JPH0642525Y2 - 寝具用マット - Google Patents

寝具用マット

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JPH0642525Y2
JPH0642525Y2 JP1629889U JP1629889U JPH0642525Y2 JP H0642525 Y2 JPH0642525 Y2 JP H0642525Y2 JP 1629889 U JP1629889 U JP 1629889U JP 1629889 U JP1629889 U JP 1629889U JP H0642525 Y2 JPH0642525 Y2 JP H0642525Y2
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JP
Japan
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shape
mat
bedding
bedding mat
foam
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JP1629889U
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JPH02107357U (ja
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和之 小林
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、寝具用マットに関し、具体的には、形状記憶
性樹脂のガラス転移点前後における弾性率の大きな変化
と付与した形状を記憶しておくことのできる性質を利用
した寝具用マットに関するものである。
[従来の技術] 従来、寝具用マットとしては、断熱性やクッション性を
確保するため、発泡ポリウレタン(特許第477027号)等
として広く知られている発泡材を、所望形状に裁断し、
布製等のシートで被覆したものが一般的であった。
この発泡材を使用した従来の寝具用マットは、搬送作業
を容易にするため、あるいは保管時の面積を小さくする
等のために、3つ折りや2つ折り等ができるような構成
とする工夫がなされている。
[考案が解決しようとする課題] しかし、上記した従来の寝具用マットでは、搬送時ある
いは保管時に重量物等で加圧すると、圧縮残留歪みが残
る。
すなわち、JIS K−6401の試験方法による通常のウレタ
ンマットの圧縮残留歪みは2.5〜10%程度である。従っ
て、搬送時や保管時等に大きな荷重が寝具用マットに長
時間かかると、この荷重を除去しても、ウレタンの弾性
のみでは元の形状に復帰させることができなくなり、商
品価値を低下させてしまう。
このため、従来は、搬送時あるいは保管時等において
は、前記したように3つ折りや2つ折りして面積を小さ
く程度の工夫しかなく、寝具用マットへの荷重を極力避
けるべく、大きな容積のまま搬送や保管を行わねばなら
ず、多大なスペースを必要としていた。
本考案は、以上の問題を解決し、搬送や保管時等の容積
を小さくし、容積効率の良い搬送や保管等を行うことの
できる寝具用マットを提供することを目的とするもので
ある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記目的を、ガラス転移点前後における弾性
率変化が大きく、かつ融点直前で付与した形状を記憶で
きる形状記憶性樹脂を、融点近傍で発泡成形してなるこ
とを特徴とする寝具用マットにより達成するものであ
る。
本考案において、上記の形状記憶性樹脂としては、2官
能ジイソシアナート、2官能ポリオール、及び活性水素
基を含む2官能鎖延長剤を、モル比で、ジイソシアナー
ト:ポリオール:鎖延長剤=2.00〜1.10:1.00:1.00〜0.
10となるように配合し、プレポリマー法により重合し
た、末端にNCO基とOH基を略等量含有し、結晶化度が3
〜50重量%のポリウレタンが好ましく使用される。
[作用] 形状記憶性樹脂は、そのガラス転移点(以下、Tg)以上
では弾性率が極めて大きく、Tg以下では弾性率が小さく
なる。
また、形状記憶性樹脂は、その融点直前の温度に加熱
し、該温度下で成形型等を用いて付与した形状を記憶し
ておくことができる特性(すなわち、この形状は、形状
記憶性樹脂をTg以上の温度に加熱して軟化させ、他の形
状に変形させても、放置することにより復帰する特性)
を有している。
このような特性を有する形状記憶性樹脂を原料とする本
考案寝具用マットにおいては、先ず、該樹脂の融点近傍
の温度で、所望形状に発泡成形させることにより形状付
与しておく。
そして、搬送や保管時等においては、本考案寝具用マッ
トを構成している形状記憶性樹脂のTg以上に加熱軟化
し、該マットの容積が縮小するように圧縮変形させ、Tg
以下に冷却して該圧縮変形形状を固定する。
また、この容積縮小形状に固定されて搬送や保管等され
た本考案寝具用マットを寝具用マットとして使用するに
際しては、先ず、形状記憶性樹脂のTg以上の温度に加熱
する。すると、上記の樹脂の融点直前の温度で付与され
た発泡形状に復帰し、断熱性とクッション性の良好な寝
具用マットとなる。
本考案で使用することのできる形状記憶性樹脂は、後述
の実施例に示すように、Tgが−30〜55℃と広いため、こ
の広い温度範囲内において、以上のような作用をなす寝
具用マットを提供することができる。
但し、一般には、45℃前後のTgを有する形状記憶性樹脂
が好適である。この程度のTgであれば、家庭用の所謂ふ
とん乾燥機等で容易に発泡形状への復帰が行えると共
に、家庭内で保管や搬送等するに際しても容易に容積縮
小形状に変形固定することができるからである。
本考案で使用することのできる形状記憶性樹脂として
は、ウレタン系ポリマー、スチレン−ブタジエン系ポリ
マー、結晶性ジエン系ポリマー、ノルボルネン系ポリマ
ー等のうち、Tgが−30〜55℃、特に45℃前後であるもの
を挙げることができる。
中でも、2官能ジイソシアナート、2官能ポリオール、
及び活性水素基を含む2官能鎖延長剤を、モル比で、ジ
イソシアナート:ポリオール:鎖延長剤=2.00〜1.10:
1.00:1.00〜0.10となるように配合し、プレポリマー法
により重合したポリウレタンで、末端にNCO基とOH基を
略等量含有し、結晶化度が3〜50重量%のものはが好ま
しい。
このポリウレタンは、分子の末端に余剰のNCO基を有し
ていないため、架橋反応が進行せず、鎖状の分子となっ
ており、加えて上記結晶化度を有するため、熱可塑性を
示し、発泡成形性が良好である。
従って、どのような形状へも容易に発泡成形することが
できる。
なお、本考案のポリウレタンの原料である2官能イソシ
アナートとしては、一般式がOCN−R−NCOで示され、R
は1又は2個のフェニレン基を意味するが、Rがないも
のであっても良く、具体的には、2,4−トルエンジイソ
シアナート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアナー
ト、カルボジイミド変成の4,4′−ジフェニルメタンジ
イソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート等が
使用できる。
また、2官能ポリオールとしては、一般式がOH−R′−
OHで示され、R′は1又は2個のフェニレン基を意味す
るが、R′がないものであっても良く、更には2官能ポ
リオールと2官能カルボン酸又は環状エーテルとの反応
生成物等があり、具体的には、ポリプロピレングリコー
ル、1,4−ブタングリコールアジペート、ポリテトラメ
チレングリコール、ポリエチレングリコール、ビスフェ
ノールAとプロピレンオキシドとの反応生成物等が使用
できる。
活性水素基を含む2官能鎖延長剤としては、一般式がOH
−R″−OHで示され、R″は(CH2)n基、1又は2個のフ
ェニレン基を意味し、更には該鎖延長剤と2官能カルボ
ン酸又は環状エーテルとの反応生成物等があり、具体的
には、エチレングリコール、1,4−ブタングリコール、
ビス(2−ハイドロキシエチル)ハイドロキノン、ビス
フェノールAとエチレンオキサイドとの反応生成物、ビ
スフェノールAとプロピレンオキサイドとの反応生成物
等が使用できる。
これらの原料から合成された本考案ポリウレタンは、次
の一般式で示すことができる。
HOR″OCONH(RNHCOOR′OCONH)nRNHCOOR″OCONH-(RNHC
OOR′OCONH)mRNHCOOR″OH m=1〜16 n=0〜16 発泡方法は、通常のプレポリマー法を経て発泡させるコ
ンベンショナル法、フロス法等を採用することができ
る。
発泡剤は、化学的な分解によってガスを発生する分解型
発泡剤、化学的変化なしに揮発する揮発型発泡剤いずれ
も使用できる。
分解型発泡剤としては、重炭酸ソーダ、炭酸アンモニウ
ム、重炭酸アンモニウム、アジド化合物、ほう水素化ソ
ーダ、水と反応して水素を発生する軽金属等の無機系発
泡剤、アゾジカルボンアミド、アゾビスホルムアミド、
N,N′−ジニトロソペンタンメチレンテトラミン等の有
機系発泡剤を挙げることができる。
また、揮発型発泡剤としては、圧縮窒素ガス、トリクロ
ロモノフルオロメタン等を挙げることができる。
[実施例] [1]形状記憶性樹脂発泡体の調製例 第1表に示すイソシアナートとポリオールとを同表の割
合となるよう配合させ、無触媒で反応させてプレポリマ
ーを合成した。
次いで、これらのプレポリマーに第1表に示す鎖延長剤
を同表の割合となるよう配合させ、更に発泡剤としてト
リクロロモノフルオロメタン(沸点23.8℃)をポリウレ
タン100重量部に対し20重量部配合させ、加熱して注型
により成形し、120℃×20min.〜10Hr.のキュアリングを
施し、長方形の形状記憶性ポリウレタン発泡体を調製し
た。
これらのポリウレタン発泡体は20倍に膨張しており、基
本的物性は第1表の通りであった。
なお、同表中 であり、結晶化度はX線回折法によるものである。
[2]寝具用マットの構成例 第1図は、[1]で得られた長方形の形状記憶性ポリウ
レタン発泡体1[第1表のNo.40のポリウレタン発泡体
(Tg48℃)を使用]を3個数1枚の布製シートで被覆し
て寝具用マット10とした構成例を示している。
この寝具用マット10は、図示するように、3つ折りがで
きるように構成したものである。
なお、[1]のポリウレタン発泡体の成形は、該ポリウ
レタンの融点(160〜170℃)で行われるため、この発泡
成形と同時に形状付与が行われたことになる。
[3]寝具用マットの使用例 第1図の寝具用マット10を、先ず第2図(A)に示すよ
うに3つ折りにし、該マット10を構成している形状記憶
性ポリウレタン発泡体1のTgより10℃程度高い温度に加
熱軟化させる。
次いで、第2図(B)に示すように、上部から加圧し、
容積を縮小させ、この加圧状態を保持してTg以下に冷却
し、この縮小形状10′を固定する。
第2図(B)の縮小形状にて、搬送や保管等を行う。
そして、第2図(B)の状態10′から第2図(A)の状
態に復帰させ寝具用マット10として使用するに際して
は、例えば家庭用のふとん乾燥機等を用い、ポリウレタ
ン発泡体1全体をTg以上の約60℃に加熱するだけで、該
ポリウレタン発泡体を成形した時と同じ形状に復帰させ
ることができた。
この復帰形状は、ポリウレタン発泡体1がTg以下になっ
ても維持していた。
[考案の効果] 以上の本考案によれば、次のような効果を奏することが
できる。
1)Tg前後の温度により寝具用マットとしての使用が可
能な状態になったり、また容積効率の良い搬送や保管等
の状態となるため、搬送や保管等のスペースを縮小する
ことができ、搬送や保管等の効率を向上させると共に、
搬送や保管等に要するコストを低減することができる。
2)本考案に使用される形状記憶性樹脂、特に形状記憶
性ポリウレタンは、成形性が良好であり、寝具用マット
としての発泡成形の際し、通常の各種の成形方法を好ま
しく採用することができ、製造コストが安価となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案寝具用マットの構成例を示す図、第2図
(A),(B)は本考案寝具用マットの使用例を示す図
である。 1:形状記憶性樹脂発泡体10 :寝具用マット10 ′:容積縮小された寝具用マット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58 4F

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス転移点前後における弾性率変化が大
    きく、かつ融点直前で付与した形状を記憶できる形状記
    憶性樹脂を、融点近傍で発泡成形してなることを特徴と
    する寝具用マット。
JP1629889U 1989-02-16 1989-02-16 寝具用マット Expired - Lifetime JPH0642525Y2 (ja)

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JP1629889U JPH0642525Y2 (ja) 1989-02-16 1989-02-16 寝具用マット

Applications Claiming Priority (1)

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JPH02107357U JPH02107357U (ja) 1990-08-27
JPH0642525Y2 true JPH0642525Y2 (ja) 1994-11-09

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