JPH064180Y2 - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JPH064180Y2
JPH064180Y2 JP1987054185U JP5418587U JPH064180Y2 JP H064180 Y2 JPH064180 Y2 JP H064180Y2 JP 1987054185 U JP1987054185 U JP 1987054185U JP 5418587 U JP5418587 U JP 5418587U JP H064180 Y2 JPH064180 Y2 JP H064180Y2
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英男 河村
恵一 山下
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、内燃機関等を搭載した車両、トレーラ等の
車両、家庭用部屋、乾燥室、事務所等の室用の間接又は
直接的な暖房装置、乾燥装置、ボイラー、湯沸器、ビニ
ールハウス等に適用できる燃焼装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、例えば、車両の室内暖房については、内燃機関の
冷却水を温水配管で取出し、これをヒータ装置に導き、
間接的に熱交換を行って温風を室内に送り込んで室内暖
房を行っているものがある。
また、内燃機関とは無関係にバーナ即ち燃焼器によって
燃料を燃焼させて発生する熱量によって室内暖房を行う
自動車用暖房装置(例えば、特開昭60−252018
号公報参照)がある。
更に、燃焼器の燃焼ガスを熱交換器を経て機関の吸気ポ
ートへ供給すると共に、この熱交換器により加熱される
空気を車室へ導くようにしたエンジンの暖機装置(例え
ば、特開昭61−79864号公報参照)がある。
先行技術として、例えば、本出願人による出願である特
願昭60−207330号(特開昭62−69009号
公報)、実願昭61−087263号(実開昭62−1
98322号公報)において開示されたような燃焼器が
ある。
上記特開昭62−69009号公報に開示された燃焼器
を第3図を参照して概説する。燃焼器50は、燃焼筒5
1の内部を周縁部に複数個の切欠通路53を有する仕切
板52により気化室54と周壁に空気導入孔55を有す
る燃焼室56とに仕切り、前記気化室54へ開口する気
化燃料噴出用のノズル57を有し且つ外周面にフィン5
8を有する燃料気化装置を備えた燃焼器が開示されてい
る。図中、59は蓋板を示す。
また、上記実開昭62−198322号公報に開示され
た燃焼器を第4図を参照して概説する。燃焼器60は、
開口63を備えた仕切板62によって燃焼筒61を気化
室64と燃焼室66とに仕切り、燃焼筒61の上部に気
化室64且つ下部に燃焼室66を形成し、燃焼室66を
貫通した気化装置65の燃料噴射パイプ70を気化室6
4に開口させ、気化室64に点火グロープラグ67を設
けたものである。燃焼室60には、燃焼室66の下部に
空気導入孔68を形成し、燃焼室66の底部に燃焼ガス
送出口69を形成している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記内燃機関の冷却水を利用して室内暖
房を行うものについては、冷却水の温度上昇の速度が緩
慢であるためヒータ本体が温風を送り出すまでに長時間
を要し、その間はヒータの暖房機能はほとんどない状態
である。
また、上記内燃機関とは無関係に燃焼器を用いる自動車
用暖房装置又はエンジンの暖機装置については、燃焼の
周期、排ガスの処理等に時間、手数を要し、複雑な機
構、制御装置を必要とする等の問題点を有している。
また、第3図に示す上記燃焼器50については、燃焼用
空気の導入に関して、燃焼筒51内に燃焼用空気を良好
に導入することについて十分とはいえず、気化室54に
噴出された気化燃料の流れについてミストカーボンが発
生する可能性があり、気化燃料が液化して燃焼筒51内
に付着し又は燃焼筒51内で吹き溜まりとなってカーボ
ンが発生するという好ましくない状態が生じたり、又は
導入後における燃焼用空気と気化燃料との混合状態に関
して好ましい混合気を生成し、カーボンの発生防止の対
策については十分とは言えない。
また、第4図に示す上記燃焼室60については、竪型の
燃焼筒61であり、空気と気化燃料との混合気の分布を
均質化した状態にし、不完全燃焼又は気化不良のため燃
料溜まりが発生するのを防止し又は発生し難い構造に構
成し、燃料溜まりが発生したとしても直ちに気化させ、
燃料を完全燃焼させることはできるが、上記と同様に気
化室64に噴出された気化燃料の流れについてミストカ
ーボンが発生する可能性があり、気化した燃料が再び液
化し、該液化燃料が燃焼筒61、特に燃焼室66内に付
着してカーボンが発生することを防止するという点では
十分とはいえない。
この考案の目的は、上記の課題を解決することであり、
燃焼用空気を空気取入パイプから導入し、燃焼筒の周囲
から前記燃焼筒内にスムースに且つ低抵抗状態に導入
し、前記燃焼筒内の気化室の壁面に突出部と湾曲面とか
ら成る燃料噴霧拡散板を配置し、気化装置の燃料噴出口
から噴射される気化燃料を前記燃料噴霧拡散板にガイド
させて半径方向後方に拡散させ、前記気化室内での気化
燃料と空気との混合を促進し、前記気化室内での気化燃
料の液化を防止して極めて良好に着火させ、前記気化室
内に噴出された気化燃料の流れをスムースにしてミスト
カーボンが発生するのを防止し、燃焼筒内の壁面に付着
して発生し易いカーボンの発生を防止し、たとえカーボ
ンが発生したとしても新気を送り込みによって完全に燃
焼させる燃焼装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、上記の目的を達成するために、次のように
構成されている。即ち、この考案は、一端に蓋板を取り
付け且つ他端に燃焼ガス送出口を備えた空気導入孔を形
成した燃焼筒、該燃焼筒内を燃焼室と気化室とに区分し
た開口を備えた仕切板、前記燃焼室内に気化パイプを配
置し且つ前記気化室に燃料噴出口を開口した気化装置、
前記燃料噴出口に対向して突出した突出部を有し且つ該
突出部から半径方向後方に拡がる湾曲面に形成された前
記気化室内に設置された燃料噴霧拡散板、及び該燃料噴
霧拡散板と前記蓋板との間に形成された断熱空気層を有
する燃焼装置に関する。
また、この燃焼装置において、前記断熱空気層にはセラ
ミツクファイバから成る断熱材が充填されている。
〔作用〕
この考案による燃焼装置は、上記のように構成されてお
り、次のように作用する。即ち、この燃焼装置は、燃焼
筒を燃焼室と気化室に区分し、前記気化室に開口した気
化装置の燃料噴出口に対向して突出した突出部を有し且
つ該突出部から半径方向後方に拡がる湾曲面に形成され
た燃料噴霧拡散板を前記気化室内に設置し、しかも前記
燃料噴霧拡散板と前記蓋板との間に断熱空気層を形成し
たので、液体燃料は前記気化装置によって直ちに且つ急
速度で気化して気化燃料にされ、前記燃料噴出口から前
記気化室に噴出された気化燃料が前記燃料噴霧拡散板に
衝突しても断熱空気層の形成で冷却液化することがな
く、燃料噴出方向に前記突出部から前記湾曲面に沿って
拡散するように流れ、その噴出流線は妨げられることが
なく、スムースな流れを形成し、該気化燃料は前記燃焼
室から前記仕切板の開口を通じて前記気化室に流入した
燃焼用空気と良好に混合され、混合気を生成する。
〔実施例〕
以下、第1図及び第2図を参照して、この考案による燃
焼装置の一実施例を説明する。
第1図において、この考案による燃焼装置が符号10に
よって全体的に示されている。この燃焼装置10につい
ては、例えば、ディーゼルエンジン又はガソリンエンジ
ンのエアクリーナ、単独のエアクリーナ等を通じて取り
入れる空気、或いは直接的に外気又は室内から取り入れ
る空気を空気取入パイプ12から導入し、燃焼装置10
の燃焼ガスを燃焼ガス送出パイプ13から直接的に室内
等に送り出すか、又は下流に設置された熱交換器(図示
省略)に送り出すものである。下流に設置された前記熱
交換器に送り出す場合には、前記熱交換器は燃焼装置1
0の下流に直列に設置されてもよく、又は燃焼装置10
の外周に設置されてもよい。
この燃焼装置10は、セラミツクス製の燃焼筒11、そ
の外周を覆う金属製の外筒14、燃焼筒11及び外筒1
4の一端部を密封する金属製の外側蓋板5、並びに気化
室7を形成する燃料噴霧拡散板35から構成されてい
る。外筒14の他端部には金属製の燃焼ガス送出パイプ
13が設けられている。また、外筒14は空気取入口4
を有し、空気取入口4が形成された筒状部には金属製の
空気取入パイプ12が取り付けられている。空気取入パ
イプ12は外筒14の半径方向即ち外筒14に対して垂
直に取り付けられている。場合によっては、空気取入パ
イプは、外筒14に対して接線方向に取り付けられても
よい。
燃焼筒11の内部は、周縁部に複数個の開口である切欠
通路等の空気流通開口15を有する仕切板8によって2
つの室である気化室7と燃焼室6とに区分されている。
更に、燃焼室6を構成している燃焼筒11の周壁の下流
部位には多数の空気導入孔17が形成されている。燃焼
筒11と外筒14との間には燃焼用空気が旋回して通る
環状空気導入路27が形成され、環状空気導入路27に
は、空気整流板16が設置されている。
空気整流板16は多数の空気ガイド孔9を備えた環状空
気ガイド板から構成され、空気取入パイプ12から導入
された燃焼用空気を均等即ち均一に分散させ、次に位置
する環状空気導入路27に均等な状態で燃焼用空気を導
入し、場合によっては、燃焼用空気を不均等な状態で導
入し、次いで空気導入孔17を通じて燃焼室6内に導入
し、燃焼筒11内に形成される旋回流の流れを促進する
ように構成できる。
また、気化室7とは反対側の燃焼室6の端部には、燃焼
ガス送出口18が半径方向に偏倚して形成されている。
燃焼室6の中心から偏倚して位置させた燃焼ガス送出口
18から燃焼ガスを熱交換器(図示省略)に送り出す。
気化装置2は、燃焼筒11の下流角部から仕切板8の中
央部に形成された開口即ち連通孔19に向かって斜めに
燃焼室6を貫通して設置され、気化装置2の燃料噴出口
23を気化室7に開口している。
また、気化室7には加熱プラグである点火用グロープラ
グ3が設置されている。気化装置2には、金属製の気化
パイプ20内に気化用グロープラグ29が内蔵されたも
のである。気化パイプ20の一端部には、加熱プラグで
ある気化用グロープラグ29における窒化ケイ素部材に
埋込まれたタングステン等から成る抵抗線(図示省略)
に電流を供給する端子21が位置している。
気化パイプ20の他端部には、気化パイプ20より小径
の噴出用パイプ22が取り付けられ、噴出用パイプ22
の先端に燃料噴出口23が形成されている。気化パイプ
20には燃料供給パイプ24が設けられている。気化パ
イプ20の外周面には、受熱フィン28が形成されてい
る。気化パイプ20の先端からは噴出用パイプ22が伸
長し、噴出用パイプ22は仕切板8に形成された連通孔
19を貫通し、噴出用パイプ22の先端に形成された燃
料噴出口23は気化室7に設置された点火用グロープラ
グ3の近傍に開口している。
この燃焼装置10に関して、気化室7と燃焼室6を構成
する燃焼筒11の材質については、密質又は多孔質の低
熱膨張率のセラミツク製部材で構成されている。例え
ば、セラミツク製の材質をコージライトを用いて組織を
多孔質に構成し、熱膨張率の小さい材料から作ることが
できる。更に、気化室7の外側蓋板5或いは燃料噴霧拡
散板35には、密質又は多孔質の低熱膨張率のセラミツ
ク製部材(図示省略)を設置してもよい。
この燃焼装置10は、上記の構成に加えて、特に、次の
構成に特徴を有するものである。即ち、この燃焼装置1
0は、燃焼筒11を空気流通開口15を有する仕切板8
によって燃焼室6と気化室7に区分し、燃焼室6に一部
が位置する気化装置2の噴出用パイプ22は仕切板8の
連通孔19を貫通し、噴出用パイプ22の燃料噴出口2
3が気化室7に開口し、燃料噴出口23に対向した外側
蓋板5の内側に設置した燃料噴霧拡散板35で気化室7
を形成し、燃料噴霧拡散板35の内壁面を中央が突出部
34となるカップ型形状に形成したものである。燃料噴
霧拡散板35は、その突出部34が燃料噴出口23に対
向して突出し且つ突出部34から半径方向後方に拡がる
湾曲面に形成されている。更に、燃料噴霧拡散板35の
突出部34の背面と外側蓋板5との間には、断熱空気層
等の断熱層33が形成されている。
また、断熱空気層等の断熱層33には、場合によって
は、チタン酸カリウムウイスカー、窒化珪素系等のセラ
ミツクス、アルミナファイバ等のセラミツクファイバか
ら構成された断熱材36が充填されている。
また、燃焼筒11の外周に外筒14を配置して形成した
環状空気導入路27の途中に空気整流板16を配置し、
燃焼筒11内の燃焼室6に空気を導入するため、空気整
流板16より下流に位置する燃焼筒11に多数の空気導
入孔17を形成し且つ空気整流板16より上流に位置す
る燃焼筒11に旋回流促進用の空気導入孔1を形成した
ことである。多数の空気導入孔17を通って流入する燃
焼用空気及び燃焼ガスによって、燃焼筒11内には燃焼
室6と気化室7にわたって流れるスワール即ち旋回流が
形成されるが、旋回流促進用の空気導入孔1は、この旋
回流の流れを促進するように、燃焼筒11に対して空気
導入孔1の数、位置及び流入角度が設定されている。
例えば、第2図に示すように、旋回流促進用の空気導入
孔1は燃焼筒11内に形成された旋回流の流れを促進す
るように、燃焼筒11に対してその内部に形成されてい
る空気流線即ち旋回流線に沿った傾斜状態に形成され、
また燃焼筒11の一部周面に形成されている。しかる
に、燃焼用空気の旋回流については、燃焼筒11の空気
導入孔17から導入された燃焼室6内の燃焼用空気は、
例えば、仕切板8に形成された符号A(第2図参照)で
示す上方部位の空気流通開口15から気化室7に流入す
る。
次いで、気化室7に流入した燃焼用空気は、燃料噴出口
23から噴出された気化燃料と共に、仕切板8に形成さ
れた符号B(第2図参照)で示す下方部位の空気流通開
口15から燃焼室6内に流入する。燃焼筒11内の気化
室7と燃焼室6とにわたって、燃焼用空気の旋回流は上
記のような方向に流れるが、ところで、旋回流促進用の
空気導入孔1が形成されていない場合には、一旦気化し
た気化燃料が液化し、その液化した燃料が炭化し、燃焼
筒11の下部即ち符号B(第2図参照)で示す空気流通
開口15部位に付着し、或いは吹きだまりとなってカー
ボンの発生の原因となる。
しかしながら、この燃焼装置10については、符号Bで
示す空気流通開口15を中心に燃焼筒11の全周囲の約
6割にわたって旋回流促進用の空気導入孔1が形成され
ているので、環状空気導入路27から空気導入孔1を通
ってその部位に新しい空気即ち新気が燃焼室6内に流入
される。従って、その部位の燃焼用空気と気化燃料の混
合気の旋回流が促進され、たとえカーボンが発生したと
しても促進された旋回流によって吹き飛ばされたり、或
いは新気によってカーボンは燃焼し、その部位にカーボ
ンの吹き溜まりができてカーボンが付着する現象は全く
発生しない。
この考案による燃焼装置10は、以上のように構成され
ており、次のように作用する。なお、第2図は第1図の
線II−IIにおける断面図であり、第1図と第2図に示す
空気取入口4及び空気取入パイプ12の位置関係が異な
っているが、第1図に示すものは環状空気導入路27と
空気取入パイプ12との関係を示すために作図したもの
である。
この燃焼装置10は、気化パイプ20内の気化用グロー
プラグ29の抵抗線に通電し、気化用グロープラグ29
を加熱すると共に、燃料供給パイプ24から液体燃料を
供給する。液体燃料は気化され、気化燃料が気化パイプ
20と気化用グロープラグ29との間の空間を通って噴
出用パイプ22の燃料噴出口23から気化燃料が気化室
7に噴出される。
この時、気化装置2の燃料噴出口23から気化室7内に
噴出された気化燃料は、燃料噴霧拡散板35の突出部3
4のカップ型形状の湾曲面に沿って半径方向後方に拡散
するようにスムースに流れ、気化燃料の流れが妨げられ
るようなことがない。また、気化室7の壁面に形成され
ている断熱空気層から成る断熱層33の機能によって、
燃料噴出口23から噴出された気化燃料は、燃料噴霧拡
散板35に接触しても冷却されることがなく、液化する
現象は生じない。即ち、燃料噴出口23から気化室7に
噴出された気化燃料は、その噴出流線を妨げられること
がなく、気化燃料が液化してミストカーボンが発生する
ことがない。
一方、燃焼用空気は、空気取入パイプ12から送り込ま
れ、外筒14と燃焼筒11との間の環状空間即ち環状空
気導入路27を通って一部は空気導入孔1から燃焼室6
内に吹き込まれ、大部分は空気整流板16にほゞ等距離
(場合によっては異なった距離)に形成された多数の空
気ガイド孔9を通り、引き続き燃焼筒11に形成された
空気導入孔17から燃焼室6内に吹き込まれる。
即ち、空気取入パイプ12から空気取入口4を通って環
状空気導入路27に吹き込まれた燃焼用空気は、環状空
気導入路27内で旋回しながら一部は空気導入孔1から
燃焼室6に吹き込まれると共に、燃焼用空気の大部分は
空気整流板16に形成された空気ガイド孔9から下流の
環状空気導入路27へと均一或いは不均一な状態で吹き
込まれる。次いで、燃焼用空気は環状空気導入路27か
ら燃焼筒11の下流に形成されている空気導入孔17を
通って燃焼室6内へ送り込まれる。
それ故に、燃焼筒11の空気導入孔17から全周万遍な
く均一或いは不均一な状態に燃焼筒11内即ち燃焼室6
に送り込まれた燃焼用空気は極めて理想的な状態で燃焼
筒11の燃焼室6内に吹き込まれ、気化燃料と理想的に
混合されて混合気を生成すると共に旋回流を形成し、空
気導入孔1から吹き込まれた燃焼用空気は燃焼筒11内
の旋回流の流れを促進することができる。
そこで、燃料は燃焼用空気を得て点火用グロープラグ3
によって着火され、更に気化燃料と燃焼用空気とは混合
気となって燃焼するようになる。次いで、気化燃料は燃
焼室6に吹き出され、燃焼室6において燃焼用空気と更
に均質な混合気にされ、更に完全に且つ盛んに燃焼する
ようになる。気化燃料は燃焼して燃焼ガスとなって、燃
焼筒11の下流端部に形成されている燃焼ガス送出口1
8から燃焼ガス送出パイプ13を通って熱交換器(図示
省略)等に送り出される。
燃焼室6での燃焼状態が盛んになると、気化装置2の気
化パイプ20及び気化パイプ20に設けた受熱フィン2
8を介して気化熱を受けるようになる。この状態になっ
て気化用グロープラグ29への通電を停止する。その後
は、液体燃料は燃焼室6から燃焼熱、言い換えれば、気
化熱を受けて気化し、気化燃料となって燃焼用空気と混
合気を生成して燃焼を続ける。この燃焼作用において、
液体燃料は気化用グロープラグ29によって加熱気化さ
れ、気化燃料が燃料噴出口23から噴出されるが、この
時、液体燃料の気化が不完全であったり、燃料噴出口2
3から気化燃料に油滴が混入して噴出されると、外側蓋
板5、燃焼筒11等に衝突し、燃料液となって外側蓋板
5、仕切板8を伝わって低部へ流下することがある。そ
の場合にも、断熱層33を形成したことによって外気に
よって冷却されるのを阻止することができ、衝突した気
化燃料及び油滴燃料が熱を奪われる状態を防止でき、気
化燃料が液化し、ミストカーボンの発生状態を防止する
こともできる。
また、空気導入孔1は燃焼筒11に対して、全周囲の一
部分即ち旋回流に逆らわない部位にのみ形成され且つ傾
斜角度をもって形成されているので、燃焼用空気は極め
て理想的な状態で、言い換えれば、スワール即ち旋回流
の流れを促進する状態で燃焼筒11内に吹き込まれ、気
化燃料と理想的に混合されて混合気を生成し、燃焼を促
進することができる。
以上のように、この燃焼装置の実施例について詳述した
が、必ずしもこれらの細部に限定されるものでなく、例
えば、燃焼筒はほゞ水平方向に設置された横型である
が、斜め方向に設置してもよく、設置場所等の条件に応
じて変更できる。燃焼筒の内部を仕切る仕切板は、周縁
部に複数個の切欠通路等である空気流通開口を設ける代
わりに、仕切板の適宜な部位に複数個の通孔から成る空
気流通開口に構成してもよく、又は切欠通路と通孔との
両者の空気流通開口を形成してもよい。また、外側蓋板
に密室又は多孔質の低熱膨張率のセラミツクス製部材を
設置してもよく、また、図では、空気取入れパイプ及び
気化装置は互いに約90度(反対方向からは約270
度)離れた方向に設けているが、このような位置関係に
限定されるものでない。また、図では、環状空気ガイド
板に設けた空気ガイド孔を円形で且つ等間隔に形成して
いるが、円形孔に限らず、楕円形孔、長孔、角孔等の種
々の形状でもよく、また均等な距離間隔で穿孔すること
なく、空気流入速度、空気流入量等に応じて種々に変更
することができ、更に細孔を多数穿孔してもよい。ま
た、燃焼筒に形状した空気導入孔についても、同様に形
状、大きさ等について同様に変更することができる。
〔考案の効果〕
この考案による燃焼装置は、上記のように構成されてお
り、次のような効果を有する。即ち、この燃焼装置は、
燃焼筒を燃焼室と気化室に区分し、気化装置の燃料噴出
口を前記気化室に開口し、前記気化室内に前記燃料噴出
口に対向して燃料噴霧拡散板を設置し、該燃料噴霧拡散
板が前記燃料噴出口に対向して突出した突出部を有し且
つ該突出部から半径方向後方に拡がる湾曲面に形成され
ているので、液体燃料は前記気化装置によって直ちに且
つ急速度で気化して気化燃料にされ、前記燃料噴出口か
ら前記気化室に噴出された気化燃料は燃料噴出方向の湾
曲面に沿って半径方向後方に拡散するように流れ、その
噴出流線は妨げられることがなくスムースな流れ、前記
気化室内で気化燃料が燃焼用空気と良好に混合する。
この燃焼装置は、前記気化室の壁面に断熱層を形成した
ので、該断熱空気層の機能によって、前記燃料噴出口か
ら噴出された気化燃料が、前記燃料噴霧拡散板に接触し
ても冷却されることなく、液化する現象は生じなく、前
記気化室内で気化燃料は燃焼用空気と良好に混合し、気
化燃料が液化することがなく、前記気化室内にミストカ
ーボンが発生することがない。
また、液体燃料は前記気化装置によって直ちに且つ急速
度で気化して気化燃料にされ、前記気化室に噴出され、
また燃焼用空気は前記燃焼筒の周囲の前記環状空気導入
路から前記燃焼筒内にスムースに且つ低抵抗状態で入り
易く、また前記気化室にも燃焼用空気の一部を導入して
気化燃料を極めて良好に且つ確実に着火させることがで
き、更に前記気化室において気化燃料と燃焼用空気とを
良好に混合させることができ、理想的な混合気が生成さ
れ、燃焼を盛んにさせることができ、しかも燃焼ガスを
前記燃焼室から勢いよく熱交換器等の所定の場所へ送り
出すことができる。
しかも、気化燃料が液化してカーボンの発生し易い部
位、即ち前記空気整流板より上流に位置する前記空気導
入孔によって、旋回流に沿った即ち旋回流を促進するよ
うに新気が導入され、カーボンの発生を防止或いは発生
したカーボンを吹き飛ばしたり或いは新気によって直ち
に発生したカーボンを完全燃焼させることができる。
また、前記燃焼筒には気化用グロープラグを有する気化
装置を配置しているので、燃焼の始めには液体燃料は前
記気化用グロープラグによって急速に且つ確実に気化し
て気化燃料にされ、燃焼が盛んになってからは前記気化
用グロープラグを切っても前記燃焼室から燃焼熱を得て
直ちに気化燃料が生成されるようになり、更に、前記気
化室には点火用グロープラグを配置しているので、気化
燃料の点火が着実に且つ点火ミスも生じることがない。
それ故に、この燃焼装置によれば、液体燃料を急速に気
化させ、その気化燃料を急速に点火して急速に且つ確実
に燃焼させ、従って急速に即ち迅速に暖房等に寄与する
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による燃焼装置の一実施例を示す断面
図、第2図は第1図の線II−IIにおける断面図、第3図
は先行技術である燃焼器の一例を示す断面図、及び第4
図は先行技術である燃焼器の別の例を示す断面図であ
る。 1……空気導入孔、2……気化装置、5……外側蓋板
(蓋板)、6……燃焼室、7……気化室、8……仕切
板、10……燃焼装置、11……燃焼筒、15……空気
流通開口(開口)、17……空気導入孔、18……燃焼
ガス送出口、20……気化パイプ、23……燃料噴出
口、33……断熱層(断熱空気層)、34……突出部、
35……燃料噴霧拡散板、36……断熱材。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端に蓋板を取り付け且つ他端に燃焼ガス
    送出口を備えた空気導入孔を形成した燃焼筒、該燃焼筒
    内を燃焼室と気化室とに区分した開口を備えた仕切板、
    前記燃焼室内に気化パイプを配置し且つ前記気化室に燃
    料噴出口を開口した気化装置、前記燃料噴出口に対向し
    て突出した突出部を有し且つ該突出部から半径方向後方
    に拡がる湾曲面に形成された前記気化室内に設置された
    燃料噴霧拡散板、及び該燃料噴霧拡散板と前記蓋板との
    間に形成された断熱空気層を有する燃焼装置。
  2. 【請求項2】前記断熱空気層にセラミックファイバから
    成る断熱材を充填した実用新案登録請求の範囲第1項に
    記載の燃焼装置。
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