JPH0641501B2 - 重合体生成物の製造法 - Google Patents

重合体生成物の製造法

Info

Publication number
JPH0641501B2
JPH0641501B2 JP60091274A JP9127485A JPH0641501B2 JP H0641501 B2 JPH0641501 B2 JP H0641501B2 JP 60091274 A JP60091274 A JP 60091274A JP 9127485 A JP9127485 A JP 9127485A JP H0641501 B2 JPH0641501 B2 JP H0641501B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyisocyanate
group
mixture
catalyst
prepared
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60091274A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60231719A (ja
Inventor
テイー バーコウイツツ フイリツプ
チヤン タン クオ
ビー チヤンダリア キラン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olin Corp
Original Assignee
Olin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olin Corp filed Critical Olin Corp
Publication of JPS60231719A publication Critical patent/JPS60231719A/ja
Publication of JPH0641501B2 publication Critical patent/JPH0641501B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は3量体ポリイソシアネートとイソシアネート反
応性基含有の不飽和単量体から誘導される不飽和化合物
を用いて重合体生成物を製造する方法に関する。
成形されたプラスチック生成物を製造する技術におい
て、遊離基生成触媒と必要に応じてエチレン性不飽和単
量体の存在下でポリエステル樹脂を硬化させることは公
知である。このような生成物は多くの異種の応用分野に
広汎な用途を有している。多くの目的に満足な結果を与
えてはいるが、これらのポリエステル系は高められた温
度および/または溶剤に曝されて生じる劣化に対して充
分な抵抗を示さないといった或種の欠点を依然として有
している。これらの特徴は、装置用枠、電気部品および
用具の製造において特に重要である。
これらの問題を克服するために、種々の努力がなされて
来た。1984年1月3日にジェームス エム オコン
ナー(James M.O'Connor)等に与えられた米国特許第4,42
4,333号明細書には、慣用のポリエステル樹脂に代えて
選ばれたポリウレタン系を用いることが示されている。
これらの組成物は、種々の生成物を製造するのに非常に
満足すべきものであることがわかっているが、未だ高温
度抵抗性および溶剤と他の化学薬品に対する抵抗性を改
良する必要性がある。
さて、本発明は、これらの要求を満たす重合体組成物の
製造法であり、すなわち、選ばれた不飽和化合物および
遊離基生成触媒を混合し、次いで重合させることからな
る重合体組成物の製造法である。本発明の実施に際して
は、高温度と溶剤に対する増大された抵抗性ならびに所
望の機械的強度を特徴とする成形されたプラスチックが
つくられる。
本発明により用いられる不飽和化合物は、3量体ポリイ
ソシアネートを30〜70%、好ましくは45〜60%
含むポリイソシアネート混合物からなるポリイソシアネ
ート反応剤をイソシアネート反応性基を含有する不飽和
単量体と反応させることにより調製する。この反応は当
該技術において周知の方法を用い、活性水素対NCOの当
量比が0.8/1〜1.2/1、好ましくは1/1〜1.1/1となるよう
に反応を実施する。このポリイソシアネート反応剤とイ
ソシアネート反応性基含有不飽和単量体との反応によ
り、末端反応性不飽和基を有する、制御された分子量の
不飽和化合物を製造する。
該反応は触媒を用いることにより促進するのが好まし
い。通常のウレタン触媒、例えば第3級アミンおよびス
タナスオクトエートやジブチル錫ジラウレートのような
金属化合物を用いることができる。任意の触媒量を用い
ることができるが、例えば、用いられる特定の触媒に応
じて、その量は変えられ、それは不飽和化合物の約0.01
〜1重量%の範囲にある。該反応はまた反応性の共重合
性溶剤の存在下で行なうのが好ましい。適当な共重合性
溶剤には、当業者には周知の、スチレン、置換スチレン
(例:α−メチルスチレン、クロロスチレン等)、ビニ
ルトルエン、ジビニルベンゼン、アクリル酸とメタクリ
ル酸のエステル(例:メチルメタクリレート、ブチルア
クリレート等)、アリルエステル(例:ジアリルフタレ
ート、ジアリルフマレート等)およびその類似物のよう
なビニル化合物がある。本発明の特に好ましい実施態様
によれば、スチレンを用いる。用いられる共重合性溶剤
の量は広範囲にわたって変化する。しかしながら、一般
にこの共重合性溶剤は、不飽和化合物および共重合性溶
剤の100重量部当り約0〜70重量部、好ましくは約3
0〜50重量部の量で用いる。
反応温度と時間は何れも多くの因子に依存する。例え
ば、該反応を共重合性溶剤の存在下で行なう時には、約
40℃〜90℃の反応温度と約2時間〜20時間の反応
時間が好ましい。
3量体ポリイソシアネートを含むポリイソシアネート混
合物はイソシアヌレート基生成触媒を3量体化されるべ
き有機ポリイソシアネートと混合して調製する。3量体
化反応を実施するには、イソシアヌレート基生成触媒と
して第4級アンモニウムカルボン酸塩とカルボン酸ハロ
ゲン化物もしくは無水物の組合せを用いる。一般に、該
触媒は有機ポリイソシアネート1モル当り第4級アンモ
ニウムカルボン酸塩を0.1〜10ミルモルと第4級アン
モニウムカルボン酸塩1ミリモル当りカルボン酸ハロゲ
ン化物もしくは無水物を0.2〜3ミリモル含んでいる。
該触媒は有機ポリイソシアネート1モル当り第4級アン
モニウムカルボン酸塩を約0.4〜4ミリモルと第4級ア
ンモニウムカルボン酸塩1ミリモル当りカルボン酸ハロ
ゲン化物もしくは無水物を約0.4〜1ミリモルを含むの
が好ましい。
本発明における3量体ポリイソシアネートを含むポリイ
ソシアネート混合物を調製する際には、純粋な組成物と
未精製の組成物を含む任意の有機ポリイソシアネートを
用いることができる。これらは10個までの炭素原子を
有するアルキルポリイソシアネートおよび約30個まで
の炭素原子を有するアリール、シクロアルキル、アラル
キルおよびアルカリールポリイソシアネートを含んでい
る。代表的な例は、エチレンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、トルエンジイソシアネー
ト、フェニレンジイソシアネート、メチレンビス(シク
ロヘキシルイソシアネート)、シクロヘキシレンジイソ
シアネート、ナフタレンジイソシアネート、トリルトリ
イソシアネート、メタントリス(フェニルイソシアネー
ト)等で全ての異性体とそれらの混合物を含む。本発明
の好ましい実施態様では、2,4−および2,6−トルエンジ
イソシアネートの異性体混合物を用いる。特に、2,4−
異性体対2,6−異性体の重量比が約60:40〜90:
10、より好ましくは約65:35〜80:20のもの
がよい。
3量体ポリイソシアネートを含むポリイソシアネート混
合物の製造において、用いられる第4級アンモニウムカ
ルボン酸塩は下記の一般式を有する: (ただし、Rは水素、C−C18アルキル、C−C
24アリール、C−C24シクロアルキル、C−C24
ラルキルおよびC−C24アルカリールからなる群から
選択され、R、R、RおよびRは夫々Rと同
一か、もしくは異なり、独立にC−C18アルキル、C
−C24アリール、C−C24シクロアルキル、C
24アラルキルおよびC−C24アルカリールからなる
群から選択される。) 第4級アンモニウムカルボン酸塩は当該技術において周
知の方法によって容易に調製することができる。例え
ば、これらのカルボン酸塩は相当するカルボン酸を相当
する第4級アンモニウム水酸化物と下記の式(A)のよう
に反応させることによって調製することができる: 適当なカルボン酸反応剤は下記の化合物並びにそれらの
混合物を含む。ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ
酪酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン
酸、ステアリン酸、オクタデカン酸、2−メチルヘキサ
ン酸、2−エチルヘキサン酸、安息香酸、トルイル酸、
クロロ安息香酸、フェニル酢酸およびそれらの類似物。
適当な第4級アンモニウム水酸化物反応剤は、下記の化
合物ならびにそれらの混合物を含む。テトラメチルアン
モニウム水酸化物、テトラエチルアンモニウム水酸化
物、テトラブチルアンモニウム水酸化物、テトラオクチ
ルアンモニウム水酸化物、トリメチルエチルアンモニウ
ム水酸化物、トリブチルエチルアンモニウム水酸化物、
トリエチルブチルアンモニウム水酸化物、ヘキサデシル
トリメチルアンモニウム水酸化物、ベンジルトリエチル
アンモニウム水酸化物、フェニルトリメチルアンモニウ
ム水酸化物およびそれらの類似物。
第4級アンモニウムカルボン酸塩はまた相当するカルボ
ン酸のアルカリ金属塩を相当する第4級アンモニウムハ
ロゲン化物と下記の式(B)に示されるように反応させる
ことによって調製することができる: (ただし、R1,R2,R3、R4およびR5は上記と同じであり、
MはNaもしくはKのようなアルカリ金属、Xはハロゲン
原子を表わす。) 適当な反応剤は、上記のカルボン酸から誘導されるアル
カリ金属塩と下記の化合物およびそれらの混合物のよう
な第4級アンモニウムハロゲン化物を含む:テトラメチ
ルアンモニウムクロライド、テトラエチルアンモニウム
クロライド、テトラブチルアンモニウムブロマイド、テ
トラオクチルアンモニウムクロライド、トリメチルエチ
ルアンモニウムクロライド、トリブチルエチルアンモニ
ウムクロライド、トリエチルブチルアンモニウムクロラ
イド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ベンジルトリエチルアンモニウムクロライド、フェ
ニルトリメチルアンモニウム水酸化物およびそれらの類
似物。
第4級アンモニウムカルボン酸塩の合成においては、任
意の適当な慣用の反応条件を用いることができる。式
(A)と式(B)の反応は、どちらかの反応剤をモル過剰量で
用いるのが適当であるが、等モル量の反応剤を用いて行
なうのが好ましい。
3量体ポリイソシアネートを含むポリイソシアネート混
合物を調製するのに用いる第4級アンモニウムカルボン
酸塩は例えば下記の化合物を含む:テトラメチルアンモ
ニウムアセテート、テトラエチルアンモニウムアセテー
ト、テトラメチルアンモニウムプロピオネート、テトラ
メチルアンモニウムオクタノエート、テトラメチルアン
モニウム−2−エチルヘキサノエート、テトラブチルア
ンモニウム−2−エチルヘキサノエート、ベンジルトリ
エチルアンモニウムアセテート、フェニルトリメチルア
ンモニウム−2−エチルヘキサノエート、テトラブチル
アンモニウムベンゾエート等。
好ましい第4級アンモニウムカルボン酸塩は、上記の一
般式で表わされるもので、R1は水素およびC1-C18アルキ
ルからなる群から選ばれ、R2、R3、R4およびR5は独立にC1
-C18アルキルおよびC−C24アラルキルからなる群か
ら選ばれる。本発明の特に好ましい実施態様では、テト
ラブチルアンモニウム−2−エチルヘキサノエートおよ
びベンジルトリエチルアンモニウムアセテートを用い
る。
3量体ポリイソシアネートを含むポリイソシアネート混
合物を調製するには、脂肪族もしくは芳香族カルボン酸
から誘導される任意の適当なハロゲン化物もしくは無水
物を用いる。代表的には、ハロゲン化物もしくは無水物
は、2〜18個の炭素原子、普通は4〜12個の炭素原
子を含むカルボン酸反応剤から得られる。これらのカル
ボン酸反応剤は下記の化合物およびそれらの混合物を含
む:酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、
ラウリン酸、ステアリン酸およびそれらの類似物のよう
な脂肪族カルボン酸、安息香酸、トルイル酸、クロロ安
息香酸およびそれらの類似物のような芳香族カルボン
酸。カルボン酸ハロゲン化物は好ましい種類の化合物で
ある。特に好ましいカルボン酸ハロゲン化物は塩化ベン
ゾイルである。
3量体化反応を実施するのには色々な種類の反応条件を
用いることができる。溶剤は必要でないが、任意の適当
な不活性な溶剤を用いることができる。代表的な例は次
のような化合物である:酢酸セルロース、酢酸エチル、
酢酸ブチル、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、エチルエーテル、ジオキサン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンおよびジメチルホルムアミド。
さらに、反応温度と反応時間は双方とも3量体化される
べき有機ポリイソシアネート、用いられる正確な触媒等
を含む多くの因子に依存する。最も普通の条件では、反
応温度は約50〜120℃、反応時間は約1〜16時間
であるが、約80〜100℃の温度範囲が好ましい。3
量体化は高温の発熱反応であるので、反応混合物の温度
を上記の範囲に保持するためには冷却を用いなければら
ない場合もある。
3量体化工程は、3量体化すべき有機ポリイソシアネー
トを第4級アンモニウムカルボン酸塩およびカルボン酸
ハロゲン化物もしくは無水物を生成するのに用いられる
反応剤と混合することによって実施することができる。
この実施態様によれば、所望の第4級アンモニウムカル
ボン酸塩を3量体化反応に用いるためにその場で生成さ
せる。
有機ポリイソシアネートの3量体化を制御するのに非常
に効果的な方法は、本発明により選ばれたイソシアヌレ
ート基生成触媒を用いることである。未反応のポリイソ
シアネート、3量体および高分子量3量体類を含む混合
物が得られるが、それは本発明を実施するのに用いると
きには共重合性溶剤に実質的に完全に溶解する。
該混合物中の3量体ポリイソシアネートの割合は、多く
の要因、例えば反応温度、時間等によって変えることが
できる。しかし、一般にはポリイソシアネート混合物中
に、30〜70%の3量体ポリイソシアネートが包まれ
るように反応を行なうことが好ましい。該混合物は45
〜60%の3量体ポリイソシアネートを含むことが特に
好ましい。得られた混合物は次にそのままか追加の有機
ポリイソシアネートで希釈して本発明により用いるポリ
イソシアネート反応剤とする。3量体ポリイソシアネー
トを含むポリイソシアネート混合物は未精製のままポリ
イソシアネート反応剤としてか、もしくはその一部とし
て用いるのが好ましい。所望ならば、3量体ポリイソシ
アネートが高濃度含まれる混合物を調製し、次いで追加
の有機ポリイソシアネートで希釈して所望の3量体ポリ
イソシアネート含量とする。
適当なイソシアネート反応性基を含有する不飽和単量体
は、水酸基含有もしくはアミノ基含有のアクリレート、
メタクリレートのような置換アクリレート、アクリルア
ミド、メタクリルアミドのような置換アクリルアミドお
よびそれらの混合物を含む。イソシアネート反応性基含
有の不飽和単量体は、例えば、ヒドロキシエチルアクリ
レートおよびヒドロキシプロピルアクリレートのような
ヒドロキシアルキルアクリレート、ヒドロキシエチルメ
タクリレートおよびヒドロキシプロピルメタクリレート
のようなヒドロキシアルキルメタクリレート、ヒドロキ
シエチルアクリルアミドおよびヒドロキシプロピルアク
リルアミドのようなヒドロキシアルキルアクリルアミ
ド、ヒドロキシエチルメタクリルアミドおよびヒドロキ
シプロピルメタクリルアミドのようなヒドロキシアルキ
ルメタクリルアミド、グリセロールモノアクリレート、
グリセロールジメタクリレート、トリメチロールプロパ
ンジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリ
レートおよびそれらの類似物およびそれらの混合物を含
む。ヒドロキシアルキルアクリレート、ヒドロキシアル
キルメタクリレートおよびそれらの混合物が好ましく、
ヒドロキシエチルメタクリレートが最も好ましい。
不飽和化合物を調製する際には、連鎖延長剤およびその
混合物のような他の試薬もまた反応混合物中に含ませて
もよい。これらの連鎖延長剤は、約31〜4,000、好ま
しくは約31〜500の平均当量と約2の平均官能性を
有する。適当な連鎖延長剤は下記の化合物およびそれら
の混合物を含む:(a)エチレングリコール、プロピレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、ブタンジオー
ル、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、2−エチル
−1,3−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ジ
プロピレングリコール、トリエチレングリコール、トリ
プロピレングリコール、ビスフェノールAおよびそれら
の類似物のような低分子量ジオールおよび(b)オキシプ
ロピレンジオール、オキシプロピレン−オキシエチレン
ジオールおよびそれらの類似物のようなポリエーテルジ
オール。ネオペンチルグリコールが特に好ましい。用い
るときは、連鎖延長剤の割合は一般に活性水素の当量当
り約0.05〜0.6、好ましくは約0.1〜0.4当量とする。
不飽和化合物は遊離基生成触媒の存在下で重合と硬化を
行なう。実際の硬化条件は広い範囲にわたって変化させ
ることができ、一般には用いる特定の触媒の特性と量に
依存する。適当な遊離基生成触媒は当該技術において周
知の過酸化物もしくはアゾ型化合物を含む。代表的な過
酸化物触媒としては、過酸化ベンゾイル、過酸化ジクミ
ル、メチルエチルケトンペルオキシド、過酸化ラウリ
ル、過酸化シクロヘキサノン、t−ブチルペルベンゾエ
ート、t−ブチルヒドロペルオキシド、t−ブチルベン
ゼンヒドロペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、
t−ブチルペルオクトエートおよびそれらの類似物のよ
うな有機ペルオキシドとヒドロペルオキシドがある。代
表的なアゾ化合物は、アゾビス−イソブチロニトリル、
2−t−ブチルアゾ−2−シアノ−4−メチルペンタ
ン、および4−t−ブチルアゾ−4−シアノ−吉草酸で
ある。好ましい触媒は過酸化物触媒である。特に、好ま
しい過酸化物触媒はメチルエチルケトンペルオキシドで
ある。任意の適当な触媒量を用いることができるが、一
般には不飽和化合物100重量部当り約0.5〜10重量
部の量で触媒を用いる。
本発明の組成物はまた所望に応じて他の標準的な試薬、
例えば、ステアリン酸カルシウム、亜鉛、マグネシウム
もしくはナトリウムのような内部離型剤を含む。当業者
には周知の顔料、染料、安定剤、チキソトロープおよび
他の添加剤もまた添加することができる。
下記の実施例は本発明をさらに説明するためのもので、
部は特記しない限り重量部である。
不飽和化合物の調製 実施例1 ジイソシアネート940g(5.5モル)に、塩化ベンゾイル
1ml(8.6ミリモル)、ベンジルトリエチルアンモニ
ウムクロリド4.42g(19.4ミリモル)および微細に粉砕さ
れた酢酸カリウム1.92g(19.4ミリモル)を加えた。次い
で、得られた混合物を80℃に加熱して3量体化を開始
し、反応混合物を約85℃で一晩中撹拌した後、2.6−
ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)680m
gおよびスチレン1360gを添加した。冷却してから、不飽
和単量体1100g(8.45モル)を加え、反応混合物を加熱
することなく一晩撹拌した。
その後、触媒を7.0gとフェノチアジン510mgを加え、
反応混合物を加熱しないで1時間撹拌し、次いで90℃
で2時間撹拌して反応を完結した。生成物は粘度70cp
sを示した。
[注]これはトルエンジイソシアネート異性体(2.4/
2.6−異性体の80:20混合物)である。
ヒドロキシエチルメタクリレート これはスタナスオクトエートで、商品名“T−9”と
してM&TChemicals Inc.社より市販されている。
実施例2 ジイソシアネート156.74g(0.9モル)に塩化ベンゾイ
ル0.35ml(3.1ミリモル)およびテトラブチルアンモニウ
ムアセテート977mg(3.2ミリモル)を加えた。得られた
混合物を60℃に加熱して3量体化を開始し、反応混合
物を80℃で2時間撹拌してから、スチレン355g、お
よびBHT 142mgを添加した。冷却してから、不飽和単量
体198g(1.52モル)を加え、反応混合物を加熱するこ
となく一晩中撹拌した。その後、で触媒を1.4gおよび
フェノチアジン160mgを加え、反応混合物を加熱するこ
となく1-1/2時間撹拌し、次いで、90℃で2時間撹拌
して反応を完結した。生成物は粘度70cpsを示した。
[注]、、は実施例1に同じ。
実施例3 ジイソシアネート470g(2.70モル)に塩化ベンゾイル
1ml(8.6ミリモル)およびテトラブチルアンモニウ
ム−2−エチルヘキサノエート3.75g(9.7ミリモル)を
加えた。次に、得られた混合物を約60℃に加熱して3
量体化を開始し、反応混合物を約80℃で2時間撹拌し
てから、スチレン920gおよびBHT 368mgを添加した。冷
却してから、不飽和単量体368.5g(2.83モル)、およ
びネオペンチルグリコール(NPG)81.2g(0.78モル)を加
え、反応混合物を加熱することなく2-1/2時間撹拌し
た。
その後、触媒3.68gとフェノチアジン277mgを加え、反
応混合物を加熱することなく一晩撹拌し、次いで90℃
に2時間加熱して反応を完結した。生成物は粘度130
cpsを示した。
[注],、は実施例1に同じ。
実施例4 ジイソシアネート940g(5.40モル)に、塩化ベンゾイ
ル1ml(8.6ミリモル)ベンジルトリエチルアンモニ
ウムクロリド4.42g(19.4ミリモル)および酢酸カリウム
微粉末2.0g(19.4ミリモル)を加えた。次に、得られた
混合物を約70℃に加熱して3量体化を開始し、反応混
合物を約90℃で2時間撹拌してから、スチレン940gお
よびBHT 440mgを添加した。冷却してから、該溶液940g
に不飽和単量体368.5g(2.83モル)、ネオペンチルグ
リコール(NPG)81.2g(0.78モル)、スチレン143gおよび
追加のBHT 118mgを添加し、反応混合物を加熱すること
なく一晩中撹拌した。その後、触媒3.06gおよびフェ
ノチアジン115mgを加え、反応混合物を加熱することな
く1時間撹拌し、次いで90℃で1-1/2時間加熱して反
応を完結した。生成物は粘度2000cpsを示した。
[注]、、は実施例1に同じ。
未充填成形体の調製 実施例5および6 実施例1および4により調製された不飽和化合物を含む
未充填成形体(un-filled castings)を調製した。この未
充填成形体の調製には次の処方を用いた:(a)該不飽和
化合物を助触媒と遊離基生成触媒と混合した。
(b)約10分後、その混合物を液体離型剤で被覆され
たガラス板により成形された型に流し込み1/8インチス
ペーサーにより離して保持した。
(c)次に、その混合物を約24時間、周囲温度で硬化さ
せ、引続き約100℃で約4時間、後硬化させた。
[注]不飽和化合物とスチレンの100部当り約0.1
〜0.3部の割合で用いる6%コバルトナフテネート溶液 "Hi-Point 90"という商品名でWitco Chemical Corpor
ationから市販されている50%メチルエチルケトンペ
ルオキシド溶液 "E-155"という商品名でミシガン、アドリアンのSWS S
ilicones Corporationから市販されているシリコーンの
1.25%ヘキサン溶液 比較例1〜3 比較のため、通常のポリエステル樹脂を含む未充填成形
体を実施例5および6の方法にしたがって調製した。比
較例1および2の成形体は遊離基生成触媒としてクメン
ペルオキシドを用いて調製した。比較例3の成形体は、
遊離基生成触媒としてメチルエチルケトンペルオキシド
溶液を用いて調製した。成形体の製造に際しては、実
施例1もしくは4の不飽和化合物の一種の代りに、"Der
akane 470-36""Derkane 470-45"および"Derkane 411-4
5"という商品名で夫々市販されている種々のビニルエス
テル樹脂を用いた。
実施例5と6、および比較例1〜3において調製された
成形体の物性は下記の表1に示される。これら物性は標
準の試験法で測定した。曲げモジュラスと曲げ強度はAS
TM D790により、引張り強度と伸びはASTM D3574によ
り、アイゾットはASTMD 256により求めた。全ての成形
体の物性は充分満足すべきものであり、一般に通用する
ものであることがわかった。
実施例5と6、および比較例1〜3において調製された
成形体の耐熱性と耐溶剤性を求め、結果を下記の表IIに
示した。
[注]"Hi-Point 90"という商品名でWitco Chemical
Corporationから市販されている50%メチルエチルケ
トンペルオキシド溶液 成形体の耐熱性は、負荷試験下の温度たわみ(DTUL)を用
いて測定した。その結果は、実施例5と6の成形体の耐
熱性は斯業界で用いられている標準である"Derkane 470
-36"およびDerkane 470-45"から誘導される成形体のそ
れに少なくとも匹敵することを示した。
成形体の耐溶剤性は、バーコル(Barcol)硬度試験を用い
て測定し、その結果はコールマンモデル(Colman Model)
GYZJ 934-1インプレサー(Impressor)を用いることによ
り測定された。溶剤が侵食して成形体の物性を低下させ
るにつれて、バーコル硬度値は減少する。この測定は表
面の劣化を招来するので、バーコル硬度の低下は、物性
劣化についてなされるなどのような観察よりもはるかに
以前で起る。結果を比較すると、"Derkane 411-45"から
誘導される成形体では、120゜Fのトルエン中で僅か1
4日の後にバーコル硬度はゼロとなり、破砕してしまっ
た。一方、実施例1および4の不飽和化合物から調製さ
れた成形体は夫々91日と74日の後でもどれも破砕し
なかった。さらに、実施例1および4の不飽和化合物か
らつくった成形体のバーコル硬度は夫々91日および7
4日後に殆んど変らなかった。加えて、100゜Fのクロ
ロベンゼン中で延長された時間の後で、実施例1の不飽
和化合物から調製された成形体は、"Derkane 470-36"、
"Derkane 470-45"および"Derkane 411-45"から誘導され
る成形体よりはるかに優れた結合を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−17111(JP,A) 特開 昭56−139507(JP,A) 特公 昭54−22238(JP,B2)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不飽和化合物、及び、遊離基生成触媒を混
    合し、次いで重合させることからなる、重合体生成物の
    製造法において、 該不飽和化合物が、 (a)30〜70%の3量体ポリイソシアネートを含むポ
    リイソシアネート混合物を包含するポリイソシアネート
    反応剤と、 (b)水酸基含有もしくはアミノ基含有の(i)アクリレート
    類、(ii)置換されたアクリレート類、(iii)アクリルア
    ミド類、(iv)置換されたアクリルアミド類および(v)そ
    れらの混合物からなる群から選択されるイソシアネート
    反応性基含有の不飽和単量体とを、 0.8/1〜1.2/1の活性水素対NCOの当量比で
    反応させることにより調製されるものであり、 該3量体ポリイソシアネートを含むポリイソシアネート
    混合物は、イソシアヌレート基生成触媒の存在下でポリ
    イソシアネートを3量体化することにより調製されるも
    ので、該触媒として下記式で表される第4級アンモニウ
    ムカルボン酸塩をポリイソシアネート1モル当り0.1
    〜10ミリモル、および該第4級アンモニウムカルボン
    酸塩の1ミリモル当り0.2〜3ミリモルのカルボン酸
    ハロゲン化物もしくは無水物を用いることを特徴とする
    重合体生成物の製造法。 (ただし、Rは水素、C−C18アルキル、C−C
    24アリール、C−C24シクロアルキル、C−C24
    ラルキルおよびC−C24アルカリールからなる群から
    選択され、R、R、RおよびRは夫々Rと同
    一か、もしくは異なり、独立にC−C18アルキル、C
    −C24アリール、C−C24シクロアルキル、C
    24アラルキルおよびC−C24アルカリールからなる
    群から選択される。)
  2. 【請求項2】該ポリイソシアネート反応剤が45〜60
    %の3量体ポリイソシアネートを含むポリイソシアネー
    ト混合物を包含する特許請求の範囲第1項に記載の製造
    法。
  3. 【請求項3】該不飽和単量体がヒドロキシアルキルアク
    リレート、ヒドロキシアルキルメタクリレートおよびそ
    れらの混合物からなる群から選択される特許請求の範囲
    第1項に記載の製造法。
JP60091274A 1984-04-30 1985-04-30 重合体生成物の製造法 Expired - Lifetime JPH0641501B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US60552584A 1984-04-30 1984-04-30
US605525 1984-04-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60231719A JPS60231719A (ja) 1985-11-18
JPH0641501B2 true JPH0641501B2 (ja) 1994-06-01

Family

ID=24424032

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60091274A Expired - Lifetime JPH0641501B2 (ja) 1984-04-30 1985-04-30 重合体生成物の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0641501B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5250591A (en) * 1988-02-20 1993-10-05 Somar Corporation Curable adhesive composition
JPH02115213A (ja) * 1988-10-24 1990-04-27 Nippon Polyurethane Ind Co Ltd 放射線硬化樹脂の製造法
GB2447980B (en) 2007-03-30 2010-12-15 Scott Bader Co Thermosetting resin composition
EP3538583A1 (de) * 2016-11-14 2019-09-18 Covestro Deutschland AG Isocyanuratpolymere mit dualer härtung
WO2021055195A1 (en) * 2019-09-18 2021-03-25 Swimc Llc Coating compositions and methods with polyfunctional carbamate salt

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5422238A (en) * 1977-07-20 1979-02-20 Taiyoudou Insatsushiyo Kk Duplication continuous book card
JPS56139507A (en) * 1980-04-01 1981-10-31 Mitsubishi Rayon Co Ltd Ultraviolet-curable resin composition having good smoothing property
JPS5817111A (ja) * 1981-07-23 1983-02-01 Dainippon Ink & Chem Inc 硬化性樹脂組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60231719A (ja) 1985-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4480079A (en) Copolymerization of unsaturated urethane monomers
US11225544B2 (en) Styrene-free reactive diluents for urethane acrylate resin compositions
US4424333A (en) Modified polyurethane liquid polymer compositions
EP0064809B1 (en) Copolymerisation of unsaturated urethane monomers
US4145544A (en) Preparation of isocyanurates
US10000602B2 (en) Curable compositions
JP2019536876A (ja) 強化ウレタンアクリレート組成物
US5115072A (en) Reactive resins with terminal and/or pendant vinyl groups
JPH0566948B2 (ja)
JPH0641501B2 (ja) 重合体生成物の製造法
US4195146A (en) Esters of carboxy amino phenyl isocyanurates and vinylidene carbonyl oxy alkanols
US5126396A (en) Polymerisable compositions
EP1358219B1 (en) Peroxide compositions with reactive diluents
US4159376A (en) Isocyanurates from unsaturated monohydric alcohols and polyisocyanates
USRE35280E (en) Copolymerization of unsaturated urethane monomers
US2879250A (en) Polyurethane resin crosslinked with polythioether and vinylidene monomer and process of making same
US4506055A (en) Carboxy modified vinyl ester urethane resins
US6204342B1 (en) Thickening active H-containing resin with polycarbodiimide
JPH0641500B2 (ja) 重合体生成物の製造方法
JPH0333180B2 (ja)
US5153246A (en) Ethylenically unsaturated isocyanurates having improved adhesion
US4243788A (en) Isocyanurate solutions
US4503199A (en) Modified polyurethane liquid polymer compositions
US4552943A (en) Modified polyurethane liquid polymer compositions
JP2931118B2 (ja) ウレタン(メタ)アクリレート液状樹脂の硬化方法