JPH0643094A - 原子吸光分光光度計 - Google Patents
原子吸光分光光度計Info
- Publication number
- JPH0643094A JPH0643094A JP4217196A JP21719692A JPH0643094A JP H0643094 A JPH0643094 A JP H0643094A JP 4217196 A JP4217196 A JP 4217196A JP 21719692 A JP21719692 A JP 21719692A JP H0643094 A JPH0643094 A JP H0643094A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- boat
- heating tube
- atomic absorption
- absorption spectrophotometer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 試料のセッティングを自動化する。
【構成】 加熱管11を、その中心軸が測定光の光軸と
略一致する第1位置と、発光部と受光部に挟まれない位
置である第2位置との間で移動させる移動機構31、3
2を設ける。また、加熱管11が第2位置にあるときに
加熱管11の内部の所定位置に試料ボート17を置くた
めに、試料ボート17の保持・解除が制御可能なピンセ
ット41と、ピンセット41を所定量だけ移動させる回
転アーム38を設ける。
略一致する第1位置と、発光部と受光部に挟まれない位
置である第2位置との間で移動させる移動機構31、3
2を設ける。また、加熱管11が第2位置にあるときに
加熱管11の内部の所定位置に試料ボート17を置くた
めに、試料ボート17の保持・解除が制御可能なピンセ
ット41と、ピンセット41を所定量だけ移動させる回
転アーム38を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体(粉末)試料を分
析するためのフレームレス原子吸光分光光度計に関す
る。
析するためのフレームレス原子吸光分光光度計に関す
る。
【0002】
【従来の技術】原子吸光分光光度計の概略の構成を図5
により説明する。測定しようとする試料をグラファイト
製の加熱管11の内部の所定位置に入れ、通電加熱によ
り加熱管11を高温に加熱して、試料を原子化する。光
源12からの光はこの原子化された試料のガスの中を通
過する際に、試料に含まれる元素に固有の波長で吸収を
受けるため、測光部14において分光分析を行なうこと
により、試料の分析を行なうことができる。
により説明する。測定しようとする試料をグラファイト
製の加熱管11の内部の所定位置に入れ、通電加熱によ
り加熱管11を高温に加熱して、試料を原子化する。光
源12からの光はこの原子化された試料のガスの中を通
過する際に、試料に含まれる元素に固有の波長で吸収を
受けるため、測光部14において分光分析を行なうこと
により、試料の分析を行なうことができる。
【0003】このような原子吸光分光光度計10で固体
試料(粉末)を分析する場合、グラファイト製の専用の
ボートに固体試料を載せ、このボートを加熱管11の内
部の所定位置に置いて上記手順で測定を行なう。上記の
通り、加熱管11は通電により加熱されているのである
が、両端の部分は冷却された電極に接触するため温度が
低く、中央の部分において所定の温度となるように設定
されており、位置によって大きな温度差がある。このた
め、加熱管11内においてボートを置く位置が変化する
と、測定結果がばらつくという問題がある。そのため従
来より、加熱管11内の所定位置に正確にボートを置く
ために、図6に示すようなボートセッティング装置18
が加熱管11の正面に設けられていた。
試料(粉末)を分析する場合、グラファイト製の専用の
ボートに固体試料を載せ、このボートを加熱管11の内
部の所定位置に置いて上記手順で測定を行なう。上記の
通り、加熱管11は通電により加熱されているのである
が、両端の部分は冷却された電極に接触するため温度が
低く、中央の部分において所定の温度となるように設定
されており、位置によって大きな温度差がある。このた
め、加熱管11内においてボートを置く位置が変化する
と、測定結果がばらつくという問題がある。そのため従
来より、加熱管11内の所定位置に正確にボートを置く
ために、図6に示すようなボートセッティング装置18
が加熱管11の正面に設けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図6に示す従来のボー
トセッティング装置18は、単にベース19上にスライ
ダ20を設け、その上にピンセット21を固定したもの
である。このピンセット21で試料ボート17の一端を
挟んだとき、その高さが丁度加熱管11内部の底面より
やや高くなるようになっており、スライダ20を所定の
位置まで移動させると、試料ボート17が加熱管11の
丁度中央に来るようになっている。
トセッティング装置18は、単にベース19上にスライ
ダ20を設け、その上にピンセット21を固定したもの
である。このピンセット21で試料ボート17の一端を
挟んだとき、その高さが丁度加熱管11内部の底面より
やや高くなるようになっており、スライダ20を所定の
位置まで移動させると、試料ボート17が加熱管11の
丁度中央に来るようになっている。
【0005】しかし、ピンセット21は測定光の光路を
遮っているため、測定時にはピンセット21は取り外さ
なければならない。また、加熱管11が置かれている部
分は両側に発光部(光源12等)及び受光部(測光部1
4等)があるために狭い。そのため操作者は、狭い場所
で、ピンセット21をスライダ20に取り付けたり、粉
末試料が載置された試料ボート17を、試料が落ちない
ようにピンセット21の先で挟む等の操作を慎重に行な
わなければならず、試料セッティングが固体試料測定の
際のネックとなっていた。
遮っているため、測定時にはピンセット21は取り外さ
なければならない。また、加熱管11が置かれている部
分は両側に発光部(光源12等)及び受光部(測光部1
4等)があるために狭い。そのため操作者は、狭い場所
で、ピンセット21をスライダ20に取り付けたり、粉
末試料が載置された試料ボート17を、試料が落ちない
ようにピンセット21の先で挟む等の操作を慎重に行な
わなければならず、試料セッティングが固体試料測定の
際のネックとなっていた。
【0006】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは試料のセ
ッティングを自動化した原子吸光分光光度計を提供する
ことにある。
成されたものであり、その目的とするところは試料のセ
ッティングを自動化した原子吸光分光光度計を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る原子吸光分光光度計は、試料を
載置した試料ボートを加熱管の内部の所定位置に置き、
加熱管を加熱することにより試料を原子化するととも
に、加熱管の中心軸に沿って測定光を原子化した試料中
に通して各波長における吸光度を測定することにより試
料の分析を行なう原子吸光分光光度計において、 a)互いに対向する位置に置かれた発光部及び受光部
と、 b)加熱管を、加熱管の中心軸が発光部と受光部との間
を通る測定光の光軸と略一致する第1位置と、発光部と
受光部に挟まれない位置である第2位置との間で移動さ
せる加熱管移動手段と、 c)加熱管が第2位置にあるときに加熱管内部の所定位
置に試料ボートを置くために、(c1)試料ボートを保
持するボート保持手段と、(c2)ボート保持手段を所
定量だけ移動させるボート挿入手段とを有する試料セッ
ト手段と を備えることを特徴とするものである。
に成された本発明に係る原子吸光分光光度計は、試料を
載置した試料ボートを加熱管の内部の所定位置に置き、
加熱管を加熱することにより試料を原子化するととも
に、加熱管の中心軸に沿って測定光を原子化した試料中
に通して各波長における吸光度を測定することにより試
料の分析を行なう原子吸光分光光度計において、 a)互いに対向する位置に置かれた発光部及び受光部
と、 b)加熱管を、加熱管の中心軸が発光部と受光部との間
を通る測定光の光軸と略一致する第1位置と、発光部と
受光部に挟まれない位置である第2位置との間で移動さ
せる加熱管移動手段と、 c)加熱管が第2位置にあるときに加熱管内部の所定位
置に試料ボートを置くために、(c1)試料ボートを保
持するボート保持手段と、(c2)ボート保持手段を所
定量だけ移動させるボート挿入手段とを有する試料セッ
ト手段と を備えることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】試料ボートを加熱管にセットする際は、まず、
加熱管移動手段bにより加熱管を第2位置に移動させて
おく。そして、試料セット手段cのボート保持手段(c
1)により試料ボートを保持し、ボート挿入手段(c
2)によりボート保持手段(c1)を所定量だけ移動さ
せる。この所定量は、第2位置にある加熱管の内部の中
央に丁度試料ボートが来るだけの移動量として設定され
ている。そこでボート保持手段(c1)による試料ボー
トの保持を解除して、試料ボートを加熱管の中央にセッ
トする。そして、ボート挿入手段(c2)を反対方向に
所定量だけ移動させ、ボート保持手段(c1)を加熱管
の外部に出し、加熱管移動手段bにより加熱管を第1位
置に移動させる。この状態で加熱管を加熱することによ
り試料は一定の温度で加熱され、再現性の高い分析が行
なわれる。
加熱管移動手段bにより加熱管を第2位置に移動させて
おく。そして、試料セット手段cのボート保持手段(c
1)により試料ボートを保持し、ボート挿入手段(c
2)によりボート保持手段(c1)を所定量だけ移動さ
せる。この所定量は、第2位置にある加熱管の内部の中
央に丁度試料ボートが来るだけの移動量として設定され
ている。そこでボート保持手段(c1)による試料ボー
トの保持を解除して、試料ボートを加熱管の中央にセッ
トする。そして、ボート挿入手段(c2)を反対方向に
所定量だけ移動させ、ボート保持手段(c1)を加熱管
の外部に出し、加熱管移動手段bにより加熱管を第1位
置に移動させる。この状態で加熱管を加熱することによ
り試料は一定の温度で加熱され、再現性の高い分析が行
なわれる。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図4により説明す
る。本実施例の原子吸光分光光度計は、基本的構成は図
5に示した従来のものと同じであるが、加熱管(グラフ
ァイトチューブ、電極、Arガス保護管等を含む)11
を移動させる機構及び試料ボートを加熱管11の中に自
動的にセットする機構が付加されているところに特徴を
有する。図1及び図3に示す通り、加熱管11を移動さ
せる機構は、矩形断面を有し、装置本体内部の伸縮駆動
機構(図示せず)により本体内外に伸縮可能に設けられ
た外筒31と内筒32とで構成されている。内筒32の
先端は加熱管11を載置するベース33に固定されてお
り、内筒32は外筒31の内部を摺動する。外筒31も
本体内外に移動可能となっており、加熱管11が最も本
体側に引き込まれた状態では、外筒31の一部も原子吸
光分光光度計10の本体内に収納される(図3)。内筒
32及び外筒31を移動させるための伸縮駆動機構のモ
ータは本体内に備えられており(図示せず)、それらを
最も引き込んだ位置(図3)及び最も引き出した位置
(図1)でモータは自動停止するようになっている。こ
こで、加熱管11を最も引き込んだ位置(上記第1位
置。図3)では、測定光の光軸が加熱管11の孔の中心
軸と一致するようになっている。また、加熱管11を最
も引き出した位置(上記第2位置。図1)では、後述の
ピンセット41の先端の軌跡が丁度加熱管11の中央を
通るようになっている。
る。本実施例の原子吸光分光光度計は、基本的構成は図
5に示した従来のものと同じであるが、加熱管(グラフ
ァイトチューブ、電極、Arガス保護管等を含む)11
を移動させる機構及び試料ボートを加熱管11の中に自
動的にセットする機構が付加されているところに特徴を
有する。図1及び図3に示す通り、加熱管11を移動さ
せる機構は、矩形断面を有し、装置本体内部の伸縮駆動
機構(図示せず)により本体内外に伸縮可能に設けられ
た外筒31と内筒32とで構成されている。内筒32の
先端は加熱管11を載置するベース33に固定されてお
り、内筒32は外筒31の内部を摺動する。外筒31も
本体内外に移動可能となっており、加熱管11が最も本
体側に引き込まれた状態では、外筒31の一部も原子吸
光分光光度計10の本体内に収納される(図3)。内筒
32及び外筒31を移動させるための伸縮駆動機構のモ
ータは本体内に備えられており(図示せず)、それらを
最も引き込んだ位置(図3)及び最も引き出した位置
(図1)でモータは自動停止するようになっている。こ
こで、加熱管11を最も引き込んだ位置(上記第1位
置。図3)では、測定光の光軸が加熱管11の孔の中心
軸と一致するようになっている。また、加熱管11を最
も引き出した位置(上記第2位置。図1)では、後述の
ピンセット41の先端の軌跡が丁度加熱管11の中央を
通るようになっている。
【0010】試料ボート17を加熱管11の中に自動的
にセットする機構は、原子吸光分光光度計10の本体の
側面の所定位置に固定可能なベース35の上に載置され
ている。まず、ベース35の先端側には電子天秤36が
載置される。図2に示すように、電子天秤36の秤量部
の上には回転軸を垂直上方向に配置したモータ37が置
かれ、このモータ37の回転軸には側方に延びるアーム
38が固定されている。アーム38の先端にはピンセッ
ト41が固定されているが、このピンセット41は通常
は先端が閉まっており、図4に示すように中央部分を押
さえることにより先端が開くようになっている。このピ
ンセット41の中央部分に、断面が略正方形の押さえ部
材40が接触しており、この押さえ部材40はアーム3
8上に設けられたモータ39により回転される。すなわ
ち、モータ39を45°回転させることにより、ピンセ
ット41を開き又は閉じることができる。
にセットする機構は、原子吸光分光光度計10の本体の
側面の所定位置に固定可能なベース35の上に載置され
ている。まず、ベース35の先端側には電子天秤36が
載置される。図2に示すように、電子天秤36の秤量部
の上には回転軸を垂直上方向に配置したモータ37が置
かれ、このモータ37の回転軸には側方に延びるアーム
38が固定されている。アーム38の先端にはピンセッ
ト41が固定されているが、このピンセット41は通常
は先端が閉まっており、図4に示すように中央部分を押
さえることにより先端が開くようになっている。このピ
ンセット41の中央部分に、断面が略正方形の押さえ部
材40が接触しており、この押さえ部材40はアーム3
8上に設けられたモータ39により回転される。すなわ
ち、モータ39を45°回転させることにより、ピンセ
ット41を開き又は閉じることができる。
【0011】ベース35の中間位置には、円盤状のサン
プラ45が中心軸46の回りに回転可能に配設されてい
る。サンプラ45はその中心軸46に設けられたモータ
(図示せず)により駆動され、その周囲には試料ボート
17を置くためのボートサイトが複数設けられている。
各ボートサイトには異なった固体(粉末)試料を載置し
た試料ボートを予め置いておくことができる。円盤状の
サンプラ45の一部には切り込み47が設けてあり、図
1に示すように、上述のアーム38が回転して加熱管1
1の方に移動する際の邪魔にならないようになってい
る。
プラ45が中心軸46の回りに回転可能に配設されてい
る。サンプラ45はその中心軸46に設けられたモータ
(図示せず)により駆動され、その周囲には試料ボート
17を置くためのボートサイトが複数設けられている。
各ボートサイトには異なった固体(粉末)試料を載置し
た試料ボートを予め置いておくことができる。円盤状の
サンプラ45の一部には切り込み47が設けてあり、図
1に示すように、上述のアーム38が回転して加熱管1
1の方に移動する際の邪魔にならないようになってい
る。
【0012】これらを載置するベース35を原子吸光分
光光度計10の本体に取り付けたとき、所定のコネクタ
により、以上の各部を駆動するアクチュエータである伸
縮駆動機構用モータ(加熱管11移動用)、アーム回転
用モータ37、ピンセット開閉用モータ39、サンプラ
回転用モータ(図示せず)等は全て本体の制御部15に
接続されるようになっている。従って、上記構成を有す
る本実施例の原子吸光分光光度計10において固体試料
を分析する際は、本体の制御部15は各アクチュエータ
を次のように制御して、試料ボート17を自動的に加熱
管11の中央の一定の位置にセットする。
光光度計10の本体に取り付けたとき、所定のコネクタ
により、以上の各部を駆動するアクチュエータである伸
縮駆動機構用モータ(加熱管11移動用)、アーム回転
用モータ37、ピンセット開閉用モータ39、サンプラ
回転用モータ(図示せず)等は全て本体の制御部15に
接続されるようになっている。従って、上記構成を有す
る本実施例の原子吸光分光光度計10において固体試料
を分析する際は、本体の制御部15は各アクチュエータ
を次のように制御して、試料ボート17を自動的に加熱
管11の中央の一定の位置にセットする。
【0013】まず、サンプラ回転用モータ(図示せず)
により、指定されたボートサイトが所定位置(図3の左
下の位置)に来るようにする。次に、ピンセット開閉用
モータ39を回転させてピンセット41の先端を開き、
その状態でアーム回転用モータ37を駆動してピンセッ
ト41の先端がそのボートサイトの試料ボート17の端
部に来るようにする。そこでピンセット開閉用モータ3
9を回転させ、押さえ部材40を45°回転させる。こ
れにより、ピンセット41の先端が目的とする試料を載
置した試料ボート17を保持する。そして、アーム38
を少し回転させて試料ボート17をサンプラ45から外
す。この状態で、制御部15は電子天秤36の秤量値
(試料ボート+試料の重さ)を入力する。
により、指定されたボートサイトが所定位置(図3の左
下の位置)に来るようにする。次に、ピンセット開閉用
モータ39を回転させてピンセット41の先端を開き、
その状態でアーム回転用モータ37を駆動してピンセッ
ト41の先端がそのボートサイトの試料ボート17の端
部に来るようにする。そこでピンセット開閉用モータ3
9を回転させ、押さえ部材40を45°回転させる。こ
れにより、ピンセット41の先端が目的とする試料を載
置した試料ボート17を保持する。そして、アーム38
を少し回転させて試料ボート17をサンプラ45から外
す。この状態で、制御部15は電子天秤36の秤量値
(試料ボート+試料の重さ)を入力する。
【0014】次にサンプラ45を回転させ、切り込み部
47がアーム回転用モータ37の側に来るようにして停
止させる。また、本体内の伸縮駆動機構用モータを駆動
して外筒31及び内筒32を外部へ引き出し、加熱管1
1を外部の所定位置(第2位置)で停止させる(図
1)。そして、アーム38を大きく回転させ、ピンセッ
ト41の先端に挟まれた試料ボート17を加熱管11の
中央まで移動させる。この位置で押さえ部材40を45
°回転させ、試料ボート17をピンセット41の先端か
ら離して加熱管11の中央に置く。その後は、アーム3
8を逆方向に回転させてピンセット41を加熱管11の
中から出し、加熱管11を本体側に引き込む。外筒31
及び内筒32を一杯に引き込んだ時点で上述の通り加熱
管11は第1位置に置かれることとなり、原子吸光分光
測定の準備が整う。
47がアーム回転用モータ37の側に来るようにして停
止させる。また、本体内の伸縮駆動機構用モータを駆動
して外筒31及び内筒32を外部へ引き出し、加熱管1
1を外部の所定位置(第2位置)で停止させる(図
1)。そして、アーム38を大きく回転させ、ピンセッ
ト41の先端に挟まれた試料ボート17を加熱管11の
中央まで移動させる。この位置で押さえ部材40を45
°回転させ、試料ボート17をピンセット41の先端か
ら離して加熱管11の中央に置く。その後は、アーム3
8を逆方向に回転させてピンセット41を加熱管11の
中から出し、加熱管11を本体側に引き込む。外筒31
及び内筒32を一杯に引き込んだ時点で上述の通り加熱
管11は第1位置に置かれることとなり、原子吸光分光
測定の準備が整う。
【0015】測定が終了した後は、上記の逆の操作によ
り加熱管11の中から試料ボート17を取り出す。この
とき、制御部15は電子天秤36の秤量値を入力し、先
の秤量値との差から試料の重さを算出する。これによ
り、再現性の良い測定を、正確に行なうことができるよ
うになる。
り加熱管11の中から試料ボート17を取り出す。この
とき、制御部15は電子天秤36の秤量値を入力し、先
の秤量値との差から試料の重さを算出する。これによ
り、再現性の良い測定を、正確に行なうことができるよ
うになる。
【0016】
【発明の効果】本発明に係る原子吸光分光光度計では、
固体試料(液体試料でも構わない)を載置した試料ボー
トを自動的に加熱管の中の所定位置(中央)にセットす
ることができるため、試料ボートの加熱管内の位置が測
定毎に一定となり、分析の再現性が向上する。また、操
作者は狭い場所での注意を要する作業から開放され、初
心者でも容易に正確な測定を行なうことができるように
なる。更に、各部の動作をマイコンにより制御させ、一
連の手順をプログラムで実行させるようにすることによ
り、複数種類の試料を自動的かつ連続的に測定すること
もできるようになる。
固体試料(液体試料でも構わない)を載置した試料ボー
トを自動的に加熱管の中の所定位置(中央)にセットす
ることができるため、試料ボートの加熱管内の位置が測
定毎に一定となり、分析の再現性が向上する。また、操
作者は狭い場所での注意を要する作業から開放され、初
心者でも容易に正確な測定を行なうことができるように
なる。更に、各部の動作をマイコンにより制御させ、一
連の手順をプログラムで実行させるようにすることによ
り、複数種類の試料を自動的かつ連続的に測定すること
もできるようになる。
【図1】 本発明の一実施例である試料ボート自動セッ
ト機構付原子吸光分光光度計の一状態の平面図。
ト機構付原子吸光分光光度計の一状態の平面図。
【図2】 実施例の原子吸光分光光度計の一部の側面
図。
図。
【図3】 実施例の原子吸光分光光度計の別の状態の平
面図。
面図。
【図4】 実施例の原子吸光分光光度計のピンセット部
分の側面図。
分の側面図。
【図5】 従来の原子吸光分光光度計の全体構成図。
【図6】 従来の原子吸光分光光度計の試料ボートセッ
ト用装置の平面図(a)及び斜視図(b)。
ト用装置の平面図(a)及び斜視図(b)。
10…原子吸光分光光度計 11…加熱管 15…制御部 17…試料ボー
ト 36…電子天秤 37…アーム回
転用モータ 38…アーム 39…ピンセッ
ト開閉用モータ 40…押さえ部材 41…ピンセッ
ト 45…サンプラ
ト 36…電子天秤 37…アーム回
転用モータ 38…アーム 39…ピンセッ
ト開閉用モータ 40…押さえ部材 41…ピンセッ
ト 45…サンプラ
Claims (1)
- 【請求項1】 試料を載置した試料ボートを加熱管の内
部の所定位置に置き、加熱管を加熱することにより試料
を原子化するとともに、加熱管の中心軸に沿って測定光
を原子化した試料中に通して各波長における吸光度を測
定することにより試料の分析を行なう原子吸光分光光度
計において、 a)互いに対向する位置に置かれた発光部及び受光部
と、 b)加熱管を、加熱管の中心軸が発光部と受光部との間
を通る測定光の光軸と略一致する第1位置と、発光部と
受光部に挟まれない位置である第2位置との間で移動さ
せる加熱管移動手段と、 c)加熱管が第2位置にあるときに加熱管内部の所定位
置に試料ボートを置くために、(c1)試料ボートを保
持するボート保持手段と、(c2)ボート保持手段を所
定量だけ移動させるボート挿入手段とを有する試料セッ
ト手段と を備えることを特徴とする原子吸光分光光度計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4217196A JPH0643094A (ja) | 1992-07-22 | 1992-07-22 | 原子吸光分光光度計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4217196A JPH0643094A (ja) | 1992-07-22 | 1992-07-22 | 原子吸光分光光度計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0643094A true JPH0643094A (ja) | 1994-02-18 |
Family
ID=16700369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4217196A Pending JPH0643094A (ja) | 1992-07-22 | 1992-07-22 | 原子吸光分光光度計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0643094A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011129189A1 (ja) * | 2010-04-12 | 2011-10-20 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 元素分析装置及び方法 |
-
1992
- 1992-07-22 JP JP4217196A patent/JPH0643094A/ja active Pending
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