JPH0642475Y2 - 真空ベルト乾燥機 - Google Patents

真空ベルト乾燥機

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JPH0642475Y2
JPH0642475Y2 JP3811989U JP3811989U JPH0642475Y2 JP H0642475 Y2 JPH0642475 Y2 JP H0642475Y2 JP 3811989 U JP3811989 U JP 3811989U JP 3811989 U JP3811989 U JP 3811989U JP H0642475 Y2 JPH0642475 Y2 JP H0642475Y2
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JP
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dried
endless conveyor
vacuum
conveyor belt
drying
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JP3811989U
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JPH02131889U (ja
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洪三 恩多
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Hisaka Works Ltd
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Hisaka Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は真空ベルト乾燥機に関するものであり、詳しく
は、真空容器内に複数段に亘って被乾燥材料の乾燥手段
を配設してなる多段真空ベルト乾燥機に於ける乾燥効率
の向上手段を提供せんとするものである。
〔従来の技術〕
スラリー状、ペースト状もしくは固形状の被乾燥材料の
乾燥加工装置として真空ベルト乾燥機が使用されてい
る。第3図は従来の真空ベルト乾燥機の略示縦断面図
で、第4図は第3図の線IV-IVに沿う横断面図で、コー
ルドトラップ及び真空ポンプ(何れも図示省略)へ接続
することによよって10Torr前後の真空度に保持された真
空容器(1)内に無端搬送ベルト(2)とその回転駆動
装置(3)を配設すると共に、この無端搬送ベルト
(2)の被乾燥材料積載面の下側に、被乾燥材料の移動
方向に沿って恒率乾燥用の第1の加熱プレート(4)及
び第2の加熱プレート(5)、減率乾燥用の第3の加熱
プレート(6)、並びに図示しないチラーユニットに接
続された冷却プレート(7)を順次配設することによっ
て真空ベルト乾燥装置を構成している。尚、上記第3図
に於いて(8)は被乾燥材料(11)の供給装置、(9)
は真空乾燥処理を終了した被乾燥材料(11)の破砕用ク
ラッシャー、(10)は真空ロック機構を具えた製品取出
チャンバーを示す。
ところで、第3図及び第4図に示す真空ベルト乾燥機
は、真空容器(1)内に、それぞれ1個の第1の加熱プ
レート(4)、第2の加熱プレート(5)、第3の加熱
プレート(6)、冷却プレート(7)及び無端搬送ベル
ト(2)を配設することによって1組の真空ベルト乾燥
装置(12)を構成しているが、真空ベルト乾燥機の乾燥
処理能力の向上を目的として、近時、第5図に示すよう
に、真空容器(1)内に複数段の真空ベルト乾燥装置
(12a)(12b)(12c)…を上下方向に所定の対向間隔
を置いて配置し多段型の真空ベルト乾燥機が使用されて
いる。
第3図乃至第5図に示す真空ベルト乾燥機を使用してス
ラリー状、ペースト状もしくは固形状の被乾燥材料(1
1)、例えばグルテンや固形スープに真空乾燥処理を施
す場合、供給装置(8)から無端搬送ベルト(2)上に
供給された被乾燥材料(11)は、真空容器(1)内を移
動する間に第1及び第2の加熱プレート(4)(5)か
ら投射される輻射熱によって保有水分の大部分が蒸発す
る迄恒率乾燥され、乾燥水分比率約40%、固形分の濃度
66乃至95%の膨化状態で減率乾燥用の第3の加熱プレー
ト(6)上に到達し、第3の加熱プレート(6)から投
射される輻射熱によって約10%の最終水分比率に達する
迄減率乾燥される。第3の加熱プレート(6)による減
率乾燥を終了した被乾燥材料(11)は、次いで表面温度
10乃至20℃を有する冷却プレート(7)上に到達し、冷
却されることによって固形化を完了し、多孔室のフォー
マットとして破砕用クラッシャー(9)で破砕され、製
品取出しチャンバー(10)内に送り出される。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記第1乃至第3の加熱プレート(4)(5)(6)内
には、被乾燥材料(11)の加熱媒体として図示しない熱
水発生装置並びに循環ポンプを介して熱水が導入されて
いるが、無端搬送ベルト(2)上に供給された被乾燥材
料(11)は、第6図(A)に示すように第1乃至第3の
加熱プレート(4)(5)(6)の表面から無端搬送ベ
ルト(2)を透過して投射される輻射熱によって下側の
みから加熱される。このため、被乾燥材料(11)の上面
と下面とで乾燥条件が異なり、無端搬送ベルト(2)と
の対向面側が充分な熱エネルギーを受けて膨化しても、
被乾燥材料(11)の上面側には、僅かしか熱エネルギー
が伝播せず、第6図(B)に示すように無端搬送ベルト
(2)上で被乾燥材料(11)が凹状にカールしたり、上
側に、膨化不良域(11a)が形成されてしまう場合があ
った。一方前記膨課不良域(11a)の発生を回避するた
め、被乾燥材料(11)の上面側迄膨化に必要な熱エネル
ギーが伝播するように加熱プレート(4)(5)(6)
内に導入される熱水の温度を調整すると、無端搬送ベル
ト(2)と接触している被乾燥材料(11)の下面側が過
乾燥気味になる。いずれにしても、従来の多段型真空ベ
ルト乾燥機に於いては、各乾燥機の加熱プレート(4)
(5)(6)からの輻射熱が被乾燥材料(11)の下側の
みから投射されるため、被乾燥材料(11)の上面側と下
面側で乾燥条件が一様にならず、最終製品に乾燥斑や乾
燥不良等の品質欠陥が発生する。
本考案の主要な目的は、従来の多段型真空ベルト乾燥機
で問題とされていた乾燥斑や乾燥不良の発生防止手段を
提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題の解決手段として本考案は、真空容器内に無端
搬送ベルトからなる被乾燥材料の移送手段を複数段に亘
って配置し、被乾燥材料を積載したそれぞれの前記無端
搬送ベルトの下側に熱水を加熱媒体として使用する加熱
プレートを並列配置してなる真空ベルト乾燥機に於い
て、前記無端搬送ベルトをメッシュ構造を具えた多孔シ
ートから形成し、被乾燥材料積載面を挾んでその上下に
対向する配置された前記加熱プレートの上面及び下面に
遠赤外線の放射被膜を被着形成したことを特徴とする真
空ベルト乾燥機を提供するものである。
〔作用〕
多段構造に配置された加熱プレートの上面及び下面に遠
赤外線の放射被膜を被着形成し、加熱プレート内を流れ
る熱水によって遠赤外線の放射被膜から投射される遠赤
外線を、無端搬送ベルトのメッシュを透過させて被乾燥
材料の上下両面に到達させ、この遠赤外線による輻射熱
と加熱プレートからの輻射熱とを併用して被乾燥材料を
上下両面から均一に加熱して真空乾燥を施す。
〔実施例〕
第1図は本考案の一具体例を示す多段型真空ベルト乾燥
機の概略縦断面図、第2図ABは真空乾燥による被乾燥材
料の形状の変化を説明する縦断面図である。尚、以下の
記述に於いて、従来装置を例示する第3図乃至第5図と
同一の構成部材は同一の参照番号で表示し、重複する事
項に関しては説明を省略する。
第1図に示すように真空容器(1)内に、メッシュ構造
を具えた耐熱性線材からなる無端搬送ベルト(2)
(2)…を所定の間隔を置いて複数段に亘って配設する
と共に、それぞれの無端搬送ベルト(2)の被乾燥材料
(11)の積載面の下側に第1乃至第3の加熱プレート
(4)(5)(6)と冷却プレート(7)を配設するこ
とによって、複数段、例えば6段の真空ベルト乾燥装置
(12a)(12b)…(12e)(12f)を有する多段型の真空
ベルト乾燥機を構成する。無端搬送ベルト(2)のメッ
シュは、未乾燥状態にある被乾燥材料(11)がメッシュ
の間から滴下しないように、被乾燥材料(11)の粒度と
粘度(表面張力)に応じて選定する。例えば、被乾燥材
料(11)が固形スープやグルテンである場合、無端搬送
ベルト(2)のメッシュは4メッシュのものを使用す
る。そして、無端搬送ベルト(2)の被乾燥材料積載面
を挟んでその上方及び下方に対向配置された前記第1乃
至第3の加熱プレート(4)(5)(6)の上面及び下
面に、塗布等の適当な被膜形成手段を利用して遠赤外線
の放射被膜(13)(13)(13)を被着形成する。
第2図(A)に示すように複数段の真空ベルト乾燥装置
(12a)(12b)…(12e)(12f)のそれぞれの無端搬送
ベルト(2)上に供給装置(8)からスラリー状、ペー
スト状もしくは固形状の被乾燥材料(11)を投入し、回
転駆動装置(3)の起動によって無端搬送ベルト(2)
を所定の速度で恒速駆動する。無端搬送ベルト(2)に
積載された被乾燥材料(11)は、恒率乾燥域、減率乾燥
域、並びに冷却域を順次通過することによって真空乾燥
され、第2図(B)に示すように膨化と固化を完了した
多孔質のフォーマットとして製品取出しチャンバー(1
0)内に送り出される。この際、多孔質のフォーマット
は、必要に応じて破砕用クラッシャ(9)及び製品取出
しチャンバー(10)の上部に設けられた図示しないメイ
ンクラッシャーによって顆粒状に破砕される。
上記実施例に見られるように、顆粒状に破砕されると否
とに拘らず、無端搬送ベルト(2)の恒速回転によって
恒率乾燥域は及び減率乾燥域に導入された被乾燥材料
(11)は、第1乃至第3の加熱プレート(4)(5)
(6)内を流れる熱水の輻射熱によって乾燥されると共
に、これらの加熱プレートの上面及び下面に被着形成さ
れた遠赤外線放射被膜(13)(13)(13)から投射され
る遠赤外線によって上下両面から均等に加熱される。こ
の結果、被乾燥材料(11)に無端搬送ベルト(2)側の
みから乾燥用の輻射熱を伝達する従来装置で問題とされ
ていた被乾燥材料(11)の上下両面間の温度差が大幅に
減少する。
尚、第1図に示す多段型の真空ベルト乾燥機に於いて
は、最上段に位置する真空ベルト乾燥装置(12a)の上
方には通常、加熱プレートが設けられておらないが、乾
燥の均一化を促進するため、必要に応じてこの空間に
も、遠赤外線の放射被膜(13)を下面に被着形成した第
1乃至第3の加熱プレート(4)(5)(6)、を無端
搬送ベルト(2)の対向状態で配設することができる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、被乾燥材料(11)は、加熱プレート
(4)(5)(6)内を流れる熱水からの輻射熱と、遠
赤外線の放射被膜(13)(13)(13)から投射される遠
赤外線によって、メッシュ構造を具えた無端搬送ベルト
(2)上で上下両面から均等に加熱される。この結果、
被乾燥材料(11)は、一部が乾燥状態或いは未乾燥状態
に陥ることなく加熱され、厚み方向及び幅方向に沿う全
域に亘って均一な膨化及び固化作用が与えられる。
以上の説明から理解されるように、本考案のスラリー
状、ペースト状もしくは固形状の被乾燥材料(11)の乾
燥作用の均一化に対して特筆すべき効果を発揮する。ま
た、本考案装置に於いては、メッシュ構造の無端搬送ベ
ルト(2)を使用しているため、加熱プレート(4)
(5)(6)及び遠赤外線の放射被膜(13)(13)…か
ら投射される輻射熱のエネルギの殆ど全量が無端搬送ベ
ルト(2)に吸収されることなく被乾燥材料(11)(1
1)…に到達する。このため、乾燥効率の向上と乾燥時
間の短縮に対しても顕著な効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一具体例を示す多段型真空ベルト乾燥
機の概略縦断面図、第2図ABは真空乾燥による被乾燥材
料の形状の変化を説明する縦断面図である。第3図は従
来の真空ベルト乾燥機の略示縦断面図、第4図は第3図
の線IV-IVに沿う横断面図、第5図は従来の多段型真空
ベルト乾燥機の略示縦断面図、第6図ABは従来装置によ
って真空乾燥された被乾燥材料の形状の変化を説明する
縦断面図である。 (1)……真空容器、(2)……無端搬送ベルト、 (4)(5)(6)……加熱プレート、 (11)……被乾燥材料、 (12a)(12b)…(12f)……多段型の真空ベルト乾燥
装置、 (13)……遠赤外線の放射被膜。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空容器内に無端搬送ベルトからなる被乾
    燥材料の移送手段を複数段に亘って配置し、被乾燥材料
    を積載したそれぞれの前記無端搬送ベルトの下側に熱水
    を加熱媒体として使用する加熱プレートを並列配置して
    なる真空ベルト乾燥機に於いて、 前記無端搬送ベルトをメッシュ構造を具えた多孔シート
    から形成し、被乾燥材料積載面を挾んでその上下に対向
    する配置された前記加熱プレートの上面及び下面に遠赤
    外線の放射被膜を被着形成したことを特徴とする真空ベ
    ルト乾燥機。
JP3811989U 1989-03-31 1989-03-31 真空ベルト乾燥機 Expired - Lifetime JPH0642475Y2 (ja)

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JP3811989U JPH0642475Y2 (ja) 1989-03-31 1989-03-31 真空ベルト乾燥機

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JPH02131889U JPH02131889U (ja) 1990-11-01
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101456544B1 (ko) * 2013-02-01 2014-10-31 (주)영림에너지 저전력 농수축산물 진공식 건조장치
JP2021529926A (ja) * 2018-06-29 2021-11-04 ユニバーシテイト ヘント 製品容量単位の凍結、乾燥および/またはフリーズドライ

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US11828535B2 (en) 2018-06-29 2023-11-28 Universiteit Gent Freezing, drying and/or freeze-drying of product dose units

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