JPH0642448U - 簡易車輪アース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】簡易車輪アースは台車、台などで運搬時の接触
分離運動や振動などで発生する電荷を安全に床面を介し
て大地に漏洩させて荷台や台の帯電防止し積載物（ＬＳ
Ｉ、電子素子）の静電気放電による損傷や破壊を防止す
ると共に台車など運動することを目的としたものが帯電
状態で他の導体、設備や人体などに接触時、放電による
電磁波の発生（ノイズの発生）による電子制御機器の誤
動作やシステムダウンなどの静電気トラブルを防止する
ことを目的とする。 【構成】簡易車輪アースは導電性の車輪支持台及び導電
性車輪、導電性タイヤ又は導電性の車輪支持台及び導電
性の車輪から成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

一般に、乾燥状態（相対湿度５５％以下の状態）が持続しているときに、台車 の運搬時におけるタイヤと床面または車輪と床面とが接触分離運動して静電気が 発生し台車が帯電状態を呈する。この帯電状態にある台車（帯電体）が他の人体 や導体に接近や接触すると条件の如何によって静電誘導や放電現象を生起し種々 の静電気トラブル（火災や爆発、電子制御機器の誤動作やシステムダウン、ＩＣ 、ＬＳＩなど電子素子の損傷や破壊、細菌や塵埃などの付着、汚染）の要因とな る。 設備や機械、椅子などの脚台、キャスター等々もそれぞれ電気抵抗が大き い場合、振動や運動などすると静電気が発生し条件の如何によって帯電体となる 。 本発明は簡易車輪アースを台車や機械などに取り付けることによって、脚台や キャスターなどの電気抵抗が大きい（１０００ＭΩ以上）場合でも電荷を安全に 大地に漏洩するために帯電体を形成しないので、静電気の帯電防止が可能となり 、前述のような静電気トラブルの防止に役立ち得る。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、従来の台車や設備及び機械の台、台、椅子などの帯電防止には金属製 鎖が使用せれている。この鎖は接触面積が小さく接触面に対し点接触となり、所 定の漏洩抵抗をもっている床面に対しては大きい漏洩抵抗を示す。 またこの方法は台車など移動するものは床面と摩擦し微粒子を生起することもあ るので、高い清浄性を要するクリーンルームなどでは汚染防止上、使用上に若干 難点がある。 又、帯電状態の台車の金属製鎖が床面の接地状態にある金属部分など、導体に触 れるとき放電し、電磁波となってノイズになり電子機器の誤動作やシステムダウ ンなどを生起することもある。

【０００３】

【考案が解決しょうとする課題】 本発明は特許の請求範囲に記載したような簡易車輪アースであるため床面を汚 さず定荷重で合成樹脂、合成ゴムの高分子物質（硬度ＪＩＳ Ｋ６３０１による ４５〜９０Ａ形）のタイヤを圧するため床面と所定の接触面積を維持しうる。 そのため簡易車輪アースと所定の漏洩抵抗をもった床面との漏洩抵抗を所定の範 囲内に維持しうる。（ただし、常温、常湿で）ので、安全に電荷漏洩ができると ともに静電気帯電防止ができる。従って、前述の静電気トラブル防止はもとより 車輪が回転するため摩擦が少ないので微粒子の生起を少なくし得る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本発明の構成は導電性（金属部分や所定の漏洩抵抗をもつ合成樹脂、合成ゴム など高分子物質の部分）の車輪支持台及び車輪、タイヤを介して台車等に帯電す る電荷を安全に導電性や所定の漏洩抵抗をもつた接地状態の床面に漏洩させる導 電路を形成するものであり、車輪支持台（台車などへの取付部分を含む）車輪タ イヤ（車輪とタイヤとが一体のものも含む）から成る。

【０００５】

【作用】

前述のような構成によって台車等の電荷を車輪支持台及び車輪、タイヤを介し て安全に接地状態の床面に漏洩させて静電気帯電防止を実現できる。

【０００６】

【実施例】

この発明の実施例を添付図面により説明すると第１図は簡易車輪アースを台車 に取付た一例を示し、第２図は １タイヤ ２車輪 ３車輪支持台（車輪定荷重 用スプリング・シリンダーをふくむ）から構成する簡易車輪アースの一例を示す 。 第１図は台車上の積載物と荷台との間における接触分離運動で発生する静電気ま たは床面とタイヤとの接触分離運動で発生する静電気等による荷台の帯電電荷を 荷台（導電性）から ３車輪支持台 ２車輪 １タイヤを経て導電性床面、大地 へと漏洩させることにより荷台の帯電防止ができる。

【０００７】

【考案の効果】

簡易車輪アースを台車や台の導電性の部分に取付ることによって導電性床面と の間に安全な導電路が形成されるため、荷台や台上の帯電防止ができるので各種 静電気トラブルを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例、簡易車輪アースを台車に取
付た概要図である。

【図２】簡易車輪アースの実施図である。

【符号の説明】

１：タイヤ ２：車輪 ３：車輪支持台

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】簡易車輪アースは導電性の車輪及び導電性
   のタイヤまたは導電性の車輪と導電性の取り付け具から
   なり、台車や設備及び機械等の台、台、椅子などに取り
   付けて導電性の接地状態にある床面で使用することによ
   って、台車や設備及び機械の台、椅子などで発生する電
   荷を安全に大地に漏洩させて、それらの帯電を防止す
   る。導電性の車輪は金属、合成樹脂、合成ゴムなどと
   し、タイヤは合成樹脂または合成ゴムとする。これら合
   成樹脂や合成ゴムの高分子物質は所定荷重範囲で床面に
   対し所定の接触面積及び漏洩抵抗、誘電率、硬度等々を
   有する。ただし、荷重範囲０．５〜２．５ｋｇｆ→接触
   面積及び漏洩抵抗：１ｍ^２以上：１．０×１０^５＜Ｒ≦
   １．０×１０^６〔Ω〕ＤＣ５００Ｖ印加時 誘電率３以
   上、ただし周波数５０ＨＺ以上。硬度（ＪＩＳ Ｋ６３
   ０１、スプリング式Ａ形）４５〜９０。 以上常温常湿
   とする。