JPH0642172U - 電蝕印字装置 - Google Patents
電蝕印字装置Info
- Publication number
- JPH0642172U JPH0642172U JP8681692U JP8681692U JPH0642172U JP H0642172 U JPH0642172 U JP H0642172U JP 8681692 U JP8681692 U JP 8681692U JP 8681692 U JP8681692 U JP 8681692U JP H0642172 U JPH0642172 U JP H0642172U
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- Japan
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- pad
- base
- electrode rod
- electrode
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- Pending
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- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ワーク1本当たりに要する印字時間を短縮
し、生産性を大幅に向上する。 【構成】 基台1上に設けた電極棒2と電極板4間に所
要の電荷を与えつつ、電極棒2とパッド5上に貼着した
印字シート7との上面に載置したワーク11を長手方向に
転動させると、印字シート7に印刷した文字8部を通過
する間に、文字8より透過している電解液を介してワー
ク11に通電され、文字8と接触するワーク11の外周面
が、電解作用により極く僅か腐蝕することにより、文字
8が陰影となって印字される。
し、生産性を大幅に向上する。 【構成】 基台1上に設けた電極棒2と電極板4間に所
要の電荷を与えつつ、電極棒2とパッド5上に貼着した
印字シート7との上面に載置したワーク11を長手方向に
転動させると、印字シート7に印刷した文字8部を通過
する間に、文字8より透過している電解液を介してワー
ク11に通電され、文字8と接触するワーク11の外周面
が、電解作用により極く僅か腐蝕することにより、文字
8が陰影となって印字される。
Description
【0001】
本考案は、例えばエンジンバルブの軸部のような丸棒状ワークの表面に、電蝕 により印字を施す装置に関する。
【0002】 一般に仕上又は検査工程を経て製品化されたワークは、各品種毎にロット番号 や品番等を印字してから出荷する場合が多い。 このような印字は、金属製品の場合、従来からポンチ又は自動刻印装置を用い て打刻しているのが一般的である。
【0003】
しかし、上述したポンチや自動刻印装置による印字では、ワークに打痕を生じ させるため、エンジンバルブのような軸部に施すことはできない。 なぜなら、エンジンバルブの軸部には、大きな引張衝撃荷重や座屈荷重等が繰 り返し作用するため、軸部の表面に極く僅かでも打痕が生じていると、その部分 に応力が集中して、軸部が折損する恐れがあるからである。
【0004】 そのため、エンジンバルブの軸部への印字は、電解腐蝕(電蝕)法、すなわち陽 極電解法(エッチング)により行なうことが考えられている。
【0005】 この電蝕法は、品番等を打抜き形成したマスキング用紙を、軸部の被印字個所 の表面に貼り付け、その部分を例えばリン酸等を主成分とするエッチング液(電 解液)に浸漬した状態で、ワークとエッチング液間に通電させることにより、マ スキング用紙の打抜き部分と接触している軸部の表面のみを、陽極電解作用によ り極く僅か腐蝕させ、品番等を陰影として浮き立たせて印字するものである。
【0006】 このような印字方法は、エンジンバルブの軸部の表面に何ら傷を付けない利点 がある反面、マスキング用紙を個々のワークに貼る必要があるため、その貼り替 えに多くの時間を要し、作業能率及び生産性が悪いという欠点がある。
【0007】 本考案は、上記問題点を解決するためになされたもので、ワークにマスキング 用紙を貼る手間を省くとともに、ワーク1本当たりの印字時間を短縮することに より、生産性を大幅に向上しうるようにした電蝕印字装置を提供することを目的 としている。
【0008】
上記目的を達成するため、本考案は、上面平坦な基台と、該基台の上面に一 定方向を向いて設けられ、かつ直交状に載置したワークを転動可能に支持する電 極棒と、該電極棒と電気的に接続されるとともに、電極棒と所定間隔を置いて前 記基台に設けられた電極板と、電極板上に前記電極棒とほぼ平行をなして設けら れた、電解液を含浸させてなるパッドと、該パッドの上部に着脱可能として設け られ、かつ適所にパッドに含浸した電解液が透過しうる文字等を印刷してなる不 透水性の印字シートと、前記パッドの一側方の基台上に、側方位置調節可能かつ ワークの軸端が当接しうるようにして設けられたガイド板とを備えている。
【0009】
電極棒と電極板間に所要の電荷を与えつつ、電極棒と印字シートとの上面に載 置したワークを長手方向に沿って転動させると、印字シートに印刷した文字等を 通過する間に、文字等より透過している電解液を介してワークに通電され、文字 等と接触するワークの外周面が、電解作用により極く僅か腐蝕することにより、 文字等が陰影となって印字される。
【0010】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1及び図2において、ほぼ正方形をなす上面平坦なプラスチック製基台(1) の上面の左側方には、円形断面の電極棒(2)が、その両端部下面に固着した下向 突片(3)を基台(1)の係止孔(図示略)に嵌合することにより、前後方向を向いて 固定的に取付けられいる。
【0011】 基台(1)の中央部に前後方向を向いて形成された矩形をなす有底の嵌合孔(1a) の中間部には、多孔性の銅板よりなる電極板(4)が嵌合され、またその上部には 、エッチング液を含浸させた硬質スポンジ又はフェルト等よりなるパッド(5)が 、基台(1)上より所要高さ突出させて嵌挿されている。
【0012】 嵌合孔(1a)内における電極板(4)の下方の間隙には、リン酸等の適宜のエッチ ング液(電解液)(E)が貯留されている。 これによりパッド(5)には、毛細管現象により、エッチング液(E)が常に含浸 されるようになる。
【0013】 パッド(5)の表面は、不透水性のカバー(5a)により覆われており、かつカバー (5a)の上面の右方寄りには、カバー(5a)を切除することにより、内部と通じる矩 形状の通孔(6)が形成されている。
【0014】 パッド(5)における上記通孔(6)の上面には、印字シート(ネガステンシル)( 7)が着脱可能に貼着されている。印字シート(7)は、不透水性の特殊布製シー トからなり、かつその中央部には、印字しようとする文字(8)が写真製版により 印刷され、文字(8)の部分より、パッド(5)に含浸させたエッチング液が透過す るようになっている。
【0015】 基台(1)の上面の右側方には、パッド(5)の高さよりも若干高い板厚としたプ ラスチック製のガイド板(9)が、その左端面をパッド(5)と近接するようにして 、前後1対の長孔(9a)を挿通するボルト(10)を基台(1)に螺挿することにより、 左右位置を調節可能として固定されている。
【0016】 前記電極棒(2)と電極板(4)とは、それらの端子(2a)(4a)に結線したリード線 により電気的に接続され、例えば電極棒(2)にはマイナスの電荷が、また電極板 (4)には、プラスの電荷がそれぞれ与えられるようになっている。
【0017】 かくして、例えばステンレス系耐熱鋼よりなるエンンバルブ(11)の軸端部外周 面に印字する際は、まずガイド板(9)をエンジンバルブ(11)のサイズに応じて適 宜に位置調節したのち、図1に示すように、エンジンバルブ(11)を、その軸端が ガイド板(9)と当接するようにして、電極棒(2)上に直交状に載置し、軸端部外 周面の被印字部をパッド(5)上における印字シート(7)の一端部上面に位置させ る。
【0018】 ついで、電極棒(2)と電極板(4)間に所定の電圧及び電流(直流電流)を荷電し つつ、エンジンバルブ(11)を、その軸端部が印字シート(7)における文字(8)を 通過するまで、軸端側を若干押圧しながら矢印方向に転がす。すると、エンジン バルブ(11)には、文字(8)部を通過している間だけ、文字(8)部より滲み出てい るエッチング液を介して通電され、文字(8)と接触する軸部外周面が陽極電解作 用により極く僅かに腐蝕する。
【0019】 その結果、図3に示すように、エンジンバルブ(11)の軸部の外周面には、文字 (8)が陰影となって印字される。
【0020】 以上説明したように、上記実施例の装置においては、個々のワークの被印字部 をマスキングすることなく、単にエンジンバルブ(11)を電極棒(2)とパッド(5) 上の印字シート(7)に載置して転動させるだけの簡単な操作で、軸部外周面に順 次連続的に印字することができ、従って、ワーク1本当たりに要する印字時間が 短縮される結果、生産性が大幅に向上する。
【0021】 しかも、印字シート(7)を摩滅の少ない特殊布製としてあるので、印字シート 1枚当たりのワークの処理本数が多く、従って印字シート(7)の交換頻度が少な くて済むので、交換作業に要するロスタイムも少なく、作業能率が向上する。
【0022】 パッド(5)に含浸したエッチング液が費消されても、電極板(4)の嵌合部の下 方に貯留したエッチング液(E)により補給されるので、その都度パッド(5)にエ ッチング液を含浸させる手間が省ける。 なお、本考案の装置は、上記エンジンバルブ(11)以外のワークに印字する際に も使用しうるのは勿論である。
【0023】
本考案によれば、ワーク側に何ら印字用の前処理を施すことなく、単に電極棒 と印字シート上に載置したワークを転動するだけの簡単な操作で、ワークの外周 面に速やかに印字することができる。 従って、作業能率が極めてよく、生産性が大幅に向上する。
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】同じく図1におけるA−A線に沿う縦断面図で
ある。
ある。
【図3】印字後のエンジンバルブの軸端部を示す正面図
である。
である。
(1)基台 (1a)嵌合孔 (2)電極棒 (3)下向突片 (4)電極板 (5)パッド (5a)カバー (6)通孔 (7)印字シート (8)文字 (9)ガイド板 (9a)長孔 (10)ボルト (11)エンジン
バルブ(ワーク) (E)エッチング液(電解液)
バルブ(ワーク) (E)エッチング液(電解液)
Claims (1)
- 【請求項1】 上面平坦な基台と、該基台の上面に一定
方向を向いて設けられ、かつ直交状に載置したワークを
転動可能に支持する電極棒と、該電極棒と電気的に接続
されるとともに、電極棒と所定間隔を置いて前記基台に
設けられた電極板と、電極板上に前記電極棒とほぼ平行
をなして設けられた、電解液を含浸させてなるパッド
と、該パッドの上部に着脱可能として設けられ、かつ適
所にパッドに含浸した電解液が透過しうる文字等を印刷
してなる不透水性の印字シートと、前記パッドの一側方
の基台上に、側方位置調節可能かつワークの軸端が当接
しうるようにして設けられたガイド板とを備えることを
特徴とする電蝕印字装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8681692U JPH0642172U (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | 電蝕印字装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8681692U JPH0642172U (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | 電蝕印字装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0642172U true JPH0642172U (ja) | 1994-06-03 |
Family
ID=13897336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8681692U Pending JPH0642172U (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | 電蝕印字装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0642172U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170102414A (ko) * | 2016-03-01 | 2017-09-11 | 더 보잉 컴파니 | 도전성 표면의 전자변형 |
-
1992
- 1992-11-26 JP JP8681692U patent/JPH0642172U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170102414A (ko) * | 2016-03-01 | 2017-09-11 | 더 보잉 컴파니 | 도전성 표면의 전자변형 |
JP2017206767A (ja) * | 2016-03-01 | 2017-11-24 | ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company | 導電性表面の電気的修正 |
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