……)=rとすることができ
るから、rを一定値にとることも可能である。
また、光源から放射された光線は各輪帯レンズ2内にお
いて、輪帯レンズ2の内周面と光軸Xとの間の角度α
が、 n・sinα=sinθ …… なる関係を満たすときのαを臨界値として、これより
αが小さい部分では、光源からの光が透過しないか
ら、この無効部分を省略した形状に形成する。
以上のように、〜式によりフレネルレンズ1を設計
することができるのであり、このように形成されたフレ
ネルレンズ1は、第3図および第4図のように、集光性
能に優れ、かつ拡散の均整度に優れるものであり、舞台
照明用スポットライトに使用すれば、中落ちがなくかつ
照射域のエッジを明瞭にすることができるものである。
[考案の効果] 本考案は上述のしように、楕円を長軸の回りに回転させ
た回転楕円体の一部を長軸を中心とする同心円で切り取
った形状の複数個の輪帯レンズを光軸を中心として同心
的に配列した形状に形成され、物体側が平面となり像面
側が凹凸面となったフレネルレンズであって、各輪帯レ
ンズの外周面と上記平面との交線と物体焦点との距離を
ri(i=1、2、……)、上記交線と物体焦点とを結ぶ
直線と光軸との間の角度θ、上記平面と物体焦点との
距離をl、材料の屈折率をn、各輪帯レンズの内周面と
光軸との間の角度をαとするとき、楕円の長軸半径a
および短軸半径bが a=[{ri(1−cosθ)/n}+l]・ki b=a・{(n-1)/ki}1/2 1≦ki≦2 と表わされるとともに、 n・sinα=sinθ となる関係を満たして成るものであり、スポットライト
に使用することにより、中落ちがなくしかも境界線が明
確な照射光が得られるという利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2図は同上
の要部断面図、第3図および第4図は同上の動作説明
図、第5図は本考案に係るスポットライトの概略構成
図、第6図および第7図は従来のフレネルレンズの形成
方法を示す概略構成図である。 1はフレネルレンズ、2は輪帯レンズ、Fは物体焦点、
Xは光軸である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】楕円を長軸の回りに回転させた回転楕円体
    の一部を長軸を中心とする同心円で切り取った形状の複
    数個の輪帯レンズを光軸を中心として同心的に配列した
    形状に形成され、物体側が平面となり像面側が凹凸面と
    なったフレネルレンズであって、各輪帯レンズの外周面
    と上記平面との交線と物体焦点との距離をri(i=1、
    2、……)、上記交線と物体焦点とを結ぶ直線と光軸と
    の間の角度をθ、上記平面と物体焦点との距離をl、
    材料の屈折率をn、各輪帯レンズの内周面と光軸との間
    の角度をαとするとき、楕円の長軸半径aおよび短軸
    半径bが a=[{ri(1−cosθ)/n}+l]・ki b=a・{(n−1)/ki1/2 1≦ki≦2 と表わされるとともに、 n・sinα=sinθ となる関係を満たして成るスポットライト用フレネルレ
    ンズ。
JP14074586U 1986-09-13 1986-09-13 スポツトライト用フレネルレンズ Expired - Lifetime JPH0643922Y2 (ja)

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JP14074586U JPH0643922Y2 (ja) 1986-09-13 1986-09-13 スポツトライト用フレネルレンズ

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JPS6347302U JPS6347302U (ja) 1988-03-31
JPH0643922Y2 true JPH0643922Y2 (ja) 1994-11-14

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