JPH06423U - 生理用ナプキン - Google Patents

生理用ナプキン

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Publication number
JPH06423U
JPH06423U JP4129892U JP4129892U JPH06423U JP H06423 U JPH06423 U JP H06423U JP 4129892 U JP4129892 U JP 4129892U JP 4129892 U JP4129892 U JP 4129892U JP H06423 U JPH06423 U JP H06423U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
absorbent body
liquid
sanitary napkin
elastic expansion
contraction member
Prior art date
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Pending
Application number
JP4129892U
Other languages
English (en)
Inventor
ともえ 辻
直人 中尾
聡 藤岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP4129892U priority Critical patent/JPH06423U/ja
Publication of JPH06423U publication Critical patent/JPH06423U/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】吸収体厚肉部によるゴワツキ感を無くすととも
に、吸収体全体形状を舟形に成形しフィット感を向上さ
せる。 【構成】透液性シート1と、不透液性シート2と、両シ
ート2、3間に介装される排液を吸収する吸収体3とを
備えた実質的に細長形状の生理用ナプキンにおいて、前
記吸収体3中間の排液部に下部吸収体32を積層し厚肉
部Dを形成し、吸収体3の両側縁の各フラップ部Fに長
手方向に収縮力を作用させる弾性伸縮部材4、4を設け
るとともに、この弾性伸縮部材4の長さXを生理用ナプ
キンの製品長Mの1/3以上とし、かつ該弾性伸縮部材
配設範囲Xに製品状態で10〜30%の収縮率を与え
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、吸収体厚肉部(立体部)を有する生理用ナプキンに係り、特に着用 者へのフィット性を良好とする生理用ナプキンに関する。
【0002】
【従来の技術】
生理用ナプキンに要求される品質としては、装着時に股間によくフィットする ことが重要である。従来より供されている生理用ナプキンにおける排液の吸収・ 保持のための吸収体は、使用面の前面に均一に入っているか、もしくは長手方向 の両端まで入っていた。 しかし、前記吸収体は、半剛性体である綿状パルプを使用しており、装着時に 長手方向前後部が十分に湾曲せず、フィット感の悪いものであった。フィット性 が悪いと、使用時に経血が吸収体によって十分吸収保持されず、特に横漏れの原 因となることが多かった。
【0003】 近年、身体へのフィット性および経血吸収性を高めるために、吸収体の両側縁 から外方に延在するフラップ部に吸収体長手方向に収縮力を作用させるための弾 性伸縮部材を設け、その収縮力により吸収体を舟形に湾曲させるとともに、スポ ット吸収性を高めるために吸収体の排液部に相当する部分を二層構造とした生理 用ナプキンが提案されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来より提案されている生理用ナプキンは、生理用ナプキンの 側部フラップ部に弾性伸縮部材を設けても、吸収体の排液部を二層構造の厚肉と しているため、該厚肉部での吸収体剛度が上がるため、吸収体の前後端の持ち上 げ力が不十分となり、フィット性が劣るものとなっている。また、排液部を厚肉 とすることで吸収体の総量の増加によりスポット吸収性を向上させることができ るとしても、同時に排液部の剛性も上がりゴワツキ感がでて、装着感の悪いもの となる場合が多かった。
【0005】 そこで、本考案の主たる課題は、吸収体排液部を厚肉とする生理用ナプキンに 係り、厚肉部によるゴワツキ感を無くすとともに、吸収体全体を舟形に成形しフ ィット感を向上させた生理用ナプキンを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題は、透液性シートと、不透液性シートと、両シート間に介装される排 液を吸収する吸収体とを備えた実質的に細長形状の生理用ナプキンにおいて、 前記吸収体中間の排液部を厚肉とするとともに、少なくとも長手方向中間にお いて上記吸収体の両側縁から外方に延在する透液性シートおよび不透液性シート の少なくとも一方によりフラップ部を形成し、この各フラップ部に長手方向の収 縮力を作用させる弾性伸縮部材を設け、この弾性伸縮部材の長さを生理用ナプキ ンの製品長の1/3以上とするとともに、該弾性伸縮部材配設範囲に製品状態で 10〜30%の収縮率を与えたことで解決できる。
【0007】
【作用】
本考案では、たとえば、吸収体中間の排液部に吸収体を重ねるなどの方法によ り厚肉とするとともに、サイドフラップ部に弾性伸縮部材を設ける際に、特に弾 性伸縮部材の長さを生理用ナプキンの製品長の1/3以上とするとともに、弾性 伸縮部材の配設範囲内に渡って、その収縮力により製品状態で10〜30%の収 縮率を与える。したがって、十分な長さに渡って配設された弾性伸縮部材の収縮 力が、吸収体の厚肉部全体に渡って効果的に作用し、吸収体の厚肉部を含めて舟 形に湾曲させるため、全体のフィット感が向上する。また、横断面方向に着目す ると、サイドフラップ部Fを起立させ、前記厚肉部の前後方向と合わせて全体を コップ状に成形するため、排液の漏れを防止することができる。
【0008】 また、弾性伸縮部材の収縮力が、吸収体の厚肉部を長手方向に圧縮する結果、 図2に示されるように、厚肉部を使用面側に円弧状に膨出させた中高形状とする ため、股間形状にフィットするようになり、経血の漏れを無くすことができる。
【0009】 弾性伸縮部材による収縮率が10%未満であると、吸収体厚肉部を盛り上げ中 高(立体)とすることができないとともに、ナプキン前後端側を十分に持ち上げ 舟形状に成形することができない。また、30%を超えると着用者への当りがき つくなり装着感を害することになるとともに、逆に横方向にシワを作ってしまい その隙間から横漏れを起こす原因となる。
【0010】
【実施例】
次に、実施例に基づいて本考案を詳細に説明する。 図1は、本考案に係る生理用ナプキンを使用面側から見た平面図であり、装着 時には図1の上方が腹側で、下方側が背側となる。同図において、1は不織布ま たは孔開きプラスチックシートなどからなる透液性シートであり、2はポリエチ レンシートなどからなる不透液性シートであり、その間に吸収体3が介装されて いる。このナプキンの平面形状は全体として細長く、吸収体3の長手方向中央部 分、すなわち股間相当部分が若干括れている。
【0011】 また、透液性シート1と不透液性シート2は、吸収体3の周縁から外方に延在 して、両シート1、2がホットメルトなどの接着剤またはヒートシールなどによ り重ね合わされ、フラップ部Fが形成されている。不透液性シート2の下面には 、ズレ止めホットメルト接着剤7が適宜のパターンで塗布されており、これは剥 離紙8により被服されている。装着時には、この剥離紙8を剥離し、ホットメル ト接着剤7部分をショーツに圧着させて、ナプキンのズレ止めを図っている。
【0012】 前記吸収体3は、図2の横断面図に示されるように、上部吸収体31と下部吸 収体32との二重構造となっている。下部吸収体32は、ナプキン長手方向中間 部であって幅方向中間部分に設けられ、吸収体3の排液部のみを厚肉部Dとして いる。この二重構造によれば、経血が排出される部分の吸収体の総量が多いので 吸収性能が高まる。また、上部吸収体31と下部吸収体32は、その形態保持力 の補強のために、テッシュなどからなる紙綿台紙9等によって被包することがで きる。なお、透液性シート1と吸収体3または紙綿台紙9とは平面的にスパイラ ル状態に塗布したホットメルト接着剤により接合することができる。
【0013】 前記厚肉部Dの総厚T0 は10〜25mm、好ましくは12〜18mmの範囲とす るのが望ましく、またそれ以外の一般部分の厚みT1 は2〜10mm、好ましくは 2〜6mmの範囲とするのがよい。なお、吸収体の前記厚さT0 、T1 の決定に当 たっては昼用と夜用とを考慮し、昼用は装着感に重きを置き、夜用については前 後漏れに重きをおいて、前記範囲内で適宜決定するのが望ましい。ただし、一般 部分の厚みT1 を薄くする場合には、違和感および携帯性の点からは好ましいの であるが、吸収体自体にコシがなくなるため、弾性伸縮部材4による収縮を受け て横ジワが入り易くなるとともに、手触りでの厚感がなくなるため、紙綿にパル プ不織布を混入したものを使用すると薄い場合であっても程よい剛性を付与する ことができる。また、水溶性高分子樹脂バインダーやホットメルト接着剤を散布 するなどにより剛性を付与することもできる。
【0014】 さらに、前記厚肉部の両側部分であって、やや腹側寄りのサイドフラップ部F において、透液性シート1と不透液性シート2との間に弾性伸縮部材4が介装さ れ、その伸長状態においてホット接着剤により固着一体化されている。弾性伸縮 部材4としては、1本または平行の複数本の糸ゴム、または帯状のゴム、あるい はウレタンなどの弾性発泡帯などを用いることができる。
【0015】 前記弾性伸縮部材4は、その収縮力により、半剛性体たる二重構造の吸収体3 を舟形に湾曲させ、フィット感を向上させるとともに、横漏れおよび前後漏れを 防止するものであるが、仮に従来例に従って弾性伸縮部材の長さXを前記厚肉部 長Sより短くすると、図5に示されるように、下部吸収体体11が配設された厚 肉部Dは、他の部分より剛性が高いため、これを湾曲させることができず、結果 的に吸収体の前後端の持ち上げが不十分になる。そのため、弾性伸縮部材長Xと 吸収体3の厚肉部長さSとの相対的関係は図示されるように、弾性伸縮部材長さ Xは厚肉部長さSよりも長くされ、厚肉部Dの長手方向形成範囲は前記弾性伸縮 部材4の配設範囲内とされる。これにより、厚肉部分Dをも含めて強制的に屈曲 させるため全体のフィット感を向上させることができる。前記弾性伸縮部材長さ Xと厚肉部長さSとの相対差は、大きすぎると非中高部分にシワを作ってしまい 、逆に隙間の原因ともなるため、厚肉部Dの前後側のそれぞれに0〜20mm、好 ましくは6〜12mm程度の余裕を持たせるようにして弾性伸縮部材長さXを決定 するのが望ましい。
【0016】 また、弾性伸縮部材4の収縮力が吸収体厚肉部Dの全体に作用し、吸収体3を 長手方向に圧縮し、図3に示されるように、フリーな状態で厚肉部を使用面側に 円弧状に膨出させた中高部Nを形成し、股間形状に沿った形状とするため、該厚 肉部Dの装着感を良好とし、ゴワツキ感をなくすことができる。
【0017】 一方、吸収体3の排液部からの漏れを効果的に防ぐためには、吸収体3を長手 方向に舟形に成形するとともに、図3に示されるように、吸収体3の両側部のサ イドフラップ部Fを立ち上げて、横断面形状をも舟形に成形し、排液部分の全体 をコップ状に成形するのが望ましい。ここで、生理用ナプキン長手方向の舟底部 分を着用者にフィットさせるためには、その長さLを50〜70mm以上とする必 要がある。したがって、本考案における弾性伸縮部材4の長さXとしては、製品 長Mの1/3以上の長さを確保する。好適には、前記股間相当部位となる舟底長 さL以上の長さを確保することとし、製品フリー状態で70mm以上、望ましくは 80mm以上の長さとするのがよい。
【0018】 また、弾性伸縮部材4の収縮力は、下部吸収体32を屈曲させるとともに、立 体的に持ち上げて中高部Nを形成し、さらに前後端側を舟形に成形するために、 弾性伸縮部材配設長Xに製品状態で10〜30%の収縮率を与えるように弾性伸 縮部材4を配設する。収縮率が10%未満であると、前記した本考案生理用ナプ キンが望む形状に成形することができず、また収縮率が30%を超えると、着用 者へのあたりがきつくなり装着感を害するとともに、逆に横方向にシワを作って しまいその隙間から横漏れを起こす原因となる。使用する弾性伸縮部材としては 、前述のように、種々のものを使用することができるが、本実施例においては、 着用者への当りの柔らかさ、密着性等を考慮して140%伸長時パワーが100 〜200gf/20mm の発泡ウレタン素材を用いている。
【0019】 なお、上記例では透液性シート1と不透液性シート2との両者でフラップ部F を全周に形成してあるが、一方のシートを延在させて二重重ねしてフラップ部F を形成することもできる。
【0020】
【考案の効果】
以上詳説のとおり、本考案によれば、吸収体排液部を厚肉(立体)とする生理 用ナプキンであっても、厚肉部によるゴワツキ感を無くすことができる。また、 吸収体全体を舟形に成形し、フィット感を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る生理用ナプキンの一部破断平面図
である。
【図2】図1のII−II線横断面図である。
【図3】生理用ナプキンのフリー状態での横断面図であ
る。
【図4】生理用ナプキンのフリー状態での縦断面図であ
る。
【図5】従来の生理用ナプキンのフリー状態での側面図
である。
【符号の説明】
1…透液性シート、2…不透液性シート、3…吸収体、
31…上部吸収体、32…下部吸収体、4…弾性伸縮部
材、D…厚肉部、N…中高部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】透液性シートと、不透液性シートと、両シ
    ート間に介装される排液を吸収する吸収体とを備えた実
    質的に細長形状の生理用ナプキンにおいて、前記吸収体
    中間の排液部を厚肉とするとともに、少なくとも長手方
    向中間において上記吸収体の両側縁から外方に延在する
    透液性シートおよび不透液性シートの少なくとも一方に
    よりフラップ部を形成し、この各フラップ部に長手方向
    の収縮力を作用させる弾性伸縮部材を設け、前記弾性伸
    縮部材の長さを生理用ナプキンの製品長の1/3以上と
    するとともに、該弾性伸縮部材配設範囲に製品状態で1
    0〜30%の収縮率を与えたことを特徴とする生理用ナ
    プキン。
JP4129892U 1992-06-16 1992-06-16 生理用ナプキン Pending JPH06423U (ja)

Priority Applications (1)

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JP4129892U JPH06423U (ja) 1992-06-16 1992-06-16 生理用ナプキン

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JP4129892U JPH06423U (ja) 1992-06-16 1992-06-16 生理用ナプキン

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JPH06423U true JPH06423U (ja) 1994-01-11

Family

ID=12604563

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JP4129892U Pending JPH06423U (ja) 1992-06-16 1992-06-16 生理用ナプキン

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JP (1) JPH06423U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022534948A (ja) * 2019-05-29 2022-08-04 エシティ・ハイジーン・アンド・ヘルス・アクチエボラグ 弾性要素を含む吸収性パッド

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