JPH0641991Y2 - パンタグラフ型ジャッキ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はパンタグラフ型ジャッキに於ける荷受金装置に
関する。

従来の技術 従来のパンタグラフ型ジャッキに於ける一般的荷受金装
置は、第５図に示すように、左右上部のアームの上端を
夫々荷受金の座枠に軸着し、この座枠上に荷受金を取付
けた構造となっている。

そして、この従来の荷受金によれば、車体下面のシャー
シーの何処にも当接できるが、車体の扛重はその殆どが
車輪の着脱が主であり、従ってジャッキの荷受金当接箇
所は殆ど一定し、これがため昨今シャーシー製作の際、
ジャッキ当接のためのブラケッットが設けられているの
である。

考案が解決しょうとする課題 本考案は前記特製のブラケットを利用することによって
ジャッキの上端に設ける従来の荷受金をさらに簡略化
し、一層の低コスト化を目的としてなされたものであ
る。

課題を解決するための手段 パンタグラフ型ジャッキに於ける上部側の左右アームを
断面がコ字形材で設け、その夫々の上端における前後の
両側板部を二叉状に突出させ、その先端部を所要巾重合
させ、その中心部を前後に貫通する軸受孔を設け、その
間に連結軸を差渡し、両外側または一方を圧潰し、上方
側の左右アームを連結軸を中心として回動可能に連結す
ると共に、この連結軸を荷受軸に兼用し、この両側板お
よびその両側板間に差渡される連結軸を、自動車のシャ
ーシーに設けられたブラケットの下端など被扛重体の当
接差込部７に形成したことを特徴とする、パンタグラフ
型ジャッキにある。

作用 この考案は前述のように構成されるものであるから、連
結軸を自動車のシャーシーに設けられたブラケットの直
下に配置し、上昇させてジャッキを簡易・確実に当接さ
せるものである。

実施例 以下、この考案を図面に示す実施例により説明すると、
１はこの考案のパンタグラフ型ジャッキで、左右の側板
部が底板部に大して立ち上がる断面がコ字形材で、その
上部側の左右アーム２、３を設け、その夫々の上端にお
ける前後の両側板部2a、3aを、夫々の底板部2b、3bを切
削して二叉状に突出させ、その先端部を所要巾重合さ
せ、その中心部を前後に貫通する軸受孔４、５を設け、
その間に連結軸６を差渡し、両外端または一方を圧潰
し、上方側左右アーム２、３を連結軸６を中心として回
動可能に連結すると共に、この連結軸６を荷受軸に兼用
し、この連結軸６および両側板部2a、3a間を、自動車の
シャーシー８に設けられたブラケット９の下端など被扛
重体の当接差込部７に形成したものである。

効果 本考案は上記のように、上部側の左右アームの上端の前
後の側板部を突出させ、その先端部を所要巾重合させ、
連結軸を差渡し、当接差込部を設けるものであるから、
従来のパンタグラフ型ジャッキに設けられる独立の荷受
金装置が不用となり、構造が著しく簡略化され、これが
ため製作に手数が省けるばかりか、使用材料の節約も大
であり、従って本考案は従来品と強度に遜色のないジャ
ッキを量産する上で大きな生産費の節減を期待すること
ができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものにして、第１図は実施
の態様を示す正面図、第２図は要部拡大斜視図、第３図
は連結軸部の縦断面図、第４図は自動車のシャーシーに
設けられるブラケットの例示図、第５図は従来のパンタ
グラフ型ジャッキの一例の荷受金装置の説明図である。 １…パンタグラフ型ジャッキ、２、３…上部側の左右ア
ーム、2a、3a…側板部、2b、3b…底板部、４、５…軸受
孔、６…連結軸、７…当接差込部、８…自動車のシャー
シー、９…ブラケット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】パンタグラフ型ジャッキに於ける上部側の
   左右アーム２、３を断面がコ字形材で設け、その夫々の
   上端における前後の両側板部2a、3aを二叉状に突出さ
   せ、その先端部を所要巾重合させ、その中心部を前後に
   貫通する軸受孔４、５を設け、その間に連結軸６を差渡
   し、両外端または一方を圧潰し、上方側の左右アーム
   ２、３を連結軸６を中心として回動可能に連結すると共
   に、この連結軸６を荷受軸に兼用し、この両側板2a、3a
   およびその両側板2a、3a間に差渡される連結軸６を、自
   動車のシャーシーに設けられたブラケットの下端など被
   扛重体の当接差込部７に形成したことを特徴とする、パ
   ンタグラフ型ジャッキ。